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うちのガラクタ http://utinogarakuta.blog.fc2.com/

古びたモノが好きです。日常の捕って付けたようなモノ・コトの紹介です。

どこか昭和を感じさせる生活道具や民具が好きです。”雑閑”では日々の雑記・展覧会・読書・映画・フリマ・骨董市などでの感想を、”モノがたり”では部屋のガラクタを、”一枚の写真”では昔の旅写真などを載せています。つたないモノコトの紹介ですがお愉しみください!

フナコレタロ
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住所
小平市
出身
旭川市
ブログ村参加

2020/09/05

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  • 1040 モノがたり _254 ランタン

    ● ランタン 径74×高さ145ミリままごと遊び的な小さな道具がけっこう好きだ。このランタンも普通のものの半分以下となんとも小さい。各々の部品が簡素につくられ、火屋のガラスには型仕上げのバリがしっかり残されてはいるけれど、その下部には一条の波文様の装飾がみられ、おもちゃのような遊び心に富んでいる。照明具の技術進化はめざましく、ランタンもLEDのものが進出してずいぶん幅を効かせている。そちらは灯りの色味や照...

  • 1039 モノがたり _253 鉗子

    ● 鉗子 長さ245×83ミリいったい何に使うのだろう、一緒くたに放出された古い医療器具のなかより、こんな鉗子を選んでみた。ハサミが身体に接する部分は、あたりを和らげるために動物の骨材らしきものが貼り合わせている。金属との剥離を押さえるように鋲止めも加えた念のいれようだ。そして噛み合わせはがっちりと、斜めに無数の切れ込みがはいっている。さらに握りはラチェット構造となっており、手の力を緩めてもしっかりと...

  • 1038 モノがたり _252 編み袋

    ● 編み袋 幅260×高さ280ミリ秩父あたりのものという、この小さな編み袋は、野良や山仕事のさいに弁当でも詰めて、ナップサックのように負ったものでしょうか。運搬に際し網状の形状は、背中に適度に密着し、通風性に優れて汗もおさえられよくできたつくりです。使われている素材は定かではないですが。秩父地方には「スカリ」とよぶ、これとよく似た編み袋があります。そちらの材はイワスゲの縄で仕上げます。秋に採集されるイワ...

  • 1037 モノがたり _251 馬

    本日2月19日は先述したとおり、上岡馬頭観音での絵馬市だったのですが、やはり今年も伺えずに残念無念。 ● 住吉人形・神馬 70×25×高さ50ミリということで、馬繋がりで家にあったこんな小さな馬の土人形の紹介です。大阪の住吉人形には、福徳にあやかり年毎に増していく招き猫形の「初辰さん」、猿が小山となった「千疋猿」、そしてなんとも悩ましい表情をした「睦犬」などの動物もの、また風俗人形の「子守り」、「裸雛」など一風変わった...

  • 1036 一枚の写真 _249 絵馬市

    ● 上岡馬頭観音縁日 埼玉県東松山市/ 諏訪山妙安寺 2019年撮影2月19日といえば、関東で唯一残る絵馬市といわれる、東松山・上岡馬頭観音の縁日を思いだす。ここでは馬頭観世音菩薩の霊験にあやかり、かっては農耕・使役動物の花形とされた馬の7頭仕立ての飾り馬の絵馬『ツナ』が有名である。絵馬市では、馬以外にも牛、豚(東松山は焼トンで有名)などの家畜の図柄の絵馬が多く並び、近郊の農家の...

  • 1035 モノがたり _250 たこ焼き器

    ● たこ焼き器 182×150×高さ25ミリ粉もの文化圏の関西では、一家に一台たこ焼き器があると聞き驚かされる。小体な9個仕立て(球径35ミリ)のお一人様サイズながら、鋳物製でずしりと重い使い古されたたこ焼き器である。大阪人の知人がやると、その年季の入った手慣れた所作で生みだされ外カリッ内トロ~熱々の満点のたこ焼きにあやかれる。その後知人を真似て幾度か試せど、まるでその域に至らず、わずかに60点といった現状であ...

