元研究者でスタートアップ経営者が感じた事を共有していくブログ。汎用性は無いが実体験を発信する。日本とアメリカでそれぞれ研究者と会社員の経験あり。経験を含めて色んな切り口で発信する。
転職時のリファレンスチェックで確認されたこと(シリコンバレーベンチャー企業の場合)
こんにちはー。製造系スタートアップを創業し、あっぷあっぷしながらなんとかやっているゴリです。 突然ですが「リファレンスチェック」って聞いたことがありますか? 転職を考えたことのある方は聞いたことがあるかも知れません。企業が新たに人を採用する際に採用候補者の元上司や元同僚にお話を聞くことを「リファレンスチェック (reference check)」と言います。ちなみにお話を聞かれる元上司や元同僚を「リファレンス (reference)」と言います。アメリカの会社や組織に就職しようとしたことがある方は恐らく経験があるのではないでしょうか。 日本ではあまりなじみがないものかも知れませんが、アメリカの…
こんにちはー。製造系スタートアップを創業し、あっぷあっぷしながらなんとかやっているゴリです。2021年もあっと言う間に終わってしまいそうですねー。そんな今日はご報告があります! なんと!!数年前に創業した会社の売却が完了しましたーー!パチパチパチ…。今回はなんと外国企業が買ってくれましたー。ゼロから育ててきた会社を買ってもらえるなんて本当に感無量です。私達がやってきたことを評価をしてくれる人達がいた事が何より嬉しいです。 ベンチャーキャピタルから投資を受けたスタートアップ企業としては吸収合併(M&A)という出口(Exit)まで無事にたどり着けたのでとにかくホッとしています。はあぁーーよかった。…
こんにちはー。製造系スタートアップを創業し、あっぷあっぷしながらなんとかやっているゴリです。 「製造系のスタートアップは大きな設備投資などが難しいので大企業に勝てないんじゃないですか?」 これはある工学系の大学院生からうけた質問です。こんな質問ができる大学院生がいるんだ~!と感心してしまいました。とても良い質問ですね! みなさんはどう思いますか? たしかに製造設備や検査装置に投資を行うことで製造原価を下げることができますよね。そしてそのような投資ができる企業、つまり大企業が有利な気がします。うん、うん、私もそうだと思います!! 。。。「ではなぜあなたは製造系スタートアップをしているのですか?」…
こんにちはー。製造系スタートアップを創業し、あっぷあっぷしながらなんとかやっているゴリです。今日は社長が経費を使ってフラフラ遊び歩いているように見えることについて書いてみたいと思いまーす。 「社長はまた会社のお金使って遊び歩いてる!」とか「社長は経費で美味しいものばかり食べてていいなぁ」などと思ったことはありませんか?私はたくさんありますね~。従業員の自分達は汗水たらして働いているのに社長はいいなぁって思っていました!ずるいなーーって思っていました。 でも自分で経験してみて実感するのは社長が遊び歩く事には意味があるです。自己正当化ではないですよ!...たぶん。 社長が"遊び歩く"ことにどんな意…
こんにちはー。製造系スタートアップを創業し、あっぷあっぷしながらなんとかやっているゴリです。今年も大学院の講義でキャリアのお話をすることになったのでその準備を始めました(毎回直前の準備です...)。 昨年の講義で学生の食いつきが最も良かったのが、マサチューセッツ工科大学(MIT)で博士号(PhD)を取得した卒業生達のお給料情報でした。お金のことはやっぱり気になりますよね~~。という事で今年も最新情報を調べてみました。 専攻別 職種別 業種別 最後に MITのホームページがリニューアルされていて分類が変わっていますがこちらです! 専攻別 MIT PhDの専攻別給料情報【2020年版】(MITホー…
こんにちはー。製造系スタートアップを創業し、あっぷあっぷしながらなんとかやってるゴリです。今日は私の愛読書(?)のご紹介をしたいと思います!ご紹介するのは精神科医の水島広子先生が書いた「『心がボロボロ』がスーッとラクになる本」です。この本には何度も何度もお世話になっています。 仕事でもプライベートでも精神的に辛いときってありますよね。合う合わないはあると思いますが、この本に書かれている内容を知っていると、自分の精神状態を少しでもコントロールできるようになるのではないかと思います。私自身は以前の私よりはかなりマシになったと感じています! 【関連エントリー】 gorilyn.hatenablog.…
