1987年 東宝 監督:市川崑 出演:吉永小百合、森光子、石坂浩二、中井貴一、菅原文太 鑑賞:BS松竹東急 日本映画史を代表する大女優である田中絹代の半生を描いた市川崑監督のドラマ映画です。吉永小百合が田中絹代を演じていますが、やはり美しさは際立っています。それと菅原文太演じる溝口健二監督が渋くて良かったです。こんな文太は見たことがないのでそういう面では貴重な1本だと思います。
1987年 東宝 監督:市川崑 出演:吉永小百合、森光子、石坂浩二、中井貴一、菅原文太 鑑賞:BS松竹東急 日本映画史を代表する大女優である田中絹代の半生を描いた市川崑監督のドラマ映画です。吉永小百合が田中絹代を演じていますが、やはり美しさは際立っています。それと菅原文太演じる溝口健二監督が渋くて良かったです。こんな文太は見たことがないのでそういう面では貴重な1本だと思います。
2017年 ユニバーサル 監督:ジョー・ライト 出演:ゲイリー・オールドマン 鑑賞:Amazonプライム(吹替え) 『ダークナイト』シリーズでは優しいゴードン警部補のイメージが強いゲイリー・オールドマンですが、今回は短気で口が悪くイライラした演技と特殊メイクでチャーチル本人のように似ていると評判だった1本です。因みにオールドマンの特殊メイクを担当したのは、日本人メイクアップアーティストの辻一弘さんです。物語は戦争映画を第一線の戦場ではなく遠く離れた政治の場での駆け引きの面から見せることで、かえって現実味を感じました。『ダンケルク』の裏での国内外の交渉の様子が興味深かったし、英国映画らしいテンポ…
1980年 東宝 監督:山田洋次 出演:高倉健、倍賞千恵子、ハナ肇、吉岡秀隆鑑賞:BS松竹東急 もう何回も見た高倉健主演の作品です。やはりこの作品の健さんはかっこいいですね。最後の列車内の小芝居がとても素敵です。手渡したハンカチの色が黄色というのも粋な演出です。特に最後の列車の中のハナ肇は上手いです。最近はこの最後のシーンを見るためにあるような1本だと思います。今回はBS放送で見ましたが、DVDと違って映像が素晴らしく美しくなっています。やはりBDで手元に置いておきたくなる名作です。
1996年 松竹 監督:神山征二郎 出演:三上博史、仲代達矢、八千草薫、牧瀬里穂 鑑賞:BS松竹東急 宮澤賢治生誕100年を記念して制作された作品です。有名な「雨にも負けず」は知っていますが、他の作品は文章が明治時代のものなので途中で読むのをやめたのを覚えています。宮澤賢治は貧しい生活を送った末に若くして病死したという勝手なイメージを持っていたのですが、そこそこ裕福な商家(質屋)の生まれだったのは意外でした。そして彼が仏教への信心と寒冷地の農業に身を捧げていたことも初めて知りました。そんな彼の人となりがこの映画で理解できたのですが、ただ彼がいつどうやって素晴らしい作品群を執筆したのか、今ひとつ…
1962年 大映 監督:森一生 出演:勝新太郎、城健三朗(若山富三郎)、水谷良恵 鑑賞:BSトウエルビ ご存じ勝新の座頭市シリーズ2作目です。モノクロ作品となっています。勝新と若山富三郎との兄弟共演が見れる珍しい1本になっています。勝新太郎の居合さばきは見事なものがありますが、お兄さんの若山富三郎も見事な刀さばきでした。こうしてお二人の若かりし頃の共演を見ますと、もう少し長生きしてもらって晩年の共演も見てみたかったと思います。BSトウエルビで全シリーズを放送してもらったんで、録画でゆっくり見ていこうと思っています。このジャケットの市はかっこいいですね(^^)/
2023年 ギャガ 監督:和田圭介、三原光尋 出演:アントニオ猪木 鑑賞:Amazon 昭和のプロレス、猪木ファンとしましては、この映画の予告観た時に映画館のスクリーンで、猪木さんを観ようと思いましたが、あっという間に公開が終わり公開から3ヶ月で、アマゾンプライムで鑑賞となりました。定番の決め台詞「元気があれば何でもできる!」アントニオ猪木は死してなお、私達に勇気や元気を与え続けてくれる真のスーパースターだと思います。内容はインタビュー有り、対談有り、講談有り、ドラマパート有りと面白くも珍しい構成で、猪木信者には何分賛否はあると思いますが私としましては楽しめるのではないかと思います。自分が生き…
