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  • 花のゆくえ(竹久夢二)

    もうとっくに桜の季節は過ぎてしまっているのですが、竹久夢二のかわいらしい詩があったので、絵本風のイラストにしてみました。 『竹久夢二詩画集』(岩波文庫)という本に載っていた詩です。 夢二と言うとまず大正浪漫あふれる美人さんの絵ですとか、レトロでかわいい夢二デザインの雑貨を思い浮かべますが、『詩画集』もワールド全開。 なんだかきゅんとする(死語?)ような心の詩に、綺麗で味わい深い夢二の挿絵がついているという、たいへん贅沢な一冊になっております。 きっと私も当時の女学生(!)だったら、学校で友達と『詩画集』を眺めて、教室の隅で騒いでいたことでしょう。 こちらの「花のゆくえ」も、実は夢二の挿絵がつい…

  • ふしぎのしゃがのお姫様

    「シャガ」という花をご存じでしょうか? 日陰などにひっそりと咲いている、あやめの仲間です。 今、見頃のようで、街中よりもすこし木が生い茂ったようなところに行くと、この花に出会えます。鎌倉の鶴岡八幡宮の平家池の周りにもたくさん咲いていますよ。 白地にうすむらさきと橙色の模様の可憐な花で、蝶々のようで可愛らしいのです、が…… なにぶん、日陰の花ですので、ジブリの「千と千尋の神隠し」的な雰囲気で出会うことがしばしばあり、すこし影があって不思議で怖いイメージもあるのです……。 先日、犬の散歩をしていて、普段よりもすこし足を伸ばして小さな森に入ったのですが、そこはヒノキの木が何本も天高く生茂る、うすぐら…

  • 常世の国のつばくらめ

    自然の中の季節の変化を教えてくれる七十二候で、 4月5日頃は「玄鳥至(つばめきたる)」 4月10日頃は「鴻雁北(こうがんきたへかえる)」 あたたかくなったので渡り鳥の「つばめ」が南から渡ってきて、同じく渡り鳥の「雁(かり/がん)」は北へ帰っていく……そんな季節。 万葉集では、こんな歌も詠まれています。 つばめ来る 時になりぬと 雁がねは 本郷(くに)思ひつつ 雲隠(がく)り 鳴く 大伴家持(『万葉集』4144) つばめが来る時期になったなぁと、北の故郷を思い浮かべて雲に隠れて鳴く雁の歌。 春にはつばめが来て雁は去り、秋には雁が来てつばめが去る……というように、セットで考えられていたようです。 …

  • みどり薫る花まつり

    なにか結果を出さなきゃ……と焦るあまり、すなおに絵を描けなくなっている自分がいました。 SNSでも、反応ばかり気になってしまって、素敵な人たちがたくさんいるのに、勝手に作品を投稿するのを恐れるようになっていました。 ああでもない、こうでもない、いいものを作らなきゃ……と頭を悩ませるうちに、いつしか気軽に絵が描けなくなっていました。 今でも絵を人前に発表しようと思うと、「ああでもない病」が始まってしまいます。 でもきっと、みんなが見ていいなと思う作品って、作者も「楽しい」と思いながらノリノリで作ったものが多いのでしょう……! 私もそんな作品を見たり聴いたりするのが大好きです。絵でも、漫画でも、曲…

  • お引っ越ししました

    すずなごんと申します。和風の水彩イラストを描いています。ライフワークは、「和歌の素敵さ」を絵と言葉で伝えること。 和歌の世界観をイラストやまんが、絵本といった形で表現しています。(webサイトはこちら!) しばらくWordpressを使っていたのですが、更新のしやすさを考えてホームページとブログを分けてみることにしました。こちらでは作品や日々の雑記を載せていきたいと思っております。前のブログでの記事も随時こちらに移行していく予定です。よろしくお願いします!

  • 2つぶめ「をかしな約束②」

    うたこちゃん うぐいすのようななにか。 ??? ちいさな「お菓子」たちといっしょに突然あらわれたお姉さんの正体は−−−−−−−−−−!? ☆ほめてもらうのは大好き……!【つづく】 そんなわけで、ゆっくりにはなりますがうぐいす?のうたこちゃんと清少納言さんのお話をつづけていきたいと思います。 三十路にしてひさびさに枕草子を読みましたが、中学や高校で読んだ時よりも「じーん」ときてしまいました。 才気溢れ、やたら感性のとがったイケイケな彼女かと思っていましたが、とっても人間らしくて、可愛くて、しみじみと共感できるお姉さんのようです。 同じような志の、現代近代の文筆家のお姉さん方にもとても愛されている…

  • 1つぶめ「をかしな約束①」

    うたこちゃん うぐいすのようななにか。 人それぞれ、悩みごとがある。 とにかく人生って、うまくいかないこともたくさんあるわけで…… 未来を不安に思ったり、過去を悔やんだり、私たちは大忙し。 そんな折、あの名作映画『日日是好日』を見ました。 雨の日は雨を聴く。五感を使って、全身でその瞬間を味わう。 雪の日は雪を見て、夏には夏の暑さを、冬は身の切れるような寒さを。 毎日が好い日……そういうことだったのか。 −−−−−−−−映画『日日是好日』より 夏には夏の、おもしろさがある。 空から降りそそぐ蝉の声、まぶしい陽の光、肌にまとわりつくような湿気…… 身の回りの「季節」を味わおうとすると、一気に「今」…

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