多摩全生園 木谷花夫さん(2)
病み重る日々離れゐて遠きわが子がさやかにぞもの言ひ初めしと今日の便りや重病棟にベッドを寄せて妻と生くる縮小されし現実の中半熟の卵黄一つ食べ終へて重大なる使命を終へし如くゐる平凡な療養者にて終へゆかむ病み衰へし日に願へるよ癩園の限界の中に突き当り行き当りして生きるまでのことか子の故に生きねばならぬ命よと今宵もわれに声迫り来る孤児となるべきさだめ負はしめて終に術なしわれの幼子(断種手術の失敗のために)...
2021/12/15 19:41
2021年12月 (101件〜200件)
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