なかなかやんの好きなもののブログ。音楽とか読書とか。音楽はクラシック、ジャズ、ポップス、他なんでも。読書は、ミステリ、ホラー、エンタテインメント、他なんでも。好きなものが増えれば増えていく予定。
こんにちは。アマゾンプライムビデオで映画三昧の なかなか です。 「今日もいやがらせ弁当」を観ました。
こんにちは。アマゾンプライムビデオで映画三昧の なかなか です。 「舟を編む」を観ました。
こんにちは。アマゾンプライムビデオで映画三昧の なかなか です。 「団地」を観ました。
コミック・書籍がタダでもらえる「タダ本」がスゴイ!<br />
こんにちは。本がないと生きていけない なかなか です。 コミック・書籍がタダでもらえる「タダ本」というサービスを見つけました。 え?本当にタダなの?
こんにちは。アマゾンプライムビデオで映画三昧な なかなか です。 「自虐の詩」を見ました。 ※ちょっとネタバレを含みます。ご注意ください。
こんにちは。アマゾンプライムビデオで映画三昧の なかなか です。 「俺はまだ本気出してないだけ」を観ました。 ※ちょっとネタバレを含みます。ご注意ください。
こんにちは。アマゾンプライムビデオで映画三昧の なかなか です。 「サバイバルファミリー」を観ました。 ※ちょっとネタバレを含みます。ご注意ください。
こんにちは。アマゾンプライムビデオで映画三昧の なかなか です。 「馬の骨」を観ました。 ※ちょっとネタバレを含みます。ご注意ください。
こんにちは。アマゾンビデオで映画三昧の なかなか です。 「海よりもまだ深く」を観ました。 ※ちょっとネタバレを含みます。ご注意ください。
こんにちは。ここのところ映画三昧の なかなか です。 綾瀬はるか主演の「おっぱいバレー」を見ました。 ※ちょっとネタバレを含みます。ご注意を。
こんにちは、激安スーパー大好きな なかなか です。 愛知県の西三河に移り住んで約6年、私が足を運んだ激安スーパーでこれは! というお店を紹介します。 1/12の火曜日に、にぎわい市場マルス知立団地店に行ってきました。
※少しネタバレがあります。ご注意ください。 「そして父になる」を見ました。 これまた面白かったんですが、なんと言っても福山雅治です。 正直、ちゃんと福山雅治の出演してい…
愛知県西三河の激安スーパー 岡崎 ファミリーショッププラザヒラク
こんにちは、激安スーパー大好きな なかなか です。 愛知県の西三河に移り住んで約6年、私が足を運んだ激安スーパーでこれは! というお店を紹介します。 新年明けて1/5に買い物へ。やっぱり野菜はヒラクですね。
読書とか映画とか、何かのきっかけでクセになって続けるってことありますよね。 エヴァンゲリオン劇場版を見直したのをきっかけに映画が続きそうな なかなか です。 これ、映画館で見ようと思ってたんですけど、ぐずぐずしてるうちに終わっちゃったんですよね。 万引き家族
2021年の今年、手に入れることができた福袋は、 ・寿がきや ・ココ壱番屋 ・丸亀製麺 でした。 ・寿がきや 元日の朝9:00、別のお目当てがあったアピタの開店前に並びました。 めでたくお目当ての福袋をゲットできたので、アピタ内の寿がきやに行ってみると、まだ福袋が残っている模様。やすやすとゲットできました。 袋麺と五目ご飯の素がうれしいですね。
あけましておめでとうございます。アマゾン好きな なかなか です。 年が明けてさっそくのアマゾン初売りです。
こんにちは、年末年始で引きこもってエヴァンゲリオンシリーズを見返し始めた なかなか です。 公開延期になっていた「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が、2021年1月23日に公開されることが決定したので、復習の意味も含めて今までのエヴァンゲリオンを見返しています。 …
講演旅行の宿泊先はテレビもない山間の温泉宿。しかも折からの大雨で村に一つしかない橋が流された。孤立した二人の作家の前に起こる連続殺人。事件の背後に横たわるのは、何世代にもわたる村人の怨念か? 本格ミステリーさながらの「密室殺人」、農業問題の視点、演劇的な展開と仕掛け……井上作品の面白さと巧緻が満載。 舞台は東北の農村。井上ひさしの東北の農村が舞台の作品というと、不朽の名作「吉里吉里人」がある…
