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2020/12/22

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  • Mozartゆかりの都市(7)―ロンドン

    これまでにも何度かご紹介したように、ヴォルフガングと姉ナンネルの楽才を広く世に知らしめるべく、1763年6月9日、レオポルトは一家を引き連れて「西方への大旅行」に出発します。そして第一の主要目的地たるパリへ同年11月19日に足を踏み入れて五ヶ月ほどそこに滞在した後…

  • 弦楽四重奏曲 第19番 ハ長調 K.465 "不協和音" (ハイドン・セット第6番)

    モーツァルトが、偉大な先達ハイドンに献呈すべく積み上げてきた六つの弦楽四重奏曲の最後、「ハ長調 K.465」を書き上げたのは1785年1月14日、一つ前の「イ長調 K.464」の四日後のことでした。といっても、イ長調の筆を置いた後にハ長調に着手し、わずか四日で完成させたのではなく…

  • 弦楽四重奏曲 第18番 イ長調 K.464 (ハイドン・セット第5番)

    「弦楽四重奏曲 第17番 変ロ長調 K.458 "狩"」により、謂わばこのジャンルの新たな可能性と自らのアイデンティティとの両立を成し遂げ、明るい陽光の下、色彩に満ちた世界を提示したモーツァルトですが、その二ヶ月後の1785年1月10日の日付とともに自作品目録に完成を記された…

  • 弦楽四重奏曲 第17番 変ロ長調 K.458 "狩" (ハイドン・セット第4番)

    モーツァルトがヨーゼフ・ハイドンの作品に啓発されて彫心鏤骨の末書き上げ、その先輩に献呈した六つの弦楽四重奏曲、いわゆるハイドン・セットの中で、最もモーツァルトらしさの感じられるものとして、現在一般的に同セットの第4番に位置付けられている「変ロ長調 K.458 "狩"」を挙げても…

  • ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第40番 変ロ長調 K.454

    もうかなり前に、モーツァルトの手掛けた作品ジャンルの一つとしてヴァイオリン・ソナタの概略は述べた一方、このジャンルに属する個別の作品についてはまだ取り上げていないことに気付いたので、今回はそれを果たすべく、「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 変ロ長調 K.454」を…

  • 交響曲 第40番 ト短調 K.550

    フランスの劇作家・詩人にして、音楽・美術に関しても優れた評論を物したアンリ・ゲオンは、その著「モーツァルトの散歩」(1932年)において、この天才作曲家の音楽に具わる特質の一つを、「流れゆく悲しさ(tristesse allante)」「爽快な悲しさ(allegre tristesse)」という…

  • Mozartの出会った人々(7)―ヨーゼフ2世

    後に神聖ローマ帝国皇帝、オーストリア大公、ハンガリー王、ボヘミア王となるヨーゼフ2世は、ローマ皇帝フランツ1世とマリア・テレジアの長男として1741年3月13日に生を享けました。当時大きな潮流としてヨーロッパに浸透していた啓蒙思想を信奉するヨーゼフ2世は、1765年…

  • 弦楽四重奏曲 第16番 変ホ長調 K.428(421b) (ハイドン・セット第3番)

    現在、ハイドン・セット第3番として広く知られる「弦楽四重奏曲 第16番 変ホ長調 K.428(421b)」には、その作曲順序および同セットにおける位置付けに関して、別の見解があります。まず、作曲された時期について言うと、これを明に示す資料が欠けているため定かではないものの、概ね…

  • セレナード 第12番 ハ短調 K.388(384a) "ナハトムジーク"

    現在、モーツァルトのセレナードには13までの番号が付されていますが、その末尾に位置する10, 11そして12番は管楽のための作品、いわゆる"Wind Serenades"となっています。これらの内、最大の規模を誇り、そしておそらく最も有名なものは、「第10番 変ロ長調 K.361(370a)…

  • ディヴェルティメント 第15番 変ロ長調 K.287(271H) "第2ロドロン・セレナード"

