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  • ラスト冨士・・そして弾丸、否、蝸牛(カタツムリ)登山

    「体力維持のバロメーターと山岳安全祈願のため、職を辞してからも山開きの日に合わせて毎年富士に登ろう!」と決意したのは何年前だっけ。冨士の樹海コースから7月1日に合わせて登頂した2018年ころか。そう遠い日ではなかったはずだが、2019年、2021年(2020はコロナで閉山)といずれも悪天候のため山頂を目の当たりにして敗退した。富士吉田口山開き前日の6月30日は、どこの山小屋も空いているし、ほぼ毎年と言ってもいいくらい報道される7月1日に御来光を仰いで万歳する集団の一員に加わりたいというミーハー的我欲もあっての誓いだった。が、誓いはあっという間に破られた。昨年は、「梅雨時はもういいや」とあきらめて9月になって未踏の須走コースから登り始めたが、これも悪天のため敗退した。五合目の山小屋に前泊し、御来光を目的にし...ラスト冨士・・そして弾丸、否、蝸牛(カタツムリ)登山

  • ハイドランジア 水の器

    庭に、公園に、道端に紫陽花(アジサイ)が美しい。雨をもらうとさらに美しい。水無月の雨の季節には、愁いをおびたアジサイ色が似合うから美しい。じつはアジサイ色という色はない。アジサイの別名が「七変化」ということから、アジサイの花とがくは成長と光の具合により白と黄と緑、青と紫の色合いとさまざまに変化するが、その中で美しいと感じるアジサイ色には日本語で、「そら色」・「ふじ色」・「すみれ色」・「ききょう色」・「りんどう色」・「みず色」の部類で、日本人の好む青~紫系の色合いなのだろう。きのう今日と雨が降っている。アジサイの花にも、がくにも、葉にも雨のしずくがまた美しい。英語でアジサイを何ていうんだろう。分からないから調べたら「hydrangea・ハイドランジア」というそうな。「hydoro‐」は水、「ange」は器、...ハイドランジア水の器

  • 子等はキラめいて、親たちはボロボロの衣をまといて

    青葉の森歩きの主目的はバードウォッチングなのだが、梅雨空の薄暗い鬱蒼とした落葉林ではなかなか姿をみせてくれない。今日も、キビタキくんの甲高い声に誘われて、まるで枯れ木のように小道に立ち止まって何分もじっとしていたのだが、あの宝石のような姿を現してくれなかった。こう蒸し暑くなっては歩く人も激減したせいもあるかもしれないが、この季節なんどもクモの巣を払ったり、衣服や顔にクモの糸を絡ませたりしながら歩く。不快ではあるが、せっかく早起きして美しい罠をつくりあげたクモさんたちに「すみません・・」という気持ちにもなる。彼らのお腹の中にもうクモの糸の原料が残っていなかったら死活問題なのだろう。「小径やけものみちには張らない方がいいよ」とアドバイスしたくもなる。開きだしたトリアシショウマの花の穂の先に若い草色のクモさんが...子等はキラめいて、親たちはボロボロの衣をまといて

  • Lucy In The Sky With Diamonds を宇宙で聴くもの・とき

    深海約4000mの沈没船タイタニックへの探査船の遭難事故には、人類は、いまだたったの4000m程度の深海の行き来にも相当のリスクを負っていること、よく考えれば当たり前だが、地球にも電波の届かない世界が存在し遭難者の位置確認さえままならないことを教えられた。NHKプラスで配信中の【映像の世紀バタフライエフェクト・ビートルズ革命「青の時代」そしてルーシーは宇宙に行く】を視聴。バタフライエフェクトとは、初めて接する片仮名だが、Wikipediaで調べると「力学系の状態にわずかな変化を与えると、そのわずかな変化がなかった場合とは、その後の系の状態が大きく異なってしまうという現象」だとのことであるが、なんとなくしか分からない。番組は、1962年のビートルズの結成が世界中の力学系に大きな変革をもたらしたこと、具体的に...LucyInTheSkyWithDiamondsを宇宙で聴くもの・とき

