眼と精神 [ モリス・メルロー・ポンティ ]価格:5720円(2024/4/16 13:12時点)感想(0件) 次に読む心理学の本はメルロ=ポンティの「幼児の対人関係」(『眼と精神』所収)にします。言語獲得の本を読んだところなので、続きで関係のあるものからメモをとっていくことにしました。「幼児の対人関係」は『眼と精神』の中の講義録で、驚くほど読みやすいです。著書の方はあんなに読みづらいのに。哲学者の人からしたら物足りないのか...
野良学者やってます。 読んだ本とか研究用のメモを置いてます。 とりあえず西洋哲学からはじめて、現在は生物学、オートポイエーシス論、経済学、心理学、その他いろいろです。
ストア学派の自然学で、決定論的な思考についてのメモが続いています。まずメモの記述を抜き出してみます。*****また「神が世界に浸透し、いっさいのものの原因となり、すべてのものは相互にはたらきかけあい、作用をおよぼしあう」のなら、そこからの帰結は、すべての事象がすでに決定されているとする、いわゆる決定論です。すべての結果が原因を持つのであれば、世界のはじまりとともにその後の世界の様相もすでに決定されてい...
ホームページでストア学派のページを書こうとしたんですが、上手くまとまらなくて困ってます。先にここにメモを残しておいて、それを元にまとめてみることにします。ストア学派は経験論的な色彩が強いらしく、論理学、自然学、倫理学の三つに分けられます。論理学は現代の論理学とはちがって、認識論、意味論、文法論等、知性と言葉にかかわる様々な考察が含まれているとのことです。ブログのメモで重要そうなところを抜き出してみ...
単純化されたフラクタルのモデル:蔵本由紀「非線形科学」第六章メモ4
フラクタルの話の最後です。以下、だいたいの要約です。一般的なゆらぎも視点を変えるとフラクタルとの類似性が見えてきます。直線上のランダムウォークで、縦軸に位置、横軸に時間をとってグラフに現わすと、山の稜線によく似た形になります(225ページ、図6-7、省略)。このような曲線をブラウン曲線と呼びます。ただし実際の山の稜線や海岸線を表すのにブラウン曲線だと急峻過ぎるので、非整数ブラウン曲線と呼ばれるもので一般...
所得制限なしの教育無償化:福山哲郎×斎藤環「フェイクの時代に隠されていること」第四章メモ1
第四章 なぜ貧困と差別が固定化してしまうのか最終章に入りました。日本における貧困化をもたらすものは何かという話です。まずスクールカーストから話が始まってます。斎藤は、日本のシステムが六、七割の人々にとっての利益や幸福度を最大化する仕組みになっていて、残り三割が非常に苦しい思いをするような構造に、ずっとなっているんじゃないか、として話を始めています。スクールカーストがそういう感じになっているみたいで...
斎藤環、與那覇潤『心を病んだらいけないの?うつ病社会の処方箋』書評と要約
心を病んだらいけないの? うつ病社会の処方箋 (新潮選書) [ 斎藤 環 ]価格:1,595円(2021/7/26 11:52時点)感想(1件) 斎藤環、與那覇潤『心を病んだらいけないの?うつ病社会の処方箋』評価: 臨床精神科医の斎藤環と歴史学者の與那覇潤による対談集『心を病んだらいけないの?うつ病社会の処方箋』の書評です。與那覇はうつ病になってからは歴史学者としての仕事はしていないみたいなので、著述家と言った方がよいか...
ホームページの方でオートポイエーシス入門を書いているのですが、そっちの方でオートポイエーシス論の発展も試みることにしました。順不同で書いていく予定なのだけど、まずは表象・意識システムを再考してみようと思っているので、先にこっちにメモを書いておくことにします。山下和也による意識システムの定義は次のものです。意識システム:身体による脳・神経系への攪乱をコードとして作動する、生命システムの一階言及システ...
アリストテレスの章、後半です。以下、だいたいの要約です。アリストテレスは目的論的な世界観を打ち出したのでした。そしてすべての存在者の運動の目的(テロス=終極点)を、アリストテレスは「純粋形相」とか「神(テオス)」と呼びます。この純粋形相は生成消滅を免れた超自然的な存在であり、その限りプラトンのイデアと同質です。「古くからギリシア人にとって「万物(タ・パンタ)」を意味してきた「自然」の外にイデアとい...
