chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
猫好き俳優 東正実の またたび☆ 俳優 東正実の東南アジア旅 https://ja.m.wikipedia.org/wiki/東正実

昭和55年5月5日生まれの 俳優・声優です。 俳優・東正実の2017年の2ヶ月半のアジア放浪記です。 初海外バックパッカー1人旅の、笑い多めの珍道中です 笑

2017年 僕は人生で初めて旅に出た。 初めての海外旅行。 期間もいく場所も決めずに 日本に戻って、俳優を続けるのか? 何をするのかも決めずに旅に出た。 東南アジアを2ヶ月半 旅をして「旅にも死があるのだと」気づいて、これ以上旅する意味が無いと悟って、2ヶ月半経った時、日本に帰ってきた。 いつか描きたいと思っていた、人生で宝物のような旅の回顧録です。

東正実
フォロー
住所
未設定
出身
横浜市
ブログ村参加

2021/02/09

arrow_drop_down
  • ゾウの悲哀と不思議な草

    第169話 ゾウの悲哀と不思議な草 ドライバー兼ガイドの、シアンと共に僕らは沢沿いを山道を下って行く。 もう山道というより、ゆるやかな川沿いの小道である。 途中で小さな小屋の売店があった。一段上がった所に作られており、おばさん店主が、薄手の絨毯の上に座っている。 手作りのアクセサリー等の、お土産のようなものも売っていた。しかし、僕が魅力を感じるものは何も無かった。 それよりも、手に乗りそうなくらいの小さな猿を飼っていて、その小猿が、おばさん店主の周りを動き回っていた。その小さな可愛らしさに皆盛り上がる。 ベンが触ろうとするが「キッ!」と威嚇をしながら柱を登り逃げてしまう。 苦笑いをするベンに、…

  • 獣道に潜むモノ

    第168話 獣道に潜むモノ ツアー2日目は、なぜか最初に、村の小学校を紹介してくれた。可愛い村の子供達が5、6人、体育座りをして迎えてくれる。 この山奥の小さな村に、小学校がある事に少し驚いた。だが考えてみると、確かに小学生の子ども達に、毎日山を登り下りをさせて、町の学校に通わせていたら大変だし、何より危ない。 小学校までなら一人の先生がいれば、充分学校として成り立つ。少人数だし、村で教えた方が効率がいいと言うのは、考えてみれば良くわかる事だった。 こじんまりとした、ちょっとした平建ての一軒家が学校であるという。風通しもよく、いい空間だ。 逆に日本の鉄筋の学校より ある意味贅沢なのではないか?…

  • 時は来た! いぬをこえる。

    第167話 時は来た! いぬをこえる。 朝起きると、意外とスッキリしていた。 昨日あれだけ飲んだ割には、酒も残っていなかった。不思議だ。 皆まだ寝ているようで、僕は朝の散歩をしようと玄関のドアを開け外に出た。 ドアのすぐ横の青いクーラーボックスのビールの値段を改めて見ると、昨日はかなり調子に乗って飲み代にお金を使ってしまっている事に改めて気付いた。 覚えている範囲の飲んだビールの本数を掛け算してみると、ツアー代金より、はるかに飲み代が高くなってる。 (うわぁ… マジかぁ。 やっちまった、、) 僕はすぐに、激しい後悔と自己嫌悪に陥った。 うーん。。頭が痛い… 気がしてきた。 心なしか、二日酔いな…

  • 満天の星とむら護る犬たち

    第166話 満天の星とむら護る犬たち 夕陽と時間を共有したイッヌさん。それとなく仲良くなった彼に、途中まで先導してもらい、僕は宿へと帰ってきていた。 「途中まで」と言うのは、実は彼が何かを追いかけて、道中いなくなったからなのだ。 先を歩いていた彼は、あるポイントでぴたりと止まると、急に生い茂る草むらに対して唸り出した。その後しばらく吠えた後、近くからやって来た別の犬と合流すると、激しく吠えながら奥に消えていった。 草むらの藪の向こう側からは、別の甲高い犬の鳴き声が聞こえ、その声を追うように、村の二匹の犬の吠え声は共に、だんだん遠くなっていった。 さっきまで気の良かった彼の豹変ぶりに、僕はしばら…

  • 夕陽よ今夜もありがとう

    第165話 夕陽よ今夜もありがとう 食事は質素ながら美味しく、みんなあっという間に平らげていた。僕もお代わりしたが、大男のベンはご飯を3回もお代わりしていて、さすがだった 笑 食後は皆、思い思いに休憩し始めた。僕はまだ日があるうちに、散歩に出る事にする。 プイさんから再度、街灯などはないので日が落ちる前に必ず帰ってくるよう言われ、念の為に懐中電灯も持参する事にした。皆は宿でひと休みするらしいが、僕は迷わず出かける。 ここでもやはり、夕日を見たかったのだ。 小屋の玄関を出た横には、大きなクーラーボックスがある。そしてその中には、たっぷりの氷で冷やされた、キンキンの飲み物が沢山入っている。きっと自…

  • タイの「わが町」

    第164話 タイの「わが町」 村の中を進んでいた僕らは、かなり大きなバンガロー風の、高層高床式とでも言うべき一軒家に辿り着いていた。 一度、細い土の道を下り家の真下に着く。見上げると、普通の二階建てより高い位置に家があった。 1.5階建て程の階段を登ると、そこが家の玄関である。かなり広い作りで、まず土台のスペースがあり、その上に家を建てているので、建物の他のバルコニースペースもかなり広い。崖の下の脇に建てられているので、雨風にも強そうだ。 家は、木とほぼ竹やツルなどで作られている。その割にはかなりしっかりした作りである。そして涼しそうでもある。家の中も広く、みんなが寝る場所も広々としており、玄…

  • ゆーあーすとろんぐタイウーマン

    第163話 ゆーあーすとろんぐタイウーマン 合流した4人は、イギリス人の男性2人組と、ドイツ人女性一人、タイ人女性が一人と言う組み合わせであった。 男性2人組は、ヒゲモジャでガタイの良い男性が「ベン」といい、これまたヒゲで帽子にメガネの男性が「チャーリー」。ドイツから来たという「リオ」さん、ガイドのタイ人女性の「プイ」さんである。 男性二人組は、20代後半のいかにもバックパッカー旅を楽しんでいる感じで、気儘な旅人特有の、陽気さと気の良さがあった。 少しはにかんで笑うリオは、若く見えるが彼女には何か芯の強さのようなものを感じる。 そしてガイドのプイさんは、僕と同い年だという。愛嬌のある顔で、気持…

  • ぼくの夏休みは飛び込みありで大変タイ編!

    第162話 ぼくの夏休みは飛び込みありで大変タイ編! 飛込みの場所から真下を覗き込むと、結構な高さである。さすがに恐怖心が頭をもたげてきた。。 崖の横側の登りやすい岩場から、草や木を掴みながら登った僕たちは、崖の途中の少し開けている天然の飛込み台に辿り着いていた。 地元の少年達が、笑顔で迎えてくれた。何度も飛び込んでいる彼らの髪は濡れて、陽にキラキラと輝いている。 下で水着に手早く着替えていた僕とアレクは、その後ここへと登ってきていた。 下に残ったマルティーナさんが「頑張って!」と声をかけてくる。アレクと目を合わせると、彼は肩をすくめて微妙な表情をした。 少年たちが僕らを見ている。まだ覚悟の決…

  • チェンマイの市場と植物園

    第161話 チェンマイの市場と植物園 朝7時、昨日手続きしたツアー会社から時間通りに来たツアーバスに、僕は無事に乗れていた。 黒いバンにはカップルが一組乗っており、運転手はタイの若者で、陽気な男だった。 20代であろうカップルに挨拶をすると、挨拶を返してくれ、聞くと彼らはイタリアからの旅行者だという事だ。 2人共、イメージ通りのイタリア人でという感じで、スタイルが良く美男美女であった。 特に男性は、服の上からでもわかるくらいの筋肉マンであった。何かスポーツでもやっているのか?と思うほど、いい身体をしていた。 どうやら今日から参加するのは、僕ら3人だけのようだ。 実はこのツアー、本当は二泊3日な…

  • 泊まる場所が無いので、少数民族に泊めてもらう。

    第160話 泊まる場所が無いので、少数民族に泊めてもらう。 僕はまとめて宿を予約しない。 こまめに延長するのだ。 そして、そんな僕を脅かす事件がついに起きた。 僕は新しい街に到着した初日だけ、街を知るために宿を吟味しとりあえず、2,3泊は予約をする。 そして、その街を気に入り、その宿が良ければ 「明日もここに泊まろう」と思って、その日の朝に、予約サイトや、宿の主人に言って、今泊まっている宿の予約をこまめに延長する。 次の日だけか、最大でも二泊まとめてである。 それでも今までの宿は気を使って、宿の主人が 「今日も泊まるのか?」聞いてくれたり、まず部屋が空いていて、予約出来ないことが無かった。なの…

  • 泊まる場所が無いので、少数民族に泊めてもらう。

    第160話 泊まる場所が無いので、少数民族に泊めてもらう。 僕はまとめて宿を予約しない。 こまめに延長するのだ。 そして、そんな僕を脅かす事件がついに起きた。 僕は新しい街に到着した初日だけ、街を知るために宿を吟味しとりあえず、2,3泊は予約をする。 そして、その街を気に入り、その宿が良ければ 「明日もここに泊まろう」と思って、その日の朝に、予約サイトや、宿の主人に言って、今泊まっている宿の予約をこまめに延長する。 次の日だけか、最大でも二泊まとめてである。 それでも今までの宿は気を使って、宿の主人が 「今日も泊まるのか?」聞いてくれたり、まず部屋が空いていて、予約出来ないことが無かった。なの…

