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機動戦士ガンダムAfterwar~戦後の戦士たち~ https://gundamer.hatenablog.com/

機動戦士ガンダムの宇宙世紀にuvertimeが新たな物語を追加しました。 一年戦争終結直後の混沌とした世界を独自の目線で描いています。

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2021/09/01

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  • 【Afterwar不定期更新に変更のお知らせ】

    「機動戦士ガンダムAfterwar〜戦後の戦士たち〜」を読んで頂きありがとうございます。 これまで毎週土曜日に更新してきた「機動戦士ガンダムAfterwar〜戦後の戦士たち〜」ですが、本職が大変多忙になり、これまでのように毎週の更新が困難になりました。 そのため、誠に勝手ながらこれまでの定期更新から、不定期での更新に変更させていただきます。明日更新予定の第二十三話「地球の重力」の更新も見送らせていただきます。 楽しみにしていただいていた方には大変申し訳なく思っています。 更新の間隔を空けることでこれまで以上に充実した内容にさせていただきますので、これからも「機動戦士ガンダムAfterwar〜戦…

  • 【第二十二話】ガンダム再生計画

    機動戦士ガンダムAfterwar~戦後の戦士たち~ 【第二十二話】ガンダム再生計画 「ガンダムはアムロ・レイの活躍によりジオンに『白い悪魔』と言わしめた連邦を代表するモビルスーツであることは誰も疑いを持たないだろう。知っての通り戦時中は余剰パーツを使った量産タイプも含め10数機のガンダムタイプが投入され、いずれも高い戦果を挙げていることは、もちろん機体の性能もさることながら、『ガンダムは恐ろしい敵』というイメージをジオンに植え付けたことも間違いないだろう。戦後一年、連邦の戦後処理もようやく落ち着ちついた。そしてジオン残党の動きは今はおとなしいが、これが奴らの再決起の機会をうかがっているものだと…

  • 【第二十一話】ジョン・コーウェン

    機動戦士ガンダムAfterwar~戦後の戦士たち~ 【第二十一話】ジョン・コーウェン 宇宙世紀0081年1月8日 9時 「おはようございます」 呼び鈴の次にアンディの声がインターフォンに響いた。 「おはよう、今出る」 シンジも既に準備は万端だ。襟のホックも今回は溜める。現地で提出するという辞令も持った。 玄関のドアを開けると、アンディは待ち構えたように敬礼していた。 「おはようございます」 アンディは改めて挨拶した。 「そんなに堅苦しくする必要ないっていつも言ってるだろ」 「そういう訳にはいきませんから」 もうこのやり取りは何度も続いている。 二人はエレベーターで一階に降り、エントランスからマ…

  • 【第二十話】ジャブロー

    機動戦士ガンダムAfterwar~戦後の戦士たち~ 【第二十話】ジャブロー 宇宙世紀0081年1月7日1時 シンジとストームブリンガーを乗せたHLVは定刻通りに地球の重力圏まで接近していた。もう地球は目の前だ。 地球で言う深夜の時間帯だが、シンジは睡眠時間を調節してこの時間は起きていた。 宇宙世紀と言えども大気圏突入はそう何度も経験する物ではない。やはりその光景は目に焼き付けたいものだ。 窓からはアメリカ大陸を見ることができた。ジャブローは南米大陸にある。ここから地球を一周して落下軌道に乗って大気圏に突入する。あと一時間くらいだ。 「間も無く大気圏に突入します。案内がありましたらシートベルトを…

  • 【第十九話】地球へ

    機動戦士ガンダムAfterwar~戦後の戦士たち~ 【第十九話】地球へ 宇宙世紀0080年12月31日23時00分 「シンジ・アラタ、ガンダムストームブリンガー、行きます!」 ホーネットのカタパルトからストームブリンガーが発艦された。 隊長のアレン機とミック機は既に発艦されている。 グリニッジ標準時、あと1時間程で宇宙世紀は0081年を迎える。それは、ジオン独立戦争が終戦を迎えて1年が経つことにもなる。 「まもなく日付が変わります。来ますかね、ジオンの連中」 「俺たちが待ち構えていることは奴らにも分かっているはずだ。このまま監視をしていれば奴らも攻めては来ぬよ」 アレンとミックのやりとはシンジ…