    モーツァルトの生きた時代には、まだ音楽家に仕立て職人的な性格が少なからず求められていました。そしてこの要求に応える形で、セレナード・ディヴェルティメント・カッサシオンといったいわゆる機会音楽、すなわち式典や祝祭・祝宴を彩るための作品を、モーツァルトも残しています…

  • ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364(320d)

    先に以下の記事でもご紹介したように、モーツァルトは27ものピアノ協奏曲を、少年期から晩年まで、その短い生涯全体を通じて書いた一方、ヴァイオリン協奏曲はわずか5曲を青年期に残したのみです。しかしながら、今一つ、独奏楽器としてヴァイオリンにヴィオラを加えた二重協奏曲を忘れるわけには…

  • Mozartゆかりの都市(6)―パリ

    実質的な世界大戦となった七年戦争が終結を見て間もない1763年6月9日、レオポルトは7歳のヴォルフガングと姉ナンネルの楽才を広く世に知らしめようとの目的を胸に抱いて、一家揃ってのいわゆる「西方への大旅行」に出発し、ミュンヘン・フランクフルト・アントワープ・ブリュッセルを経て…

  • ピアノ協奏曲第25番 ハ長調 K.503

    現在番号付けられているモーツァルトの27のピアノ協奏曲群において最も壮麗な連嶺を成しているのは、自ら企画主催した予約演奏会のために書かれた第14番から第25番までの12曲で、特に後半の6曲は一際の威容を見せていると言うことができると思います。その最後方に位置して…

  • ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491

    「ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467」の次にモーツァルトの書いたこのジャンルにおける作品は、その9ヵ月後の1785年12月16日に完成された「第22番 変ホ長調 K.482」で、さらにそれから4ヶ月を経た翌1786年3月2日には「第23番 イ長調 K.488」がものされています。これら二つも優れた…

  • ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467

    不穏なシンコペーションの旋律により、暗い宿命に対する人間の根源的情念とでも言うべきものを見事に描いた「ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466」のわずか一ヶ月後、モーツァルトはその対極に位する感のある、清澄な光に満ちた同じジャンルの作品を世人の前に提示して見せました。「第21番 ハ長調 K.467」です…

  • ピアノ・ソナタ 第1番 ハ長調 K.279(189d)

    ごく幼い頃から類稀な楽才を見せ、8歳で交響曲、11歳ではオペラを作曲したモーツァルトですが、一台のピアノで奏されるピアノ・ソナタのジャンルへ足を踏み出したのは意外と遅く(彼にしては)、少年から青年への移行期ともいえる、18歳の暮れから翌年初めにかけてのことでした…

  • Mozartの出会った人々(6)―ヨハン・クリスティアン・バッハ

    モーツァルトの先達たる作曲家の内、当時の人気については一先ず措くとして、現在の観点から最も高く評価されるのはヨハン・セバスチャン・バッハ(1685年3月31日-1750年7月28日、いわゆる大バッハ)と言ってまず異論は出ないでしょう。この大作曲家から大きな啓発を受けたのはモーツァルトも…

  • 弦楽四重奏曲 第15番 ニ短調 K.421(417b) (ハイドン・セット第2番)

    よく知られているように、モーツァルトの作品においては、長調を採ったものがその大部分を占めています。しかしながら、舞曲のような完全な娯楽音楽を除き、各ジャンルの中にわずかながら置かれた短調作品が、それ自体として印象的な光彩を放つと同時に、周囲の楽曲との対照、あるいは共鳴により、当の領域全体を…

  • ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466

    これまでにも何度か書いたように、1784年、モーツァルトは自身の作品を目録に記録し始めるとともに、自らの企画・主催による予約演奏会を開始しました。これら一見ごく些細な出来事は、しかしモーツァルトの生涯、延いては音楽の歴史において一つの画期をなす、決して見過ごしてはならないものと言うことも…