  • グランマのお店のポテンシャル

    第159話 グランマの店のポテンシャル コーヒーを飲み終えると、ベンも「仮眠する」と二階へと上がっていった。どうやらここ数日の夜遊びが祟って、彼らは相当な寝不足のようだった。 しかし、寝る前にカフェイン摂取とは、全くよく分からない行動である。 普通は目覚ましに飲むものであるが、ベンほどの大男だと、余程の量を摂取しなければ、コーヒーは眠気覚ましにすらならないのかもしれない。 やがて珍しく店主のマイクが宿にやって来た。 そして僕を見つけると、何やらビニール袋を持って近づいて来た。 「あなたのだよ」と渡されたそれを確認すると、僕の服だった。 今朝、隣のランドリー屋に預けた洗濯物を、女性店主が、僕の宿…

  • 雨と珍客と 情緒のないアメリカ人

    第158話 雨と珍客と 情緒のないアメリカ人 視界さえ危ういスコールの中、ソンテオは慎重に運転をしてくれていた。 そんな中、荷台の客席で彼女と改めて話をする。 シャイに見える彼女は、少しは僕に気を許してくれたのか、初めて名前を教えてくれた。 彼女の名前はルトナさんと言うらしい。 「良い名前ですね。」と僕が言うと、彼女は少し照れて笑った。 そして、やがて市街に入ろうと信号待ちをしている時、いきなり人が乗ってきた。 カーキ色のフード付きのジャンパーを着ていて、フードは被りっぱなしだ。 (おお!お客さんが本当に乗り合いで乗ってきた) と僕もビックリしていると、彼は勝手に椅子に座って寛ぎ出した。 顔を…

  • 夜景からの大脱出

    第157話 夜景からの大脱出 ドイステープの展望台はとても気持ちが良く、まったく飽きがこない。 缶コーヒー片手に街並みを見ていると、時間の無い僕の為に、チェンマイが気を遣ってくれているのか? と思うほど、日はどんどん落ちていってくれた。 その合間に観光客から写真を何枚か頼まれたので、全て応じて彼らと笑顔で別れる。 観光地でのこういう交流もまた良い時間である。 そんな中どんどん日は暮れていく、街にはタイにしてはせっかちなのか、まだ日のあるうちから電気がついている建物も多い。 そして、ついに待ち合わせの時間を過ぎてしまった。だが肚を据えている僕には、時間はもう関係ない。 だが、ここで「時間」以外の…

  • 天空で逢いましょう

    第156話 天空で逢いましょう もう… だめかもしれない。。 あ、吐きそう。。 ビニール袋あったっけ?? グロッキーになっている僕を乗せたソンテオは順調に坂を登り、最後の方にやっと直線が多くなった。そのおかげで僕は、少し落ち着きを取り戻していた。 一息ついた僕を、ソンテオは直線ながらに、左右が林の坂をまだまだ登っている。 (一体 どんだけ登ったら気がすむんだろう…?) 僕はもう、この長すぎる坂に感心していた。 人生で一番、坂を上がった気がする… 富士山の頂上にでも向かっているのだろうか? そんな僕を乗せてソンテオは、坂を登り続けた。 この坂の長さを感じながら僕は、カンボジアのシェムリアップでの…

  • 天空の寺へと

    第155話 天空の寺へと 今日は僕が勝手に「天空の寺」と名付けた、ドイステープ寺院にリベンジすることに決めていた。 だがまさか、あれ程登るとは思わなかった。。 途中までしか登れなかったが、 箱根の「いろは坂」×6 くらいの長さの体感であった。 しかもあれから、まだ残りが1/3以上あるとは信じられなかった。 昨日の、酒が少し残った状態とは違い、今日は万全の体調ではあった。 だが、僕の心はすでに決まっていた。 そう。僕は自転車などではなく、車で行こうと思っていたのだ。さすがにあんなしんどい思いは、二度としたくなかった。 それも、動物園のある坂の下までは平地なので自転車で行き、そこから先の坂からはタ…

  • 坂を降る時

    第154話 坂を降る時 永遠に続くかと思われた奈落の様な下り坂も、ようやく終わりのようだった。。 行きに見たサファリパークのような動物園の入り口が見えてきたからだ。 ここをもう少し降れば、そこは街である。 そこから50メートル程緩い坂を降ると、左手にカフェらしきお店があった。 個人経営なのか、かなり古いコンクリートで、看板だけ新しい。 とりあえず僕は水分を求めてそこに滑り込んだ。 中は意外とオシャレで、スムージーなども置いてあるカフェで、女性客が多い。 店員さんも若い女性だった。 とにかく水分の欲しい僕は、フルーツジュースを頼んだ。併せてミルクも頼む。 これは僕の、牛乳好きの人生経験から来てい…

  • いろはにほへとちりぬるを坂

    第153話 いろはにほへとちりぬるを坂 タイ在住の日本人と別れた後、僕は仮眠をしに宿に戻ってきた。 自転車を盗まれない様に、玄関近くの、頑丈な柱に括り付け、シャワーを浴びてから、自分のベッドに潜り込んだ。 そして、3時間ほど寝て起きた僕は、だいぶスッキリしていた。 少しだけお酒は残っている気はするが、坂に着く前の平地を走っている間にでも、汗と共に完全に抜けるだろう。 そう思った僕は早速、宿から南西方面に自転車を漕ぎ出した。 大通りまで北へと10分程に走り、お堀を越え、さらに南西へと15分程へと走ると、ドイステープ寺院へと続く坂の、入り口らしきところに着いた。 ここにはなぜかサファリパークを彷彿…

  • タイに住む日本人

    第152話 タイに住む日本人 相変わらずの、高額なデポジット料金は人質に取られるが、自転車自体は一日借りても、ここチェンマイは大した値段ではなかった。 ママチャリよりかなり良い、クロスバイクを借りる事にした。 自転車を装備した僕は、街を散策していた。 新市街のほうまで行ってみようと、軽快に漕ぎ出した。 やはりいい自転車は、全然推進力と楽さが違う。 僕は鼻歌交じりでそんなに混んでいない道を気持ちよく走っていた。 新市街に着くと、鎌倉の小町通りの様に、左右に小さな商店が並んでいる通りがあった。 自転車から降りて、徒歩で回ってみる。 お土産の衣料品店や、パワーストーンのお店などがひしめき合っている。…

  • グランマのお店

    第151話 グランマのお店 お腹の治療薬を手に入れた僕は早速、食堂を探していた。 「薬は食後に飲め」という事だったので、まずは食事である。 安くてうまそうな地元の安食堂が理想だ。 そして何より、ビールも安いに越したことはない 笑 宿の近くのこじんまりとした、縦長のレストランが連なる建物群をのぞいてみると、地元のタイ人で混みあっている一つが気になった。メニューを見ようとお店の前に立つと、ちょうど中から白のエプロンを付け、これまた白い帽子を被った、料理人ぽい、50歳くらいの元気な、小さなおばさんが出てきた。 彼女は僕を見るなり 「お兄さん、よっていきなよ。 おいしいよ!」 と最高の笑顔で言ってくれ…

  • チェンマイでの生活が始まる。

    第150話 チェンマイでの生活が始まる。 クーラーの効いている宿はやはり快適だ。 その事は寝台車でも感じていた。 バンコクでクーラーの無い部屋にいた僕は、夜は涼しく寝れる様になっていたとはいえ、日中に部屋でのんびりしたくても、暑くていられないという少し悲しい事実に直面していた。 ここはドミトリーとは言え、休憩で宿に帰ってきても、涼しい部屋で仮眠もできるし、ゴロゴロも出来る。 そういう意味では、クーラーは大切である。 僕は二度と、エアーコンディション無しの宿に泊まるのをやめようと決心した。 昨日は、なんだかんだで寝台列車の疲れからか、僕は早めに寝てしまっていた。 その為、早く起きたので、早速街を…

  • チェンマイでの生活が始まる。

    第150話 チェンマイでの生活が始まる。 クーラーの効いている宿はやはり快適だ。 その事は寝台車でも感じていた。 バンコクでクーラーの無い部屋にいた僕は、夜は涼しく寝れる様になっていたとはいえ、日中に部屋でのんびりしたくても、暑くていられないという少し悲しい事実に直面していた。 ここはドミトリーとは言え、休憩で宿に帰ってきても、涼しい部屋で仮眠もできるし、ゴロゴロも出来る。 そういう意味では、クーラーは大切である。 僕は二度と、エアーコンディション無しの宿に泊まるのをやめようと決心した。 昨日は、なんだかんだで寝台列車の疲れからか、僕は早めに寝てしまっていた。 その為、早く起きたので、早速街を…

  • ついに宿のスタッフになる。

    第149話 ついに宿のスタッフになる。 この宿は大当たりである。 宿の主人マイクにはあまりやる気を感じないが、モーニングの時間でなくても、常備されてるパンや、お菓子、カップラーメン等の食べ物を食べようが、気にしないし、融通が効く。 ベッドもしっかりしていて、まったく軋まない。そしてカーテンでしっかりプライベートは守れる。 何より清潔であった。トイレも、シャワーも綺麗で気持ちが良かった。 宿の主人のマイクは、基本宿にはいないが、昼前に来る、気の良い掃除のおばさん達が宿を綺麗に保ってくれる。 そして何度も言うが、モーニング用の食糧も、夜に酒のつまみに食べて大丈夫だ 笑 僕のお気に入りは、昔の「ケン…

  • ついに宿のスタッフになる。

    第149話 ついに宿のスタッフになる。 この宿は大当たりである。 宿の主人マイクにはあまりやる気を感じないが、モーニングの時間でなくても、常備されてるパンや、お菓子、カップラーメン等の食べ物を食べようが、気にしないし、融通が効く。 ベッドもしっかりしていて、まったく軋まない。そしてカーテンでしっかりプライベートは守れる。 何より清潔であった。トイレも、シャワーも綺麗で気持ちが良かった。 宿の主人のマイクは、基本宿にはいないが、昼前に来る、気の良い掃除のおばさん達が宿を綺麗に保ってくれる。 そして何度も言うが、モーニング用の食糧も、夜に酒のつまみに食べて大丈夫だ 笑 僕のお気に入りは、昔の「ケン…

