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2021/01/21

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  • 答え合わせ。

    発表会メモ2。演奏の答え合わせ編。--------平均律1巻14番フーガ。練習ではともかく声部のみなさん(ポリフォニーは頭の中で人になる)を聴くことを心がけていたわけだが、録音を聴いてみると不思議なことにいつもよりも声部がはっきり分かれて聴こえる。そして内声の存

  • 弔い合戦。

    発表会終了。メモ1。今までで一番落ち着いていて、それなりに悔いなく終えることができた。一安心。--------というとサクッと終わったかのようだが、内心はいつにも増して恐怖におびえていた。1年前、同じホール。途中で頭が真っ白になって演奏フリーズ、あわや演奏に戻れ

  • 人生の。

    誰がなんと言おうと、発表会まであと数日だ。(まだひっぱるか)シューベルト op142-2。今回は曲紹介の原稿を自ら用意すべしとのこと(なかなかいい趣向だ)。そういえば作曲背景とか何も知らなかったなあ、とふらっとネット検索してみると、どうもこの曲はかのバックハウス

  • ホールに呼ばれている。

    発表会が近い。半年は記事を書くのをやめようと思っていたのが結局あれこれ書いているのは、たぶんそのせい。こちらにやる気があるかどうかなんておかまいなしに心を波立たせ頭を活性化させてくるのだから、困ったものだ。--------さて今回もあいかわらず(?)やる気は低調

  • ガタ練。

    発表会準備。1日のなかで初めてピアノを弾いたとき、アクションがガタガタとするように感じてタッチが落ち着かない。よそのピアノを弾く時や調律の具合が悪い時はもちろんだが、そうでなくても同じことが起こる。家のピアノ、昨晩はあんなに弾きやすかったのに、、というやつ

  • モコ練。

    発表会準備。ホールでピアノを弾くと、その響きをそう簡単には捕まえることができず、ピアノの音がモコモコして聴こえる。それを想像できていないと、本番で弾き始めた直後に家で弾いた時との違いに驚きうろたえてしまう。そうならないように、そのモコモコ音に慣れる、また

  • ポンポン、ツンツン。

    今回は、感覚的な話。そのうち「発表会」がある。(「おさらい会」じゃないのか。。)ネタは、バッハの平均律1巻14番フーガと、シューベルトOp142-2。フーガは4声。シューベルトは和音の連続だが、その内訳が4つに分かれているようなイメージの進行だ。今回はその弾き分けと

  • 載せる、支える、打つ。

    GWメモ4。(もはや現実逃避に近い。)和音のバランスや1つのフレーズ内の強弱を整えようとするときにいつも頭に浮かんでは消えることを少しだけ整理してみる。--------打鍵は「載せる」「支える」「打つ」の3つで成り立っていると感じる。「載せる」とは、体幹・肩・肘・腕の

  • ピアノ× 組手

    GWメモ3。「ゆっくり練習」ってこういうことなんだろう。動きの無駄を速さで補ってはいけない。(HUNTER×HUNTER 冨樫義博)※たぶん、「流々舞」は架空のもの。でも、空手とか合気道でそんな練習がありそうなものだ。

  • 指の形と硬さ

    GWの時間でメモ2。どうしたら和音のバランスを安定して整えられるか、強くいい音を楽にだせるかをずっと考えている。その中から、指の形と硬さの話。あたりまえの話を面倒くさく書く。--------指を硬くするということは、「指全体として変形しにくくする」ということである。

  • 身体と音の全体像。

    GWの時間を使ってメモ1。いちおう前置き。このブログを書き始めてから、かれこれ2年。普通こんなときは、もう2年経ったかあっというまだ、とか書くものだ。しかし正直な感想は、3年ぐらい経ったと思ったらまだ2年?だ。時の遅さにちょっと安心。さて、たしか2年前ごろに

  • 最終回(仮)

    気づけばもう3月。年度末は正月よりも1年の早さを感じる。3月4月は、別れと出会いの季節だ。そして環境の変わり目。落ち着いてピアノに取り組める状態が続くことを祈って毎年毎年そわそわしているのだが、幸いにもピアノを本格的に習い始めてからのかれこれ7年間はそれが危ぶ

