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趣味の、自己満ブログです。 不公平と矛盾する世の中は、 小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく。 人生は、振り返ることは出来ても、後戻りは出来ない…

流れ雲のブログ:信じれば真実、疑えば妄想

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2021/09/06

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  • 妄想劇場・THEライフ

    歌:長保有紀作詞:はずき:作曲:岡千秋抱いて欲しいと泣き濡れてすがれば逃げる憎い人おまえのためだと騙すより死ねと言ってよねぇあなた……あゝ…夢でいいから情をかけて5歳で母親を亡くし、松山市の「ファミリーホーム」で暮らす高校3年生の梨菜さん(17)の元には毎年12月の誕生日、「天国のお母さん」から手紙が届く。母親が亡くなる直前、病を押して筆を執り、弁護士に託していた。この12年間、つらい時も悩んだ時も、支えになったのは母親の言葉だった。梨菜さんは来春高校を卒業し、同じ境遇の子どもたちを支えたいと、児童福祉司を目指して一歩を踏み出す。母親の順子さんは子宮頸けいがんを患い、梨菜さんが5歳だった2009年6月、34歳で亡くなった。父親とは1年前に離婚し、神戸市内で2人で暮らしていた。化粧品の販売員として働き、きれいで優...妄想劇場・THEライフ

  • 妄想劇場・歌物語

    「花ぬすびと」作詞:すずきゆみ子:作曲:明日香.花ぬすびとの伝説が別れ話のはじまりでした私が話す伝説を貴方は笑って聞き流すごめんねごめんねごめんなさいごめんねごめんねごめんなさいあなたは私のひざの上白河夜舟の波枕ある時、道に倒れた僧侶を農家の人が助けました。僧侶はお礼に鉄粉のような「花の種」を農家の人にあげました。その種は、いろいろな色の花を咲かせたので、農家の人はその花を王に献上したそうです。王様は大そうに喜び、花園を手入れさせ丁寧にその花を育てたそうです。そして、臣民に「一番見事な花を咲かせた者に褒美をだす」とおふれを出したのです。そのような中で、王が管理させている花園から花が盗まれるようになったのです。そこへ、僧侶を助けた農家の人が来て、王様に「だめです。どうしても育たないのです」というのです。王様は「み...妄想劇場・歌物語

  • 妄想劇場・特別編

    歌:長山洋子作詞:鈴木紀代:作曲:井上真之介まさか別れが来るなんて誰が想像したでしょうだって明日の幸せを信じて暮らしていた私※わるい女になれてたら…かわいい女になれてたら…今でも愛してくれたでしょうか夢見る街は夢見る街は遠い街※第三の人生スタート火曜日、今日は絵画教室。十月下旬になって、少し寒い。薄手のコートを着て出かけた。教室について準備をしていたら、偶然に会う男性が、「昨日は本当にびっくりしましたね」「私もびっくりしました。うふふふ」笑ってしまった、ついうっかり。「今日教室の帰りお茶でもしませんか」誘われた。悪そうな人でもなさそうだし。「いいですよ」「じゃ、後で」不思議と嫌な感じではない。教室が終わって近くのカフェに着いたら男性が先に居た。コーヒーを注文して席に座った。「余りにも偶然に会うので気になっていま...妄想劇場・特別編

  • 韓信 [シリーズ] 砂漠を行き、草原を駈ける・大軍の迷い

    歌:岩出和也作詞:原文彦:作曲:徳久広司久しぶりだねお前の笑顔こころ揺さぶる再会の街泣いて別れたあの日から少し大人になれたよ俺もあれも夢ならこれも夢咲いてみないかもう一度この俺に韓信[シリーズ]砂漠を行き、草原を駈ける・大軍の迷い「崑崙の氷がすべて溶けたか。ここからその姿を確認できればいいのだが、この塔克拉瑪干タクラマカン砂漠の南縁まで行かないと無理だな。いずれ南道も辿ってみたいと思うが」李広利は李哆を相手にそう話した。実際に川の水量が減っていることを確認し、陸路が取り得ることに安心したのだろう。彼の口調は、世間話をしているかのようなものであった。「崑崙の名が出たから思い出したのですが……。以前、この近くを訪れた際に于闐国から来たという人物と話をしました。なぜ南道沿いの国の民が天山の麓にいるのか、当時はそれがわ...韓信[シリーズ]砂漠を行き、草原を駈ける・大軍の迷い

  • 妄想劇場・森羅万象

    歌:島津悦子作詞:石本美由起:作曲:弦哲也愛に命を縛られながら切れた縁の別れです故郷を捨てる私のこころ秋雨よりも冷たくて涙びっしょり濡れてます今のところは誘拐ではない。……だが、超大企業のご令嬢がうろつき回っていては、そういう“目”に変わる可能性だって十分考えられる。(あいちゃん……どこ行ったんだよ……!)不安な気持ちを抱えたまま、オラは高層ビルが立ち並ぶ街を走り回った。「はあ……はあ……」しばらく走り回ったオラの息は、すっかり上がってしまっていた。行きそうなところを手当たり次第走りまわったが、結局あいちゃんの行方は掴めないままだった。(もう少し、探す範囲を広げてみるか……)オラは汗だくのスーツを着替えるべく、いったん家に向かった。あいちゃんは、いったいどこに行ってしまったのか。そして、どうしていなくなってしま...妄想劇場・森羅万象

