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2020/07/03

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  • 『ハリエット』感想・紹介・レビュー【モーセと言われた1人の人間】

    ハリエット 2019年に公開されたアメリカ合衆国の伝記映画。監督・脚本をケイシー・レモンズ、共同脚本をグレゴリー・アレン・ハワードが務めた。 出演 シンファ・エリヴォ レスリー・オドム・Jr ジョー・アルウィン ジャネール・モネイ ジェニファー・ネトルズ ヴァネッサ・ベル・キャロウェイ クラーク・ピータース 序盤のあらすじ 1849年、主人が亡くなったことをきっかけに、奴隷のハリエット・タブマンはフィラデルフィアへと逃亡することにした。 道中、ハリエットは地下鉄道の構成員たちに助けられ、彼らと親交を深めていった。フィラデルフィアに到着した後、ハリエットは地下鉄道の「車掌」として活動するようにな…

  • 『キャスト・アウェイ』感想・紹介・レビュー【人生の漂流】

    キャスト・アウェイ 2000年に公開されたアメリカ合衆国のドラマ映画。監督をロバート・ゼメキス、脚本をウィリアム・ブロイルズ・ジュニアが務めた。 出演 トム・ハンクス ヘレン・ハント ニック・サーシー ジェニファー・ルイス ピーター・フォン・バーグ クリス・ノース 序盤のあらすじ 1995年12月。 チャック・ノーランド(トム・ハンクス)はフェデックス倉庫の生産性解決に世界中を飛び回るシステムエンジニアである。 彼はテネシー州メンフィス在住のケリー・フレアーズ(ヘレン・ハント)と長年付き合っている。 親族と過ごすクリスマスの最中、チャックはマレーシアでのトラブル解決のため呼び出される。悪天候の…

  • 『ザ・フォージャー 天才贋作画家 最後のミッション』感想・紹介・レビュー【親子の姿】

    ザ・フォージャー 天才贋作画家 最後のミッション 2014年に公開されたアメリカ合衆国のクライムサスペンス映画。監督をフィリップ・マーティン、脚本をリチャード・ドヴィディオが務めた。 出演 ジョン・トラボルタ クリストファー・プラマー タイ・シェリダン アビゲイル・スペンサー アンソン・マウント マーカス・トーマス ジェニファー・イーリー 序盤のあらすじ 天才的な腕を持つ贋作画家のレイは、刑務所から一刻も早く出所するため、犯罪組織のボスであるキーガンと裏取引を行った。 そうまでして彼が出所したかった理由は、最愛の息子であるウィルがガンにより余命が少ないと知ったためであった。 出所後ウィルとの再…

  • 『リンカーン弁護士』感想・紹介・レビュー【司法の在り方】

    リンカーン弁護士 2011年に公開されたアメリカ合衆国のサスペンス映画。監督をブラッド・ファーマン、脚本をジョン・ロマーノが務めた。 出演 マシュー・マコノヒー マリサ・トメイ ライアン・フィリップ ウィリアム・H・メイシー ジョシュ・ルーカス ジョン・レグイザモ マイケル・ペーニャ 序盤のあらすじ 高級車リンカーンの後部座席をオフィスにL.A.中の法廷を駆けめぐるミック・ハラーは、金次第で麻薬売人や売春婦の容疑を晴らす敏腕弁護士。 ある日、資産家の御曹司ルイス・ルーレが女性への殺人未遂容疑で告発され、弁護を担当することに。 楽勝で高額な報酬にありつけると勇むミックだったが、過去にミックが弁護…

  • 『パッセンジャーズ』感想・紹介・レビュー【サスペンス?ラブストーリー?】

    パッセンジャーズ 2008年に公開されたアメリカ合衆国のサスペンススリラー映画。監督をロドリゴ・ガルシア、脚本をロニー・クリステンセンが務めた。 出演 アン・ハサウェイ パトリック・ウィルソン デヴィッド・モース アンドレ・ブラウアー クレア・デュヴァル ダイアン・ウィースト 序盤のあらすじ セラピストをしているドクター、クレア・サマーズは、ある日飛行機事故で生存した5人を受け持つことになった。 グループカウンセリングの度に、窓の外にある人物の影が…そして、メンバーが一人ずつ消えていく…。 不審に思ったクレアは徐々に、航空会社が過失を組織ぐるみで隠すために、生存者を口封じのため狙っているものと…

  • 『スリーデイズ』感想・紹介・レビュー【冤罪と妻】

    スリーデイズ 2010年に公開されたアメリカ合衆国のアクション映画。監督・脚本をポール・ハギスが務めた。 出演 ラッセル・クロウ エリザベス・バンクス ブライアン・デネヒー レニー・ジェームズ オリヴィア・ワイルド タイ・シンプキンス 序盤のあらすじ 『ドン・キホーテ』などを講義する大学教授のジョンは愛する妻子とともに幸せな毎日を過ごしていたが、ある朝警察が自宅に突入して妻のララが殺人容疑で逮捕されてしまう。 3年が経ち、ジョンは一人で息子を育てながら、妻の無実を証明するため懸命に奔走していた。 しかし、裁判でララに不利な証拠が提出され、覆ることなく遂に殺人罪が確定してしまう。絶望し、獄中で自…

  • 『星の王子 ニューヨークへ行く』感想・紹介・レビュー【コメディの傑作】

    星の王子 ニューヨークへ行く 1988年に公開されたアメリカ合衆国のコメディ映画。監督をジョン・ランディス、脚本をデビッド・シェフィールド、バリー・W・ブラウスティンが務めた。 出演 エディ・マーフィ アーセニオ・ホール ジェームズ・アール・ジョーンズ マッジ・シンクレア シャリ・ヘッドリー エリク・ラサール 序盤のあらすじ 豊かな自然と豊富な資源に囲まれたアフリカの王国ザムンダ。 21歳の誕生日を迎えたアキーム王子は、過保護な両親により、未だに何一つ自分で決断させてもらえず、父親のジョフィ・ジャファ国王によって勝手に自分の花嫁を決められてしまう。 それに不満を持つ王子は、「自分の伴侶は自分で…

  • 『バトルフロント』感想・紹介・レビュー【スッキリ勧善懲悪アクション】

    バトルフロント 2013年に公開されたアメリカ合衆国のアクションスリラー映画。監督をゲイリー・フレダー、脚本をシルヴェスター・スタローンが務めた。 出演 ジェイソン・ステイサム ジェームズ・フランコ ウィノナ・ライダー ケイト・ボスワース ラシェル・ルフェーブル フランク・グリロ 序盤のあらすじ 元麻薬潜入捜査官のフィルは、とある事件をきっかけに現役を引退し、現在は亡き妻の故郷で愛する一人娘マティと二人で幸せに暮らしていた。 ところがある日、マディが学校でいじめっ子と喧嘩をしてしまい、そのいじめっ子の伯父であるゲイターと名乗る素行の悪い男に、フィル親子は目をつけられてしまう。 ゲイターは町を裏…

  • 『マイアミ・バイス』感想・紹介・レビュー【人気TVシリーズの映画化】

    マイアミ・バイス 2006年に公開されたアメリカ合衆国のアクション映画。監督・脚本・制作をマイケル・マンが務めた。 出演 コリン・ファレル ジェイミー・フォックス コン・リー ナオミ・ハリス エリザベス・ロドリゲス ドメニク・ランバルドッツィ 序盤のあらすじ マイアミデイド警察特捜課(バイス)に所属しているソニー・クロケットとリカルド・タブスの2人が使っている情報屋アロンゾの家族が殺され、アロンゾ自身も自殺するという事件が発生。 それと同時に、FBIの潜入捜査官3名が潜入捜査中に殺害される。 合衆国司法機関の合同捜査の情報が漏洩している可能性があると判断したFBIのフジマは、未だ麻薬組織に面が…

  • 『ネイビーシールズ』感想・紹介・レビュー【対テロ戦闘ドキュメンタリー】

    ネイビーシールズ 2012年に公開されたアメリカ合衆国の戦争映画。監督をスコット・ウォー、マイク・マッコイ、脚本をカート・ジョンスタッドが務めた。 出演 ローク・デンヴァー ロゼリン・サンチェス ネスター・セラーノ ジェイソン・コットル アレックス・ヴィードフ 序盤のあらすじ NavySEALs"チーム7"のローク大尉は、休暇中に副官のデイブと家族ぐるみで交流し、絆を深めていた。 そんな中、コスタリカで麻薬カルテルに監禁された、CIA女性エージェント、モラレスの救出指令が下る。 ジャングルで救出したモラレスからの情報により、麻薬カルテルとイスラム系テロリストの関与が浮上する。 麻薬カルテルの大…

  • 『アトミック・ブロンド』感想・紹介・レビュー【美しく強く舞う】

    アトミック・ブロンド 2017年に公開されたアメリカ合衆国のサスペンスアクション映画。監督をデヴィッド・リーチ、脚本をカート・ジョンスタッドが務めた。 出演 シャーリーズ・セロン ジェームズ・マカヴォイ ジョン・グッドマン ティル・シュヴァイガー エディ・マーサン ソフィア・ブテラ トビー・ジョーンズ 序盤のあらすじ 1989年、東西冷戦末期のベルリン。 世界情勢に多大な影響を及ぼす極秘情報が記載されたリストが奪われた。 イギリス秘密情報部MI6は自凄腕の女性エージェント、ローレン・ブロートンにリスト奪還を命じる。 ベルリンに潜入中のエージェント、デヴィッド・パーシヴァルとタッグを組み任務を遂…

  • 『ブラック・スキャンダル』感想・紹介・レビュー【共存共栄?】

    ブラック・スキャンダル 2015年に公開されたアメリカ合衆国の犯罪映画。監督をスコット・クーパー、脚本をジェズ・バターワース、マーク・マルークが務めた。 出演 ジョニー・デップ ジョエル・エドガートン ベネディクト・カンバーバッチ ロリー・コクレーン ケヴィン・ベーコン ジェシー・プレモンス ピーター・サスガード 序盤のあらすじ 1975年、サウスボストンでアメリカの正義の根幹を揺るがす史上最悪の汚職事件が起きた。 マフィア浄化に取り組むFBI捜査官のコノリーは、イタリア系マフィアと抗争を繰り広げるギャングのボス、バルジャーに敵の情報を売るよう話を持ちかける。 FBIと密約を交わし、情報屋の立…

