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実話映画「ハドソン川の奇跡」【感想:自分の仕事への誇りと信念が胸を打つ】トム・ハンクス×クリント・イーストウッド
前回の「ビューティフル・マインド」で100本に到達。気持ちも新たに200本への道を歩み始めました。 101本目に選んだのは大好きなトム・ハンクス出演作品です。そしてまた、この作品の監督が何と「ミリオンダラー・ベイビー」のクリント・イーストウ
映画100本に到達【何度も観たくなるおススメ映画10選】と【もう観たくない映画3選】
前回の記事「ビューティフル・マインド」で100本に到達しました。目標1000本のうちの100本、つまり1割、記事を書いたことになりますね。残りは900本ですが、まだまだ観ていない分野(現代や未来を描いたもの、アクションもの、最新の映画など)
実話映画「ビューティフル・マインド」【感想:天才数学者の偉業と成功と統合失調症】
「ゲーム理論」等でノーベル経済学賞を受賞した実在の天才数学者ジョン・ナッシュの半生と、ナッシュを支えた妻を描いた作品です。「天才と狂人は紙一重」と昔から言われている言葉を体現したかのようなナッシュの人生ですが、映画ではそんなナッシュを温かい
映画「レインマン」【感想;障害を持つ兄に人生の本質を教わる弟の物語】ダスティ・ホフマンの演技に脱帽
中古車会社を経営しているがうまくいってない弟が、遺産欲しさに障害をもつ兄と旅する物語です。 サヴァン症候群で9000冊の本を暗記したというキム・ピーク氏と何度も面会して、徹底的に研究したダスティ・ホフマンが自閉症をごく自然に演じています。そ
映画「愛と哀しみの果て」【感想:アフリカの大自然と困難にあっても立ち上がり続ける女性の物語】
女性を主人公にした物語の映画を観たいと思いました。これは最近観た映画「ジョーカー」があまりに狂気すぎて、主人公を演じたホアキン・フェニックスの、痩せた身体全体で精神が徐々に崩壊していくさまがリアルすぎて、ちょっと食傷気味だったのかもしれませ
映画「めまい」【感想:ヒッチコック監督の最高傑作とされているが・・】
2012年の英国映画協会が選定した「世界の批評家が選ぶ偉大な映画50選」で第一位に選ばれた作品です。 公開当時興行的にも成功した映画ですが、それ以後の批評家の評価も一貫して高いです。「予測不可能なスリラーであると共に、愛と喪失、そして人の癒
狂気の映画「ジョーカー」【感想:子どもと気持ちが滅入っている人には絶対みせたくない】
この映画のキャッチコピーは「本当の悪は笑顔の中にある」。 残念ながらこの映画には笑顔すら存在しません。本人の意思に関係なしに笑ってしまうという精神疾患を抱えているという設定のもと、全編を通じてけたたましく笑い続ける主人公は、決して魅力的な主
古典映画「わが谷は緑なりき」【感想:かってあった理想と現実の狭間。家族とは?】
19世紀末、イギリス・ウェールズ地方の炭鉱の小さな村を、今去っていこうとしている男の回想の物語です。 7人兄弟の末っ子、ヒュー・モーガンには5人の兄と1人の姉がいました。温和だが昔気質であり家長としての誇りをもつ父と、働き者で超現実主義者で
ラブコメ映画「ユー・ガット・メール」【感想:キュートなメグ・ライアンを何度も観たくなる】
ニューヨークを舞台にインターネットで知り合った名前も知らない男女が、メールを交換しながらお互いに惹かれあっていく物語です。いろんなことがありながらも、最後はハーピーエンドを迎えるラブコメ映画の王道と言える映画で、「めぐり逢えたら」のトム・ハンクスとメグ・ライアンの二人がキュートで素敵な恋を演じてくれています。 この映画は1940年のエルンスト・ルピッチ監督の「桃色の恋」をリメイクしたものですが、手紙で文通の部分を当時流行し始めていたインターネットに置き換えて制作されました。インターネットという最新技術に加え、ニューヨークの書店をめぐって繰り広げられる恋物語はオシャレで、観ている側の憧れをたくさ
ミュージカル映画「シカゴ」【感想】鍛え抜いた女性体たちの肉体美!ダンス!ダンス!ダンス!