斎藤環、與那覇潤著『心を病んだらいけないの?うつ病社会の処方箋』まとめ9
最終章のまとめです。ここまでの議論を振り返ると、患者/悩んでいる人といった「個人」だけを見て治そうとしても、問題は解決しなくて、むしろ個人が訴えるつらさや症状を、時代背景や周囲の環境と一体をなす連続した存在として捉えて、そうした「つながり」に働きかけることが大事なのではないか、と考えられます。結局のところ、誰が心の病気と呼ばれるのかは、しばしば当人の気質や症状以上に、社会で置かれている環境で決まる...
斎藤環、與那覇潤著『心を病んだらいけないの?うつ病社会の処方箋』まとめ8
第八章はうつ病についてです。1991年の電通の過労自殺に対する最高裁判決は、「うつ病観」を一変させた画期的なものでした。当時うつ病は内因性の疾患でストレスなどの「外因」でうつ病になることは少ないと考えられていたのですが、最高裁の判決が精神医学の常識も塗り替えて、今は「ストレスでうつ病になる」という理解は当たり前になっています。ただし抗うつ薬でなんとかするという話になって、職場の環境をなんとかするという...
第六章 アリストテレスの形而上学アリストテレスの章前半のメモです。プラトン哲学と対照的な思想とみなされているのがアリストテレスの哲学です。そういう側面は間違いなくあるのですが、二人の関係はもっと複雑です。まずアリストテレスの生涯が詳細に記述されていますが、ざっとまとめると次のようになります。マケドニア出身で、老年のプラトンの下、アカデメイアで20年ほど学び、アレキサンダーの教育に携わった後、アテナイ...
斎藤環、與那覇潤著『心を病んだらいけないの?うつ病社会の処方箋』まとめ7
第七章は、近年のセクハラ問題に見られる思考停止状態の批判です。セクハラ問題に関して、数十年前と同じことが繰り返されていて、いわゆる意識高い系の人たちがそのことに全く無自覚です。意識高い系に多いのが「○○を言った、ハイ、セクハラ」みたいな実質何も考えていない言動で、この人たちのセクハラ批判は結局、「セクハラ認定を強化していくほど、女性が活躍しやすい自由な社会ができる」という神話を崩壊させ、むしろ「セク...
二 方法論的基礎付け:理解社会学の転換以下だいたいの要約です。まず社会の一次モデルと二次モデルについてです。一次モデルは、ある社会が固有にもっている社会理論のことで、その社会が持っている公式の社会像、設計図のようなものです。それに対しその社会の外的な観察者(例えば社会学者)がその社会の制度や人々のふるまいを見て、「この社会はこういうふうになりたっている」と記述・説明する場合を、社会の「二次モデル」...
斎藤環、與那覇潤著『心を病んだらいけないの?うつ病社会の処方箋』まとめ6
第六章は人間主義と反人間主義についてです。AIが人間に追いつくとか現状は夢物語で、実際はむしろ人間がAI化していると言えます。與那覇から、小保方春子もAI的な入出力のパターンを学習していただけなのでは、という話が出てきます。與那覇「彼女は写真やグラフの「切り貼り」を論文だと自称していたわけですが、それができちゃうのは自分の研究の意味を、自分でわかっていないからでしょう。「こういうデータを出せば周りの人は...
4 相互主観性(一)- サルトルとメルロ=ポンティ(前半)4節は意識を通しての他者との関係についてです。いわゆる独我論とかの話なんですが、よくわからない上にあまり興味もないところなので、流し気味で見ていこうかなと思います。言語が他者との関係を含んでいるのは当然といえば当然です。ところが他者の問題は近代哲学においては最大のアポリアの一つです。その理由は「人間存在を自己自身によってのみ近づきうる意識として...
