手習い 真似
ちょっとスケッチして見た、ずいぶんと下手になった絵になっていない、線をうまくひけない、曲線にならない、顔にならない体の動きが角ばって棒状になるこれでは絵とは言えない筆字を書いてみた、ちびった鉛筆の字みたいだペン字を書いても先を急ぐばかりで、なめくじの通ったあとのよういったいなんでこんなに書くことが下手くそになってしまったのかちょっと考えたどうして絵をかくことが好きになったんだろうかと生前、母が言うには「5歳ごろ、家の前の小路に、木の枝で毎日汽車の絵を書いていた」と時々、いなくなるので、ある時、後を追って行ったら5分ほど歩いて寺の裏の小路へ行き、少し先の田んぼの中を行く汽車が来るまで待っていたとそれをじっと見て、また急いで家に戻り汽車の絵に何かをつけ足していたのだそうだ見に行くたびに汽車の絵は、細々と部品が...手習い真似
2024/06/30 18:26