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  • 14

    14 14 14 14 14 14 14 14 ここが人生の分かれ目よ 14 14 14 14 14 14 14 14 でも もはや晩年不純異性/同性交遊を覚えながら High-maintenanceな心抱いている 学徒たちの群れに 糊付けされた 少年少女と云う記号反抗期と思春期が 手を取り合ってあたしを導く 自滅へ14 14 14 14 14 14 14 14 ありのままじゃいられないの 14 14 14 14 14 14 14 14 そう ここは戦場…………………モード ゴシック 地雷に量産 インスタグラムにツイッター ファッションは選べても 進路は選べないあたしたちキャリーみたいに暴徒化…

  • Garbage

    You're as disgusting as your brain's maggots You behave as you have an artistic taste but you're not an artist You're just a sounding garbage You're just a noisy garbageI must trash you todayIt's a waste of time crying for help You're all alone It's a waste of time struggling in the bag You're all a…

  • 愛を吐く 情操の手の中 宝箱の中 三原色のworld/声の鉄砲があなたの心臓を 貫くまで楽しみたい 宝石のワインも笑いながら 食べた物も全て戻すけど/涙を呑む 鉄の世界の中 一篇の詩の中 カラーレスなfeeling/愛を吐く

  • 塵芥

    男は万世を希む、 だが私には未来など幽霊の如きもの也、 即ち如何でも好い。現在(いま)を生き嘆き見ることしか為さぬ、 愚かだと其れを断じなさるのなら、 私は尚一層確信を深めよう。胸乳の下、この臓腑が辺りに存している 怒り・哀しみ・又は言いようの無い慾望!! 是らに依ってのみ吾々は形作られている、斯くも女とは虚しく空を見 軈ては實も無く果つる者で御座いますれば!

  • 事務所9番

    殺してほしいよ 胸に短剣を押し当てて 衣擦れの音に哭きたい 血をみたいこの場所から見おろす風景は 雑然たるものだが愛おしい 人々の営みがある さぁ背中を突き飛ばしてくれよこの頭を張り飛ばしてくれよ 蒙昧な闇と薄モヤの思考ごと張っ倒してくれ愛で

  • JUKAI

    I don't mind that lush tangled forest富士の樹海でくたばること構わないbecause it's grown on my roadそんな風に生きてたからlight through the leaves are so comfortable 今は光も見えてきたけどbut the shades are more charming and friendly sometimes.陰は私の ex の顔で微笑む

  • マニフェスター

    この世に 女子 ( おなご ) と生まれたからには 天下に志を述べてみたい この世に女子と生まれたからには 靭く在るための愛を知りたい城を傾けど 傾けど 我らが渇き満たさるる能はず ならば造らん 礎 いま建国の士にならう

  • マインスイーパ

    地雷原を進め 腿 ( ふともも ) を伝う冷たい汗 木端が微塵に成っても 身に纏う物など何もないのだから声 言葉 色 形 どれが抉るナイフか判らない 頭 心臓 腹部 喉元 死ぬは刹那 弾け飛ぶは一瞬されど進んで往く 時は流れるから ときめきの流れる方へ 一秒たりとも止まっていられない地雷原を進め 探っても見分けられない 當に当たらんとする 瞬間 ( とき ) 己の所業の全てを後悔するとしても進め

  • ゆらめくなんてものではなくて燃え上がる ふるえるなんてものではなくて激震する おどろくなんてものではなくて孔を穿つ 息が上がるなんてものではなくてしにそうになる腹の中に炎 咽喉 ( いんこう ) を通り 頭の中は司令席 手足を動かすロボットあついなんてものではなくて身を焦がす なみだなんてものではなくて魂 さけびなんてものではなくて地獄が広がっていく 殺人なんてものではなくてせかいがはじまっていく炎はこの身 意思を通さず 頭の中は司令席 身体を動かすロボット

  • ソリチュード

    不安が流れ出して砂漠を形造るのなら 僕はそこに住みたい 益体もない地平線などないし 時は 永遠 ( とわ ) に流れない無窮の城だろう膝を抱えて座ることは、 君に出逢えない代わりに 宝石の心を研ぎ澄ます 鋭く尖って傷つけるまで