  • 弦楽五重奏曲 第2番 ハ長調 K.515

    第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの編成で奏される弦楽四重奏曲が西洋音楽において重要な位置を占めており、質・量ともに極めて多彩豊麗な作品の書かれていることは改めて言うまでもないでしょうが、ここにヴィオラもしくはチェロのパートを加えた弦楽五重奏曲となると、その数は一気に…

  • グラスハーモニカのための五重奏曲(アダージョとロンド) K.617、同アダージョ ハ長調 K.356(617a)

    今回は、知られざる名品、あるいは、知る人ぞ知る傑作というべき二曲をご紹介したいと思います。その作品は、「グラスハーモニカのための五重奏曲(アダージョとロンド) K.617」、および「同アダージョ ハ長調 K.356(617a)」。しかし、本題に入る前に、グラスハーモニカという楽器について…

  • Mozartゆかりの都市(5)―アウクスブルク

    ローマ皇帝アウグストゥスが紀元前15年に築いた城にその起源を持ち、15、16世紀にはフッガー家をはじめとする富豪の地盤として繁栄を極めた都市―と言えば、もうお分かりの方も多いことでしょう。そう、アウクスブルクです。アウクスブルクはまた、マルティン・ルターの教義に対する理解・信奉が強く…

  • ピアノ協奏曲 第5番 ニ長調 K.175

    前々回、および前回にご紹介した2つの交響曲、すなわち「第25番 ト短調 K.183(173dB)」と「第29番 イ長調 K.201(186a)」の間に、モーツァルトは別ジャンルにおいても一つの金字塔を打ち立てています。それが今回取り上げたい、「ピアノ協奏曲 第5番 ニ長調 K.175」です…

  • 交響曲 第29番 イ長調 K.201(186a)

    前記事でご紹介した「交響曲 第25番 ト短調 K.183(173dB) "小ト短調"」が書かれてからほぼ半年後の1774年4月6日、音楽のもう一つの至宝が新たに顕現しました。同じ交響曲ジャンルにおける「第29番 イ長調 K.201(186a)」がそれです。前記事でも述べたように、上の小ト短調交響曲が成ったのは、モーツァルトが…

  • 交響曲 第25番 ト短調 K.183(173dB) "小ト短調"

    冬、凍てつくウィーンの夜―オペラ「ドン・ジョヴァンニ」の序曲とともに、「モーツァルト、赦してくれ!」との絶叫がある邸から響く―その出所である部屋に駆け付けた執事と従僕が、主人の好物であるスイーツを持参したことを告げ、ドアを開けるよう懇請するが、それに応える様子はない―代わりに聞こえたのは…

  • セレナード 第9番 ニ長調 K.320 "ポストホルン"

    先にご紹介した「セレナード 第7番 ニ長調 K.250(248b) "ハフナー"」に並ぶ、このジャンルにおけるモーツァルトの大きな作品として、「第9番 ニ長調 K.320 "ポストホルン"」があります。ポストホルンとは、モーツァルトの時代、郵便馬車がその出発や到着を知らせるために吹き鳴らした楽器で…

  • Mozartゆかりの都市(4)―ウィーン

    現在のオーストリアの首都、ウィーンについては、あらためて多言を弄する必要はないでしょう。長い歴史と、それを通じて培われた文化が街全体に満ち溢れており、シェーンブルン宮殿・シュテファン大聖堂・美術史博物館そして国立歌劇場など、一般的観光客は固より、美術や音楽ファンにとっても、訪れるべき場所は…

  • 弦楽三重奏のためのディヴェルティメント 変ホ長調 K.563

    …そんなディヴェルティメントの中で、モーツァルトの最後に手掛けた作品が、今回ご紹介する「変ホ長調 K.563」です。この曲は、「弦楽三重奏のためのディヴェルティメント」、あるいは「ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのためのディヴェルティメント」などと呼ばれる通り、ヴァイオリン、ヴィオラ…

  • セレナード 第7番 ニ長調 K.250(248b) "ハフナー"