こんにちはー。製造系スタートアップを創業し、あっぷあっぷしながらなんとかやってるゴリリンです。今日は起業家のメンタルヘルスについて書いてみたいと思います。 みなさんは起業家にどんなイメージをお持ちでしょうか? 自信にあふれている とびぬけた才能がある リスクを恐れない こんなイメージがありませんでしょうか。スティーブ・ジョブズさん、イーロン・マスクさん、孫正義さんなどなど、メディアで目にする大成功した起業家の皆さんは自信にあふれていて、とびぬけた才能があって、リスクを取ってきた人達だというイメージがあります。 一方で自分で実際に起業してみると、自分は全くそんな感じではありません(えへん!)。こ…
こんにちはー。製造系スタートアップを創業し、あっぷあっぷしながらなんとかやってるゴリリンです。元同僚から転職の相談を受けたときに私がお話したことと転職後にその元同僚が話していた感想を今日は書いてみようと思います。 あなたが職場で飼い殺しをされていると感じることがあったときに、今日のお話が参考になったら嬉しいです。 目次 転職は逃げなのか? 「成果」が出ないのは本人のせいとは限らない 環境が変わるのなら技術に戻るのもあり 他人と比較せずに自分で自分を評価する 飼い殺しされた状態になっていないか? なぜ飼い殺し状態になるのか 成長している環境に身を置くことは大切 最後に 【参考】転職やキャリアに関…
中リスク中リターンなスタートアップの戦略でもいいんじゃない?
こんにちはー。製造系スタートアップを創業し、あっぷあっぷしながらなんとかやってるゴリリンです。しばらく時間があいてしまいましたが、今日は起業について考えていることを書いてみたいと思います。 目次 起業の本に書いてあること 私のスタートアップの場合 中リスク中リターンなスタートアップの戦略 最後に 起業の本に書いてあること 私の会社は新規上場(IPO, Initial Public Offering)を目的とせず、買収されること(M&A, Mergers and Acquisitions)を目標として設立しました。うまくいけばそろそろM&Aが起きる段階なので次の起業ネタを探しつつ、起業の勉強を始…
こんにちは。梅の花が咲く季節になりましたね。 ここ最近のできごとになりますが、私達のスタートアップがある企業から企業価値評価を受けています。恥ずかしいような緊張するようなとても変な感覚がします。例えると、身ぐるみはがされてジロジロ下から上までなめまわすように見られている感覚です。変な例えですみません(汗)。でもまさにそんな感じです。社外には絶対出さない情報まで見せなくてはいけないんですよね、少なくとも私達は。そんなところまで見られたら恥ずかしい!という気持ちです。私達は買収されるExitを目的としているので、喜ばないといけない状況ですが、正直言っていい気持ちはしないです...。 今日はその企業…
ある大企業で働く後輩から「社内でいくら提案をしてもいつもいつも却下されてへこむ」という悩みを聞きました。私自身も大企業に勤めていた時に提案をしても毎度毎度却下されて悩んでいた時期があったので他人事には思えず当時の悔しさがよみがえってきました。悔しかったですね~。当時は「なんで上司はわかってくれないんだ!」と憤ってばかりいました。 その後上司の立場も経験し、部下の視点と上司の視点を持つ事ができたので、提案が却下される理由とその対策について書いてみようと思います。 目次 提案が却下される4つの理由 提案を通すための4つの対策 最後に 提案が却下される4つの理由 最初にまとめるとこの4点です。 提案…
今日は英語で困った話をします。 飛行機の乗り継ぎでアメリカの空港にいたときの話です。時間があったのでコーヒーを買おうと思い、コーヒースタンドに立ち寄りました。 ゴリ「こんにちはー」 店員さん「こんにちはー」 ゴリ「コーヒーMサイズ1つください」 店員さん「うだびお?」 ゴリ心の声(え?いま日本語しゃべった?宇田ビオ??) ゴリ「...」 店員さん「うだびお?」 ゴリ心の声(やっぱり「うだびお」って言ってるー!日本語みたい。なになに?!) 皆さん、店員さんが何て言っているのか分かりますでしょうか? 答えは... ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ Would that be all? (注文は以上ですか?) で…
