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うちのガラクタ http://utinogarakuta.blog.fc2.com/

古びたモノが好きです。日常の捕って付けたようなモノ・コトの紹介です。

どこか昭和を感じさせる生活道具や民具が好きです。”雑閑”では日々の雑記・展覧会・読書・映画・フリマ・骨董市などでの感想を、”モノがたり”では部屋のガラクタを、”一枚の写真”では昔の旅写真などを載せています。つたないモノコトの紹介ですがお愉しみください!

フナコレタロ
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小平市
出身
旭川市
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2020/09/05

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  • 1073 モノがたり _275 カゴ

    ● 四海編みカゴ 高さ125、135ミリ白と黒、おなじかたちをしたカゴがある。まず四ツ目に底を編み、煮カゴのように飛び出た部分を、そのまま立ち上げて回しこむと波のような側ができる、この編みの呼称はそんなかたちから生まれたものだろうか。複雑な縁作りも不要で、カゴ編みの初歩ともいえる最も簡単なものである。黒は30年ほど前に、飯島正章さんの編みのワークショップで挑戦したもの。とはいえそのほとんどを手伝って頂き...

  • 1072 モノがたり _274 掻き具

    ● 掻きベラとカンナ 長さ164、186ミリ「掻き殺し」なんとも物騒な響きながら、日本における漆の採集法である。このちょっと変わったかたちの道具は、そんな漆掻きが使ったもの。鋭利なカンナの刃でもって樹皮を切り込み、浸み出た樹液をヘラでこそぎ、木桶に溜めて漆を採集する。ある時、閉店して久しき仏壇師の道具を整理した際に現れた、黒き塊りに触れたばかりにかぶれてしまい、難儀したことがある。寝ても覚めても、めい...

  • 1071 モノがたり _273 瓦

    ● 軒瓦片 径140×30ミリともに美を愛でるも、古美術と骨董の違いはどこに線を引くのだろうか。蓮弁模様が美しいこの瓦は、戦前に韓の国で暮らした人の蒐集品らしく。裏面に「新羅 一號(坊) 四天王寺」の墨書がみられる。武蔵国分寺の付設資料館には、全国の国分寺・国分尼寺をはじめとした古瓦コレクションを展示した一室があり。あるとき寄ってみたら、先客の少年が一人ガラスケース越しに顔を寄せ瓦に見入っていた。ときど...

  • 1070 モノがたり _272 お玉?

    ● お玉? 径67×高さ45ミリ一見するとオタマジャクシのようなこんな道具を手にする。またしても謎々のように、用途・名称ともに不詳でお手上げとなる。真鍮の薄板を型抜いて穴を仕上げ、はじめは養蚕用具の煮た繭の糸口をたぐるための掬い杓子の類かなと思ったけど、それともちょっと違う。小さなわりには随分とごついつくりである。太い針金を曲げた柄は、さらに細線でもってきっちり巻いている。要は皿の内面に爪が立ち、皿底...

  • 1069 モノがたり _271 鋏?

    ● 鋏? 長さ250ミリ卓上の壁に掛け日々ながめているモノ。いったい何に使う“鋏?”だろう。握りは甘くあそびがある。国籍不詳の謎のモノ。よろしければ、こちらもクリック下さい! 励みになります。...

  • 1068 モノがたり _270 洗濯板

    ● 洗濯板 535×275×20ミリ「實用新案」という4文字にめっぽう弱い。王様のアイディアのごとく、その大方は便利を謳うも期待はずれに終わるモノも多く。タイヤチューブを三角のギザギザに切って畝状に挟み込んだこの洗濯板もまたしかり。風呂場で一度試しただけでまるで役立たずと判明した。別れた当時のパートナーに「またそんなモノに手を出して・・・・」と嗤われた苦い思い出がよみがえる。わかっちゃいるけどやめられない、實用...

  • 1067 モノがたり _269 ビン

    ● ビン 径42×高さ95ミリ筍掘りのさなか、土塊より現れたるが、こんな緑の小ビン。いったい何に使われたものだろう。閉じこめられた気泡、型抜きのバリ。歪み好みをくすぐる永遠癖。コエンドロを挿して薬味とし、さて本日の晩酌のアテはすべて筍づくし!よろしければ、こちらもクリック下さい! 励みになります。...

  • 1066 モノがたり _268 分銅

    ● 分銅 バングラディシュ 52×43×13ミリ慣れによる身体感覚は素晴らしく、旅をよくしていた一頃は人間量りと化していた。船便で送る10KgMAXの荷物を抱え持ち、大方100g以内欠けの近差で判るまでとなっていた。一度だけ、10数グラム欠けにクリアーできて妙に嬉しかったことがある。あるときインドへ通う知人の土産でこんなものを頂いた。単なる四角い鉄のかたまりかと思いきや、よくみたらベンガル文字でもって200グラムと書か...