  • 令嬢の血統を調べる。

    11冊。だいたいのネタ集めが終わった。この1年半、ピアノ構造・製作史に関する本を探してたくさん読んだが、めぼしいものはそろそろ打ち止め感がある。ので、ちょっとしたまとめ。扱おうとしているテーマはだいたい似ているのだが、著者のスタンスや住む世界によって雰囲気が

  • ベートーヴェンで進化、リストで淘汰。

    気になっていた表現、「リストの演奏に耐えたピアノ」について。これはベーゼンドルファー社のHPや、ベヒシュタインに関する本に書いてあったものだ。これを見て、なぜそんなにリストにこだわる?ロン毛が好き?とか思っていたわけだが、ピアノの歴史を調べていたら少し腑に

  • 神様、次は何番ですか。

    ピアノをやっていて何とも言えず楽しいとき。その1つが、次に平均律の何番を弾こうか考えているときだ。◯番のフーガは素敵だ、◯番もいいなあ、◯番は難しそうだ、◯番は、、もう弾いたやつか、あれ、あのお気に入りのやつは何番だっけ、、こないだおさらい会で弾いたのは

  • ぴあにすとホイホイ 。

    ※タイトルはキャッチーさ重視。 本題は「ピアノのゲシュタルト」。平均律1巻21番プレリュードより。最初の右手、どう見えるだろうか。①「ラドファド」+「ラファドラ」②「ラド」+「ファドラ」+「ファドラ」③「ラドファドラ」+「ファドラ」など。私は最初、とりあえず32

  • ベヒシュタイン物語

    正月休み。特にやることもないので、久しぶりにピアノ関連の本を読んだ。スイッチが入って3冊駆け足で読む。今回は、「ベヒシュタイン物語」 戸塚亮一 著1993年発行なので、少し古い本。--------総じて、ピアノの歴史を淡々と語るというよりは、ベヒシュタインを売りたい人

  • ピアノの形式知を探して

    気づけば年末だ。諸事情により、またしてもピアノがほこりを被りはじめている。そしてブログもほったらかし。さっき約3週間ぶりに平均律を弾いてみたら譜読みが抜けていなくて少し安心した。さて、今回は年のまとめの前置き。--------自分がピアノを弾くモチベーションは知

  • 「 鍵盤のふた 」

    この記事、こんなことを思うのは世を見渡しても自分ぐらいだという自信がある。鍵盤蓋に感じる、うっすらとした違和感。ふと現れては消えるこの感じ、いったいなんなんだろう?--------今まであった、鍵盤蓋のそれっぽい登場シーンをあげてみる。ときどき和音を弾くときに中

  • ぐちゃぐちゃ言って、しぶしぶ出る。

    おさらい会のおさらい、というわけでもないが、関連して。発表会、おさらい会の案内があると、いつも自問自答する。「なぜ発表会に参加するのか。」結局いつも参加するわけだが、でたくないでたくないとぶつぶつ言う自分の背中をもう1人の自分が蹴飛ばし、それに自分がしぶし

  • 「いつもと違う」との闘い

    おさらい会のおさらい。--------第2章〜「いつもと違う」との闘い〜人々がそろそろ暮れの予定を立て始めようかという11月のある日のこと。その男はいつものようにピアノの前に座った。いつものように呼吸を整え、目の前に並んだ白と黒の鍵盤の1つに指を置く。そしていつ

  • 指は信じるな、身体を信じろ

    おさらい会のおさらい(2021.11)。今回はいろいろ求めにいったこともあって、収穫も悩みも多い会だった。--------場所は、某サロンスタジオ。大きめといっていいのか小さめといっていいのかわからないが、30畳ぐらい?ピアノはベーゼンドルファー。セミコンとフルコン(イン

  • ベーゼンドルファーのサイレント音

    久しぶりに録音してみた。平均律1巻6番dmoll フーガ。今回はヤマハのサイレントピアノにある電子音のうち、ベーゼンドルファー。そうしたのは、1つはペダルがまたギシギシいって生録音だとうるさいこと、もう1つは、ベーゼンドルファーで本番をやるということ。--------

