シンガーソングライターであり五児の父でもある今村竜也による「感性の文字起こし」と表したブログ。
久しぶりに文章を書く。 無理やり書くもんではないのでこれで良いのだが、前回の記事を見たら5月だった。 毎年年末にその年を振り返るのだが、今年は昨年に引き続きコロナにより時間が縮んだような一年だった。 ライブ活動は緊急事態宣言の煽りを受け1〜4月は自粛した。 その間俺は何をやっていたか思い出そうと試みたが、さっぱり何をしていたのか思い出せない。 まあ競馬ばかりやっていたのだろう。狂ったように。 タイミングもあるが今年の冒頭、俺は音楽に対するモチベーションが激低だったのだろう。 ライブにお客さんを集める事が禁止され、そもそも集客力が弱い俺は更なる困難を強いられいじけてしまったのだ。 こればかりはど…
娘が濃厚接触者となりPCR検査を受ける事になった。 それに伴い俺は仕事が休みになった。 濃厚接触者の濃厚接触者である。 「ガッキーは俺の友達の友達なんだよ」と自慢する法則と同じである。 コロナウィルス感染者の友達の友達は、特になんともないのだが、特別扱いである。 お陰様で自分の時間をたっぷりと有意義に使う事ができた。 ありがとう社会。 結果、娘は陰性であった為今日から仕事だ。 神様から与えられた休日は実に有意義であった。 新曲のMVをじっくり作り込む事ができたし、音楽的な「事務作業」をやっても十分に余る時間があった。 こんな日々は大げさではなく十数年ぶりであった。 ギターを弾いたりもしたのだが…
自分自分自分。 自分で考え、自分の言った事や、やった事に自分でブチ切れる。 自分で観た風景に自分の記憶などをオーバーラップさせ感傷的になり、 自分が決めた人生を生きている。 自分自分言うとるがこれがまた滑稽やが、その自分は他人の影響をゴリゴリに受けていて、 パクリ思想、パクリ振る舞い、パクリ顔である。 所詮俺などが自分なりに良かれと思っとる事は他人の影響を受けたパクリ良かれであり、 オリジナルソングなどと声高らかに発表した楽曲も全てパクリなのである。 このことに気づいたのは実は随分若い頃であって、それも他人によって気付かされた事であり、パクリ人間である事に気づく行為そのものすらパクリに思えてく…
宗ひろしという男がおる。 俺がその昔やっていたハートドロップスっちゅうバンドのファンで、お笑い芸人を辞め音楽の世界に踏み込んだ男だ。 知る人ぞ知るバンドMALCOでメジャーデビューしHEY!HEY!HEY!にも出たのだと言う。 ドリカムとボンジョビと対バンした事もあるらしい。 ドリカム ボンジョビ メジャーの洗礼を受け下北沢の街に戻って来たタイミング(何年前だろうか2008年くらいか)で再会したのだが、その時この男は完全なる石目であった。 俺はメジャーと契約した事はないが、こんな石目になるほど過酷な世界なのかと思ったもんである。石目とは皆さん有名人などに会って「ファンですう!握手してください〜…
高哲典という男がおる。 人に合わせる事が出来ない孤独主義者であり、こだわりが強い男である。 一年前にやっていたツイッターでの音声のみ生配信フロム猿小屋を再始動するとの事で、再始動後の第一弾ゲストとしてお呼ばれした。 明けましておめでとうと挨拶もソコソコに、ベラベラとそれぞれがそれぞれ、コロナにより地獄の底のような気分で過ごしていた近況を報告しあった。 コロナウィルスってのは肉体的な病では無い。 一般的には、っちゅうか世界的には常識的には、肉体的な病気になるウィルスなのだろうが、俺にとってコロナウィルスは確実にしっかりと精神を殺られるウィルスなんだなと考える。 オレオレ国のオレオレ王である俺がオ…
