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うちのガラクタ http://utinogarakuta.blog.fc2.com/

古びたモノが好きです。日常の捕って付けたようなモノ・コトの紹介です。

どこか昭和を感じさせる生活道具や民具が好きです。”雑閑”では日々の雑記・展覧会・読書・映画・フリマ・骨董市などでの感想を、”モノがたり”では部屋のガラクタを、”一枚の写真”では昔の旅写真などを載せています。つたないモノコトの紹介ですがお愉しみください!

フナコレタロ
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小平市
出身
旭川市
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2020/09/05

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  • 1124 芋切機

    ● 芋切機(いもきりき) 東京都瑞穂町/ 瑞穂町郷土資料室にて円盤に2枚刃がついた手動式の芋切機。手回しハンドルの回転を円盤へと転換させ、円盤につく中央のネジで刃のスライス厚を調整する機構がつく。以前から単に干し芋を作るためだけのものかと思っていたけれど、戦時中の燃料用アルコール増産用であったとこの度あらためて知る。しらべてみると。日中戦争開戦直前に「アルコール専売法」(昭和12年)が施法され、燃料用...

  • 1123 ぼんぼん時計

    ● なぜか文字盤が逆さまの柱時計東京ダルマの資料を見に寄った瑞穂町郷土資料館で『ぼんぼん時計』という企画展をやっていた。日米独と内外の振り子式の柱時計が一堂にずらりと並び、チクタクと長閑な時を刻んでいる。幼少の頃祖父の家で現役だった柱時計の音を思いだし、どこか懐かしい気分となる。1点のみ「あれれ、この時計は文字盤が逆さまだ?!」と驚いていると、このコレクションのコレクターの方が現れて、床屋でつかわ...

  • 1122 画面のなかに _004 犂

    ● 犂(すき)『イカロスの墜落のある風景』 ピーテル・ブリューゲル作の写し 1560年代神話をテーマとしながらも、画題のイカロスは遥か彼方に豆粒大。画面の手前ではそんな惨事をものとも知らず、馬耕に励む農民の日常が描かれている。つかわれているのが車輪の付いた単式犂、波のような畝が起こされている。 ● 犂『グリュンベックの逆さまの世界』宗教改革の嵐が荒れすさぶ時代、腐敗した聖職者を揶揄すべく描かれた木版画。...

  • 1121 画面のなかに _003 気送管

    ● 気送管 『ブルックリン』 ジョン・クローリー 2015年映画のなかの1950年代のデパートの各売り場での金銭のやり取りでは、レジスターを用いずこんな気送管が活躍していた。金銭のやり取りをより厳格に保つには各々の売り子に任せず、専門会計に一極集中させる点で、このような道具が便利で理に適っていたのかもしれない。気送管はいまみると、かなりメカニカルでどこか格好良いけれど。1980年代後半までは、東京の都心の銀行で...

  • 1120 画面のなかに _002 アイロン

    ● 炭火アイロン 『バベットの晩餐会』 ガブリエル・アクセル 1987年19世紀、ユトランドの寒村を描いた映画 『バベットの晩餐会』。いよいよ見せ場となる牧師様の聖誕祭の晩餐会のために、自慢の料理の腕を振るうバベット。まずはテーブルセッティング、テーブルに純白のクロスをのせ、皺のばしに使われていたのが、なんともごつい鋳物製のこんな炭火アイロンであった。この手のアイロンは、いつごろからあるものだろうか。吹...

  • 1119 画面のなかに _001 炊飯器

    ● 炊飯器映画『あなたと私の合言葉、さようなら今日は』 市川崑 1959年佐分利信演じる昭和の頑固オヤジの台所、食器棚の上にはピカピカの電気炊飯器がこれみよがしに鎮座している。白黒でシンプルに洗練されたデザインは、云わずと知れた東芝製。木製の米櫃に電熱線を仕込み試行錯誤のなか登場した電気炊飯器は、やがて昭和30年代にはこんな素敵な家電となって広く一般家庭に普及する。まだスィッチひとつだけの単純な構造...

  • 1118 「伝書鳩のように」

    ● 宮本常一と写真一枚の写真から読み込める情報量はどれほどのものだろうか・・・・。平凡社刊のこの2冊を開いてみた。「歩く民俗学者」宮本常一が撮った写真は10万枚以上におよぶとい云われる。本書で厳選された写真以外にも、スクラップブックに写る小さな1コマをつい注視してしまう・・・・。 ● 『記憶の島 -岡本太郎と宮本常一が撮った日本-』展 川崎市岡本太郎美術館 2012年 より 宮本常一コーナー川崎市岡本太郎...

  • 1117 モノがたり _308 枡

    ● 計数枡 218×120×高さ45ミリ四角の箱を上から押しつぶしたような、微妙に歪んだ菱形の箱である。戦後に生まれたジュラルミン容器の類だろうか。側面に穴5つ、なかを覗くと、なにやら並べた痕跡がのこる。私服に着替え玉打ちに出かけたのは17の春だった。ビギナーズラックならず、あっという間に玉が消え去った。せめてこんな枡に玉をいっぱい貯めてみたかった。1段100玉、5段で500玉、昭和30年代のパチンコ箱のようです。よろ...

