「聖なる儀式」 タヒル・ハムット・イズギル氏のウイグル詩 1993年、ウルムチ 聖なる儀式 on Vimeo 以下のリンクに詳細な記事があります。 東トルキスタンの栄光を祈ります。 2024/3/23 historyninjin https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2021/05/30/092717 タヒル・ハムット・イズギル氏のフェイスブック記事 https://www.facebook.com/share/p/mo76hkQ2heQ3Pfch/
涙(蒼い涙) on Vimeo 作曲:historyninjin 2020/5/24 ◆青い涙◆ Urumch my love! ムカイダイス 時は忍び足で過ぎていくふいに目に入った青が遥か遠くの年月に狂おしいほどに祖国の意味を与えるああ 私の青い涙 كۆز يېشىم مۇقەددەس نۇر ۋاقىت شىپىرلاپ يىراقلىشىدۇ تۇساتتىن كۆزۈمگە چېلىققان كۈك رەڭ بەكمۇ يىراقتىكى يىل ئاي كۈنلەرگە سەۋدايىلارچە ۋەتەن دىگەن مەنىنى بېرىدۇ ئاھ مېنىڭ كۆك رەڭل…
崩壊 on Vimeo 民族浄化の悲劇に対する痛みから未来を見つめた詩 『暴虐の果てにあるのは暴虐だけ おまえは滅びる運命だ』 ◆むかいだいすさんの詩「崩壊」に曲をつけました 絵はドイツ在住のウイグル人画家Nijatさんの絵 ◆むかいだいすさんのお便り 崩壊 2020/9/24 ムカイダイス 暗闇の中で君を想う花 水小鳥が囀る野原緑の清らかさ書物の行間流浪の天使心が逃げ込む場 泪 傷憎しみ 絶望痛みと死私と同じ血が流れる者たちの叫び私は耐える術も知らぬままいくつもの姿を剥き出しの悲しみに耐えているのだ甘美で平穏な日常を奪う苦しみに耐えているのだ 恐ろしい姿のものよおまえは何者なのか何故この世に…
夢 on Vimeo 「夢」(作曲者が歌っている歌詞) 雨風が親しげに揺らす私の髪に優しく頷くように揺れる私の髪に地面に消える定めに背いた一滴の水が生きている今宵 夢の扉を開けて夜に急ぐ神の目が届く 永遠に散らない花弁の上にこの一滴の水を託したい花弁の上に 雨風が親しげに揺らす私の髪に優しく頷くように揺れる私の髪に地面に消える定めに背いた一滴の水が生きている今宵 ◆「夢」むかいだいすさんの詩◆ むかいだいすさんから 2020/9/2مۇقەددەس نۇر ムカイダイス 雨風が親しげに揺らす私の髪に地面に消える定めに背いた一滴の水が生きている 今宵夢の扉を開けて夜にひそむ 神の目が届く永遠に散…
永遠の小舟 on Vimeo ◆永遠の小舟◆ 原詩:オスマン・アフメットジャン(ウイグル) 「永遠の小舟」(作曲者がうたっている歌詞) それは水でもなく空気でもない土でもなければ火でもない 殺す者と殺される者とのその間で昇る七色の虹の下を小舟が通る 昇る七色の虹の下を永遠の小舟がとおるよ 永遠の時間を抱きしめて小舟が静かに通りゆく それは水でもなく空気でもない土でもなければ火でもない ◆永遠の小舟◆(原詩) 水でもない空気でもない土でもない火でもない 殺す者と殺される者とのあいだで昇る七色の虹の下を永遠の小舟が通る 作曲:historyninjin 2020/2/16
境界線 on Vimeo ◆境界線◆ウイグルの詩人、タヒル・ハムット・イズギル氏の詩「境界線」の原詩を元に自由に編み直してメロディーをつけてみた。二人を別れさせるとか、二人を引き離すということに焦点を当てるならば、これは普通に言う恋人ではない何ものかを比喩したものであろう。大王とは、類推すれば横暴な権力を不当に行使する独裁者ということになるだろう。問題は、その人為的に定められた境界線は(石の壁とは、長く続く長城だろうか・・・)あるにはあるのだが、シルクロードの人々の声(シルクロードを介して繋がっている民族や国々の人々の連帯する力)によって、いつかは必ず払拭されて無くなってしまう・・・と想像して…
