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2021/08/20

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  • どのようにことばは獲得されていくのか② 「聴くこと」

    ことばをはなすようになるためには まず、ことばをきくことができなくてはなりません。 特に意識せずあたりまえにいつも行っている「聴くこと」ですが、 人が生活していくうえで、いろいろな工夫がなされています。 まず、私たちは普段から音を選別して聴いています。 実際の音どおりではなく、脳のなかで 自分にとって重要な音を大きく、重要でない音は小さく聴くように 選択されているのです。 あまり、性能のよくない補聴器を使用すると、 「がーがー」という雑音がうるさくて とても使いづらいと聞いたことはありませんか。 それは補聴器が、どの音も同じように大きくしてしまっているからです。 (最新の補聴器は入ってきた音を…

  • どのようにことばは獲得されていくのか

    そもそも、こどもはどうやってことばを獲得していくのでしょうか。 会話やテレビの音は、必ずしも正しい文法ではなされているわけでもないし、 経験しうる環境は限られているにもかかわらず、その経験以上のことば、文法を獲得していきます。 不思議ですよね。このことは未だ正確なことはわかっていないのです。 ではまず一般的にはどのような過程をたどっていくかをみてみましょう。 ①クーイング期 赤ちゃんははじめは整った声をだせません。 泣き声をあげるだけです。(啼泣) そのうち、機嫌のよいときに泣き声とは異なる 「んー」「あー」「うー」などのやわらかい音をだすようになります。 この音は息を吐く時にでるともいわれて…

  • 自信を持つ

    少し消極的なところがあるお子さんの話です。 お友達と自分を比べてできないことがあることに気づき、できないことはなるべくやらないようにしているようです。 そのお子さんは視覚課題がはじめは苦手だったのですが、そのうちみるみる力をつけてどんどん課題が進んできていました。 そして、とうとう最後の課題の日です。 「今日は最後の課題だね。 この課題はとてもむずかしいんだよ。 先生はこの課題、ちょっと苦手なんだ。 だから先生にはできないかもしれない。」 私は、この視覚課題が本当に苦手です。 するとそのお子さんは 「とにかくやってみればいいんだよ。」 と、どんどん始めました。 そして、 「これかなー。ちがうな…

  • 逆模倣 自発的な模倣をうながすために

    真似することが大切なのは、よく知られていることです。 言語、社会性、身辺自立の獲得のためのカギは模倣にあります。 hometherapy.hatenablog.com でもそもそも何もしないとなかなか模倣をしてくれないですよね。 そこで模倣をうながしていくのですが、 例えば「ばんざい」の動作模倣をするときは、大人がモデルを示し、その動作を手伝ってあげて、「ばんざい」の形ができたらごほうびで強化していくという方法をとることがあります。 ただ、これには少し注意が必要です。 「手伝ってあげて強化する」やりかたの場合こどもの行動は受け身になります。 機械的になってしまったり、反応を見誤ったりしてしまう…

  • ルールをおしえる

    子育てでこどもに教えるべきこと。 もちろんたくさんありますが、なかでも大切なのが 「ルール」 だと私は思います。 「4つのペアレンティングスタイル」で言われている 「リーダーシップのある親」になるためにも 「ルール」が明快かどうかは鍵となるポイントです。 hometherapy.hatenablog.com 普通「ルール」をおしえるには こどもがやってはいけないことをしたとき、「それはダメ」と 注意しながらおしえるという形をとってしまいがちです。 もちろん、それも大事なことです。 でもわるいことをしたときではない、普通のときに 「ルール」として先に教えておくことで、 こどもも素直にきくことがで…

  • 見ること、聞くこと、さわること ~感覚の連合

    物が「見えている」ことについてお話したいと思います。 赤ちゃんの目の前で物(例えば鈴など)を動かすと、目で追います。 この時使っているのは「視覚」です。 でもこの時は、「視覚」は使っているのだけれど、「そのもの」を見ているというよりも反射的に視線が動いているといったらいいでしょうか。 目の網膜は2次元なのだそうです。 また鈴の音がきこえていたとしても、 はじめはその音が、見えている鈴からきこえてくることはわかりません。 ただ「音」が聞こえているだけです。 「聴覚」も単体で働いている状態ですね。 そのうち見えていたものをさわったり、なめたりして 「触覚」などの身体感覚をつかうことにより、 「視覚…

