前回に引き続き、<主観-客観>図式が自明な世界像として共有されたプロセスのうち、残り三つについてです。以下、だいたいの要約です。(2) 感性的性質、相対的であいまいなものの「数式」化時間や空間と違って、あいまいな自然の性質をどう「数式化」するかという問題があります。近代の自然科学は因果系列を用いて感性的性質を
野良学者やってます。 読んだ本とか研究用のメモを置いてます。 とりあえず西洋哲学からはじめて、現在は生物学、オートポイエーシス論、経済学、心理学、その他いろいろです。
音韻獲得における親からの入力の影響:小林春美、佐々木正人編『新・子どもたちの言語獲得』第2章メモ3
2節後半のメモです。子どもが音韻の獲得を行うのに、親からの入力がどれくらい影響するかという話です。実験結果からそこまで言える?と思える記述だったり、そもそもあんまり興味ない内容だったりするんですが、簡単にまとめてみます。まず/da/と/ta/の区別についてです。/da/と/ta/のペア、/da/と/ta/の中間的な音を多く含む音声を聞かせて弁別のテストをしたところ、/da/と/ta/のペアの方で弁別が成立している結果となりました...
2022/10/292022-2023 the Primera RFEF Group 1 10thRC Deportivo 1 - 0 UD San Sebastián de los Reyesけっこう危ない試合でしたが久しぶりの完封勝利です。1-0での逃げ切りが一番次に繋がりそうな気がします。RCDLC.comでの試合経過は次の感じです。前半はじめはデポルがボールを保持して主導権を握るもチャンスはSanseの方が多いいつもの展開に。その後デポルに決定機も出てくるのですが、攻撃で適切な連携はまだ見つけられず。...
構造主義からポスト構造主義へ:木田元、須田朗編著「基礎講座 哲学」第3章メモ7
構造主義の続きで、現象学の構造主義への影響や、構造主義の影響を受けたその後の思想についてです。以下、だいたいの要約です。「「構造」のいわば存在論的規定を引き受けたのが<現象学>だったと言うことができます。」そもそも「ハイデガーやメルロ=ポンティの思想には、構造主義の先駆といってよいところがあります。」「メルロ=ポンティは人間の実存を、細胞レベルの物理・化学的過程、そして身体的レベルの生命的過程、...
あまり形而上学として記述されることのないイギリス経験論ですが、デカルトからの影響も考えると形而上学的な基盤があるはずです。ホームページのイギリス経験論に関連するページから、該当する内容を探してみます。ロックは、胎内にある子どもも、おそらく「欠如や不安」を感じ、「飢えと暖かさの観念」をもつのではないかと考えていて、生得性を否定したのは、「知性」と呼ばれるような高度に抽象化された概念です。ロックは伝統...
ちょっと前の話ですが、ロシア軍による、協力を拒否したオーケストラ指揮者射殺は衝撃的でした。単純にクラシック好きとして音楽は国境を超えると信じて疑わないので、こんな蛮行が起こるなんて想像もしてませんでした。twitterで知ってしばらく固まってたんですが、twitter内容見てみると平和主義を批判するツイートだらけで、そこにしかつながらないのかとこれはこれで愕然としました。音楽愛好家にとっては信じられない蛮行も、...
よく似た音韻の聞きわけの獲得:小林春美、佐々木正人編『新・子どもたちの言語獲得』第2章メモ2
2節に入って具体的な音韻の獲得についてです。けっこう長いので二回にわけてメモを取ります。以下、だいたいの要約です。3歳までに「サイ」と「タイ」などよく似た音の単語も獲得されるので、音韻の聞き分けも獲得されているはずです。音韻はヒトが発声するという物理的制約があって国際音声記号の分類では100近くの母音と子音に分けられています。聞き分けは、音響的な特徴の連続的な変化のうちで、ある境界地点から明確に2つのカ...
レヴィ=ストロースの構造主義:木田元、須田朗編著「基礎講座 哲学」第3章メモ6
構造主義の続きでレヴィ=ストロースについてです。ヤーコブソンの音韻論を文化人類学に導入して新たな道を拓いたのがレヴィ=ストロースです。以下、だいたいの要約です。モースの「ポトラッチ」の分析ではすでに、「物財の交換を単なる経済現象とはみず、宗教的、法的、道徳的、政治的な意味をもつ全体的な社会現象」とみなされていました。レヴィ=ストロースはさらにその交換の理論を拡張しました。数多くの未開民族には、普遍的...