距離 on Vimeo ◆距離◆ タヒル・ハムット・イズギル氏の距離という詩を編み直し、個人的な解釈を加えてメロディーを付け、歌にしました。 ●「距離」の歌詞(原詩からの編詩) 冷たい水と酒を飲みながら窓をあけて毒々しい話をする蝉の鳴き声 鳴きしぐれる中に私たちは歪められ 砕かれている 果てしなく遠い距離 鏡に吸い込まれ狂おしき想念に閉じ込められている果てしなく遠い距離 鏡に歪められ狂おしき情念に崩おれてゆく 冷たい水と酒を飲みながら窓をあけて毒々しい話をする蝉の鳴き声 鳴きしぐれる中に私たちは歪められ 砕かれている 作曲 2020/3/28 historyninjin歌詞の一部変更 2020…
高車(こうしゃ)の伝説 on Vimeo ◆高車(こうしゃ)の伝説◆(「伝説」の編詩・作曲) 名もなき無数の星に囲まれて目を閉じ風が吹き込む場所に恋する高車の軌跡が砂に刻まれてやがては消えて谷にたどり着いた時 突然噴(ふき)出した歌と調べに滴り落つる涙が闇夜を切り分ける突然噴(ふき)出した歌と調べに滴り落つる涙が闇夜を切り分ける 名もなき無数の星に囲まれて目を閉じ風が吹き込む場所に恋する高車の軌跡が砂に刻まれてやがて消え去り君の歌となる君の歌となる 編詩・作曲 2020/3/25 historyninjin原詩 タヒル・ハムット・イズギル(ウイグル)(詩集「聖なる儀式」ムカイダイス+河合眞編訳…
咲け on Vimeo ◆アブドハリック・ウイグルの「咲け」◆ 原詩:アブドハリック・ウイグル (1901~1933)日本語訳詩:むかいだいすさん (2021/2/9投稿)編詩・作曲:historyninjin (2021/2/13録音) 「咲け」(作曲者が歌っている歌詞) 私の花が咲こうとしているあなたの髪を飾ろうとしているあなたを想う恋の炎が心身を包み込もうとしている 恋の痛みで心が血の塊になった臼で碾かれて粉になった粉になった お前を恐れて硬い石さえ固体でいられず砂になった 若き力を求めよ決して眠るな恋の道で足枷となるな恋のために命を捧げ 若き力を求めよ決して眠るな恋の道で足枷となるな恋…
ウルムチ on Vimeo 原詩に意訳を加え創作した楽曲です。(2020/6/3録音) ◆ウルムチ◆(作曲者が歌っている歌詞) 凍りつく風が吹く古(いにしえ)のその町濡れそぼった星影が地面から湧き立つ押さえつけられて捻じ伏せられても地面から湧き立つずぶ濡れた星と死せる太陽のよじれた風が吹く繰り返される乱れた物語すすり泣くわが町 凍りつく風が吹く古(いにしえ)のその町濡れそぼった星影が地面から湧き立つ押さえつけられて捻じ伏せられても地面から湧き立つずぶ濡れた星と死せる太陽のよじれた風が吹く繰り返される乱れた物語すすり泣くわが町繰り返される乱れた物語ウルムチよわが町 2020/6/2 編詩・作曲 …
恋人Shahnabatへ on Vimeo ◆恋人Shahnabatへ◆ 暁に悲しみから解き放たれた暗闇の中で蘇りの水を授けられた恋人の光り輝く暁に悲しみから解き放たれた暗闇の中で蘇りの水を授けられた恋人の光り輝くその美しさに我を忘れた 恵みの栄光の盃で酒が与えられた祝福された暁 めでたい一夜あの定めの夜にこの新たな約束が契られたこれから私は美を映す鏡に向かう恋人のまばゆいばかりの美が私に知らされる恋人のまばゆいばかりの美が私に知らされる 暁に悲しみから解き放たれた暗闇の中で蘇りの水を授けられた恋人の光り輝くその美しさに我を忘れた 詩:ハーフェズ(1326?~1390頃,イランの詩聖)日本語訳…