  • 『ゴッド・ファーザー』感想・紹介・レビュー【変貌していく青年】

    ゴッド・ファーザー 1972年に公開されたアメリカ合衆国のドラマ映画。監督・脚本をフランシス・フォード・コッポラ、共同脚本をマリオ・プーゾが務めた。 出演 マーロン・ブランド アル・パチーノ ジェームズ・カーン ジョン・カザール ダイアン・キートン ロバート・デュヴァル リチャード・カステラーノ 序盤のあらすじ 第二次世界大戦終戦直後の1945年。 ニューヨーク五大ファミリーの一角で、最大の勢力を誇るイタリア系マフィア「コルレオーネ・ファミリー」の邸宅では、ドン・コルレオーネ(ヴィトー)の娘コニーの結婚式が盛大に開かれていた。 ドンには他に3人の息子と1人の事実上の養子がおり、その中で末弟であ…

  • 『レッド・ドラゴン』感想・紹介・レビュー【哀れな怪物】

    レッド・ドラゴン 2002年に公開されたアメリカ合衆国のサスペンス映画。監督をブレット・ラトナー、脚本をテッド・タリーが務めた。 出演 アンソニー・ホプキンス エドワード・ノートン レイフ・ファインズ ハーヴェイ・カイテル エミリー・ワトソン メアリー=ルイーズ・パーカー フィリップ・シーモア・ホフマン 序盤のあらすじ 1980年ボルチモア。 FBI捜査官ウィル・グレアム(エドワード・ノートン)は、犯罪精神医学の権威ハンニバル・レクター(アンソニー・ホプキンス)の起こす連続殺人事件を追っていた。 レクターの逮捕にこぎつけたものの、ウィルはレクターにナイフで腹部を刺され生死を彷徨うほどの重傷を負…

  • 『ゴーン・ガール』感想・紹介・レビュー【結婚は人生の・・・】

    ゴーン・ガール 2014年に公開されたアメリカ合衆国のミステリースリラー映画。監督をデヴィッド・フィンチャー、脚本をギリアン・フリンが務めた。 出演 ベン・アフレック ロザムンド・パイク ニール・パトリック・ハリス タイラー・ペリー キャリー・クーン キム・ディケンズ 序盤のあらすじ 5回目の結婚記念日の朝、ニック・ダンは妻のエイミーが失踪したことに気づく。 父親の書いた児童文学のモデルとして、子供時代から有名だったエイミーの失踪でメディアは過激化し、夫ニックは、不幸な被害者から次第にの妻を殺した加害者として世間から見られるようになっていく。 一方、回想シーンではエイミーの視点から幸せだった結…

  • 『シャッター アイランド』感想・紹介・レビュー【正気と狂気】

    シャッター アイランド 2010年に公開されたアメリカ合衆国のサスペンスドラマ映画。監督をマーティン・スコセッシ、脚本をレータ・カログリディスが務めた。 出演 レオナルド・ディカプリオ マーク・ラファロ ベン・キングスレー ミシェル・ウィリアムズ エミリー・モーティマー マックス・フォン・シドー 序盤のあらすじ 1954年、連邦保安官テディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)とチャック・オール(マーク・ラファロ)ら捜査部隊は、ボストンハーバーの孤島(シャッターアイランド)にあるアッシュクリフ精神病院を訪れる。 この島でレイチェル・ソランドという1人の女性が、"The law of 4. w…

  • 『ビバリーヒルズ・コップ』感想・紹介・レビュー【痛快刑事アクション】

    ビバリーヒルズ・コップ 1984年に公開されたアメリカ合衆国のアクションコメディ映画。監督をマーティン・ブレスト、脚本をダニエル・ペトリ・Jrが務めた。 出演 エディ・マーフィ ジャッジ・ラインホルド ジョン・アシュトン リサ・アイルバッハー ロニー・コックス スティーヴン・バーコフ 序盤のあらすじ 腕はいいが問題ばかり起こし、上司のトッド警部からも見放されたような状態の、デトロイト市警察本部に所属する若手刑事アクセルは、ビバリーヒルズからやってきた幼馴染のマイキーと再会するが、その夜にマイキーが殺害される。 マイキーの仇討ちを決意したアクセルは、犯人を追って単独でビバリーヒルズに乗り込み、昔…

  • 『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』感想・紹介・レビュー【生きるということ】

    しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス 2016年に公開されたアイルランドとカナダの伝記映画。監督をエイスリング・ウォルシュ、脚本をシェリー・ホワイトが務めた。 出演 サリー・ホーキンス イーサン・ホーク カリ・マチト ガブリエル・ローズ ザカリー・ベネット ビリー・マクレラン 序盤のあらすじ カナダの小さな港町で叔母と暮らすモードは、絵を描くことと自由を愛していた。 ある日モードは、魚の行商を営むエベレットが家政婦募集中と知り、自立のため、住み込みの家政婦になろうと決意する。 幼い頃から重いリウマチを患い厄介者扱いされてきたモードと、孤児院育ちで学もなく、生きるのに精一杯のエベレット。…

  • 『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』感想・紹介・レビュー【幸せな作品】

    ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります 2014年に公開されたアメリカ合衆国のコメディドラマ。監督をリチャード・ロンクレイン、脚本をチャーリー・ピータースが務めた。 出演 モーガン・フリーマン ダイアン・キートン シンシア・ニクソン キャリー・プレストン クレア・ヴァン・ダー・ブーム マイケル・クリストファー 序盤のあらすじ 長年ずっと連れ添ってきたカーヴァー夫妻は、40年住み慣れた5階にある眺めの良い部屋を「エレベーターがない」という理由で売却しようと試みる。 昔は下町だったイースト・ヴィレッジも今ではおしゃれなエリアとなり、二人の部屋にもちょっとした値がつくようになっていた。 内覧会を開催す…

  • 『シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~』感想・紹介・レビュー【流れるように進むコメディ】

    シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~ 2012年に公開されたフランスのコメディ映画。監督・脚本をダニエル・コーエン、共同脚本をオリヴィエ・ダザが務めた。 出演 ジャン・レノ ミカエル・ユーン ラファエル・アゴゲ ジュリアン・ボワッスリエ サロメ・ステヴナン セルジュ・ラヴィリエール 序盤のあらすじ 料理人のジャッキーは数多くの有名シェフのレシピを完璧に暗記する才能を持ち、天才料理人を自称している。 しかし、料理へのこだわりから客や同僚とたびたびトラブルを起こし、ひとつのレストランに腰を落ち着けることができなかった。 ジャッキーは恋人のベアトリスが妊娠したことをきっかけに、安定した収入…

  • 『マネー・ショート 華麗なる大逆転』感想・紹介・レビュー【異端者たち】

    マネー・ショート 華麗なる大逆転 2015年に公開されたアメリカ合衆国のドラマ映画。監督・脚本をアダム・マッケイ、共同脚本をチャールズ・ランドルフが務めた。原題「The Big Short」 出演 クリスチャン・ベール スティーヴ・カレル ブラッド・ピット ライアン・ゴズリング スティーヴ・アイズマン フィン・ウィットロック 序盤のあらすじ 大手銀行、メディア、政府が否定した世界経済の破綻を予見した4人のアウトサイダーたちの物語。2004年から2006年、アメリカ合衆国では住宅価格が上昇したことで住宅ローンの債権が高利回りの金融商品として脚光を浴びていた。多くの投資家たちがその状況下で金融商品…

  • 『ノア 約束の舟』感想・紹介・レビュー【神と人】

    ノア 約束の舟 2014年に公開されたアメリカ合衆国の叙事詩的ドラマ映画。監督・脚本をダーレン・アロノフスキー、共同脚本をアリ・ハンデルが務めた。原題:Noah 出演 ラッセル・クロウ ジェニファー・コネリー レイ・ウィンストン エマ・ワトソン ローガン・ラーマン アンソニー・ホプキンス 序盤のあらすじ 創世記の時代、アダムとイブはエデンの園を追われた後、カインとアベルとセトの3人の子どもをもうける。 番人と呼ばれた光の天使たちは、アダムに人間の愛と弱さを感じ、神に背いて彼らを助けてあげたために堕天使となり、泥の塊のような姿に変えられ天上界に帰る事ができなくなっていた。 カインはアベルを殺し、…

  • 『ザ・シークレット・サービス』感想・紹介・レビュー【古き良きサスペンスアクション】

    ザ・シークレット・サービス 1993年に公開されたアメリカ合衆国のサスペンスアクション映画。監督をウォルフガング・ペーターゼン、脚本をジェフ・マグワイヤーが務めた。 出演 クリント・イーストウッド ジョン・マルコヴィッチ レネ・ルッソ ディラン・マクダーモット ゲイリー・コール フレッド・ダルトン・トンプソン 序盤のあらすじ フランク・ホリガンは長年シークレットサービスを務めるベテラン警護官であり、ダラスでのケネディ大統領暗殺計画の際にも現場に配属されていたが、大統領を守ることが出来ず後悔に苛まれ酒に溺れるようになり、妻子も彼の元を去ってしまう。 アメリカでは大統領の再選キャンペーンが始まって…

  • 『特捜部Q カルテ番号64』感想・紹介・レビュー【現代社会、負の遺産】

    特捜部Q カルテ番号64 2018年に公開されたデンマーク・ドイツのサスペンスミステリー映画。監督をクリストファー・ボー、脚本をボー・Hr・ハンセン、ニコライ・アーセル、ミケル・ノルガードが務めた。原題:Journal 64 出演 ニコライ・リー・カース ファレス・ファレス ヨハン・ルイズ・シュミット ソーレン・ピルマーク アンダース・ホブ ニコラス・ブロ 序盤のあらすじ 「特捜部Q」--過去の未解決事件を専門に扱うコペンハーゲン警察の新部署である。 「Q」が今回挑むのは、80年代に起こったナイトクラブのマダムの失踪事件。 調査によるとほぼ同時に5人もの行方不明者が出ているという。 カール警部…

  • 『ディープ・インパクト』感想・紹介・レビュー【最期の時】

    ディープ・インパクト 1998年に公開されたアメリカ合衆国のパニック(ヒューマンドラマ)映画。監督をミミ・レダー、脚本をブルース・ジョエル・ルービン、マイケル・トルキンが務めた。 出演 ロバート・デュヴァル ティア・レオーニ イライジャ・ウッド ヴァネッサ・レッドグレーヴ マクシミリアン・シェル モーガン・フリーマン リーリー・ソビエスキー 序盤のあらすじ 天文部に所属する高校生、リオ・ビーダーマンは天体観測中に彗星を発見。 その情報を天文台のウルフ博士に伝える。 計算の結果、彗星が地球に衝突するとの結果を弾き出し、博士は情報を持って移動するが交通事故で亡くなってしまう。 1年後、テレビ局に勤…

