太極拳には、十三勢と呼ばれる技術が存在します。「掤、履、擠、按・・・」などの十三種類の漢字で表される内容です。 この十三勢とは、太極拳における十三種類の字訣だと言えます。 太極拳は、太極拳という名前で呼ばれ始めたのが、比較的最近の事です。 元々は、長拳、柔拳、十三勢法などと呼ばれていました。 おそらく、初期の太極拳は、現在のような套路(型)が整備されてはなく、十三種類の戦闘理論と、それを運用するために、ある程度形式化した用法のようなものだったのではないかと考えられます。 つまり、この十三種類の理論と使い方を套路化したものが、現在の太極拳だという事です。 そのため、太極拳の全ての技術の根幹であり…