投資家が最も重要視しているのは「あなた」 David S. Rose ベンチャーキャピタル(VC)やエンジェル投資家から資金を出してもらいたいと考えている方はいますでしょうか?上司や取引先など仕事上で協力してもらいたい人はいますでしょうか? 今日は投資家へのプレゼンの仕方についての動画をご紹介します。シリコンバレーで起業家兼エンジェル投資家として活動しているDavid Roseさんが説明をしてくれています。あまりTEDっぽいプレゼンではありませんが言っている内容はスタートアップをやろうとしている人、やっている人の参考になります。またこのプレゼン術は投資家に対してだけでなく、上司や取引先など仕事…
製造系の会社にとって製品開発をいかに短時間で行うかというのは永遠のテーマではないでしょうか。 今日ある会社の技術責任者とお話していて「開発が長引いているけど一向に進まなくてストレスだ」とお話されていました。内容を聞いてみると「なるほど~」と思うことがあったので考えを整理してみました。 製品の開発スピードをあげるための私の結論はパクれるだけパクる!です。ひきました?えーーーーって声が聞こえてきそうです。すみません。上品に言い換えれば「先達の偉大な知恵をなるべくお借りする」ですし、かっこいいビジネスマン風に言い換えれば「ノウハウを導入する」です。 今日お話した方の話だと、何気なくなのか、何でもかん…
あーーー僕も大学院生の時に生活費がほしかったなぁと思うニュースがありました。大学院博士課程の学生7800人に生活費240万円が支給されるそうです。 日経のニュース:博士課程学生に生活費240万円 政府、7800人に支援 www.nikkei.com 私は大学1年生から大学院博士課程2年生までの合計8年間、日本育英会から奨学金(返済義務あり)を借りました。実に700万円の借金! 収入無いのに借金の額がすごいなと思いつつ、もちまえの根拠のない自信で「何とかなるさ」と思っていました。貧乏でも充実していましたからね。ただ、博士課程に進まなかった友人達が異性とお金のかかる遊びをしていたり結婚して子供が産…
ネットニュースで「Netflixが有能な社員のみを残して、全社員の3割を解雇した結果」という記事が出ていました。 かしま┃ヘルシーな働き方(@kashima_hr)さんの「人員」に関する投稿が話題になっています。 ベンチャー時代のNETFLIXが資金繰りに困り、有能な社員のみを残して全社員の3割を解雇したところ、急な人手不足で業務が回らないどころか「誰かのミスをフォローする仕事」がなくなり、仕事の質とスピードが大幅に上がったらしい。やはり「愚鈍な味方は有能な敵より恐ろしい」は真理だと思う。 引用元: ライブドアニュース:Netflixが有能な社員のみを残して、全社員の3割を解雇した結果…企業の…
新型コロナウイルスが蔓延していますね。いかがお過ごしでしょうか。 東京のような感染蔓延地域で人に会うお仕事をしていると、地域以外で暮らしている人にとても警戒されませんか? 私の妻がまさにそうで、自分が感染してるかどうかの心配もありますが、仕事相手からPCR検査は受けましたか?と聞かれるから自費でPCR検査を受けておこう、という事になりました。私は今後も在宅勤務が続くので抗体検査で過去の感染を確認した程度でしたが、妻はPCR検査をすることになりました。私自身も仕事で「関東からは来訪をご遠慮頂いています」と言われた事が2度ほどあるのでとても気持ちが分かります。 日本疫学会の資料によると多くの条件に…
皆さんは英語で恥ずかしい思いをしたことはありませんか? 私は恥ずかしい思いをたくさんしました。恥ずかしい思いをたくさんして英語が上達すればよかったのですが、なんと、英語が下手でも恥ずかしいと思わなくなる方向に成長してしまいました。。。 今日はまた英語で恥ずかしい思いをしたお話をしたいと思います。私が大学院生をしていた2000年頃にアメリカに行った時の話です(だいぶ時間が経ってしまいました...)。 英語もろくにしゃべれないのに私は研究成果を学会発表するためにアメリカに来ていました。お金のない貧乏学生だったので、その時は学会会場から遠く離れた激安ホテル(いわゆるモーテルです)に一人で宿泊をしてい…
