テリュースと破局した後の ファイナルストーリーに繋がる物語を 書いてみました もちろん、結ばれるのはテリュースです よろしくお願いします 愛犬と馬とコーヒーとビールを こよなく愛しています・・ それと・・キャンディ・キャンディを・・
168回 / 73日(平均16.1回/週)
ブログ村参加:2020/11/15
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1件〜30件
「パンプキンパイは いかが・・テリィ?」 「パンプキンパイ?・・おや おれはまた、てっきり ペチャパイだと思ってた」 ふくれたわたしのほっぺを テリィがつつきます 川がキラキラした声で 歌いながら流れていくわ・・ ああ・・テリュース そんなに近づかないで ...
皆さんにお詫びをしないと・・ 持病の腰痛が悪化してしまい 椅子に座っている事が 苦痛になりましたので 治療に専念しようと思います 少し仕事で無理をしてしまいました😥 ここまで読んで下さった方々には 感謝と喜びでいっぱいです ストーリーは これでENDではありません まだ第...
テリュースは 小刻みに震えているキャンディの身体を 優しく抱きしめて 耳元で何度もキャンディとささやいた。 キャンディはテリュースの 優しくて激しい愛を全て受け入れ 高揚感を高めていった。 二人の愛が真実の愛だと 確信した時に 二人はひとつになった・・。 ♫いくつかは変わ...
「キャンディ、きみは何て無防備なんだ?」 「何の事?」と言って キャンディは自分の姿を見た。 「いけない!パジャマを着るのを 忘れていたわ・・」 キャンディは下着姿のまま ガウンを羽織っていたのだ。 真っ赤な顔で脱衣所に向かおうとしたが テリュースがキャンディの手を取り ...
ラッパ水仙が咲き誇る時・・ その甘い香りが 二人の距離を縮めたように思えた。 キャンディがシャワーを 浴びている時の事だった。 テリュースがソファで台本を読んでいると ココアが四角いものを口にくわえて テリュースの足元にやってきた。 「ん・・」 テリュースはくわえているもの...
三月の中旬 ポニーの家にキャンディからの 手紙が届いた。 「ポニー先生! キャンディから手紙が!」 レイン先生が慌てて ポニー先生の部屋へと入ってきた。 「まあ、レイン先生 どうしたのですか? そんなに慌てて・・」 「ポニー先生・・ キャンディから・・ キャンディ...
長い時間、抱き合っていた二人は 言葉を交わす事なく お互いの心を通い合わせた。 テリュースの力強く優しい腕の中で キャンディは今までに 感じた事のない強い愛情に 包まれていることを感じていた。 テリュースは、そっと 自分の胸の中から キャンディを離した。 「ご機嫌が直ったよ...
キャンディは夕方、ココアを連れて 散歩道へと出かけた。 少し冷たく感じる風が ラッパ水仙の甘い香りと共に 幸せを運んできてくれたと キャンディの顔に笑みがこぼれていた。 (テリィ・・ここにラッパ水仙が 咲き誇るのね・・ 私も見たい・・あなたと一緒に・・ ポニー先生、レ...
キャンディの涙がテリュースの 水色の便箋を碧く滲ませていた。 キャンディは濡らしたくなくて 便箋を思わず遠ざけたが 自分の涙で碧く滲んだの便箋を見て 二人が過ごした スコットランドのプチポニーの丘で ずっと景色を見ていた時の事を 思い出していた。 (そう言えば・・日記に書い...
早く一人前になって きみを迎えに行こうと心に決めて 俺は船に乗った いつか必ず会えると信じて あ・・こういうことを 書けばよかったのか 待っていてくれと・・ きみの気持ちを聞いたわけでは なかったから 俺の独りよがりの気持ちなら カッコ悪いと思わないか・・? きみは、さっき...
あの時の事を 話さなくてはいけないな・・ 俺がセントポール学院を去った時のことを 夏休みが終わってスコットランドから 帰って来ると 母から一通の手紙が届いた・・ 母からの手紙は アメリカで一緒に 住まないかというものだった きみと出会う前の俺なら すぐにアメリカに向かっただ...
キャンディへ キャンディ・・逢えないあいだ 俺たちは一生分の涙を 流してしまったようだな きみの言うとおり・・あの日に きみも一緒に連れだして アメリカに渡っていたら こんなに涙を流す事もなかったのかも しれないな・・ でも過去を悔やんでも仕方ない きみの不満を解決するため...
テリュースは自分の部屋へ行き 水色の便箋を取り出して ゆっくりとペンを走らせた。 キャンディが目を覚ましたのは 十一時を過ぎていた。 (いけない・・もうお昼だわ) キャンディは急いでリビングへと 向かったがテリュースの姿はなかった。 キャンディは窓辺に立ち外を眺めて 昨日の...
「あなたが大好きだったから あなたのことを苦しめたくなかったの でも・・それは、もういいの・・ 何があっても スザナはあなたの命の恩人なんですもの」 テリュースは引き寄せようとしていた 自分の手をキャンディの肩から離した。 「私が病気になってここへ来た時 記憶さえ...