自己組織的パターン生成と随意運動:多賀厳太郎『脳と身体の動的デザイン 運動・知覚の非線形力学と発達』第2章メモ6
第3節に入って、これまでのグローバルエントレインメントモデルが随意運動の説明を与えうるか、という感じの内容です。個人的に関心の高いところなので、ここは詳しく見ていこうと思います。以下、だいたいの要約です。3 合目的性と自己組織性これまでの非線形科学の対象だった流体系や化学反応系と違って、非線形系歩行モデルでは歩行の「失敗」といった概念が入ってきています。生命システムのデザインにはこういった目的論的...
ちょっと前から鳴神裁の切り抜き見て、この人の配信おもろいなと思ってました。それでちょうどみけねこさんとでるたやさんの例の件で配信してたので、今回配信丸々見てみました。ここに簡単なメモを残しとこうと思い立っていま書いてます。この件を知っている人なら、大多数の人がみけねこさんの勘違いなんだろうなと思ってたと思うし、私もそう思ってました。実際そうなんですが。配信でだいたい下のような感じのこと言ってました...
2022/10/232022-2023 the Primera RFEF Group 1 9thReal Madrid Castilla 1 - 0 RC Deportivoえーと、守備のゆるさから前半早い時間で先制食らって、その後決定機を迎えるも退場者出してからはむしろカウンターで決定機作られる展開だったみたいです。次の試合に期待しましょう。RCDLC.comのツイートでの順位表は下の通りです。Primera RFEF1- Racing Ferrol 232- Córdoba 203- Linares 194- Alcorcón 175- Sanse Los Reyes 17----...
ホームページの近代哲学まとめでまず、知覚・認識論のページを作成しました。次は近代形而上学まとめです。自然科学との関係と密接にかかわっていますが、近代形而上学単独でまとめる予定です。近代形而上学の流れを考えると、デカルト、イギリス経験論、カントを中心にするとよいでしょう。そこにマールブランシュやスピノザ、ライプニッツを挟もうかなと思ってます。まずはホームページから関係ありそうな内容を確認しておこうと...
第八章『カントと近代哲学の展開』のメモまとめです。イギリス経験論も西洋形而上学の流れと大いに関係しているので、そういった大きな西洋形而上学の中でのカントについてです。なので取り上げられているのは主に『純粋理性批判』で、ヘーゲルに続くように書かれている感じです。十七世紀の古典的理性の哲学は、人間理性の後ろ盾として神的理性が想定されていました。その後神的理性なしの形而上学へと進む流れができてくるのです...
アメリカ合衆国憲法制定の要因:宇野重規『民主主義とは何か』第二章メモ3
1節は主にイギリスの議会制の発展についてでした。2節はアメリカ独立とその民主制についてです。2 アメリカ独立の両義性ジェファーソンのアメリカ独立宣言から話が始まっています。「すべての人間は生まれながらにして平等である」という文言などから民主主義を宣言したものと捉えられることも多いです。しかしながら、たとえば1787年の合衆国憲法には「五分の三条項」など奴隷制を前提にする表現が含まれていて、本当にそうい...
世界像のオートポイエーシス論的説明2:ホームページ用メモ12
まえのメモで世界像によりあらたな行動が加わっていくことについてのメモをとりました。今度は世界像そのものについてオートポイエーシス論的な説明を考えたいです。未来像で一ページ書いているのでそれにつなげられるはずです。未来像は意識、認識の自己言及によるそれまでの自己の構造を反映するという状態で、意識、認識の状態変化(拡張)が身体、行動を拡張します。世界像が成立すれば、本能行動による活動の延長上に未来像に...
