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ジャズが聴こえる https://my-jazz.hatenablog.com/

私の好きなジャズレコード、ミュージシャンの紹介や、ジャズにまつわる思い出話などを綴っていきます。

けちゃ
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2020/08/10

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  • Round Midnight(映画)

    このブログでは基本的にレコード・CDの紹介をしているのですが、今回は映画です。1986年公開の『round midnight』について書いてみます。主演はサックス奏者のデクスター・ゴードン、その他、著名なジャズメンが出演しています。音楽担当はハービー・ハンコックです。 『Round Midnight』(Warner Bros. 1986年) 【cast】 Dexter Gordon=Dale TurnerFrançois Cluzet=Francis BorlerGabrielle Haker=BerangereSandra Reaves-Phillips=Buttercup 上には主なCas…

  • 京都三条河原町、ジャズ喫茶「BIG BOY」の日々~モリちゃん、うどん事件~

    1980年代、私が学生時代にアルバイトをしていた、京都三条河原町近くのジャズ喫茶「BIG BOY」での日々を綴ります。 モリちゃんは、私がBIG BOYに入店する少し前に辞めていました。だから、一緒に働いていたことはないのです。だけど、モリちゃんは辞めた後もよく店に遊びには来ていました。そしてBIG BOYの仲間に誘われて入ったバンドに、モリちゃんも参加していたので、顔なじみになっていきました。 モリちゃんは確か私の2つ3つ上だったと思います。アルトサックスを吹いていました。みんなだいたい、「モリくん」「モリちゃん」と呼んでいましたが、BIG BOYでの公式(?)ニックネームは「バード」でした…

  • The Great Pretender(レスター・ボウイ)

    今、どれくらいの人がレスター・ボウイのことを知っているでしょうか。私の世代だと、かなりインパクトを持って記憶しているジャズファンも多いかと思います。アバンギャルドなイメージが強いレスター・ボウイですが、ECMレーベルから出されたこのアルバムは、聴き心地もよく、でもレスター・ボウイの良さも存分に発揮されています。 『The Great Pretender』(ECM 1981年) Lester Bowie(tp)Hamiet Bluiett(b-sax)Donald Smith(pf,org)Fred Williams(b)Phillip Wilson(ds)Fontella Bass(vo)Da…

  • 京都三条河原町、ジャズ喫茶「BIG BOY」の日々~エルビンまさかのシャケ行為~

    1980年代、私が学生時代にアルバイトをしていた、京都三条河原町近くのジャズ喫茶「BIG BOY」での日々を綴ります。 クリスマスイブに、エルビン・ジョーンズが京都市内でライブをおこなう、という情報が流れ「BIG BOY」内は色めき立ちました。もちろん、みんな大好きで憧れているドラマーです。何しろあのコルトレーンと一緒に活動をともにしていたのです。 まず、問題になったのはバイトのシフトでした。ライブの日の遅番に入ってしまえば、当然ライブにはいけません。バイトメンバー内での落書き帳のような「せんきれ帳」へ、書き込みが相次ぎました。その日はライブに行きたい、行かせてくれアピールが始まったのです。 …

  • Green Dolphin Street(ビル・エヴァンス)

    ビル・エヴァンスとフィリー・ジョー・ジョーンズとの共演が聴きどころのアルバムです。あと、ジャケットも素敵ですよね。録音は7曲目だけ1962年で、他は1959年です。 『Green Dolphin Street』(Victor Music Industries Inc. 1977年) Bill Evans(pf)Philly Joe Jones(ds)Paul Chambers(b)<#1~#6>Ron Carter(b)<#7>Jim Hall(gt)<#7>Zoot Sims(ts)<#7> 【収録曲】#1 You and the Night and the Music#2 My Heart…

