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青リンゴ観察日記 https://blog.goo.ne.jp/1225greenapple

韓国漫画「世紀末青リンゴ学習塾」観察ブログです。<br>*ネタバレ含みます&二次使用と転載禁止*<br>

Yukkanen
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2020/12/28

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  • 第四十八話③

    遠くで、自分を呼ぶ声がする。「ミエ」「ミエ」「ミエ、起きて。もう夜だよ」あ、声が変わった。少し高めの、なんだかイラつく声だ。「おい、ファン・ミエ!ここはお前ん家かっつーの」また、声が変わった。聞き馴染みのある、低い声——・・・。「ファン・ミエ、起きろ」はっガタッ「もう帰る時間だぞ」チョルがミエの首根っこを掴んでミエを起こした。寝ぼけ眼のミエにジョンウクが説明する。「相当疲れてたみたいだから、起こせなくて」「俺もねみーや」そして頭が働かないそんな状態のミエを、チョルは引っ張って行った。「ほらカバン」「靴履いて」「じゃあね、またおいで」「やめろっつーの」 「え?え?」 ホンギュとジョンウクは同じマンションらしい。二人を残して、チョルはミエを引っ張って行く。「なに?」「なんなん?」知らない街の知らない通りを連れられ、...第四十八話③

  • 第四十八話②

    ・・というのが、チョルとの勉強会に来たミエの顛末であった。「あ、そうだ!この間は(インソール拾ってくれて)ありがと!」「あと、挙動不審だったよね!ごめんね!」・・と軽く謝る想像をしたミエであったが、チョルを目の前にしたら、なにも言えなくなってしまった。あまりにもまっすぐ見つめて来るので・・。「どうしたの?」「ううん〜〜えーっと・・・それじゃ、中間テストの勉強しよっか!」いや、今言ったりしたら・・ホンギュが絶対突っ込む。「ん?話どーゆー流れ?」って。そしたら・・。「ぷはははは!上げ底!上げ底だってよ!」「ミエは本当に面白いなぁ」・・となるのは目に見えているので・・、後で家帰るときに言おうっと目を逸らしたり睨んだり、百面相のようなミエをチョルはじっと見ていた。そしてそれを気にするミエもいた。しかも・・なんか今日目つ...第四十八話②

  • 第四十八話①

    さてここで、ファン・ミエがどうやってモ・ジンソプとの約束を切り上げたのかを見てみよう。まるで映画のようなワンシーンに目を奪われたファン・ミエ。そんな彼女の胸の内を図りながら、モ・ジンソプはミエに向かって踏み出した。自然に壁ドンしながら、ミエの気持ちを虜にする——・・。「今日・・よろしくね」これで大抵の女の子はメロメロになるはずなのだが、ミエはやはり一味違っていた・・。「おう!」「座って座って!」「これ見て!これ解説の紙ね!」ミエは持って来たものを全て机の上に出し、早口で説明を始めた。「問題の説明、全部詳しく書いておいたから!これ見た方が私が直接教えるよりずっと理解しやすいと思うよ?でも答えは書いてないからね!」 「え?」 「実は今日急用が出来て、早く行かなきゃなんだ。ごめんだけど けど答えだけ教えたって何の意味...第四十八話①

  • 第四十七話⑥

    ファン・ミエとモ・ジンソプは、再び学校に帰って来た。今日は土曜日、ジンソプの英語の宿題をミエが見ることになっている。「待った?!じゃー始めよっか!」小走りで教室に入ってきたミエが目にしたのは、なんとも美しい光景だった。「あぁ」キラキラとした日差しが彼に降り注ぎ、そよ風がカーテンを揺らした。まるで映画のワンシーンのようなその光景に、ミエはつい目を奪われる・・。     所変わって、こちらはパク・ジョンウクの住むマンション。無言でチョルを見ていた二人は、やがて顔を見合わせた。互いに同じ違和感を感じているようだ。むっつりと黙り込んだキム・チョル。明らかにご機嫌斜めの彼を前に、ホンギュとジョンウクはヒソヒソと会話した。「チョル、遅れて来たのにファン・ミエも来てないね」「こいつ一体どーしたんだ?」「触れないでいよう」「今...第四十七話⑥

