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  • 豆を深煎りするのは、アイスコーヒーをオーダーのお客様と、 濃くて苦いコーヒーがお好きな常連のお客様のためのブラジルコーヒーやマンデリンに限定していた。 当時、名古屋は殆どの喫茶店では「深煎りコーヒーをネルドリップ抽出」したものを 鍋で温めて提供していた。 抽出したコーヒーを一晩寝かすという店もあった。 「スーパープレミアムコーヒーを一杯だて抽出」でいれたてを提供。 深煎りすれば豆の持ち味をそこなうとも感じていた。 しかし問題点もあった。 多品種のコーヒーをそろえていると、回転が鈍く、昼に捌けなくて夜に 無料で提供する事もあった。 また、メニューをお客様に選んで頂くシステムも、 お客様が想像した…

  • 或る日 営業担当が こんな講演会がありますが、 参加して頂けませんでしょうか? と訪ねてくれた。 なんと! 「コーヒーバッハの田口護」の講演会だった。 たとえ、有料であっても参加したかったが、 会場は名古屋で、 参加費は無料だった。 目的はひとつしかなかった。 焙煎した豆を品評して欲しかった。 ご来店頂いたお客様にはおいしいと評価して頂いているが、 果たして?? 会場は普通の会議室。 長テーブル数十台が並べられて、 皆さん、もっと前に詰めてくださいよ! とアナウンスがあったくらい空きが多かった。

  • 或る日、広告代理店にお勤めの○○さんが、 「店長、雨の日はコーヒーを売らない店があるの知ってる!」 名古屋駅前のヒマラヤ美術館内で営業しているコーヒーショップのことだった。 どんな偉い方に以前の職業について 訊ねられても、 「普通のサラリーマンですよ!」 とお答えすることにしていた。 「あそこのコーヒーは何でおいしいか知ってる。 コーヒー関係の○○にお勤めだったらしいよ! だからなんだ!」 などとうわさが後押ししてくれることがあったりして、 好都合であるとアドバイスしてくれる同僚も多かったが、 そういう事を後ろ盾にしていては、 本当の実力が試せないなどと考えていた。 また、マイナスの情報が全く…

  • 「ネルドリップ抽出で高級コーヒーを抽出しています。」 などのキャッチフレーズで提供すれば、 より付加価値が高まる事はわかっていた。 結果的に 「ペーパードリップ抽出」を選択した。 職場の片隅にだれが目にすることもなく転がっていた、 確か「月刊レストラン」に 記載の記事を参考にした。 スターバックスの一号店出店前の頃で、 殆ど無名に等しい「バッハの店主のコメント」であった。 或る日 母親の10才以上年の離れた叔母が芦屋から訪ねて来た。 芦屋といってもお金持ちではない。 神戸に住んでいる頃のほうが裕福だった。 お土産に自分で「炊いたいかなご」を持って来てくれた。 私が幼い頃にまだ若かったため、 お…

  • 「ネルドリップ抽出で高級コーヒーを抽出しています。」 などのキャッチフレーズで提供すれば、 より付加価値が高まる事はわかっていた。 結果的に 「ペーパードリップ抽出」を選択した。 職場の片隅にだれが目にすることもなく転がっていた、 確か「月刊レストラン」に 記載の記事を参考にした。 スターバックスの一号店出店前の頃で、 殆ど無名に等しい「バッハの店主のコメント」であった。 或る日 母親の10才以上年の離れた叔母が芦屋から訪ねて来た。 芦屋といってもお金持ちではない。 神戸に住んでいる頃のほうが裕福だった。 お土産に自分で「炊いたいかなご」を持って来てくれた。 私が幼い頃にまだ若かったため、 お…

  • 夜はピルスナービールを、 昼はスーパープレミアムコーヒーのメニューをお客様に提示し、 オーダーを頂くシステムを選んだ。 高級豆を使用した。 焙煎したての豆を使用した、 酸味が強く感じられない様に焙煎を工夫した。 コーヒーフレッシュを入れて飲む「名古屋コーヒー」のなかで、 飲みやすい、 高級豆だからかな? 煎りたてだからかな? と結構好評だった。 加えて お昼はスパゲティのランチメニュー。 夜の売り上げの不足分を昼間に補う。 順調だった。