  • 京都三条河原町、ジャズ喫茶「BIG BOY」の日々~夜更けのセッション~

    1980年代、私が学生時代にアルバイトをしていた、京都三条河原町近くのジャズ喫茶「BIG BOY」での日々を綴ります。 BIG BOYには店の奥に、JBLのスピーカーに挟まれる感じで、アップライトピアノが置かれていました。以前はライブをやったこともあるらしいのですが、私が働いていた時は営業中にそのピアノが弾かれることはありませんでした。 店の営業が終わるのが午前2時。遅番の時はその後、バイト仲間と店に残ってお酒を飲んで過ごすことがありました。朝まで飲み明かし、よく音楽の話をしました。もちろん音楽以外にも様々な話をしましたが、あまり覚えていません。音楽以外の話はだいたい、たわいもない、バカっ話だ…

  • Piccolo(ロン・カーター)

    私は1960年代生まれで、ジャズを聴きだしたのが1980年前後からなんです。まだ若かったころのことです。そして若かったころに聴いた音楽は、歳をとっても忘れられないものが多い気がします。この『Piccolo』も私がジャズを聴き始めた若いころ、話題に上がっていたアルバムでした。 『Piccolo』(Milestone 1977年) Ron Carter(piccolo bass)Kenny Barron(pf)Buster Williams(b)Ben Riley(ds) 【収録曲】#1 Saguaro#2 Sunshower#3 Three Little Words#4 Laverne Walk…

  • Jazz Giant(バド・パウエル)

    #1から#6までは1949年、#7以降は1950年の録音で、バド・パウエルが25~26歳の時の録音です。バド・パウエル絶頂期ではないでしょうか。 『Jazz Giant』(Verve 1950年) Bud Powell(pf)Ray Brown(b) <#1~#6>Curly Russell(b)<#7~#13>Max Roach(ds) 【収録曲】#1 Tempus Fugue-it#2 Celia#3 Cherokee#4 I'll Keep Loving You#5 Strictly Confidential#6 All God's Chillun Got Rhythm#7 So Sor…

  • Somewhere Before(キース・ジャレット)

    キース・ジャレットが23歳の時、1968年の演奏です。チャールス・ロイドのバンドに在籍していたか、やめるか、時期的にはそのあたりの録音のようですね。(アバウトで申し訳ないです…)その後1970年にマイルス・デイビスのバンドに参加、1975年にケルンコンサートを録音、1983年に以後の活動を方向付ける『Standards, Vol. 1』を録音します。 『Somewhere Before』(Vortex Records 1969年) Keith Jarrett(pf)Charlie Haden(b)Paul Motian(ds) 【収録曲】#1 My Back Pages#2 Pretty Ba…

  • 京都三条河原町、ジャズ喫茶「BIG BOY」の日々~モトヤス君~

    1980年代、私が学生時代にアルバイトをしていた、京都三条河原町近くのジャズ喫茶「BIG BOY」での日々を綴ります。 モトヤス君とは、「BIG BOY」のバイト仲間の中でも特に親しい仲でした。年齢が同じだったこともあると思います。彼とは「BIG BOY」が閉店してからも付き合いが続き、一緒にバンドや練習をしたこともあります。彼はテナーサックスを吹いていて、コルトレーンが彼のアイドルでした。 実は彼、本来のニックネームは「テロ」でした。しかし、今の時代にこのニックネームはさすがにまずいだろうし、ここにこのニックネームを連発して書いてしまい、変な検索にでも引っかかったらいやだから、本名のモトヤス…

  • Selflessness: Featuring My Favorite Things(ジョン・コルトレーン)

    「My Favorite Things」はコルトレーンの演奏曲としてはとても有名ですよね。1960年にリリースされたアルバム『My Favorite Things』以外に、後期のフリーフォームでの演奏に至るまで、ライブ録音もいくつか残されています。 その中で、このアルバムの「My Favorite Thngs」が、私のお気に入りです。 『Selflessness: Featuring My Favorite Things』(Impulse! 1969年) John Coltrane(ts,ss)McCoy Tyner(pf)Jimmy Garrison(b)#1,#2Roy Haynes(ds…

