「ヒリリヒリリ」と鳴くスマートな鳥は、夏鳥のサンショウクイです。 高木のキブシの高枝に止まった姿を、やっと捕らえました。 最初にカメラに収められた個体は、蜘蛛の糸を咥えていました。 巣材集めかとも思いましたが、糸に引っかかった虫を食べようとしていたのかもしれません。 集団は4,5羽いるようでで、水飲み場の周辺を飛び交っていました。 虫を枝葉で見つけると体勢を横にしますが、ほとんど枝...
山に入ると繁殖シーズンを迎えた鳥たちのさえずりに聞きほれます。早朝、まだ薄暗い森の中では、キビタキの澄んだ高音域で響き渡る鳴き声が一番で、「ピョピ、ピッピキピッピキピー・・・」と、後に小刻みに続くさえずりにワクワクします。 春の繁殖シーズンになると鳴き声があちこちの茂みの高いところから降ってきて、見上げれど見上げれど姿を見ることは難しく思われれる日々が。ゴールデンウィークもとうに過ぎたある日、突...
京都市内には飛行場はないので、移動方法に空路を選択すると、大阪国際空港(伊丹空港)か関西国際空港(関空)、神戸空港のいずれかを利用することになる。 初めて神戸空港を使うことになったのは、北海道に行く用事があったので、安くて快適に行く方法を検討した結果だった。 諸々検討したところ、『スカイマーク』で行くのが一番良いと考えた。LCC(格安航空会社)の旅客機では一番シートの前後幅があったし(シートピッチ...
この日、家族を迎えに神戸空港まで出掛けた。この空港へ行くとき、いつも利用するのが『ポートライナー』だ。自動案内軌条式旅客輸送システム(AGT : Automated Guideway Transit)というもので、東京で言えば、新橋とお台場、豊洲を結ぶ『ゆりかもめ』と同じタイプの乗り物だ。 神戸空港と京都を結ぶリムジンバスは無いので、京都駅からだとJRとポートライナーの利用になる。JRは普段から普通に乗っているので、目新しくも何と...
今日は良い具合に空が曇っていたので鴨川へ出掛けた。川に出ると、静かな様子は相変わらずだったが、白っぽく仄暗い空がむしろ鳥が出そうな予感がする。(チョウゲンボウ) 遠くの電線に鳥が留まっていた。頭が大きいように思えたのでよく見るとチョウゲンボウだった。 チョウゲンボウの視力は優れている。こっちがカメラで追っている時点で、向こうは気づいているはずだ。飛んで逃げるかな、と思った矢先にもういない。 と思...
(キビタキ) この日はお山で、キビタキとサンコウチョウ、そしてウグイスの囀りを聴いた。静かなお山で、三者三様に懸命に囀る鳥たち。 最初はのどかな美声で素晴らしいと思っていたが、みな負けじと同時に囀るものだから、次第に音が混ざって良く分からなくなってきた。 鴨川の河原では、ウグイスとオオヨシキリが鳴き合っていたが、声の質がまるで違うので簡単に識別できた。ところが、キビタキとサンコウチョウだとどっちも...
鳥を待っていると目の前の大きな木に、キバシリが現れた。両脚を横へ突っ張り、長い脚爪で木をがっしり挟んでいる。 キバシリは動物食で、主に木の割れ目に潜む虫を食べる。本州では留鳥で、スギやヒノキなど針葉樹林を好む。昔、はじめて見た時は、木に張り付いてペッちゃんこな鳥と言う印象があったが、この日見た時は、丸っこくて、なんかコゲラに似てる印象だった。 キツツキの仲間ではないので、頭をコンコン動かすことは...
探鳥場所を見晴らしのいい処に変えてから、キビタキの姿が良く見られるようになった。 やはり鳴き声がするからと言って、葉っぱが生い茂った木の下から見上げるだけではダメだったようだ。 キビタキは南方から渡ってくる夏鳥なので、当然、日本へは繁殖のためにやって来ている。この森の中のどこかに巣があるはずだが、今の処良く分からない。 キビタキは見るだけで、不思議と幸せな気分にさせてくれる。多分、鮮やかな羽の色...
この日は小さな池で、カワセミの飛込みを見た。抱卵の跡がお腹にあるカワセミのオスで、植込みの細い枝から勢いよく飛び込んでいた。 カワセミの姿自体を最近あまり見かけなくなったので、目の前で飛び込まれて一瞬たじろいでしまった。あっ、と言いながら反射的にカメラを振っているだけだった。明るい場所でシャッタースピードが稼げたお陰で、何とか写っていて良かった。 写真では分かりにくいが小さな獲物を捕っていた。た...
