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シ ズ ピ カ https://shizupika.fc2.net/

オリジナル恋愛小説。O&O。H。となりに住んでるセンセイ。ワレワレはケッコンしません。など。

コツコツと執筆中。 北海道を舞台にしたものが多めです。

小田桐 直
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2021/02/12

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  • ワレワレはケッコンしません#1-4

    →この話をはじめから読む すぐに電話の相手がチェンジした。怯えた男の声から、厚かましそうな女の声へと。「あっ、怜二ぃ? お母さんだけどぉ」「……」 お出ましになったか女王め。いや、女王って例えは控えめすぎる。魔王だ。もはや大魔王だ、この母親は。 「……何してくれてんだよ」「は?」「は? じゃねえよワザとらしいな。何で掛井店長をダシにしてんだよ、やること汚えぞ」「だって怜二、あんた全然取り合ってくれない...

  • ワレワレはケッコンしません#1-3

     →この話をはじめから読む カウンター前の待合スペースに誰も患者がいないからと油断していた。今、だいぶ険しい表情をしているんじゃないだろうか。頬がカチコチに張っているのが触らずとも分かる。 いったん深呼吸をして、へっ、と笑みをつくってみせる。 アホくさい。 世の中に色んな人間がいるのは至極当然。こんなことぐらいで腹を立ててどうする。次だ次。仕事をしよう。「ヤマモトルイ」の薬歴に追記を加えてお...

  • ワレワレはケッコンしません#1-2

    この話をはじめから読む 「すみません!」 とげとげした声に呼びかけられて我に返る。 やばい。ぼうっとしていた。 見ると、目の前。カウンターの向こうに、いつの間にか別の引っつめ髪の女が立っていた。 さらにカップ麺とラップおにぎりと紙パック入りの野菜ジュースとがすでにカウンターに置かれてもいた。「これ。急いでるんで」 早くアンタ会計しなさいよ。とでも言うように、女が顎でしゃくってくる。 同年代っぽ...

  • ワレワレはケッコンしません#1-1

     「ヤマモトルイちゃんに出されたお薬の説明は以上になります。何か他にお聞きになりたいことはありますか?」 ドラッグストア内の一角。保険調剤の受け渡しカウンターの向こうにいるのは、小柄な女だった。ウェーブしたふわふわの髪を一本に引っつめた「ヤマモトルイ」という女児の母親。 「あ、はい特には。大丈夫、だと思います」 ちらり、下方へ視線を向かわせながらその母親は答えた。かたわらにベビーカーを従えてい...

  • 03/23のツイートまとめ

    vague_shizupika うちに来た保護ねこちゃんがかわいすぎて、家族全員何も手につかない😂 03-23 08:41 夫は2日連続在宅勤務にチェンジ。オンライン会議、ほぼ聞いちゃいない😂 03-23 08:43 後ろ髪ひかれながらわたしは出勤😂 03-23 08:44...

  • 03/18のツイートまとめ

    vague_shizupika 猫さまを家族に迎えいれることが急きょ決まって、バタバタバタっと準備してるところ。スマホで検索して情報入手に躍起。youtubeでノウハウを見まくり。 03-18 19:06 雨のなか☔猫さまのケージを買いに 03-18 19:24...

  • 03/17のツイートまとめ

    vague_shizupika 3/17の奥村先生は2Pにわけての更新でした。(にしても相変わらずスロウな展開だなあ💦)わたしもそうなんですが、読者さんもスマホで見ている方がほとんどだと思うので、「スマホファースト」ということで1Pの文章量はあまり多めにならないようにしています。なので2Pにわけての更新となりました。 03-17 11:33 PCで見てる時は「どんだけ多くでも読んでやるぜ!」な気概でいられるのですが、スマホだとどうも、せ...

  • となりに住んでるセンセイ

    → イントロダクション   CONTENTS  01・うちの前にいたイケメンくん 1  2  3  4  5  6  7  8 02・売店先生、机の下からすみません 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13 03・玄関出たなら、すぐセンセイ宅 1  2  3  4  5  6  7  8 04・...