  • 宴のあと、木の実のふくらむころ

    入梅の雨模様が続いたこともあって、青葉の森の観察は1週間ほどご無沙汰した。その間に、開花と満開を楽しみにしていた落葉低木のヤブムラサキの花はおおむね終わりを迎えていた。花をつぼみの頃から包んでいた産毛のような毛がたくさん生えたやわらかなガクだけが美しい花びらのように残っていた。受精したものは黒い核のような芯を携えていたが、縁薄く受精しなかった純白のガク片は少し触れただけで地上に雪のように落ちて行った。雨が続いて、ハチたちが余りやってこなかったのだろうか。ヤブムラサキの隣に生えているエゴノキは五月晴れが続いた頃に受精したのだろうか、たくさんの白いしずくのような実を膨らませていた。木の実の候補生とでも表現したらいいのだろうか。このしずくのような木の実の候補生たちは、秋の頃にはまんまるな白い実となって野鳥たちを...宴のあと、木の実のふくらむころ

  • 六月の色を求めて

    梅雨に入って小雨続きのため1週間ほど青葉の森に入るのを躊躇していたが、昨日今日なんかはほとんど降らなかったので歩けばよかった。と少し後悔している。曇り空の方が近場の花や虫の写真映えするが、光量が足りないと野鳥撮影はむつかしい。ただ、このところ野鳥たちの声を聴いているだけで満足して帰れるので、雨さえ降らなければ森に入ろう。今日は六月の色を求めて、野草園を2時間ばかり歩く。六月と言えば、アジサイのウスムラサキなのだが、ノハナショウブのコイムラサキやハクサンフウロなどのアカムラサキも眼についた。ムラサキ系以外にも、キイチゴなどのアカい実、ユキノシタなどのジュンパクも眩しい。ムラサキと言ってもアカといってもジュンパクといってもみなそれぞれの微妙な美をもって虫たちを誘っているのだから、花たちのの個性と知恵は奥が深い...六月の色を求めて

  • 青葉の森の友達登録

    10日ほど前から青葉の森のエゴノキの近くで気になっていた落葉低木があった。柔らかな毛の生えた葉の下に、これも柔らかな毛に包まれた球形の木の実のような連なりをみせている木。この球が実際花が終わったあとの実なのか、はたまた花が咲く前のつぼみなのか分からないので、図鑑をみても検討がつかず、オイラにとっては名無しの不明な木のままであった。それが、きのう青葉の森のいつもの下り坂で、気づかぬうちに通り過ぎそうな小さな小さな赤紫の花をつけていた木があったので、立ち止まって枝をとらえて、その花をよく観察したら、あの名無しの不明な木と同じものであって、毛の生えた球が割れて、そこから可愛らしい花をほころばせていた。何枚か写真を撮って、家に帰って同じような花をつけている木があるか図鑑で調べたら、宮城県以南四国、九州までの明るい...青葉の森の友達登録

  • 信じることの恵み

    令和五年陽暦六月六日芒種の未明、南西の空高く十六夜の月が雲間を出て煌々としている。雲は月の光を浴びて、やや彩りをみせる。昨朝の午前三時前には、近所の森でもホトトギスが盛んに鳴いていた。もう、屋外にいても冷えは感じない季節。月を眺めていると、星にはわれわれの祖先やわれわれの未来人が住んでいるという神話を信じたくもなる。日曜日の朝、たまたまTVをつけて、NHKEテレの「こころの時代」をテレビに映っていた20年前の加賀乙彦さんのインタビューを「字幕で」聴く。印象に残った発言を意訳すると「人間を唯物論的に考えると、死んでしまえば何も残らない。キリスト教徒は、天国の存在を信じる。唯物論者は、天国の存在を証明できるのか問うが、彼らだって天国の不存在を証明できない。だとすれば、信じるか信じないかはわれわれに任されている...信じることの恵み

  • 静かな森の生き物たち

    ちょっと樹木の名前を当てきれないが、表面にちょっと毛が生えていて柔らかな葉の上に見慣れないちいさな緑色の昆虫がこちらを見ながらジッとしていた。はじめ草に住むクモの仲間かと思ってじっと観察したら、足は六本で触覚が長いいきもの。おそらくキリギリスの仲間、クツワムシとかツユムシとかそういった虫たちの幼子ではあるまいか。お魚に幼魚がいるように卵からかえる虫のなかまは、大人になるまで顔かたちを変えていくのだと思った。昆虫図鑑にそのような幼子図鑑なるものがあったら、きっと分かるのだろうが。たぶん、日中は生まれ育った木や草の葉にジッとしながら天敵をしのぎ、暗くなったらひそかに揺籃のような木の葉を食べながら次第に大きくなっていくのだろう。ちょと見ただけではわからないほど木の葉の色と同化している。生まれ育ったこのような子供...静かな森の生き物たち

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