斎藤環、與那覇潤著『心を病んだらいけないの?うつ病社会の処方箋』まとめ5
第五章は発達障害にまつわるかなり具体的な話で、一般的なイメージとはかなり違ってます。現在注目されているのは「発達障害」です。発達障害は専門家でも鑑別が困難なカテゴリーだそうです。現在の発達障害バブルは、産業構造の変化に伴う「コミュ力総必修社会」の成立で、コミュニケーション不足から生じるトラブルのはけ口に、発達障害ブームが使われているためだろうとのことです。一般に流布された知識はすでに治療の現場とは...
制作的存在論から物質的自然観へ:木田元『反哲学史』第五章メモ3
プラトンの章、後半です。以下だいたいの要約です。丸山真男の「歴史意識の<古層>」という論文から、創世神話に関わる論考を引いてみます。創世神話は理想型をつくってうまく整理してみると、それぞれ「なる」「うむ」「つくる」という原理によって規定される三つの型に分類できます。「なる」は植物的生成をモデルにしたもので、日本の古来の考え方やギリシア早期のフュシス的考え方がここに分類できます。「うむ」は動物的...
プラトンのイデア論の章、メモ二回目です。五章のメモは三回に分けることにしました。以下だいたいの要約です。「机」を例にとってイデアについて考えてみます。あるものが「机」の名前で呼ばれるのは、材料とか高さの違いとかがありながらも、ある一定の持つべき形を持っているからです。職人がなぜ机を作れるかというと、一般にあるべき机の姿、つまり机のイデアを視界に置きながら、その形(エイドス)を材料の上に写して作った...
第五章 プラトンのイデア論いったん四章を飛ばしてプラトンとアリストテレスの章を先に読むことにします。五章はプラトンの章で、けっこう長いので二回に分けます。まずプラトンの生涯がかなり詳細に記述してあるのですが、ピュタゴラス教団で数学を学んだこと、アテナイでアカデメイアという学園を創設し教育と著作活動に従事したこと、シュラクサイで理想国実現の政治的実験を行ったことだけ挙げておきます。プラトンの関心は先...
斎藤環、與那覇潤著『心を病んだらいけないの?うつ病社会の処方箋』まとめ4
第四章は「適度なあきらめ」についてです。日本では「あきらめさせない装置」が機能し過ぎていると考えられます。例えばジブリアニメには「勤労=人生修行=人間の条件」みたいな価値観が根底にあって、ジブリ系もインフルエンサー系と同じ「あきらめさせない装置」であるのではないかと述べられています。それで適度にあきらめることの重要性へと続いていきます。ただし斎藤の言う「あきらめ」というのは「幼児が抱いている万能感」...
本能行動の縮減と欲求行動の挿入:大村敏輔『本能行動とゲシュタルト知覚』第2章メモ6
Ⅱ. 1. 2. 2 本能行動と習得的・洞察的行動との間の系統発生的関係(後半)(5) 要約①「ある動物において、その「心的能力」(欲求行動)がこなしえないような課題でも、本能行動はそれを見事にこなす、という事実は、本能行動の本質的標識と見なせる。そしてこの点からしても、動物が学習や洞察を通して本能行動を改良するなどということは考えられない。」②ある課題を固定的定型的な本能行動によって解決するよりも、同じ課題を...
斎藤環、與那覇潤著『心を病んだらいけないの?うつ病社会の処方箋』まとめ3
第三章は承認についてで、承認がビジネスになってきていることに関連した話です。SNSとかオンラインサロンとかいろいろありますが、承認に絡むビジネスは共依存の危険性があります。斎藤は、閉鎖的な言説空間で一、般メディアには掲載できない情報を発信し続けるのは、一見自由に見えてかなり不自由なことではないかと述べています。安定した購読者を確保し、さらに増やすには「期待されたキャラ」を演じ続けなければならず、ある...
本能行動と習得的・洞察的行動との間の系統発生的関係:大村敏輔『本能行動とゲシュタルト知覚』第2章メモ5
Ⅱ. 1. 2. 2 本能行動と習得的・洞察的行動との間の系統発生的関係今回も引き続き本能行動と洞察的行動の関係についてです。本能行動から習得的行動が直接発展してきたのではない、ということを示すのがここのところの主目的のようです。以下、だいたいの要約です。(1) 脊椎動物における本能行動と習得的・洞察的行動との間の発展方向の相関性「高等脊椎動物では、「高等な知的能力」をもった品種が、「高度に分化した本能行動」...