  • 「ピアノが壊れる」とは。

    音楽の専門家が聞く音と素人が聞く音はたぶん全然違う。これと同じように、いちおう構造技術者である私は普通の人とは全く違う枠組みでものを見ていると感じる。なんでもかんでも、そこに内在する力の流れを読み取ろうとするクセがついているのだ。ピアノでいえば、弦の張力

  • もしかしてこれはベーゼンドルファー。

    おさらい会をベーゼンドルファーでやるとのことなので、ベーゼンドルファーで練習してきた。正攻法。しかしベーゼンドルファー、ほどよい弾き場所がなくて困った。比較的大きなホールなんかはあるのだが気が引ける、、程よい広さと利用料で見つかったのは結局1か所だけ。----

  • 打鍵を分解して遊ぶ。

    夏ごろから自分の中でじわじわと流行り出している遊びがある。 「打鍵動作の分解」。--------どうするかというと、、まず、左手で右手の手首を押さえて動かないようにする。そして、指の動きだけで音を鳴らす。例えば親指と小指でオクターヴ。親指・小指「ポワーン♪」これ

  • 「ちょっと」はちょっとではない。

    忘れていた教訓をピアノで思い出した話。ピアノの教えを受けていると、どの曲でもある段階で必ず「あとちょっとだけ〇〇したほうがいい」という話になる。ここ1年ぐらいはその頻度が高まり、ちょっと悶々としている。捉え方によっては、あとちょっと足りない=概ねOK とも言

  • 秘密の世界。

    他人のピアノの練習を生で見ることは一生ない。少し前、こんな素朴なことに気づいた。コロナのおかげといっていいのか、ネットに転がっているピアノ動画が増えた。気がする。プロアマの演奏はもちろん、公開レッスンがあり、ピアノの練習のしかた(初見のコツ!みたいな)が

  • エチュード「忘却」

    または、「798時間10分」。編み物をして以来1ヶ月ぶりの投稿になってしまった。1ヶ月分をまとめる。--------数年に1度不定期に訪れる嫌な忙しさがまたきた。今回の波は特に抗いがたい。なぜかって、自分の懐のキャパを有に超える理不尽さが付きまとっているからだ。体力は

  • 音を編む。

    平均律クラヴィーア曲集1巻6番プレリュード。インベンション、シンフォニア、平均律とバッハを弾いてきた中でも、すごくすごくすごく好きな曲だ。(どの曲もその時々でそんなことを思っているが。笑)この曲は左手のバスにのって右手の三連符が延々と続く。--こんな感じのひ

  • コンサートグランド 2h ¥2,000

    うさんくさいタイトルだ。でもウソというわけではない。が、結論的には、やはりうさんくさい。↓これ。ふるさと納税の返礼品。市民ホールでフルコンを自由に弾く権利。この自治体だと、ファツィオリのフルコンを2時間弾ける。このチケットをもらうためには20,000円の寄付が必

  • タッチに込める想像力。

    1つ前の記事で書いた、アクションの動きと音色に関する動画に関して。調律師さんの説明の中で特になるほど感があったのが、「シャンクのしなり」。シャンクとは、アクションの先端にある、ハンマーがくっついている細い棒↓。ハンマーが跳ね上がって弦を打つまでの間、このシ

  • アクションが欲しい。

    アクションって、行動のことではなく、もちろんピアノのアクション模型のこと。↑こういうやつ。(YAMAHA HPより)ピアノの演奏中にアクションがどうなっていてそれが音にどう影響するか、という大事な問題を調律師が模型を使って解説してくれている動画を知った。(動画を教

  • 飛翔を求めてみない。

    シューマン 幻想小曲集「 飛翔 」。※以下、シューマン好きの方は、なんだかごめんなさい。シューマンには全然興味がないのだが、勧めてもらったので譜読みをしてみる。1ヶ月以上も前の話だ。--------まず1つ。ははーん、さてはこの人、手が大きいな。↓黄色の部分、しれっと

  • Clavicembalo家 令嬢?