  • 妄想劇場・妄想物語

    歌:佳苗作詞:阿木燿子:作曲:宇崎竜童あの娘がアンタを好きだってこっそりあたしに打ち明けた時友達だもの「まかせときなよ!」なんて心にもない事言っちまったあの娘はまつ毛が自慢の娘で瞬きしながら人を見るのさ比べてみたって仕方がないよなんて独りで勝手に決めていたっけあたしって本当に愚図なお人好しある夜部屋で1人ゲームをしていると、下の方から大勢の人がザワザワと騒ぐような声が聞こえてきた。俺は「下の階の人のところに客が一杯来ているのかな?」とも思ったが、耳を澄まして良く聞いてみると、声の感じから数人という事はなさそうだ。もっと大勢の人の声のように聞こえる。気のせいかもしれないが、まるで大きな駅とかなどの雑踏のざわつきのような感じだ。その時はそれ以上気にせずにいた。が、寝る頃になっても一向に「ざわつき声」がなくなることは...妄想劇場・妄想物語

  • 妄想劇場・森羅万象

    歌:中島みゆき作詞:作曲:中島みゆき傾斜10度の坂道を腰の曲がった老婆が少しずつのぼってゆく紫色の風呂敷包みはまた少しまた少し重くなったようだ彼女の自慢だった足はうすい草履の上で横すべり横すべりのぼれどものぼれどもどこへも着きはしないそんな気がしてくるようだ医師国家試験合格おめでとう!そして「腐ったみかんが医者になった日」に登場させてくれてありがとうね。よっぽど高校の先生に「腐ったみかん」と言われたのが悔しかったんやなぁ~。今となっては、タイトルになってしまって、その先生には腹が立つけど、感謝しないといかんね(笑)。私は、小学生の頃の風子がいつもお母さんに怒られ、毎日悔しそうな顔をしていたのを鮮明に覚えています。風子が気づいたかどうかわからないけど、あの「悔しそうな顔」は昔の私と同じ顔だった。今思えばあの表情は...妄想劇場・森羅万象

  • 妄想劇場・一考編

    歌:美空ひばり作詞:猪又良:作曲:船村徹新宿は西口の間口五尺のぽん太の店がとうとうつぶれて泣いてるヒロ子三畳一間でよかったらついておいでよ僕んちに嗚呼!!花の神戸プリズンこの刑務所どこかおかしい・・・突然、軍隊式の号令「気をつけ〜〜!!!!!」新幹線の車窓から富士山へ「また三年後に会おうぜ」受刑者の一人がトイレに立つと、一本のロープで繋がっているボクたちは、一蓮托生だった。大便でも催そうものなら、全員で繋がってゾロゾロと便所まで行き、そいつが大便をし終わるまで、一緒になって狭い通路に張りついて待っていなければならない。しかもその間、便所の扉は開けっぱなしになっているから、否が応でも臭いがボクたちの鼻ヅラまで漂って来るのだった。その先頭に立つ護送担当の看守も、逃亡を企ててはいないかと覗き込んでは、その臭いに鼻の穴...妄想劇場・一考編

  • 妄想劇場・歴史への訪問

    歌:北原由紀作詞:千家和也:作曲:市川昭介歳の違いがどうだと言うの人の噂がなんだと言うのあなたと私に愛さえあればこの世のどこかで暮らしてゆける姉さん女房きどるほどかしこい女じゃないけれど娘は一人前になったので、町のお金持ちの家で働くことになりました。「お母さん、どうかたっしゃでいてください」親孝行(おやこうこう)な娘は、お母さんの似顔絵(にがおえ)とカガミを持って出かけました。娘はお母さんが恋しくなると、お母さんの似顔絵を見て話しかけます。「お母さん、今日もいっしょうけんめい働きました。お金がたまったら、きっと帰りますからね」お屋敷にいる男たちは、この働き者でかわいい娘さんが気に入りました。でもいくら話しかけてもお母さんの話しばかりで、自分たちの事を好きになってくれません。「よし、それならおっかさんの事を、忘れ...妄想劇場・歴史への訪問

  • 妄想劇場・THEライフ

    歌:森山良子作詞:作曲:井上陽水さみしさのつれづれに手紙をしたためていますあなたに黒いインクがきれいでしょう青いびんせんが悲しいでしょう?!病院でレントゲンを撮ったのですが、大腿骨を骨折されています」ああ、恐れていた大腿骨骨折をとうとうやってしまった。母は骨がもろいので、いつか骨折するかもしれないとひやひやしていたのだ。状況を聞くと、尻もちというより、手すりにつかまりながら歩いているときに手が滑って崩れ落ちたような転び方だったらしい。骨折しているようには見えなかったが、大事をとって受診したら左の大腿骨が折れていたのだった。骨を固定する手術をしなくてはいけない。あっという間に手術の日取りが決まった。人工骨頭にならずに済んだのが不幸中の幸いだった。術後2週間ほど入院し、園に戻ってリハビリをすることになった。問題は費...妄想劇場・THEライフ