  • 『コレクター』感想・紹介・レビュー【サスペンス風バディムービー】

    コレクター 1997年に公開されたアメリカ合衆国のサスペンス映画。監督をゲイリー・フレダー、脚本をデヴィッド・クラスが務めた。原題: Kiss the Girls 出演 モーガン・フリーマン アシュレイ・ジャッド ケイリー・エルウィス トニー・ゴールドウィン ジェイ・O・サンダース ビル・ナン ブライアン・コックス 序盤のあらすじ 犯罪心理学の博士号を持つ警官のクロスは姪のナオミが誘拐事件に巻き込まれた事を知り、現地へ向かう。その誘拐事件では既に8人の女性が誘拐され2人が殺されていた。 クロスは地元警察のラスキン刑事から事件の詳細を聞かされる。 そんな中、また被害者の遺体が発見された。犯人の殺…

  • 『インターステラー』感想・紹介・レビュー【人、愛、宇宙】

    インターステラー 2014年に公開されたアメリカ合衆国のSF映画。監督・脚本をクリストファー・ノーラン、共同脚本をジョナサン・ノーランが務めた。 出演 マシュー・マコノヒー アン・ハサウェイ デヴィッド・ジャーシー ジェシカ・チャステイン マイケル・ケイン マット・デイモン 序盤のあらすじ 近未来。 巨大砂嵐が日常的に発生する異常気象により地球規模で植物・農作物の大量枯死が発生し、人類は滅亡の危機に晒されていた。 元宇宙飛行士クーパーは、義父と15歳の息子トム、10歳の娘マーフィー(マーフ)とともにトウモロコシ農場を営んでいる。 マーフは自分の部屋の本棚から本が勝手に落ちる現象を幽霊のせいだと…

  • 『ハイ・クライムズ』感想・紹介・レビュー【異色の法廷ドラマ】

    ハイ・クライムズ 2002年に公開されたアメリカ合衆国のサスペンススリラー映画。監督をカール・フランクリン、脚本をユーリー、ゼルツァー、グレイス・ケイリー・ビックレイが務めた。原題:High Crimes 出演 アシュレイ・ジャッド モーガン・フリーマン ジェームズ・カヴィーゼル アダム・スコット アマンダ・ピート ブルース・デイヴィソン トム・バウアー 序盤のあらすじ 2002年。 女性弁護士のクレア・キュービックは、建設会社を経営する夫トムと共に幸せな日々を送っていた。 だが、そんなある日、二人の家に強盗が侵入。 二人とも無事だったが、警察が事件を捜査していく内に、トムの本名がロナルド・チ…

  • 『EVA<エヴァ>』感想・紹介・レビュー【創造者と創造物】

    EVA<エヴァ> 2011年に公開されたスペインのSF映画。監督をキケ・マイーリュ、脚本をセルジ・ベルベル、クリスティーナ・クレメンテ、マルティ・ロカ、アインツァ・セラが務めた。 出演 ダニエル・ブリュール マルタ・エトゥラ アルベルト・アンマン クラウディア・ベガ アンヌ・カノヴァス ルイス・オマール 序盤のあらすじ 2041年、天才ロボット科学者であるアレックスは、故郷である雪深いサンタ・イレーネに10年ぶりに戻って来る。 10年前に中断したままになっていた子供型ロボットの研究開発を再開するために、同地にある大学のロボット科学者フリアに呼び戻されたからである。 しかし、故郷にはかつての恋人…

  • 『ミケランジェロの暗号』感想・紹介・レビュー【虚々実々な攻防戦】

    ミケランジェロの暗号 2011年に公開されたオーストリア・ルクセンブルクの戦争サスペンスコメディ映画。監督・脚本の脚色をヴォルフガング・ムルンベルガー、脚本をポール・ヘンゲが務めた。 出演 モーリッツ・ブライプトロイ ゲオルク・フリードリヒ ウーズラ・シュトラウス マルト・ケラー ウド・ザメル ウーヴェ・ボーム ライナー・ボック 序盤のあらすじ ユダヤ人画商一族、カウフマン家が密かに所有するミケランジェロの絵。 それはムッソリーニも欲するほどの国宝級の代物だった。 ある日、一家の息子ヴィクトルは親友ルディに絵の在りかを教えてしまう。 ナチスに傾倒していたルディは、軍で昇進するためにそれを密告。…

  • 『1917 命をかけた伝令』感想・紹介・レビュー【忘れられた戦争】

    1917 命をかけた伝令 2019年に公開されたイギリス・アメリカ合衆国の戦争映画。監督・脚本をサム・メンデス、共同脚本をクリスティ・ウィルソン=ケアンズが務めた。 出演 ジョージ・マッケイ ディーン=チャールズ・チャップマン マーク・ストロング アンドリュー・スコット リチャード・マッデン クレア・デュバーク コリン・ファース ベネディクト・カンバーバッチ 序盤のあらすじ 1917年4月6日、ヨーロッパは第一次世界大戦の真っ只中にあった。 その頃、西部戦線にいたドイツ軍は後退していた。 しかし、その後退はアルベリッヒ作戦に基づく戦略的なものであり、連合国軍をヒンデンブルク線(英語版)にまで誘…

  • 『ロープ 戦場の生命線』感想・紹介・レビュー【上質な会話劇】

    ロープ 戦場の生命線 2015年に公開されたスペインのブラックコメディ映画。監督・脚本をフェルナンド・レオン・デ・アラノア、共同脚本をディエゴ・ファリアスが務めた。 出演 ベニチオ・デル・トロ オルガ・キュリレンコ ティム・ロビンス メラニー・ティエリー フェジャ・ストゥカン セルジ・ロペス 序盤のあらすじ 1995年、停戦直後のバルカン半島。 ある村で井戸に死体が投げ込まれ生活用水が汚染されてしまう。 それは水の密売ビジネスを企む犯罪組織の仕業だった。 国籍も年齢もバラバラの5人で構成される国際援助活動家”国境なき水と衛生管理団”は、死体の引き上げを試みるが、運悪くロープが切れてしまう。 や…

  • 『MERU/メルー』感想・紹介・レビュー【命、情熱、自然】

    MERU/メルー 2015年に公開されたアメリカ合衆国のドキュメンタリー映画。監督をジミー・チン、エリザベス・チャイ・ヴァサルヴェリィが夫婦で務めた。 出演 ジミー・チン コンラッド・アンカー レナン・オズターク ジョン・クラカワー アミー・ヒンクリー 序盤のあらすじ 2008年10月、コンラッド・アンカー、ジミー・チン、レナン・オズタークの3人はメルー峰へ挑むため、インドに到着した。 7日間のはずだった登山は、巨大な吹雪に足止めされ、20日間に及び挑戦は失敗に終わった。 敗北感にまみれた3人は、普段の生活へ戻っていく。 一方、心の中のメルーの呼び声が止むこともなかった。 そして2011年9月…

  • 『白鯨との闘い』感想・紹介・レビュー【海と人】

    白鯨との闘い 2015年に公開されたアメリカ合衆国のヒューマンアクション映画。監督をロン・ハワード、脚本をチャールズ・リーヴィットが務めた。原題:In the Heart of the Sea 出演 クリス・ヘムズワース ベンジャミン・ウォーカー キリアン・マーフィー トム・ホランド ベン・ウィショー ブレンダン・グリーソン 序盤のあらすじ 1850年、アメリカの新進作家ハーマン・メルヴィルは、トーマスという男を訪ねた。 トーマスはかつてエセックス号という捕鯨船に乗り組み、巨大な白いマッコウクジラと戦った人々の最後の生き残りだった。 渋るトーマスから当時の壮絶な実話を聞き出すメルヴィル。 18…

  • 『スターリンの葬送狂騒曲』感想・紹介・レビュー【共産主義のコメディ】

    スターリンの葬送狂騒曲 2017年に公開されたイギリス・フランスの歴史コメディ映画。監督・脚本をアーマンド・イアヌッチ、共同脚本をデヴィッド・シュナイダー、イアン・マーティン、ピーター・フェローズが務めた。 出演 スティーヴ・ブシェミ サイモン・ラッセル・ビール パディ・コンシダイン ルパート・フレンド ジェイソン・アイザックス マイケル・ペイリン 序盤のあらすじ 1953年のソ連・モスクワ。 ラヴレンチー・ベリヤ率いるNKVDは「粛清リスト」に基づく国民の逮捕粛清を実行し、ヨシフ・スターリンに対する国民の畏怖は、スターリンがラジオ生放送のコンサートの録音を欲すると関係者が急遽再演奏するほどに…

  • 『ザ・フォーリナー/復讐者』感想・紹介・レビュー【ジャッキーの新機軸】

    ザ・フォーリナー/復讐者 2017年に公開されたイギリス・中国・アメリカ合衆国合作のアクションスリラー映画。監督をマーティン・キャンベル、脚本をデヴィッド・マルコーニが務めた。 出演 ジャッキー・チェン ピアース・ブロスナン オーラ・ブラディ レイ・フィアロン チャーリー・マーフィ スティーヴン・ホーガン マイケル・マケルハットン 序盤のあらすじ クァン・ノク・ミンはロンドンでチャイニーズ・レストランを経営していたが、ある日娘のファンの送迎中、爆発テロに巻き込まれ目の前で娘の命を奪われてしまう。 その後、北アイルランド解放を謳う過激派組織が犯行声明を出す。 クァンは、かつて過激派組織の活動家だ…

  • 『オンリー・ザ・ブレイブ』感想・紹介・レビュー【自然災害と戦う英雄たち】

    オンリー・ザ・ブレイブ 2017年に公開されたアメリカ合衆国の伝記ドラマ映画。監督をジョセフ・コシンスキー、脚本をケン・ノーラン、エリック・ウォーレン・シンガーが務めた。 出演 ジョシュ・ブローリン マイルズ・テラー ジェフ・ブリッジス ジェームズ・バッジ・デール テイラー・キッチュ ジェニファー・コネリー 序盤のあらすじ 自堕落な日々を過ごしていたブレンダンは、恋人の妊娠をきっかけに真面目に生きることを決意し、地元の森林消防団に入隊する。 ブレンダンは毎日地獄のような訓練を過ごしながらも、チームを率いるマーシュら仲間たちとの絆を深め、少しずつ成長していく。 そんなある日、山火事が発生。 それ…