今日は日曜日だが仕事だった。 ツイートした通り日曜日ってのは体が「休みモード」である。 朝起きてもなんかのんびりしていて平日の朝とは時間の流れ方がまるで違うように思える。 外を見ると久しぶりに見る本降りの雨だった。 電車で行くのもかったるく、カッパを着てチャリで新宿へと向かった。 伊藤君から秩父旅行土産の日本酒セットを頂いた。 我が人生において人に土産を買った量より買ってもらった量の方がはるかに多いな、ありがてえ事だと思った。 中央競馬との距離をとった俺は何百円の世界観で本日のメーン馬券を購入したが、またしても買い方をしくじりハズレ馬券となった。 一体俺は何度同じ過ちを繰り返すのだろうか。 人…
卒業シーズンである。 俺自身が学校を卒業したのは27年前、福岡工業高校を卒業が最後だが、まあ淡い青春とは程遠いクソガキの戯れのような一日だったので書かない。 この歳になって思い出す卒業は中学校を卒業する時の事であるが、式どうこうではなく、式が終わった後にみんなで写真撮ったり第二ボタンをどうするかだったり(今はどうか分からんが、当時の女達は好きな男の第二ボタンを卒業式でもらう事が良いとされていた)である。 「ああこれもおっさんになったらいい思い出だったなあとか思い出しながら切なくなるんだろうなあ」 と思っていて、実際おっさんになってこの時の事を思い出し切ない気持ちになっている。 今風に言うとエモ…
ココロの花に 2011年3月19日にユーチューブにスタジオテイク動画としてアップした。 日付を観ればわかるが、震災直後である。 震災後、余震が頻発していて原発も爆発したくらいか。 会社からは自宅待機の指示があり家に籠ってACの宣伝やら津波の映像やらを一日中見ていた。 仲間達と原発爆発後についてどうするべきかの議論をした。日本は終わりだとか、九州に疎開するとか。音楽どうこうなんてテンションではなかった。 テレビでは影響力のあるミュージシャンが募金を募ったり、被災地に向けて歌って励ましたりしていた。 影響力のないミュージシャンの俺は無力さをドンと叩きつけられ、何とも言えん気持ちになっていた。 誰か…
3月11日は震災の日でもあるが母ちゃんの命日だった。 随分昔の出来事のように思えるが4年前の出来事だ。 日々の慌ただしさは時の流れを早める。 4年前から俺は何か進化したのだろうかとかも思ったりする。 人の死について公の場で詳しく書くのは辞めた。 親父の時は看取りを詳細に記録し文章にした。商売にするつもりなく描きたかったので書いた訳だが、悲しみの要素で自己表現するのはなんか違うなあなど思うようになった。 勿論、魂が揺さぶられたが故にそれを文章やら音楽などにするのだが、悲しみの共有はリアルな体験でこそなされるもんやと思うようになった。 震災関係のテレビなどを見ていると絆だ思いだと騒ぎ立てる様に嫌気…
雨音のリズム 2013年に作曲。バンドも辞めてソロ活動を軌道に乗せたいと思っていた頃だ。 レコーディングの機材と言えばハンディレコーダーのH4nと3万円で購入したウィンドウズパソコンだけだった。 編集ソフトを買う金はなかったが、フリーの編集ソフトを多数組み合わせ録音したのを覚えている。 当時の俺は思いついたアイデアを曲にして映像つけてユーチューブにアップする事に没頭していた。 一人でお金をかけずどこまでできるかにチャレンジしていた。 曲のアイデアも架空のバンドをイメージしドラムは打ち込み、ベースとギターは自身で弾いた。 最も新しいアイデアが湧いていた時期であり、この年には「フラッシュバックソン…
3月7日曇り 今日は5連勤を終え休みだった。 5連勤は疲れるなあなど思ったが、そもそも世の中のサラリーマンなどは5連勤が当たり前なのだ。 俺はサラリーマンだが、一般的なサラリーマンとは若干生活サイクルが異なる。 2〜3日働いては休みみたいなシフトが主なので5連勤はちょっとした重労働みたく感じてしまう。 まあぬるま湯に浸かっているのだろう。 休みって事でいつもの洗い物を終え、上履きやら靴やらを洗い、昼飯を食ったら髪を切りに行った。 1000円床屋だ。 順番を待っていると髪を切り終えたジジイが 「領収書お願いします」と言ってた。 店員が「宛名はどうされます」と聞くと 「順番待ちリストに書いた通り、…