  • 【第十八話】クリスマスイブ

    機動戦士ガンダムAfterwar~戦後の戦士たち~ 【第十八話】クリスマスイブ 宇宙世紀0080年12月24日19時 ルナツーの街はクリスマス一色だ。 クリスマスソングも街全体に響いている。 街路樹がイルミネーションやクリスマスツリーに彩られたメインストリートをシンジとサラは腕を組んで歩いていた。 「ルナツーのクリスマスは初めてだけど、意外と盛大なのね」 「狭い分無理やり一つにまとめたって感じだよね」 「そんな感じね」 サラはシンジと会ってからは終始笑顔だ。 「それにしても寒いわね」 「ルナツーのクリスマスは日本のクリスマスを真似てるらしいよ。日本のクリスマスって妙に寒いだろ?」 「そんなんだ…

  • 【第十七話】辞令

    機動戦士ガンダムAfterwar~戦後の戦士たち~ 【第十七話】地球へ 宇宙世紀0080年12月24日 ジオン残党によるコロニー落とし未遂(公式では事故によるコロニーの移動)から5ヶ月以上が過ぎたが、あの日以来ジオン残党によるテロ事件は一切行われなくなった。 連邦政府は、管理体制を強化したことに起因するとしているが、今回の一件はむしろジオンの再決起を促していて、更なる強化のための沈黙だと考える人も少なくない。 強化したのはあくまでも管理体制であり、監視は現状のままとしている。また、アルバトロス隊とペネディソン隊のアステロイド周辺の捜索活動も大幅に削減するよう指示が出た。コスト削減が理由だという…

  • 【第十六話】二人の未来

    機動戦士ガンダムAfterwar~戦後の戦士たち~ 【第十六話】二人の未来 宇宙世紀0080年7月4日16時 第三次ブリティッシュ作戦と銘打ったこの作戦は、ペネディソン隊の最終防衛ライン突破をもって終結となった。 上陸部隊によってコロニーの軌道変更に成功、一度地球周回軌道に乗せ、重力カタパルトによりサイド5に戻す。 時を同じくして地球軌道艦隊の本体が到着し、ルナツーとコンペイトウや、月のファンブラウンからの増援も到着した。 旗艦の白旗によりあっけない幕切れとなった。 カマネラのモビルスーツデッキでは、アルバトロス隊員全員、モニターで艦隊の様子を見ていた。 ジオンも抵抗せず指示に従っている様子が…

  • 【ちょっと休憩】Afterwar作成秘話③

    「機動戦士ガンダムAfterwar〜戦後の戦士たち〜」を読んで頂きありがとうございます。 今回は主人公のシンジとヒロインのサラについて少しお話します。 自分がガンダムの物語を書くなら、主人公は絶対に日本人にすると決めていました。 名前も当初は自分の名前にしようと思っていましたが、やはりそれはまずいと思い、ちょっと古っぽいですが日本人らしい「シンジ」としました。 決して某人気アニメのパクリではありません(笑) サラについてはいろいろ迷いましたが、結局(自分が)イメージしやすい日本人としました。 ガンダムの主人公といえば、「十代の少年がうっかりガンダムに乗ってしまったことで戦いに巻き込まれ成長の過…

  • 【第十五話】一騎打ち

    機動戦士ガンダムAfterwar~戦後の戦士たち~ 【第十五話】一騎打ち 宇宙世紀0080年7月4日13時15分 「ガンダム!貴様の相手は俺だ!!」 ストームブリンガーの目の前を通り過ぎると、すぐさま急制動、体勢と砲身をストームブリンガーに向けたが、チャージ完了まであと3秒の表示が出ていてロックオンできない。 「チッ」 舌を打ったナイジェルは一旦構えを解いたが、今度はストームブリンガーのライフルがこちらを向いている。 ロックオンアラートが鳴らないため単なる威嚇だと思ったが、何と発砲してきた。 「ロックオンしないで発砲するのか!?それでこそガンダムだ!」 直撃を避けるため回避行動を取ろうとすると…

  • 【第十四話】激突

    機動戦士ガンダムAfterwar~戦後の戦士たち~ 【第十四話】激突 宇宙世紀0080年7月4日13時 地球に向かうコロニーの落下阻止限界点まで3時間余り。 ペネディソン隊が第2防衛ラインを突破した知らせが入った。 出撃してから30分程での突破だ。 その報が入ると同時に艦隊は最大戦速でコロニーに向かった。 「ペネディソン隊は補給に帰還してください」 ミッドウェイのオペレータの声がカマネラにも響いた。 するとペネディソン隊の隊長「ショーン・モルツ」の声で 「我々はまだ余力がある、このまま地球軌道艦隊の増援に向かいたいがよろしいか?」 やや途切れながら通信が入ってきた。 ペネディソン隊指揮官マーク…

