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うちのガラクタ http://utinogarakuta.blog.fc2.com/

古びたモノが好きです。日常の捕って付けたようなモノ・コトの紹介です。

どこか昭和を感じさせる生活道具や民具が好きです。”雑閑”では日々の雑記・展覧会・読書・映画・フリマ・骨董市などでの感想を、”モノがたり”では部屋のガラクタを、”一枚の写真”では昔の旅写真などを載せています。つたないモノコトの紹介ですがお愉しみください!

フナコレタロ
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住所
小平市
出身
旭川市
ブログ村参加

2020/09/05

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  • 897 モノがたり _186 陶フック

    ● 陶製フック 幅105×65×30ミリ端反りの手がのびたかたちが、どこか弥次郎兵衛っぽい、こんな陶製のフックがある。表面にあるエンボスは富士を象っているから、白磁のまばゆさがこれからの季節の白富士に通じるデザインだ。戦中の深刻な資源不足では、金属製品などが供出され、その代用としてやきものが用いられさまざまな物品がつくられた。手榴弾や地雷のガワなどこれまで金属を使用していた武器などもやきものとなり。鍋釜な...

  • 896 一枚の写真 _185 搾油所

    ● 搾油所 ネパール、コカナ                  1998年3月28日カトマンドゥ盆地の丘の村コカナは、ブンガマティと並ぶ双子村で、芥子菜の油づくりでつとに有名である。折しも菜の花満開のこの季節、民家に併設された搾油所を覗くと、ちょうど作業の最中であった。薄暗い室内には巨大な万力が設置され、金袋(かなぶくろ)にいれた原料を締め上げていた。 家内制手工業の見...

  • 895 モノがたり _185 鋏

    ● 鋏 長さ158×42×5ミリフェイスブックをみていたら、知人が、流麗な背景に漂うような鋏の写真を載せていた。さすがにプロ、マジカルなこんな写真はいったいどうやって撮ったのか。背景が橙々色のほうは、ゾーリンゲンの老舗のものという。たしかそれとよく似た鋏を持っていたなと、机の抽斗を探ってみる。ありふれたステンレス製の鋏と異なって、鋼の焼きは硬く表面は黒ずんでいる。残念ながらゾーリンゲンの表記もなく、そ...

  • 894 一枚の写真 _183 農村風景

    ● 農村風景 中国、雲南省 興蒙              1996年4月12日中国の最南端の雲南省に、モンゴル族が棲む村がある。さすがに絵に描いたような北方のモンゴル特有の長着ではないけれど、袖にかさねの色がある独自の民族衣装を纏っている。春のこの季節は丁度豆の収穫期。村の小径はそんな穀類でもってそのまま覆いつくされ、藁の山をかき分けるようにわしゃわしゃ歩いていると、なんだ...

  • 893 骨董市

    ● 諏訪神社 東京都立川市コロナとなってからはまるで行ってなかった立川市諏訪神社の骨董市へ行ってきました。<2021年9月26日> ● 諏訪神社の骨董市参道脇に並ぶ店数も、人出も以前とほぼ同じかんじです。西洋アンティークの店主より、ヨーロッパの磁器製人形のつくりと中国と日本からの影響について教えて頂く。 ● 目の神様諏訪神社境内にある「目の神様」はいつも気になる存在。龍吐水の水を目蓋にあてて祈るのを恒例と...

  • 892 モノがたり _184 風船型

    ● 風船型 径8×長さ175ミリある日の市で、木箱のなかに無造作に詰め込まれたさまざまな形のガラス管を目にした。手に取りしげしげと見ていたら。「風船型です」と店主が教えてくれた。たしかにミッキーマウスのように耳が飛びでたやつなどは、ウサギ型の風船のものとよく知れる。あたまに4畝つくだけの一等シンプルなやつを連れ帰る。この型を見ていたら、INAXギャラリーブックレット『型イノベーション 凸と凹』1994年 に、...

  • 891 一枚の写真 _182 葬列

    ● 葬列 中国、雲南省 周城 1996年4月8日細路地で、子どもたちが切紙細工の吹き流しを手にしているのに出会った。なにかのお祭りかと後をつけてみたら、行き着いたその先は廟堂であり。これから故人を偲ぶ葬列がはじまる場面であった。がやがやと騒がしかった人々も、合図とともに晒しの白衣を一勢に纏い、廟前に静粛に平伏す。白(パイ)族の民族衣装で着飾った娘たちとともに、白衣の者は地面を這いながら行進していく。亡く...

