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失敗。田舎暮らし ブログ https://blog.goo.ne.jp/nishioka

出版関係、原発・核などについて書いています。今は、田舎暮らし中ですが、どう伝えれば、役立つ情報になるのか考えています。

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2021/01/10

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  • ミスKGBとジョージア娘3

    難関だったKGB本部の取材を終えて、ほっとした私たちは、レストランに向かった。ペレストロイカ(改革)によって、経済の一部自由化が始まり、組合形式のレストランが許可されるようになっていた。 その新しい経営方式によるグルジア料理レストランに入った。これまでの国営ではなく、民間のレストランである。それゆえ、こじんまりしているが、内装に清潔感があり、客の対応もよかった。 小さなレストランに入ると、私たちはちょっと目立つ。記者、カメラマン、通訳、運転手の4人。2人はスーツを着ていて、カメラマンは一眼レフのカメラを持ち込んでいる。 「ここに取材に来たのですか」と店員さんが聞く。いいえ、私たちは日本の雑誌の取材チームです。先ほど取材を終えて、ここに来ました。KGB本部で取材していたのですよ。  店主と思われるおばあちゃんがや...ミスKGBとジョージア娘3

  • ミスKGBとジョージア娘2

     「みなさん、ミスKGBのカーチャ・マヨーロワです」と広報官が紹介した。カーチャ・マヨーロワさんは、部屋に入ると、小さなテーブルの私たちの正面に座った。 「ミスKGBと言ってもね、仲間内のパーティで選ばれただけなんですよ」ミスKGBのカーチャ・マヨーロワさんは、笑顔で話し始めた。彼女は、明るくて気さくな性格だった。 正面にいる彼女を見て、ハリウッド女優みたいだな、と思った。しかし、ここはKGB本部。「ハリウッド女優」は禁句かもと考えたり、いやあえて、そう思われるよう訓練しているのかも、と思ったり、複雑な印象になった。 彼女にミスKGBに選ばれた様子を簡潔に聞いたが、はっきりとは回答しなかった。そこで、どこの部署で、どのような仕事をしているのですか、と質問した。 「記者さん、そんなことより、私たちの将来について話...ミスKGBとジョージア娘2

  • ミスKGBとジョージア娘1

    いつもカジュアルな服装でやってくる通訳がスーツとネクタイで正装していた。その日は、KGBの取材があった。 1991年ソ連邦の崩壊によって、KGBはこれまでの組織を解体し、ロシア連邦保安庁と対外情報庁などに分かれた。保安庁は警察組織、情報庁は対外諜報機関となった。 私は、そのソ連邦崩壊の前と後、両方の時期に現地で取材をした。今回は、KGB分割の直前の話。ソ連では、ゴルバチョフ大統領がペレストロイカ(改革)とグラスノスチ(情報公開)を掲げて、民主化に傾いていた。 そのころ「KGBの民主化」もソ連邦で議論されていたが、その内容が不明だった。「KGBの民主化をどのように実現するのか?」と取材依頼をしたら、KGB本部から「取材を受ける」と返答があった。取材協力しているロシアの通信社が「信じられない」というほど、異例の対応...ミスKGBとジョージア娘1

  • 過去からの使者。故郷へ (2)

    八百八狸(はっぴゃくやだぬき)の話は、江戸末期に創作された講談によって全国に広まったとされている。 神通力を身につけた変幻自在のタヌキ・隠神刑部(いぬがみぎょうぶ)をリーダーとする八百八狸は、藩の守護神として人々に尊敬されていた。 ところが、享保のころ、城代家老によるクーデターが起こった。隠神刑部は、藩のお家騒動に巻き込まれて戦うことになったが、不思議な杖を使う忠臣派の武士に捕らえられて、洞窟に閉じ込められた。 しばらくしてから、刑部狸は、これまでの功績に免じて、罪を許され、里人たちと仲良く暮らした、という物語だ。 江戸時代に創作された講談は、時を経て民話となり、里のタヌキ信仰へと変化していった。 いまでも、タヌキのことを「おタヌキさん」と呼ぶ人がいて、境内にタヌキの祠(ほこら)がある神社や、タヌキを祀(まつ)...過去からの使者。故郷へ(2)

  • 過去からの使者。故郷へ (1)

