今のところは「君たちはどう生きるか」の解説記事を中心としています。隠されている吉野源三郎の意図をすべて明らかにしてゆきます。
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"Responsibility and Judgment" Hannah Arendt
すべての深い精神は仮面を必要とする。いな、それどころか、すべての深い精神のまわりには絶えず仮面が成長する。彼の発する一語一語、彼の足取りの一歩一歩、彼の生のしるしの一つ一つが、絶えず間違った解釈に、すなわち浅薄な解釈にさらされるためなのである。『善悪の彼岸』ニーチェ(■3■は、この記号以降の英文が原文のページ3の内容であることを示す)■3■Ladies and Gentleman:紳士淑女の皆様、1Ever since I received the r...
池上氏は、自分自身の頭を使って考えて欲しいと願った吉野源三郎の想いを最大限尊重し、「君たちはどう生きるか」の内容に関し、直接的なネタバレをしないような大人の態度をとっています。さすがですよね。100分de名著シリーズの「池上彰特別授業 君たちはどう生きるか」を慎重に読んでみると、そのことをうかがい知ることが出来ます。このテキストの第三講、「歴史」について、最初、「誰が仏像をつくったのか」と題された段落...
オンライン読書会の課題図書として、Kindleで購入し、読破しました。「ニコマコス」倫理学は、「西洋古典叢書」版のを一冊買ってあるのですが、何度か読みかけては投げ出しています。これを機会に読破できればな。100分で名著シリーズのこの本は、とても良いと感じます。このシリーズ、いいですよね。今は読書会のお相手と調整中ですが、順調に推移すれば、スマホアプリtaklstandを使った読書会に初参加することになりそうでせう。...
Gakken監修:池上彰けっこう驚かされました。「君たちはどう生きるか」の流行にあやかりタイトル付けして売上げを露骨に狙う本がちらほら見受けられ、嫌な気分にさせられましたが、この本はそうしたものと一線を画しているようです。本のスタイルは漫画版の「君たちはどう生きるか」と同じ、漫画でおはなしが推移しつつ、ところどころにテキストによる解説がなされています。また、テキストの内容的にも、「君たちはどう生きるか」...
朗読:「おくのほそ道」松尾芭蕉 18:壷のいしぶみ、市川村多賀城に有り。
Details 【原文】 壷 碑 市川村多賀城に有。 つぼの石ぶみは、高サ六尺余、横三尺計(ばかり)カ。苔を穿ちて文字幽(かすか)也。四維国界(しゆみこくかい)之数里をしるす。「此の城、神亀(じんき)元年、按察使(あぜち)鎮守府将軍、大野朝臣(おおののあそん)東人(あづまびと)之所置也(おくところなり)。天平宝字六年、参議東海東山(とうせん)節度使、同じく将軍恵美朝臣(えみおあそん)アサカリ修造...
朗読:「おくのほそ道」松尾芭蕉 18:壷のいしぶみ、市川村多賀城に有り。
Details 【原文】 壷碑(つぼのいしぶみ) 市川村多賀城に有り。 つぼの石ぶみは、高サ六尺余、横三尺ばかりか。苔を穿ちて文字幽(かすか)也。四維国界(しゆいこくかい)之数里をしるす。「此の城、神亀元年、按察使鎮守符(府)将軍大野朝臣東人(あぜちちんじゅふのしょうぐんおおののあそんあずまびと)之所里也。天平宝字六年、参議東海東山節度使、同将軍恵美朝臣アサカリ修造尚。十二月遡日」と有り...
朗読:「おくのほそ道」松尾芭蕉 17:名取川を渡つて仙台に入る。
Details 【原文】 名取川を渡つて仙台に入る。あやめふく日也。旅宿をもとめて、四、五日逗留す。爰(ここ)に画工加衛門と云ふものあり。聊(いささか)心ある者と聞きて、知る人になる。この者、「年比(としごろ)さだかならぬ名どころを考へ置き侍れば」とて、一日(ひとひ)案内す。宮城野の萩茂りあひて、秋の景色思ひやらるゝ。 玉田・よこ野、つゝじが岡はあせび咲くころ也。日影ももらぬ松の林に入りて...
Details 【原文】 岩沼に宿る。 武隈の松にこそ、め覚むる心地はすれ。根は土際より二木(ふたき)にわかれて、昔の姿うしなはずとしらる。先づ能因法師思ひ出づ。往昔(そのかみ)、むつのかみにて下りし人、此の木を伐(き)りて名取川の橋杭(はしぐひ)にせられたる事などあればにや、「松は此のたび跡もなし」とは詠みたり。代々、あるは伐り、あるは植継ぎなどせしと聞くに、今将(はた)千歳のかたちとゝ...
朗読:「おくのほそ道」松尾芭蕉 15:鐙摺、白石の城を過ぎ、
Details 【原文】 鐙摺(あぶみずり)、白石の城(じょう)を過ぎ、笠島の郡(こおり)に入れば、藤中将実方の塚はいづくのほどならんと、人にとへば、「是より遙か右に見ゆる山際の里を、みのわ・笠島と云ひ、道祖神の社、かた見の薄(すすき)、今にあり」と教ゆ。此(こ)の比(ごろ)の五月雨に道いとあしく、身つかれ侍れば、よそながら眺めやりて過ぐるに、蓑輪・笠島も五月雨の折にふれたりと、 笠島はいづ...