  • なにか落ち着く 古都チェンマイ。

    第148話 なにか落ち着く 古都チェンマイ 汗だくになりながら、途中、タクシーに乗らなかった事を何度も後悔しながらも、街並みを眺めながら僕は、チェンマイを歩いていた。 かなり歩く事になったが、初めての街は歩いていると楽しくはある。 25分程歩いて、やっとこさお堀で囲まれた、旧市街への入り口の門まで着いた。 お堀だけでなく、城壁と言ったほうがいい壁があり、この城壁の門から中に入れる造りであった。きっと江戸城下のように、城下町を守る為にお堀と城壁で中を守っていたのだろう。 きっとここにはその昔王朝があり、その昔城下町だったのだと思う。 まるで、江戸城下を囲んでいたお堀の中の町だ。 江戸城や、江戸の…

  • チェンマイの朝

    第147話 チェンマイの朝 色々とあったが、無事ベッドで就寝出来た僕は、ホッとして眠りについていた。 車掌さんが言った通り、午後8時を過ぎるとポロシャツの制服を着た、ベッドメイキングスタッフがやってきた。 車両に入ってきた彼は早速、目の前のボックス席の椅子の足元をいじったかと思うと、その椅子を「カキキキキ」と音を立てて滑らせた。 椅子を倒すのではなく、斜めに滑らせたのである。 そして背もたれをバタンと完全に後ろに倒しながら、お尻を置いていた部分は前にスライドする。 そうする事で、さっきまで足を置いていたスペースが埋まる。 同じことを向かいの椅子にもすると、摩訶不思議、そこにはフラットなベッドが…

  • 僕が見た タイ バンコク

    第146話 僕が見た タイ バンコク 2017年に訪れた、初めてのタイ バンコクは優しく刺激的な町だった。 仏教国のタイは、バンコクという大都会でも皆穏やかで、柔らかさを保って生きているように感じた。 バンコクは都会なので、もっと殺伐としているのかと思っていたが、そうではなかった。 テロの影響で、高架鉄道の各駅に警察官が立っているモノモノしさはあったが、そんな事はすぐに忘れてしまうくらい、人々は柔らかくエネルギッシュだ。 タイの人は、大きな声で怒鳴ったりとか、人前で怒って恥をかかせるという様な事は禁忌であるらしい。 交通事故を起こしてもニコニコしている人が多いという、本当かどうかわからない話も…

  • 世にも奇妙な寝台車

    フアランポーン駅に早めに着いた僕は、時間を潰す為に、駅近くの小さな飲み屋に入っていた。 チェンマイ行きの寝台列車の出発までは、あと一時間以上ある。 駅にすぐ戻れる小さなお店で、僕は寝やすい様に、お酒を身体に入れる事にしていた。 正にこれから僕は「深夜特急」に乗るわけだ。 小説の本来の意味とは違うのだが、勝手に興奮してしまい、それを鎮める意味でもビールが飲みたかった。 店先のテラスに陣取り、ビールを飲んでいると、隣の白人の若者3人組がやけに盛り上がっていた。座る時に「ハロー。」と挨拶しておいたのが良かったのか、 彼らは「一緒に飲まないか?」と誘ってきた。 彼らはアメリカから来た旅人で、 デイブ、…

  • ボーイ ミーツ ガール

    陽気なインド人による「世界運び屋育成計画」から解放された僕は、いったん宿に戻っていた。 意外とドキドキしていた僕は、宿に戻って一刻も早く日本人に会って安心し、あわよくば今の話を聞いてもらい、心を落ち着けたかった。 しかし皆出かけてしまったのか、クーラー付きの涼しい部屋にいるのか、共用スペースには人はいなかった。 僕が土足厳禁の一段上がった共用スペースの上で寛いでいると、初日のゴーゴーボーイガール(勝手に僕が名付けた)が、顔を出した。 彼女は一緒にいた二人が先に日本に帰ってしまったので、なんと無く手持ち無沙汰なようだった。 大箱の日本人宿にはありがちなのか、なんとなくマウントの取り合いがあるよう…

  • 初日に出会った、ゴーゴー ボーイ ミーツ ガール

    陽気なインド人による「世界運び屋育成計画」から解放された僕は、いったん宿に戻っていた。 意外とドキドキしていた僕は、宿に戻って一刻も早く日本人に会って安心し、あわよくば今の話を聞いてもらい、心を落ち着けたかった。 しかし皆出かけてしまったのか、クーラー付きの涼しい部屋にいるのか、共用スペースには人はいなかった。 僕が土足厳禁の一段上がった共用スペースの上で寛いでいると、初日のゴーゴーボーイガール(勝手に僕が名付けた)が、顔を出した。 彼女は一緒にいた二人が先に日本に帰ってしまったので、なんと無く手持ち無沙汰なようだった。 大箱の日本人宿にはありがちなのか、なんとなくマウントの取り合いがあるよう…

  • 「君、〇〇屋にならないか?」

    夜は意外と涼しいのか。。それとも身体が慣れたのか? 昨日もクーラーなしの部屋で、僕はぐっすり眠れていた。 朝早く起きた僕は、シャワーを浴び、朝の散歩に出かけた。 いつもの犬の少ない通りを通っていると、インド人らしい二人が、ホステル宿の前の道にせり出したテーブル席で、通る人皆に声をかけている。 最初は女性に声を掛けていたので、 (ナンパかな?)くらいに思って、その前を通ろうとすると、僕にも声を掛けてきた。 にこやかな笑顔だが、何か胡散臭い雰囲気を感じる。 一瞬、無視して通り過ぎようとも思ったが、前に通り過ぎた白人女性も挨拶くらいは返していたので、さすがに無視して通り過ぎることは失礼に感じた。 「…

  • 入国拒否のリリーさん。

    ツアーバスはまだ日の残る、夕方のカオサンロードに戻ってきた。 僕らは挨拶を交わして、それぞれに散っていった。 僕はその足で、例の日本人ツアー会社に向かっていた。もちろん文句を言う為にだ!! …というのは冗談で、実はこれからの予定を、車中で、景色を見ながら決めていたのだ。 都会のハイウェイを走りながら僕は、そろそろ田舎にいく事に決めていた。その事を相談する為に店長さんの元へと急いでいたのだ。 カオサンからしばらく歩き、今日のスタート地点であった、ツアー会社に戻って来た。 窓口には、例の日本人店長さんがいて、僕をみるなり立ち上がって、謝って来た。 「もっ! 申し訳ございませんっ!!」 という、高島…

  • 乗り乗りツアー 最後はお墓参り?

    象へのライドを満喫した僕らツアーメンバーは皆、心なしか童心に戻った様な良い顔をしていた。 象から帰ってきた僕たちは、お互いに撮り合っていた写真を交換する事にしていた。 象に乗ってる最中に僕は、写真を撮って交換し合わないか? と大きなジェスチャーで、その事を伝え、お互い示し合わせていたのだ。 サイヨックさんは僕と同じiPhoneなので、Air ドロップでやり取りができたが、ご夫婦の持っていた携帯は(一体どこのメーカー??)というスマートフォンだった。 ご夫婦は、どうしたらいいの?? と結構テンパっていたが、どうしても写真が欲しい様で、 「どうしたらいい? どうしたらいいの??」 と激しく動揺して…

  • 象に乗った壮年と少年

    まさか象さんに乗れるなどとは思っていなかった僕は、本当にこれが現実なのか?とさえ思っていた。 タイにあまり詳しくない僕は、ゾウといえばインドかアフリカ、という風に、全く象に対する知識がなかった。 なので、タイで象に乗れるなどという事は、全く予想していなかった。 そもそもタイに象がいるという知識が無かった。。 そういえば読んだ事はないが「星になった少年」の舞台はタイだったっけ?…あれ?? などと、頭がフル回転しながら僕は、象へと近づいていった。 象使いの少年に操られ、象はゆっくりと歩いている。少年は、鐙のような鎖のついている象の首の所に跨り、お客は背中に固定された、客席の低いカゴにしっかりと掴ま…

  • 聴き流し者に訪れる ライドオンタイム

    よくよく考えたら、僕はこのツアーの事あまり解っていなかった。 ツアーを勧めてくれた日本人店長さんの話を、僕はあまりちゃんと聞いていなかったみたいだ。。 最初にツアーを紹介された時、僕は舞い上がっていた。 なんと!「戦場にかける橋」の舞台に行けるツアーがある!! 子供の頃に見た映画の実際の舞台に、思いがけず、訪れる事ができるなんて!! その事に僕は、海外旅行の醍醐味を感じて、舞い上がり散らかしていた様だ。。 その為、かつてのカンボジアでの遺跡のガイド、ジェイクの英語の説明を、解りにくい所は聞き飛ばしていた時のように、うっかり店長さんの日本語まで、 「右から左へ聞き流していた」 らしい。。 この旅…

  • 戦争の傷痕

    カンチャナブリーの有名な橋は、僕の記憶の中の映画では、爆破されていたはずだった。 だが実際には架け直したのか、立派な鉄橋が川に架かっていた。 現地に着くと、そこには地元のガイドが待っていた。 運転手と仲良く喋り、バトンタッチする。 なるほど。 運転手は客を連れて来るだけで、ガイドは現地に住む詳しいスタッフが引き継ぐ。 非常に合理的なツアー会社である。 新しい現地スタッフが、これからのスケジュールを説明してくれる。 JEATH戦争博物館、クウェー川鉄橋を自由に回ってきてくれと言われ、戦争博物館のチケットだけ渡された。 集合時間を言われて、僕らはそれぞれ好きなように散った。 まずは戦争博物館に行っ…

  • 空飛ぶワゴン

    ツアーバスを待つ僕のアタマには、真矢みきさんの声がリフレインしていた。 「 …あきらめないで。 」 そんな僕は、しつこく 色々なワゴン車に話しかけていた。 しかし、その内に僕はある事を思いついた。 単純な事だった。 それは、 「黙って待つ」 という事である。 真矢みきさんの声に従い、頑張っていた僕だったが、一つの真実に気付いたのである。 (なんで 遅刻してるツアーバスを 俺が必死に探さなきゃならないんだ!?) という事である。 よくよく考えたら、遅刻して慌てなきゃいけないのは向こうのツアー会社である。 必死に僕を探すのは、彼らの方の義務のはずだ。 そう、真実はいつも一つだ。 そんな事に気付いた…