斎藤環、與那覇潤著『心を病んだらいけないの?うつ病社会の処方箋』まとめ2
第二章は家族についてです。斎藤によると、精神分析は、患者自身の物語を尊重し、仮説を提示して苦しみを解いてあげるべきで、一方的に「真実」を突きつける必要はないとする考え方です。エビデンスを無視するわけではないですが、エビデンス主義で押し切ろうとすると患者の自由を阻害する危険性が大きくなります。スピリチュアルな本を読んで治ったとかでも許容されそうですが、治療の目的は主体性が回復したり、自由度が増したり...
第三章 ソクラテス裁判ソクラテスについて最後の章です。前回はソクラテスのアイロニーについてでした。今回はソクラテスが政治的にも無限否定性としてのアイロニーを貫いたことについての考察です。ソクラテスが最後裁判にかけられて処刑されたことは有名です。実はソクラテスが裁判にかけられた理由は政治的なものでした。「国家の認める神々を認めず、新しい鬼神(ダイモーン)の祭りを導入し、かつ青年に害悪を及ぼす」という...
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眼と精神 [ モリス・メルロー・ポンティ ]価格:5720円(2024/4/16 13:12時点)感想(0件) 次に読む心理学の本はメルロ=ポンティの「幼児の対人関係」(『眼と精神』所収)にします。言語獲得の本を読んだところなので、続きで関係のあるものからメモをとっていくことにしました。「幼児の対人関係」は『眼と精神』の中の講義録で、驚くほど読みやすいです。著書の方はあんなに読みづらいのに。哲学者の人からしたら物足りないのか...
2024/04/132023-2024 Group 1 of the First Federation 32ndTeruel 1 - 3 RC Deportivoアウェーで逆転勝ちです。そして2位、3位が共に敗戦で勝ち点差が6に広がりました。きましたわ。残り6試合なので、これはいけるんじゃないでしょうか。RCDLC.comでの布陣は下の通りです。Teruel: (4-2-3-1) Konate – Pascual, Julen Hualde, Sierra, Gaixas – Fran Tena, Borja Romero – Aparicio, Nacho Castillo, Borja Martínez – Toni Gabar...
新・子どもたちの言語獲得 [ 小林春美 ]価格:2530円(2024/4/11 13:50時点)感想(0件) 小林春美、佐々木正人編『新・子どもたちの言語獲得』評価: 小林春美、佐々木正人編著の子どもの言語獲得に関する心理学書です。自分は佐々木正人に釣られて読みました。佐々木正人担当は最終章で、知見を統合して新しい視界を拓くといったことにおいては、この章が一番でした。でもその基盤となる知見も重要で、第9章までで各...
2024/04/072023-2024 Group 1 of the First Federation 31stRC Deportivo 1 - 0 Unionistas決定機をほぼ作らせず快勝です。本当は数ある決定機を決めきって余裕をもって勝ちたかったですけどね。そして2位との勝ち点差も3に開いてます。残り7試合、このまま逃げ切りたいです。RCDLC.comでの布陣は下の通りです。Deportivo: (4-2-3-1) Germán – Ximo Navarro, Pablo Vázquez, Pablo Martínez, Balenziaga – Villares, José Ángel – ...
第9章残りの第3節のメモです。第10章はすでにメモを取っているので今回のメモで終わりです。次は書評と要約を書くことにします。今回も要約というよりも、自分の言葉でまとめる感じにします。3 手話獲得の特殊性両親が健聴者の場合のろう児の言葉の獲得についてです。その場合、ろう児が手話を獲得するのはろう学校に入った後など、ろう者社会との接触においてです。ろう児が手話を学ぶ時期を3段階にわけて言語能力を調査すると、...