  • ~極色一代男に戀をして

    わたくしの情という情はすべてあなた様に注ぎ込まれ、潤って止まなかった井戸も終には涸れ果てましたしかし、空になった躰が、目指す先もまた、あなた様なのですあなたは様々な愛の 象 ( かたち ) を知っている、 貪婪に人を愛し、また愛され、これからも繰り返してゆくでしょう 果てるたび美しく彩られてゆくのですいいえ、 あなたは賢く立ち回った。 愚かなのはわたくしでした。それは様々な愛の種類を知らんと、貪婪に、見方を振り向けたかった、 あなた様のように。 それだけが今のわたくしの真情なのでございます。……

  • 遺言

    と或る人気を博した画家の遺書に曰く、 魂とは 幽玄にして無限である、 また絶え間もなく悪徳に頽廃美を夢み乍ら、 その本性は性懲りもなく無垢である‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ また公に 遺 ( い ) う、 創作を止めるな、生きるなら 死んで堕ちてゆこうとも何の係わりも無し 現世に留まりつづける彩飾へ謙譲を捧げよ 君が嘔き捨てる血糊はいま赤黒くとも 軈ては〈永久なるもの〉へと変化する ─黒が白く光へ溶けてゆく日まで 拝礼.

  • 荊州夜曲

    唇色褪せた我が人生 草の間に 甘露 ( つゆ ) を求む 悄然なりし眸で追うは 束の間の旧き 幻想 ( ゆめ ) あれは五月の春の陽の 井戸の傍に立つ男 美しき背筋向けたまま 水滴のプリズム私は練絹捧げ持つ 玉虫色の髪恥じもせずに 慄える肩と白玉の手先を 閃光 ( ひかり ) の中侍らせていた今獄中の魂もって 閻魔の罠に掛かろうと 我が舌先は珠を 弄 ( ころが ) さぬ 男とは私にとっては貴方だけだった

  • 舞楽

    吟 ( うた ) うことは生きること、 奏でることは残すこと、 また舞うことは死を目指すこと。災いにも似たこの宿命が、 私と云う島を制圧し、 やがて無くなるまで躰を動かす。彼らの代わりに生きて 彼らの代わりに死んで 彼らの代わりに不滅を遺すとて、彼らとはずれている、 何から何までが。其れはきっと恩寵である。

  • リアル

    少女は傷付き大人に成って 嘔吐し、涙に汚されて 顔を上げれば遥かに透かし見る 悲惨の上に積み上げられた幸福を『私に出来ることは何だろう?』 『ここで地獄の 顎門 ( あぎと ) に呑み込まれるのを待つ間に?』内面と外界の齟齬に蹴倒されたまま 死んでいくのだろうか?鏡が見ている 道徳が見ている 群衆も見ている 公序良俗を見ているこの世はパレードみたい 望まれやしなかった祝祭に沸く

  • ジャングル

    鬱蒼とした草木の中へ身を隠したい 寝転んで視る空はどんなにか青いだろう 小鳩がやって来ても知らん顔して愛せるんだ わたしは夏を克服する溶けかけのスイカは恋しいけど 家には魔物がいるから帰りたくない 鴇 ( とき ) 色の風鈴はひび割れて仕舞ったっけ 庭に生い茂った 凌霄花 ( ノウゼンカズラ ) は綺麗だったっけああ 立入り禁止区域の やけに咲き誇った向日葵たちの方が 発電所に絆されて 夕陽に背を向けたような 畸形の彼らの方が数等美しかった暮れ行く空には悪魔が飛んでゆく 二度と戻って来るなと忠告をぶら下げて さぞかし大きな鉛の球が 彼らを呑み込み 地獄に変わったんだろう

  • Egoism

    心にべったり指紋を付けるのをやめて あなたが奪った私の言葉たちを返して その存在が近付くだけで吐き気がする 膚の匂いはまるで私を浸食していくよう考えてみれば一人でいる事とは ただ好きなものだけに囲まれて 繊細且つ巨大な王城を創りだす 全てを満たしかねない行為だったその眼の内側に何があるのかが解らない どんな烈風や凄まじき蟻たちが群がって 若しくは私が見る通りの空虚が広がって それを覚られる事もなく目鼻は笑いを作るあなたが解らない 不安心極まりない 境界さえ判らない 不気味きわまりない完膚無きまでに猫を被り 我と我が身を守ろうか? 虚脱した末に内なる獣を 野放しにでもしましょうかどれもわたしのE…

  • ある女の告白──病床にて

    嘘を吐くのは厭だと言いながら、 私たちは 夫々 ( それぞれ ) の本心に美談の鎧を着せて締めころし、 そうして今にも壊れそうな絵空事で 二人の会話を塗り潰してきました……其れこそが私とあのお方との紛れも無い 「情事」だったのです〈顏ヲ覆フ〉 ああなんと美しい…… 美しい情事でしょう!このままあのお方の 膚 ( はだ ) に触れ得ることなく 死ねたなら、死ねたなら……この人生は完璧です!!!〈アラヌ限リノ絕叫〉 悔いなどひとつも無い!!!

