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2021/08/04

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  • なぜブログを書くのか ― 文芸の心音を聞く 活発な読者として

    なぜブログを書くのか ― 文芸の心音を聞く 活発な読者として

    2年半に渡り月1回くらいのペースで、ブログを書いてきました。ブログ記事のテーマは、文学全般、とりわけフランンス文学、芸術、建築、創作、書評、料理、旅行などで多岐に渡りますが、計30編ほどになりました。アクセス数は予想を上回り、33,000を越えました。 学生時代から私は好きな本を何度も手に取っては、メモなども作り読後感想などを書きちらしてきました。定年後も折を見ては関連する書籍に目を通し続け、新たな知見も得てきました。しかし、私は次第に自分なりに考察したことを文書にまとめてみようと思うようになりました。どうやら、私はおとなしく本から得た知識を蓄積しておくだけでは満足できない質のようです。従順な…

  • ブログ目次 (仮・縮約版)

    ブログ目次 (仮・縮約版)

    各セクションのタイトルにカーソルを運び、クリックすると当該ブログ記事へ飛ぶことができます。なぜブログを書くのか ― 活発な読者として ’23・9第一章 フランス文学 マルセル・プルースト「失われた時を求めて」対話的創造のほうへ Ⅰ コンブレの就寝劇 ’23・8 Ⅱ 恋人アルベルチーヌ もうひとつの愛 ’23・8 Ⅲ ゲルマント公爵家と主人公の変貌 ’23・9 Ⅳ 立ち広がる新しい小説世界 ‘23・8 プルーストの文はなぜ長いのか ’22・7 越境する芸術・文化 ’23・3 書評 工藤庸子「プルーストからコレットへ いかにして風俗小説を読むか」 1991年 ‘23・5 書評 芳川泰久「謎解き『失…

  • Ⅳ.立ち広がる新しい小説世界 「失われた時を求めて」 対話的創造のほうへ 4/4

    Ⅳ.立ち広がる新しい小説世界 「失われた時を求めて」 対話的創造のほうへ 4/4

    アルベルチーヌも、祖母も、作曲家ヴァントゥイユも、作家ベルゴットも、多くの人物が死んでゆき、喪失の悲しみは深まります。コンブレも第一次世界大戦の戦闘地域になり、戦死者が多く出ます。パリもドイツ軍機による空襲に世界ではじめてさらされます。闇は深まり、黄昏めいた光が拡がります。 しかし、繰り返し味わう失望や無力感の流れに抵抗し逆行するようにして、母や祖母や恋人アルベルチーヌから、またヴァントゥイユの音楽やエルスチールの絵画から、またフランソワーズの料理や衣服などといった生活で発揮される巧みな腕前からさえも、新たな創造への呼びかけが聞こえてきます。身近な所で編まれる人との関係性から創造の萌芽が芽生え…

  •  Ⅲ.ゲルマント公爵家と主人公の変貌 「失われた時を求めて」 対話的創造性のほうへ 3/4

    Ⅲ.ゲルマント公爵家と主人公の変貌 「失われた時を求めて」 対話的創造性のほうへ 3/4

    この長編小説では当初主要テーマとして照明を浴びて舞台前面を占めていたパリ社交界や恋愛模様が、読み進むにつれやがて少しずつその重要性を薄めてゆきます。反対にそうした全般的な流れに逆らうようにして、それまで目立たなかった脇役たちが舞台の袖から中央へと登場してきます。長く主役をはってきたものは翳り、それに代わりそれまで出番も少なく、役割も明確ではなかった端役たちが互いに関連を持ち始め、新たな役回りも得て、作家志望の主人公を創作へと導きます。 以下のⅢ章では、まず19世紀から20世紀に移る端境期のパリ貴族階級で起きる大きな変動を描きます。また、それとともに間欠的に起きる主人公マルセルの内面における大き…

  • Ⅱ. 恋人アルベルチーヌ もうひとつの愛 「失われた時を求めて」対話的創造のほうへ 2/3

    Ⅱ. 恋人アルベルチーヌ もうひとつの愛 「失われた時を求めて」対話的創造のほうへ 2/3

    第二篇「花咲く乙女たちのかげに」に恋人になるアルベルチーヌが登場します。彼女は英仏海峡を臨む保養地バルベックの海を背景にして現れる娘たちのグループのひとりです。女性もまたがるようになった自転車を好んでいて、その頬は冬の朝の輝きのように紅潮します。娘たちとイタチ回しという遊びをしていて彼女の手を握った時など、「無数の希望が一気に結晶する」のを感じ、「官能的なやさしさ」を主人公はおぼえます。しかし、彼女が下品な言い回しを使うのを耳にするうちに、グループの娘たちと同性愛的関係にあるのではないかと疑い始めます。しかし、彼女の姿は変化し続け、はっきりした像を結びません。 主人公はコンブレでジルベルトとい…