  • 【第十三話】出撃前

    機動戦士ガンダムAfterwar~戦後の戦士たち~ 【第十三話】出撃前 スペースコロニーは人類が宇宙に住むために作られた人工の大地である。 直径6キロ、全長30キロ程の円筒の内壁に生活空間を作り、地球と同等の環境を作り出している。 スペースコロニー 出展:ameba 宇宙世紀0079年1月10日、ジオン公国軍はコロニー一基を重力爆弾として地球に落下させる「ブリティッシュ作戦」を実行した。 地球連邦軍の拠点「ジャブロー」を狙った作戦だったが、連邦軍の必死の抵抗によりコロニーは大気圏突入時に3つに崩壊してしまい、ジャブローへは落下させることができなかった。 緒戦で優勢だったジオンだが、この失敗によ…

  • 【第十二話】コロニー強奪

    機動戦士ガンダムAfterwar~戦後の戦士たち~ 【第十二話】コロニー強奪 戦争が終結して半年、ようやく連邦政府が復興に向けて動き出した。 コロニー公社と共に、各サイドの現状の被害状況を調査してサイドの再生を図る計画を打ち出したのだ。 これが後の「コロニー再生計画」に繋がる。 このサイドの調査が始まるという情報を得ると、5thルナは慌ただしくなった。もっと先に実行する予定の作戦を前倒しすることが必要になったためだ。 現在はサイド2が調査対象のため、調査対象がサイド5になる前に作戦を実行しなければならない。 そのため、アズウェル周辺のミノフスキー濃度を濃くし、アルバトロス隊とパナディソン隊を誘…

  • 【第十一話】フェイク

    機動戦士ガンダムAfterwar~戦後の戦士たち~ 【第十一話】フェイク 連邦軍は戦前から戦時中にかけて、小規模の衛星を各ラグランジュ点や月軌道上に配置して、拠点として運用していた。 だが、戦後連邦の管理体制が大幅に変わったことから、衛星としての拠点をルナツーとコンペイトウ(旧ソロモン)に集約して、小規模な衛星は基地としての機能を廃棄した。 先日シンジが立ち寄った衛星「アーク」もその一つだ。 アークのように衛星としての機能を一部残したままにしてあるのもあれば、完全に隕石に戻したものもある。 これらの衛星は基本的には連邦の目に届く位置に配置されているのだが、中にはアステロイドに埋もれているのも幾…

  • 【第十話】ミノフスキー粒子の霧の中へ

    機動戦士ガンダムAfterwar~戦後の戦士たち~ 【第十話】ミノフスキー粒子の霧の中へ 宇宙世紀0080年6月29日9時 ルナツーの指令室には司令官のリック・クルーガ、副指令のキム・シン、そしてシナプス大佐が揃っていた。そこへシンジも来た。 シンジは昨日、無事帰還を果たし、翌日の今日はルナツー上層部による尋問が始まるのである。 尋問と言うと聞こえは厳しいが、戦闘中に漂流しその後帰還したいきさつをシンジから聞き取るためだ。 「体調はどうだ?」 シナプス艦長が聞いた。 「昨日はぐっすり眠れましたから…」 シンジが最後まで答えなくても、シナプスは少し顔を緩めた。 「では昨日の件について話してもらお…

  • 【ちょっと休憩】Afterwar作成秘話②

    「機動戦士ガンダムAfterwar〜戦後の戦士たち〜」を読んで頂きありがとうございます。 前回の第九話「敵では無い敵」では、後にエゥーゴのパイロットとなる「アポリ・ベー」と共に宇宙を漂流することになりましたが、無事帰還することができました。 明日配信予定の第十話「ミノフスキー粒子の霧の中へ」は、ちょっと一休みな内容になっています。 また読んでもらえたらと思います。 そして第十一話からは、いよいよ物語も大きく動きます。 今後の展開については、実は宇宙世紀の歴史には一切記されていない、uvertimeの完全オリジナルのシナリオをお届けする予定です。 「勝手に歴史を作るな」と批判されるかもしれません…

  • 【第九話】敵では無い敵

    機動戦士ガンダムAfterwar~戦後の戦士たち~ 【第九話】敵では無い敵 宇宙世紀0080年6月27日 サイド7に近傍にある、かつて連邦のモビルスーツ開発ベースとなっていた廃棄衛星アークに流れ着いたシンジとジオンのパイロットアポリは、食堂でしばらくの間共有した時間を過ごしていた。 シンジは非常食を食べ終わってから再び口を開いた。 「さっきのあれは何だったんだ?」 「何のことだ?」 アポリは聞き直した。 「お前たちは連邦の犬で良いのか?、だ」 アポリは顔はシンジの方を向けず、目だけシンジに向けて口を開いた。 「あれか。お前ほどの腕とキャリアがあるなら、連邦に正義がない事は分かる筈だ。それなのに…