  • 妄想劇場・森羅万象

    歌:市川由紀乃作詞:たかたかし:作曲:幸耕平夜の盛り場通り傘もささないで路地にかくれてひとり私泣いてます捨てた指輪が雨に濡れてる恋はいつか冷めるものだとわかっていても雨のしずくが頬につめたい愛に飢えた幼少期、手が付けられなかった中高時代……24歳、医師を志した瞬間から、私の人生は変わった。ヒトに傷つけられた痛み、ヒトを傷つけた痛み、すべてを背負って、人を救う。DoctorFUKOの半生記。…女医が発した言葉に衝撃私は3歳の頃から喘息を患っている。小学生の頃は夜中に呼吸が苦しくなり、病院に駆け込むことも少なくなかった。近くの総合病院でお世話になることが多く、この時の主治医が神代先生という女医さんだ。神代先生は黒髪のボブで、いつも膝丈のスカートと、低めのヒールを履いて、白衣をまとっていた。年齢は40歳くらいで、子持...妄想劇場・森羅万象

  • 妄想劇場・歌物語

    「旅の終りに」歌:冠二郎作詞:立原岬:作曲:菊池俊輔流れ流れてさすらう旅はきょうは函館あしたは釧路希望も恋も忘れた俺の肩につめたい夜の雨春にそむいて世間にすねてひとり行くのも男のこころ誰にわかってほしくはないがなぜかさみしい秋もある旅の終りにみつけた夢は北の港のちいさな酒場暗い灯影に肩寄せあって歌う故郷の子守唄昭和52年(1977)に日本コロムビアから発売。作詞の立原岬は五木寛之の別名。昭和52年4月7日から同年9月29日まで25回にわたってテレビ放映されたドラマ『海峡物語』の挿入歌に使われました。原作は五木寛之の同名小説で、『艶歌』の続編。両作とも、伝説の音楽プロデューサー・馬淵玄三が主人公。馬淵玄三については、『北帰行』の蛇足で少し触れています。『旅の終りに』の最初の2行は、戦前に東海林太郎が歌った『流浪の...妄想劇場・歌物語

  • 妄想劇場・特別編

    歌:大月みやこ作詞:曽我部博士:作曲:荒木圭男ほろりひとりほろり名も知らぬ愛めぐりめぐり逢いたいああ生きるこの世に愛には愛の人には人の春も夏も秋も冬も刻む満月(としつき)なぜかなぜか身にしむこころこころうたはじめに(1993.4)この世に生をうけて三十年になる。多くの人に迷惑を掛け、また、わがままをいいながら生きてきた。ここ南九州病院で療養するようになり、いつのまにか十七年の歳月を数える。この間、父や兄、療友との死の別れ、友とのさまざまな思い出など数え切れないドラマがあった。・・・私の意欲とは別に体の進行は待ってはくれず、困難を軽減してくれたのは好奇心である。体がきつくとも好奇心は衰えを見せなかった。呼吸が苦しくとも好きなパソコンができると思うことが、苦しさをも寄せつけぬ力になっていた。生きがいとするものがあれ...妄想劇場・特別編

  • 韓信 [シリーズ] 砂漠を行き、草原を駈ける・大軍の迷い

    歌:森田童子作詞:作曲:森田童子春はまぼろしふたりは悲しい夢の中君といっそこのままだめになってしまおうかもどろうかもどろうかそれとももう少しこのまま君と眠ろうか韓信[シリーズ]砂漠を行き、草原を駈ける・大軍の迷い「なんと言いますか…この川は年ごとに流れが変わるのです。水量も毎年のように違うので、堤防を築いても決壊することが多く……橋を架けてもときには流されてしまうこともあるのです。それに、堤防や橋が決壊したらその邑むらの住民たちが直さなければなりません。一日以内に直さないと、罰金が科されるのです」「だから最初から作らないというわけか」「川を渡ろうとする人を船で運んだ方が、商売として成り立ちますから」「なるほど。君たちは、亀茲の国王から手当をもらっている、というわけか」船頭がこれに頷いたので、李広利は内心でほっと...韓信[シリーズ]砂漠を行き、草原を駈ける・大軍の迷い

  • 妄想劇場・森羅万象

    歌:中島みゆき作詞・作曲:中島みゆき海鳴りが寂しがる夜は古い時計が泣いてなだめる遠く過ぎて行った者たちの声を真似して呼んでみせる他人の不動産を担保にする男ぼくはお金を貸すとき、原則として不動産を担保に入れてもらいます。担保があれば、お金を返せなくなっても不動産を売らせれば回収できます。不動産を担保にするときの抵当権には順位がありますが、あまり気にしません。大丈夫です、回収します。そこが街金の力の見せどころですから。自分がお金を借りるんだから、普通は担保に差し出すのは自分名義の不動産です。でも、中には他人の不動産を担保にする人もいます。自分では不動産を持っていなかったり、あるいは持っていても担保にするのがイヤな場合に、他人の不動産を自分の借金の担保にするんです。他人の土地です。他人の家です。ぼくらは貸したお金に利...妄想劇場・森羅万象

  • 妄想劇場・妄想物語

    歌:五輪真弓作詞・作曲:五輪真弓待ちつづけて夜が更ける膝の上で子供が泣く汚れない涙よ眠りなさい夢をごらん御伽話読んであげようあの人は帰らないAとは高校からの付き合いで、社会人になってからも一緒に遊んだりオンラインでゲームをするような仲です。Aの顔や所作はザ・お嬢様というi出で立ち、年齢を感じさせない童顔です。どこか儚そうな雰囲気もあって、派手さはなくても集団の中にいるとなぜか目を引く魅力がありました。誰に対しても笑顔で接しながら、本人は人見知りだと言っています。私から見る限りは特に人見知り要素はありません。そして気を許した人には優しくて義理深い、いわゆる狭く深く付き合うタイプです。私「最近、Zとの関係はどうなん?」A「仲良くしてたし、いっぱい遊んだけど…なんか最近様子がおかしいの。ちょっとそれで悩んでてさ。」私...妄想劇場・妄想物語

