知らないS朗の顔なのかな?多分。だから羨ましかった。満員電車バスの座席タクシーの車内エレベーターの中。いつだって当たり前にしてくるそういう大胆さが不倫だからな…
知らないS朗の顔なのかな?多分。だから羨ましかった。満員電車バスの座席タクシーの車内エレベーターの中。いつだって当たり前にしてくるそういう大胆さが不倫だからな…
引っ越してから朝、NO窪駅S朗と同じ車両で出勤。S宿まで15分満員電車の中手を繋いだ朝のデートが楽しかった。互いの1日の予定を確認して、現場に向かう。1日の終…
******************遠くて。歩き疲れた。灰色で、高い壁。大きなグランドに沿うように建てられた。グルグル歩いて多分彼を…探してる。途中、小さなお…
ホントは、別れなきゃいけない。好きだから、大事にしたいからだから…諦められる。幸せな誰かの家庭を壊すような事は出来ない。それは…M由には出来ない。でも、だから…
簡単だった。「S朗だ…」ってすぐに分った。直感なんだと思うし、やっぱりどこかで繋がってしまうのは、やっぱり運命なんだと…思う。彼を見つけてしまう。どこにいても…
S朗君に「僕のいけないところは、 ズブズブに 付き合ってしまうところ…なんだ。」何て答えたらいいのか分からなかった。(急に、『ズブズブの関係』って? 何かあっ…
NO窪にあったお店は活気があっていつも賑わっていた。そこから二人で帰る。S朗さんちを通り過ぎた。「いいの?」「いいよ。」それからもう少しだけ二人きりの時間が続…
突然、二人同時に風邪をひいて恥ずかしくなった。昨夜はS朗さんの家族が出かけていて…一日中、一緒に過ごして日をまたいでS朗さんは帰った。狭いS査本部に居るのに、…
身体が反応した。声が出てしまうのはそういうこと?不安にさせていたのは満たされない気持ち。痛みを感じてしまうから本物にはならなかった。愛を確かめ合うことが簡単な…
旅行から帰って来て、「夏のK川で 伊勢海老をもらってね。」彼の家族との時間をM由に話してくれる事が嬉しかった。S朗さんの家族を感じていれば…、M由は欲張りにな…
S朗さんはあのマンションで家族の時間を過ごす。夏休みの思い出をこれまで作ってきた場所でこれからも家族の時間を過ごす場所だったはず。『ごめんなさい。』消せないあ…
この電話の向こうにS朗さんの家族がいる…『電話して大丈夫なの?』『うん。今一人だから…。 何してるの?。』『何にもしてないよ…。 ただ…電話を待ってた。』ふざ…
3日前になるまで、言い出せなかったんだと思う。夏の間、きっと随分、パパの時間を奪っていた。S朗さんは「家族でK川に行く。」って…いいづらそうに言った。せめて、…
***************二人で歩いた 街ここにも…あそこにも、2人でいた時間の記憶がある。場所が記憶している…。歩道橋の上で…交わしたキス。じゃれあって…
お正月のお休みが開けたばかりで平日の昼間だから、新幹線の改札を入って、ホームまで‥きっと顔見知りには、会わずに済む。だから、自然と緊張が解けていたんだと思う。…
T京駅から新幹線に乗る。アウトドアシャツやジャケットにジーンズは、学生っぽい。一日中一緒。おやすみからおはようまで貴重な一日が単純に嬉しかった。新幹線で…雪国…
S朗さんが『行きたい,』って、言うそこは、新幹線で行く🚅。東北。T子の湯。誰かに『いい温泉だった。』って、聞いたことがあるって。そんな、話すら…誰から聞いたの…
「 旅行、一緒に行こうか。」お泊り旅行は無理だと諦めていたから嬉しかった。「 家族になんて言うの?」無防備なS朗君が心配。「 友達と出かける。」って。 「 …
時間がかかったのに。笑えるようになるまで…。まだ、笑えてない。受け入れることが出来ない。苦しかった記憶も楽しかった時間もどちらも色あせずに甦る。そして、どちら…