  • ■ - コーヒーの鉄人

  • 所謂スペシャリティコーヒーを 「スーパープレミアムコーヒー」と呼び ブラジル・サントス・ブルボン コロンビア・ナリーニョ キリマンジャロ。キボー ハワイコナ・エクストラファンシー ブルーマウンテン#1 などとメニューにそのまま記載した。 当時、ブラジル キリマン コロンビア という表記が一般的であり、スターバックスの一号店が東京の銀座に 出店して、まもなくの頃であったが、実際の焙煎業者からのオーダーは少しでも 低価格で仕入れる事に集中していて、スペシャリティコーヒーには関心が薄かった。 実際、 何でハワイコナやブルーマウンテンはわかるけど 「ブラジルやキリマンまで高価なものを仕入れんねん?」 …

  • 夜は「生ビール」、 昼は「コーヒー」を提供する店舗を開業する事を決意。 きっかけは、ブラジルコーヒーとの出会いでありました。 品種は「サントス・ブルボン#2/スクリーン18」 それまでの私の中でのブラジルコーヒーは「ただ苦味のコーヒー」という印象。 ブラジルのイメージはというと、アントニオ猪木が若き日々に過酷な労働を味わった。 ボボブラジルなど‥‥など幼い頃からのイメージをひきずっており、 ハワイコナ・ブルーマウンテンなどと比較するとプレミアム感に欠ける印象でありました。 「サントス・ブルボン#2/スクリーン18」のフルシティの煎りたてのハンドドリップを飲む機会があり、今までコーヒーには商材と…

  • ビールを注いで頂いたのは 弟子の「松尾光平」さんだった。 或る日、ビアグラスが 持てなくなりましたが、 現役を貫きたいという本人の申し出により手術をし、 無事ビアグラスを持てるようにはなりました。 しかし高齢で手術をしたものですから、 肺が悪くなってしまって亡くなりました。 「殉職です!」 殉職! 太陽にほえろ! 以来 聞いた事がなかった。

  • 八重洲の灘コロンビアへ

    転勤して数年が経過していた。 私の足は八重洲の「灘コロンビア」に向かっていました。 神宮前のビアハーレ・モーンではありませんでした。 名古屋での最後の勤務先は中部支社でありましたが、 この日はすでに コーヒー会社を退職していました。 まさかの転勤先の名古屋で私に退職を決意させたのは、 「コーヒーと生ビール」との出会いでありました。 遠赤外線でたまたまうまくローストされた「サントスブルボン#2/スクリーン18」 名古屋工場で醸造された「ヱビスの生ビール」 この日は製造会社から招待され 新たに出店した店舗の視察を兼ねたビールの勉強会がありました。 内容は各工場で製造されたヱビスビールの官能検査の結…

  • この頃、 会社は改革の方向に向かっていた。 いつの間にか、 社内に人脈が出来ていた。 後輩から 「勤務後に食事でもどうですか‥‥」 ○○室長からお話が‥‥。 「今後、定期的に改革のため、この様な場を‥‥」など。 底辺にいる私に 入社時にはまったく想像もしていない事もあった。 なんで? この時期に転勤? 上司にも判らない。 事業部長にも 判らない。 ??? 内心は どうせ実情を知らないあんたが飛ばしたんだろう! と思っていたが‥‥。 のちに判明したが、 もっと、もっと 実情をご存じのない雲の上から 人事への支持が出ていた。 会社が一流になる事にしか興味がなく、 いわゆる昇格などにまったく興味のな…

  • ①灘コロンビアはアサヒ生ビール。 ②キリンシティはキリンビール。 ③ビアハーレモーンは??。 灘コロンビアの職人気質に 深く感銘を受けたのは事実ではあったが、 グラスに注がれたビールの どれが一番好きかと言うと 個人的には ③のビアハーレモーンであった。 「ドイツからの輸入と思われていたが、実際はキリンビールが製造していた」 ①の灘コロンビアは軽すぎた。 これは、サーバーの違いによるものと、当時は解釈していた。 ビアハーレモーンとキリンシティは同一のサーバーであった。 「これは厳密にはそうであるかどうかの確認はとれていない」 サーバーのシステムが優れているとの解釈で落ち着いていた。 沢山飲める…