  • 【第八話】始まりの場所

    機動戦士ガンダムAfterwar~戦後の戦士たち~ 【第八話】始まりの場所 「何だ??」 大きな衝撃の後、突然後方に向かって猛スピードで加速した。 「ビッ ビッ ビッ ビッ」 速度異常のアラームが鳴り、インパネや全てのモニターにも速度異常のEmergencyが赤点滅している。 シンジは機体の状態を確認したが異常は見つからない。 となると原因はゲルググだ。 ミックの狙撃によりダメージを受けたジェネレータが暴走したのかもしれない。 しがみついた事が逆に仇になった。 だがこのまま流され続けたら宇宙漂流だ。 隕石やデブリに衝突なんてしようもんなら木っ端みじんとなってしまう。 幸い背中越しに進んでいるか…

  • 【第七話】宇宙(そら)の残骸

    機動戦士ガンダムAfterwar~戦後の戦士たち~ 【第七話】宇宙(そら)の残骸 宇宙世紀0080年6月27日 ストームブリンガーに改修されて初めての捜索作戦である。 今回の捜索エリアは、L3を挟んで反対側(L4寄り)の月軌道上で、比較的近傍だ。 このエリアも開戦以前はデブリなど無かったのだが、開戦後のジオンの攻撃でサイド1、2、4、5の四つのサイドが攻撃を受け、特にサイド2は壊滅的な被害を受け、他のサイドにも甚大な被害をもたらした。 更にルウム戦役で連邦艦隊は100隻近い戦艦を撃沈させられている。 それらの残骸がデブリとなって地球軌道上に広がっていき、一年以上かけて月軌道も覆うくらいのデブリ…

  • 【ちょっと休憩】Afterwar作成秘話

    「機動戦士ガンダムAfterwar〜戦後の戦士たち〜」を読んで頂きありがとうございます。ただガンダムが好きというだけで執筆経験など全く無い筆者のため、拙い文になっていると思いますが、どうか温かく見守って頂ければと思います。今回は「Afterwar作成秘話」として、この物語を作るきっかけについて少しお話させてもらいます。 機動戦士ガンダムの宇宙世紀の歴史は、この40年で多くの物語が作られています。その大半は一年戦争期ですが、近年ではUCやムーンガンダムといった90年代の物語も多くなっています。また、サンライズのプロジェクト「UC Next 0100 PROJECT」と銘打った宇宙世紀100年代を…

  • 【第六話】ストームブリンガー

    機動戦士ガンダムAfterwar~戦後の戦士たち~ 【第六話】ストームブリンガー 宇宙世紀0080年6月26日7時 「ピピピピ、ピピピピ」 アラームが鳴る。 シンジは既に覚醒していた。 むくっと起き上がりアラームを止める。 一週間の休みを経て、今日から軍務の再開である。 結局休み中の一番のイベントは健康診断だった。本来休暇中にするものでは無いが、勤務中もなかなか出来ないので、シンジの希望で休暇中にしてもらった。 看護師がサラなので、比較的気楽にできた。 身体も精神の両方受診したが、特に問題は見られなかった。 心身ともに健康だ。 後はルナツーの街をぶらついたり、サラと一夜を過ごしたくらいだ。 8…

  • 【第五話】ルナツー

    機動戦士ガンダムAfterwar~戦後の戦士たち~ 【第五話】ルナツー 宇宙世紀0080年6月19日12時 ホーネットとユイリンは予定通りルナツーに帰港した。 ルナツーはアルバトロス隊の本拠地がある。 司令官はリック・クルーガ少将。アルバトロス隊の指揮も執っている。 ルナツーは元は小惑星ユノーでコロニー建設用の採掘資源衛星としてアステロイドから運ばれてきた。 0051のスペースコロニー建設凍結以来用途を失ったユノーは0060に連邦の軍事拠点として基地化されルナツーとなった。 月軌道上にあり、地球を挟んで月の真裏に位置することから2番目の月=ルナツーと名付けられた。 連邦が管理する天体の中でも月…

