ヌード(作品紹介706)と ゴシック小説について
ドンと女性の裸体を描いた絵は、かなり古い作品と思われる。この絵もヌードがかなりデフォルメされているが、現在はもっと形が単純化されて、わたしは“人型”と言っています。女性の髪は渦を巻き、カールが跳ね上がっている。武内の描く女性像は、すべてこの髪型をしています。絵をじっと見つめていると、油絵などで、ソファに寝そべる女性の裸体を描いた構図と似ているなぁ、と思ったりして、古い日本の洋画の面影を感じたりした。ただ、決定的に違うのは、頭の中で生まれた人工的な絵だという事。武内は「私の絵は、観念だから。」とよく言います。この絵は、その部類に入ると思います。背景に唐突に描かれた縞模様が、エキゾチックな雰囲気を出しているのが不思議に思う。よく見ると、☆×◎が羅列してあって、それだけで雰囲気を作っています。うまくするものだな...ヌード(作品紹介706)とゴシック小説について
2022/10/31 17:00