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うちのガラクタ http://utinogarakuta.blog.fc2.com/

古びたモノが好きです。日常の捕って付けたようなモノ・コトの紹介です。

どこか昭和を感じさせる生活道具や民具が好きです。”雑閑”では日々の雑記・展覧会・読書・映画・フリマ・骨董市などでの感想を、”モノがたり”では部屋のガラクタを、”一枚の写真”では昔の旅写真などを載せています。つたないモノコトの紹介ですがお愉しみください!

フナコレタロ
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小平市
出身
旭川市
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2020/09/05

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  • 1141 一枚の写真 _260 背負カゴ

    ● 背負カゴ ラオス、ムアンサイ 1994年12月撮影 ● 上;背負カゴ<ラオス> 下;カルイ<日本>日本の背負カゴのなかでは一風独特な、宮崎の高千穂に“カルイ”とよばれる、側面がジグザグで扁平なかたちの編みのカゴがある。そんなカルイとよく似た背負カゴが、アジアにもあると聞いたことがあった。北部ラオスのモン族が背負っていたこのカゴが、そんな一例といえようか。たしかに一見側面はギザギザとした編みではあるけれ...

  • 1140 モノがたり _315 ドロップ缶

    ● ドロップ缶 100×150×高さ35ミリ 止まり木につがいのインコ、古風な印刷の森永ドロップ缶。上京の際、実家から持ってきたこの缶を、いまだに物入れとして使っている。緑と赤、ツートンカラーのこのインコと響き合う色味のドロップは、いったい何味だろうか。子どものころの定番は、角缶に円い小蓋の付いたサクマのドロップだった。おみくじのように振り出すドロップは、白い薄荷味が出るとがっかりした。飴ちゃんひとつに愉...

  • 1139 モノがたり _314 徳利

    ● 徳利 径65×高さ145夏の名残のこの季節、きりりと冷えた清酒に、こんなガラスの徳利を合わせてみる。正一合、モールガラスの手吹きの螺旋の流れを追っていくと、波間のように光りの渦が干渉し、どこかゆったりとした気分となる。なにはなくとも昼飲みの友、ガラスのうつわが心地よい!よろしければ、こちらもクリック下さい! 励みになります。...

  • 1138 画面のなかに _008 編機

    ● 編機と靴下広告 戦前ある日の骨董市で、かまぼこ板大の小片に鉤針とバネがついた、謎の物品を見かけたことがある。店主に問うも、それが何かまるで判らない。その後出会った、むかしの生活文化に聡い魚柄仁之助著、『昭和珍道具図鑑 便利生活への欲望』の広告挿絵なかに、同じものが載っていた。 ↓ブログ№369 便利生活への欲望商品名:エンゼル・ハンドルーム 「癈物同様の破れ靴下も手輕に體裁よくつくろへる」 ...

  • 1137 画面のなかに _007 養蜂

    ● 「養蜂家たち」 ブリューゲル/1568年頃 ベルリン/国立美術版画蒐集室顔面に円盤のガードをつけカゴを持つこの図の雰囲気にどこか惹かれる。解説には、ペンとインクで描かれた素描で、版画化されなかった下絵とある。ネーデルランドの風俗を数多く画面に捉えたブリューゲルは、こんな当時の詳細な養蜂の姿も残していた。養蜂に金網の顔面ガードを用いるよりは、フード前面にこんなカゴ編みの簡易な盤を付けるほうが、より...

  • 1136 代用素材

    ● 戦闘機の落下タンク 小金井市文化財センターにて 2013年撮影 小金井公園の花見ついでに偶然寄った、浴恩公園内にある小さな資料館で、珍しい物品に出会った。子どものころ作った零戦のプラモデルにも付いていたけれど、こんな落下タンクが展示されていた。解説には、「戦闘機の機体下部に取り付けられた補助用燃料タンクです。機体本体の燃料を温存して、先に落下燃料タンク内の燃料を使用し、戦闘開始と同時に投棄して身軽...

  • 1135 モノがたり _313 カゴ

    ● カゴ ラオス 径150×315ミリ背負カゴとしてはあまりに小さい、3つの乳(ち)に掛け紐を通すこのカゴは、いったい何に使ったものだろうか。以前知人が現地の旅で求めたこのカゴに、一勢に開花しだした高砂百合を活けてみる。かってラオス南部と接するヴェトナム中部山岳地帯の旅では、目にする背負カゴの高台の形が移動のたびにどんどん変化していきとても面白かった。このカゴの高台もまたしかり、竹を剥いで曲物風に星形に加...

  • 1134 モノがたり _312 直し跡

    ● 『金継ぎと漆』 加藤利恵子 目の眼 2021年近ごろではよく見かける金継ぎ関連の本ながら、本書では見開きに漆掻き道具が紹介されており目をひいた。 ● 漆掻きの様子、漆の黒目作業 本書より 漆掻きの手順;「カマ」で樹木の表皮を薄く剥いで平滑にし、「カンナ」で横一線に細い傷をつけ樹液を出やすくするためにカンナにつく“メサシ”で切り込みを入れる。出てきた樹液(漆)を「ヘラ」で掻き取り「タカッポ」と呼ばれる漆桶に入れ...