1976年 コロンビア 監督:マーティン・スコセッシ 出演:ロバート・デ・ニーロ、ジョディ・フォスター 鑑賞:地上波デジタル放送(吹替え) DVDは持っていますが、今回は地上波デジタル放送の吹替えで見てみました。48年前の作品とは思えないほどクリアな映像で音声も聞き取りやすかったです。やはり昔の作品は地上波やBS放送で見るのに限りますね。もうDVDは見れなくなりました。物語はトラヴィスの「生きづらさ」を見事に表現したロバート・デ・ニーロの演技がやはり凄すぎますね。この頃はデニーロ自身もとんがっていたんだと勝手に思っています。徐々に狂気に蝕まれる様も、リアルすぎて目を背けたくなります。タクシーの…
2023年 香港 監督:ホー・チェクティン出演:テレサ・モウ、ロナルド・チェン、ウォン・ヤウナム 鑑賞:地上波デジタル放送 大阪アジアン映画祭でABCテレビ賞を受賞した香港映画。期待して見ましたがちょっとがっかりな作品でした。やはり香港映画はカンフーできめてほしいですね。ストーリーは知らない死体(全裸の男)がマンションに突如現れ、それに右往左往する住人達という設定。ブラックコメディという括りでしたが、死体の犯人捜しなどは一切せず、とにかく「死体をどう隠すか」一点に重きを置いているので、映画というよりは演劇に近い雰囲気でした。中盤からラストは、住人達の関係性の変化や、色々悩みがあっても結局それは…
1962年 大映 監督:川島雄三 出演:若尾文子、船越英二、伊藤雄之助、山岡久乃 鑑賞:BS松竹東急 「全員悪人」という設定で面々が団地の一室で繰り広げる会話劇で物語が進んでいきます。カメラはほとんど団地の1室のままです。独特の空気感が漂う作品でした。若尾文子さんは名前こそ知っていますが演技を見たのははじめてのような気がします。出演は1950年から60年代にかけて大映での出演がほとんで、それ以降はテレビに出演されているようですね。今でも90歳ご健在のようです。映画は昭和な調度品や用語(定期預金の利息5%・一ドル360円・大蔵省)、印象的なシーン(夕日を背景に踊り狂う友子と実など)。本作のおかげ…
1978年 香港 監督:ロバート・クローズ 出演:ブルース・リー、サモ・ハン・キンポー 鑑賞:BS松竹東急 ブルース・リーが1972年秋にクライマックスのアクション・シーンのみを撮影後中断、急逝により未完となり、五年の紆余曲折の後サモ・ハン・キンポーを起用し、追加撮影して完成させた作品です。随所にリーの過去の映画のワンシーンからのカットが挿入されています。最後の戦闘シーン以外でのリーの顔のアップは他の映画から流用したもので結構わかりやすい作りになっていました。このような編集が随所に見られる作品になっていますが、見せ場の長身のハキムとの戦いは本人だと思われます。やはり黄色のつなぎのコスチュームを…
2005年 コロンビア 監督:ノーラ・エフロン 出演:ニコール・キッドマン、ウィル・フェレル 鑑賞:地上波デジタル放送(吹替え) テレビシリーズのリメイクではなく、そのリメイクをニコール・キッドマン演じる俳優を主役にした作品です。キッドマンはまさに適役だったと思います。メグ・ライアンがさらに適役かなと思うと、監督さんは「ユーガッタメール」「恋人たちの予感」「めぐり逢えたら」を撮ってる監督さんでした。やはり作風はよく似ていますね。そういえばメグ・ライアンはどうしてしまったのでしょうね。またスクリーンに戻ってきてほしい女優さんです。メグでもOKの感じで、鼻を動かすのはお約束の作品でした。