3年前くらいに高知に遊びに行ったんですが、夕飯を食べるのにろくに調べもせずにひろめ市場に行ったんですね。 で、何故か表を素通りしてそのまま商店街を歩いていったんです。なんでひろめ市場に入らなかったのか覚えてないんですけどね。 そしたら出て…
今年は例年に比べておうちメシが多いですよね。そろそろ寒くなってきたので、鍋なんていいですよね。 鍋といえば、北海道ですよね! お取り寄せで人気の、蟹専門店の北海道網走水産
中村文則は何冊か読んでいるけれど、どの作品も純文学にミステリー仕立てが入っていて面白い。 何もかも憂鬱な夜に 中村文則 集英…
道尾秀介は以前「シャドウ」を読んで好印象だった。 で、新しく文庫になったのを見つけたので購入。 姪の汐子と下町で暮らす凸貝二美男は、泥酔した公園で奇妙な光景を目撃する。白…
生まれてこのかた、愛知県から離れたことのない なかなか です。 よく「名古屋めし」と言いますが、このご時世なのでお取り寄せできる「名古屋めし」を調べてみました。 ・寿がきやのラーメン ・天むす ・ひつまぶし ・あんかけスパゲティ ・松永しるこサンド ・みそカツ ・台湾ラーメン ・…
スシローで食事をしていて、締めのラーメンを頼んだところで、レーンにこんな札が。 「倍盛り海鮮漬け」。 !! </iframe…
アマゾン 年末の贈り物セール 12/11 18:00スタート
アマゾンが12/11 18:00から年末の贈り物セールを行います。 12/4 12:0…
幼い頃に母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。 その後も大人の都合に振り回され、高校生の今は二十歳しか離れていない��父�≠ニ暮らす。 血の繋がらない親の間をリレーされながらも、出逢う家族皆に愛情をいっぱい注がれてきた彼女自身が伴侶を持つとき——。 2019年の本屋大賞受賞作。 本屋大賞というと、ほっこりしたのが選ばれることが多いですが、この作品もほっこりします。超します。さすが…
こんにちは、激安スーパー大好きな なかなか です。 愛知県の西三河に移り住んで約6年、私が足を運んだ激安スーパーでこれは! というお店を紹介します。
愛知県西三河の激安スーパー 岡崎 ファミリーショッププラザヒラク
こんにちは、激安スーパー大好きな なかなか です。 愛知県の西三河に移り住んで約6年、私が足を運んだ激安スーパーでこれは! というお店を紹介します。
こんにちは、シャープマスクの抽選に27回落ち続けた なかなか です。 当たりました。シャープマスク。やっとです。もうすでに街にはマスクが溢れてますが、いいんです。
こんにちは、激安スーパー大好きな なかなか です。 愛知県の西三河に移り住んで約6年、私が足を運んだ激安スーパーでこれは! というお店を紹介します。
10/13 0:00〜10/14 23:59 で開催されているアマゾンプ…
アマゾンプライムデーまであと3日。チェックしてますか? →
エディ・ヴァン・ヘイレンが、10/6に亡くなったそうです。 →「ギター・ゴッド」「絶対的レジェンド」 エディ・ヴァン・ヘイレンさん死去 悼む声相次ぐ またスーパースターが亡くなってしまいました。65歳、早すぎますよね。 ヴァン・ヘイレンがファーストアルバムの「炎の導火線」でデビューしたのが197…
アマゾンさんが、アマゾンプライムデーの当日セール登場予定商品の追加情報を教えてくれました。いいですねえ。待ち遠しい。
アマゾンプライムデーが10/13[火]0:00…
物質の基本は「ひも」でできている? 物理学者大栗博司が、最先端の超弦理論をやさしく解説する。 超弦理論は、宇宙物理学では今一番ホットな理論で、確か私の学生時代にはまだあまり聞いたことのない理論だったような気がする。あの頃は、重力と電磁力と強い力と弱い力を統一する統一場理論の決め手として、場の量子論が期待されていた。詳しい話は別に譲るが(詳しい話ができるほど理…
疾風怒涛!! プロレス取調室 UWF&PRIDE格闘ロマン編 玉袋筋太郎+プロレス伝説継承委員会 毎日新聞出版