  • 1065 モノがたり _267 パイスケ

    ● パイスケ 静岡県裾野市映画会で20年ぶりに観た黒沢映画『どですかでん』では、監督初のカラー作品らしくその意気込みも昂く、架空の町にみる色遊びをあらためて堪能した。また時代設定の影響か、バラック八百屋の店先には、前回紹介した「捨てカゴ」がしっかり並んでいたり、酔っぱらった土方の兄貴のたわごとの「パイスケでもってぶちまけてやらぁ」が聞け妙に嬉しかった。たぶん初めて観たときは、パイスケがカゴの名前と...

  • 1064 モノがたり _268 アイロン

    ● 炭火アイロン 巾95×185×高さ180ミリ持ち重りはしても、むしろ重さが要となるそんな道具にアイロンがある。挿し金1本で蓋を固定する、この鋳鉄製の炭火アイロンも多分にもれずかなりの重さがあり、しっかりと皺を伸ばしてくれそうだ。。船形前方に大きく突きでた煙出しがなんとも重厚で、どこか軍艦のようなイメージである。日本の昔からある道具の、長柄のついたシンプルな火熨斗に対し、西洋式のアイロンには実にさまざまな...

  • 1063 一枚の写真 _254 ベタ焼き

    ● 箕づくり 鹿児島県日吉町柿の谷 <箕の床となるハネミを編む>これらの写真の数々は、1970年にはいり高度経済成長期が終焉したころ、移りゆく人々の生活のなかで用いられていた、全国の竹細工を訪ね歩いたKさんが撮られた写真のベタ焼きである。スクラップブックの頁は鹿児島県日置郡、箕づくりに因んだ場面が多く写っている。フィルムのベタ焼きにみる時系列の情報はなんと豊かなのだろう。この一枚一枚の小さなコマのなか...

  • 1062 モノがたり _267 捨てカゴ

    ● 捨てカゴ通称『捨てカゴ』と呼ばれる、なんとも有り難みに欠けた悲しきカゴがある。モチーフ室の処分でゴミに出されたこのカゴは、編組資料になるからと再度民具に拾い上げたりと、まさしく学内でたらい回しにされてきたものとのこと。捨てカゴはその呼称が示すがごとく、おおくのカゴ好きにとっては見向きもされないみすばらしい一群ながら。まだ段ボール箱などが登場しだす以前の時代の物流においては、一回こっきりの使い...

  • 1061 モノがたり _266 ボウル

    ● ボウル 径225(大)、145(中)、130(小)ミリいつまでたっても壊れないことをよいことに、凸凹となったアルマイト製のボウルを貧乏くさく使っている。大は、上京の際に実家から持ってきたもの、子ども時代は一等廉価だった鯨肉が血抜きでこのボウルに一晩漬けられ、いまでも翌朝目にした鮮血の強烈なイメージが脳裏にこびりついている。中は、骨董市に転がっていた給食用と思わしきボウルのなかでも一番凸凹で歪だったもの。小は...

  • 1060 モノがたり _265 行李

    ● 柳行李 430×260×高さ150ミリ平成の初めのころ、古い団地の解体現場に出されたごみの山に、古びた行李をずいぶん見かけた。多くは細いシノダケを網代に編んだ衣裳用の竹行李で、当てられた端布がちぎれていたり、角に穴が開いていたりと悲哀を誘った。ぴかぴかの団地の入居に際し、当初はこんな行李に身の回り品を詰めて越してきた人たちの状況を察するに、その時代は行李がまだまだ現役の道具で必要不可欠な存在であったと知...

  • 1059 モノがたり _264 蒸し器

    ● 医療器具 径150×高さ115ミリ医療関連の器具も日々進化し、注射器の針やメスの刃などは、衛生面から昔のように使い回すのではなく交換式の使い捨てが標準となっている。この医療器具を勝手に「ガーゼ蒸し器」と思っていたけれど、正式な名称はなんとよぶのだろう。蒸気で蒸して使い回すなにかの医療具の除菌に使うものとは思うけど、正式な用途が定かでない。器体は熱伝導率の高い銅材にメッキ仕上げ、側面底部につく小孔は開...

  • 1058 モノがたり _263 匙

    ● 匙 巾25×長さ196ミリ一見櫂のようなかたちの金銅製の古びた匙である。さらに柄元には宝珠のような先尖りの小匙がついている。何に使われたものかは不詳ながら、想像するに薬匙の類ではないかと思っている。「匙加減」「匙をなげる」いずれも医術に語源をもつ慣用句ということで。やはり行き着く先は薬匙か。たしかにこの匙の皿のもつ微妙な形状は、食物を口に運ぶというよりは、薬物を微量にすくい取るのに向いているように...

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