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  • 桜子

    桜子って…呼んでたっけ。誰だったっけ。夜の住宅地でキスをしながら歩いた。『桜子って名前が綺麗だなぁ』って思いながら星空を見上げた記憶。吉祥寺の静かな通りにある…

  • ジム

    2人で習った。平泳ぎ。水泳は、苦手って言う。平泳ぎが苦手って。水に浸かっているのが心地いい。泳ぎは、好きじゃないけど、嫌いでもない。2人で行くジム。最近は、よ…

  • 江ノ島

    生シラスのお店がいつの間にか店舗を増やしていた。潮風が肌寒いからS朗君が上着を掛けてくれた。「いいよ。大丈夫。」(S朗君が寒いよ。)前にも、こんな風にコートで…

  • 彼氏?

    (見られていた?)バス停で会った古い友達。会えて嬉しかったのに…。素直に喜べなかったのは、彼女が、多分、不思議そうに聞いたから。S朗君が送ってくれたO窪駅から…

  • バカだ

    悲しいのは、帰っていく時、玄関の鍵を閉めて、何度も諦めようとした。S朗君が振り返ったら、M由は、誤解してしまう。だから見送ったりしないよ。鍵を掛けて、心を閉め…

  • O田原

    時々、H根手前のO田原で降りた。美味しいお魚を食べるため。お寿司が食べたくなって「O田原でお寿司屋さんないかな?」って…せっかくのO田原だからそこで少し探すと…

  • 日帰り旅行

    O窪で待ち合わせて、S宿で決めた行き先。O田急の窓口で切符を買って、計画しないデートが好き。行き当たりばったりで…、その場で決める。休日の周遊切符を買って週末…

  • **** 会えない ****

    ヒトイチ 警視庁人事一課監察係 (講談社文庫)671円Amazon****************二度と会わない。それしか 🌸 してあげられない…

  • 別れなきゃ

    どんどん距離が近づいて、S朗と過ごす時間が長くなって…一緒に居るのが当たり前になって係長としてのS朗との距離感が掴めなくなる頭が追いついていってない気がした。…

  • また入る?

    「家に帰ってから、 また、M子チと もう一度、お風呂に入るんだよ。」って、苦笑いする。「…そうなの?」今、一緒にいるS朗さんは係長で、M子ちゃんのパパで人の旦…

  • 夜5

     泣いてはダメだった。S朗さんを責めてしまう。S朗さんならそう思ってしまう。M由が悲しいなら、辞めればいい…。別れればいい。「違うよ。大丈夫。 声を聞いたら……

  • 夜4

    S朗さんの声を聞きながら、S朗さんが家族と過ごす時間を引き裂くような気がした。「ごめんなさい。 お家に居るから 電話を掛けるだけで…。 出てくれなくても良かっ…

  • 夜3

    4回鳴って…、5回目が聞こえ始めても切れなくて。「もしもし?M由?」って言うS朗さんの声が聞こえた。「出てくれると思わなかったから。」電話してしまってS朗さん…

  • 夜2

    ポッカリ空いた心の空洞。埋める事が出来なくて、S朗さんに出るはずもない電話を掛けたのは、ただ、それだけ。他に何も出来ない。出てくれなくていい。ただ、電話だけで…

  • 夜1

    夜になると、訳も無く不安になって眠れない日が続いていた。「早く寝るね。」家族に伝えて自室に入る。早く一人になりたかった。ベッドの中で考えてしまうのはS朗さんの…

  • 夫婦のおしまい?