差異のシステムとしての言語:木田元、須田朗編著「基礎講座 哲学」第3章メモ5
第V節は構造主義です。まずイデオロギー的な側面から議論が始まってます。今回のメモはソシュールやヤコブソンあたりまでです。以下、だいたいの要約です。V 構造主義第二次世界大戦終結後、自由主義陣営のイデオロギーとして機能したのは実存主義です。しかし資本主義体制および社会主義体制双方の硬直化が進み、それに代わって「構造主義」が台頭します。「構造主義は、言語体系や社会構造といったものが、それにもとづいて語り...
新型コロナウィルスが風邪やインフルエンザに変異してくれるのを、統計学的に考えられそうな気がしてきました。高校物理ですらあやしい私ですが、最近ちょっとだけわかってきた熱力学や統計力学で考えてみようと思います。まずスペイン風邪の収束についてです。3年ほどで収束したらしいですが、ワクチンとかはなかったので感染者が増えて集団免疫が成立したのが要因と言われています。一度感染・発症した人でも再感染し得るのです...
2022/10/162022-2023 the Primera RFEF Group 1 8thRC Deportivo 2 - 1 新監督になって、危うかったですが初戦勝利です。勝利が必要な状況だったのでまずは一安心です。前半2-0にしてそのまま逃げ切れればよかったのですが、Álexのミスから一点返されて緊張感のあるゲームになってしまいました。DF陣のミスが失点につながっているのは変わらずなのでここは心配です。RCDLC.comの試合情報は下の感じです。前半はデポルが積極的...
前からまとめるか後からみるか迷ったんですが、いつも通り前からいきます。序章が30ページあってメモも4つあるので、序章からまとめていきます。序章 <近代>を語る地平 -主題と方法と構成-日本は西欧とのズレがあるので、西欧近代社会を相対化してみることができます。しかしこの視点では捉えることのできないことがあって、日本や西欧を含む近代社会全体をとらえなければいけません。近代とは何かを問うための方法として、...
いったんブログに高校数学のページを書いておいてから修正してホームページに上げるつもりでしたが、そのままホームページに上げていくことにしました。現在、ベクトルページの一区切りついたところです。ベクトルのページを続けて作成するか他の単元に行くか、高校生物のページ作成に飛ぶかは決めていません。またしばらくしたらブログを休止してホームページ作成に取り掛かると思います。今のところのホームページの高校数学ペー...
ホームページのオートポイエーシス論のページで、知能行動(類人猿の道具使用)をその瞬間に現れた未来像に導かれるようにして限定的に成立する、と説明しています。この「未来像」という言葉は木田元の「世界像」をもとにして作った言葉で、今度は世界像をもとにした人間の知能行動、それから世界像を可能にしている「言葉」について説明したいです。関連ページ:知能行動(オートポイエーシス論)人間の道具使用は類人猿と違って...
デポルのBorja Jiménez監督が解任されてました。次の試合負けたら解任かな、くらいには思ってたんですが予想より早かったです。でもまあよいタイミングかも。監督の能力とかとは別に、監督を変えて状況を変えないと何も変わらない場合がありますから。RCDLC.com情報だとÓscar Canoが新監督のようです。49歳で昨シーズンはCD Badajozの監督だったとのことです。このチームは3部で去年デポルと対戦しててたぶん今期も同じグループに...
プラグマティズムにおける「真理」:木田元、須田朗編著「基礎講座 哲学」第3章メモ4
第IV節「プラグマティズム」の節後半です。前回のメモは、プラグマティズムは方法論的な側面があるというところで終わってました。今回は具体的にどのような方法論か、という感じです。以下、木田元、須田朗編著「基礎講座 哲学」第三章IV節のだいたいの要約です。プラグマティズムは一種の真理論でもあります。十七世紀の新しい科学的法則が次々に見つかっていたころは、人々はそこに神の意図を見て、神によって定められた真理だ...
2022/10/032022-2023 the Primera RFEF Group 1 7thCF Rayo Majadahonda 0 - 0 RC Deportivo見せ場なしの0-0の引き分けで終わってしまいました。これズルズルいくやつですね。RCDLC.comでの順位表は下の通りで上とけっこう離れてきました。1- Racing Ferrol 192- Linares 193- Córdoba 164- Sanse Los Reyes 135- Depor 12-------------------------6- Cultural Leonesa 127- Castilla 118- Alcorcón 119- Algeciras 1110- San Fer...
twitterの140文字制限が厳しくて、ちょっとしたこともブログに書くことにしました。140字に収めるには文章力が必要で、文章力を鍛えるにはよいのかもしれないけどそこまで文章が上手くなりたいわけではないので。話変わってここで書きたいことは、北朝鮮のミサイル発射についてです。twitterだとこれに関連することが流れてきたときにはだいたい軍事的に対応すべきという意見なんですよね。弾道ミサイルの迎撃とか今のところ無理だ...