先日、鴨川にカワセミがいないとレポートしたばかりで申しわけないが、この日はカワセミがいた。お天気は雨もなく明るく晴れていたが、空には面白い形の雲が沢山あって、見た目よりは涼しい日だった。 カワセミは成鳥のオス一羽だけだったが、エサ取りに出てきたようだった。いつもの橋脚に留まり魚を探していた。 カワセミは涼しくなったから川へ出てきたのか、営巣を続けるために出てきたのか、その点はわからなかった。 中...
ある日、道端で昼寝をしている猫を見つけた。人が通るのもさほど気にする素振りも見せず、機嫌よく目を閉じていた。 まだ朝早いというのにもう眠いのかい? さすが夜行性だね。 と、そこへ背後から忍び寄る怪しい影が・・・、同じ猫のようだが・・・ 床下から現れた猫は、昼寝する猫のしっぽを目掛け飛びついたが、あっさりかわされていた。床下から顔を出した猫は随分小さい。親子のようだ。 子猫はしっぽに興味津々だった...
今年バンの成鳥を撮った3月、5月、6月の写真があるので、換羽の様子、クチバシの色を比べてみました(5月と6月は同じ個体です)。 ほとんどの鳥は成鳥になると年2回換羽をします。繁殖期の前の春に部分換羽(胸や頭など)と、繁殖期の終わった秋頃、餌の豊富な時期に完全換羽をします(8月頃が多く4週間ほど)。これを生殖羽、非生殖羽といいますが夏羽、冬羽とも呼びます。 完全換羽は鳥の種類や年齢、性別などによって生え替わり...
鴨川の様子が気になったので、ちょっと様子を見に行ってきた。あまりのカワセミの出の悪さから、探鳥場所を鴨川からお山に変えたのが6月7日で、もう10日以上経っている。 実は6月9日にも一度見に行っていたのだが、コサギとムクドリとスズメしか見かけなかった。その時は流石にレポートする気にもならなかった。 今年最初にカワセミの巣立ちを見たのが、5月20日と30日だったので、既にひと月近く過ぎてしまった。 巣立ちビナ...
お山の中で鳴き声ばかり聴いていたキビタキだったが、やっと姿を見ることが出来た。例年ならキビタキは府立植物園で見るのが恒例になっていた。だがこの2年はコロナの緊急事態宣言で、春の渡りの季節に閉園になっていることが多く、見られないでいた。 今日は、茂みにいるキビタキはあきらめて、少し山を登って見晴らしの良い場所へ移動した。そこは山の斜面に沿って高い大きな木が雑然と並んでいるところで、枝が落ちている木...
探鳥に行くと、道に木漏れ日が差していた。雨上がりで辺りの湿度が高かったせいか光芒がはっきり見えて美しい。何度も通った道だがこんな光景は見たことがなかった。木々も雨に洗われてすっきりした景色を見せていた。 朝早く到着したせいで、歩いている人は誰もいない。マスクを下げて深呼吸した。少しひんやりして気持ちが良い。 道を進むとキビタキの囀りが聞こえ始めた。さらに接近して行くと、声は一段と大きくなる。わず...
スズメ2羽が水浴びしているところにメジロが飛んできました。どちらが先でどちらが後という優先順位もないんでしょうが、野鳥たちの水浴びは、体を清潔で健康に保つ以外にも、体温を下げる目的もあります。 夏日の続く昼時、スズメ2羽はバシャバシャと気持ちよさそうに水しぶきを上げ水溜りをあちらこちらに移動しています。 メジロは場所が空くのをじっと待っている様子で、空いたと思い踏み出した所にもスズメがまたやって...
お山を少し奥へ進んだ所で、サンコウチョウのオスを見つけた。よく見ると頭頂部の冠羽を立てていた。鳴き声はいつもの『月日星、ホイホイホイ』の合間に、『グェ、グェ、グェ』と言った濁った地鳴きのような声が多く混ざっていた。 一般に鳥が冠羽を立てるのは、警戒している時や、興奮している時だと言われている。この日は、近くに別のサンコウチョウのオスがいたので、縄張り争いをしていたのかもしれない。(冠羽が立ってい...
お山の入り口付近で、時々猫を見かける。首輪のない野良猫たちで、4、5匹はいるようだ。まだ子猫と呼べる程度の大きさだ。多分、この近所で餌をもらっているらしく、何匹か集まっている。 猫も割と好きだが、犬猫に対しては、噛まれたり引っ掻かれたりしないかと、身構えてしまうので、中々親しくなることはない。 遥か昔、まだ学生だった頃、アパートに飼っていたというか、同居していた黒猫がいた。飼い主はそのアパートの...