  • 京都三条河原町、ジャズ喫茶「BIG BOY」の日々~レコード・ノート~

    1980年代、私が学生時代にアルバイトをしていた、京都三条河原町近くのジャズ喫茶「BIG BOY」での日々を綴ります。 果たして「レコード・ノート」と言っていいのか分かりません。特に名前はなかったノートでしたが、何のレコードをかけたか記録しておくノートが、「BIG BOY」にはありました。 「BIG BOY」ではレコードをかけるのはホールの仕事でした。また、お客さんから時々レコードのリクエストがあって、それを受け付けるのもホールでした。だから、ホールはみな割とやりたがったのです。自分の好きなレコードがかけれるからです。一方で、今日はあいつがホールだけど何からかけるのかな、きっとあれをかけるぞ、…

  • Easy Living(ソニー・ロリンズ)

    テナーサックスの大御所、ソニー・ロリンズです。ロリンズには名盤と呼ばれるものが多数ありますが、あえて今回はこれを取り上げてみます。1977年に録音、ロリンズが40代後半のころですよね。エレクトロニクス楽器も取り入れた演奏です。 このアルバムのいいところは、選曲ですね。1曲目のスティービー・ワンダーの「Isn't She Lovely?」は、発売当時、話題になったそうです。いいアルバムだと思うのですが、他のロリンズの作品、例えば『Saxophone Colossus』や『Tenor Madness』ほど有名ではなく、そのうち時代に埋もれて忘れ去られていきそうで、とても残念なので、ここで取り上げて…

  • 京都三条河原町、ジャズ喫茶「BIG BOY」の日々~オーダーサイン~

    1980年代、私が学生時代にアルバイトをしていた、京都三条河原町近くのジャズ喫茶「BIG BOY」での日々を綴ります。 「BIG BOY」でのアルバイトは、ホールとカウンターに担当が分かれていました。当日その日のメンバーによって、「今日、俺、ホールいくわ」みたいに決まっていったのです。 一応カウンターは、簡単ものですが、カクテルやフードも作ります。だから、それが作れる者になりますが、いずれも簡単なフード・ドリンクなので、私でもすぐにカウンターに入ることができました。ホールは、オーダーを聞き、テーブルへ上げ下げして、会計をすることと、レコードを選んでかけることが仕事でした。 「BIG BOY」で…

  • 8:30(ウェザー・リポート)

    ウェザー・リポートは、ジョー・ザヴィヌル(key)とウェイン・ショーター(ts)によって1970年に結成されました。シンセサイザー等のエレクトロニクス楽器を駆使した、いわゆるフュージョン系バンドでしょうか。ですが、その当時や、それ以後出てきたフュージョンバンドに比べると、私が思うジャズの要素がかなり大きく、「フュージョン」というくくりに入れるのは、私は若干抵抗はあるのです。 このウェザー・リポート、ザヴィヌルとショーター以外はメンバーは変わっていきますが、私が好きなのは、そしておそらく一番有名なのは、ベースにジャコ・パストリアスがいた、1976年から1981年までです。そしてこの『8:30』は…

  • 京都三条河原町、ジャズ喫茶「BIG BOY」の日々~クマさん~

    1980年代、私が学生時代にアルバイトをしていた、京都三条河原町近くのジャズ喫茶「BIG BOY」での日々を綴ります。 「BIG BOY」のバイト店員は、みな個性があって印象的でした。その中で、「クマさん」と呼ばれていた彼は、私の2~3歳年上で、トランペットを吹いていました。 そもそも、なぜクマさんと呼ばれていたかというと、レコードを聴いている姿からきたのです。腕を組み、目を閉じてうつむきながら、リズムに合わせて首を振る、そんな姿が熊のようだから、という理由でした。 親しみを込めて呼ぶときは「クマ」「クマさん」でしたが、ののしったりするときは「シャケ」でした。これは木彫りのクマがシャケを咥えて…

  • 京都三条河原町、ジャズ喫茶「BIG BOY」の日々~クマさん~

    1980年代、私が学生時代にアルバイトをしていた、京都三条河原町近くのジャズ喫茶「BIG BOY」での日々を綴ります。 「BIG BOY」のバイト店員は、みな個性があって印象的でした。その中で、「クマさん」と呼ばれていた彼は、私の2~3歳年上で、トランペットを吹いていました。 そもそも、なぜクマさんと呼ばれていたかというと、レコードを聴いている姿からきたのです。腕を組み、目を閉じてうつむきながら、リズムに合わせて首を振る、そんな姿が熊のようだから、という理由でした。 親しみを込めて呼ぶときは「クマ」「クマさん」でしたが、ののしったりするときは「シャケ」でした。これは木彫りのクマがシャケを咥えて…