カシュガル帰還 on Vimeo ◆カシュガル帰還◆ タヒル・ハムット・イズギル氏の詩「カシュガル帰還」に作曲しました。聞いてください。 原詩:タヒル・ハムット・イズギル氏 日本語訳:むかいだいすさん ◆「カシュガル帰還」歌詞◆カシュガルの謎めいた見知らぬ姿を眺めカシュガルの謎めいた姿を私は眺め厳かな夜を恐れ 身が震えた嫁に行った娘 死んだ友 乾いた春目は大地から消えた一掴みの土だ テレビ タバコ 汚れた靴下 翻訳原稿青い橋と野菜市場は秘かに思い出される骨なしの生き物のように横になった飢えて 黒い顔で 心は空虚だ 遠くのウルムチ 誰かが氷の石を噛み砕く濡れた目と顔 前にはアッラー 後ろに罪砂糖…
夏は一つの陰謀(全曲) on Vimeo 原詩:タヒル・ハムット・イズギル 1994/7日本語訳:むかいだいす 2021/8/21作曲:historyninjin 2021/8/30録音 2021/9/12 「夏は一つの陰謀」(作曲者が歌っている歌詞) 私は汗まみれでアン・セックストンを読んでいる浮遊する埃が空気を追う都会の無数の鳥に変わりホームへ飛んでいる風は唾を飛ばしながらあちこちに黴菌を撒き散らし君は真に生きたことがない 白い嘴の鴉ではない赤い芝生でもない私は第六感を信じないそれは昨日の地下鉄で出遭った老婆が口走ったかのように人を欺く 二人に唯一共通するものは恐怖聴き慣れた鋼鉄のようなそ…
私は愛する方の中にいる on Vimeo ◆私は愛する方の中にいる◆ キリスト教徒ではないユダヤ教徒ではないヒンドゥー教徒ではないイスラーム教徒ではないスーフィーではない仏教徒ではない禅修行者ではないどの宗教にも属していないどの文化にも属してない 東から来たのではない西から来たのではない海から来たのではない大地から来たのではない自然界から来たのではない天界から来たのではないどんな要素からも構成されていない私は私は何者でもない この世のものでもないあの世のものでもないアダムとイブのような太古から来たのでもない独自の物語を生きるものでもない 私の居場所は定まらない私は跡を残すことはない私は身体では…
光 on Vimeo ◆むかいだいすさんの詩「光」に作曲しました◆ 「光」 (作曲者が歌っている歌詞) 私は瞳の中で光を凍らせる光を闇を除くための武器として備えた武器として人々の優しい眼差しが光を濡れらせ溶かしてしまうのを瞼を閉じて辛うじて防いだ 死と愛を知らない世界から自身の存在の自身の存在の半分を緑の葉で隠した涙と笑いを信じない空間からは影になって遠くへと逃げ出していった 鳥が窓のそばで鳴くと光が水面に映えると故郷の方を目をこらし見つめたそして乱れた思いを両手に乗せて自身の肩をきつく抱きしめた乱れた思いを両手に乗せて自身の肩をきつく抱きしめた 思ったよりも強い思ったよりも強い私がいた 鳥が…
ウイグル人物語(2) on Vimeo ウイグル人物語(2)(作曲者が歌っている歌詞) 私は真夜中に落ちた人の目には見えない言葉にしても伝わらないもの 闇の荒野を一条の光を杖に 己の影と共に旅するもの旅する者 私は月の光湧き立つ泉で身を清めて夜空を真二つに割る流れ星の後を追う 終わりも始まりも終わりも始まりもない古からの古からの古からの古からの物語り 私は真夜中に落ちた人の目には見えない言葉にしても伝わらないもの 己の影と共に旅するもの旅する者私は月の光湧き立つ泉で身を清めて夜空を真二つに割る流れ星の後を追う 闇の荒野を一条の光を杖に 終わりも始まりも終わりも始まりもない 古からの古からの古か…