  • この頃、多摩川の巨人練習場の近くに会社が新築のマンションを借りてくれて、 住む事になった。 同僚と後輩の共同生活、 今風に言えばシェアハウス。 或る日、後輩が大量のアサヒビールを買って来た。 私の好きなアサヒ生ビールではなく 「アサヒスーパードライ」だった。 この頃から アサヒの生ビールは冷蔵ケースから姿を消し、スーパードライ一色になった。 それどころか、各社から キリンドライ サッポロドライ サントリードライ 私でさえもドライに傾いた。 飲みやすい! うまい! アサヒの生ビールがうまいと感じるのは、錯覚なのかもしれない! バブル期で、 トレンディドラマというものが流行した。 キリンビールの深…

  • 美味しんぼのモデル

    後に漫画「美味しんぼ」で 主人公の山岡士郎が 銀座のビアホールに 「ビール注ぎ職人がいると、会社の同僚に紹介するドラマ」があることを知った。 丹波の枝豆と絡めて実にうまく構成されたフィクションでありますが、 支配人に昇格しても現場でビールを注ぎ続ける職人の モデルは 店主の新井徳司さんです。 通常の店主は ビール注ぎは 同じ作業を繰り返す訳であるから弟子または従業員に任せる。 新井さんはビールサーバーの洗浄まで自身でやる。 また、生ビールは泡を立てて注ぐ事により 液中の炭酸ガスが邪魔をせず うまみを感じやすくなり 胃が膨らみにくく 何杯も飲めるという 「ビールの新しい魅力」を提案している。 フ…

  • 就職して、まだスーパードライの発売する以前の事です。 サッポロビールをつかんだつもりが、間違ってアサヒビールを購入していた という間抜けな事がありました。 大学時代の前述のエピソードもあり、 「あ、しまった!」 薬臭い? 缶のまま、飲みました。 とんでもない! とても、うまい! ロゴマークも以前の「日の出マーク」でなく、 あたらしいasahiのロゴマーク。 それ以来、私のなかでは「アサヒビール」の評価は急上昇しました。 その後、スーパードライの爆発的なヒットがあり、 そんな中での「灘コロンビア」店主との また「昔ながらの氷サーバー」との出会いでした。

  • アパートの住人

    アサヒビールには ほろ苦い想いでがあります。 苦くありません。 飲んだ訳ではないため‥‥。 大学生の頃住んでいたアパートの住人に 他の大学の先輩がいました。 土木関係の社長の息子です。 広島出身で、 なかなか卒業できなくて5年生です。 お金持ちで、アルバイトなんかしません。 毎晩、酒を飲みます。 たまに、 「おい、ビールこうて来てくれえ!」 近くの酒屋で瓶ビールを買いに行かされます。 キリンビールがあればいいんですが、 キリンはよく欠品しています。 「アサヒビール」を買って帰りました。 すると 「おい、お前ら、ひょっと飲んでみい!」 「こがな、薬くさいビールが飲めるか!」 薬臭いんだ。 後年に…

  • 灘コロンビア

    八重洲のビアホールの店名は 灘コロンビア。 店主は新井徳司さん。 いまでは、伝説のビアホールとして語られています。 アサヒビールのビアホールでした。 当時、特約店制度で キリンビール・サッポロビール・アサヒビール・サントリービール 複数のメーカーを扱う 飲食店はありません。 スーパードライが発売した頃で、 スーパードライはないんですか? と伺った記憶があります。 「あれは、ビアホールが扱う生ビールではないです。」 と店主。 数年後に同型のサーバーで生ビールを 注ぐ事になるまで、 その深い本当の意味を まったく理解できませんでした。

  • 八重洲のビアホール

    ついに見つけ出した! 八重洲にあった。 東京に配属が決まり、 新幹線を降り、最初に支社の総務部を訪ねたのがここ八重洲だった。 もうひとつ個人経営のビアホールを発見した。 看板は店名が判読できないぐらいに剥げていた。 店に入ると、カウンターにはすでに常連のお客さんが座っていた。 カウンター越しにはボータイをしたマスターらしき人が懸命に 生ビールを注いでいる。 なんと、マスターも剥げていた! 私も注文をした。 カウンターの常連のなかには、大学教授、会社経営者などが多く 私の様な若造はひとりもいなかった。 常連のお客さんが勝手に説明して来る。 ビールは2口から3口くらいで飲みきること。 そうすると、…