    早朝に目がさめた。何かの音で起こされた気がしたので、時計を見たら午前5時30分だった。 首都圏とはいえ、真冬の朝なので、気温が下がっている。そのまま起きる時刻ではないので、布団を整えて、二度寝しようと思った。 「コン、コン」今度は、はっきりと聞こえた。誰かが、玄関のドアをノックしている。 こんな早朝に?いったい誰が?なんの用で?私はノックを無視して寝ようとした。 私の住むアパートは、丘の中腹にある。坂道を上がって、ひと息ついたところにある、典型的な二階建てのアパートだ。 道路から敷地に入ると住民用の駐車場があり、建物に向かって左側に金属の階段がついている。階段を上がると右側から奥に2階の廊下があり、201号から206号まで、1DKの部屋が6つ、並んでいる。 安いアパートだから、オートロックなどはなく、誰でも玄関...過去からの使者。故郷へ(1)

  • 過去からの使者。向かったその先に

    早朝に目がさめた。何かの音で起こされた気がした。時計を見たら、午前5時30分だった。 首都圏とはいえ、真冬の朝なので、気温が下がっている。そのまま起きる時刻ではないので、布団を整えて、二度寝しようと思った。 「コン、コン」今度は、誰かがドアをノックしている音が、はっきりと聞こえた。 こんな早朝に?いったい誰が?なんの用で?私はノックを無視して寝ようとした。 私の住むアパートは、丘の中腹にある。坂道を上がって、ひと息ついたところにある、典型的な二階建てのアパートだ。 道路から敷地に入ると住民用の駐車場があり、建物に向かって左側に金属の階段がついている。階段を上がると2階の廊下があり、201号から206号まで、1DKの部屋が6つ、並んでいる。 安いアパートだから、オートロックなどはなく、誰でも玄関前までやってくるこ...過去からの使者。向かったその先に

  • 悪意の不法投棄。対抗措置は?

    田舎には、悪意を垂れ流す腰抜けがいる。たいていは、里の小さな集落で「顔が効く」と勘違いしている中年以上の男たちだ。 自分の集落はもちろんだが、別の集落にもそういう者がいてさほどでもない利権にしがみついて生きている。 連中は、毎日のように巡回しては、新参者がいないか、自分たちに逆らう奴はいないか、確認している。帰郷した15年ほど前から、私は連中に目をつけられてきた。 「東京から戻ってきたあいつが気に入らん。オレもやっちゃるから、お前もやっちゃれ!」(取材して本人に確認済み)リーダー格の男の音頭で事が始まった。 連中に共通しているのは、心のスケールが小さく、見た目が小汚い。ほとんどが、地元に長く住んでおり、爽やかさが欠如している。 私は、連中に、絡まれ続けた。毎日、誰かに嫌がらせされてきたが、すべての攻撃を押し返し...悪意の不法投棄。対抗措置は?

  • あなたに貸せる金はない(農協支所)

    5月に麦刈をして、正しく出荷した。出荷伝票が届いて、あとは入金を待つのみ。麦代金は、これまでは7月末に入金されてきた。 しかし、今年は違った。入金日の前日に郵便ポストにメモが入っていた。メモには「麦代金の40%は支払いません」と書いていた。 40%という支払い拒否の金額の多さ、入金前日という、何の対応もできない時期の悪さ、そのメモは、最悪の内容だった。。 後でわかったのだが、「払わない」と決めたのが、農協の若いひとりの職員なのにも驚いた。日頃から、農協職員の態度には驚くことが多かったが、今回もそうだ。 農業は、種を蒔く前に費用がかかる。肥料代、燃料代、種代、機械修理代、など経費がこれでもかっていうぐらい必要なのだ。 その経費の多くは、収穫後、入金された後に払う仕組みが多い。今回のように入金拒否金額が多いと、経費...あなたに貸せる金はない(農協支所)

  • 死の淵から生還した夜に

    動けないほどの激痛の後、意識を失い、蘇生した話を以前に書いた。あの痛みは、いまも忘れられない記憶になっている。 今回は、その夜の話。 死の淵から生還した私は、死の恐怖と生き返った安堵から、そのまま床に倒れて夕方まで眠っていた。目が覚めて、自宅に帰ろうしたが、原稿が1本、届いていないので待たなければならなかった。 「締め切りを守ること」と何度も約束して、問題を起こすライターに依頼した原稿だった。 彼は、やはり約束を守らなかった。締め切りの時刻を過ぎても連絡さえなかった。 「仕事をくれないか?」と頼まれて、断れなかった。この業界には、仕事を依頼してはダメなライターがいて、彼はそのひとりだった。 彼は、敏腕ライター、優秀な編集者、特別な音楽プロデューサー、お洒落な飲食店のオーナー、など、その時々に表向きの肩書きが変わ...死の淵から生還した夜に

