1 大抵の物事には多数派と少数派がある。けれども、それは細かいところを詰めていないがために、そう分かれているように見えるだけである。例えばある物事に対して、一口に賛成と言っても、その理由は様々であるし、条件付きの人がいたり、賛成度合いもきっと本当は全然バラバラである。ただ反対する人と比べた時に、大きな括りとして賛成のグループに入れられているだけである。多数派も少数派もこれは同じだ。党派というのはそういう細かいことは抜きにして、同じところだけを抽出する集まりである。 2 社会というのは多数派に利便があるようにできている。これは仕方のないことだ。秩序を保つためには何かしらの基準が必要であり、その基…