  • 『ハンターキラー 潜航せよ』感想・紹介・レビュー【潜水艦娯楽スリラー】

    ハンターキラー 潜航せよ 2018年に公開されたアメリカ合衆国のスリラー映画。監督をドノヴァン・マーシュ、脚本をアーン・シュミット、ジェイミー・モスが務めた。 出演 ジェラルド・バトラー カーター・マッキンタイア ゲイリー・オールドマン コモン リンダ・カーデリーニ トビー・スティーブンス 序盤のあらすじ ロシア領バレンツ海にてアメリカ合衆国海軍潜水艦USSタンパベイが何者かに撃沈され、消息を絶つ。軍上層部は詳細を調べるためにジョー・グラス艦長の指揮する潜水艦USSアーカンソーの派遣を決定する。 一方、ロシア連邦のザカリン大統領は北海に面したコラ半島のフィヨルドの奥にあるポリャルヌイ海軍基地を…

  • 『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』感想・紹介・レビュー【国家と国民】

    アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男 2015年に公開されたドイツの伝記映画。監督・脚本をラース・クラウメ、共同脚本をオリヴィエ・ゲーズが務めた。 出演 ブルクハルト・クラウスナー ロナルト・ツェアフェルト リリト・シュタンゲンベルク イェルク・シュットアウフ ゼバスティアン・ブロンベルク ミヒャエル・シェンク 序盤のあらすじ 1950年代後半、西ドイツ・フランクフルト。経済復興が進む一方、戦争の記憶が風化しようとしていく中、検事長のフリッツ・バウアーはナチス戦犯の告発に執念を燃やしていた。 そんなある日、彼のもとに、逃亡中のナチスの大物戦犯アドルフ・アイヒマンがアルゼンチンに潜伏して…

  • 『ロスト・ボディ』感想・紹介・レビュー【その人生が交差する時】

    ロスト・ボディ 2012年に公開されたスペインのサスペンススリラー映画。監督・脚本をオリオル・パウロ、共同脚本をララ・センディムが務めた。 出演 ホセ・コロナド ウーゴ・シルバ ベレン・ルエダ アウラ・ガリード 序盤のあらすじ ある夜、死体安置所から亡くなったばかりの女性マイカの遺体が消える事件が起きる。 事件を担当することになったハイメ警部は、マイカの年下の夫アレックスの態度から、彼が妻を殺害し、その証拠を隠蔽するために彼女の遺体を盗み出したと睨んで厳しく尋問するが、アレックスは頑なに否定する。 実はアレックスは、金持ちで支配的な妻マイカの存在をかねてより疎ましく思っており、そんな中で知り合…

  • 『完全なる報復』感想・紹介・レビュー【緻密な復讐劇】

    完全なる報復 2009年に公開されたアメリカ合衆国のヴィジランテサスペンス映画。監督をF・ゲイリー・グレイ、脚本をカート・ウィマーが務めた。原題:Law Abiding Citizen(法律を遵守する市民) 出演 ジェラルド・バトラー ジェイミー・フォックス ブルース・マッギル レスリー・ビブ コルム・ミーニイ ヴィオラ・デイヴィス レジーナ・ホール 序盤のあらすじ ペンシルベニア州フィラデルフィア。 優秀なエンジニアであるクライド・シェルトンは、愛する妻と幼い娘と共に幸せな家庭を築いていた。 ある日、家を2人組の強盗に襲われてクライドは目の前で妻子を惨殺され、自身も重傷を負う。 間もなく犯人…

  • 『バグダッド・スキャンダル』感想・紹介・レビュー【人道支援と不正】

    バグダッド・スキャンダル 2018年に公開されたデンマーク・カナダ・アメリカ合衆国の社会派映画。監督・脚本をペール・フライ、共同脚本をダニエル・パインが務めた。 出演 テオ・ジェームズ ベン・キングズレー レイチェル・ウィルソン ジャクリーン・ビセット ロッシフ・サザーランド ベルチム・ビルギン 序盤のあらすじ フセイン大統領時代のイラク。 国民は経済制裁の影響で生活が困窮。 国連は「石油を販売したお金でイラク国民に食料を買い配る」という夢の人道支援プログラムを開始。 しかし現実は、様々な国籍の人間がその計画に群がり食い尽くす悪夢の始まりだった。 莫大な予算ゆえに欲望が渦巻き、汚職、裏切り、殺…

  • 『ボヘミアン・ラプソディ』感想・紹介・レビュー【圧倒され続ける2時間14分】

    ボヘミアン・ラプソディ 2018年に公開されたイギリス・アメリカ共同制作の伝記映画。監督をブライアン・シンガー、脚本をアンソニー・マクカーテンが務めた。 出演 ラミ・マレック ルーシー・ボイントン グウィリム・リー ベン・ハーディ ジョゼフ・マゼロ エイダン・ギレン 序盤のあらすじ 1970年代初頭のロンドン、ゾロアスター教徒ペルシャ系移民出身の青年ファルーク・バルサラは、移民差別を受けつつも音楽に傾倒していた。 ある日ファルークはファンだったバンド「スマイル」のメンバーでギタリストのブライアン・メイ、ドラマーのロジャー・テイラーに声をかけ、ヴォーカリストが脱退したばかりの同バンドに見事な歌声…

  • 『ワールド・オブ・ライズ』感想・紹介・レビュー【傲慢と復讐心】

    ワールド・オブ・ライズ 2008年に公開されたアメリカ合衆国のアクションサスペンス映画。監督をリドリー・スコット、脚本をウィリアム・モナハンが務めた。 出演 レオナルド・ディカプリオ ラッセル・クロウ マーク・ストロング ゴルシフテ・ファラハニ オスカー・アイザック サイモン・マクバーニー 序盤のあらすじ 世界中を飛び回り、死と隣り合わせの危険な任務に身を削るCIAの工作員フェリス。 一方、彼の上司はもっぱらアメリカの本部や自宅など平和で安全な場所から、現場にいる人間を顧みず冷徹な指示を送るベテランCIA幹部ホフマン。 そんな生き方も考え方も全く異なる彼らは、多くの死者を出し続ける国際的テロ組…

  • 『記者たち 衝撃と畏怖の真実』感想・紹介・レビュー【真実の難しさ】

    記者たち 衝撃と畏怖の真実 2017年に公開されたアメリカ合衆国のサスペンスドラマ映画。監督をロブ・ライナー、脚本をジョーイ・ハートストーンが務めた。原題:Shock and Awe 出演 ウディ・ハレルソン ジェームズ・マースデン ロブ・ライナー ジェシカ・ビール ミラ・ジョヴォヴィッチ トミー・リー・ジョーンズ 序盤のあらすじ 2001年9月11日に同時多発テロが発生、31紙の地方新聞を傘下に置くナイト・リッダーのウォルコット局長は、ストロベル記者を国務省に派遣、ラムズフェルド国務長官らがアフガニスタンではなくイラクへの出兵を画策している事を突き止める。 これを期にフセインを排除しようとし…

  • 『ガルヴェストン』感想・紹介・レビュー【死に場所と生きる希望】

    ガルヴェストン 2018年に公開されたアメリカ合衆国のスリラーアクション映画。監督をメラニー・ロラン、脚本をジム・ハメットが務めた。 出演 ベン・フォスター エル・ファニング リリ・ラインハート アデペロ・オデュイエ ロバート・アラマヨ マリア・バルベルデ ボー・ブリッジス 序盤のあらすじ 1988年のニューオーリンズ。 病魔に侵され、死への恐怖から医師の診断を拒絶したヒットマン、ロイは組織のボスからとある仕事を持ちかけられる。 その仕事にて、待ち構えていたかのような襲撃者により捕らわれるが一瞬の隙を突き、彼らを返り討ちにする。 その際、衝動的にその場に囚われていた若い女性ロッキーを解放し、共…

  • 『ヴィクトリア女王 最期の秘密』感想・紹介・レビュー【従僕の献身】

    ヴィクトリア女王 最期の秘密 2017年に公開されたイギリス・アメリカ合衆国合同制作のドラマ映画。監督をスティーヴン・フリアーズ、脚本をリー・ホールが務めた。 出演 ジュディ・デンチ アリ・ファザル ティム・ピゴット=スミス エディー・イザード アディール・アクタル マイケル・ガンボン 序盤のあらすじ 1887年、インド女帝でもある英国のヴィクトリア女王は在位50周年を迎えていた。 些細な理由から、英領インドから女王への献上品である記念硬貨を捧げ持つ要員にアブドゥル・カリムとモハメドが選ばれ、二人は英国へ向かう。 宮殿での儀礼を終えようとした時、女王と目を合わすことも禁じられていたにも拘らず、…

  • 『チョコレートドーナツ』感想・紹介・レビュー【愛情とは】

    チョコレートドーナツ 2012年に公開されたアメリカ合衆国のドラマ映画。監督・脚本をトラヴィス・ファイン、共同脚本をジョージ・アーサー・ブルームが務めた。 出演 アラン・カミング ギャレット・ディラハント アイザック・レイヴァ ドン・フランクリン ジェイミー・アン・オールマン フランシス。フィッシャー 序盤のあらすじ 1979年のカリフォルニア。 歌手を夢見ながら、ショーパブでパフォーマーとして日銭を稼ぎ暮らすルディは、客として訪れた検事局のポールと心を通わせ合い、交際を始める。 そんな折、ルディはアパートの隣の部屋に住むダウン症の少年マルコが、危険薬物を所持し逮捕された母親のために、施設へと…

  • 『アメリカン・ギャングスター』感想・紹介・レビュー【異なる二人、似ている二人】

    アメリカン・ギャングスター 2007年に公開されたアメリカ合衆国のクライムアクション映画。監督をリドリー・スコット、脚本をスティーヴン・ザイリアンが務めた。 出演 デンゼル・ワシントン ラッセル・クロウ キウェテル・イジョフォー キューバ・グッディング・ジュニア ジョシュ・ブローリン テッド・レヴィン 序盤のあらすじ キング牧師が暗殺され、ベトナムではテト攻勢で潮目が変わった1968年。 ハーレムの名物男で知られた”バンピー”ジョンソンの運転手だったフランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)は、バンピー没後に家族の力を借りて独立、麻薬ビジネスに手をつける。 フランクは、従軍している親類を利用し…

  • 『エアフォース・ワン』感想・紹介・レビュー【テロとの闘い】

    エアフォース・ワン 1997年に公開されたアメリカ合衆国のアクション映画。監督をウォルフガング・ペーターゼン、脚本をアンドリュー・W・マーロウが務めた。 出演 ハリソン・フォード ゲイリー・オールドマン ウェンディ・クルーソン リーセル・マシューズ ディーン・ストックウェル ウィリアム・H・メイシー 序盤のあらすじ 米国とロシアの合同特殊部隊は、「カザフスタンの指導者」を自称し、同国を拠点にソ連復活を目論む独裁者イワン・ラデク将軍を拘束する。 その3週間後、アメリカ合衆国大統領のジェームズ・マーシャルは、モスクワでロシア大統領との晩餐会の席上、スピーチを行った。 大統領は原稿に囚われず、自国の…