デカルトからヒュームをまとめてひとまずの終着点を与えたのがカントです。カントに続くドイツ観念論と呼ばれる哲学者では、対象の認識ではなく対象の認識をする自己を認識する、といった方向に行くので、そちらは見ないことにします。ヘーゲルの同一性と差異の思考にはそこに含まれないものがあるんですが、知覚・認識論とは直接関係なさそうなので、そこも飛ばします。デカルトを代表とする十七世紀の理性の哲学者においては、神...
2022/10/032022-2023 the Primera RFEF Group 1 6thRC Deportivo 0 - 1 San Fernando CD Isleño今シーズン最初の敗戦です。前半はじめにすぐ守備の緩さから先制されて、ボールは持てるけどカウンターを食らういつものパターンに。後半は決定機もたくさん作れたみたいではあるんですが。厳しいシーズンに突入しそうです。首位との勝ち点差が1ポイントしか開かなかったのが唯一の救いでしょうか。次節7節は22/10/9(日)18:00(スペイ...
デカルトからスピノザあたりまでの認識論で基盤となっているのはイデア論でした。心身相関もイデアを仲介することで解決が図られているようでした。今回はイギリス経験論のところを見てみます。まずロックからです。ロックは「観念」を思考対象全般を指すかなり広い言葉として使っています。同じ観念の言葉で指しているのでわかりづらいのですが、彼が経験によって獲得されると主張したのは、胎児の時点ですでに成立する感覚をもと...
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前回に引き続き、<主観-客観>図式が自明な世界像として共有されたプロセスのうち、残り三つについてです。以下、だいたいの要約です。(2) 感性的性質、相対的であいまいなものの「数式」化時間や空間と違って、あいまいな自然の性質をどう「数式化」するかという問題があります。近代の自然科学は因果系列を用いて感性的性質を
最近のネット記事は、参政党にジャックされた感があります。Youtubeでも、胡散臭い政治動画がやたらおすすめに出てくるようになりました。いろいろ心配になるのはわかります。でもまずは落ち着きましょう(自分が)。昔から極右というか、カルト政党はありました。昔との違いは、極右の主張を補強するのにカルトを使ってるみたいで、主従が逆転した感じですね。それでいて陰謀論のトンデモ感が増してるのが戸惑う理由かも。「日本...
第四章に入ります。ざっと見る感じ後期フッサールの思想についてみたいです。以下、だいたいの要約です。第四章 現象学の展開この章での問題点は次の三つです。1 近代的な世界像の成立2 間主観性3 生活世界これら三つのテーマについて『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』をもとに考察していきます。1 近代的な世界像の成立実証科学を除いて西洋の学問は19世紀に危機を迎えます。その理由は<主観-客観>問題の...
停止していたオートポイエーシス論のページをそろそろ更新したいです。オートポイエーシス論で原核生物を考えた結果、原核生物も真核生物の記述も、細胞システムを拡張すればよい、という結論になって終わってました。次になにを考えるかですが、多細胞生命体システムを考えるのが妥当かなと思います。それから真核生物の誕生をオートポイエーシス論的に記述を試みるのもありかもしれません。どちらも構造的カップリングで記述でき...
6月末になって動きが出てきました。まず前監督のGilsanzはデポルには残らず、2部の監督の職を探すことになったそうです。途中交代で残留を決める難しい仕事を達成してくれたのには感謝です。次の仕事も上手くいくとよいですね。もちろんDeporとの対戦を除いて。移籍マーケットも活発になってきてて、そちらはまとめて紹介しようと思います。今回は先日発表されたスペイン2部のスケジュールを上げておきます。25-26シーズン、スペイ...
