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心によりそう図書館 https://sukiyaki-k.hatenadiary.jp/entry/2021/07/05/105056

そっと心に寄り添ってくれるような本の紹介ブログです。内容別、感情別にカテゴリー化して紹介予定ですが、更新しながら随時刷新していきます。お気軽にお立ち寄りくださいませ。

エントランスURLは私の大好きな絵本の紹介記事ページになっています。 つらいとき、哀しいとき、どんな感情にも本は寄り添ってくれました。心を癒してくれる1冊がどうか見つかりますように。

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2021/07/06

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  • 「みんなのうた」重松清著

    家族と故郷の物語。 都会での暮らしに憧れ、夢を抱いて上京するものの、夢破れて「帰郷」する20代女性が主人公。プライドが高くて人間関係が苦手な主人公が、学生時代には敬遠していた同級生と再会して、田舎の人たちとのかかわりを持ち、少しづつ変わっていきます。 夢破れて帰郷した主人公を迎える家族は、当たり前の生活を淡々と送り、誰も主人公を責めるようなことはしません。家族のありがたさ、故郷の温かさを感じることの出来る作品でした。田舎の良さも悪さも書かれています。実際に田舎暮らしをしている私にとっては、田舎の良さの方が多く書かれているなという感じは否めませんでしたが、年を重ねるにつれ、田舎の良さがわかってき…

  • 「舟を編む」三浦しをん著

    「言葉を大事にしよう。」が読み終わった後の一番の感想でした。 対人関係が不得手な主人公「馬締光也(まじめみつや)」は本ばかりを読んで青春時代を過ごし、出版社に就職します。 馬締は読書好きなのですが自分の気持ちを言語化する能力が低く、好きな人に書いたラブレターは便せんで15枚という大作で、中身には漢文が混じるという有様。 馬締は出版社で辞書を編纂することになるのですが、辞書制作に費やした時間は15年。辞書制作を通していろいろな人と出会い、成長していきます。 馬締を取り巻く人々の人間模様も楽しいです。 変人扱いされることが多い馬締ですが、辞書制作にかける情熱は熱く、その情熱によって周囲の人は馬締を…

  • 「海の見える理髪店」荻原浩著

    ぎこちなくも優しい理髪店の店主とお客さんの物語。 ひとりのお客さんに対して、理髪店の店主が丁寧に髪を切り、髭を剃り、 マッサージなどを行いながら、自身の生い立ちを話ししていくストーリー。 読んでいるうちに物語の中に引き込まれていきます。 行間に理髪店での風景が浮かんできたり、店主の人生が垣間見えたりするような描写が心地良く、店主の気持ちを探りながら読み進めた作品でした。 読み終わった後には何か清々しい気持ちでした。 この本は短編小説集になっていて、タイトルの「海の見える理髪店」は植木賞受賞作です。 他にも5編の作品が書かれていて、それぞれに良い味がありますが、 私はこの本の中では断トツで「海の…

  • 「風に舞い上がるビニールシート」森絵都著

    男女の恋愛としてのお話だけでなく 人としての優しさ、強さ、温かさが描かれています。 大切な人との別れ、立ち直る様、 主人公に感情移入してしまって、とにかく号泣しました。 一番好きな本は?と聞かれたら 多分「風に舞い上がるビニールシート」って答えてしまうくらい この作品を初めて読んだ時の感動が大きいです。そして、それは今も色褪せません。 他にも好きな本はたくさんありますが、自分の心に十年以上経っても中心部分に居続けてくれている作品です。 この文庫本は短編小説集になっていて 本のタイトルにもなっている「風に舞い上がるビニールシート」は植木賞を受賞した作品です。国連機関に努める主人公「里佳」は上司と…