  • 『ア・フュー・グッドメン』感想・紹介・レビュー【それぞれの真実】

    ア・フュー・グッドメン 1992年に公開されたアメリカ合衆国のドラマ映画。監督をロブ・ライナー、脚本をアーロン・ソーキンが務めた。 出演 トム・クルーズ ジャック・ニコルソン デミ・ムーア ケヴィン・ベーコン キーファー・サザーランド ケヴィン・ポラック 序盤のあらすじ キューバにあるグァンタナモ米軍基地で海兵隊員ウィリアム・T・サンティアゴ一等兵が殺害された。 被疑者は同じ部隊のハロルド・W・ドーソン上等兵とローデン・ダウニー一等兵。 彼らの弁護人に任命されたダニエル・キャフィ(トム・クルーズ)中尉はハーバード出身だが法廷経験がない。 被告2人は軍隊内の落ちこぼれに対する通称「コードR」(C…

  • 『バリー・シール/アメリカをはめた男』感想・紹介・レビュー【破天荒な実話】

    バリー・シール/アメリカをはめた男 2017年に公開されたアメリカ合衆国の伝記犯罪映画。監督をダグ・リーマン、脚本をゲイリー・スピネッリが務めた。 出演 トム・クルーズ ドーナル・グリーソン サラ・ライト ジェシー・プレモンス ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ ローラ・カーク 序盤のあらすじ 1970年代後半、バリー・シールは大手航空会社TWAでパイロットとして働いていた。 シールの若くして機長に昇進した腕前は一級品かつ裏で検査が緩い立場を利用して密輸に手を染めていた事で、CIAからも注目されるようになった。 ある日、シールはCIAに極秘の偵察任務への参加を求められた。 野心家でもあったシール…

  • 『インサイダー』感想・紹介・レビュー【告発と圧力】

    インサイダー 1999年に公開されたアメリカ合衆国のドラマ映画。監督・脚本をマイケル・マン、共同脚本をエリック・ロスが務めた。 出演 アル・パチーノ ラッセル・クロウ クリストファー・プラマー ダイアン・ヴェノーラ フィリップ・ベイカー・ホール リンゼイ・クローズ 序盤のあらすじ ある日、CBSの人気ドキュメンタリー番組『60 Minutes』のプロデューサー、ローウェル・バーグマン(英語版)の元に匿名で書類が届けられる。 それはタバコ産業の不正を告発する極秘ファイルだった。 彼はアメリカの大手タバコメーカーB&W社で研究開発担当副社長を務めたジェフリー・ワイガンドに接触し、インタビューに応じ…

  • 『戦火の勇気』感想・紹介・レビュー【死を巡る謎】

    戦火の勇気 1996年に公開されたアメリカ合衆国のサスペンスドラマ映画。監督をエドワード・ズウィック、脚本をパトリック・シーン・ダンカンが務めた。 出演 デンゼル・ワシントン メグ・ライアン ルー・ダイアモンド・フィリップス マイケル・モリアーティ マット・デイモン ブロンソン・ピンチョット 序盤のあらすじ 湾岸戦争中の砂漠の嵐作戦の最中、戦車部隊隊長のナサニエル・サーリング中佐(デンゼル・ワシントン/作中では、愛称の『ナット』のみが使われている)はクウェート領内で敵の戦車と誤認して部下であり親友のボイヤー大尉の戦車に向かって射撃命令を下し、同士討ちを犯してしまった。 湾岸戦争終結後、軍は秘密…

  • 『コンカッション』感想・紹介・レビュー【後遺症という病】

    コンカッション 2015年に公開されたアメリカ合衆国の伝記ドラマ映画。監督・脚本をピーター・ランデズマンが務めた。 出演 ウィル・スミス アレック・ボールドウィン ググ・バサ=ロー アーリス・ハワード ポール・ライザー ルーク・ウィルソン 序盤のあらすじ 監察医として働くオマル博士の元に、マイク・ウェブスターの遺体が運び込まれた。 ウェブスターはかつて地元アメフトチームで活躍した有名選手であったが、50歳でアルツハイマー病の症状を呈し、心臓発作で死亡していた。 アルツハイマーを発症するには若すぎることからオマルはウェブスターの解剖に臨む。 脳の外観には異常が見受けられなかったが、それはアルツハ…

  • 『ビリーブ 未来への大逆転』感想・紹介・レビュー【果敢な挑戦】

    ビリーブ 未来への大逆転 2018年に公開されたアメリカ合衆国の伝記ドラマ映画。監督をミミ・レダー、脚本をダニエル・スティープルマンが務めた。 出演 フェリシティ・ジョーンズ アーミー・ハマー ジャスティン・セロー キャシー・ベイツ サム・ウォーターストン ケイリー・スピーニー 序盤のあらすじ ルース・ベイダー・ギンズバーグはハーバード大学の法科大学院の1回生であった。 多忙な日々を送っていたルースだったが、夫のマーティンがガンを患ったため、夫の看病と娘の育児を一手に引き受けざるを得なくなった。 それから2年後、マーティンのガンは寛解し、ニューヨークの法律事務所で働き始めた。 ルースはコロンビ…

  • 『エジソンズ・ゲーム』感想・紹介・レビュー【直流と交流】

    エジソンズ・ゲーム 2017年に公開されたアメリカ合衆国の伝記ドラマ映画。監督をアルフォンソ・ゴメス=レホン、脚本をマイケル・ミトニックが務めた。 出演 ベネディクト・カンバーバッチ マイケル・シャノン ノコラス・ホルト キャサリン・ウォーターストン トム・ホランド サイモン・マニョンダ 序盤のあらすじ 19世紀、アメリカは電気の誕生による新時代を迎えようとしていた。白熱電球の事業化を成功させたトーマス・エジソンは天才発明家と崇められ、大統領からの仕事も平気で断る傲慢な男だった。裕福な実業家ジョージ・ウェスティングハウスは、大量の発電機が必要なエジソンの“直流”より、遠くまで電気を送れ て安価…

  • 『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』感想・紹介・レビュー【隔離された翻訳家】

    9人の翻訳家 囚われたベストセラー 2019年に公開されたフランス・ベルギーのサスペンススリラー映画。監督・脚本をレジス・ロワンサル、共同脚本をダニエル・プレスリー、ロマン・コンパンが務めた。 出演 ランベール・ウィルソン オルガ・キュリレンコ アレックス・ロウザー エドゥアルド・ノリエガ シセ・バベット・クヌッセン リッカルド・スカマルチョ パトリック・ボーショー 序盤のあらすじ フランスの人里離れた村にある洋館に、9カ国から翻訳家が集められた。全世界待望のミステリー小説『デダリュス』の完結編の各国語への翻訳のためだ。 しかし9人は、洋館の地下に隠された要塞のような密室に隔離されてしまう。 …

  • 『ソルト』感想・紹介・レビュー【彼女の目的とは】

    ソルト 2010年に公開されたアメリカ合衆国のスパイアクション映画。監督をフィリップ・ノイス、脚本をカート・ウィマーが務めた。 出演 アンジェリーナ・ジョリー リーヴ・シュレイバー キウェテル・イジョフォー ダニエル・オルブリフスキー アウグスト・ディール ハント・ブロック 序盤のあらすじ ある日、CIAの元にロシアからの亡命者オルロフが出頭。 女性諜報員のイヴリン・ソルトが尋問するとオルロフは、かつて旧ソ連時代に訓練を受け、ソ連崩壊後もクレムリンの意向とは別にアメリカに潜入している多数のロシアのスパイたちは一斉に蜂起する時「Xデー」を待っており、その中の1人が近く行われるアメリカ副大統領の葬…

  • 『アデライン、100年目の恋』感想・紹介・レビュー【老いることの幸せ】

    アデライン、100年目の恋 2015年に公開されたアメリカ合衆国のロマンスファンタジー映画。監督をリー・トランド・クリーガー、脚本をJ・ミルズ・グッドロー、サルヴァドール・パスコウィッツが務めた。 出演 ブレイク・ライヴリー ミキール・ハースマン ハリソン・フォード エレン・バースティン キャシー・ベイカー アマンダ・クルー 序盤のあらすじ 若く美しい女性アデラインは、交通事故と落雷による偶然が重なり、不老の体となってしまう。 その事実を知られないようにするために、アデラインはたびたび名前を変える必要があった。 当然のごとく、アデラインの恋は長続きすることがない。 サン・フランシスコに住みジェ…

  • 『500ページの夢の束』感想・紹介・レビュー【何かが心に残る作品】

    500ページの夢の束 2017年に公開されたアメリカ合衆国のドラマ映画。監督をベン・リューイン、脚本をマイケル・ゴラムコが務めた。 出演 ダコタ・ファニング トニ・コレット アリス・イヴ リヴァー・アレクサンダー パットン・オズワルト マータ・ギブズ 今作は脚本も務めたマイケル・ゴラムコの短編戯曲『Please Stand By』を原作とし、『スタートレック』が大好きでその知識では誰にも負けない自閉症のウェンディが、脚本コンテストに応募するために愛犬ピートとともに、ハリウッドへの長い長い旅に出る壮大な奮闘劇を描いた作品。 述べたように『スタートレック』という作品が主人公の行動理由の大きな1つな…

  • 『風をつかまえた少年』感想・紹介・レビュー【I try and I made it】

    風をつかまえた少年 2019年に公開されたイギリスのドラマ映画。監督・脚本をキウェテル・イジョフォーが務めた。 出演 マクスウェル・シンバ キウェテル・イジョフォー アイサ・マイガ リリー・バンダ ジョセフ・マーセル ノーマ・ドゥメズウェニ 今作は、ウィリアム・カムクワンバとブライアン・ミーラーの回顧録である『風をつかまえた少年』を原作としている。同時にキウェテル・イジョフォーの長編映画監督デビュー作品でもある。 ウィリアム・カムクワンバとは ウィリアム・カムクワンバ(William Kamkwamba、1987年8月5日 - )は、発明家として知られるマラウイ人の大学生である。 カムクワンバ…