  • 妄想劇場・森羅万象

    歌:中島みゆき作詞・作曲:中島みゆき雨が空を捨てる日は忘れた昔が戸を叩く忘れられないやさしさで車が着いたと夢を告げる空は風色溜息模様人待ち顔の店じまい雨が空を見限ってあたしの心にのりかえる愛に飢えた幼少期、手が付けられなかった中高時代……24歳、医師を志した瞬間から、私の人生は変わった。ヒトに傷つけられた痛み、ヒトを傷つけた痛み、すべてを背負って、人を救う。DoctorFUKOの半生記。…命小学校高学年になったある休日の朝、近くで火事があったというので見に行った。家から徒歩5分くらいのところで、風に乗って焦げた臭いがしてきた。当時の担任の姿が見え、私は、先生おはよう!と言いながらのん気に近づくと、彼女は目を真っ赤にしており、ダメだったみたい、と言い残してその場を去った。ダメの意味が理解できなかったが、嫌な予感が...妄想劇場・森羅万象

  • 妄想劇場・一考編

    歌:美空ひばり作詞:川内康範:作曲:曽根幸明わたくし愛して苦しみながら眠れぬ夜にみにくさ知った誰をも憎まず静かでいたいなみだの川に流されて終末期の治療方針について、患者や家族が医師らとあらかじめ話し合う「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」が医療現場で広がっている。終末期医療では、患者の意思が分からず家族や医療現場が判断に悩むケースが目立つためで、本人が望む「最期」の実現に向け、話し合いを重視するのが特徴だ。意思決定のあり方を通して、質の高い死を考える。「調子が悪くなったら、どうしたいですか?入院しますか?」9月中旬。福井市にある「オレンジホームケアクリニック」の紅谷浩之医師は、昨秋から担当する伊藤雅子さん(94)の自宅を訪れ、診察の終わりに、いつものように問いかけた。「ずっとこの家にいたいです。もう病院...妄想劇場・一考編

  • 妄想劇場・歴史への訪問

    歌:原大輔作詞:円香乃:作曲:大谷明裕駅へ向かう人の波夕暮れの街路樹気がつけば桜の花も散ってしまったねいつも急ぎ足でただ夢中で歩いた他人(ひと)から見ればきっとそれは幸せから遠い生き方人生はこれからさまだまだ終わりはしない空を見上げ風に吹かれまだ見ぬ明日(あした)を生きる与一(よいち)は源氏(げんじ)の武士(ぶし)で、平家(へいけ)と戦った屋島の合戦(やしまのかっせん)の時に、海に逃れていた平家の小舟に立てた扇(おおぎ)の的(まと)をたった一本の矢で射落(いお)としたのです。そのあまりの見事さに、この時は敵も味方も関係なく大歓声(だいかんせい)がわきあがったそうです。このとき与一は、二十歳の若者でした。お話は、その数年前のお話です。与一は幼い頃から下野の国(しもつけのくに→栃木県)で、弓の腕をみがいていました。...妄想劇場・歴史への訪問

  • 妄想劇場・THEライフ

    歌:長保有紀作詞:はずき:作曲:岡千秋抱いて欲しいと泣き濡れてすがれば逃げる憎い人おまえのためだと騙すより死ねと言ってよねぇあなた……あゝ…夢でいいから情をかけて  認知症の母にふりかかった「残酷な選択」施設で生き生き若返った伯母母・登志子と伯母の恵子は郊外の特別養護老人ホーム(特養)に入居した。私も晴子叔母もいとこたちも、これまでの緊張感から解放されてひと息つくことができた。23区内から電車で行くのは骨が折れたが、私たちはできるだけふたりの顔を見に行こうと決めていた。ただし、各家庭日にちをずらして。おおぜいで訪れればそのときは賑やかで楽しいかもしれないが、私たちが去ったあとはぐっと寂しくなるだろう。身内がそれぞれバラけて行けば、訪問の数が増える。そのほうが彼女たちの気持ちも和むだろうと考えたのだ。入居して3ヵ...妄想劇場・THEライフ

  • 妄想劇場・森羅万象

    歌:堀内孝雄作詞:荒木とよひさ:作曲:堀内孝雄切なさだけがもしも恋なら涙でこの世を海にしたい綺麗ごとのそんな幼さを愛と呼んではいけないですかあなたの心の半分にわたしを宿してくれるならたとえ逢わずともたとえ離れても一人静の花になれる昔のことです。・・・利払いが遅れてる債務者をファミレスに呼び出して、売掛金や回収に繋げられる可能性のある資料すべて持参させました。ひと通りチェックが終わり店を出ると、ちょうガラ悪いお兄さんに声をかけられました。「おい、そいつうちの客なんだけど。なに勝手に話進めてんの?」「いやいや、うちの客でもあるんですけど」「ま、とりあえず車乗れよ」「は?乗る筋合いなくないです?」店の下を見ると、高級車2台のまわりに5、6人のガラの悪いお兄さんたち。ちょっとヤバいかも。でも大声で助けてーって叫ぶのちょ...妄想劇場・森羅万象