こちらも紹介。 プロレス雑誌「KAMINOGE」で好評連載中の「変態座談会」から、格闘技系の人たちのインタビューを集めた一冊。 登場するのは、��田延彦、安生洋二、��山善廣、菊田早苗、宮戸優光、田村潔司、長井満也、��阪剛、中井祐樹、桜庭和志の十人。誰をとってもそれぞれ…
プロレスラーと飲ろうぜ 玉袋筋太郎 堀江ガンツ 椎名基樹 白夜書房
プロレス雑誌「KAMINOGE」の連載「変態座談会」からピックアップしてまとめたのが本書。実は「変態座談会」は複数の本にまとめられてて、「抱腹絶倒!! プロレス取調室 ~昭和レスラー夢のオールスター編~」や「痛快無比!! プロレス取調…
パニックホラー×本格ミステリ×青春冒険小説で超弩級エンタメという帯の煽り文句につられて購入。 スランプに悩む音楽大学の同級生グループが夏休みに訪れたのは瀬戸内海に浮かぶ小さな無人島「笛島」。そこには霊験あらたかな音楽の神が祀られているという。 しかし、上…
「現代SF100年の類い稀なる総括」と、派手に煽ってあったので、手に取ってみた。 始めは何がなんやらわからない。そのうち、どうやら多元宇宙っぽい話なのかなと当たりをつけて読み進めるも、メタ小説、記号、哲学、言語とかがちりばめられて、慣れるまでに時間…
9/12~12/18 つくしのグリーティングカード展 タカシマヤゲートタワーモール8F 三省堂書店 名古屋本店
9/12〜12/18の「つくしのグリーティングカード展」(名古屋駅タカシマヤゲートタワーモール8F 三省堂書店 名古屋本店)に出店します、奥さんが。 …
2013年出版というから、最近増えてきたマンホール本の先駆け。「ブラタモリ」とか「
「実はお父さん、浮氣をしていました」 実に伊坂幸太郎らしい始まり方だ。深刻なはずの家族の修羅場を「家族の解散」と呼び、最後になぜかお互いの秘密を暴露する展開になるが、そういう話ではない。父親の携帯に一通のメールが届いて、そこから物語が始まる。 …
就職していばらくは楽器を触ることもなくなってたんですが、大学の頃の友人達がバンド組もうぜってやってきて、しか.もジャズ! 自分を除いた楽器編成が、トランペット、クラリネット、ギター。ここに入れるんならベースだ…
大学に入ってもバンドやるつもりだったんですけど、高校の時のバンドメンバーは大学がバラバラになっちゃったので、大学の軽音楽部に入ろうと思って部室に行きました。タバコの煙モウモウの中でなんか偉そうな上級生に「…
楽器履歴といっても、小学生の頃に使ってたリコーダーとかは含めません。自分で買ってないからね。 記憶のある一番最初の自分で買った楽器は、中学の時に買ったキャッツアイ
この人、知らなかったんだけど、失礼ながら、思ったより面白かった。 奥さんといっしょに本屋に行ったら、2020年夏の集英社文庫の「一冊買うと猫柄のブックバンドがもらえる…
中村文則は面白い。面白いけど、手強い。一行を三回くらい読み返したりする。一回読み返して考えて、二回読み返して理解して、三回読み返して味わう。これが中村文則の読み方だ。 刑務…
手紙を題材にした、十二編の短編とエピローグによる短編集。 小説の中で手紙というのは便利なツールだ。なにせ、苦労なく時間や空間を飛躍させることができる。最近では、東野圭吾の「ナミヤ雑貨店の奇蹟」で手紙が効果的に使われている。 ただ…
「ペンギン・ハイウェイ」「四畳半神話体系」の森見登美彦のデビュー作。 実は森見登美彦の作品は、先にアニメの「四畳半神話体系」を見ていて、その独自の世界観に感心するやらなんやらしていた。で、「四畳半神話体系」の小説の方も買ってはみたものの未読のままでした。でもたぶん、この二作品は陸続きの物語でしょうね。 京都大学の五回生の私。事情あって休学中。昨年ふられて今年は独り身のクリスマスを迎える。が、…
博多大吉というと、本人もいささか自虐的に書いてるけど、お笑いの華丸大吉で児玉清のモノマネをするほうじゃないほう。正直言って地味で、あいづちをうってるだけという印象なんだけど、なんとなく人の良さが滲み出てて気にはなっていた。 で、読んでみたら、これが文章が上手い。プロならこうは書かないだろうなという文章なので(けなしているわけじゃありません)、ゴーストライター…
米津玄師の新作CD「STRAY SHEEP」を買いました。 「LEMON」「パプリカ」他、新曲9…