  • 890 モノがたり _183 タイル

    ● タイル 153×153×厚さ9 ミリながらくインドに嫁ぎ、出戻りしたこんなタイルが部屋にある。和製マジョリカとして知られる、輸出用タイルの流れをくむものであろうか。イスラム風な星窓に蒼き薔薇一輪、イスラム教徒の家にでも使われたものだろうか。引っ剥がしたタイル裏の凸凹はあまりに浅く、”N□A”にトンボマークの商標がつく。せいぜい輸出時代の最晩年期か、さらに時代が下るものかもしれない。古いホテルのタイルが紡ぎだ...

  • 889 一枚の写真 _181 服喪

    ● 服喪 ネパール、チェルヌン 1989年8月20日なにもない川原で白衣を纏い佇む剃髪姿の青年と出会った。肉親の死に際し、人との接触を避けひとり屋外で過ごす”キリヤ”という喪に服しているのだった。木の枝に提げた網袋には最小限の食品と水壺、石を並べただけの簡易な五徳で炊事し、喪が明けるまでこの場でやり過ごすのだ。 ● 服喪 ネパール、ナラ 1998年3月11日おなじくカトマンズ盆地の小村で出会ったキリヤ。これからち...

  • 888 アマツキツネ

    秋晴れのなか、久しぶりに知人の作陶展へ行ってきました。 <2021年9月19日> ● 『アマツキツネ』 高橋協子個展 9月16日-26日 東京都杉並区西荻窪 / Art+Cafe Gallery 蚕室2年度に開催の、ギャラリー蚕室(さんしつ)での個展も今回で4回目。第3回目の展示はどうやら見逃してしまったようですが。今回はあらたに天狗が加わっておりました。日本書紀に登場する『アマツキツネ』より題したこの展覧会...

  • 887 モノがたり _182 ポット

    ● ポット ヴェトナム 径110×205×高さ145ミリ 1995年購入ヴェトナムコーヒーの屋台では、こんなポットに淹れたサービス茶がついてくる。超深煎りでコンデンスミルクの濃厚な甘さでパンチを効かせたコーヒーの後には、さっぱりとした緑茶や、蓮の花の香をうつした茶が<どこか子どものころ遊んだビニールプールの味?>なんともありがたい!茶屋でながらく使いこまれ、ベコベコとなったアルミの風情がすてがたく。 町の金...

  • 886 一枚の写真 _181 荼毘

    ● 荼毘 ネパール、カトマンドゥ          1995年10月22日聖なるガンガー(ガンジス河)に通じる、バグマティ川のパシュパティ地区には、シヴァ神を祀るネパール最大のヒンドゥ教寺院がある。その河岸のガート(火葬台)で火葬の場面に出会った。井桁に組まれた木材の上に、全身を真っ白な晒し布で包み、マリーゴールドの花輪を添え香水で清めた亡骸を置き、藁束を盛って火を放つ。もくもくと舞い上る...

  • 885 モノがたり _181 蓋器

    ● 蓋器 ネパール 径110×高さ205ミリ”木のうつわ”は生きている。いつまでたっても汗かきなうつわがある、それがこんなネパールの挽物(ひきもの)容器である。肩張の突起箇所を紐で吊り、ながらく囲炉裏端で使われてきたものか、表面は煤で燻され真っ黒にコーティング。なかに容れたのはギー<バターオイル>だったのか、持ち帰りゆうに四半世紀は経っているのにいつまでたっても乳くさい。ひさしぶりに棚を見やると、さらりと...

  • 884 一枚の写真 _180 棹秤

    ● 魚売り カンボジア、プノンペン 1995年11月プノンペンの市場では、風呂場でつかう椅子のように低く腰かけ商いしている逞しいおばちゃんたちで溢れていた。魚屋のおばちゃんは、注文に応じ、手前に這っている魚をむんずとつかんでぶった切り、とりだしたる棹秤(さおばかり)で量り売りしている。その間およそ15秒、一連のそつのない早業にほれぼれする。市場であつかう魚は、やはりこうじゃなくっちゃね!よろしければ、こ...

  • 883 モノがたり _180 くらわんか

    ● くらわんか皿 2種骨董のエッセイでも知られる、詩人で書家でもあるMさんの個展での放出品。近年の個展ではガレージセールよろしく、断捨離コーナーが設けられ。詩集や作品を求めもせずに、もっぱらこんな器を手にしてしまう。顔が知れるかたが使っていたものは、市などで出会う古物とはまた別の愛着が湧き、なんともたのもしい。 ● くらわんか皿 径132×高さ40ミリ ● くらわんか皿 径145×高さ44ミリニュウに大きな欠けの...