  • 『モリーズ・ゲーム』感想・紹介・レビュー【転落と成功と・・・】

    モリーズ・ゲーム 2017年に公開されたアメリカ合衆国の伝記映画。監督・脚本をアーロン・ソーキンが務めた。 出演 ジェシカ・チャステイン イドリス・エルバ ケビン・コスナー マイケル・セラ ブライアン・ダーシー・ジェームズ クリス・オダウド 今作はモリー・ブルームが2014年に出版した自叙伝である『Molly's Game: From Hollywood's Elite to Wall Street's Billionaire Boys Club, My High-Stakes Adventure in the World of Underground Poker』を原作としている。そしてアー…

  • 『ヘッドハンター』感想・紹介・レビュー【劣等感が故に】

    ヘッドハンター 2011年に公開されたノルウェー・ドイツのクライムサスペンス映画。監督をモルテン・ティルドゥム、脚本をウルフ・リュンベリ、ラーシュ・ギュドゥメスタッドが務めた。 出演 アクセル・ヘニー ニコライ・コスター シヌーヴ・マコディ・ルンド ユーリー・ウルゴード アイヴァン・サンデル 序盤のあらすじ ロジャーは、表向きは有能なヘッドハンターとして成功し、美しい妻ダイアナと誰もがうらやむような優雅な生活を送っているが、裏では美術品泥棒を働いている。 それは168cmという低身長に対するコンプレックスから、妻に贅沢な生活をさせるためのものであったが、その一方で身体だけの関係の愛人もいた。 …

  • 『マーキュリー・ライジング』感想・紹介・レビュー【暗号と少年】

    マーキュリー・ライジング 1998年に公開されたアメリカ合衆国のサスペンスアクション映画。監督をハロルド・ベッカー、脚本をローレンス・コナー、マーク・ローゼンタールが務めた。 出演 ブルース・ウィリス アレック・ボールドウィン ミコ・ヒューズ シャイ・マクブライド キム・ディケンズ ボッジ・パイン・エルフマン ピーター・ストーメア 序盤のあらすじ FBIシカゴ支局のアート・ジェフリーズ特別捜査官は潜入捜査のベテランである。 自ら潜入していた過激な民兵の一味が銀行にて人質立てこもり事件を起こした際、アートの警告を無視してFBIが強行突入をした結果、銃撃戦が起こったためメンバーの一員だった少年が射…

  • 『存在のない子供たち』感想・紹介・レビュー【存在を示す為に少年は叫ぶ】

    存在のない子供たち 2018年に公開されたレバノンのドラマ映画。監督・脚本をナディーン・ラバキー、共同脚本をジハード・ホジェイリ、ミシェル・ケサルワニ、ジョルジュ・カッバス、ハーレド・ムザンナルが務めた。 出演 ゼイン・アル・ラフィーア ヨルダノス・シフェラウ カウサル・アル・ハッダード ファーディー・カーメル・ユーセフ シドラ・イザーム アラーア・シュシュニーヤ ナディーン・ラバキー 今作は、エチオピア移民であるラヒルとその息子のヨナスとの出会いを含んだゼインの人生に焦点をあてて、回想形式で子供たちが直面する様々な問題を描いている。実際にシリア難民であった子役のゼイン・アル・ラフィーアがベイ…

  • 『ホテル・ムンバイ』感想・紹介・レビュー【変貌する日常】

    ホテル・ムンバイ 2018年に公開されたオーストラリア・インド・アメリカ合衆国の歴史ドラマ映画。監督・脚本をアンソニー・マラス、共同脚本をジョン・コリーが務めた。 出演 デーヴ・パテール アーミー・ハマー ナザニン・ボニアディ ティルダ・コブハム=ハーヴェイ アヌパム・カー ジェイソン・アイザックス 2008年にインドで起きたムンバイ同時多発テロの際に、タージマハル・ホテルに閉じ込められた宿泊客500名の人質とプロとしての誇りをかけて、彼らを救おうとするホテルマンたちの雄姿を描いた作品。 ムンバイ同時多発テロ 2008年11月26日の夜、インド最大の都市であり産業の中心地として栄えたムンバイで…

  • 『ベスト・オブ・エネミーズ ~価値ある闘い~』感想・紹介・レビュー【人種と人間】

    ベスト・オブ・エネミーズ ~価値ある闘い~ 2019年に公開されたアメリカ合衆国の歴史ドラマ映画。監督・脚本をロビン・ビセルが務めた。 出演 タラジ・P・ヘンソン サム・ロックウェル ウェス・ベントリー バボー・シーセイ アン・ヘッシュ ブルース・マッギル 今作は、1971年のノースカロライナ州ダーラムという黒人差別が根強く残るアメリカ南部の街で、黒人学校と白人学校の統合をめぐり住民同士が話し合いで解決を目指している中で、KKKの支部長と女性黒人活動家という正反対、両極端な立場に居る2人が少しづつお互いを理解していくさまを実話ベースに描いている。 序盤のあらすじ 1971年、ノースカロライナ州…

  • 『リチャード・ジュエル』感想・紹介・レビュー【英雄と冤罪】

    リチャード・ジュエル 2019年に公開されたアメリカ合衆国の伝記ドラマ映画。監督をクリント・イーストウッド、脚本をビリー・レイが務めた。 出演 ポール・ウォルター・ハウザー サム・ロックウェル キャシー・ベイツ ジョン・ハム オリヴィア・ワイルド 今作は、1997年に雑誌『ヴァニティ・フェア』に寄稿された、マリー・ブレナーの記事『American Nightmare: The Ballad of Richard Jewell』(アメリカの悪夢:リチャード・ジュエルのバラード)を原作として、1996年に行われたアトランタオリンピックで爆発物を発見し多くの人々を救った英雄だったはずの彼が、FBIは…

  • 『ボーン・コレクター』感想・紹介・レビュー【安楽椅子探偵と猟奇殺人犯】

    ボーン・コレクター 1999年に公開されたアメリカ合衆国のサスペンス映画。監督をフィリップ・ノイス、脚本をジェレミー・アイアコーンが務めた。 出演 デンゼル・ワシントン アンジェリーナ・ジョリー クィーン・ラティファ マイケル・ルーカー エド・オニール マイク・マッグローン 序盤のあらすじ ニューヨークで深夜、トンネルの工事現場で明らかに他殺とみられる遺体が発見され、辣腕の科学捜査官リンカーン・ライム(デンゼル・ワシントン)が派遣された。 リンカーンは重要な証拠を採取する前に現場を荒らされたくないがために自分以外の捜査官を全て遺体発見現場から遠ざけ、一人狭いトンネルの奥に潜り込んで行った。 瓦…

  • 『バハールの涙』感想・紹介・レビュー【太陽の女たち】

    バハールの涙 2018年に公開されたフランスのドラマ映画。監督・脚本をエヴァ・ユッソン、共同脚本をジャック・アコティが務めた。 出演 ゴルシフテ・ファラハニ エマニュエル・ベルコ ズベイダ・ブルト マイア・シャモエヴィ エヴィン・アーマドグリ ニア・ミリアナシュヴィリ エロール・アフシン 邦題は『バハールの涙』だが、原題は『Les Filles du Soleil』で意味は「太陽の女たち」で主人公バハールが結成した女性だけの戦闘部隊の名称と同名。 2014年にISがイラク北西部のシンジャル山岳地帯に住む少数民族ヤズディ教徒を襲撃した事件から着想を得て、ISに奪われた息子を助け出すために女性だけ…

  • 『ザ・バンク 堕ちた巨像』感想・紹介・レビュー【リアリティ重視のサスペンス】

    ザ・バンク 堕ちた巨像 2009年に公開されたアメリカ・ドイツ・イギリス共同制作のサスペンスアクション映画。監督をトム・ティクヴァ、脚本をエリック・ウォーレン・シンガーが務めた。 出演 クライヴ・オーウェン ナオミ・ワッツ アーミン・ミューラー=スタール ウルリク・トムセン ブライアン・F・オバーン 今作は1980年代にマネーロンダリングや金融犯罪を犯し、1991年に経営破綻したThe Bank of Credit and Commerce International=BCCI=国際商業信用銀行と言う金融機関をモデルに、インターポールの捜査官とアメリカの地方検事がIBBCという商業銀行が加担し…

  • 『ジョーカー』感想・紹介・レビュー【届くことのない声】

    ジョーカー 2019年に公開されたアメリカ合衆国のスリラー映画。監督・脚本をトッド・フィリップス。共同脚本をスコット・シルヴァーが務めた。 出演 ホアキン・フェニックス ロバート・デ・ニーロ ザジー・ビーツ フランセス・コンロイ ブレット・カレン ビル・キャンプ 序盤のあらすじ 時は1981年。 財政難によって荒んだゴッサムシティで暮らすアーサー・フレックは、母親ペニーの「どんな時でも笑顔で」という言葉を胸に、アルバイトの大道芸人(ピエロ)の仕事に勤しんでいた。 発作的に笑い出してしまう病気によって精神安定剤を手放せないうえ、定期的にカウンセリングを受けねばならない自身の現状に苦しみつつ、年老…

  • 『スポットライト 世紀のスクープ』感想・紹介・レビュー【おぞましい事実とジャーナリズム】

    スポットライト 世紀のスクープ 2015年に公開されたアメリカ合衆国の伝記ドラマ映画。監督・脚本をトム・マッカーシー、共同脚本をジョシュ・シンガーが務めた。 出演 マーク・ラファロ マイケル・キートン レイチェル・マクアダムス リーヴ・シュレイバー ジョン・スラッテリー スタンリー・トゥッチ この作品は、2003年に公益報道部門でピューリッツァー賞を受賞したボストン・グローブ紙の報道に基づき、アメリカ合衆国の新聞社に存在する調査報道班として最も長い歴史を持つ同紙の「スポットライト」チームによって明らかにされた、ボストンとその周辺地域で起こっていたカトリック司祭による性的虐待事件に関する報道の顛…

  • 『ミッドナイト・イン・パリ』感想・紹介・レビュー【甘く感傷的で可笑しく魅力的】

    ミッドナイト・イン・パリ 2011年に公開されたスペインのロマンスファンタジー映画。監督・脚本をウディ・アレンが務めた。 出演 オーウェン・ウィルソン レイチェル・マクアダムス カート・フラー ミミ・ケネディ マイケル・シーン ニーナ・アリアンダ カルラ・ブルーニ マリオン・コティヤール 今作を物凄く簡単に説明してしまえば、旅行でパリを訪れた主人公が夜になるたびに1920年代のパリにタイムスリップして、ヘミングウェイやピカソ、フィッツジェラルド夫妻を始めとした歴史的な偉人たちと知り合いになるというファンタジー映画。 これだけ聞くと良くある典型的で陳腐なタイムスリップ物と思ってしまう人も居るとは…