グラスホッパー、マリアビートル、AXと続く殺し屋シリーズの最新作。らしいけど、マリアビートルを未読なので特にそれと認識せずに読み始めた。 面白い。どうやら、伊坂幸太郎の中ではこの殺し屋シリーズが一番肌に合う。 「グラスホッパー」は…
いつも思うけど、三浦しをん、タイトルを付けるのが上手い。 あの家に暮らす四人の女。「あの」という指示語が使われている。視点から物理的な距離があるのか、それとも時間的な距離なのか。その距離がある家で暮らす「四人の女」。男がいないのか、いても無視されているのか。…
家族小説を書かせたら右に出るもののいない重松清の王道家族小説。 重松清本人の後記によると、Family、Father、Friend、Fight、Fragile、FortuneなどのFで始まるさまざまな…
なかなか楽しい家族小説。 緋田龍太郎は、歯科医の定年引退して自宅で悠々と暮らしていた。気がかりは、30も過ぎて引きこもっている長男の克郎と、90才になった義母のタケだが、それでも朝食を終えて庭に差し込む陽光を眺めているのは心地よく平和だった。 ま…
サントリーの創業者、鳥井信治郎がウイスキーとビール造りに賭ける人生の物語を、作家伊集院静が著す。 時は明治十二年、大阪船場に男児が誕生する。鳥井信治郎。両替商を営む鳥井家の次男坊で、後のサントリーの創業者である。やがて信治郎は道修町の薬種商店(薬問屋)小西儀助商店に丁稚奉公に出て、そこで生涯を通じて慕う小西儀助に出会う。儀助は、本業の傍らワインやウイスキーの合成製造を手掛けていたが、その助手と…
仕事が休みだったので、奥さんを歯医者に車で送っていったんですが、終わるまでの時間つぶしをどうしようかなと思ってたら、三軒先に古き良き感じの古本屋が。 車を歯医者の駐車場に置いたまま中に入ってみ…
この前の投稿で「復刊ドットコム」を紹介しましたが、せっかくなので復刊した本をいろいろ見てみました。 おお、懐かしい。西原理恵子の初期の作品「パチンコにはちょっとひとこといわせてもらいたい」。
引っ越しの時にお気に入りに本やCDがどこかに行っちゃった、なんてことありませんか? しかも、買いなおそうと思って調べたら絶版で手に入らない、古本としても入手困難! このブログにも書いたんですが、私、作曲家の吉松隆さんが…
映画にもなったので、知ってる方も多いでしょう。奇妙な境遇の高校生の「君」と、どこにでもいる高校生の「僕」の物語。周りに対して斜に構えている「僕」に、なんとなく自分を重ねてしまいました。「僕」が日常から読書に逃げ込んでいたのに対して、僕は数学の問題集に逃げ込んでいたのが違いますが。 周りを遮断することで、自己を成立させることができると信じている「僕」は、ある時「君」に出会ってしまいます。ずけずけ…
5年前に結婚したときに、妻に「電子ピアノを買っていいかな」と聞いた。本当は本物のピアノが欲しいんだけど、入居条件でピアノがダメとなっているからしょうがない。電子ピアノがウチに入った時、妻が「ピアノがウチに来たねえ」と言った。「ピアノじゃないよ、電子ピアノだよ」と私が言うと、妻は素知らぬ顔で「ピアノ」と繰り返した。 ---------------------------------------------------------------------------------…
こういうの、ライトノベルっていうのかなあ、と思いながら読み始めた。いかにもステレオタイプの登場人物の配置で、わかりやすく読みやすいものの、途中からミステリー仕立てになってくると、犯人の目星がつきやすいのはしょうがないのかな。ただ、ヘビーな読者は「まあ、そうだよね」となるし、入門者は「へえ、意外ー」となるところに、作者の悪意は感じられない。ミステリーとしては、ちょっと強引だけど。 キツい物を読む…
専門書を読むのが好きだ。なにもカッコつけてるわけじゃなくて、そのことを専門にしている人がこんなにもたくさんいるということにワクワクする。だって、みんな面白いから専門にしてるんだもんね。 実際に美術館のキュレーターを歴任してきた作者による美術ミステリー。 アンリ・ルソーとパブロ・ピカソを軸に、物語は劇中劇を含みながら進む。時間軸が交差することがないから読みやすく、変にミスリードを誘う部分もない…