    8月8日、鍵盤の日。グランドピアノを我が家に招き入れて1年が経った。2回の調律を経てすこしづつ落ち着き、いい音がするようになってきた。まだちょっと狂いやすかったり、おとなしい音域があったりするが、数年の辛抱か?--------さて、この機会に、以前からの疑問をち

  • いまさら閉幕。

    (注:ピアノに関する記事です。)TOKYO2020からぼんやり思ったこと。時期外れもいいとこなので、すごく雑に。--------男子サッカー。南アフリカ戦、久保のシュートがよかった。置くべきところにボールを置き、全身を使って振り抜く。全身を使うということは運動の回転半径が

  • 森と雨とピアノ。

    夏休みの登山にかこつけて、森の中のコンサートに行ってきた。コンサートにかこつけた登山という説もあるがw、実際はたまたま日程が一致した。1人だけノリが悪いのは、空模様。--------ホールは半屋外で、なかなか素敵な雰囲気。空気が澄んでいるのもよい。--------ピアノは9

  • 新種目、ピアノ。

    (※ピアノの話です。)TOKYO2020。新種目、スケボー。割と注目していた競技。ストリートもパークも男女それなりに観て、楽しんだ。そしてふと思った。自分だけかもしれないが、オリンピックの種目として観ることで、スケボーが突如「スポーツ」になったような感覚がある。中

  • バタバタとベタベタを結ぶ。

    2、3週間前の話。レッスンにて、バッハ。「身体だけで弾いていて指を動かす意識が足りないですね。」アルペジオが延々と続くような、音の並びが細かい曲。たしかに言われた通り。バッハの演奏でときどきある音の粒がキツめの演奏があまり、いや、全然好きではない。ハープ

  • メトロノームからの解放。

    以前からそこにあることの再解釈・再定義にいたるシリーズその3。もとい、以前からほとんどやってないことをやらなきゃなと思い直すシリーズ。やったら何かしら上手くいく部分があるというのはよ〜くわかっているのだ。しかし、それでも自発的にはほとんどやっていない。。

  • 熱狂を注ぐ。

    いつかは弾きたい憧れのあの1曲!!数年かかっても仕上げてみたいあの大曲!!、、そんなものはない。あるのは、「弾いたら楽しそうだな」という曲と、「弾いてもいいかな」という曲と、「弾かなくても別にいいや」、という曲だけ。もしかしたら、趣味のピアノにしては楽曲

  • ペダルを減らせ、、?

    2回目の調律。ペダルがどうにも我慢ならなくてお願いすることにした。音の狂いはそこまで気になっていなかったので夏を越してからにしようかと思っていたが、しょうがない。問題のペダル、ここ2,3ヶ月、ギシギシうるさい。そしてちょっと深くて重い。一言で言えば、井戸にあ

  • ピアノのために家を買う。

    正しくは、「グランドピアノを置くことをイメージして、買う家を決めた。」である。家を買ったのはあくまで家が必要なタイミングだったからで、ピアノを置くためではない。ただ買うからには、いつか遠くないうちに買うであろうグランドピアノが置きやすい家にしよう、ってこ

  • 朝バッハ、昼ショパン。

    夏が来た。私は生まれついての夏人間だ。毎年、秋になったら早くも夏を待ち侘び、夏というだけでテンションが高い。ということもあって(?)、朝練・昼練を始めてみた。実際は夏だからというのは1/3ぐらいで、あとはリモートワークの影響。まず朝。私はあまり目覚ましをかけ

  • MIT 音楽と科学。

    MIT マサチューセッツ工科大学 音楽の授業菅野恵理子著科学・工学の分野で最高峰であるMITにおける音楽教育についてのレポと、そこから得られるアートや人文学と科学の関係、今後の社会に対する視座について。授業については、その主旨や具体的な内容・課題・評価、講師や受

