五月闇は「さつきやみ」と読み、梅雨雲に覆われた暗い日のことをいいます。梅雨空の下で感じる暗さと考えてよいでしょう。 五月闇の「五月」は旧暦でいう5月のことで、現在使われている新暦では6月にあたります。梅雨の最中で、厚い雲に覆われた暗い日が続く時期です。現在とは違い、満足な灯りのなかった昔は夜ともなると月明りだけが頼りでした。しかし、梅雨時には月も雲に隠れてしまい、夜間は文字通り漆黒の闇に包まれてしまったことでしょう。 五月闇はそんな頃の暗さを表す言葉なのです。 また、五月闇は梅雨雲に覆われた地域全体だけではなく、ある特定の場所の暗さを表す言葉としても使われてきました。 みほとけの千手犇く五月闇…
水無月とは6月の異名です。日本では月を1月、2月といった数字で呼ぶだけではなく、季節ごとの特徴に応じた言葉で言い表してきました。たとえば、1月なら睦月、2月なら如月といった具合です。 この呼び方を和風月名といい、6月は水無月と呼ばれているのです。 ここでは水無月について解説します。 水無月の意味 水無月には、水が無い月と水の月という正反対の意味があります。 和風月名はもともと旧暦を基準にして使われてきました。旧暦の6月は現在使われている新暦でいえば、6月終わり頃から8月にあたります。その頃は梅雨も終わって暑さが激しくなり、田が干上がってしまうところから、水が無い月という意味があるとされているの…
皐月(さつき)とは5月の異名です。日本では数字だけではなく、時候の特徴を示す言葉を使って月を表してきました。この言葉を和風月名と呼びます。たとえば、1月を睦月、3月を弥生という言葉で表しているのがそれにあたります。皐月もそのうちのひとつです。 皐月には田植えを始める時期という意味があるとされています。また、「皐」には神へ捧げる稲の意味があるといわれています。田植えを始めるにあたってその年の豊作を神に願う、といった意味が皐月には込められているといえるでしょう。 さて、冒頭で皐月を5月の異名と書きましたが、これは新暦5月のことです。しかし、本来、皐月が表しているのは、旧暦5月のこととなります。 月…
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