  • コロナでもやらされる、公園のトイレ掃除

    都会の人には想像できないだろうが、田舎暮らしの私たちには、公園にあるトイレ(公共の施設)掃除の順番が年に数回、回ってくる。 この日曜日は、私の班の順番。いつもより2時間、早起きして、公園の物置の鍵を持って出陣。 ホースを水道に接続して、水洗いとブラシで床壁を洗浄、便器の拭き掃除。それから、公園内の休憩室の掃き掃除。やっと掃除を終えた。 次に、ノートに掃除をしたことを記入。鍵と、ノートが入った袋を次の方に渡して、役目が終わる。 市では、コロナ感染を避けるため、密になる行事を中止している。しかし、住民に押し付けている奉仕活動は続けている。 公園は公園管理協会とかいう名の怪しい行政系団体が管理していることになっている。しかし、掃除などの実働は住民がやるように決めていて、どういうわけだか「管理」だけを行政が行なっている...コロナでもやらされる、公園のトイレ掃除

  • 箇条書き。里山の良いところ

    田舎暮らしで、気をつけることを中心に記事を書いているのでたまには良いことをと思って、箇条書きにした。 田舎暮らしのうち、里山で暮らして良かったと思うことを列記したので参考にどうぞ。 ただし「田舎暮らしを勘違いしないように」ブログを書いているので「これだけは気をつけて」を加えておいた。初めて読む方が、勘違いしないために掲載しておきます。 ・まわりが田んぼ。作物が育ち、花が咲く・ペットが飼える・家をのぞかれるので、こそこそしなくていい・農業なのでマイペースで暮らせる・家がある・一戸建てが安く建てられる(土地は坪10~15万で買える・里山に限る)・車があれば、日用品の買い物に不自由はない・郊外型スーパーやホームセンターがある・通信販売を利用すれば、趣味のものも手に入る・都会にしかないサービスやモノは、最初からあきらめ...箇条書き。里山の良いところ

  • 英国取材。小さなミスから起きたトラブル3E

    遠出をする取材日の朝、カメラマンが出てこない。 どうしたの?「あの、動けないです」 えっ?「ぎっくり腰みたいです。動けません」 昨夜、ビールを飲みながら寝たらしい。その時の姿勢に無理があったのに、そのまま熟睡してしまい、目が覚めたら、ぎっくり腰になっていた、という。 一歩も歩けないほど、痛みが激しいようだ。それでは、取材は無理だ。 今日は、これから遠出になる。取材対象者とも約束しているし、核の再処理施設にも行く予定だ。 写真は、私が撮影するから、君はホテルで横になっていた方がいいよ。「そんなあ、アメリカからここまでやってきたのに、ホテルで寝てるなんて嫌です」 じゃあ、どうしたいの?「車の後ろの席に乗せてください。歩けないけど、車にさえ乗れば、なんとかなるかも」 しかしね、写真を撮れないカメラマンを連れて……と言...英国取材。小さなミスから起きたトラブル3E

  • 英国取材。小さなミスから起きたトラブル2

    日本で国際免許を申請して所持してきた私は、3人で唯一の車を運転できる人だった。 通訳、カメラマンは二人とも、運転は自分の仕事ではない、と考えているからか、呑気にしていた。 私は、このときまで海外取材を数回、経験していたのでその厳しさを知っていた。これまでの経験に加えて、今回は運転手と道案内も自身でやることになった。 大変なことになった、きちんと取材ができるだろうか。不安な気持ちのまま、全長5メートル近くある立派なレンタカーに乗り込んだ。 運転はひとり、地図を見るのもひとり、お客と勘違いしている2人を乗せて目的地の湖水地方に向けて出発した。 すぐに問題が起きた。ランナアバウト(日本語表記はラウンドアバウト:環状交差点)などの交通ルールがわからない。環状交差点にも大小あるようで、小さな円の交差点は、他人がいれば待ち...英国取材。小さなミスから起きたトラブル2

  • 英国取材。小さなミスから起きたトラブル1

    海外取材は、手間とコストがかかるので、事前の準備が必要だ。いつ、どこで、誰に、何を、どのように取材するか、事前に決めておかなければならない。 その役割はすべて記者が行う。 その国の通信社やコーディネーターに取材の約束を取ってもらう場合でも取材計画を立てて、事前に日本と現地で打ち合わせをするのは記者。これで大丈夫、となってから出張する。 現地では、通訳、コーディネーター、カメラマン(男じゃなくてもよい)、必要な場合は車の運転手、そして記者が動くので、3~5人のチームになる(雑誌の場合)。 全員、それぞれの分野のプロだから、安くはない費用が発生する。取材の予約を効率よく入れて、安全に移動し、取材に集中するためには、成田空港で飛行機に乗る前に取材先は、ほとんど決まっている必要がある。 ただし、海外取材では必ず予定外の...英国取材。小さなミスから起きたトラブル1