  • 「四十回のまばたき」重松清著

    主人公「圭」は売れない翻訳作家。周囲の人々からは、「自己完結している、バランスの取れた人、一人でも生きていける人」と見られている。妻を交通事故で亡くしてしまい、悲しむものの泣くことができず、モヤモヤとしていた。だが、葬式の後に妻の不貞を知り、ますます涙は遠ざかり、自身の感情を見失うような感覚になる。 妻には「冬眠」をする妹がいた。SAD(季節性感情障害・季節性うつ病)という病名で冬になると22時間眠ってしまう、うつ状態に入る。 毎年秋から春にかけては、妻のもと、つまり主人公のもとで冬眠をしていたのだが、妻が死んだあと、主人公はこの妹と関係を持ってしまう。妹は妊娠し子供を産むというが父親は誰なの…

  • 「嫌われる勇気」自己啓発の源流「アドラー」の教え 岸見一郎・古賀史健著

    シンプルに生きるための教科書のような本です。 「哲学者」と「青年」という二人の登場人物が 「人はいま、この瞬間から幸せになることができる」 ということについて議論していきます。 心理学者・アドラーの教えを 哲学者の岸見一郎さんとフリーライターの古賀史健さんが 分かりやすく対話形式で書かれています。 アドラーのすごいところは 「すべての悩みは対人関係の悩みである」 と言い切っているところにあると私は思います。 最終的には「幸福」について 先日紹介した「寂聴 97歳の遺言」と同じようなことが書かれてありました。 途中の内容も アドラーの教えなのか、お釈迦様の教えなのか という違いだけで 本質は同じ…

  • 「寂聴 九十七歳の遺言」瀬戸内寂聴著

    インタビューを基に加筆、構成された語り下ろし作品。 一言でこの本を説明するのであれば、 「瀬戸内寂聴さんの人生の総まとめのようなエッセイ」。 とても分かりやすい言葉で 「愛」「孤独」「生きること」「死ぬこと」 について寂聴さんの随想が綴られています。 寂聴さんは小説家であり、尼僧さんでもあるので ところどころでお釈迦様の教えも出てきます。 このお釈迦様の教えも、寂聴さんがかみ砕いて説明してくれているので お説教らしくなく、すーっと心の中に落ちていきます。 人生の折り返しでこの本に出合えてよかったと思います。 もっと早くに出会っていたら、とも思いましたが それはそれで、心に響くものが違ったのかな…

  • 「ちょっと今から仕事やめてくる」北川恵海著

    映画にもなっているのでご存じの方も多いと思います。 仕事で悩んでいる方にお勧めの本です。 環境を変える勇気も必要だよね。 自分にもっと優しくしても良いよね。 そんな風に思えて 新しいスタートを切るときに背中を押してもらえるような本です。 泣きながら元気をもらった本です。 Amazonに飛びます☟ 本の帯 (表) 第21回電撃小説大賞 ≪メディアワークス文庫賞》受賞作 働く人ならみんな共感! スカッとできて、最後は泣けます。 (裏) 憂鬱な1週間 月:死にたい 火:何も考えたくない 水:一番しんどい 木:少し楽 金:少し嬉しい 土:一番幸せ 日:明日から憂鬱 を繰り返していたブラック企業入社一年…

  • 「存在という名のダンス」大崎善生著

    施設に預けられた主人公が 施設を抜け出し、父に会いに行く冒険の物語。 ちょっとファンタジー入ってます。 一言では言い表せませんが、強い衝撃を受けた本です。 「人を信じる勇気を持つこと。 それはとても大きな勇気だ。 苦しければ苦しいほど、追い詰められれば追い詰められるほど、 それは難しくなる。 その時にこそ真の勇気が必要になる。」 本のセリフからの抜粋です。 要所要所に、書き留めておきたくなるような名セリフがあります。 人間の感情、特にネガティブな部分に焦点をあてて物語を進めていくのですが、 その中で人間の存在意義や思いやり、勇気などのエッセンスをちりばめています。 この本が私に教えてくれたこと…

