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  • 不動産投資について ①業者が相談

    新型コロナの影響で世界的に大規模な金融緩和が続いており、世界的に金余りの状態が続いているようです。その影響か、先日アメリカでは昔のゲームがオークションで高値で落札されたそうです。金融資産以外のものにもマネーが集まっているようです。 さて、今回は不動産投資に関する融資の流れについて書きたいと思います。 ①業者が相談 銀行には自身で融資を受けたいというお客様以外に、不動産会社の方も融資の相談に来られます。その理由は、業者が販売する不動産物件を買いたいというお客さんに融資の斡旋をするためです。 不動産の購入者にとっては、自分で銀行に相談を持ちかけるより第三者である不動産業者に推してもらう方が、より説…

  • 手形割引も廃止??

    企業が取引の決済に使用する約束手形の利用を2026年までに停止するよう検討しているらしいです。大企業にネットバンキングなどの振り込みを推奨しているとのことですが、銀行にとっても一つの大きな動きになりそうです。銀行員目線で気になったことをまとめてみました。 ①手形割引はどうなる?? 現在、銀行では企業が取引先から受け取った約束手形(支払い期日にお金を受け取ることができるチケットのようなもの)を担保に資金を融資する手形割引という融資を行ってます。 手形割引は、融資を受ける側からすると、本来数ヶ月後に受け取るはずのお金を先に受け取ることができるため、資金のやりくりをする上で非常に有効な手段(しかし、…

  • 運転資金とは??

    銀行融資を受ける際におそらく最も多い資金使途が運転資金だと思います。今回は、銀行員から見た運転資金について解説したいと思います。 ①そもそも運転資金とは?? 運転資金とは、「会社や事業を経営する上で必要な資金」とのこと。私自身、銀行に入った当時は、なんだかフワッとしていて具体的にイメージしにくいなと感じました。 何故なら、「会社によって必要な資金というのはその会社の人しか分からないはずだ」と思っていたからです。では、銀行はどのように運転資金を考えているのかを解説したいと思います(一部会計の用語も入ります)。 ②運転資金の金額の計り方 個人的には、お金(資金)がどうなっているのかを軸に考えるとイ…

  • 融資相談にあたって②

    前回は融資相談にあたり持ち込む書類や相談内容について記載しましたが、今回は融資相談にあたり銀行員から聞かれやすいことを紹介したいと思います。新規取引であることを想定しています。なお、決算書から読み取れる内容については割愛致します。 ①会社について 1.事業内容 融資判断や決算書を読み解くのに前提となる情報なので、必ず聞かれるかと思います。 2.社員数 大体の事業規模の把握のためヒアリングします。また、人件費等のイメージもつきやすくなるからです。 3.設備の内容(事務所、工場等) 会社の本社や製造業なら工場の場所も取引の上では、必要なので聞かれます。また、それらの設備が自社所有なのか、賃貸なのか…

  • (雑記)簿記1級の取得に向けて

    私事ですが、自己啓発として2月末の日商簿記1級の取得を目指してます。最近の経済情勢などのをみていると、「お堅い」、「安定」と言われる銀行もどうなるか分からないような状況なので、少しでも専門性を持ちたいと思い、勉強してます。簿記と言うと、持っている方も多いかと思いますが、簿記1級についてはマニアックな部類に入るのではないかと思います。 ①簿記について 商工会議所のホームページによると、「簿記は、企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能」とのことです。 ②簿記の級別概要について(商工会議所HPより) ・簿記3級 業種・職種にか…

  • 銀行格付① なぜ銀行は融資先を区分するのか??

    今回は銀行が融資先に対して行っている格付について紹介したいと思います。そもそも銀行がなぜ融資先をランク付している理由についての説明からしたいと思います。 理由① リスク管理のため 銀行は預金者のお金を借りたい個人や企業に融資しているため、融資先が債務不履行(融資金を返せなくなること)ができる限りないように、融資先がどの程度の返済能力があるか(債務不履行になる可能性)を評価しています。 これを「債務者格付」と呼んでおり、一般的に「A1格」や「AA格」のように記号が付されることが多いです(銀行によって記号の付け方は違いますが、格付はどの銀行も行ってます)。 理由② 金融当局へ報告のため 各銀行は金…