  • 1034 モノがたり _249 目振り

    ● 目振り 幅28×110×11ミリ一見しただけではいったい何に使う物か分からないようなものがある。あるとき出会ったこの小さな道具もそんなひとつといえる。先端には切り込みらしき加工がなされ、この隙間に何か挟んで使うものだろうか・・・・と、そこまでの想像のまんましばらく時が流れた。そしてある時これの正体が知れた。鋸の目立ての際に、鋸歯を左右に振り分ける“アサリ”をとるための「目振り」なのだった。知ってしまえば「なる...

  • 1033 一枚の写真 _248 背負カゴ

    ● 背負カゴ 中国、雲南省 1996年3月麗江の市場の片隅にカラフルなカゴがたくさん並ぶコーナーがあった。プラスチック素材は自然へ還らず、環境問題の観点からいろいろ問題もあるけれど。適度な強度や柔軟性、軽さや耐水性、可塑性に秀で道具の世界にいち早く普及した。 このようなカゴ編みでは、横まわしの部分ではプラスチックバンドの巻きからするすると取り出せるため、場所塞ぎとならないメリットもあるようだ。カゴ...

  • 1032 モノがたり _248 鉋

    ● 鉋 185×93×高さ97ミリ中学生の頃技術の授業で使ったようなよくある2枚刃の平鉋とことなり。この鉋にはネジ式で位置調整できるガイドがつき、なんとも複雑なかたちをしている。まず罫引のような2刃で溝の縁になる箇所に切り込みをいれ、あとにつづく1刃で鑿(のみ)のように深くさらっていく構造となっている。溝幅はわずかに3ミリ、細工物の薄板などをこれで仕上げた凹に嵌めるための加工用だろうか。簡素を旨とする日本の鉋...

  • 1031 一枚の写真 _247 背負カゴ

    ● 背負カゴ 中国、雲南省 昆民 1996年3月22日昆民郊外の山頂にあった民族村、そこの石垣の工事現場で働く人夫が使っていたのが、角底口円形ゴザ目編みのこの背負籠です。 砕いた石を運ぶため、カゴに詰めると相当な荷重となるのでしょう、重心を上に保つため朝顔形でカゴの背負紐の位置をあえて縁より下に付けています。 このカゴで特徴的なのは肩紐部分で、細かな竹ヒゴを筒状に編んで紐に...

  • 1030 モノがたり _247 裁縫尺

    ● 定規 620×33ミリどこの家の子の衣服も、まだまだ家庭での手作り率が意外に高かった子ども時代。裁縫用の竹の長い“ものさし”は、チャンバラごっこの格好のアイテムであったし。悪さをしたときの折檻では、もっぱらものさしでもって、ペシッと叩かれるのが定番だった。ゆるく曲線のついた、この定規<60㎝用>は家では見かけないものだったけれど、よくみると「田無洋裁学院」の印がみられることにより、洋裁用と知れた。とは...

  • 1029 一枚の写真 _246 帽子

    ● 被り物 中国、控色 1996年4月8日雲南省白族エリア、青空市で見かけたおんぶされた赤ちゃん。頭の被り物、ねんねこには刺繍でもってさまざまな文様が描かれている。このような文様には装飾的な美しさばかりだけでなく、魔除け的な意味合いもあるのだろうか。以前観た『承徳の民藝』展は、戦前の満州時代に現地にて蒐集された日常生活品の民藝展であった。そこでみた赤子の被り物も、前面は虎、背面にもなにやら色々な文様で...

  • 1028 モノがたり _246 枕

    ● 枕 中国雲南省昆明の市場で求めた赤子用の枕である。縞模様こそないけれど側面には虎の顔がつく。虎にあやかるのは幼な児が健やかに逞しく育つのを願ったものか。また色が赤いのは富貴にあやかるのか、それとも魔除けなのか。いまは手元にないけれど、昼寝用にこの枕を随分と重宝した。この写真は2シーズン前の寅年の賀状に用いたもの。あの時代の賀状づくりでは紙焼き写真をカラーコピーして、逐一ハガキに切り貼りしていた...