    現在、モーツァルトの作品で"ハフナー"という標題を冠されて呼ばれるものは2つあります。一つは「交響曲 第35番 ニ長調 K.385」、そしてもう一つが、今回ご紹介する「セレナード 第7番 ニ長調 K.250(248b)」です。これらは、作曲時期こそ、それぞれ1782年、1776年と少し開きがありますが、実は互いに…

  • ヴァイオリン協奏曲 第5番 イ長調 K.219 "トルコ風"

    モーツァルトは、27ものピアノ協奏曲を書いた一方、ヴァイオリン協奏曲はわずか5曲しか残していません。そしてそれらは、207, 211, 216, 218, 219というケッヘル番号が示している通り、第1番のみが1773年に、残りは1775年に、一気呵成といった感じで書かれました。つまり、この天才作曲家が少年から青年へと…

  • ディヴェルティメント第17番 "ロービニッヒ" ニ長調 K.334(320b)

    過日、以下の記事でも書きましたが、クラシック音楽の作品ジャンルの一つとして、卒業や結婚といった比較的カジュアルな祝宴に彩を添えることを目的とし、主に室内において演奏されるディヴェルティメント(喜遊曲)があります。その性格上、同種のものであるセレナードに比べ、楽器編成・作品規模共に小さく、また…

  • Mozartの出会った人々(5)―フランツ・ヨーゼフ・ハイドン

    モーツァルトが如何に音楽的天才に恵まれていたとしても、彼一個で己の才を見出し、それを育み磨いてあのような高みへ到達したわけではなく、偉大なる先達や、数多の同時代の音楽家から、さまざまな形で教示や影響を受けました。その筆頭として、先ず父親レオポルトを挙げるべきでしょうし、先に…

  • ピアノ、クラリネットとヴィオラのための三重奏曲 変ホ長調 K.498 "ケーゲルシュタット"

    モーツァルトの「おすすめの名曲」としてこれまでご紹介してきたのは、主にいわゆる有名どころなので、今回はやや知名度は低いもののぜひ聴いておきたい、「知られざる名曲」的な作品を取り上げたいと思います。それは、"ケーゲルシュタット"あるいは"ケーゲルシュタット・トリオ"と呼ばれる…

  • 弦楽四重奏曲 第14番 ト長調 K.387 "春" (ハイドン・セット第1番)

    先に「モーツァルトの弦楽四重奏曲」でご紹介した通り、ヴォルフガングは1770年、14歳の時に、最初のイタリア旅行の道中、ローディという土地で、このジャンルにおける第1作「ト長調 K.80(73f)」を作曲しました。さらに、1772年に行った第3回イタリア旅行の際、ボルツァーノまたはヴェローナで…

  • ピアノ協奏曲 第19番 ヘ長調 K.459 "第2戴冠式"

    1781年、モーツァルトは、長年さまざまな面で対立していたザルツブルク大司教ヒエローニュムス・コロレードと完全に決別し、故郷を去ってウィーンへ居を移しました。それ以降はフリーの音楽家として、作曲の他、楽譜の出版やレッスンにより生計を立てていましたが、それらは依然として、主として先に注文があり…

  • Mozartゆかりの都市(3)―リンツ

    ヴォルフガングにとって初めての旅行となったミュンヘン訪問からザルツブルクへ戻ったほぼ半年後の1762年9月18日、モーツァルト家は再び、今度は母親を含めた全員で旅路に上りました。その目的地は、音楽の都ウィーン。交通の発達した現在では、ザルツブルクからウィーンまでほぼ直線的に辿ることができ…

  • 交響曲第41番 ハ長調 K.551 "ジュピター"

    前記事でご紹介した「クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581 "シュタードラー"」が世に出る一年前の1788年、モーツァルトはほぼ同時に、俗に「三大交響曲」とも呼ばれる三つの交響曲を書き上げました。「第39番 変ホ長調 K.543」「第40番 ト短調 K.550」そして「第41番 ハ長調 K.551」です。この三曲は…

  • クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581 "シュタードラー"

