www.youtube.com Tord Gustavsen。 最初に知ったのは新宿のディスクユニオンに行ったとき。もう20年近く前になるかもしれない。 当時は早朝からお昼まで新宿伊勢丹のビル掃除のアルバイトをしていて、帰り道、三日にあけずこの店に寄っていた。しょっちゅう見ている同じCDの並んでる棚でも、行くたびに何か発見することもあるし、店内でかかってるCDに興味を持ち、新規開拓につながることもある。 その日もバイトで疲れた体をおし、半ばそこに行くことが義務であるかのようにいそいそとお店に向かった。で、お店に入ってふと気がつくと、そのピアノがかかっていた。 鮮烈な印象だった。今まで聴いたこと…
手持ちスキルをどうやって練習するか、という話。 まずⅡⅤⅠフレーズ。 これはそういうフレーズばっかり載ったジャズの教本なんかが売ってるので、とりあえずそういうのを参考にしたらいいのかな、とは思うが、本当のところはやっぱり好きなプレイヤーのフレーズを真似するというのが一番いいと思う。 自分のお気に入りのピアニストが、枯葉のC-7 F7 B♭というⅡⅤⅠのところでどういうフレーズを弾いているか、耳で聴き取ってそれが自分でも弾けるようにする、ということである。 で、それが弾けるようになったら、実際に枯葉の中でそれを弾けるようにする。ソロ全部コピーしなくていいので、他のところは適当でいいから、とにかく…
ジャズピアノの練習について、自分なりにちょっと整理してみたいと思う。例えば、ジャズピアノの完全なアレンジ譜を1曲まるまる練習して弾けるようになったとしても、それはジャズピアノが弾けるようになったとはいえない。 1曲を完成させるために必要なパーツがいろいろあって、その個々のパーツを練習によって自分の「手持ちのスキル」として使えるものにして、それを瞬間的に曲に当てはめられるようになれば、さしあたってジャズができるようになった、と言っていいのではないだろうか。 もちろんいきなりそんなことは誰もできない訳で、最初は1曲ずつある程度準備してアドリブもほぼ通しで覚えたものを再現、という形にどうしてもなって…
youtu.beこのあいだ投稿したBill Charlapの話題とPaul Desmondの話題に 共通するトピックが見つかったのでちょっとそれについて。 Bill CharlapはこのアルバムでMy heart belongs to daddyを弾いていて こういう曲は弾くのがとても難しい、という話をしたと思う。 どういうところが難しいか、いくつかあると思うが、 一つあげるとなると、やはりコード進行だ。 トニックとドミナント7ばかりが続く、しかもそれぞれ4小節ずっと、とか、 こういうのはほんとアドリブしにくいのだ。 コードを拡大解釈(リハモ)していろんな要素をぶち込んでやる、 というのはやっ…
youtu.beなんだかセッション風にラフな感じでやってて、いい雰囲気。 たぶんなんとなくなりゆきで曲決めてやったんだろう。 歌の人はマイクもなくてちょっとかわいそうだけど。 一か所ドキッとしたとこがあって、 これ、曲はBut Beautiful。キーD♭でやってて、 途中で曲がトニックのD♭になるところで ベースのJoe SandarsがCの音を弾くところがある。 普通なら一瞬「えっ?」ってなるところだけど、 そこで瞬間的にGeraldがCのオーギュメントスケールの下降フレーズで呼応するのだ。 これはほんと予想を裏切ったうつくしい瞬間で、 お客さんからも感嘆の声があがる。 (ていうかこういう…
youtu.beポールデスモンド(デズモンドかな、ほんとは)のアルトサックス。 柔らかくてスムーズな音色が人気の人で、僕も彼の吹く音色はすごく好きだが、 彼のアドリブラインの展開の仕方も非常に興味深い。 この時代のジャズのサックス奏者ってチャーリーパーカーの ビバップの語法を受け継いでいる人が大勢を占めると思うが、 その中にあって、この人はあんまりその影響を受けていない。 ちらちらとバップフレイズも吹いたりはするので影響ゼロではないだろうけど。 この人のアドリブラインの組み立て方の骨子はモチーフ展開だと思う。 何かあるフレイズを吹いたら、それで終わらせずにそのモチーフを使って 次の展開につなげ…
youtu.be僕の大好きなピアニストBill Charlapがコールポーターの曲ばっかりやったアルバム。 これジャズピアノあるあるだと思うんだけど、歌の人の伴奏で、たまにBegin the BeguineとかMy heart belongs to daddyとかやる人がいて、こういう歌謡性が高くてコードもめちゃくちゃシンプルなのって、ほんとにうまく弾くのが難しい、ただ弾くとめちゃくちゃ安っぽくなってしまいがちで、これはもともとこういう曲なんだから、しょうがない、俺が悪いわけじゃない、って思いがちなんだけど、いやいや、チャーラップ先生(あ、最近知ったけどこれ、シャーラップと言った方がネイティヴ…
Anita O'Dday Love me ore leave me クラシック理論をぶち壊すブルーノート
youtu.beアニタオデイの代表作「Anita sings the most」からLove me or leave me。 めっちゃ有名な演奏だが、個人的に印象深い箇所が一つある。 最初C-から始まって途中平行調のE♭メジャーに移ったあと、 ピーターソンがG♭の音を強調したブルースリックを弾くのだ。 キーE♭でブルースリックならG♭はもちろん全然OKの音使いのはずだが、 ここは前半ずっとC-の調性できているわけで、その流れで突然G♭が強調されると C-からE♭-に平行に動いたような感じになり、突拍子もない転調に聴こえるのだ。そういえば昔、Gee baby I ain't good to yo…
やりはじめで記事が少なくて寂しいのでとりあえずにぎやかし記事。
これもにぎやかし用に。うちの窓から撮った写真にただライブ情報のテキスト張り付けただけのものだが、なんとなく気に入っている。
2040 - Jazz-Ken(ジャズ研)
ベランダが散らかってたのをはじめて掃除して、プランターなど置いてみた。一度きれいにしてみると、それを維持しようという気持ちがはたらく。
ベランダが散らかってたのをはじめて掃除して、プランターなど置いてみた。一度きれいにしてみると、それを維持しようという気持ちがはたらく。 - Jazz-Ken(ジャズ研)
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