  • 「ゴールド・フィッシュ」森絵都著

    「リズム」の続編です。 中学3年生となったさゆきと ロックバンドで成功したい20歳のいとこ真ちゃん。 自分の夢、将来を否応なく考えなければいけない時期の ラストの真ちゃんの手紙が心を打ちます。 元気をもらえる本だと思います。 Amazonに飛びます☟ 本の帯 夢は、だいじょうぶだよね? 『リズム』の2年後の世界を描いた傑作、待望の文庫化。 裏表紙 中学3年生になったさゆきは、高校受験をひかえ揺れていた。大好きないとこの真ちゃんは、音楽で成功するという夢のために東京へ出て行った。幼なじみのテツは、めっきり大人びて、自分の進む道を見つけている。それに引き換え、さゆきは未だにやりたいことが見つからな…

  • 「リズム」森絵都著

    主人子は中学一年生の女の子。 主人公「さゆき」の目を通してみる大人の世界や さゆきの世代の世界、価値観は アイデンティテイを確立させていく時期を理解するうえで、 参考になるのかなと思います。 そして、 まだまだ自分探しが必要な私にとっても 心を元気にしてくれる本です(笑) 楽天に飛びます☟ 【中古】【古本】リズム KADOKAWA 森絵都/著【文庫 日本文学 角川文庫】価格: 242 円楽天で詳細を見る 本の帯 心の中でリズムをとるんだ。 自分だけのリズムをー。 森絵都ワールドの原点。 感動のデビュー作、ついに文庫化! 裏表紙 さゆきは中学1年生。近所に住むいとこの真ちゃんが、小さい頃から大好…

  • 「西の魔女が死んだ」梨木果歩著

    心をリセットさせてくれるような本です。 人生にとって大事なことは何だったのか、 心の奥にある小さな引っかかりを 呼び起こさせてくれます。 西の魔女の言葉や、日々の生活が 忙しい日常に癒しをくれます。 もちろん泣きました。 Amazonに飛びます☟ 本の帯 (表) 最後の3ページ、涙があふれて止まりません。 読者アンケート1位の名作映画化! (裏) この物語には、人によって形は異なりはしても、私たちが実際に幸せに生きるためのヒントが幾つも書かれていると思います。おばあちゃんの、この一見古風な生き方は、実は古くもあり、同時に新しくもあります。(中略) 本当に価値のあるものは何であるのか。今、現実に…

  • 「阪急電車」有川浩著

    阪急電車の今津線で繰り広げられる女性たちの物語。 映画にもなったこの作品は ときには元気を、時には勇気を、時には温かさを 読んだ後には、心が満たされるような そんな感覚をもたらしてくれる本でした。 Amazonに飛びます☟ 裏表紙 隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった・・・・・。 片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。乗り合わせただけの乗客の人生が少しづつ交差し、やがて希望の物語が紡がれる。 恋の始まり、別れの兆し、途中下車ー 人数分のドラマを乗せた電車はどこまでもは続かない線路を走っていく。 ほっこり胸キュンの傑作長編小説。 解説・児玉清 本の帯 私が持って…

  • 「さいはての彼女」原田マハ著

    大好きな本の中の1つで、前向きになれる本です。 何か、辛いことがあったり、 自分自身が嫌になってしまったような時 この本は何かしらの元気をくれます。 もちろん、元気な時に読んでも 元気チャージできるのでやる気が出てきます(笑) 私はつらいときに読んだので 泣きながら元気をもらいました。 こちらの方でも紹介させていただいています。☟ 「さいはての彼女」 - sukiyaki-k’s diary Amazonに飛びます☟ 裏表紙 25歳で起業した敏腕若手女性社長の鈴木涼香。猛烈に頑張ったおかげで会社は順調に成長したものの結婚とは縁遠く、絶大な信頼を寄せていた秘書の高見沢さえも会社を去るという。失意…