山道を登りながら出会った鳥、お馴染みのスズメ目シジュウカラ科の仲間たちです。およそスズメくらいの小鳥で、動作が活発です。樹上性で、森林の中で生活し、秋から冬には多くの種類が混じって混群になっているのを見るのが楽しいですよね。繁殖期には大部分が木の穴に巣をつくります。 スギ林で、木の中腹に突然キバシリが飛んできました。山地にい年中いますが数は少ないようです。全長135mm、日の当たらない薄暗いエリ...
少し日にちが経ってしまいましたが、京都府立植物園再開後、6月6日に2度目の訪問をした時に見た花々を紹介させてください。 特に6月2日のレポート『植物園が再開!』で行けなかった場所を中心に画像を掲載します。四季彩の丘あじさい園・ぼたん園しゃくえん園・竹笹園ぼたん園しゃくえん園。花は終わってました。竹笹園はなしょうぶ園その他正門通りの花壇。前回来た時はほとんど土だけでしたが、苗木が植えられていました。大...
お山でサンコウチョウを見つけてから今日で4日が過ぎた。今の処、鳥の行動に大きな変化はないように思う。オス・メス交代で抱卵を続けているが、やはり抱卵時間そのものは、メスの30分前後に対して、オスは10分前後と半分から3分の1値程度だった。オスは近くにいることもあるが、鳴き声から推定すると遠く離れた所に行ってしまうことが度々あるようだ。 30分以上オスが巣に帰ってこない場合は、メスは抱卵を中断して巣を出て行...
前回、尾の長いサンコウチョウを見つけて感激したが、なぜそこへ現れるのかすぐわかった。ここにサンコウチョウの巣があったからだ。 巣を見つけるのは割と簡単だった。サンコウチョウは現れるといつも同じ場所で座り込んだからだ。巣は樹上の高い処にあるため人にはむしろ分かり易いかもしれない。ただし色がみんな黒っぽいので、一度目を離すと見つけ直すのに苦労する。 巣は細長いお椀形をしていた。巣はコケや樹皮を材料に...
長い間、サンコウチョウは憧れの存在だった。以前、植物園で何度か見たが、南方へ戻る秋の渡りの時で、尾の短いものしか見たことがなかった。 以前、サンコウチョウがいるという話を聞いて、京都と滋賀の県境にある音羽山へ出掛けたことがある。標高が593mと決して高い山ではなかったが山頂まで登っても、オオルリの声を聴いただけで疲弊しきって帰ったこともある。 昨日のレポートにも書いたが、元々メインの探鳥地は川か...
最近のカワセミの出の悪さは、先日レポートした通りで、翌日、長躯自転車で鴨川を往復して植物園まで行ったが、花は綺麗だったものの、カワセミは声すら聞けなかった。他の鳥たちも目立った印象がなかった。ああどうしよう・・・、ブログのネタにすら困る状況になって来たぞ。そして一晩寝ながら考えた。『そうだお山、行こう。』 そもそも川岸の探鳥が、粘ばれなくなったのは日中の暑さに耐えられなくなってきたことも大きい。...
ここ数日、カワセミの出がまた悪くなってきた。巣立ちもさっぱり見かけなくなったし、そもそもカワセミの鳴き声を聞くことがほとんどなくなった。ヒナ鳥も何処に行ってしまったのか、姿が見られない。 ただ全然いないわけではなく、餌取りに現れる親鳥は、時々見かける。梅雨の中休みで、お天気が多いことは嬉しいが、暑い陽射しの中で、じッと鳥が出てくるのを待っているのが辛くなってきた。カワセミの営巣の結果が気になって...
土手の草むらで、スズメの親子を見かけた。親鳥に向かって子スズメたちは懸命に羽根を震わせて、エサをねだっている。 この辺りの土手は最近、行政による草刈が実施された。業者によって伸び放題だった雑草が刈り取られ、地面はキレイな丸刈り状態になっいる。種子や草木が粉末状になって沢山落ちているのだろう、ハトやスズメが集まって地面を突いている。 そんな所で見かけたスズメの親子たち。親鳥は子供から離れようとする...
鴨川の中洲にカルガモの親子がいた。4月4日に『あっ、カルガモのヒナがいる!』という記事を書いたが、よく見るとその親子がカルガモだと思えなくなって困ったことがあった。 ここ鴨川では、カモの遺伝子汚染が広がっていて、本来、渡り鳥で夏にいるはずのないマガモが居たり、カルガモやマガモ、家禽のアヒルなどとの混血が増えて問題になっているそうだ。 結局、マガモとの混血だろうという事で落ち着いたが、この日はカルガ...