  • 戦場に架ける橋への試練

    朝、スッキリと目覚めた僕は、シャワーを浴びてから、早朝の気持ちのいいバンコクを ツアー会社へと向かっていた。 昨日、タクシーで寝てしまった僕は、宿の近くで運転手に起こされ、無事 部屋へと辿り着いていた。 そして、暑さに慣れたのか? クーラー無しの部屋で僕は、不思議なくらい ぐっすりと眠れていた。 朝の日差しで目覚めた僕は、スッキリとした頭で、小さなリュックに荷物を詰め、出掛けていた。 早朝のカオサン通りを抜けて、まずはツアー会社に向かう。 夜の喧騒とは裏腹に、シャッターの閉まった通りは、人影はほとんどなく、出ていた屋台なども姿を消している。ガランとした、ゴミだらけの通りを、真っ直ぐに抜けていく…

  • はじめてのフアランポーン駅

    アジアティークを満喫した僕は、いつの間にか水上バスの終電を逃していた。。 ぼくの腕時計は、夜の10:40を指している。 ここから宿へは、タクシーで帰っても1000円もあれば帰れるはずなのだが、当時の僕は、そんな事は知らないし、何より " もったいないお化け" の僕は、道路まで出て思案していた。 タクシーはひっきりなしに来て、カップルから、ご夫婦、友達であろう人達がどんどん乗っていく。 どうやらこの時間だと、タクシーで帰るのを見越して 皆来ているらしい。 だが、貧乏旅行者を自称している僕には、すぐにタクシーというのは、罪の意識に苛まれ、まるで踏み絵をさせられているキリシタンの様に、足を踏み出せな…

  • カリプソる日本人

    アジアティークは、かなりの人気スポットだった。とにかく人もお店も多い! カオサンロードと全く違う賑わいではあるが、観光地としてはこちらが本道の様だ。 広場を抜けると、お店が綺麗に整備され並んでいる。人や洋服屋さん、雑貨屋、バーやレストランなどが所狭しとあり、なんと巨大な観覧車まだある。 かなり綺麗で、日本でいうと、郊外にある土地を贅沢に使った、新しい最新のアウトレットモールのイメージだ。 僕の降りた川沿いと、反対側の道路側に近いところに劇場があるので、結構急いだ。 チケットBOXに並んで、チケットの引換券を出す。男性スタッフはそれを見て一瞬止まったが、すぐにチケットを用意してくれた。 さてと……

  • バンコクの渡し

    カリプソショーに向かうべく僕は、夕方のバンコクを、チャオプラと 早足で向かっていた。 そんな僕は少しイラついていた。 実はこの少し前に、朝会ったドイツ人のエマさんと一悶着あったのだ。 今朝、僕がカリプソショーを観に行くという話をしていたのだが、先程彼女が急に、 「一緒に観に行きたい」 とLINEをしてきたのだ。 「安いチケットを買えるなら行きたい。」 という彼女に、LINE電話して説明する。 「今日はツアー会社は閉まってるので、 もう安く買えないよー。」 と僕が言うと 「安く買えないなら、じゃあ、良いわ。」 と言って来たので 「そこまで値段は変わらないし、 正規の値段でも見る価値は有りますよ。…

  • 香港とストリートライブ

    宿に帰る前に、マッサージで熟睡した僕はお腹が空いていた。。 宿に戻る道すがら、中華屋の様なお店を見つけた。店先では肉まんを売っている。 (おお、、中華だ。。美味そう。) 可愛らしい女性店員さんに、肉まんを一切れ試食させてもらったところ、美味しかったので、店にも入ってみる事にした。 店の名前は「香港面 ~Hong Kong Noodle~」というお店だった。 席に座って値段を見ると、まあまあな値段だが、高すぎるわけでは無い。 安いヌードルもある。 僕はシンガポール料理でよく見る、チャーシュー入りのワンタンミーを頼む事にした。 これは焼きそばの様な麺に、味付け用の汁、ワンタンが乗り、チンゲン菜、…

  • カオサンにある 日本人ツアー会社

    朝の散歩は少しにして、宿に一旦戻った僕は、 昼のカオサンロードへと向かっていた。 僕は「カリプソショー」というレディーボーイ達のニューハーフショウを見に行きたかったのだ。ここのショウは、世界的に見てもクオリティはナンバーワンだと言われているらしい。 「エンタメ業界にいるなら、 是非見に行った方が良いですよ!」 と、前の宿のオーナーさんにも勧められていた。 そして、新しい宿の人に 「カリプソショー見るなら、ここのツアー会社から買った方が安くて便利ですよー。」 と教えて貰ったのが、カオサン通りから少し先にある、日本人が経営するツアー会社であり、日本語で申し込めるツアー会社だ。 なるほど。 それは有…

  • 日本語しゃべりタイ ドイツ人

    あ、暑い。。 あぁあ。。あつい。。 うーむ。うーん。。 あ、汗が… 止まらない。 僕は部屋が暑すぎてなかなか寝付けなかった。 窓を全開にし、扇風機をかけたがクソ暑い。 早くも「クーラーなしでも良い」 などと言った事を後悔していた。。 そんな僕は、かなり早起きしていた。 遅くにふっと寝れたのだが、結局、朝早くに汗だくで起きたのだ。 (まったく… 宿もなぜ? わざわざこんな クーラー無しの、 くっそ暑い部屋を作ったんだ?!) と勝手に憤慨した僕は、 (キャンセル料払っても良いから、 今日も 暑くて寝れなかったら、 明日、前倒しして宿から出よう。) そう真剣に考えていた。 思えば灼熱のアジアに来てか…

  • 伝説のカオサンロードへ

    煌びやかなネオン街の門で再び集結した僕たちは その後、何故か宿に帰って来ていた。。 歩いている途中で雨が降り出し、傘も持っていない僕たちは、メータータクシーを止めて、すぐに乗り込んだ。 そしてその雨は降り続け、やがて土砂降りになり、とても 何処かへ行くとかいう話では無くなっていた。 タクシー運転手は、結構 大変な人であった。。 30歳半ばの 細身のタイ人男性で、まだ仕事を始めて日が浅いのか、まずドアを開けた時に、 隣の車線で止まっていた隣の車に、 ドアがぶつかったのでは無いか? と泣きそうな顔で心配して、 「ブロークン、ブロークン!!ドアー! カー ドアァァ!ブロークン、ユー!!」 と発狂せん…

  • バンコク ジャパンビレッジ

    ここの日本人宿はかなりの規模で 「ジャパンビレッジ」という言い方がしっくりくる。 それほどの日本人の多さだった。 ここはもう、ひとつの村である。 若者が多いこの村には、色々な旅人がいて面白い。 長期旅行者も多く、もう日本に3年、5年帰ってない という人もざらにいる。 お金はどうしてるのか? と聞くと、皆、物価の一番高い、オーストラリアで、青年海外協力隊を通じて農場で働くらしい。 長期旅行者の旅人は、一度はここで働いた事があるとのことだった。 住むところも、食事も出る為、あまり生活費はかからない。大体2ヶ月で70万以上稼げるらしい。 それを元手にまた、旅に出るのだとか。。 皆、どうしても日本に帰…

  • バンコクの不思議なバス

    前を向いて歩き出した僕は、すぐにオンヌット駅に着いた。 階段下で、今日も盲目の女性がカラオケを口パクで、歌っている。 彼女の側の缶に、そっと小銭を全て入れた。 この街への感謝も込めて、それが この街への僕なりのお別れだった。 オンヌット駅はからは、Googleマップの、指示に従う事にする。 宿で調べておいた「経路」の通りに行く。 Googleマップの便利さは、他の追随を許さないのでは。。? と思う事が良くある。特に海外だとそう思う。 (中国だとGoogle系は全て使えないので、 流石のGoogleも無力らしいが…) 少し前に気付いたのだが、かなり便利な機能がタイでも使える事を、改めて発見してい…

  • 河岸替えの日と 揺れるこころ

    今日は日本人宿のハシゴの日だ。 なかなかの河岸替えである 笑 「宿にあれば、誰かが使うので ^_^ 」 そうオーナーさんに言われたので、 「地球の歩き方 東南アジア編」等、日本から持ってきたは良いが、もう使わない、使わなかった物など「勿体ない!」と捨てられなかった物も、宿に寄付し、荷造りを終えた僕は、 一旦荷物を預かってもらい、チェックアウト手続きをして、手ぶらで散歩に出た。 隣の市場へ行き、例の25バーツ(82円)のワンプレートの食堂へ行く。 いつも通りなのか、ここは混んでいる。 おばさんが、お椀にライスを入れ、それをお皿の中央にカパッと盛り付け、ご飯を山盛りにし、それを受け取った 違うお…

  • タイの女神と 気持ちのいい男たち

    LINEを送った後、外国にいる僕から すぐに電話がかかってくるとは思わず、 中条は少し驚いていたようだった。 だが、アジアにいる僕からの電話に 喜んでくれた彼女に、僕は、 「ワタクシはこれから、どこに向かえば… 一体 どうしたら良いのでしょうか?」 と、およそ神父様にしか聞かない様な事を、恥も外聞もなく聞いてみた。 まあ、付き合いの長い親友だから言える事である。 ノリのいい中条は、全く動ずる事なく、 「んーむ。。はぁぁあー! はい。 …見えました。 チェンマイに行きなさい。 余裕があったら チェンライにも行きなさい」 と 僕に道を示して下さった 笑 チェンマイとは、タイ 第二の都市で、タイの北…

  • 深夜の途中下車

    「深夜特急」の第二巻、 マレー半島・シンガポール編を 途中まで読んだ僕は、宿から外に出る事にした。 まだ上級旅行者ではない僕は、よく考えるとこの街をまだよく知らない。 何度もバンコクに来ている彼女とは違い、タイ初心者の僕は、まだまだ部屋でゆったりしている場合では無いと 気付いたのである 笑 だが、久しぶりに 読書をした。良い時間だった。 「深夜特急」は やはり名作だった。 旅に出る前は、ドキドキしながら、憧れながら、自分が沢木氏と旅をしている様な、いや、沢木氏になりきって旅をしている感覚を味わっていた。 こんな感覚を感じさせてくれる程の「引力」を持っている小説は、稀である。 他にこの感覚を味…