声が聞こえた。すぐそばで…。何度も蓋をしたのに見つけてしまう。どんなに時間をかけてもどんなに遠く隔てても、簡単に開いてしまう鍵のない蓋。簡単に開いてしまう。最…
桜子って…呼んでたっけ。誰だったっけ。夜の住宅地でキスをしながら歩いた。『桜子って名前が綺麗だなぁ』って思いながら星空を見上げた記憶。吉祥寺の静かな通りにある…
2人で習った。平泳ぎ。水泳は、苦手って言う。平泳ぎが苦手って。水に浸かっているのが心地いい。泳ぎは、好きじゃないけど、嫌いでもない。2人で行くジム。最近は、よ…
生シラスのお店がいつの間にか店舗を増やしていた。潮風が肌寒いからS朗君が上着を掛けてくれた。「いいよ。大丈夫。」(S朗君が寒いよ。)前にも、こんな風にコートで…
(見られていた?)バス停で会った古い友達。会えて嬉しかったのに…。素直に喜べなかったのは、彼女が、多分、不思議そうに聞いたから。S朗君が送ってくれたO窪駅から…
悲しいのは、帰っていく時、玄関の鍵を閉めて、何度も諦めようとした。S朗君が振り返ったら、M由は、誤解してしまう。だから見送ったりしないよ。鍵を掛けて、心を閉め…
時々、H根手前のO田原で降りた。美味しいお魚を食べるため。お寿司が食べたくなって「O田原でお寿司屋さんないかな?」って…せっかくのO田原だからそこで少し探すと…
O窪で待ち合わせて、S宿で決めた行き先。O田急の窓口で切符を買って、計画しないデートが好き。行き当たりばったりで…、その場で決める。休日の周遊切符を買って週末…
ヒトイチ 警視庁人事一課監察係 (講談社文庫)671円Amazon****************二度と会わない。それしか 🌸 してあげられない…
どんどん距離が近づいて、S朗と過ごす時間が長くなって…一緒に居るのが当たり前になって係長としてのS朗との距離感が掴めなくなる頭が追いついていってない気がした。…
「家に帰ってから、 また、M子チと もう一度、お風呂に入るんだよ。」って、苦笑いする。「…そうなの?」今、一緒にいるS朗さんは係長で、M子ちゃんのパパで人の旦…
泣いてはダメだった。S朗さんを責めてしまう。S朗さんならそう思ってしまう。M由が悲しいなら、辞めればいい…。別れればいい。「違うよ。大丈夫。 声を聞いたら……
S朗さんの声を聞きながら、S朗さんが家族と過ごす時間を引き裂くような気がした。「ごめんなさい。 お家に居るから 電話を掛けるだけで…。 出てくれなくても良かっ…
4回鳴って…、5回目が聞こえ始めても切れなくて。「もしもし?M由?」って言うS朗さんの声が聞こえた。「出てくれると思わなかったから。」電話してしまってS朗さん…
ポッカリ空いた心の空洞。埋める事が出来なくて、S朗さんに出るはずもない電話を掛けたのは、ただ、それだけ。他に何も出来ない。出てくれなくていい。ただ、電話だけで…
夜になると、訳も無く不安になって眠れない日が続いていた。「早く寝るね。」家族に伝えて自室に入る。早く一人になりたかった。ベッドの中で考えてしまうのはS朗さんの…
ホテルで抱き合って二人で洗い合う。髪の毛も身体も優しく洗ってくれる。後ろから抱き抱えられるとすごく安らぐ。疲れが取れていく。二人で入るお風呂が好き。首筋に息が…
週末の予定。「明日は…久ヶ原にね アパートの掃除に 行かないといけない。」言い出しにくそうだった。「Kヶ原のアパート? オフィスK田は 西新宿じゃないの?」「…
子供への愛は普遍で無償。M由への愛なんて…簡単に超えちゃう。けど…少しだけ信じていたい。「子供達が成人したら、 僕はいいんだ。別れても…ねっ。 だから… 待っ…
S朗さんはM由の気持ちを少しは考えただろうか?「M由にソックリな 子供が欲しい…。」笑顔で言うS朗さんのその言葉に、傷ついたりする。『子供が欲しい』って、言っ…
朝早くに待ち合わせて、気まずい…。落ち着かないS朗さんが少し、震えて、「生まれて初めて、嫉妬した…。」嫉妬?そう言った?あの電話は…嫉妬したから?申し訳なさと…