5月30日から6月1日までの3日間、京都鴨川周辺は雲一つない晴天の日が続いた。特に6月1日は、先日レポートした通り、府立植物園が再開する日だったので、伏見の自宅から植物園まで鴨川沿いに片道およそ15、6kmの道のりを自転車で往復することにした。 今週は、カワセミの巣立ちが見られる予定の週のため期待はかなり大きかった。実際、何カ所かは可能性が高い場所があったので尚更だった。 結論から言うとこの日は、巣立ち...
川の中洲に妙に首の長い大きなカメが居るなと思ったら、スッポンだった。カメを比べると数は少ないが、ここ鴨川でも府立植物園等でもたまに見かける。スッポンドリンクは飲んだことがあるが、スッポン自体は食べたことがない。美味で滋養強壮に富むことで有名だが、あまり食べたいとは思わない。1950年代から1980年代に侵入した外来生物だが、食用など水産資源としての価値が高いので規制はされていないそうだ。 噛みついたら雷...
コロナによる緊急事態宣言発令で、4月25日から5月31日まで臨時休園となっていた京都府立植物園が、6月1日から再開された。京都はまだ宣言が再延長されたばかりだが、公共施設の一部緩和措置という事だそうだ。 梅雨の中休みで快晴が続いているこの日、早速、鴨川沿いを自転車で走り植物園へ向かった。 園内に入ると、再開された事があまり知られていないせいなのか、人の少なさに驚いた。正門の大通りを歩いていくと、中央の花...
近くの支流に5羽のヒナがだされていました。最初にみつけたのはコンクリートの護岸に1羽、首をすくめて置物のようにとまっていました。しばらくするともう1羽飛んできて、次にフェンスに3羽でとまっていて、よく見るとそばの低木の葉陰にももう2羽いました。 大きいヒナは低木と護岸を容易に飛んで移動しますが、一番小さいヒナは他のヒナの動きに付いていくのがやっとの様子でした。親鳥の姿が見えると、我先にと首を伸ばし...
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「ヒリリヒリリ」と鳴くスマートな鳥は、夏鳥のサンショウクイです。 高木のキブシの高枝に止まった姿を、やっと捕らえました。 最初にカメラに収められた個体は、蜘蛛の糸を咥えていました。 巣材集めかとも思いましたが、糸に引っかかった虫を食べようとしていたのかもしれません。 集団は4,5羽いるようでで、水飲み場の周辺を飛び交っていました。 虫を枝葉で見つけると体勢を横にしますが、ほとんど枝...
春にから夏にかけてはヤマガラは虫を好んで食べます。 最近、ヤマガラがモミジの木に止まっているのをよく目にします。 時にはエナガのように、細枝を足指で握り宙吊りになっています。 モミジの茎や葉には、アブラムシが付きやすいそうです。 モミジにとっては、害虫駆除になりありがたいですね。 この右目の上下に茶色い斑のある個体は、シャクトリムシを捕まえました。 水場にやって来たヤマガラです。 こんな前のめ...
街の商店街の一角では、ツバメの営巣が始まっています。 すでに育雛中のようで、雌雄が小さな虫を咥えて巣に帰って来ます。 雌雄の帰りが被ることもあり、メスはオスの餌やりが終わるのをそばで待っています。 オスの給餌の間隔は頻繁で、約5分おきでした。 オスツバメは、時折警戒するように高い所にとまってあたりを伺っています。 こちらは、鴨川の岸辺で土を集めているオスツバメです。 メスツバメは...
中州に生えているセンダンの木に、ノビタキが止まっていました。 樹高のあるセンダンは、虫を見つけるのに見晴らしがいいのでしょう。 尾羽を上下させ、時折小さくヒッヒッと鳴きます。 虫を捕まえるとそのまま舞い降り、食べているようです。間をおいてまた同じ木に戻って来ました。 葦原にはスズメの集団も居て飛び跳ねています。 スズメよりも小さいノビタキですが、葦原でのジャンプは高く、見ていて楽しくなります。...
高野川に4羽居たカワセミは、この1羽のオスが居残っているだけになりました。 穂先を落とした枯れ葦の茎に、カワセミは上手に止まりました。 背の高いから茎から飛び、葦原の向こう側に姿を消してしまいました。 再び対岸に現れた姿を見つけると、1秒でも長くそこに止まっていてと思います。 止まり木を下流に向かってチョンチョンと移動します。 鳥密度が低くなり、広くなった川はどこを飛んでも諍う相手は居ませ...