  • 鉛のように

    霧に包まれて千仭の谷の底へ急降下 くらくら目眩のする感覚とはだ寒さだけが私 視界はぼやけてるから何も見えない 高層で遥か賑わう大都会の音も消えていく曾て赤銅色に光っていた抜き身 内側からボロボロ刃毀れしてゆきます 一寸の名残もなく砕け散って 喉を絞める手も胃袋から居なくなればいい鉛のように また固まる 鉛のように 時間が亡い曾て白銀の煌めきを放っていた身体 緑青に侵されて原形も留めない 眼球は潤んでゆく 脳一つ浮き上がった 尸 ( しかばね ) を誰か片付けて下さい

  • 月夜

    闇が濃い分不安も淡い 月の輪の中溶けてゆくよう 白いワンピース幽霊のよう 翻して雨雲を呼ぶ

  • 夢想

    あの子が身に纏っていた墨汁は 床に滴ってぜんぶゴキブリになった 待合室の椅子で体を丸めていた 私の目の前が暗くなったこの宇宙から弾き出されそうな不安と 絶えず向き合っていなければ、 さもなくばお前は死を免れない、と 神様に言い渡された ずっと昔もはや卑小な魂が卑小であるために 釘を刺されているようだ『水槽から魚を取り出す手を見た きれいな皮膚には魂が宿っていなかった 藻掻き苦しむ命でさえも、 それが正当であるかのように 部屋は静かなまま…』この意識は 常に 陥没した空間に取り残されて 周りのなにもかもが歪んで見える 雑沓や悲鳴が押し寄せてくる ゆえに心へ沈んでゆく ふかく沈んでゆく──沈んでい…

  • 鉄の公園

    草も生えないアスファルトの土地 並んだ青色のベンチに座っている 柵は鉄条網 何があるのか向こうには 政略が絡み爛れて廃棄されたような近くの駄菓子屋で古雑誌を買った 待っている人はまだ来ない 曇り空 好きな女優の顔に落ちる 翳るノスタルジアが世界に落ちる

  • SOUTEN

    森林の、涼しい木陰に守られた身体 昊 ( そら ) へ昇るように 闊歩 ( ある ) いてゆく 必ずや、軈て途を踏み外し其の先で 沸き立つ地獄が口を広げていると知って尚確約さえ取れたなら 我は悦んで生きてゆこう 綺麗事と本音の文目も別かたぬ儘、 在るが儘を包摂した此の身体で嗚呼、蒼き天よ!‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥水浴をする白鳥、嬉しそうに濡れるのは 翼に綺羅を漲らせるのは 只美しからんと粋を凝らす為 そこに、涙一滴暗示されて等いなかった…………………崩るる橋を亘る 死にすら妙を魅出だす 此岸も彼岸も我が麗しきに染められたなら、 天へ墜ちようと地まで昇ろうと同じ事(ただ、一つ恐れるものが有るとしたら…

  • She's Proserpina

    舞台上にて翼が生えたら 私は熱狂者たちだけの天使 この一時間は何をも拒む砦 スポットライトが私のヘイロゥ地獄から這い出した 幾多もの触手を連れて 穢れが落ちることはないでしょう 瑕が癒えることもないでしょう現世を生きて 現世で死ぬまで 震えとぬくもりを寝床として 神は不在 救いも無い だけど私は天使二階席まで羽根が飛んだら ここは熱狂者たちだけの天界 武具も防具も兼ね備えた城塞 詩 ( うた ) と魂が貴方のヘイロゥ舞台上にて翼が生えたら 私は熱狂者たちだけの天使 この一時間は何をも拒む砦 吐き出す命が私のヘイロゥ来世は無くて 不死も要らない 暗闇と瞬時の光で生きる 神は不在 助けは来ない だ…