  • 妄想劇場・歌物語

    歌:藤山一郎作詞:古賀政男:作曲:古賀政男まぼろしの影を慕いて雨に日に月にやるせぬ我が思いつつめば燃ゆる胸の火に身は焦れつつ忍び泣く藤山一郎が独唱するギター歌曲・「影を慕いて」クラシック系歌謡曲の藤山一郎は現在の東京芸術大学首席卒業であり、感情を濃く小節を回す演歌系歌謡曲の艶歌唱法とは対極にあるリートのベルカントによる歌唱芸術です。昭和初期の深刻な不況のなか、将来への不安や苦学の疲れなど困難な状況にあった明治大学生・古賀政男は、手痛い失恋を被ってしまいます。昭和3年(1928)年夏、友人と宮城県の青根温泉を訪れた政男は、絶望のうちに自殺しようとその地の山中をさまよいましたが、彼を捜し求める友人の呼び声で我に返り、自殺を思いとどまります。その夜、友人とともに泥酔するまで飲んだ政男は、音楽一筋で生きてゆく決心を固め...妄想劇場・歌物語

  • 妄想劇場・特別編

    歌:松山千春作詞:作曲:松山千春時のいたずらだね苦笑いだね冷たい風が今吹き抜けるだけ木枯しにふるえてる君の細い肩思いきり抱きしめてみたいけれど今日はやけに君が大人に見えるよぼくの知らないまに君は急に時のいたずらだね苦笑いだね冷たい風が今吹き抜けるだけはじめに(1993.4)この世に生をうけて三十年になる。多くの人に迷惑を掛け、また、わがままをいいながら生きてきた。ここ南九州病院で療養するようになり、いつのまにか十七年の歳月を数える。この間、父や兄、療友との死の別れ、友とのさまざまな思い出など数え切れないドラマがあった。・・・パソコンを始めた頃は、キーを打つことは苦もなく、比較的早いスピードで入力できていた。しかし病状の悪化でキーを叩くにも苦労するようになった。その時は、何とか指だけで入力できていた。ところが指が...妄想劇場・特別編

  • 韓信 [シリーズ] 砂漠を行き、草原を駈ける・大軍の迷い

    雨歌:鏡五郎作詞:作曲:ロイ白川雪降る夜に去っていく倖せ遠い北の空二度と戻れぬ私ですあなたの情け欲しいのよあゝ寂しい夢あかり韓信[シリーズ]砂漠を行き、草原を駈ける・大軍の迷いしかし相手が自然では、ある程度それも許されるだろう。どれだけ士気を高めたとしても、自然を相手に戦略は立てられない。しかし丘を越え、川岸へと向かうにつれて周囲の風景が徐々に変化してきた。これにより、我々は自然の巨大な力を痛感したのである。「砂漠に草が生えている。それも青々とした……樹木まで青いな。これまでは灌木しか見なかったというのに」「これは胡楊です。多くの西域諸国が城を作るにあたって、これを建築材料としています。広く根を張り、乾燥に強い点が特徴です。幹に穴を開けると水が吹き出しますよ」砂漠の城市は、必ず水のあるところに存在する。そして水...韓信[シリーズ]砂漠を行き、草原を駈ける・大軍の迷い

  • 妄想劇場・森羅万象

    歌:堀内孝雄作詞:荒木とよひさ:作曲:堀内孝雄あんたの心が寂しいときは隣りでこの手で暖めるから世の中なんかは悲しみばかりせめて身体をよせ合いながら泣きなさいこらえないで肩の荷物を降ろしたら泣きなさい声をあげてそばで抱いててあげるから…あんた愛に飢えた幼少期、手が付けられなかった中高時代……24歳、医師を志した瞬間から、私の人生は変わった。ヒトに傷つけられた痛み、ヒトを傷つけた痛み、すべてを背負って、人を救う。DoctorFUKOの半生記。…母「めっちゃこえ~よ!私が髪染めたら丸坊主にするらしい」「こわっ!!」最初は緊張したが、慣れてくるとめちゃくちゃ優しいママだった。一緒に買い物に行き、スーパーで試食のウインナーを食べたり、家ではみんなでお菓子を食べながらゲラゲラ笑ったり、楽しくてたまらなかった。「私、風子のこ...妄想劇場・森羅万象

  • 妄想劇場・妄想物語

    歌:桂銀淑作詞:里村龍一:作曲:浜圭介一幕芝居の人生を飾れる夢さえ今はなく倖せ失した手のひらに今夜もグラスが揺れている風のせいでそんな音がでているのか、誰かが本当に叩いているのかは判断がつかなかったが、必死に風のせいだ、と思い込もうとした。落ち着こうとお茶を一口飲んだが、やっぱり怖くて、テレビの音を大きくして無理やりテレビを見ていた。そんなとき、じいちゃんの声が聞こえた。「おーい、大丈夫か。怖けりゃ無理せんでいいぞ」思わずドアに近づいたが、じいちゃんの言葉をすぐに思い出した。また声がする。「どうした、こっちに来てもええぞ」じいちゃんの声に限りなく似ているけど、あれはじいちゃんの声じゃない。どうしてか分からんけど、そんな気がして、そしてそう思ったと同時に全身に鳥肌が立った。ふと隅の盛り塩を見ると、それは上の...妄想劇場・妄想物語