  • 「いつかパラソルの下で」森絵都

    家族の絆と、赦しの物語。 父親を嫌っていた主人公が父親の死をきっかけに 父親と向き合っていく。 それと同時に人生に向き合っていくような、 そんな印象を持ちました。 父親と向き合うように勧めてくれるのは 別れ話を持ち出してきた彼氏。 ということも含め、 人とのかかわりが人を成長させてくれることを再認識し、 読み終わった後には爽快感なのか満足感なのか 充実感がありました(笑)語彙力がなくてごめんなさい。 この本は30代に読んだのですが、 主人公は25歳、ご両親は50代という設定のため アラフィフの今、読み返してみると、 また違った視点で気づきがあって面白かったです。 Amazonに飛びます☟ 裏表…

  • 「旅屋おかえり」原田マハ著

    旅は何かしらの気づきを与えてくれる。 旅をして人と出会い、 人とのかかわりを通して 人の優しさや思いを知る。 人っていいな。 旅っていいな。 と泣きながら元気がもらえる本でした(笑) 旅の代行をしてくれる主人公のキャラクターも 可愛くて明るくて、でもちょっぴりドジで(笑)魅力的です。 Amazonに飛びます☟ 裏表紙 あなたの旅、代行します! 売れない崖っぷちアラサータレント”おかえり”こと丘えりか。 スポンサーの名前を間違えて連呼したことが原因で テレビの旅番組を打ち切られた彼女が始めたのは、 人の代わりに旅をする仕事だったー。 満開の桜を求めて秋田県角館へ、依頼人の姪を探して愛媛県内子町へ…

  • 「後悔病棟」垣谷美雨著

    人生の最期、人生を振り返り あの時の選択は正しかったのだろうか、 と悩む人々の物語。 誰にでもあるだろう後悔を 肯定に変えてくれるような本です。 Amazonに飛びます☟ 本の帯 (表) 『老後の資金がありません』の次に読むならこれ! 圧倒的共感! 続々重版! 就職、結婚、子育て、人間関係 人生はやり直したいことばかり。 過去に戻れる聴診器をめぐるヒューマン・ドラマ (裏) この世の中の誰もが「長生き」することを 前提に行きている。 もしもこの歳で死ぬことを 知っていたら・・・ 千木良小都子(33歳) 母は大女優。「芸能界デビュー」の夢をあきらめきれない。 日向慶一(37歳) 俺はもうすぐ死ぬ…

  • 「カフーを待ちわびて」原田マハ著 Waiting for good news

    優しい恋愛小説です。 一つの偶然が二人を引き合わせ 二人の優しさがすれ違いを呼ぶ・・・ 読みながらほろっとしたり、ニンマリしたり 幸せになってほしいと応援したくなるような男女の恋愛物語です。 Amazonに飛びます☟ 本の帯 (表) 第1回日本ラブストーリー大賞受賞作品 映画化!2009年春全国公開 (裏) 読み終えたら、まず大事な人の声が聴きたくなるーそんな作品だ。 フリーライター彌永由美さん ヒロインの幸(さち)という女性はいったい何者なのか? 幸は何故沖縄にやってきたのか? ミステリー仕立ての展開でドキドキしながら読める恋愛小説です。 丸善・丸の内本店 上村祐子さん カフーというのは沖縄…

  • 「四畳半神話体系」森見登美彦著

    偏屈な主人公と、主人公を取り巻く個性的なキャラクターの 日常?珍事? タラレバの世界を面白おかしく描いています。 本文の言い回しはどこか古めかしいのですが リズムが良くてとても読みやすく、 読みながら声をあげて笑ってしまいました。 Amazonに飛びます 裏表紙 私は冴えない大学3回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、 現実は程遠い。悪友の小津には振り回され、謎の自由人・樋口師匠には 無理な要求をされ、孤高の乙女・明石さんとはなかなかお近づきになれない。 いっそのことぴかぴかの1回生に戻って大学生活をやり直したい! さ迷いこんだ4つの並行世界で繰り広げられる、 滅法おかしくて、ちょ…