第4章第二節のメモ2回目です。今回もよく理解できないところがけっこうあって、理解できて重要と思えるところを抜き出して終わりにします。ハイデガーの存在論には二つの異なった思考動機がからみあっているのではないかと述べられています。一方が近代理性を否定しようとしたキルケゴールに由来する実存的な思考動機で、もう一方が理性の復権を目指すフッサールの現象学的動機です。『存在と時間』において、本来両立不可能なはず...
2024/03/292023-2024 Group 1 of the First Federation 30thCornellá 0 - 1 RC Deportivo辛勝ですが、まあまあまあ。今は勝つことが大事です。気になるのは他の上位陣の結果で、2位と3位が勝って勝ち点差は変わらず。追撃されてます。こけてくれ。4位以下とは離れてきたので自動昇格は3チームくらいに絞られてきた感じはあります。RCDLC.comでの布陣は下の通りです。Cornellá: (4-3-3) Rubén Miño – José Mas, Andreu Hernández, A...
第2節に入って、第2節は手話の獲得に音声言語の獲得との間の相違があるかについてです。ここは要約というよりも、簡単に自分の言葉でまとめる感じにします。2 第一言語としての手話の獲得子どもの手の動きを、指さしなどの象徴的なジェスチャー、成人手話のような「手話単語」、意味を持たない「非指示ジェスチャー」の3つに分類してろう児と聴児を比較すると、ろう児でも手話喃語と呼べそうな手の動きを見出すことができるそう...
前のメモで手持ちの本で原核細胞の代謝について書いてあるのがほとんどないと書きました。ネットで検索してみると、日本植物生理学会の植物Q&Aが詳細かつ分かりやすい記事でよかったです。とはいっても知りたいことがピンポイントでQ&Aにあるとは考えづらいので、やっぱり本から知識を仕入れないといけなさそう。それはそれとして、細胞がすでに誕生していることを前提にして、細胞が細胞であり続けることのオートポイエーシス論...
第9章のメモに入ります。第9章は手話の獲得についてです。手話は「身振り」を使う言語で、親から子への手話の伝達が少ないという事情があるので、言語獲得の研究の重要な知見を与えてくれるだろう、とのことのです。今回、本には写真による具体例の紹介があって、写真のあるなしでは理解のしやすさがだいぶ違うのですが、自分用のメモということで省略させてもらいます。以下、だいたいの要約です。第9章 手話の獲得1 手話とは...
2024/03/232023-2024 Group 1 of the First Federation 29thRayo Majadahonda 0 - 2 RC Deportivoアウェーで久しぶりの勝利です。2引き分けでとどめてからの勝利なのでかなり良い流れです。土曜の試合なので勝ち点差はまだわからないんですが首位もキープです。こうなってくると他の上位陣がどれだけこけてくれるか、ここらへんはどうしても運ですね。RCDLC.comでの布陣は下の通りです。Rayo Majadahonda: (4-2-3-1) Sarr – Ceball...
第8章は残り4ページほどで、さっくりまとめることにします。まず自閉症児の言語の特徴が述べられています。いくつか特徴が述べられているのですが、ことばの使い方の問題が大きいとのことです。「いや」「やめて」「おしまい」「とって」のような環境の変化をもたらす伝達のことばは多いが、他者の承認や情報を要求したり、他者の注意を事物に向けさせたり、情報を他者に伝えるコメントなどが少ないそうです。自閉症児の語彙理解や...
高校数学は数Ⅲ・Cはおいといて、微積、数列、指数・対数関数のページを作ったらいったん休止しようと思います。理由は単純に飽きたからです。で、のばしのばしにしていた高校生物のページを作り始める予定です。それで問題は私の画力で高校生物必須の画像をどうするかなんですが、ここはがんばって図画を描いてみるしかありません。ペイントソフトをどうするかなんですが、いったんWindowsに入ってるペイントソフトを使ってみて、...
第2節は残り10ページほどあるんですが、要約ではなく概要をざっとまとめることにします。内容は自閉症児の言語と認知の関係について、詳細な研究例に対する考察です。まず自閉症児らのコミュニケーションにおける身振りの頻度が表(217ページ、表4、省略)にまとめられています。この表の結論を言うと、健常児の出現月齢に比べてこれらの出現が遅れます。また自閉症児においては、前言語期の身振りで「原叙述形」(他者の注意をあ...