1978年 東映 監督:降旗康男 出演:高倉健、池上季実子、田中邦衛、北大路欣也、三浦洋一 鑑賞:BSトウエルビ 『幸福の黄色いハンカチ』の次の年の作品で、再び東映に戻って、監督・降旗康男×脚本・倉本聰×主演・高倉健の作品。健さんにぴったりの役柄でそれもその筈、倉本聰が、健さんが演じてきた東映任侠映画の主人公像を膨らませて書いた健さんの為の役だそうです。ストーリーは刑期を終えたヤクザ・秀次。彼には気にかかる若い女性が居た。その女性・洋子は、秀次が刑務所に入る事となった殺した相手の娘だった…。この映画は健さんが最高にかっこいいです。周りもかつての東映任侠映画常連の渋い面々ばかり、そんな中で池上季…
1991年 東映 監督:中島貞夫 出演:岩下志麻、高嶋政宏、桑名正博、かたせ梨乃、夏八木勲 鑑賞:BS松竹東急 シリーズ5作目、岩下版として3作目になります。途中でこれ見たことに気づきましたが、やはり面白いですね一気に最後まで見てしまいました。今回は母と息子。脚本家が女性ならではの視点という気がします。ドラ息子に振り回される母親というお話でしたので、これだったら三田佳子にやらせたかったなと個人的に思いました。高嶋政宏の演技がまだまだなのが今となっては微笑ましいです。桜の下の岩下志麻とかたせ梨乃が歩くシーンは写真で撮ってみたい見事な美しさがありました。岩下志麻をしっかり立てながらもかたせ梨乃や本…
2015年 東宝東和 監督:ガス・ヴァン・サント 出演:マシュー・マコノヒー、渡辺謙、ナオミ・ワッツ 鑑賞:BS松竹東急(吹替え) 自殺の名所の富士山青木ヶ原樹海を舞台にした、サバイバル・ドラマ風になっています。折々に見せる回顧録が、自殺を至る経過を物語っていますが、渡辺謙とマシュー・マコノヒーによる二人芝居のように展開されていきます。樹海の奥へ進むうちアーサーは、ボロボロに衰弱したタクミ(渡辺謙)と名乗る男性と出遭います。誤って樹海に迷い込んだタクミは2日間も彷徨っているという。タクミのためにいっしょになって樹海の出口を探すアーサーは・・・というおハナシ。おそらく渡辺謙は実在ではなく、主人公…
2008年 ライオンズゲート 監督:シルベスター・スタローン 出演:シルベスター・スタローン、ジュリー・ベンツ 鑑賞:BS TBS ベトナム帰還兵ジョン・ランボーを描いた『ランボー』シリーズの第4作目。前作の『ランボー3/怒りのアフガン』から、実に20年ぶりの続編です。ミャンマーが舞台で軍事政権の恐ろしさが理屈抜きで一瞬で分かる作品でした。それくらいに映像が凄惨で、大人か子どもか男か女かなんて関係なく容赦なく、その怖さを知るにはもってこい、それがこの作品最大のメッセージであると思います。そしてなんと言ってもジョン・ランボー。映画界屈指のヒーローはシリーズ4作目も健在でした。何がカッコいいかって…
2001年 ワーナーブラザーズ 監督:クリス・コロンバス 出演:ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン、ルパート・グリント 鑑賞:地上波放送(吹替え) 2回目の観賞なんですけど、どうも内容がいまいち理解できません。もうそろそろこの年になると「あーこういうことなんだ」と納得したいものなんですけどまだだめでした。手持ちのDVDより地上波デジタル放送のほうが映像は遥に綺麗に仕上がっていましたが、手持ちDVDで納得できるまで見てみようと思います。「バックトゥザフューチャー」のほうがワクワク感はあったし、「タイタニック」のように惹きつけられるのが見つけられなかったというのが感想です。素直にこの世界に入って…
2008年 東映 監督:原田眞人 出演:堤真一、堺雅人、尾野真千子、山崎努 観賞:NHKBSプレミアム 御巣鷹山に墜落した日航機事故を題材にした作品で、実話を元に小説があり映画化となっています。航空機事故のことが描かれているのかと思ったら、墜落事故を背景にスクープ合戦を繰り広げる地元新聞社の記者たちの人間ドラマを描いた映画でした。当時の墜落事故現場の地元新聞社は大きな事件なだけに、スクープ合戦が凄まじいかったのがとてもよく描かれていたと思います。私達が普段目にしない新聞局の裏側を見た様な気がしましたし心身ともにダメージを受けたメディアの方も多かったように思います。中々、深い映画でした。しかしこ…