  • 妄想劇場・森羅万象

    歌:鈴木一平作詞:作曲:鈴木一平円舞曲あお白き恋人と肩を寄せて歩く夢の中へこのまま今が良ければ時は流れいつしかアスファルトの街並み言葉さえもなくした昭和の円舞曲(ワルツ)あなたへの悲しみも人混みにかき消され一人泣いて心は日が暮れてゆく福岡では、手形、小切手を担保にしてました。東京では不動産です。査定についてはちょう曖昧な教育でした。「みんなの見て覚えろ」そのみんなも、ちょう適当な査定をしてるので、まったく参考になりません。「借りたいって金額の半分まで貸しとけば外さない」と、従業員のひとりは言ってました。そんなレベルです。地番の調べ方、謄本の取り方、偽造委任状での戸籍謄本の取り方。先輩と某町役場に債務者の本籍記載の住民票を偽造委任状で取りに行き、同町内に本籍があると判明すると、先輩は一度役場を出て、2分後に、「戸...妄想劇場・森羅万象

  • 妄想劇場・一考編

    歌:キムヨンジャ作詞:吉岡治:作曲:浜圭介あの町は捨てたから帰らない呼吸はしているが死んでもいるともののはずみで荒らぶれて躰ひとつで飛びだした澱んで暗い東京運河何故だかかすめる家族の顔がこんな雨の日は昼食後は、尿の管も抜かれ、足のポンプも外され、点滴はつけたまま、病室の外にあるトイレまでいかなければならない。まずベッドから起き上がるのがつらい。立ちくらみがするし、お腹を中心に全身が痛い。必死に立ち上がり点滴の棒を引きずり、よち、よち、と歩を進める。痛みに耐えながらやっとの思いでトイレに到着し、尿を取り、ナプキンを替える。この作業が一苦労。汚物を床に落としてしまった時には呆然とした。これをどやって拾えばいいのか。しゃがむの!?無理でしょ!でもやるしかない。格闘している間に点滴の血液は逆流。上からも下からも血が滴る...妄想劇場・一考編

  • 妄想劇場・歴史への訪問

    歌:叶竜也作詞:作曲:永井龍雲いつもと同じような始まりで恋の旅へと船出するわかりきった別離(わかれ)の港にたとえ辿り着こうとも仕方ないじゃないか生きているのだからある日の事、おじいさんが浜辺を歩いていると、子どもたちが一匹の亀をいじめていました。「おお、かわいそうに。どれ、お前たちに小遣いをやるから、その亀を許してやってくれんかね」おじいさんはそう言って亀を助けてやると、「もう、子どもたちに見つかるんじゃないよ」と、言って、亀を海に放してやりました。さて、その夜の事、美しい娘がおじいさんの家を訪ねてきて、「わたしは竜宮の使いでございます。先ほどは亀を助けてくださってありがとうございました。お礼に、この馬を差し上げましょう」と、小犬ほどの小さな馬をくれたのです。その竜宮のお使いがくれた馬はとても不思議な馬で、一日...妄想劇場・歴史への訪問

  • 妄想劇場・THEライフ

    歌:日野美歌作詞:吉岡治:作曲:弦哲也連れがあとから遅れてくると待てばみちのくしぐれ宿あなた…あなた…あなたいいのよ来なくともあゝ泣くだけ泣いて情けひと枝すがる冬紅葉「低め安定」だと思っていた母子関係だったが母・登志子の世話で、私たちの疲労は蓄積していた。夜中に起き出して「たいへんだ、デイケアの準備しなくちゃ」とぶつぶつ言いながら、易ベッドをたたもうとすることも頻繁にあった。外に出たらたいへんだから、しょっちゅう目が覚める。慢性的な寝不足になった。気の抜けない状態が続いていたけれども、本人はデイケアに通って、それなりに充実した毎日を送っていた。漢字がたくさん読める「優等生」で、歌もたくさん知っていて、サービス精神に溢れているので、ムードメーカーになっているらしかった。施設のスタッフによれば、自分より認知度が低く...妄想劇場・THEライフ

  • 森羅万象

    歌:水森かおり作詞:伊藤薫:作曲:弦哲也水の中にも花が咲く北の大地の湖にあてもないまま支笏湖へ爪の先まで凍らせて辛い心で見る空は晴れているのに涙雨愛に飢えた幼少期、手が付けられなかった中高時代……24歳、医師を志した瞬間から、私の人生は変わった。ヒトに傷つけられた痛み、ヒトを傷つけた痛み、すべてを背負って、人を救う。DoctorFUKOの半生記。…父・・・転校後の学校生活にも慣れ、クラスメートに恵まれたこともあり、日々をそれなりに楽しく過ごしていた。しかし突然の環境の変化に対応しきれていない部分もあり、転校後は毎日のように父のことを思い出していた。父は寡黙な人だった。会話をした内容が思い出せないほど、家ではあまりしゃべらなかった。寡黙だけどアウトドア派の父、休みの日は必ずといっていいほど私たちを外に連れ出してく...森羅万象