朗読:「おくのほそ道」松尾芭蕉 14:月の輪のわたしを越て、
Details 【原文】 月の輪のわたしを越えて、瀬の上と云ふ宿に出づ。佐藤庄司が旧跡は、左の山際一里半計(ばかり)に有り。飯塚の里鯖野と聞きて尋ねゝ行くに、丸山と云ふに尋ねあたる。是庄司が旧館也。麓に大手の跡など、人の教ゆるにまかせて泪を落し、又かたはらの古寺(ふるでら)に一家(いっけ)の石碑を残す。中にも二人の嫁がしるし、先づ哀れ也。女なれどもかひゞしき名の世に聞えつる物かなと袂をぬらしぬ。堕涙...
朗読:「おくのほそ道」松尾芭蕉 13:等窮が宅を出て五里計(ばかり)、檜皮(ひはだ)の宿を離れてあさか山有。
Details 【原文】 等窮が宅を出でて五里計(ばかり)、檜皮(ひはだ)の宿を離れてあさか山有り。路(みち)より近し。此のあたり沼多し。かつみ刈る比(ころ)もやゝ近うなれば、いづれの草を花かつみとは云ふぞと、人々に尋ね侍れども、更に知る人なし。沼を尋ね、人にとひ、「かつみかつみ」と尋ねありきて、日は山の端(は)にかゝりぬ。二本松より右にきれて、黒塚の岩屋一見し、福島に宿る。 あくれば、しのぶもぢ摺...
Amazon.co.jp 青空文庫 一番左が菊池寛、その隣が芥川龍之介。 長崎への仲良し旅行滞在中の写真。 菊池寛は1937年に出版された日本少国民文庫の7巻、「日本の偉人」の著者。菊池のこの作品の中に、芥川の火葬に参列した事と、そこに山本有三も居たことが書かれている。菊池寛・山本有三・芥川龍之介は1927年の芥川の死の時点で既につながっていたことがわかる。1937年に「君たちはどう生き...
朗読:「おくのほそ道」松尾芭蕉 12:とかくして越行まゝに、あぶくま川を渡る。
Details 【原文】 とかくして越行(こえゆく)まゝに、あぶくま川を渡る。左に会津根(あいづね)高く、右に岩城(いわき)・相馬・三春の庄、常陸(ひたち)・下野(しもつけ)の地をさかひて山つらなる。かげ沼と云所を行に、今日は空曇て物影うつらず。 すか川の駅に等窮といふものを尋て、四、五日とゞめらる。先(まづ)「白河の関いかにこえつるや」と問。「長途(ちやうど)のくるしみ、身心(しんじん)つかれ...
リンク元:オトナの美文字.com美しい「を」の書き方〜今日のオトナの美文字〜...
ネットで買った古本の、白水社のヒルティの「幸福論」(1966年第6刷)に、前の持ち主が押し花を残していた。便せんにセロハンテープで留められた、小さな花と、小さな草。そこには、流麗でやさしげな文字でこう書いてあった。寮の前にあったの。夜間にどうしても おしばをしたくてとりに行ったの 部屋の人に笑われながら。 でもすてきでしょう。すっかり色あせてはいたものの、可愛らしくて...
朗読:「おくのほそ道」松尾芭蕉 11:心許なき日かず重るまゝに、白川の関にかゝりて旅心定りぬ。
Details 【原文】 心許なき日かず重るまゝに、白川の関にかゝりて旅心定りぬ。「いかで都へ」と便(たより)求しも断(ことわり)也。中にも此関は三関の一にして、風騒の人(ひと)心をとゞむ。秋風を耳に残し、紅葉を俤(おもかげ)にして、青葉の梢猶あはれ也。卯の花の白妙(しろたへ)に、茨の花の咲そひて、雪にもこゆる心地ぞする。古人冠を正し衣装を改し事など、清輔の筆にもとゞめ置れしとぞ。 卯の花をかざしに...
Details 仕事をするこつ 仕事をするのも一つの技術であるが、この技術はあらゆる技術の中でもっとも大事な技術である。 仕事と休息、これは一見相いれない対立物のようだが、はたしてそうだろうか? 自然的な休息にのみ中断をゆるすだけの、絶えざる有益な活動の状態こそ、地上におけるもっとも幸福な状態である。 人生は決してこれを「享楽」しようと思ってはならぬ。これが実を結ぶように形成しようと願わなけ...
Details 【原文】 是より殺生石に行。館代より馬にて送らる。此口付のおのこ、「短冊(たんじゃく)得させよ」と乞。やさしき事を望侍るものかなと、 野を横に馬牽むけよほとゝぎす 殺生石は温泉(いでゆ)の出(いづ)る山陰(やまかげ)にあり。石の毒気(どくき)いまだほろびず、蜂・蝶のたぐひ、真砂の色の見えぬほどかさなり死す。 又、清水ながるゝの柳は、蘆野の里にありて、田の畔(くろ)に残る。此所の群守戸部某(こ...
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