  • 「失われた時を求めて」 対話的創造のほうへ 1/3

    「失われた時を求めて」 対話的創造のほうへ 1/3

    マルセル・プルースト(1871−1922)の長編小説「失われた時を求めて」は大伽藍に例えられることもあって、何やら近寄りがたい長編のように語られることがあります。しかし、その特有な展開の仕方に慣れれば、けっして難解な書物でも美の巨峰などでもありません。重要な場面もむしろ身近な所で繰り広げられることが多く、多彩なアプローチが可能な小説だということがわかるはずです。安定していた社会が傾く時の迫力に富む描写もあり、人生にうがたれる深淵をのぞきこむような場面も描かれはします。でも一方では、人間に秘められている可能性も繰り返し語られているし、親近感もユーモアも感じることができる小説です。それまでの近代小…

  • お勧めフレンチ・ア・ラ・カルト

    お勧めフレンチ・ア・ラ・カルト

    芭蕉は江戸に旅立つ門人にはなむけとして、次のような俳句をひねりました。 梅若菜丸子の宿のとろろ汁 猿蓑 新春の道中には、梅もある、若菜もある。丸子の宿(静岡市内)ではおいしいとろろ汁が待っている。色彩豊かで味覚まで刺激されます。芭蕉の弟子を励ます気持ちが伝わってきます。 この名句ほど素敵で心温まる食の列挙はできません。でも、貧しい食体験からでも、私なりのめずらしい 季節のガレット ソバ粉で作るクレープ「ガレット」。中には卵やハム、きのこやベーコンなどの具が入り、仕上げに塗られるバターが香ばしいです。 リンゴ酒の「シードル(Cidre)」を添えてみても、サッパリした感じの食事が楽しめます。リンゴ…

  • 創作 火の鳥

    創作 火の鳥

    www.youtube.com 東京からようやくキャンプ場に着く。友人Oの小さなワンボックスカーのカーナビが不調で、長野県に入ったあたりか、ディスプレイのマップが突然真っ白になる。道案内の標識を読み間違えてしまい、大回りする羽目になり、夕方遅くになってやっとサイトにたどり着く。テントをはり、事務所で薪の束を買う。 谷間にあるキャンプ地はすでに薄暗い。夜が迫っていて、目の前の池も月を浮かべて鈍い銀色だ。釣りはもうできない。北アルプス連峰が黒々と盛り上っている。峠近くだからか、夏の終わりなのにもう冷気が肌を通して浸みてくる。東西南北の方位が消えていて、方角がわからない。夏の主役白鳥座が天の川に大き…

  • 書評 工藤庸子「プルーストからコレットへ いかにして風俗小説を読むか」(中公新書 1991)を再読する

    書評 工藤庸子「プルーストからコレットへ いかにして風俗小説を読むか」(中公新書 1991)を再読する

    数年前に読んだ本書を今回再読してみたが、残念ながらやはり論述の速さについてゆけない箇所がいくつか残った。著者の工藤氏は多数の引用を行うが、集められた細部は多角度から慎重に検討されることなく、時には狭い意味での風俗の事例として使われてしまう。 結論部分でも、著者は、女性と性的倒錯が支配的だった暗いフランスの十九世紀末の風俗を描くプルーストは、「傍観者として一生をおわってしまったように見える」が、一方、コレットのほうは新しいタイプの女性の二十世紀の風俗を描いた、と大胆にまとめている。私には、短い結論部分をそのように読んだ。 しかし、はたしてそうだろうか。気になった主な点を、本書の冒頭からいくつか拾…

  • 永井荷風 もうひとつの「断腸亭日乗」

    永井荷風 もうひとつの「断腸亭日乗」

    銀座禁燈 永井荷風は、関東大震災後百貨店などが次々と建てられてゆく銀座に興味をおぼえ、しばしば自宅の偏奇館のある麻布から帝都銀座に足を向けるようになる。しかし、永井は酔客が銀座通りで喧嘩をしたり「酒楼」で乱暴を働いたりする姿を見たりするうちに、「断腸亭日乗」と名付けた日記にこう記すようになる ― 「銀座は年と共にいよ(いよ)厭ふべき処となれり」(昭10・7・9)。 新しい盛り場の散歩 ― 銀ブラという新造語はすでに定着していた ― を楽しみ、その風俗にも接し、料理屋にも理髪店にもしばしば通ったにもかかわらず、荷風は銀座の賑やかさに違和感をおぼえ始める。 そんな頃、日記の欄外に朱筆で「禁燈ノ令出…