2021年 イオン 監督:香月秀之 出演:水野勝、剛力彩芽、高畑淳子、橋爪功 観賞:Amazonプライム もう少しコメディタッチの映画かと思って見てますと、結構考えさせられるところあり、コーラスの歌声に泣きそうになるところありという感じでいい映画だったと思います。先日義母が亡くなった時に葬儀社の方にとてもお世話になりましたので、終活の準備は必要だなぁと思いました。しかしながらこの映画にもあるように葬儀社には偏見を持たれている方がいらっしゃると思いますので、そのあたりを橋爪功の頑固親父が上手く表現していたと思います。最後の隠し子の下りは自分的には必要がないように思いました。まぁそれぞれの受け止め…
2017年 アメリカ 監督:ナチョ・ビガロンド 出演:アン・ハザウエィ、ショーン・ウィリアムソン、ジョナサン・デクター 観賞:地上波放送(吹替え) タイトルからしてそうですが内容もよく分からない感じでした。コメディに振り切らず大人気ない大人たちによる三角関係の話もややありという感じで、う~ん、コメディ…SF…ファンタジー…。この映画のジャンルは何だったのでしょうか。アメリカの裏側、韓国ソウルで怪獣が現れます。街を破壊していく怪獣と、その動き…自分がやった仕草そっくり…これ私じゃん?ってなっていきます。田舎町に帰ってきた1人の女性が同じ時刻、同じ場所に限りその怪獣と動きがシンクロしてしまうのです…
1963年 日活 監督:中平康 出演:吉永小百合、浜田光夫、小池朝雄、和泉雅子 観賞:BSトウエルビ 吉永小百合は外交官のお嬢様、浜田光夫はヤクザ見習い、こんな二人がひょんな事で知り合い愛し合うようになる。吉永小百合の上品な可愛さが全開で見とれてしまいます。浜田光夫はどこか石原裕次郎に似ています。やはり当時はこのような感じが受けたのでしょうね。今ではありえないストーリーだという気もしますが最後は驚きました。純愛だったということなんですね。自分自身がほぼ生まれた頃の昭和の風景が見れるのはなんか楽しいですね。小池朝雄が若くてかっこよかったです。友和百恵コンビでもリメイクされているんですね。違いを機…
1986年 東宝 監督:佐藤純彌 出演:西田敏行、倍賞千恵子、山岡久乃 鑑賞:NHKBSプレミアム 昭和の大冒険家「植村直己」の半生を描いた作品です。植村直己にはどことなく風貌が似ている西田敏行、奥様には倍賞千恵子が演じます。ようやく見れたという感じでした。若い方は植村直己っておそらく知らないだろうなぁと思います。「世界最高峰エベレストに初めて登頂した日本人」「五大陸最高峰登頂に成功した世界で初めての人」「犬ぞりにて単独で北極点に到達した世界で初めての人」1984年、アラスカ州マッキンリーに世界で初めて登頂しましたが 、下山中に消息不明となり現在に至ります。遺体も発見されていません。のちに 国…
2023年 Netflix、アスミックエース 監督:今泉力哉 出演;有村架純、リリー・フランキー、風吹ジュン、平田満 鑑賞:Netflix 今年の2月にNetflixで配信された有村架純が主役のドラマ映画です。原作は漫画です。 元風俗嬢の「ちひろさん」は誰にでも真摯に向き合い、子供や老人など弱い立場の人たちを自然に助けて生活している。肩の力を抜いた生き方をしながら癒しようのない孤独を抱えて生きる主人公とその周囲の人々の話です。ちひろさん(有村架純)は元風俗嬢で、本人はそのことを隠していません。今は風俗をやめてお弁当屋の売り子でとても人気があります。本人は孤独が好きですが、いつの間にかホームレス…
1968年 パラマウント 監督:セルジオ・レオーネ 出演:チャールズ・ブロンソン、ヘンリー・フォンダ 鑑賞:BS日テレ(オリジナル言語) 50年前の作品だとしてもブロンソンファンとしては観てみたい1本でした。チャールズ・ブロンソンが出ているだけで、作品の雰囲気が格段に上がっている感じがします。復讐物の西部劇ではよくある内容ですが、主人公が復讐に駆り立てられる状況をなんとか理解できました。ヘンリー・フォンダの悪役が印象的で、吹き替え版を見たらどんな印象を感じるのか見比べてみたいですね。でも3時間を超える大作ですので、やはり長いです。途中でだれて来ましたので休憩しながら鑑賞してました。やはりチャー…