『イデーン』を読むにあたっての注意点8つのうち、今回は7、8番目についてです。重要そうだけど話の流れがよくわからなくなりそうなところがけっこうあって、そこはもう飛ばします。以下、だいたいの要約です。7 意味統一としての「経験」…自我という極の意味*現象学における「超越論的主観」あるいは「純粋自我」の概念に対する批判があるが省略。現象学における<自我>はそれ以上還元されることのない、むしろ<超越項&...
新しく見返す心理学の本はヴァイツゼッカーの『ゲシュタルトクライス』にします。どの分野に分類すればよいか本当はよくわからないのですが心理学に入れておきます。ヴァイツゼッカーは多芸の人で臨床精神科医、生理学者など多数の肩書きを持つ人だったそうです。解説や訳者あとがきが複数あったり、本編とは別のところでヴァイツゼッカーについての紹介がされているので、余裕があればそこら辺もメモに残しておこうと思います。こ...
『イデーン』を読むにあたっての注意点8つのうち、今回は6番目についてです。以下、だいたいの要約です。6 <内在-超越>原理具体的に経験される事物は「いまここにある知覚」とぴったり重なるわけではありません。その経験されている事物は原的な体験を超えた
今回のメモでこの本のメモもやっと終わりです。第Ⅰ部はすでにまとめを上げています。第Ⅱ部は正直あまり関心をひかれなかったので、まとめはなしにします。終章 終わりと始まり-二一世紀近代の地平-近代は終わりを夢見る社会ともいえます。それは日本も同じで、西欧近代においつくことと、近代そのものが終わる日を日本人は夢見てきました。十九世紀型の近代における拡大運動により、今はもう外部が消失してしまった状態です。しか...
林原めぐみのblogで炎上騒ぎがあったみたいで、ちょっと調べたところ林原めぐみが心配になりました。「陰謀論とかにはまらないといいけど」という意味で。ルールを守らない外国人には何かしらの対処が必要では、というのはそれはそうです。心配になったのは外国人留学生への国からの支援への彼女の意見のところです。「外来種」といった表現は使うべきでないことは環境保全をしてる人たちからも言われているので、ここでは置いとき...
Antonio Hidalgo新監督就任が発表されてます。45歳で、前シーズンはSD Huescaを指揮していたそうです。契約は1年で更新オプション付きです。前監督のGilsanzにはコーディネーターとしての職を打診しているらしいですが、引き受けてくれるかはわからないです。移籍マーケットはまだ動いてなくて、どれくらいの動きになるかもはっきりしてない状況です。ただFabrilの方はすでに4人の選手の退団が発表されてます。移籍マーケットに動...
今回は前回の続きで、1990ごろに進行していた社会の変化のうち「国際社会」化の方です。今回で第六章メモも終わりで、残すは終章のみです。以下、だいたいの要約です。日本は社会性の形式の点では厳重な「鎖国」状態を続けてきました。心情反射作用の遍在というフォーマットを日本近代が持てた理由は、江戸時代から続く社会性の鎖国状態によるものかもしれません。1980年代になると、この人的「鎖国」は維持できなくなってきており...
ホームページの子どもの言語獲得3ページ目は、音声や言葉の獲得の心理学研究に通底する考え方を引き出してまとめてみようかと思います。具体例はその次のページに二つほど提示して、少し批判的なことも書く予定です。『新・子どもたちの言語獲得』の第二章から第四章までで、著者らには、子どもが言語に関わる何かを獲得するときに身の回りへの可能な身体動作とかが大きく関与している、という考え方が共通してあるようです。そこ...
第六章第三節に入って、たぶん1980年代ごろの分析です。以下、だいたいの要約です。三 新たなシステムへの模索これからの日本社会(1993年初版時において)の可能性として、一つは西欧近代社会への転換があります。しかし西欧近代システムには、一貫性を持った選択の主体としての個人という信憑が必要です。次に、そうした個人の選択の自由と両立するルールが存在すると信じられていることも必要です。これら二つの信憑を与えてき...