  • 4声、解放。

    平均律第1巻18番 gis moll フーガ。 初めて4声を弾いた。2声に触れたのはいつだっただろうか。5年前ぐらいのプレインベンション?ポリフォニーを毛嫌いする人もいるらしいが、全く違和感なく受け入れられている。いつでもどの曲でも発表会にだしたいレベルで楽しく、早

  • Gisが2回鳴る不思議。

    平均律1巻18番プレリュードgis mollから。↓最後のこの部分。2小節もの間、ソプラノがGisを伸ばす。 オルガンだとか声楽だとか、そういう楽器のイメージだと理解。ピアノで弾くときはとりあえずGisは押さえている。しかし残念ながらそうしたところで2小節の間ですっかり

  • それはヘミオラですね。

    平均律1巻18番プレリュード gis moll から。共感できる人はめったにいないだろうが、個人的には過去最高クラスの衝撃エピソードを書く時がついにきた。↑この部分、右手は16分音符が2拍分(8分音符)、左手は16分音符が3拍で1つのまとまり。このずれをどう解釈し、全体と

  • 「ゆっくり練習」の違和感。

    最近、ゆっくり練習することが増えた。「ゆっくり練習」というのは、よく言われるし、いろんなところに書いてある。しかし、私はこの言い方はあまり好きではなく、半信半疑であった。なぜかというと、どこか魔法のコトバみたいに聞こえ、現実味を感じないからだ。なんだかよ

  • 雑味を抜く。

    何のために、何をどう練習しようか、上手な人と自分の違いは何だろうか、などと考えている。とりあえず思いつくままにいろいろ書き挙げていたところ、1つの言葉に思い当たった。「雑味」。なんというか、全体的に汚く、とっ散らかっているのだ。要は下手と言ってしまえばそれ

  • 第1章。の供養。

    過去の人前での演奏を集めてみた。上手くいかない演奏を振り返るのはかなりしんどいものがある。こんなはずでは、、という気持ちを自己消化するのにかなり時間がかかるのが恒例だ。がしかし、1周して一区切りつけたい今、そんな忸怩たる思いをふくめ記事にアップして、演奏を

  • 第1章、完結。

    なぜかわからないが、節目感が強い。この先どう練習しようかなあ、やっぱり基本に立ち返って、、などと考えていたら、よく目にするらせん的な成長過程の2周目にはいるような気分になってきた。つまり1周が終わって、それを少しレベルアップした状態でなぞり直すのだ。そん

  • 曲の終わりをただただ待つ。

    2021.4.3 おさらい会の記録。のネガティブ版その2を書こうとしたが、まとまる気配がない。いいかげんナーバス状態にも疲れてきたし、とりとめなく書いていったん線を引こう。-------発表の場で思うように弾けなかったのはまあ仕方がない。それは誰しも少なからずそうだろう

  • ピアノ演奏工場

    絶賛、行き詰まり中だ。まあ、2年ぐらい同じようなことをやっていたわけで、変化の頃合いといえば頃合いだ。ということで、練習テーマ、メニューを変えようと画策中である。の前に、ここ2年ぐらいで腑に落ちた練習スタイルを2つメモっておく。1つは、毎日「フェーズを満遍な

  • レクチャーコンサートに潜入。

    師匠のレクチャーコンサートに生徒役で参加してきた。いわゆるマスタークラスみたいなものではない。どちらかといえばピアノ演奏に詳しくない人に、ピアノの構造や演奏、レッスンはどういうものかを伝えるという主旨。ピアノはベーゼンドルファーで、その魅力を伝えることも

  • 批評を批評。褒めるを褒める。

    偉そうなタイトル。中身もたぶんそうだ。笑4月のおさらい会のポジティブ版を書こうと思ったが、このまえ生徒役で参加させてもらった公開レッスンの話と合わせ、テーマを少しシフト。2つの会でもらった感想のうち、気になったものが3つ。うち2つは、おさらい会で各演奏者(10

  • 19世紀ウィーンのフォルテピアノ(その2)

    「フォルテピアノ  19世紀ウィーンの製作家と音楽家たち」 筒井はる香 著 2020.3発行その1の続き。3つとりあげる。----------1つは、ベートーヴェンとピアノ製作の関係。ベートーヴェンとピアノ製作技術がお互い刺激を与えてて新しい世界を開いたというようなことはよ