2012年 東宝 監督:平川雄一朗 原作:辻村深月 出演:樹木希林、松坂桃李、八千草薫、仲代達矢 鑑賞:Amazonプライム(有料) 原作を読んでもう一度見てみました。やはり原作を読むと内容がよくわかりますね。映画を見るのはある程度予習が必要なのかもしれません。亡くなった方を呼び出して一度だけリアルに会えるといったファンタジーな物語がオムニバス形式で繋がっていきます。やはりこういうお話は自分に置き換えてしまいますね。誰と会いたいかなぁと考えながら見ていましたけど、自分が会いたい人はまだ浮かんできませんでした。映画ではツナグ役の樹木希林の存在感が際立っていました。物静か、穏やか、自然体でありなが…
1974年 東宝 監督:熊井啓 出演:田中絹代、栗原小巻、高橋洋子 鑑賞:Amazonプライム 田中絹代さんといえば黎明期の日本映画の大女優さんという肩書きがありますが出演作品はほとんどといっていいほど知らない女優さんです。今回は九州の田舎のおんぼろ屋敷に住む老婆役でした。栗原小巻という女優さんも存じていますがほとんど見たことがありませんでした。この作品はもう50年前の作品ですので当時は新旧の大女優さんの共演で話題になったことだと思います。物語はさすが社会派の熊井啓監督のメガフォンがさえわたります。まるでドキュメンタリー映画を見ているようでした。極貧生活の日本から東南アジアへ渡った主人公サキ。…
2022年 ハピネットファントム 監督:早川千絵 出演:倍賞千恵子、磯村勇斗 鑑賞:Amazonプライム 評価が高い高齢者社会を描いたストーリー展開となっていますがストーリーが理解しにくい1本でした。入院中に観たのがいけなかったのかなぁ。なので退院してからすぐに2回目を見ました。自慢ではないですがそれでもわからなかったです。ただ倍賞千恵子さんの演技は光っていました。やはり倍賞千恵子という女優さんは庶民派の代表みたいな方ですね。高倉健さんとの共演を見てきたものにとってはストーリーからも感慨深いものがありました。顔の皺がとても印象的で年を感じさせますが、やはり若いころの倍賞さんをよく知っているだけ…
1973年 ワーナーブラザーズ 監督:テッド・ポスト 出演:クリント・イーストウッド 鑑賞:BSトウェルビ(吹替え) こういう古い作品を吹替で放送してくれるBS放送ってありがたいですよね。最近は特にBS放送の映画放送が充実してきているので録画して楽しんでいます。このダーティハリーシリーズも全5作を吹替えで放送されるのですから嬉しい限りです。物語は前作のサイコパス無差別殺人犯とは打って変わり、今作は法で裁けない悪を自ら裁く白バイ隊員が犯行を繰り返します。しかも彼らは警察官としてとても優秀なんです。黒幕はあっと驚くどんでん返しで今回もキャラハン刑事のマグナムが冴えわたる1本でした。それと山田康雄さ…
2012年 東宝 監督:犬童一心 出演:野村萬斎、榮倉奈々、佐藤浩市 鑑賞:BS日テレ 2回目の鑑賞です。大まかなストーリーはわかるのですが、何かぐっと引き付けるものがない、野村萬斎は独特のキャラで光っているのですがやはり脚本ですかね。賛否両論がある作品だと思いますが自分はちょっとダメでした。同じ農民が出てくる「七人の侍」とは面白さが違いすぎるはやはり脚本の違いからでしょうか。自分的にはあまり印象がなかった1本です。
1965年 東映 監督:石井輝男 出演:高倉健、千葉真一、大原麗子、田中邦衛、嵐勘十郎 鑑賞:BSトゥエルビ ご存知網走番外地シリーズの4作目です。BSトゥエルビでシリーズを全て放送してくれたのでBDに保存しました。舞台は冬の北海道。健さんが網走刑務所を出所してからのお話になります。ロードムービーで物語は展開していきます。今回の健さんはよくしゃべり、どちらというとおちゃめな感じではないでしょうか。車の中でおにぎりをほおばるシーンなんかは珍しいと思います。若かりし頃の大原麗子も初めてみたような気がします。なかなか元気でお転婆で晩年の薄幸な感じはしませんでした。彼女は62才で残念ながら亡くなってお…