  • 福島沖地震と原発の揺れ

    地震の震度6強は、原発に携わっているものであれば、真っ青になる震度だ。もし多くの原発が運転していたら、と思うとゾッとする。東京電力、東北電力は、もう原発から完全撤退して、新しい電力会社として生まれ変わったらどうだろうか。福島沖地震と原発の揺れ

  • なぜ捕まらない。プロの野菜どろぼう

    このあたりの里では、春に収穫する玉ねぎ、夏から秋に収穫のなす、そしてスイカなどの野菜を栽培することが多い。 私も、以前は、玉ねぎやナスをそれぞれ三年連続で栽培したことがある。 野菜の栽培には人手が必要になる。特に、植えるときと収穫のとき、ひとりでは間に合わないので、いまは、米麦栽培となっている。 野菜を栽培することで、野菜どろぼうの存在を知った。どろぼう連中は、巧妙に野菜を盗む。 二種類のどろぼうがいる。このあたりの住民とプロの盗人だ。 このあたりの住民のどろぼうについては、詳しく書かないでおきたい。私は、偶然、野菜を盗んでいるところを目撃したが、怒るほどの量ではなかったし、盗みグセは直らないだろう。 問題は、プロの盗人だ。 彼らは、野菜に詳しい。家庭菜園以上の知識があり、収穫直前に盗む。 盗人連中は、栽培初期...なぜ捕まらない。プロの野菜どろぼう

  • 無理! 高レベル放射性廃棄物の管理は10万年

    約(30万年?)20万年前…ホモ・サピエンス(人類の祖先)が出現。約12万5千年前…ヒトが火の利用した証拠(諸説あり)。約7万年前…ヒトが服を着るようになった。約7万年前…ホモ・サピエンスがアフリカから世界各地へ拡がった。約3万年前…ネアンデルタール人がこのころ絶滅。約1万3千年前…大陸から離れた日本列島が、ほぼ現在の形に。約1万年前…最後の氷河期(最終氷期)が終わった。3000年前…エジプト文明など初期の文明が始まった。122年前…放射線の発見。↓↓↓10万年後…最初の高レベル放射性廃棄物の管理期間が終了予定。人類は生き残っているのか?無理!高レベル放射性廃棄物の管理は10万年

  • 客をだましたのか。農機販売店と反目3E

    ある日、農機販売店から請求書が届いた。コンバインの点検費用だったが、金額がおかしい。 5万円で依頼していた軽点検が、何の連絡もなく30万円になっていた。 農機販売店に電話して、この請求書はなに、金額が間違っている、と電話した。 すると、あの営業所長がやってきた。車から降りる時から、もう怒っていた。 「請求書に文句つけるなよ」と所長。5万円で軽点検を依頼したのに、30万円になっている。どうなっているのか。 「5万円なんかで、点検できるわけないだろう」いや、これまで何年も5万円の軽点検でやってきた。今回もそのように依頼した。 「だから、もう軽点検なんてないんだよ。そんな安い点検はやめた。おたくのコンバインなら50万円でも安いぐらいだ」やめた?やめたなら、事前に説明しないと。それが仕事だろう。 一方的に5万円を30万...客をだましたのか。農機販売店と反目3E

  • 客をだましたのか。農機販売会社と反目2

    前担当者の詐欺の時に同行していた営業が、このエリアの営業所長になった。この人事は社内でも話題になった。「今度の所長には気をつけてください」と営業とは別ルートから、客に注意喚起されるほどだった。 まあ、ダメな会社にはよくあることだ。そう思っていたら、すぐに影響が出た。 その前に、ひとつ理解してほしいことがある。私たち小規模農家は、低収入にもかかわらず、かなりの金額を農業機械に投入していることだ。 最近入手した農機販売会社のチラシから、農業機械の価格を紹介する。この価格は、いま私が所有している農業機械に相当する新品の値段。(主要な農機のみ)チラシに表記してある価格なので、オプション等は含まない参考値となる。 コンバイン3条刈りーー580万円トラクター33馬力ーー500万円田植え機4条植えーー180万円乾燥機ーー12...客をだましたのか。農機販売会社と反目2