  • 第四十七話⑤

    「くそっ・・!」チョルは走った。ファン・ミエとモ・ジンソプが一緒に歩いて行ったからだ。バッ!しかし少し目を話した隙に、チョルは二人を見失ってしまった。「どこ行っ・・」いつの間にか二人は校内を出ていた。今度こそ見失わないように追いかける。いつの間に・・通りに出た二人を追跡していると、ふとモ・ジンソプが謎の動きを見せた。なんとミエの前に回り込み、顔を近づけたのだ!バ・・ッカ野郎!子供に何してんだ?!「おいっ・・!」あの・・チョルさん、ミエは同い年です(笑)突然ダッシュしたので、チョルは少し足がおぼつかなくなった。トトト、とたたらを踏む。「げっ!!」 ・・と、その間にまた二人を見失ってしまった。どこ行った?!バッバッ近くを走り回ってみたものの、二人はいない。嫌な想像が脳裏を巡る。「おい宿題手伝えよ。授業終わったら待っ...第四十七話⑤

  • 第四十七話④

    クラブ活動の時間になった。ミエが所属するのは「クラシック音楽鑑賞クラブ」のはずなのだが・・・。[各自思い思いのことをする中三のクラブの時間]宿題をしたり、好きな本を読んだり、クラブの時間は実際そんな感じらしい。それは「読書クラブ」の方も然り・・。「お前英語のプリント、マジでやってないの?」「今日この後手伝ってくれるって子と会うんだよ」「なんだよまた女かよ〜」 [騒いでばかりの人たちも多い]ので、チョルはイヤホンの音量をUPする。「宿題自販機かよ」「あの子結局担任にバレて、ウチのクラスではもうお前の宿題やること禁止されたじゃん」 「それでもやってくれる子がいんのかよ。得してんなぁ」 「何言ってんだよ。俺は手伝ってもらうだけ」その会話を、なんとなくチョルの耳は拾った。そのうちにチャイムが鳴り、下校時刻となる。「さよ...第四十七話④

  • 第四十七話③

    ミエは塾の講義を受けながらも、頭の中は二つの約束のことでいっぱいであった。「忘れないでね〜」と言うモ・ジンソプが回っている。どうしよう・・どうしよっかなぁ・・当然先約が優先だよね・・ そう頭では理解していても、感情はモヤモヤとして割り切れない。せっかく、チョルが誘ってくれたのだ。ミエからの視線が届いたのか、それまで下を向いていたチョルが顔を上げた。少し後ろを振り返るチョルと目が合わないように、ミエはさっと視線を外す。あふと、あることを思いついたミエ。これがうまくいけば、土曜日はなんとかなるかもしれない・・。 塾が終わると、ミエは急いで外へ飛び出した。するとそれを待っていたかのように、チョルがミエに話し掛ける。「お前、本当に来たいか?」「え?なんで?」「本当に一緒に勉強したいと思ってるか?誰も強要してないからな。...第四十七話③

  • 第四十七話②

    ミエはジョンウクとともに塾に入った。教室では不本意なベ・ホンギュがミエに悪態を吐く。「何見てんだよ。ったくジョンウクのお節介め・・なんだよそのジトっとした目つきは」[前回はホンギュの意見が通ったので、今回はジョンウクの意見が通ったらしい][キム・チョルは・・]「・・ファン・ミエが来たいって言うなら」[実質、今回はジョンウクサイド]ミエはその結果を頼もしく受け止めた。ホンギュじゃなくて私の味方になってくれた!私だってもう友達だもんね〜!少々オーバーな思考ではあったが、チョルが受け入れてくれたことは何よりも嬉しい。しかしミエには、もう少し願望があった。どうせなら他の子達とも一緒に行きたいなぁこの前みんなで集まった時、宿題は嫌だったけど楽しかったもん塾の屋上で、みんなでワイワイと勉強した時の場面が蘇った。あんな風にみ...第四十七話②