『イデーン』を読むにあたっての注意点8つのうち、今回は4、5番目についてです。以下、だいたいの要約です。4 超越論的主観における「世界の構成」ヘーゲルによると人間の<意識>は、対象への実践的な態度と、<意識>と<対象>の関係を想像的に対象化する意識の二契機があります。そして後者の契機をさらに対象として新たな高次の視線が生じ、この弁証法的な運動によって世界像が高次化されることになります。哲...
2025/06/01Liga Hypermotion 2024/25 42ndFT: Depor 0 – Elche 4Goal 0-1: (4’) Mourad, 0-2: (25’) John, 0-3: (31’) Valera, 0-4: (88’) Vigas負けること自体は仕方ないんですけど、いくらなんでもひどすぎる負け方でシーズン終了です。なんというか言葉が出てこないですね。もう来シーズンに頭を切り換えましょうか。すでにセンターバックのJaimeとPablo Martinezが今シーズン限りの退団が発表されてます。移籍情報とか、話題が...
第六章第二節メモ2回目です。以下、だいたいの要約です。日本的社会の日常的な社会決定システムは、個々の関係者の利害感情をツリーにそって調整する形で作動します。そのためツリーのどこかに切実な「痛み」(既得権益の侵害など)が発生しないかぎり、重要な決定を行えません。そして近い将来すさまじい「痛み」をもたらす問題などには対処できないことも示しています。日本は心情反射作用による情念の共同体をつくり上げてきた...
第六章第二節に入ります。この本も残り30ページほどなので一気にメモを取り切ってしまいたいです。以下、だいたいの要約です。二 旋回アンケート結果から推測される「伝統回帰」現象には、「無邪気な個人主義」と言えるもう一つの性質が見えてきます。*アンケートの分析結果があるが省略。70年代の不況により欲望自由主義社会の大前提である利害の拡大均衡性が一時的にではあれ破壊され、組織の大規模な再調整が行われます。「そ...
2025/05/25Liga Hypermotion 2024/25 40thFT: Zaragoza 1 – Depor 0Goal 1-0: (56’) Patiño (o.g.)大分選手も入れ替えてるし敗戦は仕方ないですかね。来期に向けてこれまでの控え選手はがんばって欲しいところですが、Patiñoはオウンゴールをしてしまいました。Ladiesの方はもう今季までの選手が5名発表されてます。来季は監督含めどうなるでしょう。次節が最終戦なので最後は勝って終わりたいですね。RCDLC.comでの布陣は下の通り...
第三章に入ります。第三章は『イデーン』を読むにあたっての注意点みたいです。以下、だいたいの要約です。第三章 現象学の方法『イデーン』を読むにあたっての注意点をまとめると8つになります。以下、順に説明します。1 自然的態度、素朴な世界像についてわたしたちが普段持っている「自然的な世界像」には、ある現れの性質があります。空間・時間ともにここ、または今から上下左右、前後への広がりを持ちます。そしてこの拡...
四節のメモ最後です。今回もわからないところは飛ばしてメモをとることにします。前のメモの最後あたりで、我々の知覚は身体的な実存で身体そのものが意識の根源的な在り方である、という考え方が述べられていました。その意味では、われわれの身体は世界についての潜在的な知だ、言うこともできます。我々にとって世界は相互感覚的統一として現れますが、その統一をもたらす身体図式の統一は前論理的で不明瞭で潜在的であるので、...
読み返している細胞生物学の本(大学入門レベル)に以下の記述がありました。「細胞にも「分泌(excretion)」がある。細胞壁や莢膜の材料をはじめ、さまざまな物質を細胞の中から外に搬出しなければならないからである。ゴルジ体のような膜系がないのでエキソサイトーシスで分泌するわけにはいかない。そのかわりにSec経路、Tat経路という、チャネルを使った分泌経路がある。」この記述だと、莢膜や細胞壁を作り変えて細胞を維持...
第四節に入ります。今回も重要と思えるところを抜き出しながらまとめてみることにします。四 世界内存在としての身体前節を受けて、「「意識的」ということが対象の同一化作用を介しての自己統覚を伴うという意味であるとするならば、知覚的な世界経験はまだ意識的ではありえず、いわば「前人称的」な層でおこなわれる匿名な機能である」とされています。意識と知覚を明確にわけることはできないとどこかにあった気がするんですが...
