~前巻までのあらすじ~ 台田総合病院には「『シャーガス病』を罹患している患者がいることを把握していながらカルテを改ざんしている」というタレコミが入り、調査することになった患者安全委員会の阿里は、専門家として紐倉に協力を依頼する。 なぜ感染者のカルテは隠ぺいされ、感染している者も名乗りを上げなかったのか―。 紐倉と阿里はその謎を追ううちに、これが16年前に起きた食害事件で娘を無くしたある男の怒りによる復讐のバイオテロであったことを突き止め、事件を解決に導くのだった。 最終巻のあらすじを振り返ってみましょう。 TARSウイルスの感染拡大 SARSやMERSに続く致死性の高