高野川の鳥見の帰り、思わぬ光景を見ました。 コサギの目先と足指が、婚姻色の薄紅色に変わっているのにも驚きですが・・・。 対岸の川淵に後ろ向きのコサギが1羽、ジッと水面を見つめ立っていました。 っふいにかがんむとクチバシを水面に突き刺し、挟んできたのは大きなヒキガエルでした。 あばれるヒキガエルを川に漬けています。 カエルが苦手な人は、続きを見ない方がいいかもしれません。実は私も苦手です・・・。 ...
(若鳥メス・3月) 3年前から観察しているカワセミの繁殖場所に、今年もカワセミのキャストがそろいました。只、今年は若鳥のメスが1羽多いのですが・・・。(ペアのオス・4月) 今日は、鴨川南部の欄干に止まるオスの姿を見る事が出来ました。 ここでは橋を利用したペアの待ち合わせや、巣穴へ魚を咥えて飛ぶ姿が毎年見られます。(ペアのオス・2月) 探鳥の行き帰りに通る橋ですが、橋の上から岸辺に止まるオスの姿を見...
いつものように鴨川沿いを自転車で北上しました。 桜が綺麗に咲いていますが、今は開花の終盤に差し掛かっています。例年より遅い開花でしたが、葉桜に変わり始めた木も増えてきました。(くいな橋北側の土手) 遊歩道の左側は、八重咲の白い大輪「シロタエ」、右側は「ソメイヨシノ」です。 花びらが風に操られ、雪のようにはらはらと舞い落ちてきます。 (JR西日本奈良線橋梁辺りの桜) 三角形に組んだ桁橋が、桜...
ヒレンジャクとキレンジャクの混群と言いたいところですが、混じっているのは1羽だけでした。 ヒレンジャクに混じって、キレンジャクはキヅタの実を食べています。 キレンジャクと言えば、尾の先が黄色い以外にも、下腹部も淡い黄色に見えます。 残念ながら、翼の先の黄色は、葉っぱに隠れて撮れませんでした。 太くて黒い過顔線はヒレンジャクとと違い、短いようです。 キヅタの実は熟するのが4月中旬頃と遅く、渡りの前...
2008年公開の映画、ジョン・ウー監督の『レッドクリフ Part I』をご存知でしょうか。今から1800年前の中国は漢の時代、三国志で有名な『赤壁の戦い』を扱った映画です。 その冒頭でキレンジャクが登場します。 開け放たれた離宮の外から、一直線に小さく鳴きながら、若く気弱な皇帝のもとへ飛んで行きます。そしてフィフィと口笛で呼びかける皇帝が差しだした手に止まります。 それだけで、野鳥好きな人は目を奪われたと思...
秋に渡って来て、随分と目を楽しませてくれたカモ達の渡りが始まっています。<高野川> 天気が良く水面は明るく、コガモ達が気持ちよさそうに泳いでいました。 クチバシから尾っぽまで焦げ茶色のトーンの美しいメスを見つけました。 居残り組も、いつ姿を消すのかと思うと寂しくなります。<鴨川> 鴨川に分散していたキンクロハジロが、下流域に集まって来て十数羽になっていました。 集団で渡りをするのでしょう、南下し...
(府立植物園) 170品種、500本と圧巻の桜が、遅咲きの桜もあり4月一杯楽しめます。(蹴上インクライン) 先週末に蹴上げに行きました。海外の団体客はじめ、ウエディングカップルが、思い思いに贅沢に桜を背景に取り込んでいました。(蹴上疎水) 右に見えるのは岡崎にある京都市動物園です。 疎水にはキンクロハジロ、ホシハジロ、オオバンが泳いでいました。(岡崎さくら回廊十石舟めぐり) 巡行待ちのお客さんが列を作って...
ノビタキのオスがカラシナに止まっていました。 先週見つけた時はメスもいましたが、今日はオス1羽だけでした。 川辺からの距離が、西岸の方が近いので逆光ではありますが、夏鳥の到来の雰囲気が。 虫を見つけて飛び立っては数メートル移動します。 舞い降りて見えなくなり、ひょこっと現れたりするのが、キンクロハジロやカイツブリを撮っている時の感覚になります。 カラシナは花盛りを迎え、小さなノビタキの体をどこか...