  • 06・はらり、はらりと、変わってく14

        「奥村さーん。いま手術室から出ましたよー。これからエレベーターに乗って病室に戻りますねー」 さっきの看護師さんが先生に話しかけている。声を張りあげるようにして。「妹さんも、応援団のみなさんも、奥村さんを待ってたようですよー」 との呼びかけに、先生がわずかに反応する。 といっても一、二回まばたきをしただけだ。先生を乗せたベッドは急くように進んでいく。エレベーターホールがある方向...

  • 06・はらり、はらりと、変わってく13

         そうこうしているうちに「手術中」の標示灯が明るく点りだした。 あたしと姉と坂本さんは、壁ぎわの長椅子に腰かけて待つことにした。手術室のすぐそばの。(来れるかみょ、しれぇまてん) 間抜けにも噛んでしまったあたしに吹き出して笑ったまま、自動ドアの向こうへ行ってしまった奥村先生。 だいぶリラックスした様子だった。あの時は。 でもやっぱり、自動ドアの向こうでいま、先生が頑張ってい...

  • 03/13のツイートまとめ

    vague_shizupika 3/10のツイートでアップした画像はやはり、うちのブログではちゃんと表示されてなかったかー。「今年、厄年、俺、死ねない」は、もうなくなってしまったホームページにアップしていたお話です。O&Oです。ツイッターにはラストの部分だけ編集してアップしてみました。 03-13 00:14 当時、目を通してくれたのはたぶん10名にも満たないと思います。 03-13 00:28...

  • 03/14のツイートまとめ

    vague_shizupika 引っ越し先ブログでの見え方、どうなのでしょうか💦一応これ、レスポンシブデザインといって、PCでもスマホでも同じように見えているはずなのです。 03-14 12:12 アメブロではPCとスマホでの見え方がまったく違っていましたよね。わたしはいかにも「ザ・ブログ」というスマホ版アメブロの見え方が好きではなくって。それもfc2へ引越ししてしまった理由のひとつです。でもアメブロのほうは更新記事がすぐ目にとま...

  • 06・はらり、はらりと、変わってく12

    HOME   となセン もくじ        佐野が、慌てたように三澤先生を追いかけているのが目に入る。 視界のすみにいた姉が、あたしの胸元をとらえてハッとしているのも。 逃げなきゃいけない気がするのに、固まってしまって動けない。しかも目までつむってしまう。 案の定すぐ。あたしのカットソーの胸元に、三澤先生の手であろう感触が伝ってきた。「紐」「ひ、ひも?」「ほどけちゃってる...

  • 03/10のツイートまとめ

    vague_shizupika https://t.co/sYCbwyvPlm 03-10 14:58 https://t.co/u7X7CRhtks 03-10 14:59 https://t.co/qlsozCxzBt 03-10 15:01 https://t.co/6RfBUomV2a 03-10 15:09 https://t.co/1slrnVMA1w 03-10 15:11 https://t.co/VKcBzz73ju 03-10 15:13 https://t.co/CmbCYdy0Kj 03-10 15:14 Twitterで色んなことがしてみたく、試しに遊んでみました。明日、↑がどのように表示されるかテストの意味もこめて。 03-10 15...

  • 03/09のツイートまとめ

    vague_shizupika このアカウントでTweetしたものはブログの「DIARY」にまとめてアップされるように設定しておいた。どんな感じでブログ表示されるのかなー。と先ほど見てみたら、みっちみちやんけ〜。改行もされてないし。いますぐ編集画面へ飛んで<br>をつけたい気分だ。というわけでおはようございます。 03-09 08:41 春めいてきたなあ。でもまだ寒いけど。花粉が飛散してるみたいだけど、わたしは今年も無症状。いきな...

  • 03/08のツイートまとめ

    vague_shizupika アメブロから今ブログへ記事を移してるところ。O&Oはビタスイ以降は、今ブログにはインポートされてないから、ひたすら手作業。スマホじゃ無理。PCじゃないと。うわ、めんどーい。とは思うのだけど、作中に目を通してしまうと結局読みこんでしまうという😅 03-08 18:59 O&Oは個人的に1章と3章が好き。1章はふたりが見合いで出会うシーンが好きで、3章は陽子が病院のエレベーターで7階へのぼってからのふ...