夜 on Vimeo ◆「夜」The Night ◆ 詩:むかいだいすさん 2021/2/4曲:historyninjin 2021/2/5 おお夜よ星々の灯ではじまった聖なる夜よ闇の蝋燭の炎で私を眠りに誘うな悲しみと希望の境に生きる人々のお前のような長くて暗い物語りを終わりにするために私は目覚めるべき私は目覚めるべき 私の魂と心は痛みに満ち声を上げて泣いて声を上げて泣いて声を上げて泣いているのだ おお夜よ過ぎ去りし時の足音のように私の耳元で私に囁くな死せる者の秘密と古(いにしえ)の歴史を 私は生きている私は今を生きている全ての悲しみから解き放たれたい私は生きている私は今を生きている全てを燃や…
夏は一つの陰謀 on Vimeo 以下はむかいだいすさんのお便り タヒル・ハムット・イズギル氏の詩「夏は一つの陰謀」に作曲していますが、最初に心に閃いた部分だけをアップします。全曲は後日。 ●むかいだいすさんより(2021/8/21) ウイグルを代表する若手実力派トップ詩人Tahir Hamut Izgil (タヒル・ハムット・イズギル)の夏に相応しい名詩を一つ。 彼は、1969年カシュガルに生まれる。ウイグル若手詩人を代表するトップ詩人。2016年ウイグル詩人初でアメリカで詩の夕べ「夏は一つの陰謀」を開く。「新疆」芸術学院元教授。『西欧現代文学概論』などの著書と『間と他』などの詩集がある。 …
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「聖なる儀式」 タヒル・ハムット・イズギル氏のウイグル詩 1993年、ウルムチ 聖なる儀式 on Vimeo 以下のリンクに詳細な記事があります。 東トルキスタンの栄光を祈ります。 2024/3/23 historyninjin https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2021/05/30/092717 タヒル・ハムット・イズギル氏のフェイスブック記事 https://www.facebook.com/share/p/mo76hkQ2heQ3Pfch/
「花園」(レヒム・ヤスン・キャイナミ) on Vimeo ムカイダイスさんより詩を送っていただきました。2024/3/14 باغچەرەھىم ياسىن قاينامى ئۇندا يىغلاڭغۇ گۈل بىلەنئۇنىڭ يىغىسىدىن تاراۋاتقان خۇشپۇراققانىتى يوق كېپىنەك بىلەنئۇنىڭ قانىتىدىن تۆكۈلىۋاتقان ئىشتىياق...قاراڭغۇ بىر بۇلۇت بىلەنئۇنىڭ چاچلىرىدىن چىقىۋاتقان قارىغۇ شامالشامالنى يېتەكلەپ كېتىۋاتقان…
私の夢に出てきて(レヒム・ヤスン・キャイナミ) 原詩を編んで作曲しました。 2024/3/11 historyninjin 私の夢に出てきて(レヒム・ヤスン・キャイナミ) on Vimeo ◆ムカイダイスさんのお便り كۆرۈشۈپ باقمىغان دوستۇم رەھىم ياسىن قاينامى ئۈچۈن رەھىم ياسىن قاينامى ئۆزىنىڭ شېئىرلار توپلىمىنى ماڭا ئەۋەتىپ ئۆزىنىڭ ئائىلىسى سەۋەپلىك كۆپ ئوقۇيالمىغان بولسىمۇ ئەدەبىياتنى ، شېئىرنى ياخشى كۆ…
ウイグル詩への音楽 詩、レヒム・ヤスン・キャイナミ 「感謝」 感謝(レヒム・ヤスン・キャイナミ) on Vimeo 原詩 Hemdu SanaRehim yasin qaynami 感謝(アッラーの恵みと日々への感謝を意味するウイグル語)私は手がないのを目が見えないのを舌が切られたのを声が屠殺屋で命乞いをしているのを思考が毒されているのを骨が黒くなった顔の右半を私の空の乾ききった雲を私の星の垂れ落ちる体を記憶の鎖にかけられた鍵を金のライオンに乗っていた風を私の恋がごみの山に混ざってしまったのを銀メッキされた身体の舞台上の醜さを黒い衣服を纏った昼が時間の馬車で眠ってしまったのを眠りの錆びた農具で…