先月からカワセミのオスの縄張りに、2羽のメス(成鳥と若鳥)がやって来て諍いをしていましたが、オスが選んだのは成鳥のメスでした。 ペアがは高揚している感があり、甲高い大きな鳴き交わしの声が掘に響き渡ります。 オスの餌取りがふいに始まると、メスはその後を追います。 オスがそばの本流に飛んで行くと、メスは餌対岸に飛び、餌取りを始めました。 オスが距離を置くと、メスは気にし始めます。 「ここに居るよ」...
園内を歩いていると、樹上から『ヒィ、ヒィ、ヒィ・・・』とか細い割には、賑やかな鳴き声が聞こえてきました。 集団で、キヅタの実をもぎとって食べていました。 つるりとした滑らかな体の鳥で、はじめはイカルかなと思いましたが、カメラで確認するとレンジャクでした。 思わぬ出会いに大喜びです。今年の2月14日に高野川上空で見かけて以来です。尻尾を見ると朱い色をしています。ヒレンジャクでした。 ただ声はすれども...
鴨川上流の寄州でイカルチドリの卵を見つけ3週間が過ぎ、そろそろ雛が孵る頃かと見計らっていました。 けれども4日程続いた雨で、イカルチドリの卵はやはり流されてしまったようです。 寄州はほぼ水没した後の様で、砂が上がり目印の石も無く、親達の姿もありませんでした。 その翌日は、鴨川下流の中州で見つけた繁殖中のペアを見に行きました。川の水嵩、水の勢いはまだあり、ここもほぼ浸水した様子でした。 イカル...
川面を彩っていたカモ達の数がわずかになり、川が広く感じる時節になりました。 カモのオス達は秋の渡りの後、鮮やかな緑や茶色、シックな地紋と複雑な色彩構成をもつ姿に換羽し、数を増やしていきました。 その間、カイツブリは地味な薄茶色の冬羽のままでした。 ところが、カモの姿が数えるほどになった今の時期、川面では夏羽のカイツブリがまず目に入ります。 成鳥はクチバシが黒々として、頭頂部から後頭部は焦げ茶色...
(スギナ) 先日、鴨川に行った時、土手に土筆が生えているのに気が付きました。(ツクシ) でも少し気づくのが遅かったようで、成長してスギナに変わってしまったものが多かったです。(スギナ) とは言え、土筆の佃煮は好物なのでせっせと収穫させていただきました。 タンポポも咲いていました。(タンポポ) カラシナの花も咲き揃っています。岸辺はすっかり春の装いです。(カラシナ)(哲、椿 3/29 撮影)CANON EOS K...
川端に枝垂れ柳が芽吹き、細い枝が風に揺られ棒状の花が踊っている様に見えます。 そこにシジュウカラのペア(左オス・右メス)とメジロのペアが、賑やかに鳴き声を上げていました。 忙しそうに飛び立ったのは、シジュウカラのメスです。 オスは、メスの行動をじっと見守るように寄り添っています。 最初に見たのは、巣材を咥えて柳のそばの桜に向かって飛んで行くシジュウカラの姿です。 シジュウカラは、桜の木の1、2m程...
薄暗い林の中で、ヤマガラがイワヒバを集めていました。 イワヒバは岩に着いて成長するシダ植物で、耐寒性にも耐暑性にも優れているそうです。 クチバシで、器用に次々と抜き取っていきます。 産座にはたくさんの量が必要だそうで、顔が見えないほど咥えて飛んでいきます。 近くの木に生える苔も集めています。 巣穴のある北側は、葉っぱで覆われヤマガラの姿を隠してしまいます。 南側に回ってみると、5m程の高さに直...
スズメが、たくさんの綿毛を咥えて飛んで来ました。 ここの川淵の土手には、野草化したポピー、ナガミヒナゲシが咲いています。 スズメやムクドリなどの小さな野鳥達が、草の間から見え隠れする姿が、とても愛らしく見えます。 人が通ると、スズメ達はジャンプするように舞い上がってワラワラと飛んで行きます。 ムクドリは警戒心が強く、人が近づくと集団で電線や橋桁、及び土手の下に瞬時に逃げ去ってしまいます。 ムクド...
玩具の鳥のような色合いのソウシチョウは、クチバシの赤いのが成鳥です。ソウシチョウは江戸時代、鳴き声や美しい姿を鑑賞するためのペットとして輸入されたそうです。それが、鳴き声が大きく騒音問題となり、飼い主や売主が手放すなどして篭脱けどりと呼ばれるようになったんだそうです。 問題化されているのは、 同じ藪で繁殖する他の野鳥の生殖を妨げるためと言われています。 暗い茂みから、もぞもぞと10羽...