  • ビールの味

    義理の叔父が上京して来た。 先日、合格発表を確認しに行ってくれた御礼をしたい。 どこでもいい。 食事をしようということであった。 少々高くてもいい。 今思うとせっかく神戸から東京に来たんだから 「日本橋の料理屋」または「銀座のレストラン」 よし、ビールだ! チェーン店でなく個人経営の 地下の「ビアハーレ・モーン」だ! それしかなかった。 早速。 この泡みて! このビール飲んでみて! 泡は飲まんと、ビールだけ喉に流し込んで‥‥。 ほんまや! ○○君の言う通り‥うまいな! 私もグビグビ‥‥??? ○○君、このビールドイツから輸入しとるんかな? その辺は俺もわからんけど、当然そうなんちゃうかな。 ?…

  • 表参道のオフィス

    日本橋のオフィスはお気に入りだった。 きっと長屋の職人が砥石で、 かんざしの先端を磨いていたり、 近くには三味線屋があったり‥‥。 凍りつく様な寒い朝には同心が手に白い息を吹きかけていたに違いない。 この辺りは八丁堀と呼ばれていた。 親子丼の元祖の「玉ひで」などの料理屋も多く存在した。 表参道のオフィスはあまりにも広くて落ち着かなかった。 のは少しの間で、 渋谷も徒歩で行けるし、 地下にビアホールはあるし、 すぐにお気に入りのオフィスになった。 休日出勤の日は 地下のビアハーレ・モーンでランチの日もあった。 そんな或る日、 叔父から連絡があった。 都立大の合格発表を見に行ってくれへんか? たぶ…

  • 日本橋から引っ越し 。 アナログの時代で、 まだ個人の机の上にひとり1台の端末がない時代でした。 総務から説明がありました。 今度のオフィスは今までの様に書類を置くスペースを確保していません。 今後は「ファイルボックス」を使います。 書類は共有とし、個々でコピーを持たない事とします。 さらに常時使用しない書類は、書庫に保管し、その都度業者に 出庫依頼をします。 引っ越しの日は 農村から都心に引っ越しをしたかの如くごたごたでした。 夜8時は過ぎていたと思いますが‥。 課長から電話が入りました。 「おい、うまいビール飲ませてやるから降りて来い!」 降りて来い?? このビルの地下だよ! そこには、地…

  • 勤務先が 日本橋だった頃は 確か証券会社のビルの7階でした。 その頃、大学の同級生が転勤で佐賀から上京して来て、 一緒に数か月 楽しくアフターファイブを過ごしました。 或る日突然、 佐賀にまた 帰る事になり、 最後の日耀は やはり渋谷に出ました。 あ、そうだ。 俺も 事務所移転になるんだ。 確か渋谷だ! 日本橋の方がいいんだけどな‥‥。 住所わかっているから、 確認して見るわ。 ちょっとだけ 付き合って! 住所からすると、 ここだけど、 こんなでっかいビルのはずがないな‥‥ ちょっと入ってみるか! 新築のビルに入れる訳はない。 まさか、入れました‥。 まるで映画館のロビーに足を踏み入れた様。 …

  • 勤務先が 日本橋だった頃は 確か証券会社のビルの7階でした。 その頃、大学の同級生が転勤で佐賀から上京して来て、 一緒に数か月 楽しくアフターファイブを過ごしました。 或る日突然、 佐賀にまた 帰る事になり、 最後の日耀は やはり渋谷に出ました。 あ、そうだ。 俺も 事務所移転になるんだ。 確か渋谷だ! 日本橋の方がいいんだけどな‥‥。 住所わかっているから、 確認して見るわ。 ちょっとだけ 付き合って! 住所からすると、 ここだけど、 こんなでっかいビルのはずがないな‥‥ ちょっと入ってみるか! 新築のビルに入れる訳はない。 まさか、入れました‥。 まるで映画館のロビーに足を踏み入れた様。 …

  • 食にまつわるエピソード をつれづれなるままに 記しておりますが、 殆どすべてが 店舗運営に、 生かされてると思います。 鶏のくだりは 実際に夜の生ビールのとともに提供する際の「焼き鳥」 コーヒーの焙煎?にも‥‥ 本日の夕食は 「すき焼き」にしました。 スーパーマーケットを覗きますと、 なんと 「飛騨牛が半額」これがいけなかった。 春菊・焼き豆腐‥‥ など購入。 父親が「うちのすき焼きは邪道だ!」 牛肉に砂糖をかけて作るすき焼きなどありえない! だって こうやって作るって教えてもらったもん。 と母親 当時、田舎ではステーキは豚。 牛肉はすき焼きがで‥‥。 が多かったと思います。 成人して 真実を…