  • 客をだましたのか。農機販売店と反目1

    農業関連産業の世界に階層があるとして、その最下層は生産者になっているらしい。 だから、ときどき、最下層なりの被害にあう。 ご承知のとおり、日本には一部上場の立派な農業機械メーカーが何社も存在しており、農家は、その系列の販売店から商品を購入している。 今回は、その農機販売店の社員による詐欺の手口を紹介したい。 一般の方は、自動車販売店と農機販売店は同じような印象があると思う。メーカーが農業機械を作り、販売店が売る。販売店は、修理も行う。違うのは、メーカー出資の農機販売店には、なぜか、ガラの悪い社員がいること。 ある日、この地域を担当する農機販売店の営業に、麦を栽培することを伝えた。麦を栽培するには、トラクターの後部に設置する、専用の麦まき機が必要だ。60万円くらいするという。 新品では買えないので、中古で安いのは...客をだましたのか。農機販売店と反目1

  • 地域限定、謎の交通ルール

    地方や地域によって、運転マナーが違うらしい。 首都圏在住のころは、地方取材はそれなりにあった。レンタカーを借りて移動することが多かった。その時は、運転のローカル・ルールには気がつかなかった。 田舎に暮らしている、いまは違う。地域限定のルールには気をつけている。事故になる可能性があるからだ。 こちらには、ローカルな交通ルールがあって、それが本来の交通ルールに優先する。例をひとつ。 「早曲がり」(はやまがり)と言うらしい。交差点での右折時、対抗する直進車が途切れたら、すぐに右折せよ。というものだ。 通常なら、次の直進車が見えているので、通過するのを待つべき状態でも「いいから、右折せよ」となる暗黙のルールがある。他の地域でやると、対抗の直進車が立腹するようなルールだ。 私は、通常どおりに、安全な状況で右折している。こ...地域限定、謎の交通ルール

  • 里山に置いてある釣り船

    首都圏から故郷に戻ってきて、子どもの頃にはなかった風景を見て少し驚いた。 船なのだ。 田園地帯に5、6人(もっとかも)は乗れそうな釣り船が置いてある。いま知っているだけで、半径1キロに3艘(そう)もある。 船は、おもに土日に利用されている。車で牽引するか、クレーン付き中型トラックに乗せて、里から海に出かけていく。 初めて見た時は、違和感しかなかった。しかし、日常的に連中から嫌がらせを受けるようになって、船がある理由がわかってきた。 町内会では、施設や公園の掃除の日がある。行事は、家族のうち一人が、事実上の強制参加。欠席すると行事によって3千円か5千円の罰金がある。 そこで、一部の連中がいつも会話をしている。「昔は、入札価格を教えてくれていたのに、最近はなあ」「役人を接待しないと商売にならんからなあ」などと、他人...里山に置いてある釣り船

  • ボランティアの強制。裏のワルは教育委員会だった

    私の住む里山は、田んぼが多くあり、田んぼの中に集落が点在している、そんな田園光景だ。かつて、里山では、結婚式、葬式、法事など、ひとつの家族ではできない行事があると、近所の人が協力する慣習があった。 そんなことから、以前から町内会の原型ができていて、それがいまの町内会へと繋がっている。だから、町内会は現代社会の最新の仕組みからは遅れている。 町内会費は現金手渡し、町内のお知らせは回覧板、ちょっとした伝言があると、電話ではなく家に行って話をする。夕方18時には、時刻を知らせるために大音量でサイレンが鳴る。 そのような、現代の町内会に住民は抵抗感が少ないまま生きてきた。そこに、多くの組織が目をつけて、住民を利用している。 彼らの実態は、金と利権の欲望むき出しだったりするので、住民は迷惑している。その例を、このブログで...ボランティアの強制。裏のワルは教育委員会だった

  • 小学校1、2年生。担任は殴る女教師だった

    子供のころの話。 小学校の先生は、怖い大人の集まりだった。小学校1年生、2年生の担任が、生徒を殴る教師だったからだ。担任は、若い女教師だった。 つい最近、ボランティアの現場で同級生「こんちゃん」(仮名)に45年ぶりに会った。僕ら、よく殴られたよね?「うん、小学校の先生は、しょっちゅう子供を殴っていたよね」 やはり、あれは夢ではない。何かの記憶違いということもあるので、「こんちゃん」に確かめてみたのだ。 その日は、インフルエンザの流行で、体育の授業を休む生徒が10人ほどいた。グランドには出ずに、教室にいるように、と先生から指示があった。しばらくは、みんな静かにしていた。しかし、そこは小学1年生。ひとりの生徒が、教室中を円を描くように走り始めた。つられて、2人、3人と続いて、気づくと、ほとんどの生徒が教室内をぐるぐ...小学校1、2年生。担任は殴る女教師だった