  • 「コンビニたそがれ堂」村山早紀著

    優しい気持ちに包まれるような感覚になる本でした。 不思議なコンビニを舞台に繰り広げられる 優しい物語が心を癒してくれます。 【中古】 コンビニたそがれ堂 ポプラ文庫ピュアフル/村山早紀【著】 【中古】afb価格: 200 円楽天で詳細を見る 裏表紙 駅前商店街のはずれ、赤い鳥居が並んでいるあたりに、夕暮れになるとあらわれる 不思議なコンビニ「たそがれ堂」。大事な探し物がある人は、必ずここで見つけられるという。 今日その扉をくぐるのは・・・・・? 慌しく過ぎていく毎日の中で、誰もが覚えのある戸惑いや痛み、矛盾や切なさ。 それらすべてをやわらかく受け止めて、昇華させてくれる5つの物語。 本の帯は …

  • 「あの家に暮らす四人の女」三浦しをん著

    女性の日常あるあるや感情あるあるが あちらこちらに散りばめられていて 定期的に読み返している本の一つです。 なんだか安心するんです(笑) Amazonに飛びます 本の帯 うらやましいほど愉快な共同生活 ここは女たちの楽園!? ジェーン・スーさん大感激 私も同性の友人とゲラゲラ笑って気がねなく 暮らす場がほしい 2019年テレビドラマ化! 裏表紙 ここは杉並の古びた洋館。父の行方を知らない刺繍作家の佐知と気ままな母・鶴代、 佐知の友人の雪乃(毒舌)と多恵美(ダメ男に甘い)の四人が暮らす。 ストーカー男の闖入に謎の老人・山田も馳せ参じ、今日も笑いと珍事に事欠かない 牧田家。ゆるやかに流れる日々が、…

  • 「乱反射」貫井徳郎

    心にずっしり来ました。 誰の心にもあるであろう、少しの背徳。 それらが重なり合った時 どのような結末になるのか。。。 かなりの長編です。 Amazonnに飛びます 本の帯 (表) 深くて、重くて、悲しい だが圧倒的に面白い! あなたはこの衝撃のラストを受け止められるか!! 第63回日本推理作家協会賞受賞作 (裏) 2歳の男の子の不幸な事故死、 しかしそれは異常な殺人であった! 悪夢のカウントダウンが 今、始まる!! 裏表紙 地方都市に住む幼児が、ある事故に巻き込まれる。原因の真相を追う新聞記者の父親が突き止めたのは、誰にでも心当たりのある、小さな罪の連鎖だった。 決して法では裁けない「殺人」に…

  • 「さがしもの」角田光代

    短編集でそれぞれに良くて、 この本のカテゴリー化は難しいです(笑) 恋の話も 過去の過ちの話も 家族の話も 友情の話も入っているから・・・ ですが 文庫本のタイトルになっている 「さがしもの」 についていえば、懐かしい、優しい気持ちになれる本でした。 私がおばあちゃん子っていうことも大きな要因かもしれません。 本の帯 私が持っている本は新潮文庫のキャンペーンの帯なので、 本のキャッチコピーなしです。 裏表紙 「その本を見つけてくれなきゃ、死ぬに死ねないよ。」、病床のおばあちゃんに頼まれた一冊の本を求め奔走した少女の日を描く「さがしもの」。 初めて売った古本と思わぬ再会を果たす「旅する本」 持ち…