  • うなぎがお好きな岸朝子先生

    その日の また夕方に ご来店頂きました。 コーヒーをお願いします。 先ほどのサインにあなたの名前を入れるのを忘れたので‥‥。 これから うなぎを食べに行くとの事でした。 奥の席には お客様。 岸朝子先生の横を 「名古屋コーチン焼き」と「ピルスナービール」が通ります。 「あ、それ注ぎ方でなんとかのビール‥‥少し飲みたい!」 「グラスに注いだ泡こんもりのビール」をご提供すると、 もう、少しだけって言ったのに! 先生、こういうビールは喉に流すように飲まないと良さが判りません! ティスティングですので、もちろん残して頂いて構いません。 こんなに飲めないわよ! 先生はワイン派だと思います。 あまり、おい…

  • ■ - コーヒーの鉄人

  • 料理自慢のおばあちゃん

    数年前ですが、 お通やか何かの席で、 母が何気なく 昔のエピソードを語りました。 母は長女です。 子供の頃、おばあちゃんが、 「かまどで炊いてくれた、ごはんが本当においしかった!」 それが、よう焦がすんだ。 「炊きたてのお焦げ」です。 底の焦げたところを夕飯前に しゃもじに載せて食べさせてくれた。 「返って来ると、また、焦がしたって怒られるで早よう食べて!」 「見つかると怒られるで‥早よう食べて」 おばあちゃんが「返って来ると‥怒られる?」 10才ほど年の離れた母の実の弟と妹が、 「おばあちゃんって誰のこと‥」 何言っとるの?私の○○おばあちゃん。 「あばあちゃんを怒るのは誰?‥」 私の母親。…

  • 夏のスイカ

    夏のスイカと言えば、 母の実家は農家だった。 最初の孫でもあり、 祖父・祖母ともに大変可愛がってもらった。 山頂近くの水源地から流れる水は、 夏でも 蛇口を捻ると 氷を入れたように冷たかった。 1度だけしか飲んだ事がない。 とても、おいしかった。 なのに、 残念な事に、 のどが渇くと、 冷たい清涼飲料・コーヒー牛乳などを飲んでいた。 黄色いキャップを被って学校に通っていた頃です。 当時、味のないものは口にしなかった。 現在はグルメ‥‥ですが。 嫌いな食べ物は一切ありません。 薄味も濃口も大丈夫です。 そのため、 「味のないスイカ」などはまったく理解できなかった。 祖母も祖父も悪い訳ではなく、 …

  • 朝礼

    家庭用製品の事業部への配属が叶った、 毎日、朝礼があった。 新入社員でも当番がまわって来る。 日本経済新聞・日本経済工業新聞・日経産業新聞など に掲載の関連記事、コーヒー生豆の相場の発表。 時事問題などに触れて「自身の感じた事」などの発表。 これが厄介! ある先輩が 「みんな、直前に考えてるからあかんねん!」 「わしは、一か月前からネタを探してる!」 或る日の朝礼後、 「さっきのネタ、本か何かの引用やろ?」 「オリジナルですけど‥。」 「ほんまかいな!」 今日のはうまかったって事かな‥‥。 久米宏のニュースステーション と製品の付加価値について話した。 先日の朝、 集団登校に出くわした。 我々…

  • 家庭用コーヒー

    コーヒーの家庭用市場は、 依然、インスタントコーヒーが席巻しており、 同期入社のほぼ100パーセントは業務用市場に関心を持っていた。 関東支社エリアに配属になった私は 当然のように業務用市場の支店での研修開始となった。 依然、業務用市場には関心がなかった私は、 研修中に暴挙に出た。 直接、新入社員が管轄の総務人事の課長に 研修後には、家庭製品の事業部への配属をして欲しいと申告をした。 しかし、業務製品の事業部で3年ほど勤務をしないと 家庭製品の事業部への配属はないと伝えられた。 同期からも、 「事務所、どんな所にあるか知っとうか?」 「まるで倉庫やぞ!」 「よう、そんなとこ希望するわ!」 いわ…