  • 第四十七話①

    「明日、一緒に勉強するか?」突然のチョルからの申し出に、ミエは口をポカンと開けて固まった。明日は土曜日。学校も塾もないその日に、チョルから一緒に勉強しないかと誘われた——・・。 <とりあえずリザベーションから> 「明日?」「一緒に?」「あんたと私が?」とてもじゃないが信じられないミエは、くどいくらいに確認した。チョルが口を開く。「いや——・・」「ううん、俺らと」すると二人の間に、パク・ジョンウクがするりと入って来た。ジョンウクは明日の件について説明する。「俺達、土曜日に集まって勉強してるって言ったろ?」元々ジョンウクは、勉強会にミエを呼ぶことに賛成し、「学校でミエに聞いてみて」とチョルに言っていた。(ホンギュは反対し、「俺は嫌じゃ〜!」と言っていたが・・) 「中間テスト間近だし、俺が昨日ミエも来れるならおいでっ...第四十七話①

  • 第四十六話④

    翌日登校しながら、ミエは心に決めた。このままじゃダメだ、ファン・ミエ!お礼言わなきゃ!そんで謝るんだ!難しいことじゃない!キム・チョルに今までのことを謝って、ありがとうを伝えなければならないのだ。意気込んだミエが歩いていると、不意に声を掛けられた。「おはよ」「約束、忘れないでね」モ・ジンソプは小さな声で、そっとミエの耳元に囁く。土曜日、モ・ジンソプの英語の宿題を見る約束のリマインドだ。ミエは頷き、小さくOKサインを送った。   クラスに入ると、隣のキム・チョルとバチッと目が合った。今しかない。言うんだ!「・・おっ・・おはっ・・」すると次の瞬間、脳裏にあの時の恥ずべき映像が再生された。バババッ!途端に下を向き沈黙したミエのことを、しばらくキム・チョルは見ていた。が、ほどなくしてチョルは前を向いてしまった。ミエの視...第四十六話④

  • 第四十六話③

    インソールは、無事(?)ゴミ箱行きとなった。しかしミエの気持ちはなかなか浮上しそうにない。「ノートどうぞ〜」帰り道でもらったノートには、「この道は簡単じゃない」と書かれている。最高学院、ユンヒたちが通っている塾の宣伝だ。 人生は簡単じゃない。それを痛感しているファン・ミエは、涙目になって自宅へと戻る。もうこのまま全てを忘れてしまいたい、そう思っても、脳みそは意地悪であのシーンばかり再生する。あまつさえこのシーンとか・・。「これのことか?」「わーっ!!」このシーンとか・・。「ぎゃーーっ!!」ついでにこことか・・。「うわーーーっ!!」うわああああ!!恥ずかしさのあまり布団を殴っていたミエの部屋に、両親が現れこう言った。「ミエ、私ら今からおばあちゃん家行くけど・・」「わっ!私もいくっ!」「私も私も私も!」「え?あんた...第四十六話③

  • 第四十六話②

    掃除が始まっても、ミエの気持ちは晴れるどころかますます沈んでいく様だった。下を向いていると、目に入る自分の足・・。すぐにフラッシュバックする、先ほどの失態・・!上履きに上げ底を敷いていたのを、一番見られたくない人に見られた。ただじっと、ミエの方を見ていたチョル・・。恥ずかしさのあまりミエは体を捻った。こうでもしてないととても耐えきれない。すると。    「何やってんだ」「わあっ!!」突然、キム・チョルが現れた。普通に会話しようとしてくる。「なぁ、お前・・」「うわわあああ」ミエはチョルから逃げようと、急激に向きを変えた。すると踏み出した地面は水で濡れていて———・・・ツルッへっ?!「チョル、いやキム・・!!」チョルの名前を口にして、必死に手を伸ばすミエ。ドサッチョルはミエに向かって手を伸ばしたが、間に合わなかった...第四十六話②