    芸術家には、その作品に創造時の心理や感情、さらにはその根底となる私生活の状況や出来事などが強く反映してしまうタイプと、あまり、あるいははほとんどそれの感じられないタイプがあります。芸術家も人間である以上、どちらかと言えば前者の方が普通と言ってよいかもしれませんが、後者の代表格として…

  • ヴァイオリン・ソナタ

    今回は、モーツァルトの「ヴァイオリン・ソナタ」についてご紹介したいと思います。現代の慣習に従い「ヴァイオリン・ソナタ」といったものの、モーツァルトの時代には、これは「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ」、あるいは「ヴァイオリン伴奏つきのピアノ・ソナタ」と呼ばれていました。これらの呼称、特に後者…

  • Mozartの出会った人々(4)―ゴットフリート・ファン・スヴィーテン(男爵)

    ゴットフリート・ファン・スヴィーテン男爵―と言っても、あまり一般には知られていない名前かもしれません。しかし、ミロス・フォアマン監督の手になる映画「アマデウス」の中の次のシーンを記憶されている方は少なくないのではないでしょうか?お目通りを許されてその間へ入ると、たどたどしくピアノフォルテで…

  • レクイエム K.626

    モーツァルトの宗教音楽が質・量ともに充実していること、しかし惜しいことにそれらの演奏される機会は現在ではそれほど多くないことを前記事で述べました。そして、その唯一の例外として、「レクイエム ニ短調 K.626」を挙げることができ、この曲については別稿でご紹介すると書きました。その予告を今回…

  • モーツァルトの宗教音楽

    モーツァルトは、25歳でウィーンへ移住するまで、ザルツブルクの宮廷音楽家として活動しました。先に「Mozartゆかりの都市(1)―ザルツブルク」でもご紹介したように、ザルツブルクは現在のヴァチカン市国と同じ教会国家であり、領主はカトリック教会の大司教でした。したがって、ザルツブルクの宮廷音楽家ということは…

  • モーツァルトのオペラ

    この辺りで、モーツァルトの作品群の中でももっとも華やかなジャンル、オペラを取り上げたいと思います。モーツァルトがはじめてオペラを作曲したのは1767年、わずか11歳のときのことです。この作品は「アポロとヒアチントゥス(Apollo et Hyacinthus K.38)」で、ザルツブルクのベネディクト派大学の祝典用として…

  • Mozartゆかりの都市(2)―ミュンヘン

    息子ヴォルフガングの音楽の天才に気付いたレオポルトは、これを育み開花させることを神から与えられた自分の使命と考え、早くからその実践に取り掛かりました。音楽そのものはもちろん、音楽家として世を渡っていくのに必要な一般教養についても、幼いヴォルフガングに自ら教育を施したのです。しかし…

  • モーツァルトの弦楽四重奏曲

    モーツァルトの作品のなかで、派手さはないものの極めて重要な位置を占めるジャンル…と言えば、それは弦楽四重奏曲でしょう。モーツァルトは、全部で23曲の弦楽四重奏曲を残し、作曲年代は1770年から1790年にわたっています。因みに、他の弦楽室内楽曲としては、いくつかの二重・三重奏曲と6曲の五重奏曲が…

  • モーツァルトのピアノ・ソナタ

    ピアノの名手でもあったモーツァルトが手がけた、この楽器のための作品としてもっとも有名なものは、いうまでもなく協奏曲ですが、彼が残した18曲のソナタも忘れるわけにはいきません。前記事「ソナタ―作品と形式」でご紹介した通り、ピアノ・ソナタは、ピアノ1台で演奏されるソナタ作品です。ヴォルフガングは…

  • ソナタ―作品と形式

    クラシック音楽に関する紹介や解説において、「ソナタ」という言葉をよく目にするかと思います。もちろん、その意味内容を知らなくとも、クラシック音楽を愉しむことはできるわけですが、知ることでさらに視界が開け、視野が広がることもあるでしょうし、何より、疑問点があると気持ちが落ち着かない人も…