  • 町内会・ゴミ警察2

    嫌でも順にまわってくる町内会の班長になった。そして班長会議に参加した。 班長会議は、1年間の行事の確認や各班長の役割を決める会合だった。町内会の役員と班長は6人だから、10人程度の小さな会合だった。 途中、雑談になった。話題は、ゴミの管理について。 ゴミ置き場は町内会が管理することになっている。燃えるゴミ、プラスチックゴミ、金物・缶ごみ、ペットボトルゴミなどゴミを出す日は、市が配布するゴミカレンダーで決まっている。 話題になったのは、ゴミの分別を全くしていないゴミ袋があり、そのゴミが散乱していること。「ゴミの管理は町内会」と市役所が勝手に決めてしまっているので、分別されていないゴミがあると、市は収集しないでゴミを放置して帰る。カラスなど動物がゴミ袋を破いて、ゴミが散乱していても、市役所のゴミ収集車は、そのまま放...町内会・ゴミ警察2

  • 町内会・ゴミ警察

    「町内会に入らなければ、ゴミを出せない」ときどき、このようなウワサが週刊誌の記事などで紹介される。 大都会で生活している人は、この情報をウソだと思っているのでは?これ、本当です。 私は、田舎代表ではないので、他の地域でどうなっているかは知らない。しかし、私の住む周辺(小中学校区)では、「町内会に入らなければゴミを収集してもらえない」は、正しい。 市役所に電話して確認したことがある。回答は、こうだった。「ゴミ置き場は、市ではなく町内会が提供して、管理しています。市は、町内会が設置したゴミ置き場のみのゴミを収集しています」よって、通常、市のゴミ収集車は、町内会のゴミ置き場にあるゴミ以外は、集めないのだ。 実は、ゴミ出しの規則も、裏で市役所の担当者が決めて「町内会が決めたルール」としている。よって、ゴミ出しの規則に不...町内会・ゴミ警察

  • 農協、組合員と職員

    ローカル・テレビで作物の出来についてのインタビューしている場面がある。画面に出てくるのは農協の職員。テレビのスタッフは、どうして生産者である組合員に聞かないのだろう、と思うことがある。 テレビ番組を制作する側からしてみれば、農協に電話して、担当課につないでもらって、と手早く低レベルのニュース映像を作れればそれでいい、と考えているのだろう。農協の職員は事務方。生産はしないし、収穫を手伝って生産者と一緒に汗をかく、なんてことはない。 また、選挙運動をしている場面も見るが、あれは組合員ではなく農協の職員。組合員は、独立した自営業者なので、投票はしても、集まって選挙運動はしない。地域によって差はあるだろうが、私の住む地域では、組合員が集まって選挙運動している光景は見たことがない。そのように見えるのは職員の選挙運動だ。 ...農協、組合員と職員

  • 田舎暮らし・失敗。ポンプ工事と事件4

    地域代表の男は、自宅で会ったポンプメーカーの営業にこう言った。「脅してきてやったぞ」 また、この男は、ワルの仲間にも「俺はあいつを脅してやった。お前らもやっちゃれ」と言って歩いていた。そして、あっという間に「脅迫してやったぞ」情報が広まった。 情報を知ったポンプメーカー担当責任者には衝撃だった。彼は最初から「道路を閉鎖していけない。そのような工事ではない」と言い、120キロ離れたここの現場まできて、工事業者に具体的な指示を与えていた。 ビニールごみ、昼食時に出るゴミを田んぼに捨てないこと、タバコの吸い殻を田んぼや道路に捨てないよう灰皿を用意して自分で始末すること、など、低レベルの指導までしていた。 ポンプメーカーの担当責任者としては「被害者への脅迫」なんて論外だった。 脅迫の事実を知った、この担当責任者と上司(...田舎暮らし・失敗。ポンプ工事と事件4