  • 1027 線香時計

    ● 線香時計 国立科学博物館展示より科博の時計展示のなかでも常に気になってみてしまうのがこの「線香時計」である。線香一本が燃え尽きる間に身を費やしてきた女性たちの、いわば負の歴史を想いながら、何故かいつもここで立ち止まってしまう。これまで遊廓がつくりあげた文化が消失し、すっかり謎めいたものとなってしまった。それでも赤裸々なそんな性の文化にどこか魅かれてしまう自分がいる。手前に置いてある「数取り」...

  • 1026 雪國

    先の『民藝の100年』展では、手仕事にまつわる古い映像が3作紹介されていた。『琉球の手仕事』、『日本のやきもの』、そして戦中に撮られた日本の生活文化のドキュメンタリー映画『雪國』であった。会場では民具の写る箇所を3分程度に抽出した短縮版だったけど、そういえばDVDを持っていたなと久しぶりに全編(38分)を見直してみる。 ● 映画『雪國』 石本統吉監督 芸術映画社 1939年 より雪国・山形新庄を撮っ...

  • 1025 一枚の写真 _245 椅子

    ● 竹椅子 中国、江蘇省 同里 1997年9月13日竹橋へ『民藝の100年』展を観に行った。美術館でみるそれは、駒場の日本民藝館の空間でみるのとことなり、モノの美しさをどこか充分に引き出しきれていないかんじであったが。書簡などの文献資料が充実しており、現代まで続く民藝の流れを俯瞰するにはとてもよく出来た展覧会であった。後半部分の展示では朝鮮半島や台湾の民藝も紹介されており。台湾の...

  • 1024 モノがたり _245 電笠

    ● 電笠 径260×高さ220ミリかそけき赤い灯のもと目をこらして暗室作業に熱中したのも、すでに前世紀の思い出となってしまった。この電燈の笠はそんな写真の暗室で使われていたもの。光りを出来るだけ均質に照らすために、笠を無数の円形の凸凹で仕上げている。アルミ材の型成形で外側には緑のペンキが塗られている。クリップがつき角度もある程度自由に変えるような一工夫がなされているが、自在の回転部分にはなんと木の球が用...

  • 1023 一枚の写真 _244 薪運び

    ● 薪を運ぶ ラオス、ルアンナムター 1994年12月13日北部ラオスを移動中にピックアップトラックが停止した場所で見かけた一枚。付近の山の集落より下りてきたのだろうか、藍染の民族衣装に脚に巻かれた白い脚絆(きゃはん)がなんとも眩しいランテン族の女性達が、小走りに駆け抜けていった。各々の背負カゴにはめいいっぱい挿された薪が突きでている。手前には子どもの手を引くお母さん。後列には園児ほ...

  • 1022 モノがたり _244 懐炉灰

    ● 「菊乃友渦灰」 95×95×高さ40ミリ(外箱)ぐるぐる渦巻きの道具のイメージはなんといっても蚊取り線香。或る夏の倉庫での作業で、皆であれを焚こうぜとデッドストックのこれに火を点けた。煙たいだけでちっとも蚊が堕ちず、あの時は役立たずの烙印を押して、菊の商標にすっかり騙された気分であったけど、いまなら分かるアホな自分。「これって懐炉用じゃん」 ということで冬場のこの季節に紹介です。むかしの豆炭の炭団(たどん...

  • 1021 一枚の写真 _243 荷鞍

    ● 市場にて ラオス、ムアンシン 1994年12月13日北部ラオス=中国との国境近辺の市場にて、市場に驢馬のように小さな馬を引き連れて買い出しに来た人を見かけた。どこの民族だろうか、男達の濃い藍染の衣裳に、紅い布巻きの被り物と襟巻きのコントラストが美しく目を惹く。市場での買物品を米袋にみっちり詰め込んで、荷造りに熱中している。背後に見えるのは、馬の背に着ける荷鞍である。不鮮明な...

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