  • 日本人宿で出会った「旅人たち」

    ワクワクランチを食べ終わった僕は、 一旦、向かいの宿に戻る事にした。 道を挟んだ向かいに宿があるのだが、相変わらず 信号や横断歩道などというものは無く、車は途切れない。。 僕は昨日、一体化して道を渡ったタイ人男性の、 「車の止め方」を思い出し、自分でやってみる事にした。 まずは車をよく観察する。 途切れなく走っているが、皆、そんなにスピードは出していない。 止まれそうなスピードである。 僕は そんな中、 (おぉ?? 止まってくれそうだ!) と思った 一台の前に進み出る。 そして右手を突き出し、車を制する! (言い忘れていたが、タイは、 日本と同じ 左側通行である。) そして、念じる。 (はぁあ…

  • タイ・バンコクの外食事情

    マッサージ屋さんで、国と言葉の壁を乗り越えた僕は、ご飯を食べに行くことにした。 一緒の感情を経験したり、ふっと 気が通じると、 通じないはずの言葉が、綺麗に通じる事が相変わらず不思議だが、それが人間の底力なのかも知れない。 腹筋を使い切った僕は、急にお腹が空いてきていた。 宿に戻りながら、お店を物色していく。 途中にバーベキューの食べ放題のお店があった。 日本から出て、初めて見る食べ放題のお店だ。 興味はあったが、値段が よくわかなかった。 何より、一人で食べ放題に行っても、きっと楽しくは無さそうだ。 そして、一日二食の僕には、今 そんなに量は食べられないはずであった。 中を少し覗いて「う〜む…

  • オナラには、国の壁と腹筋を崩壊させる力があるらしい。

    今日は、宿のオーナーさんオススメの、 タイマッサージ屋さんに行く事にした。 今朝、挨拶をしたが、お互い大人なので、改めて昨日の事を話題に出す事もなく、 少し気を遣いながらも、オーナーさんは快くオススメのお店を教えてくれた。 タイはマッサージが盛んで、安いと聞いていた。 今日僕が行くのは 300バーツ(990円)のお店である。 道中、金魚屋?さんのようなお店もあり、なかなか涼しげだ。 すぐ隣に、猫が欠伸をしながら座り込んでいるが、別段 魚に悪戯はしない。 タイは、猫さんもおおらかなのだろうか? 笑 さらにいくと、右手に目当てのマッサージ屋が見えてきた。 外観は、いかにも「ゆったりしてください」…

  • タイの犬 噛まれあるあると、酔っ払いあるある

    タクシーを宿の目の前の、例の巨大モールで止め、ATMで タイバーツを下ろした僕は、三上さんと、色々なビールと、ツマミを買うことにした。 ここは、2階が 巨大スーパーになっているので、何でも揃う。お酒も種類が豊富だ。 こんな大きなスーパーに来たのは、プノンペンのイオン以来だった。 せっかくなので、久しぶりに、日本のビールも買い、宿に戻った。 ここの会計を出した僕の方が、先程のお店とタクシー代より、明らかに安く済んでいるのだが、三上さんは、 「気にしないでいいっすよ!」と優しい。 モールの中で、とにかくここバンコクは、 " だいぶ発展している " と勝手に感じていた。 なんか、先進国に来たな。。 …

  • タイの関所と 生レバー

    久しぶりに日本人だけの空間に入ったので、日本人だらけに感じたが、 実際は、宿泊者らしき人が3人、オーナーさんらしき人が 一人いるだけだった。 しかし、こんなに多くの日本人をいっぺんに見るのは、日本以来 一か月半ぶりである 笑 僕がまみれたい日本の方たちが、何人もいらっしゃる。 まぶされた僕は、早速挨拶をする。 女性二人と、男性一人、オーナーの男性一人。 皆 気持ちよく挨拶をしてくれた。 日本語だけで挨拶するのは、いつ以来だろう? ここは共用スペースのようで、寝そべれるように、下には柔らかい下敷きが引かれ、ソファーや、座布団など、皆でまったり出来るようなスペースになっており、皆それぞれの場所で…

  • 日本人だらけの不思議なバンコク

    パヤタイ駅で大恥をかいた僕は、改札から一番端まで、逃げ延びていた。 ここまでくれば、僕の失態を見た人はあまりいないはずだからだ 笑 先頭車両から、電車に乗り込む事にする。 不思議な事に、改札を入ると すぐにまた警官が立っていた。 空港の改札では "国際空港" だから 警戒しているのかと思っていたが、どうやらバンコクは全体的にモノモノしいみたいだ。 僕の行った3カ国では、鉄道の改札内に警察が立っているなどと言う事は、これまで 全く無かったからである。 僕はここでハッとした。 そういえば、僕が最初、 タイから、マレー鉄道で国境を超えて、 そのままマレーシアに入るという、 「深夜特急のオマージュル…

  • バンコクの改札 引っ掛け問題

    電車のマークを追って行き、到着した改札から、バンコクの鉄道に乗る前に、 最初に連絡した日本人宿のオーナーさんからメールが来ていた。 ドミトリーではなく、シングルルームで、 扇風機はあるが、なんと、クーラーが無い部屋なら空くとの事。 値段も思ったより安い。 (クーラーが無くて平気かな…?) とは思ったが、この宿にどうしても泊まってみたかった僕は、 (ま、、何とかなるだろう。) と思い直し、お世話になる事にした。 明後日から 三泊予約する。 予約のメールを返したところで、電車の切符を買う事にした。 チケットオフィスで 「オンヌット駅まで下さい」と言うと、 「そこまでは買えません。」と言われた。 …

  • 人生初の タイとクアイテ

    晴れ渡る空を、気持ち良さそうに飛んでいた飛行機は、 時間通りにバンコクのスワンナプーム国際空港に着陸した。 隣のご夫婦は、降りる際にも 満面の笑顔で会釈してくれた。 多少の罪悪感を感じながらも僕は、 「ハバァ グッタイム!」と最高の笑顔で挨拶した。 飛行機を降り、イミグレーションに向かい、入国審査の列に並ぶ。 実は僕は、カンボジア − ベトナム 間の移動が、あまりにスムーズで 審査が甘かった為、すっかり油断していた。 パスポートを、審査官に見せる。 その厳しい顔つきをした、細身の年配の男性職員は僕を見て、手元を人差し指でトントンして 「クァイテ」と言った。 (クァイテ…? 何だろう?? 「通…

  • 僕が見た ハノイとベトナム

    ベトナムの "首都" であるはずなのに、何か おっとりとした、田舎の風情のある都市。 それが僕にとっての、ハノイの印象であった。 ハノイは、ベトナムのほぼ最北端である。 北に行くともう中国。もう中国なのである。 人生で初めて、国境のある大陸である 東南アジアを旅していて、今更 実感した事だが、大体 国の境目には、大きな川か、山脈がある。 それは、墨田区と荒川区が、荒川で分かれているように… 神奈川県と、東京都が、多摩川で分かれているように。。 秋田と岩手、山形と宮城が、奥羽山脈で分かれているように。。 ベトナムと、中国も山によって国境が敷かれている。 カンボジアと、ベトナムも、川が国境になって…

  • いい日旅立ち

    不思議なもので、携帯でかけておいたアラームの、1時間前に 僕はパッチリと目が覚めた。 少し心配していたのだが、全く問題なく、僕の心は昨日のままで、エネルギーに満ち溢れている。 そして、旅立ちの朝は不思議だ。 何故かスッキリとした気分で、早起きが出来る。 まとめた荷物を背負い、フロントへと向かう。 相変わらず朝から全開の 二階の民家のドアの前を通り過ぎ、日の差し込まない暗黒路地から出て、通りをいつものように左折した。 ホテルに入り、先にフロントでチェックアウトをし、宿のモーニングを食べる。 うむ。。 良いパンだ。 蟻さんもいないし。うまうま。 そのまま、コーヒーを飲みながら、ゆったりとタクシーを…

  • 旅立ちの決意

    昨日も しこたま酒を飲んで寝た僕は、 部屋に降り注ぐ、明るい日差しで目を覚ました。 部屋は明るく輝き、不思議な事に僕は、久し振りに全身に力が漲っていた。 奇妙なもので、ここ数日の鬱のようだった自分と、今の自分が、同一人物とは思えないくらいスッキリしていた。 一体なんだったのだろう?? 昨日までの あの無気力だった自分は。。 と 本当に不思議に感じる。 だが、とにかくここから脱出するチャンスである! 僕はとにかく、この部屋を出ることにし、ホテルのモーニングへと向かった。 そして、そのままチェックアウトの意思を、フロントに伝える事に決めていた。 今感じているこのエネルギーがある内に、とにかく明日 …

  • 旅人に 澱のような雨が降る

    Dear ... お元気にしておりますでしょうか? 今、私はハノイの安宿で雨を眺めています。 ここハノイに来てから、珍しく雨が降り、昨日から 降ったりやんだりしています。 それは まるで僕の心に降っている様で、僕は宿のベッドでダラダラと過ごし、外にもほとんど出ていません。。 何故か、あれほど熱く求めていた人との触れ合いも 億劫になり、あまり人にも会いたく無くなっています。 以前、ホーチミンで紹介されていた、ハノイのインプロ団体にも全く連絡を取っていないし、今後も連絡をする事も無さそうです。 何故なのかはわかりませんが、この外界からほとんど隔絶された部屋で僕は、寝れるだけ寝て、やがてもう寝ること…

  • 日帰りのフーリーと寝台車

    スーパーで思わぬ大笑いをした僕は、色々スッキリして再び橋へと向かった。 橋から眺める川は、ゆったりと流れている。 上流から ハスのような水草が数束、ゆっくりと流れていくので、水の流れはよくわかる。 僕は橋を渡り、町の向こう側へと歩いて行った。国道沿いが大きな建物が多かったのに対し、この道は まぁまぁ広い割には、田舎の風景である。 左右には建物が連なっているが、二階建てや、3階建ての民家や、ショップが結構あるが、地元の人御用達のカーショップや、クリーニング屋さんの様なお店ばかりだ。 観光地の様に、飲食店や、服を売っている店や、無論お土産屋など皆無だ。 人もほとんど歩いていない。。 しばらく歩いた…

  • 隣の町はゆるやかぁ。

    隣町のフーリーは、国道沿いこそ会社やビルなどあったが、水上レストランから見える川向こうは、高い建物もなく、のんびりとしてそうだ。 まだ 11時を過ぎたばかりである。 こんな時間に来る常連以外の客が珍しいのか、それとも観光客自体が珍しいのか? 迎え入れてくれた 若い男性の店員さんは、かなり戸惑っていた。 彼には、全く英語が通じなかったので、 ジェスチャーで、川がよく見える、入り口付近のテラス席に座っていいか聴くと、快く座らせてくれた。 (そういえば、駅前の食堂でも 英語は全く通じなかった。。) 渡されたメニューは、ベトナム語のみで、写真も無く よくわからない。。 とりあえず僕は、後ろのおじさん…

  • 3等車って、イイね!