  • 1133 画面のなかに _006 運ぶ

    ● 『AIとカラー化した写真でよみがえる 戦前・戦争』 庭田杏珠×渡邉英徳 光文社新書 2020年お盆のこの季節こんな本を開いてみる。モノクロームに閉じこめられたかっての時が、最新の技術でもって彩色され、現代に鮮やかに甦る。時代とテーマだけに、編纂された写真には、人間としての暗部を描いたように見える耐え難いものが多いけれど、それでも日常生活で物資が枯渇する情況にありながらも、人々の逞しく活き活きとした...

  • 1132 発酵

    ● 『メタファーとしての発酵』“FERMENTATION as METAPHOR” サンダー・エリックス・キャッツ著 オライリー・ジャパン 2021年「人類にとって有益な腐敗を発酵とよぶ」、そんな定義が書かれていた、昔読んだ“発酵”本をイメージして小体な本書を開いてみる。どうやら“発酵”という言葉をつかっていても、いわゆる発酵食品の実地的な内容のノウハウ、レシピ本とはまるで異なっており驚かされた。 「発酵を意味する英単語、fermentationは、文字通り細胞代...

  • 1131 モノがたり _311 痰壺

    ● 痰壺(だこ) 径210×高さ180ミリ上京したての頃、駅のホームに痰壺の缶を初めてみかけ驚かされた。当時流行っていた『スネークマン・ショウ』のアルバムのなかの“たんつぼ小僧”の不気味な一節が頭に浮かんだからだ。 ● 真鍮の薄板を旋盤仕上げで表面メッキされた痰壺。 高台と胴部は別付で仕切があり中が洗いやすい構造、 小さな蓋裏には突起があり受け皿の端に掛けられる。それでも気付くといまではなぜか家にも、こん...

  • 1130 モノがたり _310 三脚

    ● 三脚 径35×長さ310ミリ<畳時>茶色の革ケースに納まった、小型のカメラ用三脚である。固定ネジが付くのみで、角度調整機能をもつ雲台(うんだい)はなし。6継ぎの脚を全部伸ばすと全長1250ミリとなるヘッドと脚爪はステンレス製、脚は軽量化を計ったものか真鍮製である。脚の締め付けネジはマイナスだから、国産のプラスネジが登場し標準化する時期の1950年前後の製品かもしれない。現代のカメラ用三脚の機能に較べると、得...

  • 1129 手形

    縄文土器片に直に触れる機会があり、土器に残された縄文人の指跡と自分の指先がぴたりと重なり感激したことがある。 ● 手形付土版 縄文中期 北海道余市市 入舟遺跡出土 ● 手形付土製品 縄文晩期 北海道恵庭市 柏木原4遺跡出土縄文時代、こちらは土器のような煮炊きの実用品として作られたものではないけれど、幼児の手や足を押しつけた土製品がわずかながら出土している。よく見るとそれらには小穴があき、そこに紐など通...

  • 1128 モノがたり _309 奉納物

    ● 奉納物 径25~50×高さ30~55ミリ棚の奥にこんな小さな土饅頭が眠っていた。 ● チョルテン ネパール、チャリコット近郊 1990年撮影いずれもネパール、シッキム、チベットなどの仏教寺院のチョルテン(小仏塔)に祀られていたもの。型を当て成形するのだろう、よくみると縁のぎざぎざ模様は仏像を象どっているのかもしれず、いわばこれも小さな仏塔なのかもしれない。すっかり忘れさられていた土塊を掌に載せ、しばし戯...

  • 1127 一枚の写真 _259 ロクロ

    ● 轆轤(ろくろ) ネパール、ティミ 1998年撮影初めてのネパールでは、カトマンドゥ市内のありふれた路上にしゃがみこみ、木製の盤に棹をあて轆轤をまわし、小山に盛った粘土から小さな瓦笥(かわらけ)を多数ひいている人をみかけ驚かされた。盆地内のやきものの町としても名高いティミでは、古タイヤを転用したこんな轆轤が使われていた。こちらも棹を用いて回すタイプ、よくみると縁に棹を受ける小穴がみられる。タイヤの側...

  • 1126 画面のなかに _005 箕

    ● 面岸箕毎月3日は“箕の日”ということで、今回も他力本願でKさんのベタ焼きを覗いてみる。1970年代に撮られたものだろうか、素材の加工調整から編みあげて箕に仕立てるための一連の作業が3本のフィルムにピタリと納まっている。盛岡藩政時代より地誌に「以木皮造箕」とあり、面岸箕はこの地の名産品として知られている。箕材は木質のサルナシ、ヤマザクラ、ヤマネコヤナギ、ネマガリダケ。道具に写る台は、小刀を用いてサルナシ...

  • 1125 「図説世界の吸血動物」

    ● “BLOOD-SUCKING ANIMALS” 『図説 世界の吸血動物』グラフィック社 2022年クレオールフィッシュに寄生するウオノエ科の甲殻類ヒトジラミの幼虫と成虫ヤマビルに吸血されるとしばらく血がとまらなくなるロバの血をなめるチスイコウモリ図書館の新着本で目を惹いた、吸血蝙蝠の牙の表紙と、副題「甘く芳しい匂いに魅かれて闇に集いし美しき彼ら-」と裏表紙に「彼らに魅かれたあなたはひょっとしたら“血”が好きになるかも知れ...

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