ウイグル詩へのメロディー 詩 : アブドレシット・エリ 「秩序」 ウイグル詩へのメロディー「秩序」 on Vimeo 「秩序」 (原詩) 本を読む ある頁で止まる思い出さなくてもいい女を想う彼女の名前の可能性を示すあらゆる星を小鳥に変える鳥が飛んで行くのを見ながら別れを全うする窓を開けるドアから出るそっと閉めるドアは 誰かが来たことを証明するか誰も必要としない行くのみで帰れない場所で一歩一歩 道を創る形に成ろうとしている秩序を壊すために ウイグル新鋭詩人 選詩集(芽生えはじめる言葉たち)ムカイダイス,河合眞編訳 左右社より 作曲 2024/1/12 historyninjin
ふと心に浮かんだレヒム・ヤスン・キャイナミのウイグル詩「死の薔薇」へのエッセイ的断章です。原詩の本質からは反れているかも知れませんが、あえてここに置いておきます。 2024/1/9 historyninjin 「死の薔薇」に寄せて 私たちの心をいざない引き付けようと近づいてくるものもやがて色褪せ剥がれ落ちてゆく 様々な去来する悲しみに彩られた歴史の物語もいつか剥がれ落ちて原形をとどめない 血を流し必死に私たちを癒そうと涙を振り絞って死の薔薇となって消えてしまった君けれど今なんと無垢な幼い子供の姿をして君のほうから私たちに近づいてくれた 虚飾が積み重なって剥がれ落ちてしまった世界を生と死が手を取…
レヒム・ヤスン・キャイナミ 「死の薔薇」(原詩) 私たちの間で満ちる月が 冷たい廊下に心を誘う 憂鬱な文字で記され壁に刻まれた人生の物語が ゆっくりと剥がれ落ちる 指の血痕を拭き取り 傷の手当てを君がしてくれたことが 幼い子供となって私たちに近づく 目的の地から落ち葉が降る 手に秋色の鞄 死の招待状と香りのするプレゼントが詰まっている 生と死が交差する朽ちかけた古木の橋を渡る 死の薔薇(ウイグル詩) on Vimeo 編詩・作曲 historyninjin 2024/1/6(土) 満月が冷たい廊下に 心を誘い 剥がれ落ちる 憂鬱な文字で刻まれた物語が 剥がれ落ちる 指先の血を拭きながら 手当を…
私は諦める(ゴジャ・ムハッマド氏のウイグル詩へのメロディー) 2024/1/1 私は諦める(ウイグル詩へのメロディー) on Vimeo 作曲者が歌っている歌詞 太陽がこれほど暗くなかったとしたならば 私は月に抱きついて泣いてすがりついただろうか 太陽がこれほど暗くなかったとしたならば 私は月に抱きついて泣いてすがりついただろうか 星々がこれほど寂しくなかったら 私は川辺に行き 雲を叱っただろうか あの天の空を 花の香を 私は諦める 深い懐と ほとばしる涙を諦める 星々がこれほど寂しくなかったら 私は川辺に行き 雲を叱っただろうか 死の淵を巡り 流離いて 私は諦める 死の淵を巡り 流離いて 私…
片隅にひとりでいる(ウイグルグループの歌) on Vimeo この歌はウイグルのグループによって歌われた歌です。YouTube にアップされ9万回ほど再生されていたようですが、現在は削除され聞けない状態です。 非常に深刻な内容を扱っていながら見事に音楽的に表現しています。 以下は私がこのことについてアップした記事です。YouTube が削除されましたとあるので、以前YouTube の動画から音声データだけをmp3形式で保存していたものに、詩の作者と娘さんの写真を組み合わせて再生できるようにしました。 以前の記事はこちらです。 https://ninjinmusic.hatenablog.com…