    窓から差し込む 優しい朝の光で、僕は自然と目が覚めた。 昨日、病み上がりで、うっかりビールを飲んでしまったが、朝起きると体調は万全だった。 念の為、日本から持ってきていた「ビオフェルミンS」を多めに飲んだ。 日本で旅前に 色々調べている時に、 「正露丸」は 賛否が分かれていたのに対し、 「ビオフェルミン 最強!」とか 「ビオフェルミン良いよ!」と言う記事を結構見つけた。 その "ビオフェルミン最強説" を信じ、僕はこの整腸薬を日本から持ってきていた。 まぁ、整腸薬なので風邪などには効かないが、治って間もない僕は、せめて身体にビオフェルミンを多めに入れおく事にしたのだ。 胃腸の調子を万全にした…

  • 電車でGO!

    体調を少しでも戻したい。 明日は、元に戻ってますように。 と祈りながら、昨日 早めに寝付いた僕は、早朝に パッと目が覚めた。 恐る恐る起きてみると、嘘のように体調が戻っていた。身体を動かして、部屋を歩き回ってみても、全く違和感がない。 どうやら、ただの風邪だったようだ。 胸を撫で下ろしながらも、ヒビリの僕は、まだ油断はしない。 午前中は、少し慣らし運転のように、日陰を選び、近場を散歩しながら、身体の調子を確かめていた。 どうやら万全の状態に戻っているようであった。 ホッとした僕は、一度宿に戻り、今日 行く場所を決めた。 その場所とは「駅」である。 体調も戻ったようなので、あまり無理はせずに、電…

  • ついに外国で身体を壊す。。

    …………ぅ…ん…。 …う〜ん。。 うううぅ。。 …んっはっ! 僕は ベッドで、かばっと起きた。 …どうやら、悪夢を見ていてうなされていた様だ。 気がつくと、汗をびっしょりかいている。。 だが、悪夢を見ていた記憶はあるのだが、内容はさっぱり思い出せない… 昨日帰ってから、気を失うように寝た僕は、深夜に気がつくと、熱が出て うなされていた。 その後も、何度か目覚めては、眠り、また目覚めては眠る と言う事を繰り返していた。 この旅に出てから、初めて体験する体調不良であった。 うなされながらベッドの中で、異国で一人で高熱を出すと言うのは、本当に心細いものだと改めて思い知らされた。。 (もし このままこ…

  • 長旅に 無理は禁物である。

    シクロ代をめぐる 激しい「ボッタクリ論争」が決着し、その後、タクシー万歳とばかりに、タクシーで無事水上人形劇に間に合った僕達は、まだ見ぬ人形劇に期待していた。 劇場のロビーには人形劇に使う人形なども展示されており、テンションがあがる。 席は、真ん中の方のかなりいい席だった。 そして、いよいよ開演である。 水上人形劇は、2回目でも全然飽きなかった。 楽器の生音があり、舞台の両端には、歌い手がおり、人形に台詞の歌を当てたり、地の文を歌ってくれる。 ホーチミンとも ほぼ同じだったが、ストーリーは、違うものも多かった。 何より面白いと感じたのは、水の色だった。 水上人形劇は、水が透明だと、下で動かし…

  • 人生初シクロで シタ苦労

    昨日泥の様に眠った僕は、心地よいベッドで ゆったりと目を覚ました。 (んん? あ、そうだ… また違う天井だ。。) と僕は、宿を変えるたびに見る 新しい天井の景色を眺めていた。 時計を見ると、まだ8時頃だ。 しばらくゴロゴロしていたが、僕は起き上がり、シャワーを浴びる事にした。 ドアを開け 廊下に出ると、人の気配は全くない。僕は共同のシャワートイレに入り、シャワーを浴びる。 石鹸とシャンプーのボトルも設置されていたので、それを使い身体と頭を洗う。 シャンプーは、かなりメンソールが効いていて、結構 痛かった。。 (こ、これ… キツイな。 は、禿げないかな??) などと心配だったが、在るものは使うに…

  • 友人と周る ハノイ 2日目

    買い物を終えた上田と 無事合流した僕は、彼女が腹ペコだというので、早めの夕飯を食べる事にした。 彼女が行ってみたい店があるというので、僕は例の如く彼女に任せる。 よく考えたら、優秀な日本人ガイドが来てくれて、案内してくれる様なものだと気がついたのだ。 下調べをちゃんとしてくれている彼女に感謝しつつ、場所の特定だけは、僕が仕事をした。 考えてみると、僕もハノイに関しては、彼女の1日先輩であるに過ぎず、彼女の方が 下調べをちゃんとしている分、僕より優秀な旅人であるはずなのだ。 上田がお金を下ろしたいというので、先にATMに向かう。 日本では、あり得ないが、ベトナムのATMは、剥き出しのことがよく…

  • 失った時と 巡り会う。

    この宿は、3階に上がるまでは アレだが… 上がってしまえば、そこは快適で清潔な空間だった。 この建物で、僕の別館エリアだけが まるで天国だった。 暗黒路地から、宿のガラス扉迄の "魔窟感" は凄いが、逆にギャップが大きくなり、よりこの部屋を素晴らしく感じさせる 笑 この3階フロアには、従業員さえいないので、今は僕一人しか居ない。 まるで、一軒 家を借りきった様な 贅沢な気分になっていた。 (バスタオルを 普通に四つ折りに畳み直し、 シーツに撒かれていた花びらを、ゴミ箱に 片付けるのは、ちょっと手間だったが…) 僕は ゆったりとベッドに寝転んで、何時だろうと思い、腕時計で現在時間を確認した。 そ…

  • アリノナイ世界へ ホームステイする。

    青空床屋での散髪が終わり、髪の毛も水で流し サッパリとした僕は、バックパックを取りに、一旦 宿に戻る事にした。 実は 今朝起きてすぐ、宿を変える決心をしていたのだ。 それは、昨日の上田のアドバイスで決めた訳ではなかった。 今日僕が 早起きしていたのには、一つ理由があった。 昨日上田と別れてから、さらに飲みたくなった僕は、一人でバーで呑み、深夜1時過ぎに宿に帰っていた。 本当は、もっとゆっくりと寝ているつもりだったが、朝、ある事で叩き起こされていたのである。 カーテンの隙間から 朝日が差し込む部屋で、僕は首がチクチクするので、違和感を感じて目を覚ました。。 手で首をかきながら払うと、手にも何か…

  • 海外で初散髪。そこは青空と風の中…

    昨日 上田が、会話の中で、 日本にいる もう一人の俳優仲間からの 「伝言」を預かっているよー! と言ってきた。 「散髪 いつ行くの? 」と。 そういえば、、日本を出る前に、そのもう一人の仲間から貰ったアドヴァイスの "外国に行ったら やってみてねリスト" の中に 「海外で散髪をする」というのがあった事を僕は思い出した。 今日本にいる、 タイを勧めてくれた、これまた俳優仲間でトンチのきいている彼女は 20代の時、タイの床屋で 髪を切った時に、前髪をパッツン切られて「ちびまる子ちゃん」にされたと言っていた。 日本にいると、マネージャーが営業に使う 「プロフィール写真」や「撮影の繋がり」の関係もあり…

  • 「遂に 外国で友に再会す!」の巻

    20xx年 宿のバスタブの栓をめぐる、 「ハノイ バスタブ戦争」が終結し、 この宿は平和を取り戻していた。 僕は色々な疲れにより、ベットで少し横になる事にした。 心地よいクーラーの温度と、お風呂に入れた事による身体の柔らかさが加わり、僕はやがて平和な寝息を立てていた。。 だいぶ深く眠っていたはずだが、LINEの着信音が鳴り、僕は目を覚ました。 どうやらもう2時間ほどで、彼女は自分の宿に着くらしい。 そう、ハノイで再会する友人は俳優仲間で、女優でもある。彼女 上田とは、舞台共演は勿論、一緒に何回か旅公演も行っている、10年来の、親友であり、家族に近いというか、戦友に近い。 芝居や、プライベート…

  • お風呂の栓で揉める… 事が人生にはあるらしい。

    ハノイの街の北側をぐるっと周った僕は、大分北側まで行き、無事タクシーを捕まえて、宿に帰ってきた。 Googleマップの住所を見せると、宿にピタリとつけてくれた。 そして、お代も240円程で、バスよりは高いが、よく考えると かなり安い。 早くタクシーを使えば良かったと思うが、それはそれである。 中二階にある、少し広めのシングルルームに戻った僕は、昨夜は疲れていたので シャワーで済ましていたが、ついにお風呂に入る事にした。 「グフフ。。ゆっくりと浸かっちゃうぞ。」 と少し変態気味に喜びながら、お湯を張る。 どどどドドドドド… どんどんお湯が溜まっていく。 「クカカカカ! ドンドン溜まっていくわい…