  • 越境する芸術・文化

    越境する芸術・文化

    現代文学では、都市が描かれることが多くなる。フランスのアポリネールの詩集「アルコール」(1913)巻頭の「地帯」と題された詩では、自由な詩法で現代都市パリの活気に富む生活が、 オフィスでタイプライターを叩く女性たちも含めて歌いあげられている。アポリネールは開放的なパリだけでなく、パリを取り囲む大きな世界までも縦横無尽に闊歩してゆく。 地帯 とうとう君は古ぼけたこの世界に飽いた羊飼娘よ おお エッフェル塔 橋々の群羊が今朝は泣きごとを並べたてる君はもうギリシャやローマの古風な生活に飽きはてた(・・・)Embed from Getty Imageswindow.gie=window.gie fu…

  • 村上春樹の傑作「羊をめぐる冒険」

    村上春樹の傑作「羊をめぐる冒険」

    ユニークな傑作「羊をめぐる冒険」(1982)は、様々な横糸縦糸から織りなされているので、あらすじを一筋縄でまとめることは容易ではない。しかし、次のようにレジュメすることもできるのではないか ― 主人公「僕」は人の名前をすぐ忘れる男で、小説冒頭で知り合いの女の子が交通事故で死んでも、彼女の名前が思い出せない。「あるところに、誰とも寝る女の子がいた。それが彼女の名前だ」などとひとりごつ。「僕」は、「名前というものが好きじゃない」などと宣言までする。謎の人物に謎の羊を北海道に探しに行く仕事を依頼される場面でも、見せられた名刺はすぐに回収され、その場で直ちに焼き捨てられてしまう。氏名は消される。 とこ…

  • 新しい母恋い (1/2) 谷崎潤一郎 ー 音曲の活用

    新しい母恋い (1/2) 谷崎潤一郎 ー 音曲の活用

    谷崎潤一郎の作品群ではしばしば母恋いのテーマが展開される。これは評論家江藤淳も指摘することである ― 「(谷崎潤一郎)氏の心の底には、幼いうちに母を喪ったと感じさせる深い傷跡が刻印されていたはずである。そうでなければ「母を恋い慕う子」というライト・モチーフが、谷崎氏のほとんどすべての作品に一貫するはずがない」(「谷崎潤一郎」「江藤淳著作集 続2」所収)。江藤淳自身、4歳の時に実母廣子を失い、晩年に美しい「幼年時代」を著した母恋いの人であり、晩年に長い谷崎論執筆を準備していただけに、この指摘は鋭い。 抱擁してくれるはずの母親は外出を好み、その不在は常態化し、乳母とふたりで寝る谷崎は悲しみを抱え込…

  • クリスマス(2/2) ザルツブルグ

    クリスマス(2/2) ザルツブルグ

    ザルツブルグ在住の友人に招かれて、クリスマスを一緒に過ごしたことがあった。パリから夜行列車に乗って約8時間だったか。パリに比べてアルプスの北に位置するオーストリアだから、金髪で長身の人が多いはずと思って駅に降り立ったが、意外にも北に来たという感じがしない。イタリア人のような南ヨーロッパの人を思わせる体型の人が多い。長くザルツブルグに住む友人に聞くと、中世の頃ローマ帝国が南からアルプス越えをして侵入してきてザルツブルグに長く居座ったからだ、ローマの遺跡もいくつかあると言う。人口は15万人で、こじんまりとしている。夏にはフェスティバルに参加する音楽巡礼者も多いはずだ。店の看板の中には昔のものに手を…

  • クリスマス(1/2) パリ

    クリスマス(1/2) パリ

    パリに留学していた時、クリスマス・イヴにシャルトル大聖堂に向かった。真っ暗な麦畑を友人の車で一時間走った。やがて遠くに何か黒々としたものが屹立するように見えてきた。実のところ、大聖堂で行われていたはずの深夜ミサは、まったく記憶から消えてしまっている。でも、ステンド・グラスを見上げた時におぼえた不思議な感覚は今でも鮮明に甦ってくる。 Embed from Getty Imageswindow.gie=window.gie function(c){(gie.q=gie.q []).push(c)};gie(function(){gie.widgets.load({id:'wtkaCgqgSGB…

