支柱を貸すからまだ伸びろ向日葵(ひまわり) み
木の実5個で祖父の眼鏡と交換 み
「名月や…」ヘタウマという誉め言葉 み
「あれ、鶺鴒(せきれい)」と中居。どこ?チッチチッ み
その秋の風の名は我が辞書になし み
秋さずいに稲刈りイベント延期 の
南国の蝶が巣くう蘇鉄の花 み
新婦の『秋桜(こすもす)』のアカペラに泣いた み
イチジクとクリームチーズとシャルドネ み
手を出して この桃は左右対称 み
親指の爪に甘栗が込まった み
敗荷(やれはす)に祭の密集の残滓(ざんし) み
蟋蟀(こおろぎ)食べる前に牛乳(ぎゅうにゅう)飲もう み
新米の袋に股慄(こりつ)の穀刺し の
平川門で鳩吹くはあの合図 み
びしょ濡れで言い訳は何? 白驟雨(はくしゅうう) み
星月夜、乳の匂いの白い風 み
箸から逃げる芋は串刺し、エイヤ み
「日本中デ育テルアノ草ハ?」 「稲」 み
夕顔に実が干瓢(かんぴょう)となる波乱 み
黄昏(たそがれ)に夜業(やぎょう)へ父は保線員 み
秋水(しゅうすい)の湖畔に城か発電所 み
それほどの香りもせずに麝香草(じゃこうそう) み
鷹(たか)の爪(つめ) 辛しや 辛しや 辛しや み
不在時に存在を知る。紫苑(しおん)咲く み
松茸飯(まつたけめし)「おかわり自由」のランチ か
蜩(ひぐらし)やなんだか急に腹減った み
松風の音が途切れる間…遠雷 み
日曜のアニメ終われば休暇明け か
側溝(そっこう)に一葉(ひとは)流れて蟻の舟 み
うしろから背広を着せる。もう九月 ま
「ブログリーダー」を活用して、みさんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。
支柱を貸すからまだ伸びろ向日葵(ひまわり) み
スキューバダイビングでも役立つ手話 み
夕凪や前髪が長かったのね み
幸せの皺寄せが来る胡蝶蘭 み
避暑の地はバブル時代の別荘地 み
ビル群が川に飛び込む熱帯夜 み
吊り橋のワイヤーが刻む夕焼け み
街灯が点(つ)くをためらう夏夕べ み
夏富士に その軽装? そうなんです み
居酒屋でウミガメのタマゴを食べた み
「扉を閉めて」と鳴くのか冷蔵庫 み
夏布団を蹴り上げ、くるっと回す み
ただ、氷河時代の終わりが来ている み
グローブのクリームパンの雲の峰 み
船乗りの歌は夏風、重い明日 み
ハイビスカスの庭にジープを停める み
水牛の背が臭う、ブーゲンビリア み
夏の雨にテールランプの点描 み
ハンゲショウの花が「ここよ」と誘惑 み
解剖医もカーボーイも玉の汗 み
江戸風鈴 ペアグラス 木端微塵(こっぱみじん) み
野菜室に冷酒(れいしゅ)を2本 ガタガタ み
超写実主義に色鉛筆の裸婦 み
江ノ電にサーフボードが長すぎる み
「寝冷えした」と鼻声の電話が来る み
『ムラサキ』と呼ばないでね 『ラベンダー』よ み
三角のスイカにおまじないの塩 み
隣席の扇子、汗の臭いを撒く み
百日紅(さるすべり)は庭箒(にわぼうき)もピンク色 み
夏負けに鏡は「どちらさま?」と問う み
湯畑の煙が竦(すく)む炎天下 み
フェラーリもオーバーヒート気味に灼く み
野外授業に固執し熱中症 み
強引に雨の季節に七夕よ み
日本銀行券(にっぽんぎんこうけん)が欲しい小暑 み
電車待つ脹脛(ふくらはぎ)、蚊の刺され痕 み
鮎釣りの前泊の夜半(よわ)、雨催い み
雨傘よりも日傘が相合傘 み
「もう帰るわ」という目で団扇(うちわ)を置く み
黒百合よ市民らとリスクを語れ み