2024/03/162023-2024 Group 1 of the First Federation 28thRC Deportivo 1 - 1 Sabadellホームで痛い引き分け。でも悪い内容で追いついて引き分けに持ち込んだので、シーズン通してみれば悪くないです。運よく単独首位もキープできてます。次の試合で勝てればよいです。RCDLC.comでの布陣は下の通りです。Sabadell: (3-4-3) Ortolá – Jordi Calavera, Maestre, Resta – Astals, Doménech, Carles Salvador, Toni Herrero – Baselg...
第二節に入ります。第4章は第二節で終わりで、15ページほどあるので5ページずつくらい、ちまちまメモを取っていくことにします。以下、だいたいの要約です。二 『存在と時間』ハイデガーの『存在と時間』は二十世紀前半を代表する哲学書です。偉大な哲学書は他にもありますが、一冊に思想が凝縮されている点を鑑みれば、この一冊を超える本はないでしょう。しかしこの本には奇妙な点があって、本来結びつくことのない異質のモチー...
ウクライナ戦争開始からもう二年も経ってるんですね。恐ろしいもので私自身、関心が少しずつ薄れて来ています。終結が全然見えてこないですが、ウクライナに今の状況を受け容れて停戦しろ、なんて言えないですよね。ウクライナの勝利が結果として開発独裁の否定と中国の脅威の減退を導くでしょうから、日本がウクライナの支援をすること自体は合理的です。もちろん私は軍事支援に反対です。食糧、生活必需品、インフラ整備などで支...
第2節に入るんですが、ちょっと同意しかねるとか詳細に記述する意義を見出せないとかいろいろあって、10ページほどをかなり簡略化してまとめることにします。2 初期言語発達と認知発達の関係ソシュールやピアジェの考え方が紹介されていますが飛ばします。一つだけ挙げておくと、ピアジェは言語と認知が別々に並行して発達していくという考え方です。一方で「言語と認知が一般的に関係するのではなく、特定の時期に、認知の特定...
2024/03/102023-2024 Group 1 of the First Federation 27thGimnástic: 1 - 1 RC Deportivo首位攻防戦はアウェーで引き分け。後半に先制したので逃げ切りたかったけど、まあまあ、負けなかったので悪くないです。決定機も作られて危ない試合だったようなので、引き分けは相手の方がくやしい結果でしょう。押され気味の試合を引き分けに持ち込むとかも、長いシーズンの中では重要になってきます。RCDLC.comでの布陣は両チームとも4-...
7章は残り少しだけだったので飛ばして第8章にいきます。第8章は障害児における言語発達と認知発達の関係についてのようです。言語発達と関係すると考えられているのは、自分のからだを通して外界の対象を理解する認知能力、社会性の発達です。以下、だいたいの要約です。第8章 障害児のことばの発達1 言語獲得-前言語から言語へ子どもはことばでのコミュニケーションが可能になる前に、表情、視線、目の動き、音声、身振りなど...
ルーマンの初期理論をホームページにまとめるつもりなので、まずはここのメモを見返して、重要そうなところを抜き出しておきます。ルーマンはパーソンズから予期の概念をうけついで、「ひとびとの集合的な予期が、法・規範をかたちづくること」を論述しています。橋爪はこれを「法の予期理論」と呼んでいます。法の予期理論を考えるにあたって肝心な点は、「予期から(あるいは、予期に相当するような、社会成員の何らかの活動から...
第4章に入ります。第4章は子どもの言語の獲得はどのようになされているのかもっとよく観察してみよう、という感じの内容みたいです。以下、だいたいの要約です。第4章 語彙の獲得1 語彙獲得の過程子どもはことばを発する前からある程度ことばを理解していると思われる行動をとります。はじめてのことば(「初語」)は明らかにこれという形では現れてきません。また、初語が現われた後にその音に定着しないとかいつのまにか消え...