単行本で気になってたのが、文庫になったので購入。 軽妙な文体に時折グロテスクな強い言葉を挟みながら、人間の本質を突いていく。コンビニを題材にしているが、現代に特有のものではなく、生物として特異なものとなってしまった人類の永遠の課題を扱っている。 物事を解体して表現する手法に、さして目新しさは無いが、作者はそれを既に技術として手中にしている。飽くまでも描きたいのは人そのもので、たまたまその手法…
実は、初東野圭吾。東野圭吾の評判から、きっと読めば面白いに違いないからと、今まで読まずにとってあった。で、これまた評判から、東野圭吾は重い暗いドロドロしたミステリーと思っていたんだけど、嫁が「これはそうでもないよ」と言うので読んでみた。 まず、設定はかなり強引。まあ、作者はそれをわかった上で書いてるので、所々で読者を巧みに誘導してくれる。まったく、上手いなあ。 俗な人情話を、別の物語のテーブ…
この人、芥川賞取ってるんですね。知らずに、ページ数少ないしミステリーだからと買ったんだけど、読むのに時間がかかった。 のっけから純文学モード爆裂で、奇妙なイメージや思わせぶりなセリフ満載。ありゃ、こりゃ普通のミステリーじゃないな、と頭をシフトさせて読み始めたものの、同時にミスリードしそうな所を探しながらなので、いやー、疲れた。 ミステリーの要素のある純文学は好きなジャンルなんだけど、これに関…
これは怖い。現代の誰にでも起こりうる怖さ。誰もが、被害者にも加害者にもなる可能性があるという怖さ。 基本的なプロットは、SNSを中心とした「なりすまし」や「ハッキング」を使った殺人事件。登場するツール類も現代的であり、犯人の病理も現代的だ。私たちは、こんなにも狂った世界に身を置いているんだと、怖くなる。 まだインターネットがさほど普及していない20年程前に、興味本位でハッカーへの扉を叩いたことが…
冒頭で、樹の上の人という、イタロ・カルヴィーノの「木のぼり男爵」を彷彿とさせる主人公DJアークが登場する。装置としては完璧だ。 なぜ樹の上の人なのかということは、物語が進むにつれて明らかになっていくが、それとともに小説の中では殊更に語られない映像が怒涛のように押し寄せてくる。日本人ならば、誰もが脳裏に焼き付けている映像だ。 東日本大震災をベースにして、生と死の境界を描く傑作幻想小説。脱帽です。…
タイトルの示す通り、独特の雰囲気で仕掛けがぞくっとする五編からなる短編集。テレビの「世にも奇妙な物語」を思い浮かべると、その世界に入りやすい。 それぞれに味わいの違う五編は、深みは無いものの、仕掛けが巧妙で楽しく読める。小説でなければ表現できない仕掛けが所々にあるのも好感が持てる。 特に最後の「脇役バトルロワイアル」では、それまでの四編の種明かし的な叙述があってニヤリとさせられる。まったく上…
高校の数学教師の中島明彦は、梅が丘フィルハーモニーに入団するつもりが間違って梅が丘交響楽団に入ってしまう。そこは、老人ばかりの斜陽のオーケストラ。梅フィルは幻想交響曲とかやっちゃう立派なオーケストラなのに比べ、梅響はエグモント序曲さえままならない。若いというだけで指揮者に据え付けられてさあ大変。そこにロシアの国家機密に関係したスパイまで絡んできて、ドタバタの開演。 「登校の曲がり角でぶつかった…
亡くなった恋人を弔うために東尋坊を訪ねた嵯峨野リョウ。一瞬気を失い崖から落ちた‥はずが、気がついた時には、見慣れた街にいた。ただし、そこは自分だけがいないことになっている街だった。 迷い込んだ世界で、リョウの代わりに嵯峨野家の子供として存在している嵯峨野サキ。最初のうちは、二人の違いといえば、男女の違いと、リョウが高校一年でサキが高校二年というくらいだったのが、いっしょに行動していくうちに両方…
ひとつひとつの事柄を精査吟味して、結論への樹枝をたどっていく、昔ながらの味わいのある本格推理小説。大掛かりなどんでん返しなどは無く、推理によってピースがはまっていく様は爽快感がある。 本格推理小説というと、材料の提示部分が退屈なものになりがちだか、本書にそれはまったく無い。主人公と相棒の会話はテンポが良くてユーモラスだし、複数の視点が準備されていて、それらがどこでクロスするのか期待感を持って読…
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