  • アイネ・クライネ・ナハトムジーク K.525

    アイネ・クライネ・ナハトムジーク(セレナード第13番 ト長調 K.525)は、モーツァルトの数多の作品の中でも最も知られた曲の一つでしょう。特に、第一および二楽章の主題旋律はあまりにも有名で、ほぼすべての人の耳に深く記憶されているのではないでしょうか。モーツァルトには珍しく、この標題は彼自身の…

  • モーツァルトのセレナード

    セレナードは、各国語でserenade(英), Serenade(独), serenata(伊)と書き、セレナーデ、セレナータなどとも発音されます。もともと、セレナードは、夜、恋人の住む家の窓の下から、その愛しい人に捧げて歌われ、また演奏された音楽を指していましたが、18世紀以降になると…

  • コンスタンツェ・ウェーバー・モーツァルト

    「音楽家の三大悪妻」をご存じでしょうか?ヨーゼフ・ハイドンの妻マリア・アンナ・アロイジア・ケラー、モーツァルトの妻コンスタンツェ、そしてチャイコフスキーの妻アントニーナ・イヴァノヴナ・ミリューコヴァです。一方、より広い範囲の「世界三大悪妻」となると、さまざまな異説はあるのでしょうが…

  • モーツァルトのピアノ協奏曲

    モーツァルトは、その生涯で27曲のピアノ協奏曲を残しています。「モーツァルトの弦楽協奏曲」でも少し書いたように、モーツァルトは作曲家としてだけではなく、演奏家(ピアニスト)としての顔も持っており、特にウィーンに定住してからは、自ら舞台に立つ演奏会を企画・実行しました。そして、ピアノ協奏曲は…

  • ザルツブルク

    モーツァルトは、その生涯のうち約10年、実に人生の4分の1以上を旅の空の下で過ごしました。そのため、36年という短い人生にもかかわらず、さまざまな都市を訪れています。そこで、モーツァルトと関係の深いヨーロッパ各地の都市を、彼が訪れた年代順に取り上げ、「モーツァルトゆかりの都市」と題して…

  • モーツァルト・セラピー(療法)

    モーツァルト・セラピー(療法)という言葉をお聞きになったことはありませんか?これは、モーツァルトの音楽を聴くことにより、ストレスの解消や健康の増進、さらには病気の改善・治療までも実現しようとする療法(セラピー)のことで、ちょうど色によるカラー・セラピーや香りの力を利用するアロマ・セラピーなどと…

  • モーツァルトの管楽協奏曲

    今回は協奏曲の2回目として、管楽のための協奏曲を取り上げます。モーツァルトの管楽協奏曲は、ホルン協奏曲(4)、フルート協奏曲(2)、オーボエ協奏曲(1)、ファゴット協奏曲(1)およびクラリネット協奏曲(1)が、完全な形で現存しています(※カッコ内の数字は曲数)。この中でもっとも有名かつ…

  • 音楽の冗談 K.522

    モーツァルトが非常に遊び心に富んだ人であったことは、彼が残した多くの手紙や逸話、そしてモーツァルトの作品そのものからもうかがい知ることができます。そのような遊びの精神に基づいて書かれた曲の一つが、「音楽の冗談(Ein musikalischer Spass) K.522」。ジュピター(交響曲第41番 K.551)、戴冠式…

  • アントニオ・サリエリ

    ウィーンの夜の帳を引き裂く、「モーツァルト!」という叫びとともに、一人の老人が自殺を図る。精神病院に運ばれた彼は、自らをアントニオ・サリエリと名乗り、皇帝ヨーゼフ二世に仕えた宮廷作曲家であること、そして自分の人生が一人の天才作曲家によって狂わされてしまったことを語り始める…

  • モーツァルトの弦楽協奏曲

    協奏曲は、一つまたは複数の独奏楽器がオーケストラと競演する形で奏される楽曲です。一般に、協奏曲では独奏楽器が活躍する分、交響曲に比べて華やかなので、クラシック音楽にあまりなじみのない方でも比較的聴きやすいジャンルかもしれません。モーツァルトはこの協奏曲においても数多の作品を残しました…