  • 06・はらり、はらりと、変わってく11

      ・「大丈夫っすよ、奥村先輩。手術なんて寝て起きたらもう終わっちゃってるんで。そん時にはみんなで先輩の顔を覗きこんでる光景が待ってますんで」 第二手術室。いままさにそのドアが開かれようとしていた時だった。先ほどとはまた違う看護師さんに付き添われ、奥村先生がみずから歩いて中へ入ろうとしていた時。 明るすぎる坂本さんの呼びかけを背中に受けて、うんざりしたように振り返ってきた。「適当なこと言ってる...

  • 06・はらり、はらりと、変わってく11

      ・「大丈夫っすよ、奥村先輩。手術なんて寝て起きたらもう終わっちゃってるんで。そん時にはみんなで先輩の顔を覗きこんでる光景が待ってますんで」 第二手術室。いままさにそのドアが開かれようとしていた時だった。先ほどとはまた違う看護師さんに付き添われ、奥村先生がみずから歩いて中へ入ろうとしていた時。 明るすぎる坂本さんの呼びかけを背中に受けて、うんざりしたように振り返ってきた。「適当なこと言ってる...

  • 突然ですみません。

    ブログのお引っ越しをすることにしました。突然ですみません。決して、いえ、まったくと言っていいほど読者さんの多くない私のブログ。それでも、わざわざ訪問してくださってる方にはご迷惑をおかけすることになってしまいました。以前の○○ブロさん。このご時世だし当たり前なのでしょうが、にしたって広告が目立ちすぎて。見た目がごちゃごちゃしているのが本当に嫌で、有料で自ブログの広告を取り払ってたんですよ。にしたって年...

  • 06・はらり、はらりと、変わってく10

      ・ 奥村先生のあいてるほうの右腕から、マジックテープつきのバンドが外されていった。看護師さんの手によって。 「体温も血圧も大丈夫ですね。けどやっぱりちょっと緊張されてます?」 「え?」 「脈が早いので」 「……ああ、はい。緊張は、まあ」 「もうすぐ手術ですもんね。準備ができ次第、下の手術室へ移動しますから。お声がけするのであと少しだけお待ち下さいね」 時間によって担当看護...

  • 06・はらり、はらりと、変わってく9

        もちろん行く。母からのお達しがあったから――というわけじゃなく、シンプルに奥村先生のことが心配だったから。 だから佐野には「うん。お母さんと一緒にあたしも明日行くよ」と返信してみたのだけれど。 翌日。蓋を開けてみれば、だ。 アパートの大家あるあるで、不動産屋さんと急きょ打ち合わせが入ってしまったとかで母は都合がつかなくなり。 かわりに姉が、あたしと一緒に病院へ行くこと...

  • 06・はらり、はらりと、変わってく8

      ・ サンドウィッチとか。ウィダーインゼリーとか。飲むヨーグルトとか。 食欲がなくてもサクッと口にできそうなものをセイコーマートのかごに入れて。 箱ティッシュとか。タオルとか。コップとか洗面用具とか。母が羅列していた入院に必要とされるモノ一式もザッとかごに放り入れて。 会計を済まして。たっぷりモノがつまったポリ袋を携えて。奥村先生と顔を合わせるのが当然気まずいからなるべくゆーっくり...

  • 06・はらり、はらりと、変わってく7

        信じがたい、という表情をした奥村先生と見つめ合ったのは何秒間だったろう。 あたしも、息ができないくらい驚いていて。それでいて心臓はあきれるくらい早く拍動していて。手指は冷えているのに顔だの身体だのは熱く火照っているという謎の現象を実感しているさなか、聞こえてきたのは廊下からの足音だった。 この513号室に近づいてくる足音。 「奥村さぁーん?」 ノウテンキな声と同時に...

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