【TechCrunch Webinarメモ】 ベンチャーキャピタルを通した事業会社の投資
今日は少しお堅くて少しマニアックな話を。 ベンチャーキャピタル(VC)やコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)を通して事業会社がどのようにイノベーションを取り込もうとしているかという事に関するパネルディスカッションを聴講したので頭の中の整理も兼ねて記載します。 まとめ 事業会社はVCやCVCを通して自社外から補完的な技術を取り入れようとしている。 対競合の優位性確保という観点から、以前と比べてCVCがリードポジションを取りたがるようになった。 従来CVCは戦略的価値(Strategic Value)を重視していたが近年は金銭的利益(Financial Return)を求める比重が上がってき…
行動経済学者、心理学者のダニエル・カーネマン先生の講演。僕にとっては難しい内容だったので何度か聞き直しましたが、幸福という事を題材にしながら経験した事と記憶との間にある認知の歪みについて興味深い事をお話されています。 僕なりにポイントを上げるとこちらの通りです。 「幸福(Happiness)」には、「経験している自分(Experiencing self, 現在の自分?)」にとっての幸福と「記憶の中の自分(Remembering self)」にとっての幸福という全く異なる二つの概念がある。この二つを混同して「幸福」として扱われてしまっている。 例えば20分間の素晴らしい音楽を聴いて感動するという…
// 謎の微熱と倦怠感が続いて自宅療養していた時期があって、その体調不良の原因が新型コロナウイルス感染によるものだったのかどうかを知りたくて、抗体検査キットを購入して自宅で検査をしてみました。知らない間に家族や仕事関係者にうつしていたら嫌だと思っていたので。検査の流れは後半で紹介致します。 今回購入したのは「ICheck」という抗体検査キットです。これは2,980円(消費税と送料800円を合計すると4,078円)と比較的低価格で、自宅で検査ができて、陽性検出率95%で、検査結果も15分後に判るという事でICheckを選択しました。血液を使用するので苦手な人も多いかも知れません。 Web情報によ…
// 試験には全く役に立たない英語のお話を一つ。僕がシリコンバレーに勤めて間もない頃のエピソードです。 プルルルル。電話が鳴る。 ゴリ「もしもしゴリリンです!」(とりあえず元気に電話をとる) 相手「やあゴリリン。ボブだけど元気?」 ゴリ「???」 (ボブ?ボブ??誰だったっけ?) 相手「あーー今週〇〇の会場で会ったボブだよ」 ゴリ「えーと」 (えーーーボブなんて人と会ったっけ??思い出せん。) 相手「△△の話で盛り上がって楽しかったよー!」 ゴリ「あーー楽しかったねー!元気?」 (あーーーあの人か!思い出した!でもボブじゃなかったような。。まあいいか。) 少し会話をして電話を切る。 電話の後に…
// 『どーせむり』と言う代わりに『だったらこうしてみたら』と言おう。植松努 皆さんは「あきらめる」という事をいつ頃どのように学んだか覚えていますでしょうか?僕自身はどのように覚えたのか思い出せません。知らない間に学んでしまいました。 このトークではロケット開発をしている植松さんがこれまでの経験から得た考えをお話されています。これは感動するお話です!僕は見るたびに胸が熱くなります。仕事で辛い事があって元気がなくなってしまった時でも植松さんのお話を聞いて「初心に戻ってがんばろう!」と前向きになれます。それくらいパワーがもらえます。 植松さんの子供の頃の夢はロケットや飛行機に関するお仕事をすること…
お薦めTEDトーク2「GRIT: 成功のカギは、やり抜く力」