  • 『真珠の耳飾りの少女』感想・紹介・レビュー【光と影、動と静】

    真珠の耳飾りの少女 2003年に公開されたイギリス・ルクセンブルクのドラマ映画。監督をピーター・ウェーバー、脚本をオリヴィア・ヘトリードが務めた。 出演 スカーレット・ヨハンソン コリン・ファース トム・ウィルキンソン キリアン・マーフィー エッシー・デイヴィス 今作は、ヨハネス・フェルメールを代表する絵画の1つ「真珠の耳飾りの少女」から着想を得て、トレイシー・シュヴァリエによって書き上げられた同名小説を映画化した作品。 ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer) は、ネーデルラント連邦共和国(オランダ)を代表する画家の1人で、バロック期を代表する画家の1人でもある。映像のよう…

  • 『英国総督 最後の家』感想・紹介・レビュー【独立の苦悩と混乱】

    英国総督 最後の家 2017年に公開されたイギリス・インドの歴史ドラマ映画。監督・脚本をグリンダ・チャーダ、共同脚本をポール・マエダ・バージェスとモイラ・バフィーニが務めた。 出演 ヒュー・ボネヴィル ジリアン・アンダーソン マニシュ・ダヤル フマー・クレイシー マイケル・ガンボン サイモン・キャロウ 今作は約300年にわたり続いた英国統治主権移譲を決定し、最後のインド提督として派遣され円滑な独立を目指していたルイス・マウントバッテン卿とその家族を主軸とし移譲が完了するまでの苦悩や、インド・パキスタン・バングラデュが国として成立するまでの様々な混乱、独立までの激動の数ヶ月を描いている。 それだ…

  • 『グッバイ、レーニン!』感想・紹介・レビュー【国の崩壊と母親】

    グッバイ、レーニン! 2003年に公開されたドイツのコメディ映画。監督・脚本をヴォルフガング・ベッカー、共同脚本をベルント・リヒテンベルクが務めた。 出演 ダニエル・ブリュール カトリーン・ザース チュルパン・ハマートヴァ マリア・シモン フロリアン・ルーカス アレクサンダー・ベイヤー ブルクハルト・クラウスナー 1990年10月3日に起こった東西ドイツ統合後のドイツを舞台とし、庶民の身に起こった悲喜劇を家族像と共に社会風刺も盛り込みつつ、コミカルに描いた今作。東ドイツ崩壊という大事件を、反体制デモに参加した自分のせいで倒れてしまい未だ病床の母親に知らせない様に知らせない様に主人公が奮闘すると…

  • 『ブラックブック』感想・紹介・レビュー【裏切りと真実】

    ブラックブック 2006年に公開されたオランダの戦争サスペンス映画。監督・脚本をポール・バーホーベンが務めた。 出演 カリス・ファン・ハウテン セバスチャン・コッホ トム・ホフマン ハリナ・ライン ヴァルデマー・コブス ドルフ・デ・ヴリーズ デレク・デ・リント 1944年、第二次世界大戦時ナチスドイツの占領下にあったオランダを舞台とし、何者かの裏切りにより家族を殺されてしまった若く美しいユダヤ人歌手であるラヘルが、名前を変え姿も変えレジスタンスに身を投じてナチス内部の情報を探っていくさまを描いた今作。 今作の特徴として、善悪の彼岸に身を置くポール・バーホーベン監督らしさが如実に出ているせいかナ…

  • 『シビル・アクション』感想・紹介・レビュー【失った果てに得たものとは】

    シビル・アクション 1998年に公開されたアメリカ合衆国の歴史ドラマ。監督・脚本をスティーヴン・ザイリアンが務めた。 出演 ジョン・トラボルタ ロバート・デュヴァル ジェームズ・ガンドルフィーニ ダン・ヘダヤ ジョン・リスゴー ウィリアム・H・メイシー キャスリーン・クインラン トニー・シャルーブ 1980年代にマサチューセッツ州ウーバンで実際に起きた、環境汚染に対する損害賠償訴訟事件に関わったジャン・シュリクマン弁護士の活動をまとめたジョナサン・ハー原作のノンフィクション作品を原作とし、映画化された今作。 ジョン・トラボルタが演じる弁護士はいわゆる「傷害弁護士」で、何においても裁判を避けて有…

  • 『エネミー・オブ・アメリカ』感想・紹介・レビュー【硬派アクションの名作】

    エネミー・オブ・アメリカ 1998年に公開されたアメリカ合衆国のサスペンスアクション映画。監督をトニー・スコット、脚本をデビット・マルコーニが務めた。 出演 ウィル・スミス ジーン・ハックマン ジョン・ヴォイト レジーナ・キング ローレン・ディーン バリー・ペッパー テロ防止法を巡って起きた暗殺事件の証拠であるビデオを、偶然掴んでしまった弁護士が事件の首謀者に追われながらもその陰謀に挑む姿を描いた今作。 今作をの監督を務めたトニー・スコットは、兄であるリドリー・スコットと比較されて過小評価されがちではあるが、今作や他作品からも分かる通りストーリーの展開の仕方、映画的な描写の面白さは勿論のこと、…

  • 『アイデンティティー』感想・紹介・レビュー【隠れたサスペンスの名作】

    アイデンティティー 2003年に公開されたアメリカ合衆国のサスペンス映画。監督をジェームズ・マンゴールド、脚本をマイケル・クーニーが務めた。 出演 ジョン・キューザック レイ・リオッタ アマンダ・ピート ジョン・ホークス クレア・デュヴァル ジョン・C・マッギンリー この作品、日本ではあまり知られておらず観たことはおろかタイトルすら知らない人も多いと思う。『アイデンティティー』と言われるとほとんどの人が『ボーン』シリーズのことを思い出すのではないだろうか。 そんな知名度の低さとは裏腹に、サスペンス映画として物凄く出来が良い。あらすじを読んだりしてある程度、序盤の展開の仕方を知っていたとしても作…

  • 『チェンジリング』感想・紹介・レビュー【事実は小説よりも奇なり】

    チェンジリング 2008年に公開されたアメリカ合衆国のサスペンス映画。監督・製作をクリント・イーストウッド、脚本をJ・マイケル・ストラジンスキーが務めた。 出演 アンジェリーナ・ジョリー ジョン・マルコヴィッチ ジェフリー・ドノヴァン コルム・フィオール ジェイソン・バトラー・ハーナー マイケル・ケリー 今作は、1920年代のロサンゼルスで実際に発生したゴードン・ノースコット事件の被害者家族の実話を基に映画化した作品。タイトルの『チェンジリング』とは自分の子供が醜い子供に取り替えられるというヨーロッパの伝承に基づいた物。 事件の詳細を調べたりして知っていたとしても十分楽しめるとは思うが、基本的…

  • 『ダーティハリー』感想・紹介・レビュー【絶対的な正義】

    ダーティハリー 1971年に公開されたアメリカ合衆国のアクション映画。監督をドン・シーゲル、脚本をハリー・ジュリアン・フィンク、R・M・フィンク、ディーン・リーズナーが務めた。 出演 クリント・イーストウッド ハリー・ガーディノ アンディ・ロビンソン レニ・サントーニ ジョン・ミッチャム ジョン・ラーチ ジョン・ヴァーノン 今作は1970年代のハリウッドアクションを代表する作品の1つ。アメリカ・サンフランシスコを舞台に目的遂行の為であれば、どんな手段にも打って出る刑事がベトナム帰還兵で狂った連続殺人犯との攻防を繰り広げるアクション作品になっている。 今作(続編もだが)が凄まじい人気を誇ったため…

  • 『追跡者』感想・紹介・レビュー【消えた犯人】

    追跡者 1998年に公開されたアメリカ合衆国のサスペンス映画。監督をスチュアート・ベアード、脚本をジョン・ポーグが務めた。 出演 トミー・リー・ジョーンズ ウェズリー・スナイプス ロバート・ダウニー・Jr イレーヌ・ジャコブ ジョー・パントリアーノ トム・ウッド 今作は1993年に公開された『逃亡者』のスピンオフ作品で、その登場人物であったジェラード連邦保安官上級代理(『逃亡者』では連保保安官補)とその部下の奮闘を描く。『逃亡者』はテレビドラマのリメイクだが、今作は完全オリジナル作品。 ⇊『逃亡者』の記事はこちら⇊ westernpainting.hatenablog.jp この当時に限った話…

  • 『インデペンデンス・デイ』感想・紹介・レビュー【真の独立記念日】

    インデペンデンス・デイ 1996年に公開されたアメリカ合衆国のSF映画。監督、脚本、製作総指揮をローランド・エメリッヒが務めた。 出演 ウィル・スミス ビル・プルマン ジェフ・ゴールドブラム メアリー・マクドネル ジャド・ハーシュ ロバート・ロッジア ランディ・クエイド これぞ”アメリカ映画”と言わんばかりのボリュームを感じられる作品。いわゆる”お約束”を凝縮したかのような2時間33分を味わえる。人によってはずーっと味が濃い料理を出されるのも飽きるかもしれないが、酒の肴にはピッタリじゃないだろうか。 これでもかというくらいの分かりやすいストーリーに、視聴者が期待していることを一切裏切らない展開…

  • 『ペリカン文書』感想・紹介・レビュー【良く出来た仮説と真実】

    ペリカン文書 1993年に公開されたアメリカ合衆国のサスペンス映画。監督、脚本をアラン・J・パクラが務め、ジョン・グリシャムの同名小説を原作としている。 出演 ジュリア・ロバーツ デンゼル・ワシントン サム・シェパード ジョン・ハード ジョン・リスゴー トニー・ゴールドウィン ロバート・カルプ ジュリア・ロバーツが若い法学生、デンゼル・ワシントンがワシントン・ヘラルド紙の敏腕記者を演じた今作。個人的にジョン・グリシャム原作の映画作品は好きなものが多い。同じ時期に公開された『依頼人』『ザ・ファーム』も物凄く好きだが、今作は特に好み。 小説自体の内容が現実的にありうる話というのもあって、実際の事件…