  • 書評 芳川泰久「謎とき『失われた時を求めて』」新潮社2015年

    書評 芳川泰久「謎とき『失われた時を求めて』」新潮社2015年

    本書「謎とき」の前半と後半で論じられている二点に絞って、感想を述べたい。本書の後半で著者は、主人公と母親がヴェネチア滞在中に訪れる洗礼堂の場面(第6篇「逃げ去る女」)に注目する。このサン=マルコ寺院では、母親は聖母のイコンとして描かれ、母の聖別式も行われたと著者は主張する。また、聖別された母親のモデルを実際に当地に出向いて探した著者は、それを洗礼堂内で突き止め特定することができたと主張する。 しかし、先を急がずに、まずは母と息子のヴェネチア滞在の場面の最後の文を引用しよう。 いまその洗礼堂とモザイクを思い浮かべると、ひんやりとした薄明かりに包まれて私のかたわらにひとりの婦人がいたことを無視する…

  • 「失われた時を求めて」第1篇「スワン家のほうへ」を読む

    「失われた時を求めて」第1篇「スワン家のほうへ」を読む

    「失われた時を求めて」の第1篇「スワン家のほうへ」を読む愉しみはどこにあるのだろうか。第一部の田舎町コンブレや第三部のパリの平凡とも見える日常の描写にも魅力は潜んでいる。その生活描写には実は主人公を創造行為へと誘い導いてゆく力が底流となって潜んでいる。読者は推理や記憶を刺激され、共感をおぼえながら創造へと向かう長いプロセスを追い始める。 「スワン家のほうへ」冒頭からエピソードをいくつか選び出し、それらがどのように反復されつつ長編小説全般におよぶ底流を形成してゆくかを見てみよう。(なお、邦訳では第一篇のタイトルが「・・・の方へ」と訳されることが多いが、ここではひらがな表記を使用したい。第一篇の仏…

  • 街を歩く フィレンツェを有元利夫と

    街を歩く フィレンツェを有元利夫と

    ローマやヴェネチアよりも、私はフィレンツェの町を歩くのが好きだ。ローマには、ローマ帝国の威容を誇る巨大な建造物が多いし、遺跡群も規模が大きい。そのためか生活の匂いがするようなおもしろい街角や広場を見つけることがややむづかしい。哲学者ベンヤミンも、ローマよりもパリの室内の感覚にも触れることができるパサージュのほうを好んでいる。ヴェネチアはどうか。確かに素晴らしい。でも、ヴィスコンティ監督の名画「ヴェニスに死す」から受けた印象が強く、その余韻がまだ消えないでいるので、私のヴェネチアには、19世紀末豪華ホテルの時間が止まったような爛熟した雰囲気がたちこめている。有名なサン・マルコ大聖堂も重々しく、権…

  • (2/2) 「銀河鉄道の夜」続篇創作 「(十、)銀河ふたたび」

    (2/2) 「銀河鉄道の夜」続篇創作 「(十、)銀河ふたたび」

    カムパネルラはきっと銀河のほとりで生きているのです。カムパネルラはいつもそうして少し遠くから振り返るようにしてジョバンニを導いてきたし、何かとジョバンニのことを気遣ってくれたのです。カムパネルラの友情に報いなくてはなりません。 ジョバンニはもう何も云うことができず、家を飛び出し、町のほうへ走りました。そこに立っていた天気輪の柱めがけてです。この前は、その柱を上って銀河鉄道に乗りこんだからです。でも、今度は陽はすでに沈んでいて、太陽柱は現れません。いくら待っても待っても、銀河鉄道の汽車はやってきません。 しびれを切らしたジョバンニは、今度はみんなが海岸と呼ぶ川の河岸のほうに向かって走り出しました…

  • (1/2)なぜ「銀河鉄道の夜」の続篇「銀河ふたたび」を創作するのか

    (1/2)なぜ「銀河鉄道の夜」の続篇「銀河ふたたび」を創作するのか

    www.youtube.com 「銀河鉄道の夜」は、作者宮沢賢治が亡くなる1933年(昭和8年)までの10年間、繰り返し書き直されました。現在残されている最終稿にしてもそれは決定稿ではなく、賢治が生きていれば、その後にも加筆や訂正が行われたはずの未定稿と考えられています。 「銀河鉄道の夜」は死後出版された未完の童話ですが、その枠を越えるような傑作です。大正時代に全盛を迎えた私小説には見られなかったような、社会への問いかけが含まれた、斬新な詩情に富む作品です。私小説では多くの場合、ウエットな風土において作家個人のが執拗に凝視されましたが、昭和に入ると、そうした狭い殻は打ち破られ、新しい創作の時代…

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