2023/04/162022-2023 the Primera RFEF Group 1 32ndRacing Club Ferrol 0 - 0 RC Deportivoかなり痛い引き分けです。直接のライバルなので負けるよりはよっぽどよいですが。でも痛い。緊張感のある展開が続いて、決定機はお互い少なかったみたいです。重要な試合によくある展開ですね。RCDLC.comでの順位表は下の通りです。首位との差が広がらなかったのが救いでしょうか。1- Alcorcón 622- Castilla 623- Deportivo 584- Racing ...
木田元、須田朗『基礎講座 哲学』読んでて、心的現実と物理現象の違いをもう少しまじめに考えておかないといけない気がしてきました。心的現実が「意識に現れる」とか「感じる」とかの形でしか現れなくて、でも物理現象も電磁気とか観測される力(さらにいえば位置変位)が現われているだけで、どちらも物体化して名前をつけてるだけで同じくらいよくわからないものかもしれません。でも電磁波とか目に見えない物理学的力の実在と...
心身相関についての話が続きます。今回はデカルトの心身の結合の考え方についてです。以下、だいたいの要約です。デカルトは素朴な形ではありますが、脳から全身に拡がって伸びる求心性の感覚神経と遠心性の運動神経を想定していました(デカルトによる図があるが省略)。彼は「松果腺」と呼ばれる仮想の器官(現在の「松果体」とは異なる)を想定して、次のように考えました。「身体の外部や身体自身についての情報が神経の運動を...
2023/04/082022-2023 the Primera RFEF Group 1 31stRC Deportivo 4 - 2 Fuenlabradaかなり危ない試合でしたが、Lucas無双によりホームで勝利です。Lucasが1ゴール3アシスト。Lucas獲得できてなかったらやばかったですね。土曜の試合のため上位陣の結果はわからないです。頼むからこけてくれ。RCDLC.comの試合経過は下の感じです。前半の入りはdeporがゲームをコントロール。18分にIban Salvadorにゴールを決められる。中盤で奪わ...
第三章のメモは今回で最後です。今回は橋爪による疑問点です。以下、だいたいの要約です。3・8 「規範的予期」概念への疑問予期の布置連関から予期の整合的な配列の生成はうまく言えていませんでした。今度は予期の整合的な配列からルール、ないし法・規範の生成について検証します。予期の整合から規範までには、安定性と(規範的な)拘束性が必要です。まず安定性についてですが、ルーマンは認知的/規範的予期の区別を設け、...
2023/04/012022-2023 the Primera RFEF Group 1 30thUnionistas de Salamanca CF 2 - 1 RC Deportivo エイプリルフールだし負けたのも嘘、なわけないですよね。先制するも前半の内に追いつかれ、退場者も出して力負けです。決定機は作ってたみたいですが、やっぱり個人能力で作ってたみたいでチームとして上手くいかないです。順位表は下の通りです。1- Alcorcón 582- Castilla 563- Racing Ferrol 55 *4- Depor 545- C...
今年はなんとか研究会で発表したいので、思いついたことはメモに残しておいて見返すことにします。今回は構成をどうしようか、というあたりです。まず研究会の論文は6枚のことが多いので、量はそれに合わせます。で、内容をどうするかです。こないだ出た言語処理学会論文誌の編集者ページで、意味とは何かということを気にしてる感じの内容が書かれてました。なので前に研究会で出した内容を、もう一度丁寧に直して、さらにちょっ...
予期の相互作用として四つ挙げられているもののうち、今回は残り二つについてです。以下、だいたいの要約です。三つ目のものは「行動予期の制度化」です。ルーマンは規範投射どうしの衝突や予期相互の矛盾を通常の現象と考えているのですが、一定の許容限度があるといっています。そしてその限度として設定されているのが第三者の概念です。第三者は「現実に予期し行為するわけではないが、《場合によっては》そうするであろう者、...
2023/03/262022-2023 the Primera RFEF Group 1 29thRC Deportivo 2 - 0 Celta B後半途中まで0-0だったので危なかったですが快勝です。さすがにCelta Bには負けられません。残り試合も10試合切ってここからが本番ですね。首位との差も詰まって1位で即昇格も再び視野に入ってきました。RCDLC.comの試合経過は下の感じです。開始10分まではCelta Bのハイプレスに苦しみボールの出しどころを見つけられず。その後は展開は落ち着くもど...