  • 882 一枚の写真 _179 担架

    ● 葬列 ネパール、バクタプール 1995年11月5日母より突然義兄の訃報を告げられる。帰省用にあわてて航空券を購入したものの、このコロナ禍のご時世家族のみの密葬とし、ご遠慮願いたいと姉の弁。無効となったチケットを握りつつ、なんだか蚊帳の外に置かれ途方に暮れる。本日は告別式、時間にあわせ遥かなる地から独り故人へ黙祷を捧げる予定。そういえば旅先では幾度か葬列に出会ったことがある。白い晒しに包まれた亡骸は、...

  • 881 モノがたり _179 ジョッキ

    ● ジョッキ ドイツ 径120×高さ280ミリ一部に金彩がほどこされた彩色陶器に、装飾レリーフのあるピューター製の蓋がつく。底には西ドイツ製の表記あり。いかにも土産物然とした代物ながら、このような蓋付のビアジョッキのかたちはいつ頃からあるものだろうか、そしてその役割は?ゆうに1リットルは入る容量だから、このジョッキ一杯で充分にお腹が膨れてお釣りがきそうだ。この夏は猛暑にかまけ、いささかビールを飲み過ぎた...

  • 880 ひとフン 10

    ● 「他人の土俵で褌をとる」       この”ひとフン”ブログもこの度10回目 ● 知人の弁当箱コレクションほか完全にインド人脳である友人宅にあったもの。週間実話のようなインドのスクープ紙も読めてしまうというのだから、おそれいる。弁当箱の一等古いのは、ペナン島で求めたというアンティーク。タミル語で名前が刻まれており、この弁当箱が欲しくてひそかに狙っている。レトロなタイル製のコースターは...

  • 879 一枚の写真 _178 散髪

    ● 青空床屋 中国、雲南省 沙坪 1996年4月8日定期市の日、野外に椅子と机を置いただけの、こんな床屋が出ていた。アジアの旅では物価が安いこともあり、旅の途中の暇つぶしで、映画を観るような気軽な感覚でもって幾度も散髪した。心機一転、頭からリフレッシュ。目指すは、いかにも地元のひとが利用するような町の床屋である。ことばがまるで通じず、身振り手振りでもって髪型を伝えながらも、たいていは床屋の主人がきっちり...

  • 878 モノがたり _178 一穴パンチ

    ● 一穴パンチ ”UTILITY” 155×70×20ミリ事務で紙ものをまとめる仕事が、まだまだ手作業でなされることが主流であった一頃は。きっとこんな堅牢なつくりの穴あけパンチが重宝されたことだろう。ピストルを持ったようにずしりとしたこの重量感が、どこか完璧な仕事をこなしていく上での安心感に繋がるようで、手にしっとり吸いつくような握り具合だ。ブランド名の”UTILITY”の意が示すごとく、「実用」一点張りが生みだしたこのフ...

  • 877 一枚の写真 _177 足場

    ● 修復現場 タイ、アユタヤ 1998年3月3 日アユタヤの郊外に、チェディー・プーカオトンという基壇部が方形をしたビルマ様式の仏塔がある。その荒廃した姿が興亡たる歴史を感じさせえらく気に入った。そして再三訪れたこのときは、ちょうど塔部の修復作業の最中であった。ギザギサの角をみせながら尖き上がる塔を見上げてみたら、その足場組みがなんとも複雑だ。ここではさすがに鉄パイプで細かに仕上げていたけれど。中国など...

  • 876 モノがたり _177 水鉄砲

    ● 水鉄砲 80×57×15ミリ 往年のギャングスターをもの真似て「手をあげろ!」と決め台詞一溌こっきりの水鉄砲こちらは、ブリキのおもちゃができるまで    ↓ブログ№074 オキュパイド ジャパン 玩具よろしければ、こちらもクリック下さい! 励みになります。...

  • 875 一枚の写真 _176 剃髪

    ● 剃髪 ミャンマー、キャイクユー 1994年11月25日崖っぷちに絶妙なバランスで乗る巨石で有名な、このチャイクティヨー・パヤー。院内を進んでいくと、僧房にてちょうど剃髪の最中だった。小坊主が兄僧に剃刀をあてがわれていたけれど、ときどきジャリッとひっかかる音が切れない刃物をものがたっている。「ありゃりゃ、頭が血まみれだ」  刃物はちゃんと研ぎましょう! ● 剃刀 ”HERMES” 158×22×7ミリ(畳時) ...

