11月30日 老いの坂道―(余聞)
『明月院の瞑想の窓』須田孝雄さん撮影老化のことを書くとどうしても愚痴やら嘆き節になってしまう。現実を冷静に受け止めそして受け入れて、前向きに楽しくそれと共存するのが一番なのだと、老人心理学でも教えているし、観念的には分かっている。とかくこうしたことは書くのも読むのも考えるのも面白くはないものだ。先日体の痒さに襲われて薬を塗ろうとして、背中の塗りにくいところなので裸になって三面鏡の前で珍しくしげしげと日光の元で我が体を見た。かなり前からだったが特に最近は、ふらつき、突然に起こる腰痛、体中の掻痒と痛み、筋の突っ張り感と喉のつっかえ感やら咳や痰に悩まされている。これだけは老化現象の中でも、些細なことで命に関わることではないけれど、嫌なことの一つではないだろうか。背中のかゆみにたまらず薬を付けようと昼間の明るい時...11月30日老いの坂道―(余聞)
2023/11/30 10:42