// 「成功を左右するのはやり抜く力(GRIT)」 Angela Lee これは学校や人生でうまくやれるかどうかということが学習能力以外で決まるのではないか?という疑問から始められた心理学研究の結果だそうです。 成功の要因はIQ?環境?教育?それとも運?などなど分からないことは多いですよね。人によってはIQと言うかも知れませんし、いやいや環境だよ、いやいやいや教育だよ、などなど人の数だけ意見があるところでは無いでしょうか。 過酷な環境でどんな人達が生き残るのかを研究したそうです。例えば軍のエリートを育てる学校WestPointで訓練から脱落しない生徒、スペリング競争で勝ち残る子供、教育困難な地…
お薦めTEDトーク1「What makes a good life? Lessons from the longest study on happiness」
// 「私たちを健康に幸福にするのは 良い人間関係に尽きる」Robert Waldinger これが75年間724人のアメリカ人男性を追跡したハーバード大学の研究結果だそうです。 自分にとっての幸せって何だろうと考えたりしませんか?そんな人にお薦めのTEDトークです。私はコロナウイルス蔓延のせいでこの年末年始は自宅でのんびりと過ごしました。そのおかげでゆっくりと自分の人生について考える時間がとれました。自分にとっての幸せって何だろうということをずっと考えていて、そんな時に出会ったのがこちらのTEDトーク「What makes a good life? Lessons from the long…
// 今回はMIT博士号取得者の職業別のお給料をグラフにしてみました~。完全に野次馬根性で作りました。こんな感じです。 MIT博士号取得者のお給料【業界別】(中央値, 100 JPY/USDとして換算) 引用元はこちら MIT Career Advising & Professional Development より https://capd.mit.edu/sites/default/files/2019%20EDS%20Pay.pdf やっぱり投資系は圧倒的に高給取りですね!一年目で3千万円!びっくり。すごいなぁ~~。ウォール街をピンストライプのスーツ着て歩いてそうですね(かなりミーハーな…
// 前回に引き続きMIT博士号取得者のお給料についてですが、今日は職業別の情報をグラフにしてみました。 早速見てみましょう。 中央値をグラフ化してあります。 MIT博士号取得者のお給料【職業別】(中央値, 100 JPY/USDとして換算) 引用元はこちら MIT Career Advising & Professional Development より https://capd.mit.edu/sites/default/files/2019%20EDS%20Pay.pdf 経営に携わる人が1650万円で一番高い!大学院を出てすぐに経営者ということは、これはスタートアップでしょうか。それと…
// MIT博士号取得者のお給料(初任給)についての記事を書いたけど、数字の羅列だと見辛いな~と思ったのでグラフにしてみました。手間がかかるので(面倒くさがりですみません、、)馴染みのありそうなものだけピックアップしてあります。 MIT博士号取得者の専攻別お給料(中央値, 100 JPY/USDとして換算) 引用元はこちら MIT Career Advising & Professional Development より https://capd.mit.edu/sites/default/files/2019%20EDS%20Pay.pdf こうやってみると経営とか経済を専攻している人達のお…
// 昨年の後半に大学院生向けに講義という名のおしゃべりをする機会を頂いたので、かなーり軽いノリでお話をしてきました。 その中で学生の食いつきが最も良かったのが、マサチューセッツ工科大学(MIT)で博士号(PhD)を取得した卒業生達のお給料情報! 僕の話の内容じゃなくてそこ?!とも思ったけど皆正直な反応だったなぁ。お給料は確かに切実な問題だから理解できる気もする。 僕の傷心はさておきお給料の話をすると、MITでPhDを取った人達やポスドク(博士研究員)の最初の年のお給料は日系企業の初任給よりもだいぶ高い。皆さんの想像通りですよね。きっと。 どれくらいかというとこんな感じ。 MIT PhDの給料…