あまりに美しすぎて思わず見とれてしまいました。ダンスで鍛え抜いた女性たちの美しくてしなやかな肉体と、リズム感、そしてサーカスですか?と問いたくなる柔軟性に、ただただため息をつきながら観ていたローズです! トニー賞ってご存知でしたか?全米劇場プロデューサー連盟により授与されるアメリカ演劇及びミュージカルに関する賞で、アメリカ演劇界にとってはもっとも権威ある賞です。映画ならアカデミー賞、音楽がグラミー賞、テレビ界はエミー賞、文学・戯曲がピューリツァ賞と並んでいる賞ですね。 この映画はそのトミー賞受賞作である「シカゴ」を映像化したものです。そしてトニー賞だけでなく、アカデミー賞作品賞も受賞するという
映画「シックス・センス」【感想:自分は人と違うと感じる人に是非みてほしい】
「この映画にはある秘密があります。まだ見ていない人には決して話さないでください。」映画の冒頭に掲げられたこのメッセージが大変な評判を生みました。 確かに最後の最後に思いもかけない秘密が暴露されて観客は驚くことになるのですが、それだけがこの映画の魅力ではありませんでした。「幽霊が見える少年」と「最近、妻と上手くいかなくなって悩んでいる小児精神科医」との交流が心温まるものとなっています。 この映画でハーレイ・ジョエル・オスメントは天才子役の名を不動のものとし、その抑えた落ち着いた演技でブルース・ウィリスもまた高く評価されました。 いつも「ミセス・アイの名作映画ガイドブログ」をお読みいただき本当にあ
歴史映画「ラストエンペラー」【感想:重くて切ない最後の皇帝の60年の生涯】
イタリア、中国、イギリス、フランス、そしてアメリカ。5か国の共同制作となったこの映画は清朝最後の皇帝であり、のちに満州国皇帝となった愛心覚羅溥儀の60年の生涯を描いた超大作の歴史映画です。 60年の歴史を一本の映画に収めるという離れ業をやってのけたこの映画は、溥儀だけでなく時代に翻弄された人々の重くて切ない映画となりました。私自身は219分という長丁場を持ちこたえることが出来ず、何度も中断して観ることとなりました。長さだけの問題ではありません。ワンシーン、ワンシーンが重く、かつ美しく、何かしら意味があることだったので、自分の思考の継続が難しかったからです。 いつも「ミセス・アイの名作映画ガイド
「映画90本感想」【パワフルで素敵なおばさま方が活躍するおすすめ映画6選】
「ゴッドファーザーIII]で90本に到達。初期目標の100本まであと10本。大目標まであと910本となりました。 今回観た10本は、残念ながらそれほど大きな印象を残す映画とはなりませんでした。それぞれの良さも無論ありますが、少し小粒という感じでしょうか。また期待して観たけれどそれほどでもなかったとか、面白いのは面白かったけれどとか、特殊にこれが推し!!!といった感じもなく、私の中ではやや低調気味な10本となりました。 いつも「ミセス・アイの名作映画ガイドブログ」をお読みいただき本当にありがとうございます。 (前回の映画記事はこちらです。「ゴッドファーザー最終章:マイケル・コルオーネの最後」 )
映画「ゴッドファーザー最終章:マイケル・コルオーネの最後」【感想:衰えたアル・パチーノの魅力」
前作「ゴッドファーザーII」から16年後に、二部作の後日談として語られました。その後、公開30周年を記念して2020年にフィルムと音響を修復し、新たなオープニングとエンディング及び音楽を追加して再編集されました。私が今回視聴したものはこの再編集版になります。 「私自身を満足させるために、観客の期待を裏切った」これは評価も興行収入も全二作に比べはるかに低調であった1990年公開時のコッポラ監督の言葉です。前作までのマイケルの非情さや冷酷さは影を潜め、糖尿病を患い、過去を悔い、贖罪と自分の罪に苦悩するマイケルの老境をその弱さと共に描いています。 私自身は公開時の映画を観ていないため何とも言えないの
映画「クレイマー、クレイマー」【感想:今、子育て中なら是非観てほしい】ダスティ・ホフマン×メリル・ストリープ
40年前に離婚裁判を題材に制作されたこの映画は、現代を予言しているかのような物語となりました。 当時傑作と評判が高く、アカデミー作品賞をはじめ5冠に輝くこの映画を観て感じる所は、新しいものは何もないごく日常の一こまを切り取っただけの作品に思えました。時代の最先端を行っていたこの映画に時代が追いついてしまったからです。 仕事やキャリアを棒にふらないと子育てをすることが出来ないシングルファーザーですが、この時代から裁判所は母親の味方です。子どもを育てるには母親の方が子供のためになる、この考えもこの映画が制作された40年前から変わることなく現代においても裁判所の固定観念として存在します。 「子供への