  • 博物館の英語の長文で哲学する。

    色々ホーチミンと 比べていたが、歩き周り始めると、僕はこのハノイの街が大好きになっていた 笑 大通りに戻り、さらに北側に向かうと、立派な博物館があった。 普段 博物館には滅多に入らないのだが、外観が気に入ったのと、観光客の集団が大量に出てきたのを見て (今なら空いてそうだな?) と想像して、中に入ってみる事にした。 受付の女性にお金を払って 中に入ると、予想通り、お客さんはまばらだ。 建物は近代的な作りで、吹き抜けた広い天井には、何故かシャンデリアがぶら下がっている。 ここでは、ハノイの歴史や、発掘物などが展示されていた。 船の闘いのシーンを再現した、ミニチュアの展示が面白かったりしたが、何の…

  • ハノイに歓迎される

    「蟻パン」への怒りを 少し吐き出した事もあり、前向きにその出来事を 綺麗さっぱりと "手放した" 僕は、さらに街を北上した。 しばらく行くと、小さなコンビニくらいの大きさの、日本語が書いてあるショップがあった。中を覗くと「メイド イン ジャパン」の商品を 専門に扱っている店らしい。 どうやら今日がオープン当日らしく、大々的にチラシなどを配っていた。 ここで、僕は「しめた!!」と思っていた。 僕は日本から、体を洗うのに、牛乳石鹸を持ってきていた。シャワールームで、それで身体も頭も洗い、ついでに洗濯物も一緒に洗っていた。 勿論、シャンプー 石鹸付きの宿もあったが、ドミトリー宿では無い事が多かったか…

  • 郷に従うと酸っぱいよ、朝。

    んん?! ここは何処だ?? 結構広いシングルルームで目を覚ました僕は、 初めて見る天井を見て、そう思っていた。。 あぁ… そうだった。。ハノイかぁ。 そういえば ベトナムに来たんだった。 一週間ぶりに、寝起きで違う天井を見ると、一瞬、何処にいるのか 分からなくなるようだ 笑 昨日チェックインしたこの宿は、とあるガイドブックで オススメの宿であり「日本人もよく泊まる」と聞いていた宿である。 宿のレビューも結構高かった。 この宿を、何より素晴らしいと思ったのは、ここでもまた、前回のベトナム旅でしか出逢えなかった、 バスタブ付きの宿 だったからである。 お お おー! お、お、お風呂に入れる〜♪ 僕…

  • ハノイの空港は夜

    午後9時50分、順調に飛び 時間通りについた飛行機から、ベトナムの首都 ハノイのノイバイ国際空港に僕は降り立った。 ついに人生で初再訪の国、ベトナムに戻ってきたのだ。 物価の相場も、どんな感じかも、共産主義かも、右車線かも分かっている国へと帰ってきたのだ。 又、カンボジアとベトナムには時差もない。 なので 午後10時頃という、夜遅くの到着でも僕は、全く不安がなかった。 ふむふむ、ドンドン使うよベトナムドン。 と かますくらい 余裕があった。 だが、さすがに夜が遅いのと、初めての土地の為、僕は 空港から宿まではタクシーを使うと決めていた。 先払いの為安心なので、空港内の配車会社のカウンターで、タ…

  • 僕が見た シェムリアップとカンボジア

    乾いた赤土の大地 それが僕のカンボジアの印象でもある。 シェムリアップは、自然に囲まれた、田舎の観光地という印象だ。 遺跡だけではなく、カンボジアの田舎も堪能できるので、のんびりしてて僕は好きだ。 だが、観光地でもあるので、バーや、レストラン、バザール、サーカスなども色々あり、本当の田舎とは違い、遊ぶところは結構ある。 市街は、通りはアスファルトの道が多く、お店や、家屋などが密集しているが、シェムリアップ国際空港や、郊外の遺跡に向かうと、道中に見るものは、たまに道端に建っている平屋の民家か、他は畑か、野原である。 後はひたすらカンボジアの赤土の大地と、向こう側に見えるあまり高くはない山々、そし…

  • さらば いとしのカンボジア

    その日も素晴らしい天気だった。 昼前まで寝ていた僕は ベッドから体を起こし (そうか、今日で最後か…) と呟いていた。 少し寂しいが、ついにカンボジアを去る日がやってきた。 色々事件は起きるが、遺跡を周らないと、シェムリアップは田舎なので、実はあまりやる事はない 笑 僕は毎日、「究極のチャーハン」をたべ、「究極の生ビール」をバーに飲みに行く事を日課にして、少し街歩きをし、後はゆったり過ごしていた。 そして今日はいよいよ旅立ちの時だ。 もう少しこの田舎でのんびりしたかったが、フライトが迫っているので 仕方がない。 僕はギリギリまでカンボジアにいれるように、夜の飛行機を予約していた。 この宿は、レ…

  • 川沿いで鷺に遭遇する

    エアメールを書き上げた僕は、最初に届けたエアメールに喜んでくれた シャイナさんから頂いたアイスコーヒーを飲み切り、早速 郵便局へ行く事にした。 Googleマップ先生で調べると、南側の川の手前に、郵便局があると言う。 この宿が当たりなところは、自転車を無料で貸してくれる事だ。 昨日 辺りを散策したが、レンタル自転車屋が周辺で見当たらなかったので、非常に助かる! 心を込めて書いたハガキ達を 前掛けにした貴重品バックに入れ、郵便局へ向かう。 相変わらず すごい日差しなので、たっぷりと日焼け止めを塗って出発だ。 がたつく歩道を南下していく。 昨日散策した場所でもあるので、もう自分の庭である。Har…

  • 手渡しのエアメール

    気持ちのいい朝を迎えた僕は、今日は アンコール・ワットで、少年時代の僕を思い出させてくれた少年から買ったポストカードで、日本の大切な人達に手紙を書く事にした。 朝起きて、シャワーを浴びた僕は、朝ごはんは昨日見つけた「究極のチャーハン」を食べに、大通りの "角っこ" のお店に向かった。 昨日は 感動しすぎたのではないのだろうか… と少し不安であったが、食べ始めると、また夢中で食べてしまう チャーハンと鳥スープである。 (ま、毎日ここでいい。。) と思わせられる、、もはや、麻薬だ 笑 旨味のシャワーも、バシャバシャ浴びた僕は、大満足でしばらく放心していた。。 そしてここは、美味しいだけでなく、ま…

  • 「遺跡はもう充分」と言う謎の境地に至る

    朝起きた僕は、ベッドの上で寝ぐせをつけたまま、ボーっとしていた。。 三日間の遺跡周りを終えてしまった僕には、今日 特にやる事が無い。 (うーん。。どうしたものか…?) 僕は昨日、ジェイクとパブから帰ってきた後、ベットでそのまま寝てしまっていた。 (とりあえずシャワーを浴びよう。) とりあえずのミッションを作り、遂行することにした。バスルームに向かう。 気持ちのいい朝のシャワーを浴びながら、今日は ぷらっと街を歩くことに決めた。 よくよく考えてみると、この遺跡の街に来てから、僕は 旅のスタイル だった街歩きを まったくしていないことに気付いた。 シェムリアップ初日から この3日間、慌ただしく …

  • アンコール・ワットには "思い" を置いてくる。

    参道を抜けた僕は、ついにアンコール・ワットの、内部に足を踏み入れる。 この遺跡は今までの遺跡とは、規模が違う! とてつもなく巨大で、しっかりした建物 である! 今まで遺跡は 内部を見るものではなく、廃墟化していたりと、外観をメインに見るものだったのに対し、 アンコール・ワットは 初めて " 建物の内部 "を見るタイプの、唯一の遺跡だった。 それほど建物がしっかりとしていて巨大なのだ。 アンコール・ワットの内部に入ると、中はかなり広かった。各場所には、いくつも仏像が安置されており、お坊様が何人もいて、ここは遺跡の総本山だが、仏教国である カンボジアの方達の、最高峰の信仰の場所でもあり、心の拠り所…

  • ついに 幻の遺跡を発見!!

    バイヨンから北に真っ直ぐ伸びる道を、さらに進むと北西にある 象のテラスを抜けて、さらにもう一つ遺跡を周り、王のテラスをささっと見て、僕は駐車場に戻った。 もう十分見たな…遺跡。とも思ったのである。 駐車場に戻りながら、ふっと 僕は気付いた。そういえば、ジェイクが北東の方向を見ながら、 「パッキン」と言っていた事を思い出したのである。「パッキン遺跡」だけ、僕はやけに耳に残っていた。せっかくなので、最後にその遺跡だけ周って、アンコール・トム周りを終わらせる事にした。 駐車場で、ジェイクを見つけ、話しかけた。 ハーイ! ジェイク。 だいたい周って来たよ。 後一つだけ 行きたいんだけど、 さっき言って…

  • 知らない遺跡の事は 右から左へ受け流す

    ジェイクに急かされて乗ったトゥクトゥクは、アンコール・トムの南大門を抜けてすぐ、 予想通り、次の駐車場に "すぐに" 着いた ここはアンコール・トム内部の大きな駐車場で、ここにバイヨン寺院があるはずだ。 そして空は、雲はあるが、いつの間にか晴れ渡っている。 天高く ピーカンである。 駐車場には、沢山のトゥクトゥクが止まっている。今朝のアンコール・ワットで起きた、 "My トゥクトゥク探し" が面倒だった僕は、ジェイクにどこに駐車するのかを聞いてから、説明を受ける事にした。 ジェイクは木陰を指さし 「あそこに停めて待っている」 と教えてくれた。 「あそこがバイヨンで、あそこが象のテラスで…」 と…

  • 遺跡周り3日目の 過酷さと楽しさ。

    客席に斜め掛けしたハンモックで、呑気にイビキをかいていたジェイクをたたき起こした後、アンコールワットのすぐそばの小さな食堂で、僕はかなり早めの朝食を食べていた。 腕時計を見ると まだ6時にもなっていない。 よくよく考えたら、仕事とはいえ、ジェイクを早起きさせたのは僕である。 ( 少し悪かったな…。)と思った僕は、テーブルの向かいに見える、ちょっと離れた所に止まっているトゥクトゥクを指さし、店員に 「彼にコーヒーを一杯お願いします。」 と頼んだ。 店員さんは 気を使ったのか、僕が指さしたトゥクトゥクに、何故か注文を取りに行った。 そして、少し話した後、僕のテーブルに戻って来た。 (えーっと、何…

  • アンコールワット アンコール!!