// あけましておめでとうございます。2020年はCovid-19蔓延で世界中が大変な年になってしまいましたがいかがお過ごしでしょうか。私の仕事もプライベートも多分に漏れず大きな影響を受けました。まずは生きている事に感謝をしたいと思います。 今日は仕事に関して2020年の振り返りと2021年の目標を書きたいと思います。 2020年の振り返り 振り返ると一番大きいのはCovid-19蔓延で働き方が変わった事!それによる変化はこんな感じ。 在宅勤務が増えて通勤時間が減った 無駄に思っていた対面の面会が減った 雑談が減った ずっと自宅だから気分転換が難しい 2020年の変化をこのように振り返ってみる…
記事「東芝、幹部候補をスタートアップに出向」:スタートアップから見るとこう思う
// 2021年1月4日の日経に「東芝、幹部候補をスタートアップに出向」という記事が掲載された。世の中にこんな制度があることを私自身は知らなかったのでとても興味深い。1年間スタートアップに出向する制度らしい。 www.nikkei.com 私達のベンチャー企業(スタートアップ)で大企業から人を1年間だけ受け入れるとしたら感じる事を書いてみたい。 まず第一に優秀な人材が来てくれるなら嬉しい!しかもタダで!これはすごい。東芝さん、私達の会社も候補にいれてくれないかなぁ。。。 私達の会社では人材採用で苦労している。信用も知名度も無いから無理もない。特にステルスモードの会社でもあるからほとんど何をして…
// ベンチャー企業の方が製品開発速度が速い理由 前々々々回のブログに記載した内容を再掲するとこんな感じ。 開発が遅れると会社が潰れるから 小さな失敗が許容されるから 意思決定、認識の共有、社内調整に時間がかからないから 専門性の高い他社に業務を委託するから 社内ルールや行事が必要最小限だから 前々々々回のブログはこちら gorilyn.hatenablog.com 今日は5番目の「社内ルールや行事が必要最小限だから」について書いてみたい。 5. 社内ルールや行事が必要最小限だから まとめ 規程類がプロジェクトに最適化されている 社内行事は必要に応じて追加されていく 社内ルール至上主義者が登場…
// ベンチャー企業の方が製品開発速度が速い理由 前々々回のブログに記載した内容を再掲するとこんな感じ。 開発が遅れると会社が潰れるから 小さな失敗が許容されるから 意思決定、認識の共有、社内調整に時間がかからないから 専門性の高い他社に業務を委託するから 社内ルールや行事が必要最小限だから 前々々回のブログはこちら gorilyn.hatenablog.com 今日は4番目の「専門性の高い他社に業務を委託するから」について書いてみたい。 4. 専門性の高い他社に業務を委託するから まとめ 専門性の高いプロに仕事をお願いできる 選択肢が多いのでプロジェクトに合ったプロに仕事をお願いできる ベン…
// ベンチャー企業の方が製品開発速度が速い理由 前々回のブログに記載した内容を再掲するとこんな感じ。 開発が遅れると会社が潰れるから 小さな失敗が許容されるから 意思決定、認識の共有、社内調整に時間がかからないから 専門性の高い他社に業務を委託するから 社内ルールや行事が必要最小限だから 前々回のブログはこちら gorilyn.hatenablog.com 今日は3番目の「意思決定、認識の共有、社内調整に時間がかからないから」について書いてみたい。 3. 意思決定、認識の共有、社内調整に時間がかからないから まとめ ベンチャー企業は少人数だから情報の共有や社内調整がスムーズ 意思決定者と社員…
ベンチャー企業の方が製品開発速度が速い理由 前回のブログに記載した内容を再掲するとこんな感じ。 開発が遅れると会社が潰れるから 小さな失敗が許容されるから 意思決定、認識の共有、社内調整に時間がかからないから 専門性の高い他社に業務を委託するから 社内ルールや行事が必要最小限だから 前回のブログはこちら gorilyn.hatenablog.com 今日は2番目の「小さな失敗が許容されるから」について書いてみたい。 2. 小さな失敗が許容されるから まとめ 新しい事をやる時には想定外の事がつきもの 研究と同じで仮説と検証の繰り返し ベンチャー企業では失敗が多発してしまう 失敗しても何度でも素早…