  • 田舎暮らし・失敗。ポンプ工事と事件3

    よし、俺が脅してやる!」と土着のワル・土地改良区&地域代表の男。私の家にきて、怒鳴りながらこう言った。「お前、俺たちがやっているポンプ工事を邪魔しているらしいな」 工事の邪魔なんかしてませんよ。自分の田んぼに行くため、道路を通れるようにしろ、と言ってるだけだ。 「お前なんか、田んぼに行かなくていい」 あなたは、農業委員、土地改良区理事、地域代表なのだから、違法な工事をする業者に注意する立場ではないか。「やかましい。俺はポンプ会社の営業に頼まれて、脅しにきたんだ」 脅しに?公共事業を請け負っている会社の営業に頼まれて脅しに来たと言っているのか。それ、犯罪じゃないか。 「お前、俺に逆らうのか、タダでは済まさんぞ」 怒鳴り、わめいた男は、自宅に戻って、待っていたポンプメーカーの営業にこう言った。「脅してきてやったぞ」...田舎暮らし・失敗。ポンプ工事と事件3

  • 田舎暮らし・失敗。ポンプ工事と事件2

    翌日、ポンプメーカーの担当者が支社から120キロ離れたこの現場にやってきた。道路を閉鎖していた通勤用の乗用車は、移動して、道路が通れるようになった。 「二度と道路を閉鎖するようなことはさせません」と担当責任者は断言した。 ところが、数日後、道路は再び閉鎖されていた。今度は、工事用の資材置き場になっていた。 現場の工事業者は、元請けの指示を無視していた。この業者は、地元の土地改良区(公共の農業土木)の工事を担当しており、あの地域代表と繋がっているのだろう。 ポンプメーカーの担当責任者に電話した。「また道路閉鎖されていますよ。話が違うじゃないですか」と伝えると、担当責任者は「えっ?」と驚いていた。 現場に近いポンプメーカー営業所の営業担当が、連絡を受けて対応する事になった。彼は、担当責任者の部下だが、上司の指示を正...田舎暮らし・失敗。ポンプ工事と事件2

  • 田舎暮らし・失敗。ポンプ工事と事件

    地域代表の男は、事務局や水利組合のダメ連中にも「あいつをやれ」と号令していた。ここは、田舎です。狭い地域でこのような号令をかければ、無能な連中が一斉に動し、何かが起こるのは必然と言える。 さて、ある日、この地域代表の男は「俺が脅してやる」と言って、我が家にやってきた。大きな声で私を怒鳴り、理由不明なまま「俺に逆らうとタダでは済まさんぞ」と脅してきた。 これがきっかけで、大きな事件が起こることになる。 ーーーー メインの農道から枝分かれした細い農道が閉鎖されていた。奥には私の田んぼが6枚あり、ポンプ工事にやってきた業者の駐車場になっているので、自分の田んぼに行くことができない。 「そこを通してもらえませんか?」「……」声をかけても無視されて、奥の田んぼに行くことができない。細い道路を閉鎖しているのは、トラックなど...田舎暮らし・失敗。ポンプ工事と事件

  • 田舎暮らし・失敗の始まり3

    農業委員、土地改良区の委員、地区代表。これらの役は、田舎ではちょっとした権力があります。本来は、農業者のために存在し、農業者の代表といえる役割です。それゆえ、税から報酬が支払われているのです。 しかし、実態は、ならず者が仲間内で役をまわして勝手に役に着き公式な会合などでは、黙って下を向いているだけ。なんの意見も持っていない彼らは、役所の役人のイエスマンになっています。 連中は、自らの無能を隠すため、役人には極めて従順です。 その結果、役人の天下り先の民間団体やボランティア団体への集金を町内会に担当させたり、住民に寄付を強制するなど、役所とともに合法的な反社会的な存在になっています。 町内会の募金や寄付の集金係は私にも順番がまわってきました。ボランティア団体は、町内会を使わず、自分で募金を集めるべきでは。田舎暮らし・失敗の始まり3

  • 田舎暮らし・失敗の始まり2

    最初に「あいつをやれ」と言ったのは意外な人物でした。 子供の頃からよく知っている、家族同然の付き合いをしてきた男でした。それを知った時、人違いでは、と何度も自分に言い聞かせましたが、繰り返される嫌がらせに関係している現実を見て、これまでの縁を切りました。嫌がらせが、ちょっとだけ減りました。 次に「俺が脅してやる」と行動したのは、農業委員や土地改良区の委員を兼任して、(狭い)地域の代表となっている準公務員。 農業委員や土地改良区の委員、地区代表は選挙で選ぶ制度(いまは一部変更)になっていましたが、選挙をせずに「仲間で役をまわす」ことで役員になっていた男です。この男も、亡き父が、何かと世話をした男です。 さて、この男は、「俺が脅してやる」と言って、我が家にやってきました。その行動がもとで、大きな事件が起こります。 ...田舎暮らし・失敗の始まり2