  • 19世紀ウィーンのフォルテピアノ(その1)

    「フォルテピアノ  19世紀ウィーンの製作家と音楽家たち」筒井はる香 著 2020.3発行19世紀におけるウィーンを中心としたピアノ製作の概要、シュトライヒャーによるピアノ構造史、ピアノ構造と消費者の関わり、ピアノ構造とベートーヴェンの作曲の関わりをまとめた本。それ

  • 4月は君の嘘?

    2021.4.3 おさらい会の記録。ネガティブ編その1。ネタは、平均律1巻13番と、ショパンのワルツ79-2。タイムリーに練習していたのは平均律のフーガだけ。プレリュードとワルツは1クール前のものを復元したイメージ。結果はというと、まあひどい出来だった。終わってしばらくは

  • ピアノは何で弾く?

    ブログを始めて1年が経った。ここまで52記事。意外にも週1ペース1年間の目標を達成した。軽い気持ちで始めたものの、ペースにのってからは1週間何も書かないとソワソワしている自分がいる。そして、無理に探そうとしているわけではないのに何かと書きたいネタが集まってく

  • スタインウェイができるまで

    GWの読書。「あるピアノの伝記  スタインウェイができるまで」 ジェイムズ・バロン 著 忠平美幸 訳 (2009年発行)読むまい読むまいと思いながら、やっぱり読んでみた。スタインウェイCD-60の製作から使用にいたるまでの各工程を、製作現場や工員の雰囲気、歴史背景を

  • 楽曲のコスパ。

    あるピアニスト、いわゆる「大人再開組」の方との話から。注)以下、ご本人が全体的に意図するところとは別に、話の一部を切り取っている。次に練習する曲は何かという話題で「ブラームスのワルツはどうですか?」と言ってみたところ、「ブラームスのワルツは簡単そうに見え

  • Bの少し右を意識して。

    こんなことをわざわざ取り上げるのは自分ぐらいであろうという、スーパーどうでもいい話。「音の出どころをイメージしましょう、指先がハンマーまで繋がっているような意識で打鍵しましょう」みたいなことを教えてもらったことがある。このイメージはよく理解でき、いい音が

  • 平均律LOVER(その1)

    平均律が好きだ。ここでいう平均律は音律の話であり、バッハ大先生の平均律クラヴィーア曲集のことではない(こっちも好きだが)。  大きく2つの理由があるが、その1つについて書く。それは、「工学の匂いを感じる」ということ。曲がりなりにも工学の世界に身を置く自分

  • ペダルという名の膾を吹く。

    先月、おさらい会にむけてペダルと格闘した。響きがどうとか、本来取り組むべき音楽的内容ではなく、ちょっと低次元の話である。事の発端は前々回のおさらい会。いつものようにペダルを踏もうとすると、靴がひっかかって踏みにくい。結果、足の震えが止まらないという非常事

  • ミウラ折り

    いつものように氷結を飲もうとしてふと気になった。氷結の缶は、表面に凹凸がある。開けるとパキパキっという、あれである。↓これ。工夫してんな〜、意味があるんだろうな〜、なんて思っていたが、そういえばその意味ってなんなんだろう?答えは、ミウラ折りである。宇宙構

  • 鍵盤の繊細なバランス

    久しぶりにピアノ構造の話。鍵盤は、一番下のラ(A0)から一番上のド(C8)まで、同じ重さ。当たり前だと見過ごしてしまいそうなこの性能は実は当たり前ではない、という話。なぜ当たり前ではないか、例を挙げてみる。1つ。白鍵と黒鍵の長さが違う。鍵盤はシーソーのようなも

  • ピアノと物書きの共通項

    演奏することは文章を書くことと似ている。先々週ぐらいに、師匠がアンコールで(おそらく入門レベルの)小曲を弾いているのを聴いた。そこから感じたことである。たまたまそのタイミングで、私はある専門誌に寄稿するための報文を書いていた。A4を6ページ。まずは内容構成を