    午前四時。。シェムリアップの宿のベッドから這い出た僕は、寝ぼけ眼の全く機能していない頭のまま、宿の玄関に向かった。。 ロビーで待っていてくれていたジェイクと合流し、宿の玄関を開けると外は真っ暗だ。 そう。僕はシェムリアップ観光者の例にもれず「人生観が変わる!!」と言われているアンコールワットの朝日を見る「サンライズツアー」を組んでいたのだ。 揺れるトゥクトゥクの客席で、うつらうつらしながら、アンコール・ワットへと向かっていた。 街灯は途中からなくなり、バイクのライトが道を照らすだけである。 20分ほど走ってトゥクトゥクは、駐車場に着いた。 到着した駐車場には結構人がいた。 きっと皆 人生観を変…

  • 地元のパスストリートを通訳付きで行く

    「呑みに行こう」と約束はしたものの… 2日目の「ベンメリア」散策の後、次の日が早起き(4時起き)だった事もあり 2日目は止めて、3日目の夜に打ち上げも兼ねて、僕とジェイクは 地元のパブストリートに行く事になった。 今日の遺跡周りは、夕方に早めに切り上げた事もあり、ジェイクと 19時に宿の前で待ち合わせる事にした。 17時前には宿に帰って来ていた僕は、シャワーを浴びて、すぐに仮眠をすることにした。宿に帰って来て安心したのか、途端に疲れが襲って来た。身体が自分のものとは思えないくらい重かった。二階へ上がるのもかなりしんどかった。 ベッドですぐに気を失い、死んだように寝た。 起きれるか心配だったが、…

  • ハンモックに揺られ 心も揺れる。

    ラピュタから " 無事に" 帰ってこられた僕らは、それを祝うために昼食を取りにレストランに向かっていた。 ジェイクが連れて行ってくれた お洒落なレストランに着き、美味しそうなグリーンカレーを注文する。 ここもおしゃれな割にはそんなに高くはない。 昼食を食べていると、中華系の3人組が入ってきた。 僕が挨拶をすると、向こうはびっくりしていた。 この三人組は、プノンペンへの 陸路国境越えの際、ホーチミンの「シンツーリスト」の待合から バスで一緒だった三人組である。 (少し太っちょの男性1人、女性2人の若者達) 観光バスへ移動の、ギュウギュウのワゴンの中で膝が当たっていたのも、彼らである。 プノンペ…

  • 究極の焼き飯とトリスープ

    それはある日、遅めの朝食を摂ろうと宿を出て、大通りに着いた時のことだった。 宿から2回左折をすると1分かからず大通りに出る。その角に、いつも繁盛している店があった。 ぼくはこの旅に出て、数々のお店に行き、それにより "ある理論" を構築しようとしていた。そして、それを証明する為にこの店に入る事にした。 "入る事に" と言っても、この店はフルオープンテラスの様な、店の前の広い歩道に テーブルと椅子が大量にある作りで、雨除けのシェードが 調理場の建物に長めについているだけなので "入る" とはまた違うのだろうが。。まぁ、話を戻すとその理論とは 「角にある繁盛店は美味しい!!」 というものである。…

  • 天空の城ラピュタへ

    遺跡の旅は続く…。 そしてついに僕は 「ラピュタ」へと向かっている。 龍の巣に気をつけなければ!! 相変わらず素晴らしく気持ちのいい景色を見ながら、トゥクトゥクは、赤茶けた大地と道を走っていく。 僕は空の向こうに見える入道雲を「龍の巣」と勝手に決めつけた。 途中に小学校があり、制服を着た可愛らしい子供達が遊んでいた。僕に気付いた子供達は手を振ってくれる。昼休みなのだろうか? なぜだか、カンボジアの子供達は、とても生き生きとしていて、見ているだけで嬉しくなる。 僕は カンボジアがどんどん好きになっていた。 そして、いよいよトゥクトゥクは ベンメリアの駐車場に到着した。 トゥクトゥクを降りると、…

  • カンボジアの大地と地雷

    今日はついに ベンメリアに行く。 朝が早いので 仕方無く宿のモーニングを食べていた。 普通だなぁ。。うん。普通だ。 と思いながら、山盛りのフルーツを隣で 嬉しそうに頬張っている宿泊者を見ながら、フルーツがあまり得意ではない僕は、すでに2杯目のコーヒーを飲んでいた。 (やはり、ここのモーニングは 今日で最後にしよう。。) と僕は密かに決意していた。 約束の時間にフロントに降りていくと、ジェイクが椅子に座って待っていてくれた。 今日は、いよいよベンメリアへ行く。 間違いなく今日は、ここシェムリアップでのハイライトになるはずである。 気合を入れ、マレーシアで買った、折りたためるトラベルバッグを背負い…

  • 究極の生ビール

    宿に無事帰り、お腹もすいていた僕が 「近くに良い店は無いか?」と店主に聞くと 観光客向けの有名な "パブストリート" があると教えてくれた。 Googleマップで調べたところ、宿からは 徒歩で12、3分くらいだ。 僕が「歩いていく」と言うと 「道も暗くて危ないので、乗っていきなさい」と、宿の自転車を無料で貸してくれた。 Googleマップ先生によれば、パブストリートまでは、大体一本道で行けそうだ。 自転車はだいぶガタが来ていてボロかったが、鍵だけが、最新式の頑丈な チェーン式のものだった。 自転車より、鍵の方が立派なところを見ると、やはり 自転車はすぐに盗まれるようだ。。 夜道を自転車で走る…

  • 遺跡の人々

    名も知らぬ遺跡へのアプローチは続く。 だが、すぐに 次の遺跡に着く。 さすが ”スモールツアー” だ。 (ギュッと近場で周るんだなぁ。) と思いながら、座っていると、トゥクトゥクはこじんまりとした遺跡の前で止まった。 ジェイクに説明され、遺跡へと促される。 だが 門をくぐろうとすると、相変わらず 厳しいチェックがある。 係員が厳しい顔つきで、顔写真までじっくり見て、通してくれる。 ひょいと 通ろうとした観光客が、厳しく呼び止められる。 (ここは本当に。。 あのユルいカンボジアなのだろうか?) と改めて感じる。 遺跡でのパスチェックでは、一切笑いが通用しないようだ。 ここでは、アンコール・トムの…

  • 天地のキャンバス

    名も知らぬ遺跡の、門や壁のレリーフを見て周り、真ん中にあった祭壇に、祈りを捧げた。 初めての遺跡を一通り回った僕は正直 うーん。。こんな感じなんだなぁ。 と特に感動はしていなかった。 理由は、まったく知らない遺跡だった事と、壁に張り付いた大木以外は、あまり面白くなかったからである。 遺跡の壁には、クメール王朝時代のものなのか、ほぼ全ての壁は レリーフが彫られており、それを楽しんだりするのが、遺跡の作法なのだろうが、どうもピンと来ない。。 僕は遺跡の観光に 向いていないのでは無いだろうか? と悲しい疑問が頭をもたげる。。 それを押し殺して、次の場所に行くために 出口から出る。 出口ではジェイクが…

  • 究極のガソリンスタンド

    早速ジェイクに乗せてもらって、遺跡に向かう。「スモール ツアー」とやらに出発である! 市街を抜けると、ジェイクのトゥクトゥクは、またしても一本道をひた走る。 いきなり遺跡には行かない。その理由は、ある場所に着いて ジェイクに説明されて分かった。 最初に着いたのは郊外にある、オフィスだった。実はカンボジアの遺跡は、遊園地の様に 「入場券がないと入れない」というのだ!! びっくりしたのだが、まず、管理オフィスに行き、一日パスか、3日間パスか、7日間パスかを選び 買う。 パスがあれば、その一日は、だいたいどこの遺跡へも入れるらしい。 日本も、奈良や京都の有名なお寺などは、入場料を取るので、似た様なも…

  • ゴムゴムのトウモコロシ。

    パブの2階に上がり、外がよく見える席に座っていいかを聞き、そのスタッフに、いつものようにすぐにビールを頼んだ。 彼はすぐに、よく冷えた瓶ビールを持ってきてくれた。メニューを見ると、とうもろこしの揚げ物があるらしく、美味しそうだと思い、それを頼んだ。 こういうところのミュージシャンは、どれくらいお金が貰えるのか、どうなのか分からないが、とにかく上手だ。プロだなぁと思うレベルの人たちが多い。耳が洗われる。 2階は 結構混んでいたが、家族連れなどで、あまり、音楽は聴いていない。 僕は曲の終わりのたびに拍手していた。 やがてコーンの揚げ物が来た。 コーンまるごとではなく、缶詰のつぶつぶコーンを そのま…

  • 遂に遺跡の街 シェムリアップに到着

    飛行機は順調に飛び、まだ明るい内に、シェムリアップの上空に達していた。 飛行機の中で、通路側の席から地上が見れないか?と思って試行錯誤してみたが、無理だった 笑 もう、睨めっこで笑ってしまった時点で、隣の彼女を許してしまっていた僕は、あんまりやると、彼女に 嫌味になるので、流石にそれは良くないと思い、ある程度で諦めた。 やがて飛行機は、無事 空港に着陸した。 プロペラ機だったが、思ったより揺れもせず 快適だった。 空港に着き、皆で降りていく。 ふと 隣の彼女を見ると 「本格的な登山にいくのか?」と言うほど、大きなザックを普通に背負って、飛行機を降りて行った。 ちゃんとした国の飛行機なら、きっと…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、東正実さんをフォローしませんか?

ハンドル名
東正実さん
ブログタイトル
猫好き俳優 東正実の またたび☆ 俳優 東正実の東南アジア旅
フォロー
猫好き俳優 東正実の またたび☆ 俳優 東正実の東南アジア旅

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用