  • 「十字架」重松清

    いじめを苦に自殺した中学生のクラスメイトが主人公となり、物語を進めていく。 自殺した中学生の家族がどのように過ごしていくのか、 主人公はどのような気持ちで日々を過ごし、年齢を重ねていくのか、 丁寧に書かれています。 『このお話には「核」となる現実の出来事がある』 「文庫版のためのあとがき」に重松清さんはそう書いています。 泣きました。 これを読んだ時、娘はまだ中学生か高校生でした。 他人事ではない、と自分の身に置き換えて考えたとき、 心臓がギューッと掴まれるような、そんな痛さも感じました。 本の帯 いつの間にか、涙がこぼれていた。 重松清、いのちの物語 いじめを止めなかった。ただ見ているだけだ…

  • 「 i アイ」西加奈子著

    少女から女性へと成長していく過程での 友情や恋愛、取り巻く社会とのかかわり、 思考や情緒の変化が丁寧に描かれています。 主人公の彼女の目を通して、生き方、考え方を 考えさせられる一冊でした。 本の帯 表部分は写真の通り 発行された年によって帯は若干異なっていますが 又吉直樹さんと中村文則さんの言葉は同じでした。 私が持っているのは2019年のもので サラバ(直木賞受賞)から2年、西加奈子が全身全霊で現代に挑む衝撃作! の部分が 累計21万部突破 西加奈子の新たなる代表作 と書き換えられています。 (裏) 「この世にアイは存在しません。」 入学式の翌日、数学教師は言った。 ひとりだけ、えと声を出…

  • 「小暮荘物語」三浦しをん著

    小暮荘というアパートに住む住人たちの 不思議なつながりが なんだかほっこりさせてくれます。 それぞれに個性的な住人たちの日々の生活や 面倒事が面白いです。 軽く落ち込んでいる時に、この本を読み返したら 私はまだまだ大丈夫かもって 少し元気、もらえました。 Amazon 本の帯 (表) 小田急線・世田谷駅から徒歩5分、築ウン十年。 ぼろアパートを舞台に贈る愛とつながりの物語。 「あぁ、私はこの物語がとっても好きだ。」 小泉今日子さん「読売新聞」2011年2月6日書評 (裏) 安普請ですが、心地よいつながりがあるアパートです。 空き室あり。入居者募集中! 101号室→小暮(大家):死ぬ前にもう一度…

  • 「無銭優雅」山田詠美著

    40代の男女の恋愛を中心に、日常を描いた ほっこりできる物語。 恋愛って何歳になっても同じなんだなって 心があったまるような、くすぐったいような そんな気持ちになりました。 本の帯 2011年幻冬舎の春フェアの帯 「ドキドキが始まる予感」 裏表紙 友人と花屋を経営する斎藤慈雨と、古い日本家屋にひとり棲みの予備校講師・北村栄。 お金をかけなくとも、二人で共有する時間は、”世にも簡素な天国“になる。 「心中する前の心持ちで、つき合っていかないか?」人生の後半に始めた恋に勤しむ二人は今、死という代物に、世界で一番身勝手な価値を与えているー。 恋愛小説の新たな金字塔! 【中古】 無銭優雅 幻冬舎文庫/…

  • 「誰にでも、言えなかったことがある」山崎洋子著

    この本を購入するとき、 「この作家さんはもしかしたら 同じような傷を持っているのかもしれない」 そんな思いを抱いきました。 読み終わって、肩の力が抜けたような 共感というよりも この人は私だと思うような、 そんな感覚に捉われました。 そして、「このままの自分でいいんだ。」 と、自分を肯定してもらえたような気持になりました。 自分を否定し続けている人の癒しの本になるかもしれません。 Amazonに飛びます 本の帯 両親の離婚、祖母の入水自殺、自身の離婚と再婚。 私に寄り添ってくれたのは❝物語❞だったー。 もう頑張らなくていいんだよ、 今のあなたでいいんだから。 心に傷を持つすべての人へ贈る、江戸…