ウグイスのオスは、冬の間の体形から繁殖期はぽっちゃり型へと体形が変わるそうです。 特に目に付くのは、筋肉が付いてくる喉から胴につながる部分です。 ひらりと軽やかに枝移りしますが、ここまで膨らんでいたのかと思える体型になっています。この時期、オスは体重が2,3割増しになるのだそうです。 ウグイスは一夫多妻の鳥で、この時期途切れることなく囀っているのを耳にします。 囀り以外に連呼するように鳴くのは、...
この時期、川辺で大きな群れを成しているカモはヒドリガモだけです。 30羽から80羽程の群れが点在するように、淋しくなった川面をうめています。 土手でも集団で幅を利かせているように見えるいるヒドリガモ達ですが、人との距離が縮まるとお尻を振りながらスローな足取りで川岸まで歩き、大きな羽音を立てて飛び立ちます。 黄色と緑のコントラストを作る、カラシナと土手の上空を飛ぶヒドリガモは軽快そうに見えます。 何処...
今日は、久しぶりに鴨川下流域のすぐ西の支流にいたメスカワセミを見ました。 メスは本流の鴨川下流から飛んでくると、つがい相手のオス(4月4日掲載・カラシナを渡るカワセミ)を呼ぶような甘く大きな声で鳴きました。 しばらくカラシナの茎にじっと留まり、辺りを伺っていましたが、つがい相手のオスは現れませんでした。 メスは、餌取りモードに入りました。周辺で、獲物を次々に仕留めます。 このメスは...
彼、彼女ら、普通の鳥たち(もちらん私の勝手なイメージですが・・・)には、素晴らしい利点があります。(ツグミ) それは数が結構いるので出会うチャンスが多い事、そして近づいてもあまり逃げない鳥が多いこと。 だからアップで写真が沢山撮れます。カワセミなどは5m以内に近づくのは至難の業ですが、アオジなどは3mまで近づいても逃げません(時もあります)。(シジュウカラ) もっともポピュラーな鳥でも、シジュウ...
『普通の人々』と言う映画を憶えていらしゃるでしょうか・・・ロバート・レッドフォードが初めて監督をして、いきなり作品賞、監督賞等4部門でアカデミー賞を獲った作品です。 ごく普通の幸せな小さな家庭が、長男の事故死をきっかけに家族の絆が崩れていく・・・ そんな内容だったように思います。1980年の作品で、自分はまだ大学生だった頃です。もう40年以上経ってしまいましたが、甚く感銘を受けた記憶があります...
先日、京都府立植物園を訪ねた時には、まだ桜の花が沢山残っていました。ピーク時よりは少し花が瘦せてしまった印象ですが、枝垂桜を中心に桜の華やかさを味わえました。 最近は街を歩いていると、入学式で着飾った子供たちや、初々しい新社会人の姿をよく見かけます。花と合わせて春爛漫と言いたいところですが、寒の戻りで、朝夕寒い思いをしています。数日前は、あやうく風邪を引くところでした。皆さんの地域ではどうだった...
先日、ヒバリを見つけた岸辺へまた出かけました。 今回は地上で盛んに囀っていたのですぐに見つかりました。おまけに、少し離れてはいますがもう一羽ヒバリがいました。 ヒバリは雌雄同色なので、どちらがオスかメスかの区別は難しいです。換羽を立てている方がオスのように思えますが、そうとも限らないようです。 2羽は少しづつ距離を縮めていきました。もう出来上がったカップルなのでしょうか・・・ と、そこへ闖入者が...
今日は所用で、午後4時を回ってからの1時間ほどの観察です。 つがいのオスが、K橋の南側に留まっていました。オスは、じっと川面を見つめていましたが、足で小さくリズムをとり始め、瞬時に飛び込みました。浮上してくると、橋底の奥に入ってしまい、下からのぞいても姿は見えません。 しかたなく、橋の北側移動にしたとたん、橋の南側で甲高い鳴き声があがりました。他のカワセミの侵入だったのか、メスが飛んで来たのかわ...
橋桁に飛んでくる野鳥達の中には、カワセミ以外にも、セキレイやイソヒヨドリがいます。 今朝は、公共施設の屋上で、途切れることなくさえずるイソヒヨドリのオスを見つけました。何事かと思う位の声量に、通勤途中の人達の視線も集めていました。 その後、すぐそばの橋桁に飛んで来ました。 セキレイやイソヒヨドリは、ここで何を狙っているのでしょう。 イソヒヨドリのオスが、しきりとジャンプを繰り返しています。 橋...