1954年 松竹 監督:木下恵介 出演:高峰秀子、田村高広、笠智衆 鑑賞:BS松竹東急 有名どころの作品ですが初見でした。また木下恵介も有名な監督さんですが、晩年の「衝動殺人息子よ」を見たぐらいでほとんど知らない監督さんです。黒澤監督、小津監督と並んで巨匠のお一人ですよね。この作品は暗いといいますか、強い人が全くといっていいほど登場していません。黒澤監督は戦後の強い日本を作った監督さんに対して真逆の監督さんのような気がします。物語は日本が第二次世界大戦を突き進んだ歴史のうねりに、否応なく飲み込まれていく女性教師と生徒たちの苦難と悲劇を通して、戦争の悲壮さを描いた作品です。それとこの作品は反戦映…
2021年 ユニバーサル 監督:ティム・ヒル 出演:ロバート・デ・ニーロ、ユマ・サーマン、クリストファー・ウォーケン 鑑賞:ネットフリックス ロバート・デ・ニーロがおじいちゃん役のコメディタッチの作品です。日本の大御所と言われる男優さんなら引き受けないかなぁと思いながら見ていました。その点デニーロはジョーカーでは殺されているし、この役では子どもにおちょくられているし、何でもできる凄さが逆にあるのかなと思います。若い頃の尖っていたデニーロもいいのですが、年をとってからの渋さのあるデニーロもまたいいですね。まだまだこれから見てみたい俳優さんです。
2021年 ハピネットファントム 監督:和島香太郎 出演:加賀まりこ、塚地武雅、林家正蔵、高島礼子 鑑賞:Netflix タイトルからは想像できないストーリーでした。内容は老いた母親と自閉症を抱えた息子が地域の中でどうやって理解をえながら生活していくかという、とてもまじめで問題提起された作品でした。一番驚いたのは自分の生活しているすぐ近くに、障がい者(自閉症や精神薄弱)がともに生活する建屋ができるというだけで、地域住民は大反対するのだということと、こういう施設が周辺に建つことで地価が下がるという考え方があるのが、なるほどといった感じで見てました。障がいがあっても、その人自身や家族が住みたいと思…
2022年 東映 監督:吉野耕平 原作:辻村深月 出演:吉岡里帆、柄本佑、尾野真千子 鑑賞:Netflix 昨年公開の映画ですが、早速配信されています。吉岡里帆ちゃんは「見えない目撃者」でいい印象に残る演技をしていたので、躊躇なく見てみました。まずは辻村深月さんってこんな原作も書けるのかと驚き、同時に原作がやはりしっかりしているんだなぁと感心して鑑賞出来ました。アニメ業界の裏話を交えながらそこに働く人たちの物語です。派遣のことかと思いますがそうではありません。「覇権」トップをとることらしいです。面白いというよりは、ざっくりでもアニメの裏側が知れて良かったと思います。実際にはこれ以上に大変だと思…
1973年 日本ヘラルド 監督:ジョン・スタージェス 出演:チャールズ・ブロンソン、ジル・アイアランド 鑑賞:BSテレ東(吹替え) 「荒野の七人」「大脱走」を撮ったジョン・スタージェス監督作品です。ブロンソンは西部劇が似合いますね。狼シリーズとかも見てますがやはり西部劇のブロンソンが自分的には一番しっくりと馴染みます。インディアンとは結婚させないというアメリカ開拓時代の先住民と白人との問題も含まれているなかなか深いストーリーでした。西部劇というものに翳りが見え始めているような1973年。ラストひとり身を引く男の姿は『荒野の七人』でも手を組んだブロンソンの姿を借りたスタージェス監督本人の西部劇か…