  • 1116 モノがたり _307 椅子

    ● うちの椅子2脚先に紹介した『みんなの椅子』展では、さすがに美大ならではの厳選された蒐集品で、素晴らしい椅子が並んでいましたが。うちで使っているのは、いずれもこんな草臥れた名も無き椅子です。左の椅子は、学校の事務で使われていたもので、座面はスプリング式、詰め物は棕櫚と藁です。そして右の椅子は、打ち捨てられていたピアノ椅子を、我流で白木風にレストアしてみました。ピアノ椅子ならではの高さ調整の機構が...

  • 1115 みんなの椅子

    ● 『みんなの椅子 ムサビのデザンⅦ』展 東京都小平市/ 武蔵野美術大学 美術館 2022年7/11~8/14(前期)、9/5~10/2 (後期)〔特設サイト〕 https://chairs-for-all.musabi.ac.jp/ご近所の美大は豊富な近代椅子コレクションでつとに有名です。今回はそんな椅子コレクションを一堂にならべて、ほとんどの椅子の座り心地が試せて、写真も全てOKなので、椅子好きにはなんとも魅力的で素晴らしい企画です。英国のウィンザー...

  • 1114 8 1/2 の枠

    久しぶりに、フェリーニの映画『8 1/2』(1963)を視ていて、気になる“枠”を発見。ひとつがベッドからおもむろに取り出された瞳形の枠。よく見ると、炬燵の櫓(やぐら)のような中央に火鉢が設置してある。ベッドを布団もろとも温める暖気用具だろうか。フランスベッド『家具の博物館』では、なかに炭を入れてつかうイギリス製の柄長の蓋付パンが展示されていたけれど、この枠の用途も同じであり、より廉価な簡易版といえようか。...

  • 1113 一枚の写真 _258 やきものづくり

    ● やきものづくり ネパール、ティミ 1998年3月16日バクタプール近郊のティミは、やきものづくりで有名な町。ネワール族のプラジャパティーという職能集団が、野焼きのやきものづくりに従事している。写真は、土堝をつくっているところ。轆轤でひいた器体を叩き槌と当て具を用い、器用に成形している。とくに煮炊きに使い、火にさらす堝底はでき得る限り叩きしめ強度を高める必要があり、五徳にのせても納まりがよいように、平...

  • 1112 コカ・コーラ コップ

    ● コカ・コーラ コップある日の骨董市で、三河ダルマのとなりに置かれた、何やらガチャガチャ文字がみられるこんなコップが目をひいた。どうやら「コカ・コーラ」の販促用のコップらしく、世界の言語でコカ・コーラと書かれている。中国語の「樂可口可」やハングルなどに混じり、タイ文字、アラビア文字、インド系のなんとも怪しげな文字が並んでいる。 ● カタカナ、中国語、ハングル タイ、ウルドゥ、ペルシャ グジャ...

  • 1111 モノがたり _306 おろし金

    ● おろし金 90×195×5ミリ御ろしたての初っぱなは赤金に錫引きで燦然と輝いていたことだろうけど、いまではなんとも無惨な姿と化したおろし金である。ながらく酷使され、歯の目もずいぶんなまってはいるものの、錆びモノ好きには、この草臥れ具合がむしろ気にいっている。おろし金の目立ては、くっきりと均質に畝歯を並べずあえて微妙にずらすほうが、よりよく擦りおろせると聞いたことがある。たしかによく見ると、おろし金の...

  • 1110 モノがたり _305 陶枕

    ● 陶枕 タイ、スコタイ期 径73×13ミリ円盤に5つボッチがついたこんな陶板がある。窯でやきものを重ねて焼成する際に、たがいがくっつかないように高台に敷く窯用具である。日本では桃山・江戸時代に唐渡りの「宋胡録」(すんころく)として、茶人に好まれたそんなやきもののルーツをたぐり、タイのスコタイ、スワンカローク、シーサッチャナライなどの窯場の遺跡を巡ったことがあった。たしかに、スコタイで採集した陶片の見...

  • 1109 一枚の写真 _255 継ぎあて

    ● 継ぎ当て着の人 ヴェトナム、ダラット 1995年3月4日なにかの話しでボロ(襤褸)着となり、そういえばこんな写真もあったなと引きだしてみる。これまで民具の布展などで、夜着や蒲団側、労働着などに、これでもかという継ぎ当てだらけの資料を幾度もみたことがあったけど。さすがに現代の日本では、そんなボロ着はすっかり過去の遺物となってしまった。ところが、ヴェトナム南部の高原の町ダラットで、後ろ手で散歩していた...

  • 1108 モノがたり _304 蚊取り線香

    ● キンチョウ蚊取り線香タイ版の包み袋「日本の夏 金鳥の夏」この季節ぐるぐる渦巻きといえば、なんたって蚊取り線香だ。とはいっても蚊取り線香って、いつからあのかたちなのだろう!?キンチョウ所蔵の昭和初期の輸出用製品のポスターでは、渦巻き形のほかにも棒状の線香形の製品が確認できる。たしかに棒状の線香形よりは渦巻き形のほうが、燃焼時間をより長く持続できる。ただ現行の2つ合わせの渦巻き形の前には、ひも状の...

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