筆者は53歳で都市銀行の事務職を辞め、他業種であるIT企業の社長秘書という職務を現企業より与えてもらい転職、新天地ではやくも約2年間を過ごしてきた。あっという間であったと、今やっと振り返る余裕もでてきた。 筆者が今何を思うかといえば、「転職の選択肢は間違ってはいなかった」というのがまず一つある。 前職の銀行での50代といえば、一律的に第一線からは退き、穏やかな老後に期待を寄せながら、「わくわく」とは程遠い何の変哲もない毎日を、ただ淡々と送ることが許される権利を与えられ、そのいわば既得権益を行使しながら60歳か、人によっては再雇用制度を使って65歳までを、何の不自由もなく過ごすことができる、そう…