  • ショパン × 遭難

    ショパンを人前で弾くことを目前にしたこのタイミングで(このタイミングだから?)、ショパンとの距離感を完全に見失ってしまった。事の流れはこうだ。気分転換に、発表する曲とは別のショパンを練習してみる。→5秒で飽きる。(自己ベスト)→なんで飽きるんだろうと気にな

  • 電子録音・生録音

    ヒーターがいらないいい季節になってきた。犬も昼寝。ピアノ調律も落ち着いた。よし、生音を録音してみよう。同じ曲で2つの動画を載せてみる。片方は、生音をiPhoneの動画で録音したもの。特別に吸音はしていない5畳の部屋。片方は、サイレントピアノの電子音。(細かい方

  • 調性の神話

    「多数の音楽家や音楽愛好家が信じ込んでいる、とある神話をぶちこわしたい。(中略)たとえばホ長調にはヘ長調とは異なる気分があり、ニ短調にはロ短調と異なる気分があるといったことである。」という本に出会った。 「響きの科学」ジョン・パウエル 著 小野木昭恵 訳 

  • フーガで遊ぶ。

    PC、iPhoneを新調したのは前回の記事の通りだが、そういえばピアノの(電子)録音機能もまだ使ってなかったし、リモートレッスンのために買った三脚の上にiPhone固定するやつもまだ使っていない。 というわけで、いろいろ試してみる。 1.ピアノでヘッドホンに聞こえる音を

  • グランドピアノ完備のオフィス。

    コロナ発生から早1年。会社には月に1,2回しか行かない生活であるが、ついに理想的な執務環境が完成した。自宅から徒歩0分の好立地、WQHDディスプレイ2台(Windows Mac切替え可)、Wifiフリー、スピーカーあり、カフェオレフリー、休憩スペースあり、グランドピアノ完備の贅沢

  • 打鍵と響きのタイムラグ

    もう2ヶ月前の話だが、グランドピアノを買って1回目の調律。搬入時の0回目調律は「調律」までだったが今回はそれに加えて「整調」もやってくれた。<調律> 弦の張力を調整して音の高さを整える<整調> アクションを調整して響きや弾き心地を整える今回もその作業をじっと見て

  • 逆説的な演奏会

    突然の発表。4月早々におさらい会をやるらしい。これは全く予想していなかった展開。前回から半年。コロナの前までは発表会が1年半ぐらいの間隔だったから、かなり間隔が詰まっていることになる。コロナ禍で、演奏の場が増える。・・コロナ禍で演奏の場が増える!?これは逆

  • 「ウン」が聴こえないように。

    前回のレッスンのメモ。先々週に投稿できなかった分の埋め合わせを兼ねる。-----レッスンの中で「休符を自然に」と言うアドバイスをもらった。「自然に」なんて曖昧な言葉じゃ(素人には)わかりません、などといって師匠を困らせるいつもの展開。ガチャガチャと議論した結果、

  • 音楽の危機

    音楽の危機≪第九が歌えなくなった日≫ 岡田暁生著コロナに関する音楽の本と知って購入。とりあえず前半の第1章〜第3章と間奏までを読んだ。コロナによりあぶりだされるキーワードを軸にした音楽文化論、とでもいえばよいか。-----印象に残ったところだけ要約。------------

  • 強いて言えばカエルの話。

    G  G-.F  E-.G  C^-.D^ E^-.E^  E^-.D^ C^--↑そのへんで見つけたTシャツのプリント。-----4姉妹と母親がアポなしで実家に押しかけてきて、四女にピアノを教えてくれないかというわけのわからん夢で目が覚めた。次女「なんだ、ベヒがあるっていうからきたのにないじゃん

  • おさらい会のおさらい

    2020.10.18 おさらい会のおさらい。(今更。)師匠からの宿題であった緊張の記録をどうまとめようかと思案しているうちに3ヶ月が経過してしまった。まだまとめていないがその前にただの日記として残していないことにふと気づく。コロナ渦だったが、なんとか人前での演奏の

