第3段階(教育実践) 第3段階は教育実践の場である.ここでは教師は地域の事情や個々の学習者の学習状況を考慮して補足することはあるにしても,トランスサイエンス問題を直接教えることは最小限にとどめるのが望ましい.トランスサイエンス問題の内容及びトランスサイエンス問題を理解するための基礎となる科学的知識自体はカリキュラムと紐づいた資料や経験の組み合わせ(印刷物、動画、専門家どうしの討論の中継、現場見学,当事者の講演やインタビュー等)によって極力提供し、教師を教授者の役割から解放し、「学習者相互及び学習者と専門家を含むトランスサイエンス問題のステークホルダーとが議論する際のコーディネートを行う」ことに…