  • 第四十六話①

    ミエたちの順番が終わっても、発表はまだ続いていた。前を向いていたチョルだが、チラリと隣を見る。ミエはノートを取っているフリをして、机に突っ伏していた。見ないふりをするわけにもいかず、どうしても気になってしまう・・。 チョルはノートに、ミエへのメッセージを書こうとした。けれどすぐに消してしまう。 また書こうとするも・・サラサラやはり止めてしまった。グシャッけれどやはりペンは動いた。チョルはミエへのメッセージを書いたノートを、そっと隣の席へ寄せる。下を向いていたミエが、ビクッと体を震わせた。バッ!ミエはチョルからの筆談を見もせずに、ノートをチョルの方へ押し返した。そしてますます、殻を閉ざしてしまったのだ。・・?初めて見るその態度に、チョルは驚いて目を丸くした。ミエがここまで落ち込む理由が、いまいちチョルには分からな...第四十六話①

  • 第四十五話④

    「これで発表を終わります!ありがとうございました!」これにてチョルとミエの発表は終わりを迎えた。チョルに向かってサムズアップをするミエと、「あ、ハイ」と塩対応のチョル・・。そして二人は教壇を離れた。大したことないじゃん、とミエは思う。[序盤だけ笑われたけど無事に終わった] その時だった。モタッズルッ自分の足につまずき、上履きが脱げてしまったのだ。あっ、と思ったがもう遅かった。チョルはそれをバッチシ見てしまっていた。その、”上げ底”が入ったシークレット上履きの秘密を。[あ・・][あっ・・]チョルはその上履きの”秘密”を目にして、その後視線をファン・ミエに寄越した。それは一瞬のことだったのだが、ミエには永遠の長さに感じられた。「あ・・その・・」冷や汗なのか脂汗なのかわからない汗が、滝のように流れていく。ミエが固まっ...第四十五話④

  • 第四十五話③

    遂に、発表当日を迎えた。 <誰もうちらをからかえないよ>ミエは気合を入れて上履きを直した。少し目線が高くなった気がする。発表は1組から順に始まった。「子供の教育において、まず自ら勉強した後・・」「彼は近代教育の父であると同時に・・」最初は静かに聞いていたクラスメイトたちも、段々と退屈になってきたようだ。あくびをしたり、頬杖をついて聞く子もいる。「みんな同じような発表だな」「次の組!」の合図で、スッとミエは立ち上がった。バサッふむっ「みなさんこんにちは!17組!」「5番キム・チョル・・」「40番ファン・ミエです!」蚊の鳴くような声のチョルと威勢の良いミエのコンビは、どう見てもチグハグだった。けれどそんな二人が興味深いのか、クラスメイトは全員ミエたちのことをじっと見ている。”チョルとミエ”だ、という声がどこからか聞...第四十五話③

  • 第四十五話②

    その日の塾も終わり、塾生たちは皆外へ出てきた。ジョハンは、キョロキョロとミエを探していた。「おい!ファン・・」「おい」しかしタッチの差でキム・チョルがファン・ミエを呼び止めた。ジョハンは「キム・チョルは怖い」と言って退散する。「ん?どした?」「あの・・」しかし呼び止めたものの、なんと言っていいのか分からなかった。ぎこちない表情でチョルは固まる。「なんでもない」「へ?」「なんだよぉ〜気になるじゃん!」そんなキムチョルの姿を、パク・ジョンウクはじっと見つめる・・。「もしかして明日の発表、緊張してんのかな」ミエはそう解釈して、家に帰ってから発表の練習をすることに決めた。  ・・が、その前にそういえば英語の宿題をしてないことを思い出し、ソッコーでやっつけた。やってなきゃ教えられるもんも教えられないもんねモ・ジンソプに英...第四十五話②

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