  • ある遺書

    恋人の胸板の様な 死の懐に身を投げ出すと、 白く彩られた世界が なんだこんな事かと微笑みかける宙空にぶら下がった足が、 幾度か現世を彷徨ってから 安住の白蓮華咲く地へと 居を定めるのに時は掛かるまい森林の中 閉塞していく 呼吸 ( いき ) 膨れたカバンの中身 花の馨り愛していた地球を 至極真っ当な理由で 至極真っ当な理由から この世を去ることを決めた

  • ASD

    正しく歩こうとすると気が狂う 歩道の途中で道化になる 岐路につぐ岐路に目眩がする 無限の問答が渦を巻いて遡るクラクションにさえ 首 ( こうべ ) を垂れる 音の生活正しく生きようとすると気が狂う 微笑の途中で能面と化し 色彩につぐ色彩に眩暈がする 無間の意識がクスリに成って支配するサブリミナルに頭を取られる 聲の生活「支離滅裂なのが人間」なんて 教わったことはなかった いつだって「辻褄合わせよ」と 怯えるこゝろに焼き鏝当てられ言葉に成らない台詞さへ 正当化目指して一直線 いつだって「帳尻合わせよ」と 怯える私に暴力を振るわれてきました

  • 恋人へ

    I'm gonna say something strange though, Do you really exist baby?

  • POYWP

    貴き魂の叫びと感性の流れに 浮薄な理性が雑じり仇をなす 逆流に躰を押し留められた様に 手に持った武器も宙に浮き凍り付いて了うたとえ透明なる水の杯にべにを落とし 紅く色づけたとてお前の血には成らない その柔らかい皮膚の下、 滔々と流れるものだけ真実だ

  • 大礼

    打てば響くやうな其の顔 あたかも日が差すやうで わたしに力はなく 畳の目をなぞりながら怖気を震つてゐた手を以て顔を覆ふ迄もなく 霞掛かりし此の景わたしは産まれたその日から不朽の 散り敷かれた花の上を歩いて往くから硝子が爪をたて落ちてゐやうと 恐るゝべき獣が身を潜め待つてゐやうと 痛みを感ぢるまで判らない 赤い血を視るまで解らない嗚呼 憐憫の眼を稟(う)け目前の樋を流れたはづの美酒は あなたが一人で呑み乾してしまつたか 彼の明瞭 此の蒙昧 分け合はらる由も無くせめてもの景気付けにと水を呑む 宙に浮かむだわたしは 地に根差すことが不可なら 畳に槍を刺し どこまでも登つて逝きたいそしてまう二度と戻り…

  • Colour

    極彩色の脳 病と健常が喧嘩している 羽で搏ち合っている 私には何方(どっち)が何方だか判らない玉虫色の唇(くち) 愛と讒訴を交互に垂れ流す 佞臣の如きもの これ一つに散々(さんざ)振り廻される朱(あけ)に染む腸(はらわた) 死と生を往来し突き動かす 軟体の塊一つ 込み上げては溶け出して復(また)還る蒼白の心臓 傷も痛みも知って尚薄く 時を知らないが如く 刻刻と打ち付けて私を生かす

  • この心臓(こころ)ナイフで抉ってください そして其れを刃先に載せて ふるふると肢体を蠕動させたり 鮮血を滴らせるか視てみたいの──craving──脳髄を手の平で掬ってください そして其れを仔細に眺めて 線が正しく刻まれているか 左右の羽は何色なのかを確かめたい──cognition──魂が躰の辺縁に有るなら 死なない内に目を見合わせて 悲しみにブルーを纏っているか 孩子(こども)のままに虹色をしていると笑いたい──approval──

  • 暗黒戯画

    悪に呑まれるなと人が手を差しのべる ブラックホールに頭持ってかれてる自分の 両脚だけガ突き出てるようで まさに世紀末の絵面なんです戯画調なんです悲しいときほど堂々と歩いてみせるのは 向き合いたくないから 賤しい己と向き合いたくないから 勘付きたくないから でしょう絶望のウラに潜んだ怪物みたいな自己愛そして何度ハンプクした疑問 「俺はこのまま廢人と成り果て 拙く死んでゆくのか…???」精巣を食いツブされそうな不安 次第に迫り上がッて息も出来ませぬ 陰影(かげ)は情緒も陰うつも失って 斜線からベタ塗りへともう ふきだしすら 諦めたら 暗黒戯画