  • 『コン・エアー』感想・紹介・レビュー【愛情と友情の形】

    コン・エアー 1997年に公開されたアメリカ合衆国のアクション映画。監督をサイモン・ウェスト、脚本をスコット・ローゼンバーグが務めた。 出演 ニコラス・ケイジ ジョン・キューザック ジョン・マルコヴィッチ ヴィング・レイムス スティーヴ・ブシェミ ミケルティ・ウィリアムソン レイチェル・ティコティン タイトルになっている『コン・エアー』はアメリカ連邦保安局の空輸隊の名称で、出廷や医療緊急時の対応、囚人護送などを行っている。今作は、その凶悪犯を護送する様子をリアルに再現し映像化している。 家族愛が故に犯してしまった元軍人が、家族の元に戻るため、囚人仲間の命を救うため、凶悪犯罪者の逃亡を阻止するた…

  • 『コマンドー』感想・紹介・レビュー【完全無欠のソルジャー】

    コマンドー 1985年に公開されたアメリカ合衆国のアクション映画。監督をマーク・L・レスター、脚本をスティーヴン・E・デ・スーザが務めた。 出演 アーノルド・シュワルツェネッガー レイ・ドーン・チョン アリッサ・ミラノ ジェームス・オルソン ダン・ヘダヤ ヴァーノン・ウェルズ 前年1984年に『ターミネーター』で悪役だったアーノルド・シュワルツェネッガーが屈強で勧善懲悪のヒーローという役柄を初めて演じ、筋骨隆々の肉体とそれを存分に活かしたアクションを披露し、この作品で正義のアクションスターとしての地位を不動のものとした現在のアーノルド・シュワルツェネッガーのイメージを確立した作品の1つ。 こん…

  • 『セブン・シスターズ』感想・紹介・レビュー【1人の人格7人の姉妹】

    セブン・シスターズ 2017年に公開されたイギリス、アメリカ合衆国、フランス、ベルギー共同制作のSFサスペンス映画。監督をトミー・ウィルコラ、脚本をマックス・ボトキン、ケリーウィリアムソンが務めた。 出演 ノオミ・ラパス グレン・クローズ ウィレム・デフォー マーワン・ケンザリ クリスティアン・ルーベック ポール・スヴェーレ・ハーゲン ノオミ・ラパスが7姉妹+1人の架空の女性を演じた今作。あらすじや序盤の展開的に、行方不明になってしまったとある人物を探すとか助けるために姉妹が奮闘する的な流れかと思う人が多いかもしれないが、その予想は良い意味で裏切られるだろう。 世界観を含む様々な設定は正直、強…

  • 『手紙は憶えている』感想・紹介・レビュー【復讐と記憶】

    手紙は憶えている 2015年に公開されたカナダ、ドイツ共同制作のサスペンス映画。監督をアトム・エゴヤン、脚本をベンジャミン・オーガストが務めた。 出演 クリストファー・プラマー ブルーノ・ガンツ ユルゲン・ポロホノフ ハインツ・リーフェン ヘンリー・ツェニー ディーン・ノリス マーティン・ランドー アウシュヴィッツ収容所の生存者である90歳の主人公が、”とある手紙”をきっかけに復讐の旅に出る様子を描いた今作。 こういったいわゆる”ホロコースト”を題材にした作品の場合は基本的に、殺される又は殺された人々、生存した人々の悲しみ、ナチス・ドイツ党員を追い詰めるといったような主に3つのパターンが多い。…

  • 『ナショナル・トレジャー2/リンカーン暗殺者の日記』感想・紹介・レビュー【歴史探訪エンターテインメント】

    ナショナル・トレジャー2/リンカーン暗殺者の日記 2007年に公開されたアメリカ合衆国のアクションアドベンチャー映画。監督をジョン・タートルトーブ、脚本をザ・ウィバーリーズが務めた。 出演 ニコラス・ケイジ ダイアン・クルーガー ジャスティン・バーサー ジョン・ヴォイト ハーヴェイ・カイテル ヘレン・ミレン エド・ハリス ブルース・グリーンウッド 2004年に公開された『ナショナル・トレジャー』の続編。前作同様に今作も歴史的な建造物で撮影を行っているだけあって、それらを観るだけであたかも自分が歴史探訪しているような気分にさせてくれる映画。 撮影に使われた歴史的建造物 アメリカ合衆国議会議事堂 …

  • 『逃亡者』感想・紹介・レビュー【2人の男の執念と真実の追求】

    逃亡者 1993年に公開されたアメリカ合衆国のサスペンスアクション映画。1960年代のテレビドラマシリーズ『逃亡者』をベースとしたリメイク作品で、監督をアンドリュー・デイヴィス、脚本をデヴィッド・トゥーヒー、ジェブ・スチュアートが務めた。 出演 ハリソン・フォード トミー・リー・ジョーンズ ジェローン・クラッベ セーラ・ウォード ジュリアン・ムーア ジョー・パントリアーノ 今作はテレビドラマのリメイク作品で、物語の舞台を映画公開当時の現代へと変更し設定やストーリーはある程度変更されているものの、冤罪で追われながらも妻を殺害した真犯人である「片腕の男」を追う医師と、彼を逃亡犯として追う連邦保安官…

  • 『ナショナル・トレジャー』感想・紹介・レビュー【映画という名のアトラクション】

    ナショナル・トレジャー 2004年に公開されたアメリカ合衆国のアドベンチャーアクション映画。監督をジョン・タートルトーブ、脚本をコーマック・ウィバーリー、マリアンヌ・ウィバーリー、ジムカウフが務めた。 出演 ニコラス・ケイジ ダイアン・クルーガー ジャスティン・バーサ ジョン・ヴォイト ショーン・ビーン ハーヴェイ・カイテル クリストファー・プラマー こういった”歴史”を紐解くアドベンチャー系の作品は様々ある。 トム・ハンクス演じるラングドンの『ダ・ヴィンチ・コード』ハリソン・フォード演じるインディの『インディ・ジョーンズ』ブレンダン・フレイザー演じるリックの『ハムナプトラ』アンジェリーナ・ジ…

  • 『ザ・ロック』感想・紹介・レビュー【傑作中の傑作】

    ザ・ロック 1996年に公開されたアメリカ合衆国のアクション映画。監督をマイケル・ベイ、脚本をデヴィッド・ウェイスバーグ、製作総指揮をショーン・コネリーが務めた。 出演 ショーン・コネリー ニコラス・ケイジ エド・ハリス ジョン・スペンサー デヴィッド・モース ウィリアム・フォーサイス マイケル・ビーン 知らない人の方が少ないであろうアクション映画の傑作『ザ・ロック』俳優陣は勿論のこと、製作陣もこんなメンバーが揃って1つの映画を作り出している時点で既に奇跡と言えるかもしれない。 そして内容も相当なクオリティの高さを誇っていて、評価のしようがないくらい面白い。エド・ハリス演じる部下思いで高潔な軍…

  • 『96時間』感想・紹介・レビュー【父親の愛】

    96時間 2008年に公開されたフランス・アメリカ合作のアクション映画。監督はピエール・モレル、脚本・製作をリュック・ベッソンが務めた。邦題の『96時間』は誘拐事件の被害者が無事で居られると考えられる猶予期間から来ている。(原題=Taken) 出演 リーアム・ニーソン マギー・グレイス ファムケ・ヤンセン リーランド・オーサー ジョン・グリース デヴィッド・ウォーショフスキー ストーリー自体はそれはもう単純。元CIA工作員が、愛娘を96時間以内に救うためにどうするか。これだけ単純な話ではあるのだが、俳優陣と製作陣によって素晴らしいアクション映画に仕上がっている。 リーアム・ニーソン演じる父親で…

  • 『ザ・コンサルタント』感想・紹介・レビュー【自閉症の会計士兼殺し屋】

    ザ・コンサルタント 2016年に公開されたアメリカ合衆国のアクション映画。監督をギャヴィン・オコナー、脚本をビル・ドゥビュークが務めた。 出演 ベン・アフレック アナ・ケンドリック シンシア・アダイ=ロビンソン J・K・シモンズ ジョン・バーンサル ジェフリー・タンバー タイトルやポスターから受ける印象だけで観るのはおススメしない。単純な「最強主人公が悪の組織を成敗」ではなく、ASD(自閉症スペクトラム障害)の同質さ異質さというものに着目して、その適正からくる常人には得難い様々な能力を持ちながら社会の中で「普通」に適応するための苦悩や努力をしっかりと描いた作品。 この精神に障害のある主人公をベ…

  • 『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』感想・紹介・レビュー【真のジャーナリズム】

    ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書 2017年に公開されたアメリカ合衆国のサスペンス映画。監督をスティーヴン・スピルバーグ、脚本をリズ・ハンナ、ジョシュ・シンガーが務めた。 出演 メリル・ストリープ トム・ハンクス サラ・ポールソン ボブ・オデンカーク トレイシー・レッツ ブラッドリー・ウィットフォード ベトナム戦争を分析、記録したアメリカ国防省総省の最高機密文書”ペンタゴン・ペーパーズ”の内容を暴露したワシントン・ポストに勤める2人のジャーナリストの実話を映画化したのが今作。 ペンタゴン・ペーパーズとは ペンタゴン・ペーパーズ (英語: Pentagon Papers) とは、国際安全保障…

  • 『ブリッジ・オブ・スパイ』感想・紹介・レビュー【正義と不屈】

    ブリッジ・オブ・スパイ 2015年に公開されたアメリカ合衆国の政治伝記映画。監督をスティーヴン・スピルバーグ、脚本をマット・チャーマン、イーサン・コーエン、ジョエル・コーエンが務めた。タイトルの『ブリッジ・オブ・スパイ』はスパイ交換が行われたグリーニッケ橋を指す。 出演 トム・ハンクス マーク・ライランス エイミー・ライアン アラン・アルダ スコット・シェパード この作品はU-2撃墜事件でソビエト連邦の捕虜となったフランシス・ゲイリー・パワーズの解放の為に動く弁護士である、ジェームズ・ドノヴァンを中心に”スパイ、原爆、ベルリンの壁などの冷戦時代を象徴する物事を散りばめながらストーリーが展開して…

  • 『運び屋』感想・紹介・レビュー【どう生きるか、どう死ぬか】

    運び屋 2018年に公開されたアメリカ合衆国のクライムサスペンス映画。監督・製作・主演をクリント・イーストウッド、脚本をニック・シェンクが務めた。 出演 クリント・イーストウッド ブラッドリー・クーパー ローレンス・フィッシュバーン マイケル・ペーニャ ダイアン・ウィースト アンディ・ガルシア 「ニューヨーク・タイムズ」の記事『The Sinaloa Cartel's 90-Year-Old Drug Mule』を原案とし、80代でシナロア・カルテルの麻薬の運び屋となった第二次世界大戦の退役軍人であるレオ・シャープの実話に基づいた作品となっている。 クリント・イーストウッドに老いという概念は存…

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