原核生物システム(オートポイエーシス論)のメモで、今回は構成素と構造についてです。簡単なのは前のメモにも書いた通り構造の方でしょう。細胞分裂により原核生物は増殖していきますが、そのこと自体を特別な構造で考えなくてよいと思います。細胞は生成プロセスの閉域形成の結果として排出される構造体でした。原核生物の細胞分裂も、DNA複製の後で細胞骨格による収縮環により細胞が分割されるみたいで、前の細胞との連続性が...
都知事選、蓮舫さん惨敗でした。でも、左派の人間にとっても、そうなるだろうという納得の結果でもありました。これもうすでに言われていることなんですが、最大の敗因は、すぐに都政を具体的にどうするか発表しなかったことだと思います。都政ですから、国政とは関係なしに具体策を打ち出すべきでしょう。本当はどうだったかわからないですが、自分には蓮舫さんの政策が見えてこなくて、たぶん都民のほとんども自分と同じ状況だっ...
第四章最後の節に入ります。日本近世後期の社会的決定システムについてです。今回も自分の言葉でまとめる感じにします。四 日本的社会の成立まず中村牧子による近世以降の日本社会の社会的決定の創出プロセスが紹介されています。それは①根回し-持ち上げ、②自己変更的態度、③上訴の三つのメカニズムの組合せとしてモデル化されています。①はaとbの二人に関わる決定が必要な場合にその共通の上位者が利害を調整して決定にあたる、...
デポルの新シーズンの動きが活発になってます。まずは二部の日程がRCDLC.comに上げてあったのでそれを下に書いておきます。画像を貼ればいいだけの気もするんですが、日付が日本と逆順だったりするので書き直しときます。24-25シーズン、スペイン二部リーグ日程FIRST ROUND24/08/18 : Deportivo - Real Oviedo (matchday 01)24/08/25 : SD Heusca - Deportivo (02)24/09/01 : Deportivo - Racing Ferrol (03)24/09/08 : Granada CF...
ホームページに作成する原核生物システム(オートポイエーシス論)ページのメモを何回か取ることにします。直接ページを作ろうとしてまったく進みませんでした。決められるものから順にメモを残しておくことにします。前回のメモで、原核生物は細胞システムとして考えるよりも、世代全体で生成プロセスが連続していくシステムとして考えた方がよいかも、ということになってました。この考え方に従ってページを作るつもりです。そう...
3節は残り6ページほどで、重要と思えるところを抜き出しながら、簡単にまとめておこうと思います。知覚はある種の構文法のような規則性に従って現れてくるのでした。白の上の赤い点という簡単な知覚でさえ「図と地」という一つの意味を持って現れてきます。こういった意味は主知主義のいう判断などではなく、有機的全体として現す構文法によることを発見したのがゲシュタルト心理学ですが、彼らはこのゲシュタルトを客体的世界のう...
メルロ=ポンティの章の続きで、第3節に入ります。今回はゲシュタルト心理学との関係などの内容で、自分はもうだいたい知っていることなので自分の言葉でまとめる感じにしようと思います。三 生きられる世界への帰還後期フッサールと同様に、メルロ=ポンティにおいても現象学的還元で照らし出されるのは「生きられる世界」です。現象学は自己完結的なものではなく同様の運動は経験諸科学の内部でも進んでいます。メルロはゲシュタ...
日本近世社会の思想の節も、今回のメモでやっと最後です。残り6ページほどで、自分の言葉でざっとまとめようと思います。朱子学と違って、仁斎学と徂徠学共に個人の自由な欲望を許容しているそうです。ただし仁斎学は「個人の自由な欲望・感情の発現が、その相互反射性を介して、自然に正しい秩序をつくる」のに対して、徂徠学は「具体的な制度技術によって、その自由を外的に整序することをめざした。」その説明が具体的に続いて...
序論のメモです。メルロ=ポンティはこの講義の前にいくつかの講義を行っていて、この講義はその続きみたいです。はっきりしたことはわからないですが、ネットで調べたところ、「子どもの意識の構造と葛藤」、「子どもの心理-社会学」の二つがそれにあたるみたいです。これらの講義録の方は今のところメモをとるかは未定です。「序論」はどんなことが書いてあるかざっとまとめて終わりにしようと思います。他の心理学研究をもとに、...