    ホテルで抱き合って二人で洗い合う。髪の毛も身体も優しく洗ってくれる。後ろから抱き抱えられるとすごく安らぐ。疲れが取れていく。二人で入るお風呂が好き。首筋に息が…

  • Kケ原のアパート

    週末の予定。「明日は…久ヶ原にね アパートの掃除に 行かないといけない。」言い出しにくそうだった。「Kヶ原のアパート? オフィスK田は 西新宿じゃないの?」「…

  • 子供が成人したら、いいんだ。

    子供への愛は普遍で無償。M由への愛なんて…簡単に超えちゃう。けど…少しだけ信じていたい。「子供達が成人したら、 僕はいいんだ。別れても…ねっ。 だから… 待っ…

  • 子供がほしい?とか

    S朗さんはM由の気持ちを少しは考えただろうか?「M由にソックリな 子供が欲しい…。」笑顔で言うS朗さんのその言葉に、傷ついたりする。『子供が欲しい』って、言っ…

  • 彼〜会った翌日

    朝早くに待ち合わせて、気まずい…。落ち着かないS朗さんが少し、震えて、「生まれて初めて、嫉妬した…。」嫉妬?そう言った?あの電話は…嫉妬したから?申し訳なさと…

  • ホテル

    彼と新しい家を探した。そういう一緒にいた時間全部、ありがとう。M由、好きだったよ。 (タクシーで、帰ろう…。)タクシーの中でM由の携帯に着信が入って。いつもな…

  • 彼〜ごめんなさい

    「ヤダ…。」ホテルの少し手前で立ち止まった。また 傷つけて失う。M由が苦しい時。M由が一人でいられなかった時、いつも側に居て話を聞いてくれた。「帰ろう。お願い…

  • 嘘をついた

    Kちゃんの笑顔が眩しく見えたのは懐かしい思い出が今のM由には✨キラキラしていたから。「何を食べようか。」行き慣れたS宿…。懐かしいお店に足を運んだ。飲みながら…

  • S朗の嫉妬〜彼に会う

    Kちゃんとは、S朗さんとの不倫のバランスに利用しているみたいな気がして…罪悪感だけが募っていって、いつの間にか、会うのをやめていた。だけど、「今日は、人に会う…

  • 走り慣れた道

    女子大の脇の狭い一方通行からK祥寺へのバス通りに入る頃にS朗さんに電話する。「今から、O窪に 荷物を置きに行くよ。」土曜日の午前中。「今日は、ウチのものが み…

  • N−OTNのお庭

    再び来たN−OTNのお庭、ライオンのオブジェまで来ると、S朗さんが携帯でM由の写真を撮って、家族のことを話してくれた。「A矩が、そこに座ったりして。」(家族と…

  • イジメる

    「チ〜ロ君…。」呼んでみた。「嫌?」「K美さんなら言わない?」意地悪をやめない。だって、S朗さんだって、『M〜由ゴン』て、言うくせに。「チ〜ロ君。 これからは…

  • A座

    少し肌寒くて…。小雨が降ってきていた。電車を乗り継いで、無計画に来た。日帰りで来るには少し遠くて、それでも来てみたかった。評判のいい温泉。海を眺めながら入れる…

  • 苦しいのは

    S朗君の家族を思う度、(別れよう。)って思うから(S朗君の現実を見れば諦められるかな?)NO窪で降りてみる。自分を苦しめたら諦める事ができるような気がしてた。…

  • 何か

    何がそうさせるのかな。眠れない。目を閉じると、K王線で、彼の肩にもたれて眠ったあの日に戻ってしまう。何がそうさせるのかな。映画みたいに目の前に広がる。彼の匂い…

  • 部屋で

    「また、 誰かをこんなに愛したりすることが あるなんて…。」起き上がって呟いたS朗さんの言葉に嘘は無いと、M由だけが分かっていればいい。好きな気持ちは罪悪感と…

  • Eノ島

    電車を降りて、歩き出すともう、笑顔になる。前来た時よりも、ずっとずっと嬉しい。だけど、寂しい。海岸を歩いて、海を眺めながら、別れた時間を思い返して、振り返ると…

  • おかえりなさい

    帰ってきたS朗さんの顔を見て。嬉しかった…。いつの間にか毎日一緒に居る…ことに慣れすぎて…いて、互いに「会いたかったぁ〜。」「M由の方が 多分、S朗さんより …

  • 休日の予定

    日帰り温泉。2人で入るお風呂後ろから抱いてくれてすっぽりおさまる安心感。耳に息がかかる。「今度の連休は、 友達の別荘に行ってくるよ。」府中に住むお金持ちの友達…

  • 留学生3〜遊園地