これは非常に良く言われる事ではないだろうか。一般論は色んな所で議論されているのでここでは日本の大企業、アメリカの大企業、ベンチャー企業で実際に働いた自分自身の経験から感じている事を述べてみたい。長くなるので複数回に分けて記載する。なお私の体験は製造業に関するものであるため他の業界では状況が異なる可能性が高い事にご留意頂きたい。 ベンチャー企業の方が製品開発速度が速い理由 まず結論から述べると次の通りだと考えている。 開発が遅れると会社が潰れるから 小さな失敗が許容されるから 意思決定、認識の共有、社内調整に時間がかからないから 専門性の高い他社に業務を委託するから 社内ルールや行事が必要最小限…
// 先週、自分の会社に政府機関からの実地調査が入った。特に怪しげな事があったから調査が入ったわけではありません。今度新しく製品を上市する前に、自分の会社の品質管理体制に問題が無いかどうかの確認のための調査です。 悪い事していないのにお役人の前ではめちゃくちゃ緊張します。悪い事していないのに交番の前を通る時に緊張するのと同じ感覚です(皆さんは緊張しませんか?)。 僕の緊張とは裏腹に、政府機関から来た3名の調査員は皆さんとても親切な方々でした。このコロナウイルス蔓延のさなかにご苦労様です。 産まれて間もないスタートアップ企業なので、恐らく調査員の目から見るとまだまだ不十分だったのだと思います。調…
// 物凄く久しぶりにブログを更新!書く事を習慣化しようと思ったものの全くできず、、、反省。「見て見ぬふり」でブログ更新をさぼってしまいました。 今日は私もできていないこんな「見て見ぬふり」について書こうと思います。 仕事を社員の方や外部コンサルタントの方にお願いしてきましたが、目標未達や計画遅延を繰り返す人がいます。また同じ人であってもある業務は目標以上の達成度をみせるものの、ある特定の業務に限っては目標未達や計画遅延を繰り返したりしています。 相手はプロだからと考えて仕事の進め方はお願いした人達にお任せし、達成度や進捗だけを確認しているとズルズルと目標未達や計画遅延を繰り返す場合が出てきま…
// いよいよ2019年も残りわずか。本当にあっという間に2019年が過ぎ去った気がする。でも改めて振り返ってみると2019年初頭の事柄はもう何年も前の出来事のように感じる。進展が大きかった証なのか、トラブルが多かった証なのか、充実していた証なのか、それとも単に記憶力が悪いせいなのか。。。 仕事について振り返ってみると「取締役の変更」と「取引先の変更」の二点が最も大きな出来事だと感じている。二つともヒトに関することだなぁ。心を砕くのはヒトとの関係性なのかも知れない。あーーーー胃が痛かった。 取締役の変更 これは以前にも記載したが大企業出身の方を取締役に迎えたらエライ目にあった出来事。私達の会社…
// 私の勤めているスタートアップで働いてくれる人を募集していてある知人から「あなたのスタートアップで働くための最低要件は何?」と聞かれて答えたのが以下の項目です。 個々人の担当領域がだいぶ広い 裁量と責任の範囲が広くなります 裁量をもって仕事ができますし新しい経験が蓄積できます 一方で未経験の事であっても次々と仕事をしていかないといけません 仕事環境はまだ整っていない 自分達が仕事しやすい環境を作る事ができます(在宅勤務など) 逆に言うと庶務などの支援業務はほとんどありません 時間がタイト 承認プロセスがかなりシンプルなので判断が速く非常にスピーディーに仕事が進められます とにかく行動に移し…
読書感想「部下を持ったら必ず読む『任せ方』の教科書」出口治明
// 自分で仕事を抱え込んでしまって疲れ切ってしまう癖があるので何とかヒントが欲しくて本書を手にとりました。 一番印象に残ったのは「部下の仕事が60点なら合格点を与えなければならない」「出来ている60点ではなく出来ていない40点ばかり気にしているから仕事が任せることができない」という箇所です。あぁ~~~これだ!!と思いました。思い当たるところがありまくり。 自分自身の完璧主義的な性格がまた出てしまっていることに気づきました。意識的に完璧主義をやめようと努力しているつもりですが、また出ていたようです。いけない、いけない。 部下の仕事が60点であっても部下にあれこれ注文をつけることはしないけど、内…