  • 「和菓子のアン」坂木司著

    お菓子が大好きな、ちょっとぽっちゃりした主人公。 主人公が勤務する和菓子屋さんで繰り広げられる クスリとしちゃうような日常や 主人公を取り巻く人間模様が楽しいです。 和菓子についてもちょっと詳しくなります。 Amazonに飛びます 本の帯 (表) 読書メーター(https://book.akahoshitakuya.com/)←注)現在このページはなくなっていました。 「心に残った本」ランキング(2011年)第1位 デパ地下を舞台にしたほのぼのミステリー (裏) 久しぶりに読むのに夢中になって電車を乗り過ごしてしてしまうほど面白かった~。ぷぷっと笑えたりホロっとしたりその匙加減が絶妙。季節の食…

  • 「独立記念日」原田マハ著

    これから何かを始めよう 何かを始めたいけど、踏み出す勇気がない そんな女性におすすめの本です。 短編集なので読みやすく 読み終わったとに、少しホッとするような そして背中を押してもらえるような そんな作品だと思います。 楽天に飛びます 独立記念日【電子書籍】[ 原田マハ ]価格: 721 円楽天で詳細を見る 【中古】独立記念日 (PHP文芸文庫)/原田 マハ価格: 372 円楽天で詳細を見る 本の帯 昨日までの私にサヨナラできる1冊 「楽園のカンヴァス」「本日はお日柄もよく」 の著者が描く短編小説集 恋、仕事、友情、家族・・・・・。 人生の様々な場面で、 悩み、迷い、傷ついても、 明日を信じて…

  • 「カラフル」森絵都著

    男子中学生のやり直し人生を 温かく優しく描いています。 この作品は 産経児童出版文化賞を受賞していて、 読みやすいだけでなく、 読み手一人一人に、生きる意味を考えさせてくれるような そんな作品だと思います。 中高生にもお勧めできる本だと思います。 Amazonに飛びます 本の帯 文春文庫35周年秋の100冊フェアの帯で もう一つの世界へ と書かれています。 裏表紙 生前の罪により、輪廻のサイクルから外された僕の魂。 だが天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。 自殺を図った少年、真(まこと)の体にホームステイし、 自分の罪を思い出さなければならないのだ。 真として過ごすうち、ぼくは人の…

  • 「スワンソング」大崎善生著

    とにかく泣きました。 作品中の男女の 愛の表現、愛によって変わっていく様、 孤独を抱えて生きていく辛さ・・・ 大崎善生さんの描写がリアルで繊細で 泣かずには読めませんでした。 Amazonに飛びます 裏表紙 同僚の恋人との3年越しの恋愛にけりをつけた僕は、 アルバイトの由布子と付き合うことに。 しかし、愛の歯車はその時から少しづつ狂い始める―。 蝕まれる心と身体、公私にわたって逼迫する生活。 心を閉ざして壊れていく恋人を見守り、 献身的に尽くす僕の日々に 突然の別れが押し寄せたとき、 脳裏には美しい白鳥の歌声がこだましていた・・・。 狂おしいまでの情熱に駆けられラスト1ページまで突き抜ける、 …

  • 「100万回生きたねこ」佐野洋子作・絵

    寂しいときって、 早くその感情から抜け出したくないですか? そんな時は絵本がおすすめです。 100万回生きたねこが 寂しい気持ちを癒してくれます。 ☟Amazonに飛びます 絵本だけでは物足りない。 と思われる方はには100万回生きたネコのトリビュート短編集 「100万分の1回のねこ」 も併せておすすめです。 本の帯 佐野洋子の220万部ロングセラー絵本 『100万回生きたねこ』に捧げるトリビュート短編集 『100万回生きたねこ』は 佐野洋子の見果てぬ夢であった。 それはこれからも、 誰もの見果てぬ夢であり続る。 谷川俊太郎 裏表紙 佐野洋子の絵本『100万回生きたねこ』は。1977年に発売さ…