    英会話の先生のお家には昔からホームステイの子が来ていた。「先生のお家に送ってきたの?」「そうだよ。」「突然で、ビックリした。」「明日、留学生をF士急に 僕が連…

  • 留学生2〜ステイ先

    夜にS朗さんからメールが来た。《今、家にいる?》 《うん。居るよ。》《今、M由の家の前にいる。 出てきて。顔が見たい。》《M由の家の前?どうして?》《留学生を…

  • 留学生1〜ステイ先

    代休を連休で処理して…。逢えないまま、連休が過ぎていく…。その分電話やメールは増えた。「今、ライオンズクラブの 短期留学生が来ているんだ。」「へっ?」「彼女の…

  • Y作2〜満月

    酔ってしまえば、いつの間にか、人目を気にする事は、すっかり忘れて二人きりの時間はやっぱり楽しかった。お客さんが少なくなってきて、閉店時間近くになった事に気づい…

  • Y作1〜単細胞

    乗り換えて階段を降りると先にS査H部を出たS朗さんがホームで待っていた。いつもと違う待合せ場所にS朗さんを見るのは、不思議な感じ。「こっちまで来て、遠くなかっ…

  • 電話が来るまで

    返事がなくて…何度も携帯を確認して、いつの間にか…夜になって、夜中になって、それでも、飲み会の後なら電話がくるかもって…深夜まで待ってしまう。もしお家に帰って…

  • 一つづつ*

    誕生日を覚えてしまっていたのは、同じだったから。足して10になる…誕生日。もう、大人になっている。『いつか、分かってくれるよ。』あれは、希望じゃなくて、本当の…

  • NY

    季節外れの寒さに飛行場で長袖のカーデガンを出した。自分では着ないでMちゃんに渡した。暑がりのM由には、必要無くて…。スーツケースは長期旅行用で、準備の悪いM由…

  • 『僕の部屋だ』

    『僕の部屋だ。』って、言っていた。怖かった。そんな風に期待してしまう。S朗さんの部屋なら…いいのに。(本当に、 S朗さんの部屋なら…いいのに)って思ってしまう…

  • N野

    まだ、駅前開発の話が出る前で、まだ、随分と知った居酒屋があって、学校を思い出す。(C央…線て…、縁があるなぁ…。)改札を出て強く降り始めた雨と通勤時間の人混み…

  • 夜のドライブ

    新しい家の駐車場は狭くて、小さな車に買い替えた。燃費も良くて、小回りがきいて、使い勝手が良かったから、以前よりも車で出かける事が増えた。それで… 新しい車の試…

  • 嘘つき

    嘘つき。嘘ばっかりなのに。「本当のことを少し混ぜておく    それが、バレたりしない。」って、家族に都合よく嘘をつくS朗を見てたから。全部が半分だけだって分か…

  • ダメ…。

    「M由は…どんどん…なる   もう、M由に夢中だよ。」「…?」「我慢…出来ない。」って…。複雑な気持ちになる。歳上の人。S朗さんがお家に来るとS◯Xが毎日にな…

  • 彼の好み

    ストウブと鉄のフライパン。煮詰めるか胡麻油で焼くか…?少し迷って、メンテナンスしたばかりで使いたかった。キッチン家電や料理道具、カトラリーが好き…。機能的でデ…

  • ごめん

    泣いていた。真夜中に目が覚めて、気付いたら、泣いていた。夢を見ていた。山道を車で…走っていて、M由は助手席で、箱根へ向かっていた気がする。すごく安心していてす…

  • 彼を好きなまま

    「一緒に居たい。」と自分から言うつもりで、ホテルのロビーで彼を待った。変わらない優しい笑顔にまだ、恋している。彼に会う度に、また、好きになる。彼のする事、彼の…

  • 知らないかもしれない

    S朗は知らないかもしれない。独占出来たら…S朗が帰って行く場所が…違っていたなら不安なんて必要なかった。にほんブログ村

  • **** 本当だよ****

    *****************『ドラマみたいね。』「悲しいけど…。」*****************にほんブログ村

  • K倉から2〜二人の場所

    何度も足を運んだ海の街はまだ、懐かしさを残してる。トンネルを抜けて、長い橋を渡る。二人で見つけた二人の場所。サーフィンの若者、ボートの細波が眩しく映る。にほん…

  • K倉から1〜後ろ

    警視庁情報官 ハニートラップ (講談社文庫)756円Amazon海が見えた。海岸を歩くのは好き。「夏のK川で 伊勢海老をもらってね。」彼の家族との時間をM由に…