先ずは明けましておめでとう。 今年も引き続きよろしくお願いします。 さて、俺は去年末のワンマン以降、音楽的な事はなーんもしていない。 勿論ブラックバード化しているのでギターのスリーフィンガーピッキングの練習やらは生活の中でやっているが今年のライブの予定立て含めた自己顕示活動には一切手をつけていないのだ。 これは世の中のコロナワールド云々関係なくちょっといじけていたのかもしれん。 ちょっとじゃなくて大分いじけていたんだな。 こんな負の考え方期間(どうせ俺の事など誰も見てねえよ的な)は自己顕示活動をやっていても月に一度ほどやって来るもんだが、今回のそれは長かった。 毎日ぽっかり穴が空いたような生活…
Blackbirdを自分の物として歌えてこそ真のシンガーである。 太字にするとそれらしく聞こえるが、これは俺の持論である。 blackbirdはかの有名なビートルズの曲である。 「おう知っとる知っとる」と言いつつ「さてどのアルバムに入っていたかな」と先日CD棚をゴソゴソと漁った。 ホワイトアルバムに入っていた。 知っていたしいい曲だなあと思っていたのだが、この曲を弾いて歌ってみようと思ったのはほんの3日前くらいの出来事だ。 俺は元々ベーシストだったのでギターの基礎を知らずここまできたのだが、ここらで一丁ちゃんとギターを弾きたいと思ったのだった。 ボーカルとして大分歌って来たが、それもまた基礎を…
ほんものの自己に立ちかえることは、人間の自己というものの完全性をひきうけることである。 そこには、わたしたちが隠したがる暗い側面もふくまれているかもしれない。 人間は善なるものに惹かれる存在だとおもわれがちだが、じっさいに惹かれているのは善でも悪でもなく真正なもの、ほんものなのだ。 その証拠として、わたしたちは余分な飾りをつけて真の自己を隠している人よりも、偽りのない人に好意をいだく。 〜エリザベス・キューブラー・ロス著「ライフレッスン」より抜粋〜 音楽を含める何らかの表現をする時、最も大事な事は他人の目などを気にせず純粋に湧き出たその人の表現をする事だ。 それを見せられた時、俺の心は激しく揺…
この楽曲は恐らく2001〜2002年につくったと思う。 俺の実家は福岡の団地だ。 4階の8号室、408号室がそれだった。 六畳、四畳半、三畳の部屋に加え四畳半のキッチン。そこに父、母、弟、妹と暮らしていた。 風呂にはシャワーなど無く、便所には換気扇代わりに風呂場に続く通気口があるだけだった。 当然俺には一人部屋などは無く、弟との相部屋が基本だった。高校受験の時のみ三畳の部屋を一人部屋として独占できた。 親父は愛煙家で、家の中どこでもタバコを吸っていた。 親父が入った後の便所はタバコの煙が充満しており、今でも便所に一人座っているとその時眺めていたヤニだらけの壁やタバコの匂い、灰皿の感じなどを鮮明…
昨日はライブだった。 動員は地獄のような状況で、スタート時間楽屋で悲しすぎて涙が出たが、先日親友大橋が言っていた事を思い出して何とかポジティブな気持ちで臨む事が出来た。 俺のことを良いと言ってくれてお客さん全然入らないのに毎月場所を提供してくれるちょ美ひげ、そしてこのコロナコロナの毒世の中にも関わらず観に来てくれた仲間達に感謝である。 まあそもそもコロナコロナの毒世の中でなくてもあんま動員はないのだが、大橋が言っていた事ってのはこういう風にネガティブな事に精神を病むより評価してくれる方々に感謝した方が生きていて楽しいじゃないかって事である。 全くその通りだ。 負の感情ってのは身体が弱っている時…