  • 「ランプコントロール」大崎善生著

    大崎善生さんの作品は、はかなくて 美しくて とにかく泣いてしまいます。 好きだけど、甘えたいけど素直になれない。。。 男女の揺れる感情に共感したり 気持ちとは矛盾する行動に もどかしさや切なさ、愛おしさがあふれてきます。 本の帯 「私の体で何かしてみたいことはある?」 僕が何も言えないでいると 「今日は何をしてもいいよ」と理沙は明るく言った。 別れの予感が、二人の体と心に開館を刻み込む 「運命の愛」を描く恋愛長編 裏表紙 大手出版社に勤める高林直人は、27歳のとき ドイツ出向を命じられる。 それは学生時代からの恋人。山本理沙との別れを意味していた。 フランクフルトで同僚の男三人の共同生活を始め…

  • 「とんび」重松清著

    不器用なお父さんと息子の物語。 昭和のお父さんがそこにはいます。 不器用で照れ屋で、誠実なお父さん。 テレビドラマにもなった名作です。 Amazonに飛びます 裏表紙 昭和37年、ヤスさんは生涯最高の喜びに包まれていた。 愛妻の美佐子さんとのあいだに待望の長男アキラが誕生し、 家族3人の幸せを噛みしめる日々。 しかしその団らんは、突然の悲劇によって失われてしまうー。 アキラへの愛あまって、時に暴走し時に途方に暮れるヤスさん。 我が子の幸せだけをひたむきに願い続けた不器用な父親の姿を通して、 いつの世も変わることない不滅の情を描く。 魂ふるえる、父と息子の物語。 ごめんなさい。 帯はなくしちゃい…

  • 「さくら」西加奈子著

    大切な人を失った家族の物語。 それぞれに傷を抱えながら生きていく 最後、どうなるのかはネタバレになっちゃうので控えますね。 Amazonに飛びます 本の帯 家族5人と 犬の「サクラ」が巻き起こす 「奇跡の一夜」を描いた ロングセラー 「さくらが新しい命をもらって どんなふうに輝くのか、 本当に楽しみです。」西加奈子 裏表紙 ヒーローだった兄ちゃんは、24歳4か月で死んだ。 超美形の妹・美貴は、内に籠った。母は肥満化し酒におぼれた。 僕も実家を離れ、東京の大学に入った。 あとは見つけてきたときに尻尾にピンクの花びらをつけていたことから 「さくら」と名付けられた12歳の老犬が一匹だけ。 そんな一家…

  • 「アンマーとぼくら」 有川ひろ著

    2度目のお母さんと主人公の絆のお話。 不器用な主人公を温かく見守ってくれるアンマー(母) アンマーは沖縄の方言で「母」という意味です。 この本は泣きたいときや 誰かを傷つけてしまったと後悔している方にもおすすめです。 Amazonに飛びます 本の帯 いつの世までもあなたを思う 母と子、そして家族を描く感動の物語 待望の文庫化! 「過去は変えられない。分かるよね?」 「言いたかったことは、今の君が言えばいい」 「頑張れ。君はもう大人なんだから」 裏表紙 母の予定に付き合う約束で沖縄に里帰りしたリョウ。 実の母は子供の頃になくなり、 再婚してリョウを連れ沖縄に移り住んだ父ももういない。 休暇は3日…

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    お立ち寄りいただきまして、ありがとうございます。 このブログではsukiyaki-kの好きな本、おすすめ本を紹介していきます。 本は色々なことを教えてくれます。 そっと心に寄り添ってくれることもあります。 同じ本を読んでも その時々の感情や置かれた状況で捉え方が変わったり、 本を読む中で 自分では経験しえないような体験を想像してみたり、 生き方の幅が広がるような気がします。 本のジャンルの区切りは、 ブログを更新しながら随時、刷新していこうと思います。 泣きたいときにおすすめの本 元気になりたいときにおすすめの本 過去がつらいとき 自己啓発したいとき といったカテゴリーでやっていこうかと思いま…

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