  • 愛の奔流

    皆愛おしいと口走ったら笑われました きっと私の容姿(みてくれ)が滑稽だからでしょう蝶・死にゆく粒子(つぶ)・返す波瞬時、人間(ひと)の心を訪う淡い熱狂は 嘘、偽りでしょうか 時間(とき)が過ぎ去る度に 物語として 刻み付けられる頁善と悪の境界線否むことが似合わない そうね私の経験が乏しいからでしょう書物(ほん)・薄翅蜉蝣・暮れる路此の日、私の胸に濃く溜まる血の色は 嘘、幻でしょうか 是だけは言えるのに 愛することが 自己陶酔だとしても......恋は自分とするものよ いつだって

  • 真人間

    裏表を限りなく近づけて 喜怒哀楽の差別をせずに 涙も愛も等しく流し 真人間になるのだ希望を見よ 闇を見よ 現実に坐し 幻想(ゆめ)に瞑(ねむ)れ

  • 睡觉

    睡(ねむ)りと覚醒の間(あはひ)に湧き出(いづ)る創造力といつたら、目を瞠るものがある。 「何かが降りてくる」といふよりは、夢の入り口・出口の揺蕩ひのときが、私の頭の中にある具材たちが丁度よく煮詰まつて、蕩ける頃合ひなのであらう。 さうして掬ひ上げる出汁こそ、即ち作品のエツセンスと成る。

  • 枝垂れ疲れた花は風に斃れ地を這う 橋の上に花びら 飛んで行く

  • 花関索

    ああ この柔らかい肌が憎い 鋼鐵のナイフで傷を付けても 血が一筋流れ伝うこともなく 途端にばらばら砕け散ってしまいそうな女々しさとは愚かさでしょうか? 混沌と軟弱の色合い 敷き詰められた花の道を 淡い爪先で蹴ったとてそう さながら顔の皮膚表面に 掌にて塩を擦(なす)り付けられるかの様な 奇怪な体験がしたいものです、 正味 一度で好いから

  • ジキル

    恐怖に胃袋を制圧され 動きもやらず 込み上げる酸だけを舌で味わっていた手枷を嵌められ 縄にて縛られ 心切り取られて ボイルされて定められた形が異様に心地よかったから 敢えて不自由も辞さないものとした もう同心円状に拡がる気も起きない 数多い敵と相見えるちからがない結局は卵と成って 内部に引き籠り 動かずにいたいのだ 厚い皮殻をつき破る道具があるなら その孔からは どうか愛だけ注いで下さい

  • Cyclothymia

    The cycle of love and hate愛と怒りの円環Makes me crazy I can't stand itもうこれ以上耐えられないBring me to the other sideどうかあの世へ連れて行ってくれ'Cause cutting my wrist is not my thing.手首を切るのは得意ではないから

  • 陰と光

    陰惨なる風景が好き 灰は和やかに頬を撫でるから 絶叫に命が籠っていることを その場に居る誰もが知っているから絶技なる陽の元では女人が舞い 凸凹(おうとつ)を足掛かりにした子供達が笑う 川の緩やかな温もりさえ知らぬ私に なんと美しく見えたことだろう/憎愛、交わって止まず/恨んでくれ 私を 唾を吐き掛け 翻筋斗打って 斃れた顔に光明(ひかり)を喰らったなら 私はかの空に天國を視るだろう愛させてくれ 私に 円(まる)を教えて 歌声を聞かせて 咲き誇る花の終わりに陰影(かげ)を見つけても 大地に留まり 地獄を慕わぬように

  • Twitter

    世論に受け入れられたって 私の業(カルマ)は浄化されないし 一生根無し草で好いです 思想(イデオロギー)と指切りはしない昼は工女に 晩はプチ・ブルに 流れるような変身(かわりみ)を 時々センシティブに 時々タフに 朝令暮改が私の人生世論に食ってかかったって 天は涙を流しやしないし 暫定受け身形で好いです 煽動(オルグ)と破壊は仲が良い

  • 入滅

    もしも胸骨の扉を開けて 私の心を取り出せるものなら その表面は今 鏡のように澄み渡り 視る者の目鼻を映し出してしまうだろう虚構が真実を支える一刹那 だけど永遠の夜金色のマリア像が窓から見投げし 鐘が静寂の音を立てる 在るのは 唯フラットのみ 意識と外界が溶け合ってしまった背中にガラスを背負い 私が寝そべるのは 他でもないこの球面 全存在の息る場所