「私はあの時、学生牢に 入れられていたから あなたが学院を去って行ったなんて 知らなかったの・・」 キャンディの涙は手で何度も 拭っても止まる事がなかった。 「シスターグレイは退学から謹慎に なった理由を話してくれなかったわ だから・・その日の夜に あなたの部屋...
外はまだ深い闇に包まれている頃 キャンディはようやく リビングへのドアを開ける事が出来た。 テリュースはキャンディが訪れるのを 待っていたのか ソファで台本を読んでいた。 「起きていたの・・?」 「ああ・・きみがこっそり出て行って しまうんじゃないかと思って・・」 「テリ...
キャンディはトンプソンに連れられて 部屋にたどり着いた。 「トンプソンさん、この花束は?」 「これはテリュース様が毎日 一輪の花をあなたにと わたくしが預かったものです・・」 「あのひとが・・」 キャンディは部屋に入り 宝物である木箱を持って外に出た。 外で待っていたト...
「やっと、そう呼んでくれたな」 キャンディが振り向くと 優しく微笑んでいる テリュースが立っていた。 テリュースは着ていたコートを キャンディに羽織らせた。 「俺の家で暮らさないか? キャンディ・・」 「テリィ・・」 「そろそろ・・水仙が咲く頃だ」 テリュースは優しくキャ...
辻馬車から一人の女性が船の方へと 走って行く。 「待って!待って!!サミー!!!」 船はどんどん離れて行く。 女性は泣きながら叫び その場で泣き崩れた。 「サミー!!!」 キャンディは頭を押さえながら 立ち上がった。 『テリィ!!!!』 そう叫んでいた自分の姿が目に映った。...
テリュースはホテルに着くと すぐにフロントへと向かった。 「テ、テリュース様」 「トンプソンさん、キャンディは?」 「部屋でお休みになっておられますが」 「会わせてもらえますか?」 「それが・・ 誰にもお会いしたくないと おっしゃっておられて・・」 テリュースは悲しそう...
「フラニーごめんなさい 迷惑をかけてしまって・・」 「キャンディ!話せるようになったのね 良かった・・本当に良かったわ」 「ありがとう、フラニー、」 「記憶の方は・・ 何か悲しい事でも思い出したの? あの方も、とても悲しい顔を していたわ 私でよければ話を聞くけ...
「キャンディ・・ 何を思いだしたんだ? 俺は生きてるさ・・」 テリュースはキャンディの手を 両手で握り締めながら 話しかけていた。 キャンディの流した涙の跡を 指でそっと撫でながら 話を続けた。 「キャンディ・・ こんなにも苦しめてしまって すまない・・ キャンデ...
キャンディはいつものように テリュースが帰宅するのを 待っている夕方 ココアを連れて外に出た。 勢いよく走って行く ココアをキャンディは 楽しそうに追いかけていた。 「また・・雪が降りそうだわ」 大きな木の下でココアと じゃれ合っていると キャンディが思ったとおり 大粒の雪...
キャンディは次の日の朝 いつもより早く目が覚めた。 窓を眺めると ここに来てから始めてみる 雪景色だった。 キャンディは外の雪に触れたい 衝動に駆られて テリュースを起こさないように そっと自宅から出て行った。 散歩道をゆっくり歩き ギュ、ギュと鳴る足音を楽しんでいた。 ど...
キャンディはテリュースと共に 生活していく中で 徐々に記憶を取り戻していった。 テリュースの笑い声・・ テリュースのハーモニカのメロデイ・・ テリュースの涙・・ でもキャンディはその事を テリュースには伝えなかった。 キャンディの脳裏に スザナという人の存在が はっきり分か...
キャンディはテリュースが 自分の部屋へと入って行った後 食事の後片付けを済まして テリュースが用意してくれた ゲストルームに向かった。 部屋の中は アルバートさんからの贈り物が 散乱していて それを一つ一つ片付けていった。 「あ、やっぱり・・ここに 忘れていたんだわ・・」...
「あ、あの・・テリュースさん・・? もうすぐクリスマスでしょ? ポニーの家の子供達に プレゼントを贈りたいんだけど・・」 「テリィでいいよ・・ プレゼントは 俺の母親が用意するって言っていたな」 「あなたのお母様が?」 「ああ・・ 俺がイギリスへと帰る日・・ ...
自宅に着くと二人は急に 恥ずかしくなって 離れた場所に座っていた。 「ん・・ノートで会話をしていた時が 懐かしいな」 「どうして・・?」 テリュースは立ち上がってキャンディの 横に座った。 「こんな風に、きみと近づけたからな」 キャンディは目を丸くして驚き 顔を真っ赤にし...
それから三日後の夕方 テリュースはイギリスへと帰って来た。 車で船を降りると 真っ先にキャンディが待っている ホテルへと向かった。 トンプソンは喜びの表情を浮かべた。 「すぐにキャンディス様を お連れいたします」 暫くしてキャンディがロビーに現れた。 「キャンディ・・」 ...
次の日の朝 イライザは支配人のトンプソンを 部屋に呼び出して抗議していた。 「あのメイドを早く警察へと 突き出してちょうだい! 私の事を刺そうとしたのよ」 「イライザ様・・ キャンディス様がその必要は無いと 申しております それよりイライザ様・・ ここを出て行っ...