  • 田舎暮らし・失敗の始まり

    田舎に戻ってきて、ずっと嫌がらせ以上のことを受けているのだが15年以上が経過したいま、どうすれば被害に会わずに済んだだろうか、と考えてみた。結論は「回避、不可能」。 連中は、「よそ者」も襲いますが、Uターン組を見逃すことはありません。誰かが「あいつをやれ」と言ったら、それが合図。「俺はやったぞ。お前もやれ」と、陰湿の連鎖が始まります。 私は、連中の無法・陰湿の連鎖を体験して、その仕組みを解明しました。最初に「あいつをやれ」と言ったのは意外な人物でした。田舎暮らし・失敗の始まり

  • 復刻版・英仏現地取材、原子炉のゴミ「死の灰」の行方を投稿

    【復刻版】英仏現地取材、原子炉のゴミ「死の灰」の行方をnoteに投稿しました。また、上記の3本をまとめて「マガジン」としてアップしました。英国:ピーターラビットの故郷、湖水地方とセラフィールドフランス:映画シェルブールの雨傘のシェルブール、ラ・アーグなど各地と核再処理工場の現地レポートです。記事は200円、3本まとめた「マガジン」は300円。記事の前は無料で読めます。復刻版のnoteへの記事のアップは、今回は予定どおり終わり。次は考慮中です。noteのホームページはこちらから。復刻版・英仏現地取材、原子炉のゴミ「死の灰」の行方を投稿

  • 英国・湖水地方での取材。ピーターラビット救出作戦

    noteに【復刻版】英・仏現地取材原子炉のゴミ「死の灰」の行方【第1回絵本の世界に放射能汚染の危機】を投稿しました。3回連載の1回目。 セラフィールドと湖水地方はすぐ近く。ピーターラビットの故郷に危機が、という記事です。 noteの記事はこちらです。英国・湖水地方での取材。ピーターラビット救出作戦

  • 田舎暮らしについて書く前に

    もう15年以上、田舎暮らしで暴行、脅迫、嫌がらせ、などを受け続けています。ひどい被害を受けた場合は、警察、人権侵害の救済機関(←実は名ばかり)、行政などに相談しましたが、どの機関も何もしませんでした。 ●何もしない理由警察ーー近所のもめごとにに介入したくない。「殴られた?ただのケンカだろ。いちいち警察に電話してくるな」と言ってました。暴行を受けたのは、数回。うち2回は、眼底出血。それから手術後に退院してすぐの歩行困難な時期に20発以上も殴られる、という悪質な暴行でした。でも警察は「捜査しない」と公式に言ってきて、何もしませんでした。 ●なぜ?・民主主義が届かない田舎だからでしょう。・警察は事件を選んで仕事量を調整している(違法)ので、多数の犯罪を放置しています。ここは悪名高い県警のひとつですので、相応の対策をし...田舎暮らしについて書く前に

  • 核の黙示録・復刻版をnoteに

    noteに復刻版として掲載している「核の黙示録・汚染された北の大地」6回をアップしました。これで、この連載を終えました。続けて、今回の記事6本をひとまとめにした「マガジン」を作成して、有料(450円)で公開しました。単品記事1本は200円です。すぐに大量に売れるとは思っていませんが、海外取材で取材コストと手間がかかっていますので、このような価格にしました。当時は、ソ連邦からソ連邦崩壊して混乱した時代。今後、取材の裏話など、このブログで書く予定です。ということで、こちらがnoteの私のホームページです。https://note.com/nishioka_taka核の黙示録・復刻版をnoteに

  • 理由。記事を復刻しているのは

    以前、連載した記事の一部を復刻版・note版で有料アップしています。無料でも始めの部分は読めますし、記事をひとまとめにしたマガジンなら、さらに安く読めます。とりあえず、海外取材した記事、北朝鮮の核、チェルノブイリ原発1回目、ロシア・ウクライナ・ラトビア編2回目(←いまここの途中)、英仏再処理工場、の取材記事をアップ予定です。前から、上記の連載を単行本にしようと思っていましたが、出版社では新鮮で売れる(!これ大事ですよね)記事(本)を求めていることがあり、そうこうしている間に体調を壊して、タイミングを逃してしまいました。たまたまnoteというwebシステムとアプリを見つけて、これを始めよう、ってなりました。有料にしたのは、文庫本や電子出版の可能性を考慮してのことです。というわけで、核の黙示録・第4回をアップしまし...理由。記事を復刻しているのは

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