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  • 灼熱の真夏にバッハを聴いて涼む

    どうして若かりしときから真夏にバッハが聞きたくなるのであろう。まあ、厳冬にも聴きたくなるのだが、こういった季節の極端の位置に立つとどうしてもわが耳奥がバッハを求める。それにしても、暴力的な日盛りだ。この太陽光は、かつて初めての沖縄滞在地となった宮古島で経験している。太陽の光が「痛い!」と感じた。あの時の肌感覚が今の仙台やきのう立ち寄った盛岡の街の太陽にも感じた。デジャブなのだが、35度の高温は.宮古島でもほとんど経験していない。だから、いまの東北の夏は宮古島を越えて暴力的なのだ。だから、昨日の盛岡行きはこうした暴力を徹底して回避した。朝の気温がさほど上がらぬうちに冷房のガンガン効いたバスに乗って仙台駅へ行った。みどりの窓口で「18キップ」を12,050円で買い求めた。在来線を乗り継いで3時間30分かけて盛...灼熱の真夏にバッハを聴いて涼む

  • ますむらひろし「グスコーブドリの伝記」を開いて梅雨明ける

    関東甲信・東北の梅雨が明けたとみられるとの報せ。確かに、今後1週間晴れマークが続いている。例年とあまり変わらない宣言日なのだが、今年は梅雨前線と思われる長い前線が日本列島の南にまだ長く伸びていて、九州地方だけが未だ梅雨明け宣言が下されないのが何かしら奇異な感じがする。異常気象の一環なのだろうか。「銀河鉄道の夜」の二冊に続いて、ますむらひろしさんの「賢治に一番近いシリーズ」(朝日ソノラマ)から、残りの「グスコーブドリの伝記」「風の又三郎」「雪渡り・十力の金剛石」「猫の事務所・どんぐりと山猫」を一気に借りてきた。例のとおり文庫版のテクストと読み比べしながら、ますむらワールドを楽しむこととする。ただ、ますむらさんの作品のセリフは、ほぼ原文どおりであるのであまり読み比べる必要がないのかもしれない。まずは、「グスコ...ますむらひろし「グスコーブドリの伝記」を開いて梅雨明ける

  • 梅雨前線北上中 野草園でニイニイ瞑想

    昼からポツリポツリと雨が落ちてきた。西日本や北陸に線状降水帯による人的被害を生じせしめた梅雨前線が週末にかけて北上中である。この梅雨前線がもっと北に伸び、消失すると梅雨明けである。関東北信はそろそろであろうか。ニイニイ、カナカナ、ジリジリ(アブラ)に続いてミンミンが鳴きだしたと思ったら、厚い雲が空を覆うとすぐに鳴きやんだ。雨が降る前に2時間ばかり野草園を歩き、ベンチに腰を掛け、目を瞑りニイニイに聴き入った。曇天であるからこそ日中にカナカナも鳴いている。ニイニイとカナカナは、まさに瞑想のバックサウンドとして最適。梅雨明けの炎天とともに、ニイニイもカナカナの二重唱もあっという間に地上から途絶えるだろう。はかないのだ。来週、梅雨明け前の曇天をみて、あのベンチに座ろう。瞑想もいいが、読書もいいな。お弁当もいいな。...梅雨前線北上中野草園でニイニイ瞑想

  • ますむらひろし 「銀河鉄道の夜-初期形- ブルカニロ博士篇」を読みながら

    日中の外気温は32度を示しているが、窓を開けて、旋回する扇風機の「弱」の風を受けていれば、汗ばむこともなく本を開けられている。二日前の未明にカナカナを聴き、昨日はジリジリ(アブラ)も聴いたが、まだうるさいほど音を立ててくれない。北国に生まれた彼らには、音を出す適温というものがあって、熱帯夜や猛暑日などの異常な高温は受け入れられず、そのため元気がないのかもしれない。さいわい、市の図書館には、ますむらひろしさんの蔵書が何冊もあって、賢治さん没後50年となる1983年に世に出した「銀河鉄道の夜」(第四次稿をもとにしたもの)と、その2年後に出版した「銀河鉄道の夜-初期形-ブルカニロ博士篇」を借りてきて、文庫のテキスト、初期形(第一次稿・二次稿・三次稿)と第四次稿を読みくらべしながら眼を通している。テキストの初期形...ますむらひろし「銀河鉄道の夜-初期形-ブルカニロ博士篇」を読みながら

  • 7月7日は「銀河鉄道の夜の日」

    宮沢賢治イーハトーブセンターより、漫画家(といっていいのかな)ますむらひろしさんの『銀河鉄道の夜四次稿編』-複製原画展-を花巻の宮沢賢治イーハトーブ館で開催する、との案内が届いた。7月15日から12月27日までと期間が長いので、今年は花巻に行く機会を見つけて立ち寄ってみようと思う。「銀河鉄道の夜」は、賢治さんが終生推敲を重ねてきた未完の作品であって、現在私たちが普段読んでいる作品は、いわゆる「第四次稿」とされるものであって賢治さんがなおも生きていたら、また違った姿で私たちの目の前に現れていたのかもしれない。ますむらさんは、あのおなじみのネコのキャラクターでこの「銀河鉄道の夜」をおよそ40年前1983年と1995年の2度ばかり漫画化しており、新たに2016年から現在まで「銀河鉄道の夜四次稿編」の連載を始めて...7月7日は「銀河鉄道の夜の日」

  • ニイニイ聴いた、真夏のはじまり

    7月に入った。湿度は高いが気温はそれほどでも、という予報を受けて小道が鬱蒼としてきた青葉の森を歩く。坂を急いで登らなけらばさほど暑さを感じず、尾根を通り抜ける風がむしろ心地よい。森の途中でニイニイを聴いた。ニイニイ→カナカナ→ジリジリ(アブラ)→ミンミン、そして暦が秋を伝えるころからのツクツクと、セミの季節すなわち真夏の到来である。高山ならもっと早い時期にエゾハルゼミが、盛夏にエゾゼミを聴くことができ、関東以南から南西諸島にかけて喧しいクマゼミは当地にはまだ現れない。個人的にはカナカナ真夏でも涼しさを呼ぶカナカナが好きであるが、真夏のとっかかりに登場するニイニイもすてがたい。あの芭蕉が奥の細道の途次、山形立石寺で詠んだ「閑さや岩にしみ入る蝉の声」の主がニイニイと言われているように、ニイニイの微かな高周波の...ニイニイ聴いた、真夏のはじまり

  • ニイニイを聴いて真夏の到来を知る

    7月に入った。湿度は高いが気温はそれほどでも、という予報を受けて小道が鬱蒼としてきた青葉の森を歩く。坂を急いで登らなけらばさほど暑さを感じず、尾根を通り抜ける風がむしろ心地よい。森の途中でニイニイを聴いた。ニイニイ→カナカナ→ジリジリ(アブラ)→ミンミン、そして暦が秋を伝えるころからのツクツクと、セミの季節すなわち真夏の到来である。高山ならもっと早い時期にエゾハルゼミが、盛夏にエゾゼミを聴くことができ、関東以南から南西諸島にかけて喧しいクマゼミは当地にはまだ現れない。個人的にはカナカナ真夏でも涼しさを呼ぶカナカナが好きであるが、真夏のとっかかりに登場するニイニイもすてがたい。あの芭蕉が奥の細道の途次、山形立石寺で詠んだ「閑さや岩にしみ入る蝉の声」の主がニイニイと言われているように、ニイニイの微かな高周波の...ニイニイを聴いて真夏の到来を知る

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