  • こどもとの接し方に迷うとき PCITの4つのペアレンティングスタイル

    お子さんとの接し方がよくわからないとご相談くださる方がいらっしゃいます。 そんな時、私がご紹介するのが、 「PCITから学ぶ子育て」という本です。 PCITとは、遊戯療法(プレイセラピー)と行動療法に基づいた心理療法ですが、その内容は子育て全般にとても役立つものです。 その中で書かれている親の養育タイプ 「4つのペアレンティングスタイル」についてご紹介します。 ①許容的な親 このタイプは子供にやさしく、寛容であたたかみのあるかかわりをします。 ただ一方で、子供の行動を制限することが苦手です。 つまり簡単にいうと、「子供をあまやかしてしまう」ということです。 子供は年齢があがるにつれて、反抗的に…

  • ゆっくりはっきり話すこと

    自閉症当事者で動物学博士の テンプル.グランディンは著書「自閉症の脳を読み解く」 の中で書いています。 「私はこどものころ無声子音をうまく聞きわけられなかった。「cat」も「hat」も「pat」も同じ単語に聞こえた。こうした子音は音が短く、速く発音されるからだ。」 テンプル.グランディンは著書のなかで感覚処理問題について、特に気を付けるべき課題としていて、様々な論文を紹介しています。そのひとつに、 自閉症の人は「変化が速すぎる世界」で暮らしているのがかもしれない と述べられた論文があります。 もちろん仮説にすぎないのですが、実験の結果、自閉症の人は ゆっくりした身振りをみたり、音を聞いたりした…

  • 口のまわりの模倣をうながす

    動作の真似をすることができるようになってきたら、口の模倣をうながします。そしてそのことが音声の模倣の基礎になっていきます。 まず、口のまわりに注意をひきつけることが必要です。 おとなの口の形を見てこどももその口の形を真似するようにうながしていくのですが、はじめはそもそも口をみてくれない場合が多いです。 そんな時はさりげなくこどもの手をとり、大人の口に持っていくというやり方、 こどもの好きなもの(おもちゃやお菓子などその時興味がありよくみているもの)を大人の口のそばまで持っていき視線を誘導するやり方があります。 そして、こどもが真似したらすかさず、くすぐったり抱っこしたりお菓子をあげたり、こども…

  • 真似すること(模倣)

    こどもはすぐに大人のすること、言うことをまねします。 この「真似をする」ということにはとても大切な意味があります。 赤ちゃんは、はじめは自分の手や足などの体の部分をみても、それが自分のもので自分で動かしているということさえ、知りません。 動かしてみたり、触ってみたり、なめてみたりして、その感覚を味わうことによって「ああこれが自分なんだ」と気づいていきます。 そして「自分」に気づくと、「他者」にも気づいていきます。 自然に、その「他者」である、大人の真似をすること(模倣)でからだの使い方やことばを学んでいくのです。 でも、発達につまづきのある子の中には、この「真似をする」ことがとても苦手なお子さ…

  • ことばがなかなかでないとき

    お子さんのことばがなかなかでない場合、少し心配になりますね。 おおむね初語といわれるはじめてのことばは1歳前後、 2歳くらいになるとだんだんことばの数が増えていきます。 でもことばの発達は本当に個人差が大きいのです。 ただ単に個性として遅い場合もあります。 しかし発達になんらかのつまずきがある場合は、ことばの獲得がおくれてしまうことがあります。 発達全体に遅れがある場合もあります。 発達がアンバランスなためにことばが遅れていることもあるのです。 耳の聞こえ、その他の身体的な発達はどうか 喃語はでているか 声の出し方はどんな様子か おとながいっていることを理解しているか おとなに視線をあわせよう…

  • 発達障害かもしれないと思ったら....「特性」が「障害」にならないようにしたい

    子育て中の皆さん、毎日おつかれさまです。 特に小さいお子さんをみているお父さん、お母さん。 朝から晩まで忙しくて大変ですよね。 もしお子さんに、ことばが遅い、目が合わない、こだわりが強い、抱きしめられるのを嫌がる、育てにくい…などの心配があるとき。 最近は、「発達障害」という言葉が一般的につかわれるようになりました。 でも「発達障害」がどんなものなのかは、あまりピンとこない方が多いのではないでしょうか。 発達障害のお子さんたちには様々な「特性」があります。 見る、聞く、触れる、記憶の仕方、集中の度合、その他いろいろな点で、「特性(その子らしさ)」があります。 そのことに気づかずに成長がすすむと…

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