1982年 キネマ旬報社 配給:東宝 監督:吉田ルイ子 出演:武田鉄也、高倉健(クレジットなし)、田中邦衛、樹木希林、西田敏行 鑑賞:Amazonプライム ちびゴリさんのレビューを拝見して懐かしくなって、Amazonプライムでこの作品のみ配信されていたので早速見てみました。ろうあ者が絡んだ結構内容のある脚本だと思いました。ろうあ者役の有賀久代さんというヒロイン役の女優さんですが、この1本だけで引退されたそうです。40年前に映画館で見て以来の鑑賞となりました。そんなにも時間が過ぎてたのね(笑)。当時もおもしろかった印象で、今観てもおもしろかったです。そして皆な若いなぁ。武田鉄也のハンガーヌンチャ…
2003年 コロンビア 監督:マックG 出演:キャメロン・ディアス、ドリュー・バルモア、ルーシー・リュー、デミー・ムーア 鑑賞:DVD(吹替え) 前作の続編で、エンジェルの3人はそのままで、元エンジェルのデミー・ムーアが貫禄で出てくれています。ゴーストからかなり経っていると思いますが、髪の毛も長くなって当時のイメージはあまり感じさせません。といいますか、デミー・ムーアはこれまでにもたくさんの映画に出演されているんですね。ゴーストからはあまり拝見していませんでした。それでこの映画ですが、前作同様ストーリーはほとんどありません。エンジェルの3人のアクションとキャメロンのみごとなプロポーションが楽し…
1990年 パラマウント 監督:フランシス・フォード・コッポラ 出演:アル・パチーノ、ダイアン・キートン、アンディ・ガルシア、ソフィア・コッポラ 鑑賞:Amazonプライム(吹替) この作品はPARTⅢからエンディングが編集され30年ぶりにリメイクされて公開されました。3部作通して、マフィア以前に一人の人間として仕事と家族の問題に葛藤する姿が印象的でした。マイケルの人間らしい姿が垣間見えて、彼の生涯を追ってきた身としてはとても心揺さぶられるものがありましたし、アル・パチーノの幅広い演技ありきの作品だと痛感しました。ただ登場人物が多すぎるので相関図を頭に入れながら見るのがいいですね。1年に1度く…
1990年 角川春樹事務所 監督:角川春樹 出演:榎木孝明、津川雅彦、浅野温子、渡瀬恒彦 鑑賞:BS日テレ 戦国時代の上杉謙信と武田信玄の川中島の戦いがクライマックスとなる角川映画です。上杉謙信の役が渡辺謙で撮影が順調に進んでいく中、途中に白血病を発症し降板されたといういわくつきの1本となっています。当初は東宝配給で話がすすんでまいたが、配分でもめて東映配給となり、東宝が苦し紛れに作った「タスマニア物語」がこの作品を超える大ヒットとなってしまったという逸話も残っています。ストーリー性はあまりなく、合戦シーンに重点を置いた作りになっています。武田軍が赤、上杉軍が黒で統一され合戦シーンは色彩のうえ…
1974年 パラマウント 監督:シドニー・ルメット 原作:アガサ・クリスティー 出演:アルバート・フィニー、ショーン・コネリー、イングリット・バーグマン 鑑賞:BS松竹東急(吹替え) 原作も有名な作品ですけど初見でした。癖のあるエルキュール・ポワロを演じたアルバート・フィニーは知らない役者さんでしたが、調べてみるとジュリア・ロバーツのエリン・ブロコビッチの弁護士さん役の男優さんだったんですね。物語は豪華キャストらしいですがあまり知らないし、登場する人数が多すぎて感情移入できる人が分散されてしまったためか、結局、誰にも感情移入できませんでした。ただ、イングリッド・バーグマンとジャクリーン・ビセッ…
1987年 東宝 監督:馬場康夫 出演者:原田知世、三上博史、布施博、竹中直人、田中邦衛 鑑賞:NHKBSプレミアム 主題歌:松任谷由実 バブル真っ只中でスキーをするのがナウかった懐かしい時代の1本です。36年前そういえば自分もスキーに行きまくっていたと思います。もちろんスマホはない時代。通信手段は公衆電話が多かったです。会社終わりの午後7時頃なんかは公衆電話に並んだ時代でした(笑)。この劇中ではなんとアマチュア無線を駆使していましたけど、さすがに無線を車に積むまではしなかったです。当時は冬の音楽の定番といえばユーミンでした。劇中に4曲くらいかかりますがやはりスキー場にユーミンはバッチグーです…