  • 874 モノがたり _176 石鹸の箱

    ● 石鹸の箱 245×78×高さ32ミリ「最高級美顔料 フジノ黒砂糖石鹸」むかしの化粧石鹸の箱に書かれた、古風な書体が気に入っている。廉価な馬糞紙に木版による幾何文と紅い花による、襖の唐紙風の意匠。どこのだれかが一箱ずつ、内職を請負い仕上げたような質朴な紙箱だ。なかの石鹸はすでに消失しており、見合うサイズの石鹸をダミーで充ててみたけれど。本物の石鹸のほうは、黒糖らしく黒色をして砂糖の甘い匂いが際だったのか...

  • 873 一枚の写真 _175 跳び石

    ● 跳び石 インドネシア、スマトラ ニアス島                  1992年4月26日ニアス島最大の集落バオマタルオ。首長の家をとり囲む広場には「ホンポ」とよばれる、身の丈を越えたサイズの台形型の積み石がみられる。かって成人への通過儀礼でもちいられ、跳び箱さながらに、この”飛び石”を飛び越えたという。 ● 首長の家屋から広場を眺める。      ニアス島独...

  • 872 モノがたり _175 コースター

    ● コースター 径65×高さ20ミリはじけ散るサイダーの泡のように消え去った、こどもの頃の夏。そんな時代を匂わせる、こんなやきもの製のコースターがある。微妙にレリーフのついたタイルには、黄、青、緑、朱など淡い釉薬でもって色置きされている。ひと頃は和製マジョリカとして盛んに海外へ輸出された、そんなむかしのタイルの流れをくむものだろうか。鳥居、港湾風景、眼鏡橋 ・・・・・・・、観光地の風景を描いたいかにも土産物...

  • 871 モノがたり _174 鈴

    ● 鈴 全長約700、(鈴;径45×100)ミリ鉄板を切ってかしめて仕上げただけの、こんな5個繋がりの鈴がある。「玄関に素敵!」と咄嗟に求め取り付けてはみたものの、ガラゴロと音がでかすぎで、近所迷惑はなはだしく諦めた。綿の平紐、上部に彩色された木玉がつく。鈴の側部は鉄板を筒状に3箇所鋲止め、天部は円形の王冠をかしめ、鍛えた輪を鍛接している。舌(ぜつ)は針金のさきに鉄の小片を挟んだつくり。すっかり汚れ、とこ...

  • 870 一枚の写真 _174 農作業

    ● 農作業 ヴェトナム、ホイアン 1995年3月28日毎月3日は『箕の日』ということで、今回はヴェトナムです。田んぼの土手にて、使われていたものは肩幅サイズのちいさなもの。射す影よりカゴに若干深みをかんじるから、円箕というよりは平カゴにちかいものかもしれない。そして稲籾を微妙に煽る簸(ひ)る作業というよりは、カゴを傾けそろりとこぼし、あとは風の流れにそのままのせて風選(ふうせん)している。穀類の選別作業...

  • 869 一枚の写真 _173 得度式

    ● 得度式 タイ、パイ 1991年4月2日タイの北部、ミャンマーのシャン州に隣接しているこの地域で、シャン族の男の子の得度式(入僧式)「ポイシャンロン」に出会った。綺麗に化粧し頭冠も麗しく、花傘を差し飾り立てられたその様が華やかだ。大人に肩車された隊列が、鳴り物とともに町内を練り歩く。 ● 得度式 タイ、メーホンソン 1991年4月7日こちらは県都メーホンソンでみたもの。頭冠のかたちがパイと異なり手に扇をもつ...

  • 868 モノがたり _173 やきもの

    ● やきもの? 110×55×高さ20ミリ知らない道具はまるで見えてこない。この、よくあるサーディン缶サイズの平たいやきものも、また然り。灰色の釉地に花唐草の鉄絵、なかに仕切があり、縁には半円形の切り込みがつく。平底に三筋刳って安定させ、「木和」と女性の雅号らしき墨書あり。ポイントは縁の切り込みに、棒状のものでも載せるかんじというところ。なにかの”お道具”らしい佇まいだから、文房具の筆架ならぬ、筆枕?とか。...

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