今回メモを取るところはメルロ=ポンティがフッサールの思想をどのように批判し、どのように継承したか、という内容のはずなんですが、今までに書かれていたこととそんなに変わらないように思えます。一般的に思われていることと違って、後期フッサールにおける現象学的還元は超越論的観念論ではなくて、人間の世界への内属を前提にその仕方を先入見をいったん置いて観察しようとするものだ、という感じのことがすでに書かれていま...
第6章に入って、ここから残りの章はほぼメルロ=ポンティについてです。第6章はじめは、サルトルとの関係やメルロの現象学の受容の経緯などで、簡単にまとめて終わりにします。Ⅵ メルロ=ポンティと現象学の現状サルトルとメルロ=ポンティは友人関係にあったのですが、政治的な見解の対立から次第に疎遠になり、メルロが55年の『弁証法の冒険』のなかでサルトルの政治的な見解に痛烈な批判を加えたことで、仲違いが決定的になったそ...
サルトルの章のメモ最後です。今回もよくわからないところが多かったのですが、結論としてはわりと単純だったりするので、今回は結論部分だけメモって終わりにします。サルトルは『情緒論素描』において、純粋現象学と経験的心理学のほかに、「現象学的心理学」をおそるおそるながらにも提唱しているそうです。心理学で対象となっているような状況そのものを考えるために現象学が必要ですが、その進展はまだ不十分なので、さしあた...
2024/05/30Depor 2 – Castellón 1 0-1: (39’) Douglas Aurélio, 1-1: (68’) Lucas Pérez, 2-1: (75’) Pablo Martínez2024/05/03Castellón 2 – Depor 4 (agg. 3-6) 1-0: (4’) Douglas Aurélio, 1-1: (28’) Lucas, 1-2: (44’) Mella, 1-3: (48’) Lucas, 2-3: (52’) Suero, 2-4: (73’) Davoスペイン三部のグループ1とグループ2の優勝チームによる、三部優勝チーム決定戦が行われてました。ホームとアウェー共に勝利で見事三...
2024/05/192023-2024 Group 1 of the First Federation 37thReal Sociedad B 1 – Depor 1 1-0: (54’) Mikel Goti, 1-1: (74’) Barbero2024/05/252023-2024 Group 1 of the First Federation 38thDepor 3 – Real Unión 1 1-0: (21’) Alcaina, 2-0: (64’) Salva Sevilla, 3-0: (82’) Mella, 3-1: (90+3’) EscobarDeportivo: (4-2-3-1) Eric Puerto – Ximo Navarro, Pablo Vázquez, Dani Barcia, Iano Simão – José Ángel, ...
メモを取ってるのを忘れてて、数ヵ月ぶりにこの本を開きました。読み切ってしまいたいので、これからは週1ペースでメモをとっていきたいです。今回は要約ではなく、簡単なまとめという感じでメモをとることにします。まず朱子学についての説明があって、長いですが抜き出しておきます。「朱子学は、社会制度・社会秩序の根拠を客観的な原理性「理」にもとめる。「性即理」、すなわち人間の内奥に存在する本質「性」にはある原理が...
サルトルの章、2回目のメモです。あんまり興味をひかないのと、引用されている部分がよくわからなかったのもあって、10ページ近くをざっとまとめて終わりにしようと思います。サルトルが現象学へ向かった動機が説明されています。フッサール初期には「自我を意識の綜合的超越的所産と見る」考え方が含まれていたようで、現象学を「独我論」から救うとともに現象学的還元の無動機性に一つの解決を与えようとしたとのことです。サル...
脳と身体の動的デザイン 運動・知覚の非線形力学と発達 (身体とシステム) [ 多賀厳太郎 ]価格:2420円(2024/5/18 21:12時点)感想(0件) 多賀厳太郎『脳と身体の動的デザイン 運動・知覚の非線形力学と発達』 評価: この著作は人間の行動に関する心理学的知見を非線形科学で説明をつけようとする野心作です。ただまあ、納得のいかないところも多々あって、思考途中の段階で思想をまとめるところまではいってないというこ...