右肩が重い。 重いっちゅうか凝ってるというか、何というか違和感を感じ気になって眠れない事もある。 仕事柄パソコンに向かっているので姿勢の問題で肩が凝っているのかとも思ったがどうも違う。 もしかして何か悪いモンが肩に乗っかっているのかもしれんと思い出した。 そういえば最近なんともパッとしない。 思考もネガティブになりがちでドローンとした空気の中で生きているような、何をするにも心から集中できないなと思っていた。 悪霊である。 オバケ信仰はないが、こう思い出したら悪霊が乗っかってる気がしてならず、自転車乗ってる時も車が突撃してくるんじゃないかなど訳のわからん気持ちになってきた。 そこで俺はどっかパワ…
どうも今村竜也です。 新しい試みってヤツを日々考えている。先日、 「自分の曲を自分で解説する文章って面白いんじゃないか」と閃いた。 これ誰もやってないんじゃないかと。 まあそもそも我々ミュージシャンが描く幻想は、曲が流れた瞬間にそれを聴いた人々をグッと引き込みその歌詞と曲の世界観のみで全てを伝えたいってところだが、まあカッコつけておっても分かりづらいと思ったのだ。 また、俺がどんな景色を観てどんな事を想ってその曲を書いたかの記録が、このインターネットのどこかにストックされていてもいいんじゃないか、それらは俺っちゅう人間がどんな人間だったかを語るもんになるんじゃないかとも考えた。 中々筆が進まず…
数日前、嫁さんに 「松重さんと向井君の動画観た?」 と言われた。 俳優の松重豊さんがミュージシャンを招き朗読する動画なのだが、向井秀徳氏が招かれギターを演奏する回だ。 俺はその動画が公開された直後に途中まで観ていたので 「ああチラッと観たよ。いい雰囲気だったな」と言った。 嫁さんは 「最後まで観てないの?後半が物凄く良くて私連続で3回くらい観てしまったよ」 と言った。 暫くした休みの朝、俺は何となくそのやりとりを思い出し動画を観た。 兎に角素晴らしかった。 映像の撮り方がとかギターで弾いてる曲が何やらとか、そんなもんはどうでも良く、 ただただその語られる言葉、声、内容、流れるギターの音、その場…
今日は休みだった。 家にずっといた。 我がホームページのリニューアル作業をせっせとやっていた。 imamurasyouten.wixsite.com 俺は典型的なB型なのでこういう作業が物凄く苦手だ。 ピシッと揃っていた方が勿論気持ち良いのだが、それらの作業をやっていると 「あーもういいわ一服だ」 とタバコばっか吸って作業ははかどらない。 いやしかしこういうもんはカシっとしといた方が良いしスタイリッシュである方が良い。 結局朝から昼過ぎまでやっていた。 向いてないんだろうが俺はやる。これは俺が音楽家として生き残る為に重要なことなのだ。 ホームページがしっかりあって音楽家としての土俵に立てると思…
お久しぶりです。今村でございます。 皆様ご機嫌いかがでしょうか? コロナパニックが始まる3月か4月くらいに今まで15年続けていたgooブログを止める事にした。 blog.goo.ne.jp 理由は俺が書いた文章も少しは商売にならんもんかと考えたからだ。 俺は音楽家ではあるが、文章を書くのも好きで趣味として日々の日記やら妄想やら小説めいた事を書き殴っておった。 それは作詞に対する苦手意識を克服する為のトレーニングでもあった。 一年前くらいは新曲を書くトレーニングとして泥酔した状態で何の打算も無く文章を思うがままに書きまくる「感性の文字起こし」と称した日記を書きまくった。 俺はミュージシャンである…
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