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ブログタイトル
ムスカリさんのポケットから
ブログURL
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ちょっと不思議で楽しいショートストーリー
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ブログ村参加:2021/09/12

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ムスカリさんの新着記事

1件〜30件

  • 未来からの通信

    おばあさまへ近頃、私は空気ボールで海中散歩していますやっと、ひとりで乗れる年齢になったのよ移動するときは、自分でボールの壁を押しながら行きたい方へ進みます私は、とてもうまくやれてるわおやつや、好きな本を持っていきますが1時間経つと、浮き上がってしまうので、ゆっくりはできませんママは、私がおばあさまに似てると言いますこっちに来られたらいいのに!激しい雷雨の夜、窓から外を見ていると、郵便受けが閃光に包まれました。翌朝、こんなハガキを発見したのです。差出人は文字が滲んで読めませんでしたが、2050年のスタンプが付いていました。未来からの通信

  • クリスマスパーティで会った人

    初めてのクリスマスパーティで、リナは大勢の人に気おくれしてしまいました。じりじりと後ずさりして、とうとう会場の隅のツリーの陰に隠れているのでした。でも、そこはリナにぴったりの場所でした。懐かしいモミの木のつーんとした香りにつつまれ、思わず目を閉じて、きれいな空気を胸いっぱいに吸い込みました。「踊っていただけませんか」目の前に、白いシャツとジーンズの人が立っていました。着飾った人々の中で、ふらりと立ち寄ったようなラフな身なりが素敵でした。リナがぎこちないステップを恥じると、彼はいいました。「ここが原っぱだと思うといい、いつも君が踊ってるように、心のままに」まあ、この人は、なぜ私の秘密を知ってるのかしら。すっと心が軽くなって、リナは借り物の合わない靴を脱ぎすてました。どんな動きをしても、その人は合わせることができま...クリスマスパーティで会った人

  • 桜貝の夢

    部屋はゆりかごのように、ゆうら、ゆうら、と揺れました。「風なの?」私は目を閉じたまま、声にならない声でつぶやきました。「波です。ここは海の上だもの」と、懐かしい人の声がしました。それから、ぽぁん、ぽぁん、と不思議な音がしました。「あれは?」「あぶく、・・・・・魚たちの夢ですよ」私は安心して、また眠りに落ちていきました。朝の光が差し込みました。私は、机の上にうつぶせて眠ってしまったようです。すぐそばに、友達のヤッホさんが送ってくれた桜貝が落ちていました。桜貝の夢

  • カワウソ先生

    あれから、貝殻の力を借りなくても、よく眠れるようになった私です。近くまで来たので、海辺の診療所に立ち寄ることにしました。先生にひとことお礼を言いたくて。ところが、診察室に入ると、あのときの先生ではありませんでした。「あのう、もうひとりの先生はいらっしゃいませんか?」「ここの医師は、僕だけですが」若い先生は怪訝な顔をしました。「この前、お年を召した先生が、二段目の引出しの貝殻を下さったのです」私がそう言うと、先生は机の引出しを開けて、「ん?」と、人差し指を押し当てました。指先についていたのは、砂粒でした。「カワウソ先生の仕業です」と、若い先生は言いました。「えっ、カワウソですか?」「はい。僕の留守に、ここへやって来て、医師のふりをすることがあるようです」私は、祖母から聞いた、カワウソにだまされた村人の話を思い出し...カワウソ先生

  • 海辺の診療所でもらったもの

    海辺の診療所でした。「眠れなくて困っています」私がそう言うと、先生は深くうなずかれました。「そうでしょうとも。女の人には、いろいろと考えごとがあるものですからね」いたわりのこもった、優しい目で見つめられて、私は、気持がすーっとらくになっていくのを感じました。先生はおもむろに引き出しを開けると、小さな白いものを取り出しました。「お休みになる前に、これを耳に当ててごらんなさい」渡されたものは、貝殻でした。その晩、灯かりを消してベッドに入ると、私は貝殻を耳に当てました。遠くで、風の吹く音がしました。(あら?)ベッドが少し動いたようでした。今度は左右にゆうらゆうらと揺れました。目をあけてみると、私は三日月のボートで、海に出ているのでした。夕日の海です。なんて素敵なの、眠りたくないわ・・・・そう思いましたが、波のゆりかご...海辺の診療所でもらったもの