  • ルンバにピアノを教える。

    数ヶ月から自宅にルンバを飼っている。なかなか優秀なやつなのだが、問題が1つ。ピアノを覚えてくれない。彼にとって、ピアノは難しいらしい。例えば壁だと、全く知らないところを走らせてもセンサーで感知して、減速しながら壁際を掃除してくれる。しかし、ピアノの脚とペ

  • エロさでショパンを知る。

    前回書いた、指がよろこぶ不思議。の謎。偶然だが、さっそく答えに近づいた。「ピアノを弾く身体」(岡田暁生ほか)。その一編にショパンについてこんなことが書かれていた。長めに引用。--------------「伸縮自在な手は、かなり広い音域をカバーしながらも、決まり切ったパ

  • 指がよろこぶ不思議

    ピアノを弾いていると、たまに指がよろこんでいるような感覚を覚える。今回はこれ。ショパンのノクターンOp48-1の再現部の左手。一見、なんてことしてくれるんだ、という見た目である。2・5と1・4の連続。しかしこれが小気味よく楽しい。なんでだろう。似たような感覚になる

  • 弾いて、聴いて、知るべし。

    今年のピアノ目標。どれもここ1、2年で改めて気になり始めたこと。1.指まずは音の骨格強化と明瞭化。最近、というかここ数年、ほぼ100%の曲で音の芯が弱いとかフォルテが足りないという話になる。言葉にしやすい話だけ書くと、 f の天井を上げつつ全体をmfぐらい底上げし

  • とうとう楽譜でも・・・

    大掃除のひとコマ。やってしまったことに気づいた。買ったことを忘れて同じものをまた買うという残念な現象。本では2年に1回ぐらい起きるのでもはや慣れてしまったが、楽譜では初めて。どんだけノクターン弾きたい人だよ。。笑せめて出版が違ったら。。値段を見ると1,300円も

  • ピアノよ、さらば

    グランドピアノを買って4ヶ月。ついにこの時が来てしまった。(電子)   ピアノよ、さらば。↑ドナドナ。グランドピアノ と両方を置ける場所がなく、やむなく手放すことに。さてどうしたものか。第1案、買い取り。やっぱりどこの誰が触ってるがわからないのはいやなので却下。

  • Fis-Ges 問題

    平均律13番を練習している。この曲、今話題の Fis-dur(#6)。調性のフシギ参照。Ges-dur(♭6)じゃだめなのか?とやっぱり気になったので少しだけ考えてみた。この曲のプレリュードは Cis-dur(#7)、ais-moll(#7)、dis-moll(#6)、gis-moll(#5)で構成される。臨時記号は例えば下

  • ベートーベンの真実

    谷克二 著2020.8 発刊ベートーヴェンイヤーということで、何か人物史を読もうと思った。実は別の本を読んでいたが、堅すぎてギブアップ。少しライトな本書に切り替えた。タイトルはなんとなく凄みがあるが、読みやすくわかりやすい。ところどころ、未解明の内容についてあえ

  • 羊と鋼の森

    宮下奈都 著2015.9発刊、2018.2文庫化。森で生まれ育った主人公が調律に惹かれ、調律師としてピアノという「森」を歩き出す物語。物語を通して描かれるのは調律の流儀。いい調律とは何か、調律師としてあるべき心構え、などについて性格の異なる3人の先輩調律師から主人公に

  • 身体の使い方とピアノの音色

    教室のおさらい会でベートーヴェンを弾いたところ、音色について好評をもらった。とても嬉しい。正直そんな自覚はなかったが、自分から見て上手でうらやましいなあという人からも(社交辞令もあろうが)そんな意見を頂くということは、本当に何か違いや理由があるのかもしれな

  • 指の長さを測ってみた。

    前から気になっていたこと。ピアノを弾くにあたり、中指が、ときどき邪魔である。ピアノとは無関係に(それこそ学生の頃とかの話だが)手が身長の割に大きいといわれることが多かった。実際に誰かと比べると確かに少し大きかったし、ピアノを始めてみるとオクターヴはまったく

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