  • サーカス

    ゴミ箱に捨てたカタマリ 採り出して再生する 地に投げ棄てたカタマリ 取り上げて再開する一人で幾千億の時間を生きる綺麗に泣く方法 探しあぐねて一日が終り 綺麗にシぬ方法 探しあぐねて一生が終るこの世は傀儡 この身は群像 なれども頭を抱える位なら 劇の途中に席を外すも又好し

  • 四足歩行

    死はすぐそこに あなたが叫べばやって来る 瀕死の鳥の如く わたしが歌えば墜ちてくる怖いか 刹那が 重み 連なった石の 膝の上で何度も 這い出ようと蠢く命(それ)が死はすぐそこに あなたが覗けば寄って来る 嬉しそうな顔をして おまえの穴を埋めんとて嘔きそうか 今にも 除き 拒絶したはずの 憶いの殻を何度も 破(は)らんと叩く蟲の實を死はすぐそこに

  • 主戦派

    性情に叛(そむ)くは至難なり 体からあふるる水のような 熱意それ自体を櫂にして 光の原野をめざす道徳は遥か彼方 呼ばわる声も聞こえない 大海に身投げる我は愚かといえども 彼らは井の中の蛙なりまづは佯(いつわ)りこそ堰塞 霊(たましい)の流れ妨げるもの 鍍金(メッキ)の剥がれかけた理武装を捨てて 身一つで馬に乗る性情に叛くは至難なり 体からあふるる水のような 熱意それ自体を櫂にして 光の原野をめざす

  • 神仙堕落

    曾て彼(あ)の泰山の巓(いただき)に悠々として構へし女 俗世を識つて猶離れ更に頭で是を掌握す かの女(じょ)の下(もと)には暗き闇光を求め数万集ひ 理を以て其の心と體を深く癒し鎮めけり運命の腸に触れしかと思ゆ言の葉の数々 産まれ乍らに狭き坑(あな)の中這出せぬ人々は まこと臓腑を鐵の鉤もて捕らはれし心持 遂に麗しき地上へ引上られむと狂喜した曾て人であつたかの女は今も人であつた 名誉を得神仙と崇められし後(のち)も変はらず かの女の下に殺到せし昼の光は血の如く 童(わらべ)を奪ひ去る青龍の如く天地どよもした絶叫し眼(まなこ)を覆ひ身を捩(よじ)り悶へる我が愛を 見し群衆は丘の上立ち尽くし歓呼やめ…

  • Hollow

    Now that I don't care about youあなたのことだってどうでもいいYou can hit or hate me嫌ってくれても構わないThe void opens its mouthまた口を開けてゆく虚(うろ)にSo time to throw my body ahead.我が肉體を捧ぐべき

  • せいめい

    なっちゃいけない自分にならないように 言ってはならない言葉も使わないように 気を張り続けることに疲れてしまったの 自分が最低最悪な存在だとしてそれが何だ もはや知ったことか けど 心から血を流してまで 生きる必要があるとも思えない 眠るように消えていけたらいいのに それが叶わないなら痛みを食べるだけ たとえば 鋭い包丁を首筋に当てる映像が浮かぶ そんな瞬間を幾つも重ねて痛みを殺すだけ 詩と生活の間でふらふらしている 健全な世界と暗鬱な心層どっちも愛している ときに 人生がゲシュタルト崩壊を起こして 自分が何処にいるのかも判らなくなるのは 実存の重みから逃れるためなのですか それとも 無用な人間…

  • アラバスター

    心臓を掴むアラバスターの手に 大事な命を預け 私は大地も歩める 馬に跨がり剣を抜くことだって切れれば譫妄、斃れん道半ば 砕いて呑み籠め 吾が血液を白濁に安堵せよ 雪花(ぜっか)の星光る祥(しょう)を

  • 蕾化の女

    蜜は翅(はね)に染みわたることなく 肉や煩悩を肥らせる 舞う軽さを喪った身体が 自ら蜜を生むの我が五体こそ蝶の住処なり 我は蝶に非ず 我が魂は前世を憶い出す 我蕾化(はな)之(の)女(おんな)也ティファニーを纏いし花よ 土を踏み 精を散らし 蜂を求めて終焉へ生き急ぐの 葩(はなびら)を散らす為 ※This poem is inspired by '蛹化(むし)の女' written 戸川純.