  • 妄想劇場・歌物語

    歌:浅川マキ作詞:北山修:作曲:山木幸三郎不思議な橋がこの町にある渡った人は帰らない昔、むかしから橋は変わらない水は流れないいつの日も不思議な橋がこの町にある渡った人は帰らないこの歌は、昭和46年(1971年)4月5日に発売された「港の彼岸花」というシングルのB面だったらしい。この詩のモデルが興味深い。「この町」とは何処だろう・・・?この橋の向こうは何処だろう?タイムトンネルにつながっているような気もするが・・・・調べてみると、青森の恐山には三途の川を渡る「赤い橋」があるという。行ったことがないが、「恐山の赤い橋」とは、聞くだけでも恐ろしい・・・。こんな歌詞を書く人は誰だろうと思って調べてみた。作詞の北山修さんとは、かの「ザ・フォーク・クルセダーズ」の元メンバーだという。九州大学大学院人間環境学研究院教授という...妄想劇場・歌物語

  • 妄想劇場・特別編

    歌:山内惠介作詞:星野哲郎:作曲:水森英夫約束の時が過ぎてもあなたはこない雨が雪になるラストナイト・イン・ソウルおもいでの東大門雪は白くふりつもる昨日までのこと何もなかったというのですかちぎれるほどに胸が切ないはじめに(1993.4)この世に生をうけて三十年になる。多くの人に迷惑を掛け、また、わがままをいいながら生きてきた。ここ南九州病院で療養するようになり、いつのまにか十七年の歳月を数える。この間、父や兄、療友との死の別れ、友とのさまざまな思い出など数え切れないドラマがあった。・・・兄が永久の国へ旅立った翌年の秋、体に変化がおき始めた。体が何となくだるく、座っているだけで冷汗がでてくるのである。しばらくの間、単なる疲れだろう、そのうちにとれるだろうと耐えていた。冷汗が出るにもかかわらず耐えてるのには理由があっ...妄想劇場・特別編

  • 韓信 [シリーズ] 砂漠を行き、草原を駈ける・大軍の迷い

    歌:新沼謙治作詞:阿久悠:作曲:川口真初心と純との初恋はとうに破れて夢の中白い林檎の花びらを風が散らしたあの日から韓信[シリーズ]砂漠を行き、草原を駈ける・大軍の迷いこのときの亀茲国は輪台を支配し、比較的強勢を誇っていた。しかしその輪台が武力によって降されたことを知ると、無謀な賭けをせずに我々を受け入れてくれた。軍には食糧が補給され、安全な道の情報が提供される。彼らは河川を横断するための船の手配までしてくれた。「この先、川を渡る必要があるのか」李広利は周囲に問いかけたが、誰もそれに対して返答は出来ない。李哆もこれについては明言を避けた。「私が知る行程には、川を渡るものは含まれておりませんが……現地の者が言うのですから、いわゆる近道などがあるのかもしれません」季節は夏であり、行軍中も暑さに苛まれる。水も干上がるほ...韓信[シリーズ]砂漠を行き、草原を駈ける・大軍の迷い

  • 妄想劇場・森羅万象

    歌:西崎緑作詞:田久保真見:作曲:永井龍雲あなたに逢うためあのひとに嘘をつく愛しか見えない女は嘘つきなの「ガラ悪いんですけど……」街金で就職&返済の日々王様の言う、「あんちゃん」は、誰もが知る会社の大会長でした。働くといっても、大会長の会社で雇ってもらえるわけではなく、大会長の資産を金貸しで運用する人たちと一緒に働け、という意味でした。結局、金貸し。でも、法定金利。おばあちゃんの口座を使わなくてもいい。しかも、勤務地は東京。即決でした。3ヶ月ぶりに東京に帰れる。3ヶ月家賃払ってない我が家に。おじさんの許可をもらい東京に帰りました。おじさんは、「頑張れよ」と励ましてくれたのと同時に、「これ集金してこい」と、関東方面の債務者リストを渡してきました。まだコキ使うんです。この時点で、おじさんから借りた100万円は月1割...妄想劇場・森羅万象

  • 妄想劇場・妄想物語

    歌:走裕介作詞:高田ひろお:作曲:佐瀬寿一雪が雪がななめに降りしきるもいちどおまえに逢いにオホーツクあゝ酔いどれ夢見のあゝこんな男に逢いたいなんて逢いたいなんて手紙をくれたほろりさせるな泣かせるなおまえを迎えに流氷列車親父の実家は自宅から車で二時間弱くらいのところにある。農家なんだけど、何かそういった雰囲気が好きで、高校になってバイクに乗るようになると、夏休みとか冬休みなんかにはよく一人で遊びに行ってた。じいちゃんとばあちゃんも「よく来てくれた」と喜んで迎えてくれたしね。でも、最後に行ったのが高校三年にあがる直前だから、もう十年以上も行っていないことになる。決して「行かなかった」んじゃなくて「行けなかった」んだけど、その訳はこんなことだ。・・・春休みに入ったばかりのこと、いい天気に誘われてじいちゃんの家にバ...妄想劇場・妄想物語

  • 妄想劇場・森羅万象

    歌:秋元順子作詞:花岡優平:作曲:花岡優平コンビニの灯りが嬉しくて…愛の他なかったあの時代(ころ)あ…寄り添う二人づれ喜びも哀しみも今何処(いずこ)巡り逢いましょうもう一度夢のつづきを…月に腰掛け聞かせてよ愛に飢えた幼少期、手が付けられなかった中高時代……24歳、医師を志した瞬間から、私の人生は変わった。ヒトに傷つけられた痛み、ヒトを傷つけた痛み、すべてを背負って、人を救う。DoctorFUKO怒涛の半生記。…幼少期(1982年~1995年)両親の離婚妹はまだ小さかったので、母と一緒に暮らすのがいいという判断になり、私は弟、妹とともに母についていくことになった。離婚が決まったとなればこっちにも準備がある。私は若松区の小学校に通っていたが、隣町の戸畑小学校に転校が決まり、仲の良かった友達に年末に引っ越すことを伝え...妄想劇場・森羅万象