  • どうしてた?とか言われても。

    帰って来たばかりのH君に会った。久しぶりの彼はすごく痩せて、日焼けして…何だかちょっと大人っぽく見えた。約束の手料理はすごくニンニクがきいている空芯菜とか、パ…

  • N野

    待合せて、一緒に歩くN野の商店街。「これ、M由知ってる?」「?。」「麩饅頭って言うんだよ。 食べてみて、買ってあげる。」「うん。ありがとう。」N野を二人で歩い…

  • 家庭のある彼

    先にK祥寺に着いた。S朗さんからの電話があるまで、いつものように、お気に入りのお店を見ながら、待っている。デパートの別館のエスカレーターを登りながら、最後のお…

  • わかっちゃう分…悲しくなる3

    M由は不機嫌なまま。表情には出せない分、余計に悲しかった。タクシーを拾って、ホテルからS朗さんの言う『玉子焼きが美味しいお店』へと移動した。タクシーもお店もS…

  • わかっちゃう分…悲しくなる2

    A坂のT急ホテルで待合せた。遅刻して、タクシーで待合せ場所に着いて、走ってホテルの前まで行くと、係長が携帯電話を慌てて閉じた。彼女の携帯番号を聞いていたその場…

  • わかっちゃう分…悲しくなる

    S朗さんは総務の若い女の子を食事に誘ったみたいで…。彼女から連絡が来た。「K田係長に食事誘われた。 ご馳走してくれるって。」(…?)「食事誘われているの?」「…

  • 住民届けを出した日

    引越しは、少しづつ荷物を運んで、エアコンを付けて、最後に新しいベッドを入れた。ベッドヘッドに気に入ったものが無くて取り敢えず…もたれても痛くないように柔らかい…

  • ****** 何かあった?******

    ****************何かあった?何か?何も無いといい…。黙っているから、心配になるよ。何を言いたかったのか…余計に気になるよ。…会いたかったな。会…

  • 左耳

    泣いた朝は、泣いた分だけ、聞こえない気がした。蓋をしたように何かが…外界とM由を引き離しているみたいに。音を遮られて、現実感を無くす事が益々、M由を独りにする…

  • 「誰にだって、 人に言えない秘密の 一つや二つ、あるだろう?」「えっ?」帰りのバスのなかで、同僚に言われた言葉にドキリとした。(もしかしたら、 …知られている…

  • 思いやり

    優しい…と言う言葉では伝わらない。S朗さんと居る時間も空間もただ穏やかに感じる。そういう時間が好き。一緒に居れば居るほど繋がりが強くなって、自然にシンクロする…

  • インテリアショップ

    駐車場に車を止めて、S朗さんと少しJUヶ丘を散歩した。以前は、M子ちゃんと家具を見に来たお店。素敵なインテリアが並ぶ。好きなお店の家具を見ながら新しい部屋に置…

  • 更科

    帰り道の待合せは赤坂。「何を食べようか?」「折角だから、 この辺で食べよう。」少し考えて、S朗さんが「M由、更科のお蕎麦食べた事ある?」「更科? よくある更科…

  • FCェック

    学生時代に何度も通った道。懐かしい…。覚えたての抜け道を迷いながら交代で運転した。中古で買った愛車は丸くて小さかった。ガード下を抜けて左に曲がったところでS朗…

  • ホテル

    叔父のお店からの帰り道。K口湖で降りた。以前泊まったホテルに向かう。コテージではワンコも一緒に泊まれる。レストランまで、少し距離があるので、DNを独りにするの…

  • 逢いたくなる

    逢いたくなる。また、逢いたくなる。誰といてもそれは変わらない。ふとした瞬間に、また、引き戻されてしまう。GWになると、どんな時間も辛くて、失ってしまう恐怖に怯…

  • 夜明け

    連休が始まる朝、夢から覚めると大事な物が全部消えてしまう。あの日を繰り返すみたいに。あの年、KI沢で過ごす連休もキャンピングカーを見に行く約束も誰も口にはしな…

  • **追い詰められて〜**

    *****************情報漏洩S査費の不正請求領収書の偽造。一緒に過ごした時間を全て…。嘘にして、そう、心に決めて大部屋に向かう。いつまで平気でい…

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