  • 夏風の一族

    夏の賑いが去って、波の音だけが聞こえる渚でした。そのひとは、ふいに私の前に立っていて、「欲しいと言ってたでしょ」と、大きな袋を差しだしました。「ほら、入道雲のかけら。ずいぶん、遅くなったけど」日焼けした顔が笑いかけたとき、はっと、私は思い出しました。小学生の頃、祖母の家で過ごした夏。毎年、裏山で遊んだ男の子でした。不思議なことに、私にしか見えなかった、あの子。そして、12の夏に、とうとう私の前からも姿を消したのでした。「ずいぶん探したのよ」と、私は言いました。「ぼくらは、夏風の一族。ひとところには住めないんだ。大人になった今は、もう長く留まることも難しくてね。さ、これを受取って」「ありがとう。・・・・また会える?」私が言い終わらないうちに、彼の姿は見えなくなりました。ひんやりした風は、もう秋の風でした。入道雲は...夏風の一族

  • 真珠色の日

    ありそうで、なかなかないのが、真珠色の日。空は雲で覆いつくされていますが、太陽が透けて見えます。真綿の上に置かれた白い真珠のように。まわりの雲は時折、淡い虹の色に染められます。そんな日には、地上で争いごとはあまり起きません。天使たちが、人の中に紛れ込んでいるので、世の中全体が、平和になるのです。好きな人に気持をうちあけるなら、こんな日。そばにいる天使が、力を貸してくれるでしょう。夕暮れ時、雲の切れ目から、天使たちが帰るための、光の梯子が下りてきます。真珠色の日

  • 虹をほどく人

    セーターが、もう少しで編みあがるところだったのに、青い糸が、なくなってしまいました。「あ、虹が出ている」と、誰かの声がしました。ゆらさんは高層マンションに住んでいるんです。窓をみると、その虹はとても近いところにありました。手を伸ばしたら、届きそうなほどに。次の瞬間、ゆらさんは身を乗り出して、虹に手を入れていました。ああ、虹の中は、ひんやりと冷たくてとても素敵でした。青い色をそっと引っ張ってみると、するするとほどけるじゃありませんか。その青は、編みかけのセーターの色と、そっくりでした。あなたは見ませんでしたか?一色足りない、昨日の虹を。虹をほどく人

  • 雲型クッション

    ネットショップ「そらのうえ店」で注文したクッションは、雲の形をしています。ただのクッションではありません。体を預けると、もこもこと動き始めて、やがてふわりと浮くのです。その浮力は、どうやら私の気持と連動しているようです。何かいいことがあって、私のテンションが高い日だと、クッションは空まで浮き上がってしまいます。今日は、もうちょっとでバラ色の雲に手が届くところでしたが、明日の歯医者の予約を思い出した途端、クッションは急降下を始めました。あの雲、スカーフにちょうどいいと思ったのに、ああ残念。雲型クッション

  • まぼろし屋

    4丁目の『まぼろし屋』では、まぼろし缶を売っています。つまり、その缶には、会いたい人のまぼろしが入っていて、缶をあければ、姿が見られるというんです。ほんとうでしょうか。試しに、私もある人物のまぼろし缶を注文してみました。1週間後に、缶は届きました。その人は交際嫌いなので、まぼろし缶の入手がとても難しかったそうです。夜、缶を開けると白い霧が立ちのぼり、そこに、たしかに人の姿が見えました。でも、ずいぶん若い人だったので、私はがっかりしました。「人違いでした」と、翌日、空き缶を持ってまぼろし屋を訪ねました。すると、店主は空き缶を調べて、ふむふむとうなずきました。「お客さん、あいにくこれは、まぼろしを入れてから20年が経過しておりますのでね。しかし、たいていの人は、昔のものほど喜ばれますよ」まぼろし屋

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