  • 速度記号と発想記号

    前回、モーツァルトの「交響曲第29番イ長調 K.201」は・第一楽章:アレグロ・モデラート・第二楽章:アンダンテ・第三楽章:メヌエットとトリオ・第四楽章:アレグロ・コン・スピリートという構成であるとご紹介しました。これらはクラシック音楽ではよく目(耳)にする言葉ですが、何のことだか分からないという…

  • モーツァルトの交響曲

    交響曲(シンフォニー)は、クラシック音楽のなかでもっともよく知られた楽曲といってよいでしょう。一般に、交響曲は4つ程度の楽章からなり、そのうち最低1つがソナタ形式(これについては今後追ってご説明する予定です)をとります。テンポの速い楽章を急、遅いものを緩で表した場合、イタリアの交響曲は…

  • モーツァルトの作品ジャンル

    クラシック音楽の楽曲は、大きく声楽曲と器楽曲に分けられます。声楽曲というのは、文字通り人の声(歌)を伴った曲であり、器楽曲は楽器だけで奏されるものです。そして、これら二つは、いくつかの視座からそれぞれさらに細かく分類されます。初めに、器楽曲についてみると、指揮者を立てて…

  • レオポルト・モーツァルト

    36年に満たない年月をこの世に送っただけで、その生涯を閉じてしまったモーツァルト。しかし、その間に数多の人々と出会い、さまざまな交流を通じて、天与の才に一層の磨きがかけられました。そんな人々の中で、最も大きな影響を受けた人物は、父親レオポルトといってよいでしょう…

  • モーツァルトの最高傑作―ピアノと管楽のための五重奏曲 K.452

    さて、今回のテーマは「モーツァルトの最高傑作」としました(些か釣りタイトルの感はありますが……)。もちろん、芸術の価値を数値として評価することはできないので、モーツァルトの作品の中でどれが一番優れているかを客観的・絶対的に決定することなど不可能です。多くの人に対し、どの曲が一番好きかという…

  • フォルテピアノ(ハンマークラヴィーア)

    現代のわれわれにとっては、モーツァルトは作曲家です。これは今さら申し上げるまでもないでしょう。しかし、彼が生きた当時に視点を置いた場合、作曲家としてだけではなく、ピアニストとしての活動も無視することはできません。幼少時の、父レオポルトに連れられてのヨーロッパ各地への演奏旅行をはじめ…

  • モーツァルトと変奏曲(バリエーション)

    今回は変奏曲についてご紹介します。便宜上、本稿を「作品ジャンル」カテゴリーに入れたものの、変奏曲とは、楽曲のジャンルの一つというより、曲の形式の一種を示す言葉で、ある旋律を「主題」として初めに提示し、さらにその主題をさまざまに変化させた「変奏」と呼ばれるいくつかの部分を続ける作品をいいます…

  • ケッヘル(ケッヒェル)番号

    モーツァルトの作品につけられている「K.~」(あるいは「K~」「KV~」)という番号をご存知でしょうか?これは、ケッヘル(または原語の発音により即してケッヒェル)番号と呼ばれるもので、モーツァルトの作品を作曲年代順に並べて付した番号です。勘のいい方はお気づきと思いますが、ケッヘルというのは人の名前…

  • モーツァルトとの出会い

    まずはじめに、モーツァルトの作品を一つご紹介いたしましょう。「フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299」です。個人的なことになりますが、これは、今を去ること?年前、確か高校生の頃、私が「モーツァルトの作品」と明確に意識して聴いた最初の曲なのです。そのとき強烈に受けた印象は…

  • ごあいさつ

    みなさん、はじめまして。今から15年ほど前、モーツァルト生誕250年の前後に、それを記念して―というわけではないものの、確かこの「はてなブログ」さんに、モーツァルトに関するサイトを開設させて頂きました。しかしその後、身辺が慌ただしくなり、落ち着いて記事を書くことができなくなったため…

  • プライバシー・ポリシー、免責事項など

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