君の心にある意味が 全て 私に属して欲しい ウイグル詩、アイムネサ・ソレイマン(1982年ホータン生まれ女流詩人)の「恋い焦がれる」に history ninjin が作曲(2023/11/18~19)しました。 詩は、ウイグル新鋭詩人 選詩集(芽生えはじめる言葉たち)ムカイダイス,河合眞編訳 より 「恋焦がれる」 恋の火花 命を暖める 日々が一束一束の花になって 幸の歌を詠う 聞いているのか 私の瞳が君の心に話しかける時 君への優しさが私の息になる時 君に捧げる歌を詠う 君が来るのを待ちわびつつ 私の愛おしい人 私は君の調べ 私とともに 闇に囁きたまえ 私が君になる なりつつある日々 君の心…
小さなできごとが重なる夜(全編) on Vimeo ウイグル詩へのメロディー アブドレシット・エリ「小さなできごとが重なる夜」 「小さなできごとが重なる夜」 小さなできごとが重なる夜 娘が独り誰かを思う 自身に言い聞かせる名前を呼ぶ 髪の毛を何本か抜く ようやく自分が女だと認める 眠りに就く 私はふと話をここで終える 男が窓を大きく開ける 耳を傾けても何も聞こえない 部屋を部屋の中に入れる 外を一杯の茶と思う 溢れ出す 茶を入れた椀は 何も知らないまま 誰かの手に触れる前に壊れてしまう 男は川のように拡がり 桑の木のように眠りに入る 男と女の話が始まる 女の上の布団のような 男を想像しよう 男…
ウイグル詩へのメロディー 「思い出」 思い出(ウイグル詩へのメロディー) on Vimeo タヒル・ハムット・イズギル氏のウイグル詩に作曲した小品です。 ◆平和を祈って作曲しました 2015年4月にウルムチで作られた詩「思い出」の6連ある詩の第2連です。 原詩は下記 心から過ぎ去りようのない戦争で ハンサムな兵士は寝言を言って眠れなかった 夢で親指ぐらいの巨人をみていた 詩集「聖なる儀式」2020年5月初版より ムカイダイス 河合眞 編訳 作曲 2023/10/14 historynunjin 今般ハマスとイスラエルの間に武力抗争が勃発しました。歴史的に見てくるとこのような抗争(戦争)は気の遠…
「祈り」(ウイグル詩、タヒル・ハムット・イズギル) ウイグル詩へのメロディー「祈り」タヒル・ハムット・イズギル - YouTube 作曲者が歌っている歌詞(編詩) 「祈り」 私は一人の賢者の罪びと 毎回両手を顔に近づける度に 私の目の光は沈黙に 沈黙に転じる 私の目の光は沈黙に 沈黙に転じる 手のひらの温もりと息の流れが 寄る辺なく盲目的に合わさった時 私は怒りを無言のまま呑み込む 私は怒りを無言のまま呑み込む その時私の唇はあてどなく 意味不明に震える 震える 足るを知り感謝を捧げ 願うことを口ずさむ時 私は少しためらった後で 駱駝が針の穴を通ったことを思い出す 私は愛を思い考える 耐え忍ぶ…
ウイグル詩へのメロディー「アブドレヒム」全5連,原詩:タヒル・ハムット・イズギル,作曲:historyninjin - YouTube 「アブドレヒム」 (作曲者が歌っている歌詞) ◆第1連 作曲:2023/5/6 アブドレヒム アブドレヒム アブドレヒム アブドレヒム 私たちの暖かい南で 半円形の眼光がある それは互いにキスをする それは直線 それは真っ直ぐに 立つことを ある売春婦の姿を拝む心がある ある売春婦の姿を拝む心がある いかなる時代にも属さない絶対的な時間がある いかなる時代にも属さない絶対的な時間がある 私たちを絶えず苦しめる醜い愛がある 君は朝から晩まで空間を探している 君は…