  • 日本人のこれからの投資のあり方

    個人的に、今後5年で我々日本人の資産形成への価値観を大きく変わるのではと期待してます。理由をいくつか紹介します。 ①コロナショックによる投資ブーム 昨年3月のコロナショックによる世界同時株安が発生しましたが、現在は株価は1990年代以来の高値が続いており、日経平均株価も3万円の大台を回復するのではないか、という状況です。これと同時に若者の投資ブームが日本だけでなく、お隣の韓国やアメリカなどでも起きています。 ②新たに始まる金融教育 あまり大々的に知られてませんが、2022年度からの高校の学習指導要領として、高校の家庭科で資産形成の授業が始まるようです。具体的には、投資信託や債券などの金融商品の…

  • プロパーor保証協会??

    銀行の事業向け融資は、大まかに2種類に分類されます。銀行独自の融資判断を行う「プロパー融資」、公的機関である保証協会の保証付である「保証協会付融資」の2つがあります。今回はこれらの違いを簡単に説明していきます。 ①プロパー融資 「プロパー融資」については、イメージしやすいかと思います。銀行がお客さんから集めた預金を個人や法人に銀行独自の判断で融資するものです。そのため、銀行の立場からすると、お客さんから預かっている大切な預金を「プロパー融資」として、あまり業績が芳しくない会社や信用できない相手に実行することを嫌がります。また、新規取引先などで現状当該企業の情報をあまり持っていない場合などにも、…

  • 融資相談にあたって①

    前回までは銀行についての紹介をしてきましたが、今回は会社が銀行に融資相談する際に注意してほしい点について紹介したいと思います。 ①書類を準備する 1.決算書(付属明細、確定申告)3年分 銀行員が融資審査をする際に必ず決算書など の財務数値を必ずチェックします。この会社が どのくらい売上や利益があるのか、借入がどの くらいあるのかを1番最初に確認してきます。 また、1年分では判断できないため、3年分を求 められることが多いと思います。 2.試算表(直近で作成してるところまで、できれば 前年同月も) 決算書を確認した後は、年度の途中経過を試 算表で確認します。 3.事業計画書(作成していれば) 決…

  • 今時の銀行

    前回ブログに対して、今時の銀行について紹介したいと思います。今までは、銀行は「お金の仲介屋さん」としてビジネスが成立していましたが、近年はそのビジネスモデルが維持できなくなってきています。 その理由の一つが2015年に打ち出された日本銀行の「マイナス金利政策」です。簡単に言うと、一般の銀行が預けている日本銀行の当座預金の金利をマイナス(つまり、預けている側が金利を払わないといけない状態)にして、世の中にお金が出回りやすくしようというものです。 これによって銀行は「お金を預ける人」と「お金を借りたい人」を繋げる「お金の仲介役」として利鞘による収益を生みにくくなりました。 そのため現在銀行は、投資…

  • 昔の銀行

    一般の人の銀行のイメージは、窓口やATM、預金がほとんどだと思います。また、銀行は一般の人から預金を集めてるからお金が集まるところというイメージが強く、「お金持ち」や「銀行員は給料が高い」というイメージを持たれる方が多いと思います。 実際は、銀行は一般の人から預金という形でお金を借りて、そのお金を借りたい人に貸すことで収益を生んでいるのです。つまり、銀行は「お金を預けたい人」と「お金を借りたい人」の仲介屋さんです。振込についても「お金を送りたい人」と「お金を受け取りたい人」を仲介することに対して、振込手数料をもらっているわけです。 お金に関することを何でも仲介の対価として利息や手数料をもらうと…

  • このブログについて

    当ブログを閲覧いただきありがとうございます。とある地方銀行に勤務しているtugooと申します。 このブログでは、1人の地方銀行員から見た金融業界(主に銀行について)の記事を投稿していきたいと思います。 昔から銀行は何かと「真面目」、「お堅い」などマイナスなイメージを持たれやすい職業だけどイマイチ何してるのかよく分からないという人に少しでも銀行について知ってもらおう、また少しでも悪いイメージを払拭できるブログにできればと考えています。 私自身については、支店で融資関係の業務(主に法人)長くしており、最近本部に転勤となりました。そのため、銀行員視点での企業分析や融資の考え方についても発信できたらと…

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崖っぷち銀行員が語る銀行融資とお金の話
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