第三章に入ります。章タイトルは「自由主義との結合」で、具体的にどういう内容だったかは覚えてないです。民主主義が自由主義と結びつくことで今現在の形態に収束していった、という感じだとは思いますが、とりあえず要約してみます。以下、だいたいの要約です。民主主義は選挙や議会制と直ちに結びつくようなものではないのですが、近代における民主主義は議会制を中心に発展しました。重要な概念となるのは一般性で、法が規定す...
2023/03/192022-2023 the Primera RFEF Group 1 28thCultural 1 - 0 RC Deportivo内容は悪くなかったみたいなんですよ。決定機はたくさんあってポストに嫌われたシュートもあったりして。上位陣が軒並み勝っているので、ここで負けは厳しい。でもまあ次のホームで流れを切るのを期待しましょう。順位表は下の通りです。1- Alcorcón 562- Racing Ferrol 523- Depor 514- Castilla 505- Celta B 49------------------------6- Córdob...
今回は、予期の相互作用で規範が生成可能か、という内容です。予期の相互作用として4つ挙げられていて、そのうちの《予期の連鎖》と「違背処理の象徴過程」についてメモをとります。3・7 予期の相互作用予期の相互作用としていくつか上げられています。一つ目が《予期の連鎖》で、その中でも一例として《予期を規範的に予期することによって、前者の予期様式を規範的な規制に服せしめることができる》場合が挙げられています。...
2023/03/122022-2023 the Primera RFEF Group 1 27thRC Deportivo 1 - 1 Real Madrid Castillaホームで痛い引き分けです。負けるよりはよっぽどいいですが。RCDLC.comでの試合展開は下の感じです。前半は決定機をいくつも作って先制、リードを広げることもできそうでしたが前半のうちに追いつかれ、後半はチームとしての攻撃が機能せず、むしろ決定機を作られる展開でスコアは動かず終了。攻撃は個人能力に頼る部分が大きいので、...
第3章のメモ最後です。なんかやっぱりこの章の人、はっきりいえないことを断定し過ぎに思います。だからこの人の結論は飛ばして、実験結果で重要なところを拾い上げて終わりにしようと思います。以下、だいたいの要約です。二語文を話せるようになったあとでも、映像的身振りにおいては、子どもと大人の顕著な差が見られる期間があります。子どもと大人の身振りには、空間の扱い方に違いがあります。子どもは自分の身体が仮想的な...
2023/03/052022-2023 the Primera RFEF Group 1 26thRB Linense 0 - 0 RC Deportivoホームで快勝の後はアウェーで0-0の引き分け。なかなか連勝街道に入れないですね。勝ち点1入ったのでよいとしましょう。RCDLC.comでのダイジェストだと試合内容は下の感じです。お互いにミスから決定機を作られる展開ではじまり、どちらも崩しての決定機はほとんどなし。82分にLucasのクロスにQuilesが頭を合わせてクロスバーに当たったのが唯一...
ホームページの高校数学ページで、三角関数のページを作成しようと思います。オートポイエーシス論のページが行き詰ってるので、あいまの時間稼ぎやっときます。たぶん一月か二月くらいかかるので、その間ブログの更新は週2、3回になる予定です。<<でたらめな政権...
岸田政権がこんなひどい政権になるとは思ってませんでした。上げていったらきりがないですが一つだけ上げると、まったく議論も説明もせずに反対意見が多い事案を勝手に決めるところが最悪ですね。内閣支持率が40%前後もあるってどういうことなんでしょう?自民党支持者の人で、他に適当な人がいないという理由で支持している人は心配しすぎだと思います。さすがに岸田首相より適している人は確実にいますから。というか、この人よ...
予期の予期から規範が成立するか、という話の続きです。3.6 予期の反射と規範投射予期の予期の中で二者の間の反射的な予期を考えることができます。二人の人間1、人間2がいるとします。人間2が、人間1の人間2に対する予期を予期するとき、「予期1の予期2」と表現することにします。相手が自分の行動をこう期待しているだろうと予期することだと言ってよいでしょう。しかし実際には予期2があるから予期1が見えてくる、...