  • 妄想劇場・一考編

    歌:新沼謙治作詞:里村龍一:作曲:聖川湧おまえが泣いて泣いているような露地の灯りに雨がふる少し濃い目の水割りを涙でうすめて飲んでいたおまえの面影ああ~俺は今夜も酒とふたりづれ生まれつき生理と排卵がない私が妊娠し、心と身体の変化を経験。そして迎えたお産。振り返ると、妊娠・出産を経て我が子に会えるまで、奇跡の連続だった。逆子が直前で回転!28週から逆子だった我が子は正産期に入る37週になっても直らず、帝王切開で出産するため予定通り入院することに。主治医から手術の説明を受け、同意書へ署名したり、赤ちゃんの「元気度」と呼ばれる心拍やお腹の張りを確認したり、毛を剃ったり、前日から手術に備えた。手術当日。朝9時からはじまる点滴などに備え、シャワーを浴びてオペ着に着替えて部屋で待機していると、担当の看護師さんが最後に赤ちゃん...妄想劇場・一考編

  • 妄想劇場・歴史への訪問

    歌:小金沢昇司作詞:麻こよみ:作曲:徳久広司せめて今夜は二人して花を一輪飾っていつもおまえは笑顔絶やさずついて来た雨の降る日も風の吹く日もつなぐこの手のぬくもりで支えてくれたねありがとう春はもうすぐすぐそこに来てるからむかしむかし、あるところに、貧乏ですが正直者のおじいさんとおばあさんが住んでいました。ある日、おじいさんがいつものように山へたきぎを取りに行くと、どこからともなく、おいしそうなお酒のにおいがただよってきました。(はて、不思議な事もあるものだ)おじいさんがにおいのする方へ歩いて行くと、竹やぶの前に出ました。すると、どうでしょう。竹やぶの中には竹で出来た酒だるがあって、スズメたちがそのまわりでチュンチュンと楽しそうにおどっているのです。(これはこれは、なんて可愛いスズメたちだ)おじいさんがニコニコして...妄想劇場・歴史への訪問

  • 妄想劇場・THE ライフ

    歌:水森かおり作詞:保岡直樹:作曲:桧原さとし夏の夜空に赤々と燃えた焔(ほのお)は遠い夢あの日ふたりでたずね来た出町柳は冬景色なみだ淡雪降りつもるあなたあなたあなたいまも恋しくて74歳の父はもともとアスペルガー症候群であるため、症状の一部が似ているピック病(認知症の一種)になったのが、正直いつなのか分からない。私は、子供の頃から変わり者の父が苦手だった。苦手だったというよりは毛嫌いしていた。家に帰ってきても自分の趣味の山の本を読み、休日も家族を置いて山登り。家族のだんらんでも父だけ別空間で見えない膜で覆われているようだった。いつも決まった時間に入浴し、就寝しないと気がすまなかった。自分の趣味は楽しむのに、母が書道や編み物を習いに行くことを嫌い、無理やりやめさせたりした。子供の勉強にも関心がなく、母が勉強をみてく...妄想劇場・THEライフ

  • 妄想劇場・森羅万象

    歌:夏木えいじ作詞:作曲:中野訓雪の化粧に隠れて泣いてる遠い春待つハマナスの涙何処かにている北そだち凍て付く寒さにたえながら奇麗(きれい)に咲いたら海峡越えて逢いに逢いに来てくれますか…ズブズブ奴隷生活のはじまりドアを開けてくれた恐ろしい強面お兄ちゃんと同居の金貸し生活がはじまりました。強面も24時間一緒にいると慣れるもんです。朝、どう見ても金融車のベンツを運転して、おじさんを迎えに行きます。おじさんは毎朝、後部座席でスポーツ新聞を広げてどこかに電話をします。「巨人3点、中日1点、ヤクルト1点」会話の意味を理解するまで数日要しました。事務所に着くとまず掃除です。なぜか金貸しにはキレイ好きな人が多くて、ちょっとした埃が残っていてもキレられる、ものすごく神経をすり減らす作業でした。同居人のお兄ちゃん以外の従業員は、...妄想劇場・森羅万象

  • 妄想劇場・歌物語

    歌:ちあきなおみ作詞:吉田旺:作曲:中村泰士いつものように幕が開き恋の歌うたうわたしに届いた報らせは黒いふちどりがありましたあれは三年前止めるアナタ駅に残し動き始めた汽車にひとり飛び乗ったひなびた町の昼下がり教会の前にたたずみ喪服のわたしは祈る言葉さえ失くしてたいつものように幕があき恋の歌うたう私に届いた報(しら)せは黒いふちどりがありました・・・当時25歳だった彼女は、この曲で『第14回日本レコード大賞』の大賞をはじめ、その年の賞という賞を総なめにした。リリースから3ヶ月でのレコード大賞受賞は史上最短記録だったという。歌詞の内容は、主人公の女性歌手のもとに大切な人の訃報が届き、心に傷を負った彼女はそれでも恋の歌を舞台で唄いつづける…というストーリーである。当時、ちあき自身の“私小説歌謡”として売り出されたこの...妄想劇場・歌物語

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