アブドレヒム(第5連最終)ウイグル詩へのメロディー - YouTube 「アブドレヒム」第5連(最終)原詩 君は突然自らの顔を見たくなった 君は自ら自身に話しかけた 愚かになった 深みに向かった 必死に髭を剃った 怖れに近づいた 声も持って行く竜巻の中で 北は寒がっている アブドレヒム ああ,私の無二の友 「アブドレヒム」第5連(最終) 作曲者が歌っている歌詞 ああ,アブドレヒム ああ,私の無二の友 無二の友 ああ,アブドレヒム 君は突然自らの顔を見たくなった 君は自ら自身に語りかける ああ,アブドレヒム ああ,私の無二の友 無二の友 ああ,アブドレヒム 愚かになった 深みに向かった 自分に話…
「アブドレヒム」(第4連) ウイグル詩へのメロディー タヒル・ハムット・イズギル アブドレヒム (第4連)タヒル・ハムット・イズギル - YouTube 「アブドレヒム」第4連(作曲者が歌っている歌詞) 多分夢の中で君は見ている 裸のままの母を 恐ろしい見知らぬ 絶壁を見ている 君は見ている 君は結論づけた 失望に浸かりながら 思い出が変わりゆく まるで獣のよう 鋭く敏感で 一塊りの鳥の糞が 肩に落ちて髪を赤くしたのを感じていた 色が表現できない内容が まるで強い酒のように君の頭に昇った 私から見れば 君はまるでコレラを 果物を消化して 暖かい身体で虱を養っているように 暖かい身体で虱を養って…
ウイグル詩、タヒル・ハムット・イズギル氏の「アブドレヒム」の第3連に作曲しました。原詩のイメージから先にメロディーを作り、そこに原詩の言葉から選択したイメージを重ね合わせて新しく詩を編み直して作詞し、それを歌っています。(*^^*) 「アブドレヒム」(第3連,ウイグル詩へのメロディー) - YouTube 「アブドレヒム」第3連(作曲者が歌っている歌詞) 空は満ちている 死んだ雀たちで 何度でも繰り返す 不思議なその名前 ハイデレヒム アブレヒム アブデレイム アブドレイム アブドレヒム アブドレヒム アブドレヒム アブドレイム アブドレヒム アブドレヒム アブドレヒム 君のその不思議な名前 …
「アブドレヒム」第2連 (ウイグル詩へのメロディー) アブドレヒム(第2連) - YouTube 2 あの時 君の母はとても賢い女性だった まるで一匹の蚊 あるいは一片の空気に似ていた 彼女はいつも君に「君は私の口から出た」と言った 当時の君はこれが間違いであること 最後の審判の日の一個の石であることを知らなかった 君は興味を持ち 恐がり 自身を軽蔑した 必死に多くの蟻を殺そうとした 後に君が出会った人すべてに 「星が互いに殺し合う」と言いふらした 詩:タヒル・ハムット・イズギル 1994年1月 北京 日本語編訳:ムカイダイス,河合眞 (詩集「聖なる儀式」より) 第2連作曲:2023/5/7 …
アブドレヒム(ウイグル詩へのメロディー) - YouTube 「アブドレヒム」 1 私たちの暖かい南で 半円形の眼光がある それは互いにキスをする それは直線 それは真っ直ぐに 立つこと ある売春婦の姿を拝む心がある いかなる時代にも属さない絶対的な時間がある 私たちを絶えず苦しめる醜い愛がある 君は朝から晩まで空間を探している 探しながら夜のバザールへ 嘘に辿り着く 半裸の漢族の画家と公衆の愛を探し当てる またそこから具体化と分析に向かう 大通りを横断する 他人を傷つけないために みずから遠ざかる ある一つの景色の昔を想像する 初々しい夜に 注意深く袋小路を見つめる 立ち位置を決められずに子…
向こうの山はアララト山とのこと。ノアの方舟(はこぶね)が降り立ったという言い伝えがあるね。(*^^*) 少ないと言うこと多いと言うこと(ウイグル詩へのメロディー) - YouTube 「少ないと言うこと多いと言うこと」 君らは知らない あらゆる恐怖は多いと言うことから来ることを 信じなければ 多い 多い 多いと叫んで見ろ 唇が嗄れた(かれた)時に 不吉な予感がする 息が口から勢いよく出た時に 手足が震える あなた方の声を聞いた誰しもの 顔から血が引く 滅びる寸前の希少動植物 数を数えられない奇怪な虫や爬虫類 夢の中だけに出てくる稀な樹木 伝説の中の値がつけようのないほどの 稀に巡り合う色彩のあ…