連続猟奇殺人。映画「セブン」【感想:まさかこんな形で犯罪が完成するなんて・・】主演:ブラッド・ピット
キリスト教の「七つの大罪」になぞらえた連続猟奇殺人事件を追う、若い新人刑事と定年を間近に控えたベテラン刑事の物語です。 「死ぬまでに観たい映画1001本」には、次のように書かれていました。 タワー・レコードのレジ係(アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー)が書いた連続殺人犯の震えるような物語が、ブラッド・ピットとモーガン・フリーマン主演、ディビッド・フィンチャー監督によって芸術作品に生まれ変わるとは、誰が予想しただろう? 連続殺人鬼との攻防は本当に行き詰るものであり、その殺人鬼による七つの大罪を完成させてしまうことになるラストまでの展開を一気にみせてくれます。この世の者とは思えない無慈悲で極悪な殺
【考察:妻が不機嫌な顔をするとき】「夫の言い分」「妻の言い分」魔法の「雪だるまの法則」
「世の中のご主人へ」妻が不機嫌な顔をするとき、心の中で何を要求しているか知っていますか? 「世の中の奥様へ」妻が不機嫌な顔をするとき、それを横でみているご主人が何を思っているかわかりますか? この記事では夫婦の問題を考えてみたいと思います。夫婦の問題と言っても夫婦特有の問題というわけではなく、私はおつき合い中の彼・彼女、職場の上司と部下など他者と他者といった普遍的人間関係の問題であろうとらえています。ですが、ここでは便宜上「夫」「妻」という単語を使わせていただきます。 いつも「ミセス・アイの名作映画ガイドブログ」をお読みいただき本当にありがとうございます。 (前回の映画記事はこちらです。「カツ
映画「カツベン」【感想:良質な日本映画を観たいときに是非!】ハチャメチャな展開を上手に処理!主演:成田凌
映画が活動と呼ばれていた時代、「活動弁士」と呼ばれる人たちがいました。彼らは語りの専門家で、サイレントな画面を独自の解釈で配役のすべての声を演じ、かつ説明(ナレーション)まで担当します。彼らの解釈で映画が再現されるわけですから、10人の活動弁士が語れば、同じサイレント映画でも10本の映画が存在するということになります。 本作のタイトルの「カツベン」とは「活弁」、つまり「活動弁士」を略したものです。 この映画は周防正行監督の「舞妓はレディ」以来5年ぶりとなるオリジナル映画で、脚本は監督補を務めた片島省三。周防監督にとって、初めて他人の脚本を監督しています。 サイレント映画時代のドタバタコメディを
映画「アメリ」【感想:他人と関係を結ぶことが怖い人に是非観てほしい!】人それぞれの癒し方でいいんだよ~
小さなころから人とのコミュニケーションが苦手な女の子、アメリは一人遊びと空想の世界に生きています。モンマルトルを舞台にパリジャンの日常を描いたこの映画は、フランスでは国民的大ヒットとなりました。 前髪を短くカットしたおかっぱ頭のヘアスタイルやクリームブリュレ、作中のインテリアなど、映画の世界観を真似る女の子たちが急増しました。 語りを務めたアンドレ・デュソリエのフランス語のテンポが耳に心地よく、アメリとその周辺の人の世界観を優しく解説してくれています。 いつも「ミセス・アイの名作映画ガイドブログ」をお読みいただき本当にありがとうございます。 (前回の映画記事はこちらです。「スパイの妻」) これ
映画「スパイの妻」【辛口感想:キネマ旬報推し作品だが、ラスト納得いかない】蒼井優・高橋一生出演作品
この映画は2020年6月6日に14:00-15:54分にNHKBS8Kで放送されたテレビドラマを、劇場映画としてスクリーンサイズや色調を再編集したものです。作中に登場する昭和の町並みは、大河ドラマ「いだてん」のオープンセットがそのまま使用されています。 本作への専門家の評価は高く、映画雑誌キネマ旬報は2020年のベスト映画に選んでいます。また、ヴェネツィア国際映画祭に出品され、コンペンティション部門で銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞しています。これは「座頭市」の北野武監督以来17年ぶりの快挙となりました。 物語は昭和の色濃く、太平洋戦争開戦前後を描いていますが、高橋一生、蒼井優ともに古き昭和の匂
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