// 取締役として会社に参加してもらった人が会社を辞めてしまいました(涙)。健康上の理由です。 取締役としての重責が大きな精神的ストレスになり健康を害してしまったそうです。周囲との軋轢を生んでいたので周りも大変だったけど、それでも非常に残念です。 その方は長年日本の大企業の技術職をされていて定年退職のタイミングで私の会社に参加してもらった方です。その方にとって会社の経営陣に加わるのはこれが初めてでした。 取締役の役割にも徐々に慣れてもらおうと私は考えていましたが、慣れる前に会社を辞めることになってしまいました。長年の従業員の考え方からなかなか抜け出せずに苦労されたようでした。何十年も続けてきた…
// 今日はお仕事を休んで一日0歳3ヶ月の赤ちゃんと留守番をしていました。直前の三連休も赤ちゃんと二人で過ごす時間が長かったので妻の気持ちが少しわかった気がします。いつもありがとう~! 一番大変に感じたのは誰とも話さない時間が長いという事です。ミルクを作って、上げて、おむつを替えて、抱っこして、あやして、寝かしつけて(以下永遠にリピート)。その合間に赤ちゃんを抱っこしながら買い物に行って、洗濯をして、掃除をして、、、。大人と会話をしたくなります!あーーーなんかおしゃべりしたい!でもパパ友もママ友もいないし。。。 で思いついたのがブログを書く事!しゃべれないなら書く。子供片手に抱っこしながら書い…
東洋経済記事「日本は超エリートをGAFAに奪われている」について思う事
// 日本の「超エリート」人材がGoogle、Apple、Facebook、Apple (略してGAFAというらしい) に流れている、日本から流出している、という記事が東洋経済に掲載されていました。 toyokeizai.net 初めてこのタイトルを見た時は「超エリート」を日本の所有物みたいに言っているように聞こえてなんだか違和感がありました。別に個人が働きたい所で働くのは個人の自由じゃないかと。「超エリート」が働きたいと感じる環境がGAFAにある、GAFAが上手にそういう環境を提供している、ただそれだけの事だと。至って自然な事なのに何を言っているのだろうと感じました。 でも考えてみれば日本の…
// 取締役候補の人(以下Bさん)と面談をしていて「経営者」と「従業員」の違いについて感じた事を書こうと思います。Bさんはある日系の大企業の従業員として数十年お勤めだった方です。 Bさんから以下のような質問を受けました。 「私の上司は誰になりますか」 「私は誰に定期的に報告する事になりますか」 「(Bさんが遵守する)就業規則はどうなっていますか」 「どんな資料を作っていたら良いですか」 「出張はどのようにしていますか」 僕の考え方と違うだけかも知れませんが、いずれの質問も従業員目線の質問に感じました。新鮮さを感じてしまうほど忘れていた感覚です。 1について「上司はいません」ですし、2についても…
// 「言ってはいけない残酷すぎる真実」橘玲を読んだ際に最も興味を引いたトピックが双生児を用いた遺伝に関する研究だったので、その引用元になっている安藤寿康さんの研究内容を知りたくて本書を読みました。 gorilyn.hatenablog.com 最も響いたのは「あらゆる文化は格差を広げる方向に働く」という章に記載されている次の文章です。 『教育が一部の人にしか与えられないときは、能力や知識の個人差は、その教育を受けたか受けなかったかという環境の差で説明される割合が大きいでしょう。しかし教育があまねく行き届いたとしたら、そのときに顕在化するのが遺伝的な差なのです。』 なるほど~!と感心しました。…
// 初めて海でドローンを飛ばしました! 最高に気持ち良かった~! ドローンの師匠に同行してもらい、海ポチャしないようにビビりながら海でドローンを飛ばしてきました。結果は...海ポチャもせず、最高に楽しめました。 海最高~! ドローン最高~! しかも台風の翌日の日の出を撮影しに行ってきました。これが成果です。最高に綺麗でした。嬉しい…。こんな映像が自分で撮影できるなんて!技術の進歩のおかげですね~。ありがたや。 本当は4Kの動画を撮影したのですが、高解像度の画質のままネットに動画をアップロードすることが難しかったので写真を載せまーす。 僕のドローンの師匠によると台風の後の空には水蒸気がたくさん…
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