  • 【第四話】シンジとサラ

    機動戦士ガンダムAfterwar~戦後の戦士たち~ 【第四話】シンジとサラ シンジとサラの出会いはアルバトロス隊が結成された時だ。 同じ年齢で同じ日本系の血筋であり、セカンドネームも似ている。 二人はすぐ意気投合し、交際に発展した。 最初は、いつ死ぬか分からないパイロットだから交際しない方がいい、シンジはサラとの交際には後ろ向きだった。 でもだからこそお互い認め合い、短い時間になるかもしれないけど通じ合う何かが出来ればそれでいい。 サラはシンジに恋心以外にも何かを感じ取っていたようだ。 サラは幼くして両親を亡くしているため、ずっと一人で生きてきた。一番多感な年頃に体を売って生計を立てている時も…

  • 【第三話】捕虜

    機動戦士ガンダムAfterwar~戦後の戦士たち~ 【第三話】捕虜 宇宙世紀0080年6月18日19時 自室でシャワーを浴び終わったシンジは、壁に備え付けられているインターフォンの着信ランプが光っていることに気付いた。 再生を押すとジョージの声で「シンジ!捕虜見に行こうぜ!先に牢屋に行ってるからお前も来いよな!!」とメッセージが残っていた。 アルバトロス隊の一員で同じ歳のジョージ・クーカー少尉はシンジとウマが合い、共に行動することが多い。つまり、一番の仲良しだ。 一応シンジは上官なのだが、そんなことはお構いなしだし、シンジも気にしない。 そんなジョージもミーハーだ、捕虜が気になるらしい。 この…

  • 【第二話】帰還

    ザクがデブリの上部に向かったのを確認したシンジは、すかさず下部に向かった。デブリの状況から上下に分かれてもその先でまた鉢合わせることが可能だと分かったからだ。 デブリを通過すると目の前にザクがいる、その状況を作るために速度を合わせる。 そして右腕の二連ビームキャノンのロックを解除、銃口を正面に向けて発射態勢を作った。 デブリを抜けたら想定通りザクが目の前にいた。すかさずロックオン。 ただしコックピットでは無く、マシンガンを持っている右腕だ。 ザクは回避行動を取ろうとするが、遅い。 シンジは右手の操縦桿にあるビーム発射スイッチを押す。 二つの銃口から光が放たれた。 二連式のビームキャノンだが、二…

  • 【第一話】Unknown

    宇宙世紀0080年6月18日11時45分 サイド4宙域 「まもなく予定地点に到着する」 アレン隊長からの無線だ。 アレン・ビーズン隊長は階級は大尉、第15独立試験部隊(アルバトロス隊)の隊長として隊を纏めている。年齢は30歳。元々は戦闘機乗りだったが、初期のモビルスーツパイロット候補としてモビルスーツに搭乗し、大きな戦果を上げている。既にベテランの風格もあるパイロットだ。 搭乗機はジム・キャノンである。 母艦ホーネットから出撃して約15分、コンソールパネルにも予定地点に近づいたことを知らせるアラートが点滅している。 アステロイドの宙域の割にはミノフスキー粒子の濃度は低いようだ。 無線も届くしレ…

  • 【序章】

    人は動物とは違う。生きるための理由や目的を必要としている。人には生き甲斐という希望を持たずにはいられないのである。 本能的に言えば、生きていることそのものが生きる理由であり、種の保存が生きる目的であるはずなのに、もはやその事も忘れてしまっている。 逆に言えば自殺や自傷という行為を行うのも人間だけである。生き甲斐を見失ってしまうと、このような末路を辿ってしまう人も少なくない。 また発情期が無く年間通じて性欲を持ち続けるのもやはり人間だけである。 しかし知恵を持ってしまった人間は感情を持つようになり、生きることの理由と目的を考えるようになった事は、人間が上位種である証と同時に、悲しい事なのかもしれ…

  • 【前書き】

    ガンダム歴4×年のuvertimeがその知識と経験を元に、宇宙世紀ガンダムの新しい物語を描きます。 基本的には毎週日曜日のどこかで更新する予定で連載していきます。 【注記】この物語はフィクションであり非公式です。また、公式には出てこない機体も登場するなど、パラレルワールド的な物語である事をご了承ください。 機動戦士ガンダムAfterwar〜戦士たちの戦後〜 物語の舞台は宇宙世紀0080。 ジオン独立戦争(一年戦争)は終戦を迎えたもののそれに応じない、あるいは終戦になったことすら知らないジオン兵達のテロやゲリラ活動は後を経たない。 戦後処理を進める連邦にとってやはり無視できない状況であるため、ジ…

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