  • Monk's Dream(セロニアス・モンク)

    私の大好きなセロニアス・モンクです。好きなアルバムはいくつもあるのですが、まずはこれ『Monk's Dream』をあげてみます。 モンクは40年代初めから活動を開始して、チャーリー・パーカーやディジー・ガレスピーらと共に、ビ・バップの黎明期から活動をしています。ですが、私の個人的印象では、ビ・バップの創設者というには違和感があります。やっぱりビ・バップというと、パーカーに代表されるスタイルかなと思うのですが、モンクはその時代の流れなど関係なく、オンリーワンな演奏を貫いてきて、ビ・バップ等のくくりで見ることができない感じなんです。 私の好きなモンクのレコードは、50年代後半から60年代にかけてが…

  • Blue Train(ジョン・コルトレーン)

    ジョン・コルトレーン……人により 様々なイメージを持ち、好きなレコードも様々なミュージシャンじゃないかな、と思います。 実際、コルトレーンは初期から音楽スタイルを変え、最終的にはフリーフォームの前衛的な演奏にたどり着きます。 初期の方が好き、という人もいれば後期の方が、という人もいます。 私は、最初にコルトレーンを聴き始めたころは後期の前衛的でエネルギッシュな演奏が好きでした。ですが、年を取ってくると初期の頃が好きになって、そのころの演奏にも後期の演奏につながる激しさを感じられるようになりました。そうして初期のころのコルトレーンに惹かれるようになったのです。その代表的な作品がこれです。 『Bl…

  • 1980年代、京都のジャズ喫茶(後編)

    私は1980年代に京都で大学時代を過ごしました。その当時の京都には、まだまだジャズ喫茶が何軒もありました、私がよく利用したジャズ喫茶を、私の思い出を交えて紹介する記事の後編です。なお、これらのジャズ喫茶は現在(2020年)、みな閉店しています。(RAGのみ移転) RAG バターカップ JAM猫 QUEST 北山通りのオーディオ喫茶(番外編) RAG 北山通り、ちょうど今の地下鉄北山駅のあたりにありました。 壁に沿って木製の長~いベンチシートが置かれていました。 北山通りにあるせいか、ちょっとしゃれた感じで、いわゆる「アングラ」な雰囲気は皆無でした。スパゲティが美味しく、時々食べました。ライブも…

  • Waltz for Debby(ビル・エヴァンス)

    あまりにも有名すぎて、私がここでなにか語ることもない気がしますが、やはり大好きな1枚です。 スコット・ラファロとの共演 『Waltz for Debby』(Reverside 1961年) Bill Evans (piano)Scott LaFaro (bass)Paul Motian (drums) ベースはスコット・ラファロです。エヴァンスは自己のトリオで、ラファロの死後、チャック・イスラエルや、エディ・ゴメスらをベースに迎えるのですが、このラファロとのトリオが一番だ、という声が多いです。私もそう感じてしまいます。 ですが、ラファロの良さもさることながら、エヴァンス自身も1958年にマイル…

  • The Köln Concert(キース・ジャレット)

    私の大好きなミュージシャンの一人です。 耳に心地よいサウンドの作品が目立つこと、クラシックも演奏したCDも出していること、ビバップからは遠いイメージの演奏スタイルであることからでしょうか、好きな人は好きですが、興味のない人もいます。 そのキースのアルバムでまず、超有名、お勧めはこれ。 『ザ・ケルン・コンサート』(ECM 1064:1975年) Keith Jarrett(pf) 知ってる人は「あぁ、これね」と言うでしょう。これをまず紹介した時点で、まずそれなのか、と異を唱えるジャズファンもいるかもしれません。それだけ、賛否(好き嫌い?)が分かれるCDです。私が若いころJAZZ喫茶でバイトしてい…