タヒル・ハムット・イズギル氏の詩「道」(2015年3月作品)に作曲しました。三連から成る詩です。初めに全曲を掲載します。終わりのほうに各連に分けたものを掲載します。 道(全曲)ウイグル詩へのメロディー - YouTube 「道」 1 厳しい冬を生き残った 一人がいてほしい 彼が雨を胸ポケットにしまい 風が種を畑に撒いている ある農夫の近くに行き 彼に「ほら,私が来たよ」と言い 帰りに七つの家から綿を乞い 指のあいだに加えて私に見せて欲しい 2 朝餉に向かった天使がいて欲しい 彼女の手には青色の小包みがあり 彼女は速達でそれを私宛に送り その中から言葉が話せる雲雀が出て来て 私に「ほら,私が来た…
タヒル・ハムット・イズギル氏の詩「創造」にメロディーをつけ歌いました。 創造(ウイグル詩へのメロディー) - YouTube 「創造」 君は一つのか弱き季節を造った 君の瞳に最初の流れがある 君は夢の形を刻む 波立つ水面に 私の歩みは君の中に進む それで 君は邪魔立てされることなく想像する 君が水に溺れて死んだことを 昼は短い無気力をもたらす 君 時間の始まりである君 君 時間の終わりである君 悪夢を見る魅惑の夢の中 魂を私に力づくで飲ませた 1993年2月 北京 詩集「聖なる儀式」ムカイダイス,河合眞編訳 作曲 historyninjin 2023年4月18日
ウイグル詩、タヒル・ハムット・イズギル氏が1992年5月に作られた詩「瞬間」(日本語編訳)に作曲しました。 瞬間(ウイグル詩へのメロディー) - YouTube 「瞬間」 壁に残った太陽の跡 懐かしい隅に沈む 誰かに裸にされた私が 震え 張りつめ この瞬間 私の顔を撫でる 部屋に充満した退屈が 迫って来る 私の耳に押し入る 冷たい線が私の肌に現れ 愚かさが傍で見つめる 屋根がなびく 外から口笛が聞こえる 互いを殴り合う 過去と未来が 詩 タヒル・ハムット・イズギル 1992年5月 北京 詩集「聖なる儀式」ムカイダイス,河合眞編訳より 作曲 2023/4/16 historyninjin 夕暮れ…
◆天国のあなたへ https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2021/05/22/235255 ◆カマルは逝ってしまった https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2021/05/25/022135 ◆君の瞳に雪は降る https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2021/05/29/032822 ◆アッラーが巡り合わせた故に https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2021/05/29/122913 ◆愛は嘘から始まる https:/…
ウルムチで起こった火災で犠牲になったウイグルの方たちへの追悼、並びにジェノサイドの苦難の中にあるウイグル人全てに祈りを込めて捧げます。 タヒル・ハムット・イズギル氏のダスマン(長編叙事詩)の「片思い」第1連の前半部分に作曲しました。お聞きください。第1連はまだ後半へと続き、詩は全部で10連まであります。詩集のページで言うと167ページから223ページまで全部で56ページもあります。その冒頭の部分です。 私は既にこの詩の中から三つの部分を選び一連の作品(三部作と名付けています)を作曲しています。それも参照していただけると嬉しく思います。今回は詩集を開いてスッと目に入ってきた言葉を紡いで作曲した小…