  • 渋谷のキリンビール

    いや、 当日だったかもしれません。 そうです! 当日です! その話は少し、横におきまして‥‥。 横に置いたことを忘れない様にしないと‥・。 そんな友人の励ましもあって、 就任した東京の街。 「私の記憶が確かなら‥」それは、 最初の休日。 「なんちゃって関西人」の私は、 たまたま東急沿線に暮らす事となり、 最寄駅の「渋谷」へ出かけました。 なぜか渋谷。 なぜか埼玉。 「ファッションの109ビル」もない頃、 道元坂辺りだった記憶。 突然、眼に飛び込んで来たのは、 「泡ふわふわの生ビール」 ワイングラスに注がれています。 しかも「キリンビールのブランド」 ガラス越しに‥ 。 この情景、現在の感覚では…

  • 日本万国博が大阪吹田で1970で年開催。 1980年代。 これを言えば、「東京」と聞いて弾まない心を少しは想像して頂けるかな‥‥ 東京に赴任の通知があり「暗い雲が立ち始めた」ところに、突然 台風が発生!! え、東京!! ○○くん、すごいやん!! 良かったやん。 東京って、青山には「ブルックスブラザースの本店」もあんねんで‥ ほんとに東京‥‥ トラッドの本場や‥‥ 「明石家さんま」のように興奮すると唾も飛ぶ 涎もたれる。良かっな! ○○くん。 この台風のおかげで、私にまわりにあった黒雲は一気に消えてなくなりました。 この男、この地域で生まれた生粋の関西人。 大学も同じではない。 ローソンで深夜の…

  • 鮨職人・洋菓子職人。 洋菓子職人はパテシェと呼ぶようになって20年くらいになります。 洋菓子もこの数年で随分と高級化しました。 ジョイアール名古屋高島屋のアムール・デュ・ショコラ は昨年はイベント期間中に確か27億円を計上? チョコレート単独で‥‥であります。 この記事を見た人は、 「コーヒー職人」をめざしていた人。 きっとそのようにイメージされているに違いない。 本当に不思議なことですが、まったく興味がなかった。 「ネルドリップでコーヒーを淹れる職人」にすら、であります。 まったくです。 学生の頃は市場規模とシェアに興味を示しました。 コーヒーの市場規模にです。 したがって、 今後はその当時…

  • 岸朝子先生はおひとりでご来店。 しかもお店のドアを開けるやいなや 「ご自慢のコーヒー」をお願いします!! であります。 てっきり‥‥ 本日はご来店ありがとうございます。 「どなたかのご紹介でございますか?」 本当においしいわ!! プログラムの様なものを広げながら、「本日はね、これで来てます!」 「テレビ番組への出演」 岸朝子先生は「シェフの料理対決の審査員」 近くに「キッチンスタジアムの代りになる設備」があり、 そちらがロケーションに使われる様でありました。 岸朝子先生はコーヒーにもかなりお詳しい様でした。 「料理の鉄人」を拝見しておりして、 先生にそういうコメントを頂けるとさぞかし嬉しいだろ…

  • これが 岸朝子さんと私の最初の出会いでございました。 これ以前も多くのお客様に絶賛して頂いていた「このコーヒー」。 「濃厚なカカオ」をかじっている様だと口にされる方が多く存在しました。 このコーヒーを私は「スーパープレミアムコーヒー」と呼んでいました。 「コーヒーの秘密」はあとで詳しく述べさせて頂きます。 生チョコについては、蒜山高原のジャージー牛乳をもとに製造された「生クリーム」と「バローナのチョコレート」「バンホーテンのココア」を使用して、お店で作ったものでございます。 なぜバローナかと申しますと、知り合いの洋菓子職人から当時一番評価が高いのは「バローナだ!」 と教えてもらったためでござい…

  • コーヒーの鉄人

    開店すぐの朝10時過ぎ。 お客様といえば、某百貨店の部長がお一人。 いつものように、開店前からおくつろぎでございました。 「ご自慢のコーヒーをお願いします。」 そこへ、お一人のご婦人がご来店。 「ご自慢の?」 どなたかのご紹介? 「カップ一杯のブラックコーヒー」に「ほんのひとかけらの生チョコ」を添えて、他のお客様とまったく同じスタイルでご提供致しました。 辛口料理評論家の岸朝子様でございました。 この時が最初のご来店でございました。 私にとってみれば、 「リアル料理の鉄人」といった感じ。 「ああ、おいしいわ・・」 こんなおいしいコーヒー淹れられる方、東京をくまなく探しても見つからないと思います…

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