  • Charlie Parker Story On Dial Volume 1 / Volume 2(チャーリー・パーカー)

    パーカー絶頂期のDIAL録音 あらゆるJazzの入門書やJazzの歴史についての本を見ても、「チャーリー・パーカー」の名前は出てきます。ビバップの父、誰もパーカーのようには演奏できない、Jazz界のレジェンドです。 チャーリー・パーカーは1920年生まれのアルトサックス奏者で、1955年には亡くなっています。その絶頂時の演奏が収められているのが、これです。 『Charlie Parker Story On Dial Volume 1』 『Charlie Parker Story On Dial Volume 2』 大変有名なパーカーですが、ジャズを聴き始めたばかりの人にとっては、どのアルバムか…

  • 京都三条河原町、ジャズ喫茶「BIG BOY」の日々~メニュー~

    1980年代、私が学生時代にアルバイトをしていた、京都三条河原町近くのジャズ喫茶「BIG BOY」での日々を綴ります。 「BIG BOY」はジャズ喫茶でしたが、お酒やフードメニューも提供していました。 もっともフードメニューは、それほど種類はなかったです。 乾きもの以外で記憶しているのは、ピザとトーストくらいです。ピザも出来合いの生地にピザソースを塗って、サラミ、トマト、チーズをのせて、オーブントースターで焼くだけでした。だいたい、ド素人の私が作るくらいなのだから、簡単に作れるものでした。 だけど私は「BIG BOY」で初めて知った“乾きもの”などつまみ類もいくつかあります。そもそも、当時はバ…

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  • 京都三条河原町、ジャズ喫茶「BIG BOY」の日々~まかない~

    1980年代、私が学生時代にアルバイトをしていた、京都三条河原町近くのジャズ喫茶「BIG BOY」での日々を綴ります。 だいたい「BIG BOY」の店員は、アルバイトをしている多くの若者同様、みな貧乏でした。 そのため、バイトのための「まかない」がありました。 「まかない」というと語弊があるかもしれません。だれかが料理するわけでもない、ただ単に米を炊くだけなのです。 カウンター裏の片隅に、小さな2合炊きの炊飯器が置いてありました。それで、米を炊いてバイトが食事をとったのです。何時に食べるか、だれが食べるか、特に決まっていた記憶はありません。何となく、「腹減ったし、そろそろ炊こか」という感じでし…

  • 京都三条河原町、ジャズ喫茶「BIG BOY」の日々~まかない~

    1980年代、私が学生時代にアルバイトをしていた、京都三条河原町近くのジャズ喫茶「BIG BOY」での日々を綴ります。 だいたい「BIG BOY」の店員は、アルバイトをしている多くの若者同様、みな貧乏でした。 そのため、バイトのための「まかない」がありました。 「まかない」というと語弊があるかもしれません。だれかが料理するわけでもない、ただ単に米を炊くだけなのです。 カウンター裏の片隅に、小さな2合炊きの炊飯器が置いてありました。それで、米を炊いてバイトが食事をとったのです。何時に食べるか、だれが食べるか、特に決まっていた記憶はありません。何となく、「腹減ったし、そろそろ炊こか」という感じでし…

  • 京都三条河原町、ジャズ喫茶「BIG BOY」の日々 ~「せんきれ帳」~

    1980年代、私が学生時代にアルバイトをしていた、京都三条河原町近くのジャズ喫茶「BIG BOY」での日々を綴ります。 「BIG BOY」ではアルバイト仲間の落書き帳のようものが置いてありました。これは、ごくごく一部の超常連さん以外のお客さんには見せないノートでした。 そもそも何で、こういうノートが作られたのか、よく分かりません。表紙には「せんきれ帳」と書かれていました。 各々が腹が立って、ブチ切れたときに書いたのが始まりなのでしょうか、“せんきれ”とは、いわゆる今で言う「切れる」つまり、急激に激しく腹を立てることです。 当時、「切れる」という表現はなかったわけではないのでしょうが、今ほど普通…