モズのオスの縄張りに、メスが飛んで来てカラシナの茎に留まりました。 メスは同じ場所に、じっと留まったままです。 しばらくすると、オスが飛んで来てカラシナに留まりました。2羽の距離は最初は5m程ありました。 モズのメスは、オスが近づいてくると他の野鳥達と同じように、羽を打ち震わせていました。 急接近です。オスがメスの留まっているカラシナの茎に飛んで来て給餌しました。 咄嗟のことに、ピント合わせ...
今日は2時間半の観察です。オスは魚を咥えて約1時間おきに丘陵地の巣穴に向かって2回飛びましたが、3回目はないようです。K橋の橋桁で休憩をしている様子でした。 1時間余りしても給餌がないためか、メスがK橋に向かって飛んで来て橋をすり抜け、すぐ北の右岸に留まりました。 するとオスはメスの様子を伺うように、橋から飛んできて鳴き交わし、周辺をクルリと飛ぶと上流に飛んで行ってしまいました。 その後を追うと、上流...
鴨川南部の岸辺を自転車で走っていると、去年の初夏、ヒバリに出会った事を思い出した。近くまで来ていたので、少し足を延ばしてみようと考えた。 で、行ってみて驚いた。『草地がない・・・・』 目の前に広がっていたのは、平らにならされた茶色い土の地面で、少し先には大きなショベルカーが2台並んでいた。 愕然とした。 この日は土曜日。多分、平日なら大きな音を立てて重機が地面を叩いている姿が想像できた。ただ今は...
K橋にオスが飛んでくる姿が見られるようになりました。そして、餌取り姿を見、鳴き交わす声を聴き、穴掘りメスのお相手はこのオスだということがわかりました。 オスはメスがいないと、獲った魚を咥え東側の丘陵地に飛んで行きます。巣穴もすでにできているようです。 このオスはというと、K橋からさらに300m程下流及び、すぐ西側の支流を縄張りにしていました。 それが2週間程前から、この高架橋で姿をよく見るようになり...
一週間前、コンクリート護岸で巣穴堀をしていたメスの姿を、500m程下流で見つけました。 K橋の橋桁にチョンと留まって、下流をじっと見つめていました。 オスを待っている様子で、ここの橋を待ち合わせ場所なのか、橋桁から橋底への移動ぐらいで、飛び去る様子がありません。 このポイントは、去年Aポイントと呼び繁殖があった場所です。この辺りには巣穴の掘れる丘陵地が川のすぐ近くにあり、例年繁殖の様子...
この日、カラシナの花にカワセミが留まっていました。今、鴨川の岸辺には、春を告げるようにカラシナの花が咲き誇っています。 カワセミは、北へ向かって川を遡るように、別のカラシナの茎へ次々に飛び移っていました。 カラシナが、飛び立つカワセミを見送っている様に見えます。 カラシナは細い茎の先に、H型をした花をつけます。葉っぱはギザギザです。 そしてカラシナの花が途切れると、カワセミは対岸へ渡り...
(鴨川、勧進橋南西の遊歩道) 4月を迎えた週末、鴨川の河川敷は沢山の花見客で賑わっていた。岸辺が広い南部では、テントを張ってキャンプ気分で楽しむ家族連れが多かったし、市街地付近の河川敷では、海外からの観光客も含めて、大勢の人たちが桜を楽しんでいた。 今年2023年は、京都では3月17日に開花宣言され随分と早かった。そのため今日4月1日では、葉桜にはなっていないものの、ピークを過ぎた感じもする。とは言え、まだ...
三月中旬頃から、鴨川沿いを自転車で走ると、ウグイスの鳴き声を耳にします。 今年聞いた初音は、ケ・・・ケキョでしたし、今日聞いたのは、ホーホキキョでした。 ホーホキキョの連発に笑いがこみ上げ、そのウグイスの顔を見てみたくなりました。 ウグイスは1年で鳴き方を忘れるという記事を読みました。というのは、喉の筋肉が衰えるからだそうです。 上手く鳴けるまでにあと一息、ひときわ高く鳴く真摯なウグイスに幸運...
(3月23日) 今日は、いつ降りだすかわからない空模様で、南に行っても北に行ってもカワセミの姿を見つけられませんでした。 降り出した雨に、家路につきかけたところで、ツッチーツッチーと鳴き声が。下流からカワセミが飛んで来ました。 カワセミは飛び去らず、葦の茂みに留まりました。下流域で見たことのないカワセミです。 腹部の色が、去年の夏見た白いパンツをはいたように見える若鳥(2022・9/1)を思い出させるもので...