  • 心的懐胎

    目が覚めたら牢獄にいた 鉄の冷たさが掌から這い昇る肩で 貴方の名を呼んでいた格子の外には白い壁が見えるが 澱んだ空気を吸いとり汚れている 扉には鍵がかかっていなかった泪を滴らしながら廊下を彷徨した 嗚咽があふれて止まないのが嫌だった 貴方の名を叫んでいた行く手に美しく光る電球は明滅し なにか恐ろしげな実存を照らしている 心が喉元まで込み上げた引き返し走りだす、 光る白い小窓が目の前にあった 外界は睥睨するばかりでこの深奥を拒んだいっそ濁流に呑まれて この身が 流れて仕舞えば良いのにと思った 祈る対象も持たないこの身はかさついた床に幾つもの蟲が這っている 全身は嫌悪に汚泥のような炎となって また…

  • Wax

    昼も夜もなく ただひたすら 顔に黒い布を被って彷徨い歩いてるみたい 躓くことにも疲れ果てた足元に広がる大量の腐乱死体をひとつひとつ ひとつひとつ踏みしだいていくような 戦々兢々たる足取りよ心が固まって動けないときは 周りの空気が澱みながら 私を責めていく 胃の皮が徐々にめくれていく 喉を異物が塞ぐなぜ こんなことになど 神様にすら解るまいが 私が手にするもの全てが穢れていくようで 一つ所で必死に息を詰めている罅割れる蠟の如く、 いつか体も固まって 世界は失効するのだろう

  • Fancy

    淡い涙は滴り落ちて ペットボトルの中に吸い込まれていった 白く周りに壁を築き 膝を抱えて蹲っていたのに小窓の向こうには黒い人影が 目も口も歪めて嘲笑っているんだ 幾つもの人差し指が僕を指し 生きる不治の病を擦(なす)り付けようとする頭を塞ぐ その膜の中に世界は出来る心臓の奥にきらきら輝く石を一つね これを守るためだけに今日も僕は 彩り豊かな玩具(おもちゃ)を拒みつづけて 錻力(ブリキ)で跳ね返すことさえ厭わなかったこんな僕をどうか保ちつづけて

  • アネモネ

    今日も この地獄のような場所 幸せを見つけるために息をする 右手に血溜まりが赤黒く 左手には凍るような鉄の板空は澱んで まるで美しい沼のよう その下 蠢く死人の群れが、 みな最前列からこっちを視ている 私は目を逸らし 只中を駆け抜けた 溺れる予感に呼吸が詰まって倒れるとしたら植物となって地を這いたい 固いコンクリートの下から世界を包み 燃えるこの世を見ていたい 躰を全て冷やしたいまあ今日も この生き地獄の中 幸せを求めるために夢をみる 頭上に惨めさの滝が 足下(そっか)にはめくるめく奈落の穴が 私は落ちていこうとした

  • 少女と鉄鎖

    人間の精神では處理し切れないほどの 美々しさ 鬱くしさに觸れて仕舞ひました。 心が外に飛び出したがつてゐるのです、 此のカラダを亡き者としてまでも。アノ人の容態…… 其の蠱惑。隔絕されたガラス・ケースに藏(しま)はれた飴を 抱きたくて抱きたくて踠いてゐる私には 腐肉を慕ふハイヱナたちの樣が、 マタタビに戀ふる貓の狂態の樣が 其の仕組みが 手に取るやうに理解(わか)ります。『死』に焦がれるのに近いでせうか? それとも、『生きてゐたい』 あの氣持ちでせうか?結句 何方(どちら)でも構ひませぬ……。誘(いざな)ふやうな傷痕や、 莓が如き血潮は 何處か現世(うつしよ)ならぬ塲所から 響いてくる音色のや…

  • スラグ街

    網目になった頭蓋骨の隙間に 刃を突き立てたい 煮詰まってどす黒く停滞する思考に 空気を入れるため下を見ても上を見ても 虫酸ばかり走る 灰色のココロが吐瀉物に塗れて 黄色くなっていくなぁ 内臓を躰から抜いてよ 気分が惡いから 嘔きたくても吐けない 汚物だけ溜まっていく或る日肥溜めに嘴を突っ込むスズメを見た それ以来瞼に焼き付いて消えない 或る日肥溜めに嘴を突っ込むスズメを見た それ以来瞼に焼き付いて消えない口を覆うだけ

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