  • 京都三条河原町、ジャズ喫茶「BIG BOY」の日々 ~「せんきれ帳」~

    1980年代、私が学生時代にアルバイトをしていた、京都三条河原町近くのジャズ喫茶「BIG BOY」での日々を綴ります。 「BIG BOY」ではアルバイト仲間の落書き帳のようものが置いてありました。これは、ごくごく一部の超常連さん以外のお客さんには見せないノートでした。 そもそも何で、こういうノートが作られたのか、よく分かりません。表紙には「せんきれ帳」と書かれていました。 各々が腹が立って、ブチ切れたときに書いたのが始まりなのでしょうか、“せんきれ”とは、いわゆる今で言う「切れる」つまり、急激に激しく腹を立てることです。 当時、「切れる」という表現はなかったわけではないのでしょうが、今ほど普通…

  • 京都三条河原町、ジャズ喫茶「BIG BOY」の日々 ~「BIG BOY」との出会い~

    1980年代、私が学生時代にアルバイトをしていた、京都三条河原町近くのジャズ喫茶「BIG BOY」での日々を綴ります。 私が初めて、ジャズ喫茶「BIG BOY」に足を踏み入れたのは、大学2回生の春でした。 受験生時代から「大学に行ったらバンドをやろう」と思っていた私は、入学して早速、雑誌のバンドメンバー募集の記事や、大学内での掲示をみて、いくつかのバンドに加わりました。最初は主に、ロック系のバンドに参加してキーボードを弾いていました。 そうこうしてるうち、あるバンドでフュージョン好きのギタリストと知り合うことになります。そのバンドではその人の主張で、ロック好きのリーダーの反対を押し切って、時々…

  • 京都三条河原町、ジャズ喫茶「BIG BOY」の日々 ~「BIG BOY」との出会い~

    1980年代、私が学生時代にアルバイトをしていた、京都三条河原町近くのジャズ喫茶「BIG BOY」での日々を綴ります。 私が初めて、ジャズ喫茶「BIG BOY」に足を踏み入れたのは、大学2回生の春でした。 受験生時代から「大学に行ったらバンドをやろう」と思っていた私は、入学して早速、雑誌のバンドメンバー募集の記事や、大学内での掲示をみて、いくつかのバンドに加わりました。最初は主に、ロック系のバンドに参加してキーボードを弾いていました。 そうこうしてるうち、あるバンドでフュージョン好きのギタリストと知り合うことになります。そのバンドではその人の主張で、ロック好きのリーダーの反対を押し切って、時々…

  • 1980年代、京都のジャズ喫茶(前編)

    私が大学時代を過ごした1980年代の京都には、まだまだジャズ喫茶が何軒もありました。 その中で、私がよく利用したジャズ喫茶を、私の個人的な思い出も含めて紹介したいと思います。なお、これらのジャズ喫茶は現在(2020年)、みな閉店しています。(RAGのみ移転) BIG BOY ダウンホーム 黙示録 しあんくれーる めるへん 蝶類図鑑 かっぺ BIG BOY 三条河原町から一筋下ったところにありました。別名、「親不孝通り」と呼ばれていた通りの入口です。「親不孝通り」とは、その通りに学生たちがよく利用する居酒屋やパブ、ディスコ(懐かしい!)が集まっていたからでしょう。 BIG BOYは私にとって特別…

  • ジャズ喫茶って何だか分かりますか?

    「ジャズ喫茶」と聞いて、どんなところは分かる若い人は、果たして今、どれくらいいるでしょうか。 かく言う私も、ジャズ喫茶全盛の1960年代を経験したわけではありません。 だけど、私が学生時代を過ごした1980年台の京都には、まだまだジャズ喫茶がありました。私はそこでジャズを聴いて、ジャズをBGMに本を読んだり、お酒を飲んだりしたのです。 ジャズ喫茶の特徴を挙げてみると 消えていくジャズ喫茶 京都のジャズ喫茶 ジャズ喫茶の特徴を挙げてみると ジャズ喫茶には主にいくつかの特徴があります。 1. ジャズを流している 2. レコードのストックが豊富である。 3. オーディオ設備を充実させている。 4. …

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